JP4566861B2 - レジスト組成物、レジストパターンの形成方法、半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

レジスト組成物、レジストパターンの形成方法、半導体装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置を製造する際に形成するレジストパターンに用いられるレジスト組成物、前記レジストパターンを厚肉化させて、既存の露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを形成することを含むレジストパターンの形成方法、並びに、半導体装置及びその製造方法に関する。
現在では、半導体集積回路の高集積化が進み、LSIやVLSIが実用化されており、それに伴って配線パターンは、0.2μm以下のサイズに、最小のものでは0.1μm以下のサイズにまで微細化されてきている。配線パターンを微細に形成するには、被処理基板上をレジスト膜で被覆し、該レジスト膜に対して選択露光を行った後に現像することによりレジストパターンを形成し、該レジストパターンをマスクとして前記被処理基板に対してドライエッチングを行い、その後に該レジストパターンを除去することにより所望のパターン(例えば配線パターンなど)を得るリソグラフィ技術が非常に重要である。このリソグラフィ技術においては、露光光(露光に用いる光)の短波長化と、その光の特性に応じた高解像度を有するレジスト材料の開発との両方が必要とされる。
しかしながら、前記露光光の短波長化のためには、露光装置の改良が必要となり、莫大なコストを要する。一方、短波長の露光光に対応するレジスト材料の開発も容易ではない。
このため、既存のレジスト材料を用いて形成したレジストパターンを厚肉化し、微細なレジスト抜けパターンを得ることを可能にするレジストパターン厚肉化材料(「レジスト膨潤剤」と称することがある)を用いて、より微細なパターンを形成する技術が提案されている。例えば、深紫外線であるKrF(フッ化クリプトン)エキシマレーザー光(波長248nm)を使用してKrF(フッ化クリプトン)レジスト膜を露光することによりKrFレジストパターンを形成した後、水溶性樹脂組成物を用いて該KrFレジストパターンを覆うように塗膜を設け、該KrFレジストパターンの材料中の残留酸を利用して前記塗膜と前記KrFレジストパターンとをその接触界面において相互作用させることにより、前記KrFレジストパターンを厚肉化(以下「膨潤」と称することがある)させることにより該KrFレジストパターン間の距離を短くし、微細なレジスト抜けパターンを形成し、その後に該レジスト抜けパターンと同形状の所望のパターン(例えば配線パターンなど)を形成する、RELACSと呼ばれる技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、このRELACSと呼ばれる技術の場合、使用する前記KrF(フッ化クリプトン)レジストは、ノボラック樹脂、ナフトキノンジアジド等の芳香族系樹脂組成物であり、該芳香族系樹脂組成物に含まれている芳香環は、前記KrF(フッ化クリプトン)エキシマレーザー光(波長248nm)は透過可能であるものの、それよりも短波長のArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光(波長193nm)は吸収してしまい、透過不能であるため、前記KrF(フッ化クリプトン)レジストを用いた場合には、露光光として、前記ArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光を使用することができず、より微細な配線パターン等を形成することができないという問題がある。また、前記RELACSと呼ばれる技術において用いる前記レジスト膨潤剤は、前記KrFレジストパターンの厚肉化(膨潤)には有効であるものの、ArFレジストパターンの厚肉化(膨潤)には有効ではないという問題がある。
微細な配線パターン等を形成する観点からは、露光光として、KrF(フッ化クリプトン)エキシマレーザー光(波長248nm)よりも短波長の光、例えば、ArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光(波長193nm)などを利用することが望まれる。一方、該ArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光(波長193nm)よりも更に短波長のX線、電子線などを利用したパターン形成の場合には、高コストで低生産性となるため、前記ArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光(波長193nm)を利用することが望まれる。
そこで、前記RELACSと呼ばれる技術では前記レジスト膨潤剤が有効に機能しない、ArFレジストパターンに対して、該ArFレジストパターンとの親和性を界面活性剤により向上させて微小パターンを形成可能なレジストパターン厚肉化材料が、本発明者らにより提案されている(特許文献2参照)。しかし、このレジストパターン厚肉化材料の組成では、厚肉化によるパターンサイズの縮小量が、厚肉化前のパターンサイズが大きくなると、これに比例して増大するというサイズ依存性や、レジストパターンの長辺方向が短辺方向に比して、より大きく縮小する異方性の問題があり、また、レジストパターンが疎な領域(レジストパターンの間隔が長い領域)と、レジストパターンが密な領域(レジストパターンの間隔が短い領域)とを有するレジストパターンにおいては、該レジストパターンの疎密差によって縮小量が異なり、種々のサイズのパターンが混在するLOGIC LSIの配線層に用いられるライン系パターンにおいては、露光マスク設計への負担を十分に軽減することができないという問題があった。
したがって、パターニング時に露光光としてArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光をも利用することができ、前記RELACSと呼ばれる技術において用いる前記レジスト膨潤剤では、十分に厚肉化(膨潤)させることができないArFレジストパターン等を十分にしかも均一に厚肉化可能であり、微細なレジスト抜けパターンの形成乃至配線パターン等の形成を低コストで簡便に形成可能な技術の開発が望まれている。
特開平10−73927号公報 特開2003−131400号公報
本発明は、従来における問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、
本発明は、パターニング時に露光光として、例えばArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光をも利用可能であり、露光及び現像されてレジストパターンが形成された後、該レジストパターンの表面にレジストパターン厚肉化材料が塗布されて、該レジストパターンが厚肉化されるのに好適であり、形成したレジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかも前記レジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化され、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを低コストで簡便に効率よく形成可能なレジスト組成物を提供することを目的とする。
また、本発明は、パターニング時に露光光として、例えばArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光をも利用可能であり、レジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかもレジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、レジストパターンを均一に厚肉化することができ、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを低コストで簡便に効率よく形成可能なレジストパターンの形成方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、パターニング時に露光光として、例えばArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光をも利用可能であり、レジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかもレジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、レジストパターンを均一に厚肉化することができ、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを形成可能であり、該レジスト抜けパターンを用いて形成した微細な配線パターンを有する高性能な半導体装置を効率的に量産可能な半導体装置の製造方法、及び該半導体装置の製造方法により製造され、微細な配線パターンを有し、高性能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記課題に鑑み、鋭意検討を行った結果、以下の知見を得た。即ち、従来のレジスト組成物を用いて形成したレジストパターンを、レジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化すると、前記レジストパターンの短辺方向や、前記レジストパターンが疎に存在する部位(レジストパターンの間隔が長い領域)では、かぶり露光量が小さく、厚肉化量が小さくなるのに対し、前記レジストパターンの長辺方向や、前記レジストパターンが密に存在する部位(レジストパターンの間隔が短い領域)では、かぶり露光量が大きく、厚肉化量が大きくなるため、前記レジストパターンの方向や疎密差により厚肉化量に大きな差が生じていた。しかし、前記レジスト組成物中にスルホン酸アンモニウム塩を添加すると、露光量とは無関係に、前記レジスト組成物と前記レジストパターン厚肉化材料との相互作用が行われ、前記レジストパターンの方向、疎密差等や前記レジストパターン厚肉化材料の種類に依存せず、良好かつ均一に前記レジストパターンを厚肉化することができるという知見である。
本発明は、本発明者らの前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、後述する付記に列挙した通りである。
本発明のレジスト組成物は、スルホン酸アンモニウム塩を少なくとも含むことを特徴とする。
該レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成し、該レジストパターンをレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化すると、前記レジストパターンの方向、疎密差などに依存せず、しかも前記レジストパターン厚肉化材料の種類に関係なく、前記レジストパターンが良好かつ均一に厚肉化される。即ち、
従来のレジスト組成物を用いて形成したレジストパターンにおいては、前記レジストパターンの短辺方向や、前記レジストパターンが疎に存在する部位(レジストパターンの間隔が長い領域)では、かぶり露光量が小さく、厚肉化量が小さくなるのに対し、前記レジストパターンの長辺方向や、前記レジストパターンが密に存在する部位(レジストパターンの間隔が短い領域)では、かぶり露光量が大きく、厚肉化量が大きくなるため、前記レジストパターンの方向や疎密差により厚肉化量に大きな差が生ずる。しかし、前記レジストパターン厚肉化材料が前記レジスト組成物を用いて形成されたレジストパターン上に塗布されると、該レジストパターン厚肉化材料のうち、前記レジストパターンとの界面付近にあるものが該レジストパターンに染み込んで該レジストパターン組成物と相互作用(ミキシング)する。このとき、前記スルホン酸アンモニウム塩が、レジストパターンのかぶり露光量とは無関係に前記相互作用を生じさせるため、該レジストパターンを内層としてその表面上に、該レジストパターン厚肉化材料と該レジストパターンとが相互作用してなる表層(ミキシング層)が効率よく形成される。その結果、前記レジストパターンが、前記レジストパターン厚肉化材料により効率よく厚肉化される。こうして厚肉化(「膨潤」と称することがある)されたレジストパターン(以下「厚肉化レジストパターン」と称することがある)は、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化されている。このため、該厚肉化レジストパターンにより形成されるレジスト抜けパターン(以下「抜けパターン」と称することがある)は露光限界(解像限界)を超えてより微細な構造を有する。このため、本発明の前記レジスト組成物は、種々のサイズのレジストパターンが混在するLOGIC LSIの配線層に用いられるライン状パターン等のレジストパターンの形成にも好適に適用可能である。
