JP4566647B2 - エレベータ装置 - Google Patents

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この発明は、エレベータのかごが、制動機による制止を上回る過荷重となっても乗場床から大きく外れることなく停止させるようにしたエレベータ装置に関するものである。
従来、ビルで火災が発生すると、エレベータ装置は休止され、避難は専ら非常階段によることが基本となっていた。ここで、従来のエレベータ装置を図9から図11に従って述べる。図において、符号の末尾の「R」は図面に向かって右側を、「L」は左側を示す。以下の説明において、総称する場合はR及びLを省略する。
図9において、機械室8に設置された巻上機9には主索6が巻き掛けられていて、一方にはかご3が吊持され、他方に釣合錘(図示しない。)が吊持されている。かご3は昇降路1の両側に立設されたガイドレール2に案内されて昇降し、巻上機9に装着された制動機10によって停止状態に保持される。
かご床3aの下に横設されたかご下枠21の両端部には非常止め装置22が取り付けられていて、機械室8に設置された調速機11と調速機ロープ13及び引上げロッド29を介して連結されている。また、かご3には、かご戸4が閉じたことを検出する戸閉検出スイッチDCLが取り付けられている。
図10は、図9のX−X線断面を矢視した非常止め装置22Rの正面図で、非常止め装置22Rが作動していない通常の状態を示す。即ち、ガイドレール2Rの両側に設けられた一対の非常止めレバー25Rの一端は支持ピン26Rによってかご下枠21に揺動自在に軸支されている。また、中間部は連結ロッド28Rが貫通して両非常止めレバー25Rを連結している。非常止めレバー25Rの他端には関節軸27Rを介して楔体24Rがそれぞれ取り付けられている。この楔体24Rは、作動していないときは、ガイドレール2Rとの間に空隙を隔てている。更に、連結ロッド28Rの一端には引上げロッド29Rが取り付けられている。
図11は、作動した状態を示す非常止め装置22Rの正面図である。即ち、かご3と調速機11は、引上げロッド29及び調速機ロープ13によって連結されており、かご3の下降速度が所定値を超えると、機械室8に設置された調速機11が作動する。即ち、図9において、調速機レバー14が支軸14aを軸として図示矢印方向へ揺動して直立状態となり、シュー15と滑車12の間隔が狭められて滑車12に巻き掛けられた調速機ロープ13が拘束される。この拘束によって調速機ロープ13は、かご3の側部に立設された引上げロッド29R及び連結ロッド28Rを介して非常止めレバー25Rを揺動させ、楔体24Rを枠体22Rとガイドレール2Rの間に下側から押入させてガイドレール2Rを把持させ、かご3の下降を停止させる。左側の非常止め装置22Lも同様に構成されている。
非常止め装置22の作動を解いて、エレベータを通常の状態に復帰させるには、人手によって調速機レバー14を直立状態から傾斜状態にして調速機11を復帰させる。次に、制動機10を開放した状態で巻上機9を手動で回してかご3を上昇させて楔体24を枠体22Rから外して非常止め装置22の作動を解き、図10に示した状態に復帰させる。
上記従来のエレベータ装置においては、建設基準法施行令第129条の10第3項第一号に基づき、かご戸4及び乗場戸(図示しない。)が共に閉じていなければ、かご3は目的階へ向けて起動しないようになっている。また、同第129条の10第3項第四号イに基づき、秤装置7でかご3内の荷重を計量し、定格荷重の概ね110%を超えると、起動しないようになっている。更に、平成12年建設省告示第1429号に基づき、制動機10は、定格荷重の125%以上の荷重が積載されても、かご3を制止させることができる制動能力を有している。また、ロープ式エレベータにあっては、巻上機9と主索6の間にも、上記荷重に耐えるトラクション能力を有している。更にまた、かご3の停止位置は、乗場床17を基準にして75mm以上変動しないように、再床合せ装置(図示しない。)が設けられている。更にまた、非常止め装置22は、平成12年建設省告示第1423号第2第四号イに基づき設けられたものであり、定格速度の115%〜140%の範囲で作動するように設定されている。
例えば、JIS A4301「乗用エレベータのかご及び昇降路の寸法」に定める定員15名のエレベータでは、かご内面積は約2.4mである。定員に対する単位面積あたりの人数は、約6.25人/mとなる。定格積載過重の125%の負荷に対する単位面積あたりの人数は、6.25×1.25=7.81人/mとなる。この混雑度に対しては、かご3は制動機10によって保持される。