本発明のレジストパターンの形成方法は、本発明の前記レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することを含むことを特徴とする。
該レジストパターンの形成方法においては、本発明の前記レジスト組成物を用いてレジストパターンが形成された後、該レジストパターン上に前記レジストパターン厚肉化材料が塗布されると、該レジストパターン厚肉化材料のうち、該レジストパターンとの界面付近にあるものが該レジストパターンに染み込んで前記レジスト組成物と相互作用(ミキシング)する。このため、該レジストパターンを内層としてその表面上に、該レジストパターン厚肉化材料と該レジストパターンとによる表層(ミキシング層)が形成される。こうして厚肉化された厚肉化レジストパターンは、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化されている。このため、該厚肉化レジストパターンにより形成されるレジスト抜けパターンは、露光限界(解像限界)を超えてより微細な構造を有する。なお、前記レジスト組成物は、前記スルホン酸アンモニウム塩を含んでいるので、該レジスト組成物を用いて形成されたレジストパターンは、該レジストパターンの方向、疎密差などに関係なく、しかも前記レジストパターン厚肉化材料の種類に関係なく良好かつ均一に厚肉化され、前記レジストパターンの方向及び疎密差、前記レジストパターン厚肉化材料の種類などに対する依存性が少ない。このため、前記レジストパターンの形成方法は、コンタクトホールパターンのみならず、種々のサイズのレジストパターンが混在するLOGIC LSIの配線層に用いられるライン状パターン等のレジストパターンの形成にも好適に適用可能である。
本発明の半導体装置の製造方法は、被加工面上に本発明の前記レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することにより該レジストパターンを厚肉化するレジストパターン形成工程と、該厚肉化したレジストパターンをマスクとしてエッチングにより前記被加工面をパターニングするパターニング工程とを含むことを特徴とする。
該半導体装置の製造方法では、まず、前記レジストパターン形成工程において、配線パターン等のパターンを形成する対象である前記被加工面上に本発明の前記レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成した後、該レジストパターンの表面を覆うように前記レジストパターン厚肉化材料が塗布される。すると、該レジストパターン厚肉化材料のうち、該レジストパターンとの界面付近にあるものが該レジストパターンに染み込んで該レジストパターンの材料と相互作用(ミキシング)する。このため、該レジストパターンを内層としてその表面上に、該レジストパターン厚肉化材料と該レジストパターンとが相互作用してなる表層(ミキシング層)が形成される。こうして厚肉化された厚肉化レジストパターンは、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化されている。このため、該厚肉化レジストパターンにより形成されるレジスト抜けパターンは、露光限界(解像限界)を超えてより微細な構造を有する。なお、前記レジスト組成物は、前記スルホン酸アンモニウム塩を含んでいるので、該レジスト組成物を用いて形成されたレジストパターンは、該レジストパターンの方向、疎密差などに関係なく、しかも前記レジストパターン厚肉化材料の種類に関係なく良好かつ均一に厚肉化され、前記レジストパターンの方向及び疎密差、前記レジストパターン厚肉化材料の種類などに対する依存性が少ない。このため、コンタクトホールパターンのみならず、種々のサイズのレジストパターンが混在する半導体装置であるLOGIC LSIの配線層に用いられるライン状パターン等の厚肉化レジストパターンが容易にかつ高精細に形成される。
次に、前記パターニング工程においては、前記レジストパターン形成工程において厚肉化された厚肉化レジストパターンを用いてエッチングを行うことにより、前記被加工面が微細かつ高精細にしかも寸法精度よくパターニングされ、極めて微細かつ高精細で、しかも寸法精度に優れた配線パターン等のパターンを有する高品質かつ高性能な半導体装置が効率よく製造される。
本発明の半導体装置は、本発明の前記半導体装置の製造方法により製造されることを特徴とする。該半導体装置は、極めて微細かつ高精細で、しかも寸法精度に優れた配線パターン等のパターンを有し、高品質かつ高性能である。
本発明によると、従来における問題を解決することができ、前記目的を達成することができる。
また、本発明によると、パターニング時に露光光として、例えばArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光をも利用可能であり、露光及び現像されてレジストパターンが形成された後、該レジストパターンの表面にレジストパターン厚肉化材料が塗布されて、該レジストパターンが厚肉化されるのに好適であり、形成したレジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかも前記レジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化され、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを低コストで簡便に効率よく形成可能なレジスト組成物を提供することができる。
また、本発明によると、パターニング時に露光光として、例えばArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光をも利用可能であり、レジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかもレジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、レジストパターンを均一に厚肉化することができ、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを低コストで簡便に効率よく形成可能なレジストパターンの形成方法を提供することができる。
また、本発明によると、パターニング時に露光光として、例えばArF(フッ化アルゴン)エキシマレーザー光をも利用可能であり、レジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかもレジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、レジストパターンを均一に厚肉化することができ、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを形成可能であり、該レジスト抜けパターンを用いて形成した微細な配線パターンを有する高性能な半導体装置を効率的に量産可能な半導体装置の製造方法、及び該半導体装置の製造方法により製造され、微細な配線パターンを有し、高性能な半導体装置を提供することができる。
(レジスト組成物)
本発明のレジスト組成物は、スルホン酸アンモニウム塩を少なくとも含有してなり、更に必要に応じて適宜選択した、その他の成分を含んでなる。
本発明のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成すると、該レジストパターン上に後述するレジストパターン厚肉化材料を塗布した場合、該レジストパターン厚肉化材料のうち、前記レジストパターンとの界面付近にあるものが該レジストパターンに染み込んで該レジストパターンの材料と相互作用(ミキシング)する。このとき、前記スルホン酸アンモニウム塩は、前記レジストパターン厚肉化材料との反応性が高いため、前記レジストパターンを内層としてその表面上に、前記レジストパターン厚肉化材料と前記レジストパターンとが相互作用してなる表層(ミキシング層)が効率よく形成される。その結果、前記レジストパターンが、前記レジストパターン厚肉化材料により効率よく厚肉化され、該厚肉化(「膨潤」と称することがある)されたレジストパターン(以下「厚肉化レジストパターン」と称することがある)は、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化されている。このため、該厚肉化レジストパターンにより形成されるレジスト抜けパターン(以下「抜けパターン」と称することがある)は露光限界(解像限界)を超えてより微細な構造を有する。
本発明の前記レジスト組成物は、前記スルホン酸アンモニウム塩を含んでいるので、前記レジストパターン厚肉化材料の種類に関係なく良好なかつ均一な厚肉化効果を示し、前記レジストパターンの大きさ、疎密差、方向、前記レジストパターン厚肉化材料の種類などに対する依存性が小さい。即ち、
従来より、前記レジストパターンの大きさ、疎密差、方向などに対してレジストパターンの厚肉化量が異なるという問題があった。例えば、図46Aに示すような、レジストパターンが疎な領域(レジストパターンの間隔が長い領域)とレジストパターンが密な領域(レジストパターンの間隔が短い領域)とを有する、パターン間隔が異なるレジストパターンを厚肉化すると、図46Bに示すように、レジストパターンが疎な領域では、厚肉化量が小さく、レジストパターンが密な領域では厚肉化量が大きい。また、図47Aに示すような長方形のレジストパターンを厚肉化すると、図47Bに示すように、レジストパターンの長辺方向では短辺方向に比して、より厚肉化量が大きくなる。
図48に、露光量とレジストパターンの厚肉化量との関係を示す。図48より、レジストパターンの疎密差や方向によって現像結果に違いがあり、レジストパターンが疎な部分や短辺方向(図中B参照)では、かぶり露光量が小さいのに対し、レジストパターンが密な部分や長辺方向(図中C参照)では、かぶり露光量が大きく、このかぶり露光量の差が厚肉化量の差の原因であることが判る。該厚肉化量は、特定の露光量の前後で大きく立ち上がるという性質を有しており、該立ち上がりがパターニング露光量(図中A参照)に近い場合、かぶり露光量の差が大きな厚肉化量差となる。前記レジストパターン厚肉化材料は、前記レジスト組成物からの酸濃度に依存しているため、立ち上がりが、パターニング露光量に近いのが普通であり、厚肉化量がレジストパターンによって大きく変化してしまう。そこで、まず、前記パターニング露光量と厚肉化量が立ち上がる露光量(以下「立ち上がり露光量」と称することがある)(図中X参照)とを引き離せばよいということが判った。
なお、レジストパターンの厚肉化量は、レジストパターン厚肉化材料の初期膜厚(図中Y参照)以下である。
また、樹脂を少なくとも含むレジストパターン厚肉化材料は、前記スルホン酸アンモニウム塩により相互作用(反応)が引き起こされて前記レジストパターンを厚肉化させることができ、該相互作用は、露光とは無関係に行われることが判った。例えば、光反応性を有しない樹脂に前記スルホン酸アンモニウム塩を添加し、レジストパターンの厚肉化を行うと、露光量とレジストパターンの厚肉化量との関係は、図49に示すようになり、前記スルホン酸アンモニウム塩は、露光量に依存することなく一定量の厚肉化効果を示している。このため、前記レジスト組成物中に前記スルホン酸アンモニウムを添加すると、図50に示すように、レジストパターンの厚肉化量は、通常の露光量に依存した厚肉化量に、前記スルホン酸アンモニウム塩による、露光量に依存しない厚肉化量が足し合わされた大きさとなる。このとき、厚肉化量の最大値は、前記レジストパターン厚肉化材料の初期膜厚以上にはならない。その結果、図51に示すように、パターニング露光量と、立ち上がり露光量とを引き離し、厚肉化量差を小さくすることができる。
−スルホン酸アンモニウム塩−
前記スルホン酸アンモニウム塩としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。該スルホン酸アンモニウム塩は、中性であり、しかも使用量が微量であるため、前記レジスト組成物中に含有していても、前記レジスト組成物の特性に対する影響は非常に小さい。
前記スルホン酸アンモニウム塩におけるスルホン酸イオン部としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、合成や入手が容易な点で、トリフルオロメタンスルホン酸イオン、トルエンスルホン酸イオンなどが好適に挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
また、前記スルホン酸アンモニウム塩におけるアンモニウムイオン部としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、一級アンモニウムイオン、二級アンモニウムイオン、三級アンモニウムイオンなどが好適に挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
なお、前記スルホン酸アンモニウム塩におけるアンモニウムイオン部として、例えば、アンモニウムイオン(NH )や、テトラメチルアンモニウムイオン、テトラエチルアンモニウムイオン等の四級アンモニウムイオンを使用すると、これらは、前記レジストパターン厚肉化材料と反応しない又は反応性が著しく乏しいことがある。
前記スルホン酸アンモニウム塩におけるアンモニウムイオン部としては、下記一般式(1)で表されるのが好ましい。この場合、合成や入手が容易で、適切な反応性を有している点で、有利である。
Figure 0004566861
ただし、前記一般式(1)中、Nは、窒素原子を表す。R〜Rは、少なくとも1つが水素原子を表し、該水素原子以外は、炭素数4以下のアルキル基及びフェニル基の少なくともいずれかを表す。
前記スルホン酸アンモニウム塩の具体例としては、例えば、トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩、トリフルオロメタンスルホン酸メチルフェニルアンモニウム塩、トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルアンモニウム塩、トルエンスルホン酸モノエチルアンモニウム塩などが好適に挙げられる。これらは1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記スルホン酸アンモニウム塩の前記レジスト組成物における含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記レジスト組成物の全固形分の質量に対して、0.01〜5質量%が好ましく、0.05〜2質量%がより好ましい。
前記含有量が、レジスト組成物の全固形分の質量に対して0.01質量%未満であると、前記レジストパターン厚肉化材料との反応性に劣ることがあり、5質量%を超えると、塩の析出などによって、レジスト特性が劣化することがある。
なお、前記スルホン酸アンモニウム塩は、前記レジスト組成物の調製時に添加して使用してもよいし、市販のレジスト組成物に適宜添加して使用してもよい。
前記レジスト組成物における前記スルホン酸アンモニウム塩の存在確認方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、液体クロマトグラフィーにより分析することができる。
本発明の前記レジスト組成物としては、前記スルホン酸アンモニウム塩を少なくとも含む限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、波長が440nm以下の露光光を用いて露光されるものが好ましい。
前記露光光としては、露光波長が440nm以下である限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、g線(波長436nm)、i線(波長365nm)、KrFエキシマレーザー光(波長248nm)、ArFエキシマレーザー光(193nm)、Fエキシマレーザー光(波長157nm)、電子線などが挙げられる。これらの露光光により好適にパターニング可能なレジスト組成物としては、公知のレジスト材料の中から目的に応じて適宜選択することができ、ネガ型、ポジ型のいずれであってもよく、例えば、g線レジスト、i線レジスト、KrFレジスト、ArFレジスト、Fレジスト、電子線レジスト等が好適に挙げられる。これらは、化学増幅型であってもよいし、非化学増幅型であってもよい。これらの中でも、KrFレジスト、ArFレジスト、アクリル系樹脂を含んでなるレジスト、などが好ましく、より微細なパターニング、スループットの向上等の観点からは、解像限界の延伸が急務とされているArFレジスト、及びアクリル系樹脂を含んでなるレジストの少なくともいずれかがより好ましい。
前記ArFレジストとしては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、脂環族系レジストが好適に挙げられる。
前記脂環族系レジストとしては、例えば、脂環族系官能基を側鎖に有するアクリル系レジスト、シクロオレフィン−マレイン酸無水物系(COMA系)レジスト、シクロオレフィン系レジスト、ハイブリッド系(脂環族アクリル系−COMA系共重合体)レジスト、などが挙げられる。これらは、フッ素修飾等されていてもよい。
なお、前記脂環族系官能基としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アダマンチル系官能基、ノルボルネン系官能基などが好適に挙げられる。また、前記シクロオレフィン系レジストとしては、アダマンタン、ノルボルネン、トリシクロノネン等を主鎖に含むものが好適に挙げられる。
前記レジストパターンの形成方法、大きさ、厚み等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、特に厚みについては、加工対象である被加工面、エッチング条件等により適宜決定することができるが、一般に0.2〜700μm程度である。
前記レジスト組成物を用いた前記レジストパターンの厚肉化について以下に図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、被加工面(基材)5上に本発明の前記レジスト組成物を用いてレジストパターン3を形成した後、レジストパターン3の表面にレジストパターン厚肉化材料1を付与(塗布)し、ベーク(加温及び乾燥)をして塗膜を形成する。すると、レジストパターン3とレジストパターン厚肉化材料1との界面においてレジストパターン厚肉化材料1のレジストパターン3へのミキシング(含浸)が起こり、図2に示すように、内層レジストパターン10b(レジストパターン3)とレジストパターン厚肉化材料1との界面において前記ミキシング(含浸)した部分が反応して表層(ミキシング層)10aが形成される。このとき、本発明の前記レジスト組成物中に前記スルホン酸アンモニウム塩が含まれているので、内層レジストパターン10b(レジストパターン3)の方向や疎密差に依存せず厚肉化される。
この後、図3に示すように、現像処理を行うことによって、付与(塗布)したレジストパターン厚肉化材料1の内、レジストパターン3と相互作用(ミキシング)していない部分乃至相互作用(ミキシング)が弱い部分(水溶性の高い部分)が溶解除去され、均一に厚肉化された厚肉化レジストパターン10が形成(現像)される。
なお、前記現像処理は、水現像であってもよいし、アルカリ現像液による現像であってもよい。
厚肉化レジストパターン10は、内層レジストパターン10b(レジストパターン3)の表面に、レジストパターン厚肉化材料1が反応して形成された表層(ミキシング層)10aを有してなる。厚肉化レジストパターン10は、レジストパターン3に比べて表層(ミキシング層)10aの厚み分だけ厚肉化されているので、厚肉化レジストパターン10により形成されるレジスト抜けパターンの大きさ(隣接する厚肉化レジストパターン10間の距離、又は、厚肉化レジストパターン10により形成されたホールパターンの開口径)は、厚肉化前のレジストパターン3により形成されるレジスト抜けパターンの前記大きさよりも小さい。このため、レジストパターン3を形成する時の露光装置における光源の露光限界(解像限界)を超えて前記レジスト抜けパターンを微細に形成することができる。即ち、例えば、ArFエキシマレーザー光を用いて露光した場合にもかかわらず、例えば、あたかも電子線を用いて露光したかのような、微細な前記レジスト抜けパターンを形成することができる。厚肉化レジストパターン10により形成される前記レジスト抜けパターンは、レジストパターン3により形成される前記レジスト抜けパターンよりも微細かつ高精細である。
本発明のレジスト組成物は、前記スルホン酸アンモニウム塩を含有するので、露光及び現像されてレジストパターンが形成された後、該レジストパターンの表面にレジストパターン厚肉化材料が塗布されて、該レジストパターンが厚肉化されるのに好適であり、形成したレジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかも前記レジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化され、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンを低コストで簡便に効率よく形成可能である。また、本発明のレジスト組成物は、本発明のレジストパターンの形成方法、本発明の半導体装置の製造方法などに特に好適に使用することができる。
なお、従来のレジスト組成物では、クエンチャーと称される塩基性物質を添加し、露光により生ずる酸発生剤からの酸の拡散を制限することにより、高解像度を実現している。このような化合物には、通常テトラアルキル水酸化アンモニウム、アミン類などが使用されているが、これらの物質が含有されている市販のレジスト組成物において、市販のレジストパターン厚肉化材料を使用すると、サイズ依存性等の上記諸問題が発生しやすい。また、前記クエンチャーに用いられる塩基性物質では、酸の厚肉化材料への拡散を制御しにくいため、前記レジストパターンとレジストパターン厚肉化材料との反応を制御することができない。このように、高解像度の実現と良好な厚肉化量の確保とはトレードオフの関係にある。この点、本発明のレジスト組成物を用いると、前記レジストパターンとレジストパターン厚肉化材料との反応(相互作用)を拡散によらず制御することが可能となるため、高解像度を実現しつつ前記サイズ依存性を低減することができる。
(レジストパターンの形成方法)
本発明のレジストパターンの形成方法は、本発明の前記レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択した、その他の処理を含む。
なお、前記レジスト組成物の詳細については、本発明の前記レジスト組成物において上述した通りである。
前記レジストパターンは、公知の方法に従って形成することができる。
前記レジストパターンは、被加工面(基材)上に形成することができ、該被加工面(基材)としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、該レジストパターンが半導体装置に形成される場合には、該被加工面(基材)としては、半導体基材表面が挙げられ、具体的には、シリコンウェハー等の基板、各種酸化膜等が好適に挙げられる。
前記レジストパターン厚肉化材料(以下、「膨潤剤」と称することがある)としては、レジストパターン上に塗布することにより、該レジストパターンを厚肉化することができる組成物であればよく、樹脂を少なくとも含む限り特に制限はなく、目的に応じて公知のものの中から、適宜選択することができ、界面活性剤等を含んでいてもよく、市販品であってもよいし、適宜合成してもよい。