ところで、ビル内で火災が発生した場合、パニック状態となって避難者が避難路に集中することが予想される。因みに、明石市民夏まつり事故調査委員会によって平成14年1月に報告された「第32回明石市民夏まつりにおける花火事故調査報告書」の第14頁(4)歩道橋上の群衆密度と群衆の圧力」によると、「事故現場における最高の群衆密度は13〜15人/m」と推定されている。
エレベータは、上記のとおり、荷重の制限の下で運転されることを前提とするものであり、明石市の事故のようなパニック状態では、制動力を上回る過荷重によってかご3が下降し、新たな二次災害の発生も危惧される。このため、火災時の避難は、エレベータではなく非常階段によることが基本となっていた。
しかし、エレベータは、ビル内における縦の交通機関であるから、特に身体障害者や高齢者の避難手段として、その必要性は高い。
そこで、例えば、特許文献1には、かごと昇降路とを係合させて、かごの停止位置を停止階床に保持するかご固定装置を設け、パニック状態となって利用者がかごに集中した場合に、上記かご固定装置によってかごを保持するようにしたものが提案されている。
特願2003−406119号公報(段落番号18、図2)
従来のエレベータ装置は、荷重の制限を前提とするものであり、ビル火災によるパニック状態の下では、かご3が制動機10による制止を上回る過荷重となって下降して新たな二次災害の発生も危惧された。
このため、エレベータは、ビル内における交通機関でありながら、火災時の避難手段として使用することができない、という問題があった。
また、特許文献1に記載のエレベータ装置も、各乗場毎にかご固定装置の構成部品である固定金具を設けなければならない、という問題があった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、かごが制動機による制止を上回る過荷重になっても、かご床が乗場床から大きく外れるのを防止するようにしたエレベータ装置を得ることを目的とする。
また、過荷重状態が解消されると、通常運転が可能な状態に復帰させる装置を備えたエレベータ装置を得ることを目的とする。
この出願の発明に係るエレベータ装置は、昇降路内に立設されたガイドレールに沿って昇降するかごを、巻上機を介して停止させる制動機に加えて、かごの下降速度が所定値を超えると調速機が作動して調速機ロープを拘束し、この調速機ロープに連結された楔体が、かごに取り付けられた枠体とこの枠体に遊挿されたガイドレールの間に下側から押入されてガイドレールを把持することによってかごを停止させる非常止め装置を備えたエレベータ装置において、かごが戸を開いた状態で移動してかご床が乗場床から予め定められた第1の範囲を外れると、非常止め装置を作動させてかごを停止させる緊急非常止め作動装置と、この緊急非常止め作動装置によって非常止め装置が作動して楔体が枠体とガイドレールの間に押入された状態で停止しているかごの荷重が所定値以下になると、かごを上昇させて楔体の押入を解く緊急非常止め復帰装置とを備え、この緊急非常止め復帰装置によって非常止め装置の作動を解いて通常運転が可能な状態に復帰させるようにするとともに、緊急非常止め復帰装置を、通常運転時においてかご床が乗場床から第1の範囲より狭い所定の第2の範囲を外れかつ第1の範囲内である場合にかごを昇降させてかご床と乗場床とのレベル差を第2の範囲内に収める床合せ装置とし、この床合せ装置を、緊急非常止め作動装置による非常止め装置の作動時においてはかご床と乗場床とのレベル差が第1の範囲より少なくとも下方に広い所定の復帰可能範囲内のときに作動するものとしたものである。
この出願の発明によれば、緊急非常止め作動装置によって非常止め装置を作動させるようにしたので、かごの荷重が制動機の制動能力を超える過荷重になっても予め定められた範囲を大きく外れるのを防止することができる、という効果を奏する。
また、緊急非常止め作動装置によって作動した非常止め装置を、過荷重が解消されると緊急非常止め復帰装置によって復帰させて通常運転が可能な状態にしたので、人為操作によることなく運転を再開させることができる。
更に、緊急非常止め作動装置と緊急非常止め復帰装置の双方を備えたことによって、エレベータを避難の用に供することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重複を省いた。
実施の形態1.
図1から図4は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、エレベータ装置の要部を示す昇降路縦断面図で、特に、戸を閉じて乗場床とかご床が一致している場合を示す。図2は、同じく戸を開いて乗場床とかご床が一致している場合を示す。図3は、同じく戸を開いた状態で、かご床が乗場床から距離Dfだけ下降している場合を示す。
図1から図3において、昇降路1には両側にガイドレール2が立設されている。主索6は機械室8に設置された巻上機9に巻き掛けられて垂下され、一端がかご上枠20に係止されてかご3を吊持している。かご床3a下には、かご3内の負荷を測定する秤装置7が設けられている。かご3は、巻上機9に駆動されて昇降路1内に立設されたカイドレール2に沿って昇降し、制動機10によって巻上機9を制止させることによって停止する。かご戸4の先端には戸安全装置SEが取り付けられていて、戸閉中のかご戸4を反転させるようになっている。また、かご戸4が閉じたことを検出する戸閉検出スイッチDCLが取り付けられている。
かご床3aの下に横設されたかご下枠21の両端部には非常止め装置22が取り付けられていて、機械室8に設置された調速機11と調速機ロープ13及び引上げロッド29を介して連結されている。
以下、非常止め装置22の動作について説明する。
1.下降速度が所定値(定格速度の115%〜140%)を超えた場合
かご3の下降速度が所定値を超えると、機械室8に設置された調速機11が作動する。即ち、図9に示したとおり、調速機レバー14が支軸14aを軸として揺動して直立状態となり、シュー15と滑車12の間隔が狭められて滑車12に巻き掛けられた調速機ロープ13が拘束される。この拘束によって調速機ロープ13は、かご3の両側に立設された引上げロッド29を、かご3に相対して引き上げられた状態にする。更に連結ロッド28が引き上げられる。非常止めレバー25は、支持ピン26を軸として自在に揺動できるように、かご下枠21に取り付けられている。このため、図11に示したとおり、連結ロッド28が引き上げられると、非常止めレバー25が揺動して引き上げられて、一端に取り付けられた楔体24を枠体22とガイドレール2の間に下側から押入させてガイドレール2を把持させ、かご3の下降を停止させる。即ち、非常止め装置22を作動させる。非常止めレバー25の他端はカム32になっており、非常止め装置22が作動すると、カム32は非常止めスイッチ33を作動させ、巻上機9への電源回路を遮断する。
2.かご3がレベルゾーンLZにあって、かご戸4を閉じている場合
図1において、「く」の字状に屈曲した検出腕42が、支軸43によってかご3の一側に取り付けられている。検出腕42の一端にはローラ44が取り付けられており、他端には当接突起45が突設されている。更に他端にはワイヤ46の一端が係止されていて、かご下枠21の中央部に設けられた入力プーリ47に巻き掛けられている。
なお、ローラ44は、かご3が図4に示すレベルゾーンLZ内にあって、かご戸4を開いているときに階床ゾーンカム41と係合する。かご戸4が閉じているときは、ローラ44は、階床ゾーンカム41との間に隙間δを控えている。このため、かご3の位置には関係なく階床ゾーンカム41と係合することはない。
かご戸4が閉じているときは、当接突起45に戸閉押し金4aが当接して検出腕42を反時計方向へ揺動させて入力プーリ47を図1に示す矢印方向へ回すように作用する。入力プーリ47には出力プーリ48が固着されており、更に出力プーリ48には、中間部に緩衝ばね50Rが介在するワイヤ49Rが右側へ張設され、また、緩衝ばね50Lが介在するワイヤ49Lが左側へ張設されている。