前記レジストパターン厚肉化材料の塗布の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の塗布方法の中から適宜選択することができ、例えば、スピンコート法などが好適に挙げられる。該スピンコート法の場合、その条件としては例えば、回転数が100〜10,000rpm程度であり、800〜5,000rpmが好ましく、時間が1秒〜10分程度であり、1秒〜90秒が好ましい。
前記塗布の際の塗布厚みとしては、通常、100〜10,000Å(10〜1,000nm)程度であり、1,000〜5,000Å(100〜500nm)程度が好ましい。
前記塗布の際乃至その後で、塗布した前記レジストパターン厚肉化材料をプリベーク(加温及び乾燥)を行い、該レジストパターンと前記レジストパターン厚肉化材料との界面において該レジストパターン厚肉化材料の該レジストパターンへのミキシング(含浸)を効率よく生じさせることができる。
なお、前記プリベーク(加温及び乾燥)の条件、方法等としては、レジストパターンを軟化させない限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、その回数としては、1回であってもよいし、2回以上であってもよい。2回以上の場合、各回におけるプリベークの温度は、一定であってもよいし、異なっていてもよく、前記一定である場合、40〜150℃程度が好ましく、70〜120℃がより好ましく、また、その時間としては、10秒〜5分程度が好ましく、40秒〜100秒がより好ましい。
また、必要に応じて、前記プリベーク(加温及び乾燥)の後で、塗布した前記レジストパターン厚肉化材料の反応を促進する反応ベークを行うことも、前記レジストパターンとレジストパターン厚肉化材料との界面において前記ミキシング(含浸)した部分の反応を効率的に進行させることもできる等の点で好ましい。
なお、前記反応ベークの条件、方法等としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、前記プリベーク(加温及び乾燥)よりも通常高い温度条件が採用される。前記反応ベークの条件としては、例えば、温度が70〜150℃程度であり、90〜130℃が好ましく、時間が10秒〜5分程度であり、40秒〜100秒が好ましい。
更に、前記反応ベークの後で、塗布した前記レジストパターン厚肉化材料に対し、現像処理を行うのが好ましい。この場合、塗布したレジストパターン厚肉化材料の内、前記レジストパターンと相互作用(ミキシング)及び反応していない部分乃至相互作用(ミキシング)が弱い部分(水溶性の高い部分)を溶解除去し、厚肉化レジストパターンを現像する(得る)ことができる点で好ましい。
なお、前記現像処理は、水現像であってもよいし、アルカリ現像液による現像であってもよいが、低コストで効率的に現像処理を行うことができる点で、水現像が好ましい。
前記レジストパターン厚肉化材料を前記レジストパターン上に塗布し、該レジストパターンと相互作用(ミキシング)させると、該レジストパターンの表面に、前記レジストパターン厚肉化材料と前記レジストパターンとが相互作用してなる層(ミキシング層)が形成される。その結果、前記レジストパターンは、前記ミキシング層が形成された分だけ、厚肉化され、厚肉化されたレジストパターンが形成される。
こうして厚肉化された前記レジストパターンにより形成された前記レジスト抜けパターンの径乃至幅は、厚肉化前の前記レジストパターンにより形成されていた前記レジスト抜けパターンの径乃至幅よりも小さくなる。その結果、前記レジストパターンのパターニング時に用いた露光装置の光源の露光限界(解像限界)を超えて(前記光源に用いられる光の波長でパターニング可能な開口乃至パターン間隔の大きさの限界値よりも小さく)、より微細な前記レジスト抜けパターンが形成される。即ち、前記レジストパターンのパターニング時にArFエキシマレーザー光を用いて得られたレジストパターンに対し、前記レジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化すると、厚肉化されたレジストパターンにより形成されたレジスト抜けパターンは、例えば、あたかも電子線を用いてパターニングしたかのような微細かつ高精細なものとなる。
なお、前記レジストパターンの厚肉化量は、前記レジストパターン厚肉化材料の粘度、塗布厚み、ベーク温度、ベーク時間等を適宜調節することにより、所望の範囲に制御することができる。
ここで、本発明のレジストパターンの形成方法について以下に図面を参照しながら説明する。
図4に示すように、被加工面(基材)5上に本発明のレジスト組成物3aを塗布した後、図5に示すように、これをパターニングしてレジストパターン3を形成した後、図6に示すように、レジストパターン3の表面にレジストパターン厚肉化材料1を塗布し、ベーク(加温及び乾燥)をして塗膜を形成する。すると、レジストパターン3とレジストパターン厚肉化材料1との界面においてレジストパターン厚肉化材料1のレジストパターン3への相互作用(ミキシング(含浸))が起こり、図7に示すように、レジストパターン3とレジストパターン厚肉化材料1との界面において前記相互作用(ミキシング(含浸))した部分が反応等の相互作用をする。この後、図8に示すように、現像処理を行うと、塗布したレジストパターン厚肉化材料1の内、レジストパターン3と反応していない部分乃至相互作用(ミキシング)が弱い部分(水溶性の高い部分)が溶解除去され、内層レジストパターン10b(レジストパターン3)上に表層10aを有してなる厚肉化レジストパターン10が形成(現像)される。
厚肉化レジストパターン10は、レジストパターン厚肉化材料1により厚肉化され、内層レジストパターン10b(レジストパターン3)の表面に、レジストパターン厚肉化材料1が反応して形成された表層10aを有してなる。このとき、レジスト組成物3aが、前記スルホン酸アンモニウム塩を含んでいるので、内層レジストパターン10b(レジストパターン3)の方向、疎密差等や、レジストパターン厚肉化材料1の種類に依存せず、厚肉化される。レジストパターン10は、レジストパターン3(内層レジストパターン10b)に比べて表層10aの厚み分だけ厚肉化されているので、厚肉化レジストパターン10により形成されるレジスト抜けパターンの幅は、レジストパターン3(内層レジストパターン10b)により形成されるレジスト抜けパターンの幅よりも小さく、厚肉化レジストパターン10により形成される前記レジスト抜けパターンは微細である。
本発明のレジストパターンの形成方法は、各種のレジスト抜けパターン、例えば、ライン&スペースパターン、ホールパターン(コンタクトホール用など)、トレンチ(溝)パターン、などの形成に好適であり、該レジストパターンの形成方法により形成された厚肉化レジストパターンは、例えば、マスクパターン、レチクルパターンなどとして使用することができ、金属プラグ、各種配線、磁気ヘッド、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ)等の機能部品、光配線の接続に利用される光部品、マイクロアクチュエータ等の微細部品、半導体装置の製造に好適に使用することができ、後述する本発明の半導体装置の製造方法に好適に使用することができる。
(半導体装置の製造方法)
本発明の半導体装置の製造方法は、レジストパターン形成工程と、パターニング工程とを含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程とを含む。
前記レジストパターン形成工程は、被加工面上に本発明の前記レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することにより該レジストパターンを厚肉化する工程である。該レジストパターン形成工程により、厚肉化された厚肉化レジストパターンが前記被加工面上に形成される。
該レジストパターン形成工程における詳細は、本発明の前記レジストパターンの形成方法と同様である。
なお、前記被加工面としては、半導体装置における各種部材の表面層が挙げられるが、シリコンウエハ等の基板乃至その表面、各種酸化膜などが好適に挙げられる。前記レジストパターンは上述した通りである。前記塗布の方法は上述した通りである。また、該塗布の後では、上述のプリベーク、反応ベーク等を行うのが好ましい。
前記パターニング工程は、前記レジストパターン形成工程により形成した前記厚肉化レジストパターンをマスク等として用いて(マスクパターン等として用いて)エッチングを行うことにより、前記被加工面をパターニングする工程である。
前記エッチングの方法としては、特に制限はなく、公知の方法の中から目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、ドライエッチングが好適に挙げられる。該エッチングの条件としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記その他の工程としては、例えば、界面活性剤塗布工程、現像処理工程などが好適に挙げられる。
前記界面活性剤塗布工程は、前記厚肉化レジストパターン形成工程の前に、前記レジストパターンの表面に前記界面活性剤を塗布する工程である。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、上述したものが好適に挙げられ、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物化合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル化合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル化合物、ポリオキシエチレン誘導体化合物、ソルビタン脂肪酸エステル化合物、グリセリン脂肪酸エステル化合物、第1級アルコールエトキシレート化合物、フェノールエトキシレート化合物、ノニルフェノールエトキシレート系、オクチルフェノールエトキシレート系、ラウリルアルコールエトキシレート系、オレイルアルコールエトキシレート系、脂肪酸エステル系、アミド系、天然アルコール系、エチレンジアミン系、第2級アルコールエトキシレート系、アルキルカチオン系、アミド型4級カチオン系、エステル型4級カチオン系、アミンオキサイド系、ベタイン系、などが挙げられる。
前記現像処理工程は、前記レジストパターン形成工程の後であって前記パターニング工程の前に、塗布したレジストパターン厚肉化材料の現像処理を行う工程である。なお、前記現像処理は、上述した通りである。
本発明の半導体装置の製造方法によると、例えば、フラッシュメモリ、DRAM、FRAM、等を初めとする各種半導体装置を効率的に製造することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
−レジスト組成物の調製−
下記組成を有するレジスト組成物を調製した。
tert−ブトキシカルボニルオキシスチレン:ヒドロキシスチレン=20:80で混合されてなる樹脂(分子量約10,000)・・・100質量部
トリフェニルスルホニウムパーフルオロブタンスルホネート・・・5質量部
トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩・・・1質量部
乳酸エチル・・・800質量部
−レジストパターンの形成−
以上により調製した本発明のレジスト組成物を、シリコンウエハ(三菱マテリアル社製)上に、スピンコート法により、3,500rpm/20sの条件で全面塗布した後、110℃/120sの条件でプリベークを行った。次いで、マスクを介してKrFエキシマレーザー光を80mJ/cmの条件で照射し、110℃/120sの条件で露光後ベークを行った後、2.38質量%TMAH水溶液を用いて1分間現像することにより、250nm×1,000nmの長方形孤立パターンを形成した。なお、得られたレジストパターンの膜厚は500nmであった。