以下、左右対称に構成されており、左右を区別せずに総称して説明する。ワイヤ49は、緩衝ばね50を介して張設されて、そらせプーリ51に巻き掛けられて立ち上がり、連結ロッド28に取り付けられている(詳細は、図10による。)。また、非常止めレバー25には、この非常止めレバー25を引き上げて楔体24をガイドレール2と枠体23の間に押入させて非常止め装置22を作動させるように機能する作動ばね31が取り付けられている。戸が閉じているときは、戸閉押し金4a、当接突起45、検出腕42、ワイヤ46、入力プーリ47、出力プーリ48、ワイヤ49、緩衝ばね50及びそらせプーリ51を介して非常止めレバー25は引き下げられており、作動ばね31による引上げを阻止している。従って、かご戸4が閉じているときは、作動ばね31によって非常止め装置22が作動することはない。
3.かご3がレベルゾーンLZにあって、かご戸4を開いている場合
図2において、かご戸4が開くと、当接突起45と戸閉押し金4aとの当接が解かれてローラ44は階床ゾーンカム41と係合する。この係合によって検出腕42は揺動を制限されて、入力プーリ47を図2に示す矢印方向へ回すように作用する。このため、かご3がレベルゾーンLZにあるときは、かご戸4の開閉に無関係に、非常止めレバー25は引き下げられており、作動ばね31によって非常止めレバー25が引き上げられることはない。なお、階床ゾーンカム41は、各乗場床17毎に設けられている。
4.かご3がかご戸4を開いた状態でレベルゾーンLZから外れた場合
図3において、かご3はかご戸4を開いた状態で下降し、かご床3aと乗場床17との間に、距離Dfだけ段差が生じてレベルゾーンLZを外れたとする。かご戸4が開くと、当接突起45と戸閉押し金4aとの当接が解かれる。また、ローラ44と階床ゾーンカム41との係合も解かれる。このため、作動ばね31によって非常止めレバー25が引き上げられて、楔体24を枠体23とガイドレール2の間に押入させてガイドレール2を把持させ、かご3の下降を停止させる。
なお、戸閉押し金4a、当接突起45、検出腕42、ワイヤ46、入力プーリ47、出力プーリ48、ワイヤ49、緩衝ばね50及びそらせプーリ51は、かご戸4が閉じると作動ばね31に抗して楔体24の引上げを阻止し、かご戸4が開くと作動ばね31による楔体24の引上げを可能にする戸閉連動機構として機能するものである。
また、階床ゾーンカム41、ローラ44、検出腕42、ワイヤ46、入力プーリ47、出力プーリ48、ワイヤ49、緩衝ばね50及びそらせプーリ51は、かご3が予め定められたレベルゾーンLZ内にあるときは作動ばね31に抗して楔体24の引上げを阻止し、かご3がレベルゾーンLZを外れると作動ばね31による楔体24の引上げを可能にするかご位置連動機構として機能するものである。
更に、作動ばね31、上記戸閉連動機構及び上記かご位置連動機構は、かご3がかご戸4を開いた状態で移動して予め定められたレベルゾーンLZを外れると、非常止め装置22を作動させてかご3を停止させる緊急非常止め作動装置として機能するものである。
上記実施の形態1によれば、かご3がかご戸4を開いた状態でレベルゾーンLZを外れると、作動ばね31によって楔体24を引き上げて非常止め装置22を作動させるようにしたので、かご3の荷重が制動機10の制動能力を超える過荷重になっても、かご3はレベルゾーンLZから大きく外れることはなく停止する。