得られたレジストパターン上に、レジストパターン厚肉化材料(「AZ R500」;AZエレクトロニックマテリアルズ)をスピンコート法により、3,500rpm/60sの条件で塗布し、110℃/60秒間の条件でベークを行った後、純水でレジストパターン厚肉化材料を60秒間リンスし、相互作用(ミキシング)していない未反応部を除去し、レジストパターン厚肉化材料より厚肉化したレジストパターンを現像させることにより、厚肉化レジストパターンを形成した。
図52Aに示す厚肉化前のレジストパターン(前記レジストパターン)、及び図52Bに示す厚肉化後のレジストパターン(前記厚肉化レジストパターン)について、短辺方向のサイズX1及びX2、並びに長辺方向のサイズY1及びY2をそれぞれ測定し、短辺方向のパターンサイズ変化量(X2−X1)及び長辺方向のパターンサイズ変化量(Y2−Y1)を算出した。その結果、パターンサイズ変化量は、短辺方向が52nmであり、長辺方向が55nmであった。以上より、実施例1のレジスト組成物を用いると、レジストパターンの方向に対する依存性が小さく、均一にレジストパターンを厚肉化することができることが判った。
(比較例1)
実施例1において、レジスト組成物の調製の際に、トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして、厚肉化レジストパターンを形成し、短辺方向及び長辺方向のパターンサイズ変化量を算出した。その結果、パターンサイズ変化量は、短辺方向が15nmであり、長辺方向が35nmであった。以上より、スルホン酸アンモニウム塩としてのトルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩を添加しなった比較例1のレジスト組成物では、レジストパターンの方向により、厚肉化量が顕著に異なり、特に長辺方向では短辺方向に比して厚肉化量が大きくなることが判った。
(実施例2)
実施例1において、レジスト組成物を、下記組成に基づいて調製した以外は、実施例1と同様にして厚肉化レジストパターンを形成し、短辺方向及び長辺方向のパターンサイズ変化量を算出した。
−レジスト組成物の調製−
KrFレジスト(「DX5200P」;AZエレクトロニックマテリアルズ製)・・・5g
トリフルオロメタンスルホン酸メチルフェニルアンモニウム塩・・・3mg
なお、前記KrFレジスト基材樹脂の質量に対する前記アンモニウム塩の含有量は、0.3〜0.6質量%程度である。
パターンサイズ変化量は、短辺方向が59nmであり、長辺方向が63nmであった。以上より、実施例2のレジスト組成物を用いると、レジストパターンの方向に対する依存性が小さく、均一にレジストパターンを厚肉化することができることが判った。
(比較例2)
実施例2において、レジスト組成物の調製の際に、トリフルオロメタンスルホン酸メチルフェニルアンモニウム塩を添加しなかった以外は、実施例2と同様にして、厚肉化レジストパターンを形成し、短辺方向及び長辺方向のパターンサイズ変化量を算出した。その結果、パターンサイズ変化量は、短辺方向が22nmであり、長辺方向が53nmであった。以上より、スルホン酸アンモニウム塩としてのトリフルオロメタンスルホン酸メチルフェニルアンモニウム塩を添加しなった比較例2のレジスト組成物では、レジストパターンの方向により、厚肉化量が顕著に異なり、特に長辺方向では短辺方向に比して厚肉化量が大きくなることが判った。
(実施例3)
実施例2において、図53に示すレジストパターンを形成した以外は、実施例2と同様にして、厚肉化レジストパターンを形成した。
図53において、レジストパターンのパターン形状は、1辺300nmの正方形が横方向に4個、縦方向に3個、それぞれ整列したものであり、該レジストパターン間のスペース部は、横方向Wが300nmであり、縦方向Hが600nmである。
12個の前記正方形パターンについて、実施例1と同様にして、横方向及び縦方向のレジストパターンのパターンサイズ変化量をそれぞれ測定し、その平均値を算出したところ、横方向が60nmであり、縦方向が55nmであった。以上より、実施例2のレジスト組成物を用いると、レジストパターンの疎密差に対する依存性が小さく、均一にレジストパターンを厚肉化することができることが判った。
(比較例3)
実施例3において、比較例2のレジスト組成物を用いた以外は、実施例3と同様にして、図51に示すレジストパターンを形成し、更に厚肉化レジストパターンを形成し、レジストパターンのパターンサイズ変化量の平均値を測定した。その結果、横方向が51nmであり、縦方向が25nmであった。以上より、比較例2のレジスト組成物を用いると、レジストパターンの疎密差に対して顕著に依存し、特にレジストパターンが密な方向での厚肉化量が大きくなることが判った。
(実施例4)
−レジスト組成物の調製−
下記組成を有するレジスト組成物を調製した。
ArFレジスト(「AR1244J」;JSR製)・・・5g
トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルアンモニウム塩・・・2mg
なお、前記ArFレジスト基材樹脂の質量に対する前記アンモニウム塩の含有量は、0.2〜0.4質量%程度である。
−レジストパターンの形成−
以上により調製した本発明のレジスト組成物を、シリコンウエハ(三菱マテリアル社製)上に、スピンコート法により、3,500rpm/20sの条件で全面塗布した後、110℃/60sの条件でプリベークを行った。次いで、マスクを介してArFエキシマレーザー光を40mJ/cmの条件で照射し、110℃/60sの条件で露光後ベークを行った後、2.38質量%TMAH水溶液を用いて1分間現像することにより、120nm×500nmの長方形孤立パターンを形成した。なお、得られたレジストパターンの膜厚は250nmであった。
−レジストパターン厚肉化材料の調製−
下記組成を有するレジストパターン厚肉化材料を調製した。
ポリビニルアセタール樹脂(「KW−3」;積水化学)・・・16質量部
2−ヒドロキシベンジルアルコール・・・1質量部
純水・・・95.5質量部
イソプロピルアルコール・・・0.5質量部
非イオン性界面活性剤(「PC−6」;旭電化製、多核フェノール系界面活性剤)・・・0.08質量部
得られたレジストパターン上に、調製したレジストパターン厚肉化材料をスピンコート法により、3,500rpm/20sの条件で塗布し、110℃/60秒間の条件でベークを行った後、純水でレジストパターン厚肉化材料を60秒間リンスし、相互作用(ミキシング)していない未反応部を除去し、レジストパターン厚肉化材料より厚肉化したレジストパターンを現像させることにより、厚肉化レジストパターンを形成した。
パターンサイズ変化量を測定したところ、短辺方向が36nmであり、長辺方向が40nmであった。
(実施例5)
実施例4において、下記方法により調製したレジストパターン厚肉化材料を用いた以外は、実施例4と同様にして、厚肉化レジストパターンを形成した。
−レジストパターン厚肉化材料の調製−
下記組成を有するレジストパターン厚肉化材料を調製した。
ポリビニルアセタール樹脂(「KW−3」;積水化学)・・・16質量部
テトラメトキシメチルグリコールウリル(架橋剤、三和ケミカル製)・・・1.35質量部
純水・・・98.6質量部
イソプロピルアルコール・・・0.4質量部
非イオン性界面活性剤(「PC−6」;旭電化製、多核フェノール系界面活性剤)・・・0.12質量部
パターンサイズ変化量を測定したところ、短辺方向が46nmであり、長辺方向が51nmであった。以上より、架橋剤を含むレジストパターン厚肉化材料を用いても、レジストパターンのサイズ及び方向に対する依存性が小さく、レジストパターンをより均一に厚肉化することができることが判った。
(比較例4)
実施例5において、レジスト組成物の調製の際に、トリフルオロメタンスルホン酸ジメチルアンモニウム塩を添加しなかった以外は、実施例5と同様にして、厚肉化レジストパターンを形成し、短辺方向及び長辺方向のパターンサイズ変化量を算出した。その結果、パターンサイズ変化量は、短辺方向が21nmであり、長辺方向が46nmであった。以上より、スルホン酸アンモニウム塩としてのトリフルオロメタンスルホン酸ジメチルアンモニウム塩を添加しなかった比較例4のレジスト組成物では、レジストパターンの方向により、厚肉化量が顕著に異なり、特に長辺方向では短辺方向に比して厚肉加量が大きくことなることが判った。
(実施例6)
実施例1において、前記トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩を、トルエンスルホン酸モノエチルアンモニウム塩に代えた以外は、実施例1と同様にして、厚肉化レジストパターンを形成した。レジストパターンのパターン変化量を測定したところ、短辺方向が40nmであり、長辺方向が43nmであり、レジスト組成物中にトルエンスルホン酸モノエチルアンモニウム塩を添加すると、レジストパターンの方向に対する依存性が小さく、レジストパターンを均一に厚肉化することができることが判った。
(実施例7)
実施例1において、前記トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩1質量部を、トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩0.5質量部及びトルエンスルホン酸モノエチルアンモニウム塩0.5質量部に代えて併用した以外は、実施例1と同様にして、厚肉化レジストパターンを形成した。レジストパターン変化量を測定したところ、短辺方向が44nmであり、長辺方向が47nmであり、2種のスルホン酸ナトリウム塩を併用しても、レジストパターンの方向に対する依存性が小さく、レジストパターンを均一に厚肉化することができることが判った。
(実施例8)
実施例1において、トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩の添加量を、0.005質量%に変えた以外は、実施例1と同様にしてレジスト組成物を調製し、該レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成した後、該レジストパターンを厚肉化した。レジストパターンのパターン変化量を測定したところ、短辺方向が20nmであり、長辺方向が35nmであった。
(実施例9)
実施例1において、トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩の添加量を、7質量%に変えた以外は、実施例1と同様にしてレジスト組成物を調製し、該レジスト組成物を用いてレジストパターンを形成した後、該レジストパターンを厚肉化した。実施例9では、レジスト感度が30%程度低下し、パターニングに影響が出たため、これ以上の添加量ではレジスト性能自体への影響が大きいことが分かった。
(実施例10)
実施例1において、トルエンスルホン酸トリエチルアンモニウム塩を、4級アンモニウム塩としてのトルエンスルホン酸テトラメチルアンモニウム塩、及びトルエンスルホン酸テトラエチルアンモニウム塩に、それぞれ代えた以外は、実施例1と同様にしてレジスト組成物を調製したところ、これらの4級アンモニウム塩はレジスト溶媒に溶解し難かった。
また、実施例1と同様にして、レジストパターンを形成した後、厚肉化を試みたが、4級アンモニウム塩を添加しない場合と差がなかった。
以上より、実施例1〜10及び比較例1〜4で測定したレジストパターンのパターン変化量を表1に示す。なお、表1中、「含有量」は、レジスト基材樹脂の質量に対するスルホン酸アンモニウム塩の含有量(質量%)を表す。
Figure 0004566861
表1より、本発明のレジスト組成物を用いて形成したレジストパターンは、均一かつ良好に厚肉化されていることが判った。
(実施例11)
図9に示すように、シリコン基板11上に層間絶縁膜12を形成し、図10に示すように、層間絶縁膜12上にスパッタリング法によりチタン膜13を形成した。次に、図11に示すように、公知のフォトリソグラフィー技術によりレジストパターン14を形成し、これをマスクとして用い、反応性イオンエッチングによりチタン膜13をパターニングして開口部15aを形成した。引き続き、反応性イオンエッチングによりレジストパターン14を除去するととともに、図12に示すように、チタン膜13をマスクにして層間絶縁膜12に開口部15bを形成した。
次に、チタン膜13をウェット処理により除去し、図13に示すように層間絶縁膜12上にTiN膜16をスパッタリング法により形成し、続いて、TiN膜16上にCu膜17を電解めっき法で成膜した。次いで、図14に示すように、CMPにて開口部15b(図12)に相当する溝部のみにバリアメタルとCu膜(第一の金属膜)を残して平坦化し、第一層の配線17aを形成した。
次いで、図15に示すように、第一層の配線17aの上に層間絶縁膜18を形成した後、図9〜図14と同様にして、図16に示すように、第一層の配線17aを、後に形成する上層配線と接続するCuプラグ(第二の金属膜)19及びTiN膜16aを形成した。
上述の各工程を繰り返すことにより、図17に示すように、シリコン基板11上に第一層の配線17a、第二層の配線20、及び第三層の配線21を含む多層配線構造を備えた半導体装置を製造した。なお、図17においては、各層の配線の下層に形成したバリアメタル層は、図示を省略した。
この実施例11では、レジストパターン14が、本発明のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成した後、レジストパターン厚肉化材料を用いて、実施例1〜7における場合と同様にして製造した厚肉化レジストパターンである。
(実施例12)
−フラッシュメモリ及びその製造−
実施例12は、本発明のレジスト組成物を用いた本発明の半導体装置及びその製造方法の一例である。なお、この実施例9では、以下のレジスト膜26、27、29及び32が、本発明のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成した後、レジストパターン厚肉化材料を用いて実施例1〜7におけるのと同様の方法により厚肉化されたものである。
図18及び図19は、FLOTOX型又はETOX型と呼ばれるFLOTOX型又はETOX型と呼ばれるFLASH EPROMの上面図(平面図)であり、図20〜図28は、該FLASH EPROMの製造方法に関する一例を説明するための断面概略図であり、これらにおける、左図はメモリセル部(第1素子領域)であって、フローティングゲート電極を有するMOSトランジスタの形成される部分のゲート幅方向(図18及び図19におけるX方向)の断面(A方向断面)概略図であり、中央図は前記左図と同部分のメモリセル部であって、前記X方向と直交するゲート長方向(図18及び図19におけるY方向)の断面(B方向断面)概略図であり、右図は周辺回路部(第2素子領域)のMOSトランジスタの形成される部分の断面(図18及び図19におけるA方向断面)概略図である。
まず、図20に示すように、p型のSi基板22上の素子分離領域に選択的にSiO膜によるフィールド酸化膜23を形成した。その後、メモリセル部(第1素子領域)のMOSトランジスタにおける第1ゲート絶縁膜24aを厚みが100〜300Å(10〜30nm)となるように熱酸化にてSiO膜により形成し、また別の工程で、周辺回路部(第2素子領域)のMOSトランジスタにおける第2ゲート絶縁膜24bを厚みが100〜500Å(10〜50nm)となるように熱酸化にてSiO膜により形成した。なお、第1ゲート絶縁膜24a及び第2ゲート絶縁膜24bを同一厚みにする場合には、同一の工程で同時に酸化膜を形成してもよい。
次に、前記メモリセル部(図20の左図及び中央図)にn型ディプレションタイプのチャネルを有するMOSトランジスタを形成するため、閾値電圧を制御する目的で前記周辺回路部(図20の右図)をレジスト膜26によりマスクした。そして、フローティングゲート電極直下のチャネル領域となる領域に、n型不純物としてドーズ量1×1011〜1×1014cm−2のリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、第1閾値制御層25aを形成した。なお、このときのドーズ量及び不純物の導電型は、ディプレッションタイプにするかアキュミレーションタイプにするかにより適宜選択することができる。
次に、前記周辺回路部(図21の右図)にn型ディプレションタイプのチャネルを有するMOSトランジスタを形成するため、閾値電圧を制御する目的でメモリセル部(図21の左図及び中央図)をレジスト膜27によりマスクした。そして、ゲート電極直下のチャネル領域となる領域に、n型不純物としてドーズ量1×1011〜1×1014cm−2のリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、第2閾値制御層25bを形成した。
次に、前記メモリセル部(図22の左図及び中央図)のMOSトランジスタのフローティングゲート電極、及び前記周辺回路部(図22の右図)のMOSトランジスタのゲート電極として、厚みが500〜2,000Å(50〜200nm)である第1ポリシリコン膜(第1導電体膜)28を全面に形成した。
その後、図23に示すように、マスクとして形成したレジスト膜29により第1ポリシリコン膜28をパターニングして前記メモリセル部(図23の左図及び中央図)のMOSトランジスタにおけるフローティングゲート電極28aを形成した。このとき、図23に示すように、X方向は最終的な寸法幅になるようにパターニングし、Y方向はパターニングせずS/D領域層となる領域はレジスト膜29により被覆されたままにした。
次に、(図24の左図及び中央図)に示すように、レジスト膜29を除去した後、フローティングゲート電極28aを被覆するようにして、SiO膜からなるキャパシタ絶縁膜30aを厚みが約200〜500Å(20〜50nm)となるように熱酸化にて形成した。このとき、前記周辺回路部(図24の右図)の第1ポリシリコン膜28上にもSiO膜からなるキャパシタ絶縁膜30bが形成される。なお、ここでは、キャパシタ絶縁膜30a及び30bはSiO膜のみで形成されているが、SiO膜及びSi膜が2〜3積層された複合膜で形成されていてもよい。
次に、図24に示すように、フローティングゲート電極28a及びキャパシタ絶縁膜30aを被覆するようにして、コントロールゲート電極となる第2ポリシリコン膜(第2導電体膜)31を厚みが500〜2,000Å(50〜200nm)となるように形成した。
次に、図25に示すように、前記メモリセル部(図25の左図及び中央図)をレジスト膜32によりマスクし、前記周辺回路部(図25の右図)の第2ポリシリコン膜31及びキャパシタ絶縁膜30bを順次、エッチングにより除去し、第1ポリシリコン膜28を表出させた。
次に、図26に示すように、前記メモリセル部(図26の左図及び中央図)の第2ポリシリコン膜31、キャパシタ絶縁膜30a及びX方向だけパターニングされている第1ポリシリコン膜28aに対し、レジスト膜32をマスクとして、第1ゲート部33aの最終的な寸法となるようにY方向のパターニングを行い、Y方向に幅約1μmのコントロールゲート電極31a/キャパシタ絶縁膜30c/フローティングゲート電極28cによる積層を形成すると共に、前記周辺回路部(図26の右図)の第1ポリシリコン膜28に対し、レジスト膜32をマスクとして、第2ゲート部33bの最終的な寸法となるようにパターニングを行い、幅約1μmのゲート電極28bを形成した。
次に、前記メモリセル部(図27の左図及び中央図)のコントロールゲート電極31a/キャパシタ絶縁膜30c/フローティングゲート電極28cによる積層をマスクとして、素子形成領域のSi基板22にドーズ量1×1014〜1×1016cm−2のリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、n型のS/D領域層35a及び35bを形成すると共に、前記周辺回路部(図27の右図)のゲート電極28bをマスクとして、素子形成領域のSi基板22にn型不純物としてドーズ量1×1014〜1×1016cm−2のリン(P)又は砒素(As)をイオン注入法により導入し、S/D領域層36a及び36bを形成した。
次に、前記メモリセル部(図28の左図及び中央図)の第1ゲート部33a及び前記周辺回路部(図28の右図)の第2ゲート部33bを、PSG膜による層間絶縁膜37を厚みが約5,000Å(500nm)となるようにして被覆形成した。
その後、S/D領域層35a及び35b並びにS/D領域層36a及び36b上に形成した層間絶縁膜37に、コンタクトホール38a及び38b並びにコンタクトホール39a及び39bを形成した後、S/D電極40a及び40b並びにS/D電極41a及び41bを形成した。なお、コンタクトホール38a及び38b並びにコンタクトホール39a及び39bの形成は、本発明のレジスト組成物によるホールパターンを形成し、該ホールパターンを形成するレジストパターンを前記レジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化し、微細なレジスト抜けパターン(ホールパターン)を形成してから、常法に従って行った。
以上により、図28に示すように、半導体装置としてFLASH EPROMを製造した。
このFLASH EPROMにおいては、前記周辺回路部(図20〜図28における右図)の第2ゲート絶縁膜24bが形成後から終始、第1ポリシリコン膜28又はゲート電極28bにより被覆されている(図20〜図28における右図)ので、第2ゲート絶縁膜24bは最初に形成された時の厚みを保持したままである。このため、第2ゲート絶縁膜24bの厚みの制御を容易に行うことができると共に、閾値電圧の制御のための導電型不純物濃度の調整も容易に行うことができる。
なお、上記実施例では、第1ゲート部33aを形成するのに、まずゲート幅方向(図18及び図19におけるX方向)に所定幅でパターニングした後、ゲート長方向(図18及び図19におけるY方向)にパターニングして最終的な所定幅としているが、逆に、ゲート長方向(図18及び図19におけるY方向)に所定幅でパターニングした後、ゲート幅方向(図18及び図19におけるX方向)にパターニングして最終的な所定幅としてもよい。
図29〜図31に示すFLASH EPROMの製造例は、上記実施例において図28で示した工程の後が図29〜図31に示すように変更した以外は上記実施例と同様である。即ち、図29に示すように、前記メモリセル部(図29における左図及び中央図)の第2ポリシリコン膜31及び前記周辺回路部(図29の右図)の第1ポリシリコン膜28上に、タングステン(W)膜又はチタン(Ti)膜からなる高融点金属膜(第4導電体膜)42を厚みが約2,000Å(200nm)となるようにして形成しポリサイド膜を設けた点でのみ上記実施例と異なる。図29の後の工程、即ち図30〜図31に示す工程は、図26〜図28と同様に行った。図26〜図28と同様の工程については説明を省略し、図29〜図31においては図26〜図28と同じものは同記号で表示した。
以上により、図31に示すように、半導体装置としてFLASH EPROMを製造した。
このFLASH EPROMにおいては、コントロールゲート電極31a及びゲート電極28b上に、高融点金属膜(第4導電体膜)42a及び42bを有するので、電気抵抗値を一層低減することができる。
なお、ここでは、高融点金属膜(第4導電体膜)として高融点金属膜(第4導電体膜)42a及び42bを用いているが、チタンシリサイド(TiSi)膜等の高融点金属シリサイド膜を用いてもよい。
図32〜図34に示すFLASH EPROMの製造例は、上記実施例において、前記周辺回路部(第2素子領域)(図32における右図)の第2ゲート部33cも、前記メモリセル部(第1素子領域)(図32における左図及び中央図)の第1ゲート部33aと同様に、第1ポリシリコン膜28b(第1導電体膜)/SiO膜30d(キャパシタ絶縁膜)/第2ポリシリコン膜31b(第2導電体膜)という構成にし、図33又は図34に示すように、第1ポリシリコン膜28b及び第2ポリシリコン膜31bをショートさせてゲート電極を形成している点で異なること以外は上記実施例と同様である。
ここでは、図33に示すように、第1ポリシリコン膜28b(第1導電体膜)/SiO膜30d(キャパシタ絶縁膜)/第2ポリシリコン膜31b(第2導電体膜)を貫通する開口部52aを、例えば図32に示す第2ゲート部33cとは別の箇所、例えば絶縁膜54上に形成し、開口部52a内に第3導電体膜、例えばW膜又はTi膜等の高融点金属膜53aを埋め込むことにより、第1ポリシリコン膜28b及び第2ポリシリコン膜31bをショートさせている。また、図34に示すように、第1ポリシリコン膜28b(第1導電体膜)/SiO膜30d(キャパシタ絶縁膜)を貫通する開口部52bを形成して開口部52bの底部に下層の第1ポリシリコン膜28bを表出させた後、開口部52b内に第3導電体膜、例えばW膜又はTi膜等の高融点金属膜53bを埋め込むことにより、第1ポリシリコン膜28b及び第2ポリシリコン膜31bをショートさせている。
このFLASH EPROMにおいては、前記周辺回路部の第2ゲート部33cは、前記メモリセル部の第1ゲート部33aと同構造であるので、前記メモリセル部を形成する際に同時に前記周辺回路部を形成することができ、製造工程を簡単にすることができ効率的である。
なお、ここでは、第3導電体膜53a又は53bと、高融点金属膜(第4導電体膜)42とをそれぞれ別々に形成しているが、共通の高融点金属膜として同時に形成してもよい。
(実施例13)
−磁気ヘッドの製造−
実施例13は、本発明のレジスト組成物を用いた本発明のレジストパターンの応用例としての磁気ヘッドの製造に関する。なお、この実施例13では、以下のレジストパターン102及び126が、本発明のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成した後、レジストパターン厚肉化材料を用いて実施例1〜7におけるのと同様の方法により厚肉化されたものである。
図35〜図38は、磁気ヘッドの製造を説明するための工程図である。
まず、図35に示すように、層間絶縁層100上に、厚みが6μmとなるようにレジスト膜を形成し、露光、現像を行って、渦巻状の薄膜磁気コイル形成用の開口パターンを有するレジストパターン102を形成した。
次に、図36に示すように、層間絶縁層100上における、レジストパターン102上及びレジストパターン102が形成されていない部位、即ち開口部104の露出面上に、厚みが0.01μmであるTi密着膜と厚みが0.05μmであるCu密着膜とが積層されてなるメッキ被加工面106を蒸着法により形成した。
次に、図37に示すように、層間絶縁層100上における、レジストパターン102が形成されていない部位、即ち開口部104の露出面上に形成されたメッキ被加工面106の表面に、厚みが3μmであるCuメッキ膜からなる薄膜導体108を形成した。
次に、図38に示すように、レジストパターン102を溶解除去し層間絶縁層100上からリフトオフすると、薄膜導体108の渦巻状パターンによる薄膜磁気コイル110が形成される。
以上により磁気ヘッドを製造した。
ここで得られた磁気ヘッドは、本発明のレジスト組成物を用いて形成したレジストパターンをレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターン102により渦巻状パターンが微細に形成されているので、薄膜磁気コイル110は微細かつ精細であり、しかも量産性に優れる。
図39〜図44は、他の磁気ヘッドの製造を説明するための工程図である。
図39示すように、セラミック製の非磁性基板112上にスパッタリング法によりギャップ層114を被覆形成した。なお、非磁性基板112上には、図示していないが予め酸化ケイ素による絶縁体層及びNi−Feパーマロイからなる導電性被加工面がスパッタリング法により被覆形成され、更にNi−Feパーマロイからなる下部磁性層が形成されている。そして、図示しない前記下部磁性層の磁性先端部となる部分を除くギャップ層114上の所定領域に熱硬化樹脂により樹脂絶縁膜116を形成した。次に、樹脂絶縁膜116上にレジスト材を塗布してレジスト膜118を形成した。
次に、図40に示すように、レジスト膜118に露光、現像を行い、渦巻状パターンを形成した。そして、図41に示すように、この渦巻状パターンのレジスト膜118を数百℃で一時間程度熱硬化処理を行い、突起状の第1渦巻状パターン120を形成した。更に、その表面にCuからなる導電性被加工面122を被覆形成した。
次に、図42に示すように、導電性被加工面122上にレジスト材をスピンコート法により塗布してレジスト膜124を形成した後、レジスト膜124を第1渦巻状パターン120上にパターニングしてレジストパターン126を形成した。
次に、図43に示すように、導電性被加工面122の露出面上に、即ちレジストパターン126が形成されていない部位上に、Cu導体層128をメッキ法により形成した。その後、図44に示すように、レジストパターン126を溶解除去することにより、導電性被加工面122上からリフトオフし、Cu導体層128による渦巻状の薄膜磁気コイル130を形成した。
以上により、図45の平面図に示すような、樹脂絶縁膜116上に磁性層132を有し、表面に薄膜磁気コイル130が設けられた磁気ヘッドを製造した。
ここで得られた磁気ヘッドは、本発明のレジスト組成物を用いて形成したレジストパターンをレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターン126により渦巻状パターンが微細に形成されているので、薄膜磁気コイル130は微細かつ精細であり、しかも量産性に優れる。
ここで、本発明の好ましい態様を付記すると、以下の通りである。
(付記1) スルホン酸アンモニウム塩を少なくとも含むことを特徴とするレジスト組成物。
(付記2) スルホン酸アンモニウム塩におけるスルホン酸イオン部が、トリフルオロメタンスルホン酸イオン及びトルエンスルホン酸イオンの少なくともいずれかである付記1に記載のレジスト組成物。
(付記3) スルホン酸アンモニウム塩におけるアンモニウムイオン部が、一級アンモニウムイオン、二級アンモニウムイオン及び三級アンモニウムイオンの少なくともいずれかである付記1から2のいずれかに記載のレジスト組成物。
(付記4) スルホン酸アンモニウム塩におけるアンモニウムイオン部が、下記一般式(1)で表される付記1から3のいずれかに記載のレジスト組成物。
Figure 0004566861
ただし、前記一般式(1)中、Nは、窒素原子を表す。R〜Rは、少なくとも1つが水素原子を表し、該水素原子以外は、炭素数4以下のアルキル基及びフェニル基の少なくともいずれかを表す。
(付記5) スルホン酸アンモニウム塩の含有量が、レジスト組成物の全固形分の質量に対して、0.01〜5質量%である付記1から4のいずれかに記載のレジスト組成物。
(付記6) レジスト組成物が、脂環族系官能基を側鎖に有するアクリル系レジスト、シクロオレフィン−マレイン酸無水物系レジスト及びシクロオレフィン系レジストから選択される少なくとも1種である付記1から5のいずれかに記載のレジスト組成物。
(付記7) 脂環族系官能基がアダマンチル系官能基及びノルボルナン系官能基から選択され、シクロオレフィン系レジストがノルボルネン及びアダマンタンの少なくとも一方を主鎖に含む付記6に記載のレジスト組成物。
(付記8) 波長が440nm以下の露光光を用いて露光される付記1から7のいずれかに記載のレジスト組成物。
(付記9) 露光光が、g線、i線、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、Fエキシマレーザー光、及び電子線から選択される少なくとも1種である付記8に記載のレジスト組成物。
(付記10) 付記1から9のいずれかに記載のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することを含むことを特徴とするレジストパターンの形成方法。
(付記11) レジストパターン厚肉化材料の塗布後、該レジストパターン厚肉化材料の現像処理を行う付記10に記載のレジストパターンの形成方法。
(付記12) 現像処理が少なくとも水を用いて行われる付記11に記載のレジストパターンの形成方法。
(付記13) 被加工面上に付記1から9に記載のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することにより該レジストパターンを厚肉化するレジストパターン形成工程と、該厚肉化したレジストパターンをマスクとしてエッチングにより前記被加工面をパターニングするパターニング工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(付記14) レジストパターン形成工程の前に、レジストパターンの表面に、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物化合物、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル化合物、ポリオキシエチレンアルキルエーテル化合物、ポリオキシエチレン誘導体化合物、ソルビタン脂肪酸エステル化合物、グリセリン脂肪酸エステル化合物、第1級アルコールエトキシレート化合物、及びフェノールエトキシレート化合物から選択される少なくとも1種である非イオン性界面活性剤を塗布する界面活性剤塗布工程を含む付記13に記載の半導体装置の製造方法。
(付記15) 付記13から14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法により製造されたことを特徴とする半導体装置。
本発明のレジスト組成物は、露光及び現像されてレジストパターンが形成された後、該レジストパターンの表面にレジストパターン厚肉化材料が塗布されて、該レジストパターンが厚肉化されるのに好適であり、形成したレジストパターンの方向、疎密差等に関係なく、しかも前記レジストパターン厚肉化材料の種類に依存することなく、前記レジストパターン厚肉化材料により均一に厚肉化され、露光装置の光源における露光限界(解像限界)を超えて微細なレジスト抜けパターンの形成に好適に用いることができ、各種のパターニング方法、半導体の製造方法等に好適に適用することができ、本発明のレジストパターンの形成方法、本発明の半導体装置の製造方法に特に好適に用いることができる。
本発明のレジストパターンの形成方法は、例えば、マスクパターン、レチクルパターン、磁気ヘッド、LCD(液晶ディスプレイ)、PDP(プラズマディスプレイパネル)、SAWフィルタ(弾性表面波フィルタ)等の機能部品、光配線の接続に利用される光部品、マイクロアクチュエータ等の微細部品、半導体装置の製造に好適に適用することができ、後述する本発明の半導体装置の製造方法に好適に用いることができる。
本発明の半導体装置の製造方法は、フラッシュメモリ、DRAM、FRAM、等を初めとする各種半導体装置の製造に好適に用いることができる。
図1は、レジストパターンを本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化するメカニズムの説明図であり、レジストパターン厚肉化材料をレジストパターンの表面に付与した状態を表す。 図2は、レジストパターンを本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化するメカニズムの説明図であり、レジストパターン厚肉化材料がレジストパターン表面に染み込んだ状態を表す。 図3は、レジストパターンを本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化するメカニズムの説明図であり、レジストパターン厚肉化材料によりレジストパターン表面が厚肉化された状態を表す。 図4は、本発明のレジストパターンの形成方法の一例を説明するための概略図であり、レジスト膜を形成した状態を表す。 図5は、本発明のレジストパターンの形成方法の一例を説明するための概略図であり、レジスト膜をパターン化してレジストパターンを形成した状態を表す。 図6は、本発明のレジストパターンの形成方法の一例を説明するための概略図であり、レジストパターン表面にレジストパターン厚肉化材料を付与した状態を表す。 図7は、本発明のレジストパターンの形成方法の一例を説明するための概略図であり、レジストパターン厚肉化材料がレジストパターン表面にミキシングし、染み込んだ状態を表す。 図8は、本発明のレジストパターンの形成方法の一例を説明するための概略図であり、厚肉化レジストパターンを現像した状態を表す。 図9は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、シリコン基板上に層間絶縁膜を形成した状態を表す。 図10は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、図9に示す層間絶縁膜上にチタン膜を形成した状態を表す。 図11は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、チタン膜上にレジスト膜を形成し、チタン層にホールパターンを形成した状態を表す。 図12は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターンを層間絶縁膜にも形成した状態を表す。 図13は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターンを形成した層間絶縁膜上にCu膜を形成した状態を表す。 図14は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターン上以外の層間絶縁膜上に堆積されたCuを除去した状態を表す。 図15は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、ホールパターン内に形成されたCuプラグ上及び層間絶縁膜上に層間絶縁膜を形成した状態を表す。 図16は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、表層としての層間絶縁膜にホールパターンを形成し、Cuプラグを形成した状態を表す。 図17は、本発明の半導体装置の製造方法の一例を説明するための概略図であり、三層構造の配線を形成した状態を表す。 図18は、本発明の半導体装置の製造方法により製造されるFLASH EPROMの第一の例を示す平面図である。 図19は、本発明の半導体装置の製造方法により製造されるFLASH EPROMの第一の例を示す平面図である。 図20は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図である。 図21は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図20の次のステップを表す。 図22は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図21の次のステップを表す。 図23は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図22の次のステップを表す。 図24は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図23の次のステップを表す。 図25は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図24の次のステップを表す。 図26は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図25の次のステップを表す。 図27は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図26の次のステップを表す。 図28は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第一の例の概略説明図であり、図27の次のステップを表す。 図29は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第二の例の概略説明図である。 図30は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第二の例の概略説明図であり、図29の次のステップを表す。 図31は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第二の例の概略説明図であり、図30の次のステップを表す。 図32は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第三の例の概略説明図である。 図33は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第三の例の概略説明図であり、図32の次のステップを表す。 図34は、本発明の半導体装置の製造方法によるFLASH EPROMの製造の第三の例の概略説明図であり、図33の次のステップを表す。 図35は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図である。 図36は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図35の次のステップを表す。 図37は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図36の次のステップを表す。 図38は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図37の次のステップを表す。 図39は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図38の次のステップを表す。 図40は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図39の次のステップを表す。 図41は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図40の次のステップを表す。 図42は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図41の次のステップを表す。 図43は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図42の次のステップを表す。 図44は、本発明のレジストパターン厚肉化材料を用いて厚肉化したレジストパターンを磁気ヘッドの製造に応用した一例の断面概略説明図であり、図43の次のステップを表す。 図45は、図35〜図44のステップを経て製造された磁気ヘッドの一例を示す平面図である。 図46Aは、疎密差を有するレジストパターンの一例を示す概略説明図である。 図46Bは、疎密差を有するレジストパターンの厚肉化後の状態の一例を示す概略説明図である。 図47Aは、長方形のレジストパターンの一例を示す概略説明図である。 図47Bは、長方形のレジストパターンの厚肉化後の状態の一例を示す概略説明図である。 図48は、従来のレジストパターンを厚肉化した場合の露光量と厚肉化量との関係の一例を示すグラフ図である。 図49は、スルホン酸アンモニウム塩を添加した光反応性を有しない樹脂に対して厚肉化を行った場合の露光量と厚肉化量との関係の一例を示すグラフ図である。 図50は、本発明のレジスト組成物を用いて形成したレジストパターンに対して厚肉化を行った場合の露光量と厚肉化量との関係の一例を示す概略説明図である。 図51は、本発明のレジスト組成物を用いて形成したレジストパターンに対して厚肉化を行った場合の露光量と厚肉化量との関係の一例を示すグラフ図である。 図52Aは、実施例1における厚肉化前のレジストパターンを示す概略説明図である。 図52Bは、実施例1における厚肉化後の厚肉化レジストパターンを示す概略説明図である。 図53は、実施例3における厚肉化前のレジストパターンを示す概略説明図である。
符号の説明
1 レジストパターン厚肉化材料
3 レジストパターン
5 被加工面(基材)
10 レジストパターン(本発明)
10a 表層
10b 内層レジストパターン
11 シリコン基板
12 層間絶縁膜
13 チタン膜
14 レジストパターン
15a 開口部
15b 開口部
16 TiN膜
16a TiN膜
17 Cu膜
17a 配線
18 層間絶縁膜
19 Cuプラグ
20 配線
21 配線
22 Si基板(半導体基板)
23 フィールド酸化膜
24a 第1ゲート絶縁膜
24b 第2ゲート絶縁膜
25a 第1閾値制御層
25b 第2閾値制御層
26 レジスト膜
27 レジスト膜
28 第1ポリシリコン層(第1導電体膜)
28a フローティングゲート電極
28b ゲート電極(第1ポリシリコン膜)
28c フローティングゲート電極
29 レジスト膜
30a キャパシタ絶縁膜
30b キャパシタ絶縁膜
30c キャパシタ絶縁膜
30d SiO
31 第2ポリシリコン層(第2導電体膜)
31a コントロールゲート電極
31b 第2ポリシリコン膜
32 レジスト膜
33a 第1ゲート部
33b 第2ゲート部
33c 第2ゲート部
35a S/D(ソース・ドレイン)領域層
35b S/D(ソース・ドレイン)領域層
36a S/D(ソース・ドレイン)領域層
36a S/D(ソース・ドレイン)領域層
37 層間絶縁膜
38a コンタクトホール
38b コンタクトホール
39a コンタクトホール
39b コンタクトホール
40a S/D(ソース・ドレイン)電極
40b S/D(ソース・ドレイン)電極
41a S/D(ソース・ドレイン)電極
41b S/D(ソース・ドレイン)電極
42 高融点金属膜(第4導電体膜)
42a 高融点金属膜(第4導電体膜)
42b 高融点金属膜(第4導電体膜)
44a 第1ゲート部
44b 第2ゲート部
45a S/D(ソース・ドレイン)領域層
45b S/D(ソース・ドレイン)領域層
46a S/D(ソース・ドレイン)領域層
46b S/D(ソース・ドレイン)領域層
47 層間絶縁膜
48a コンタクトホール
48b コンタクトホール
49a コンタクトホール
49b コンタクトホール
50a S/D(ソース・ドレイン)電極
50b S/D(ソース・ドレイン)電極
51a S/D(ソース・ドレイン)電極
51b S/D(ソース・ドレイン)電極
52a 開口部
52b 開口部
53a 高融点金属膜(第3導電体膜)
53b 高融点金属膜(第3導電体膜)
54 絶縁膜
100 層間絶縁層
102 レジストパターン
104 開口部
106 メッキ被加工面
108 薄膜導体(Cuメッキ膜)
110 薄膜磁気コイル
112 非磁性基板
114 ギャップ層
116 樹脂絶縁層
118 レジスト膜
118a レジストパターン
120 第1渦巻状パターン
122 導電性被加工面
124 レジスト膜
126 レジストパターン
128 Cu導体膜
130 薄膜磁気コイル
132 磁性層

Claims (6)

  1. スルホン酸アンモニウム塩を少なくとも含み、
    該スルホン酸アンモニウム塩におけるスルホン酸イオン部が、トリフルオロメタンスルホン酸イオン及びトルエンスルホン酸イオンの少なくともいずれかであり、
    該スルホン酸アンモニウム塩におけるアンモニウムイオン部が、テトラエチルアンモニウムイオン、トリエチルアンモニウムイオン、メチルフェニルアンモニウムイオン、ジメチルアンモニウムイオン、及びモノエチルアンモニウムイオンの少なくともいずれかであることを特徴とするレジスト組成物。
  2. スルホン酸アンモニウム塩の含有量が、レジスト組成物の全固形分の質量に対して、0.01〜5質量%である請求項1に記載のレジスト組成物。
  3. 波長が440nm以下の露光光を用いて露光される請求項1から2のいずれかに記載のレジスト組成物。
  4. 露光光が、g線、i線、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、F エキシマレーザー光、及び電子線から選択される少なくとも1種である請求項3に記載のレジスト組成物。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することを含むことを特徴とするレジストパターンの形成方法。
  6. 被加工面上に請求項1から4のいずれかに記載のレジスト組成物を用いてレジストパターンを形成後、該レジストパターンの表面を覆うようにレジストパターン厚肉化材料を塗布することにより該レジストパターンを厚肉化するレジストパターン形成工程と、該厚肉化したレジストパターンをマスクとしてエッチングにより前記被加工面をパターニングするパターニング工程とを含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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