特に、ロープ式エレベータの制動機10は、釣合錘(図示しない。)とかご3との重力差によるトルクに見合う制動トルクである。また、制動は主索6と巻上機9との摩擦力による。このため、かご3の全重量を制動機10で支えることはできない。これに対して、非常止め装置22は、主索6が破断して定格速度を超える速度で落下するかご3の全重量分を停止させて保持する能力を有するものであるから、極めて大きい制動力を有する。従って、火災時にパニック状態になって避難者がかご3に押し寄せて制動機10ではかご3を制止できなかったとしても、非常止め装置22によってレベルゾーンLZから大きく外れることなく、かご3を停止状態で支えることができる。
また、非常止め装置22は、元来エレベータに設置を義務付けられている装置であり、この非常止め装置22を活用することにより、過荷重を支えるようにしたので、建物に特別の対策を必要とせず、従来の非常止め装置22の改良によって実現することができる。
なお、上記は、かご3が過荷重の状態になって主索6と巻上機9との摩擦力を上回る場合について述べた。制御回路の誤動作で、戸開き状態で上方向へ移動した場合について述べる。
かご3が、戸開き状態で上方向へ移動すると、ローラ44が階床ゾーンカム41から外れることにより、屈曲アーム42に繋がれているワイヤ46、ワイヤ49の緊張が緩み、非常止め装置22の楔体24は作動ばね31で商法に引き上げられる。しかし、非常止め装置22の力は下降方向への制動力は大きいが、上方向の制動力は十分ではない。楔体24が引き上げられると、左右の非常止めスイッチ33L、33Rが作動して共に開放される。この開放によって走行指令リレー(図5の通常走行指令リレーGOに相当するリレー。)が消勢され、制動機10が作動するように作用する。
一般的なロープ式エレベータのかご3は、釣合錘(図示しない。)に繋がれていることから、かご3に働く上方向への力の最大値は、無負荷状態に釣合錘に引かれる場合であって、下方向に働く力よりも小さい。このため、既に述べたとおり、制動機10の保持力(定格負荷の125%)で十分に、かご3を停止・保持することが可能である。
実施の形態2.
この実施の形態2は、実施の形態1における緊急非常止め作動装置によって作動した非常止め装置22の作動を解いて通常運転が可能な状態に復帰させる緊急非常止め復帰装置に係るものである。図3から図5に基づいて実施の形態2を説明する。
図4は、乗場床17とかご位置との関係を示す説明用図である。即ち、乗場床17の上下30mm以内を着床ゾーンSZとし、かご3は、かご床3aが着床ゾーンSZ内に入るように制御される。乗場床17の上下75mm以内をレベルゾーンLZとし、階床ゾーンカム41は、このレベルゾーンLZの範囲でローラ44と係合する。従って、かご3が戸開き状態でレベルゾーンLZから外れると、緊急非常止め作動装置が作動可能になる。乗場床17の上30mmから上200mmの間を上部ドアゾーンDZUとし、下30mmから下200mmの間を下部ドアゾーンDZDとし、上下200mm以内をドアゾーンDZとする。
なお、以下の説明では、着床ゾーンSZを検出する着床ゾーン検出リレーも同符号「SZ」で称呼する。同様に、レベルゾーンLZ、上部ドアゾーンDZU、下部ドアゾーンDZD及びドアゾーンDZを検出する各検出リレーもそれぞれ同符号で称呼する。従って、レベルゾーンLZは、階床ゾーンカム41によっても検出されるが、レベルゾーン検出リレーLZによっても検出される。
また、図5において、各スイッチ33並びに各検出リレーSZ、LZ、DZU、DZD及びDZの常開接点は、上記各符号の末尾に「a」を、常閉接点は、上記各符号の末尾に「b」を、それぞれ付した。
図5は、緊急非常止め復帰装置を構成する電気回路接続図である。かご3は、荷重が制動機10の制動能力を超える過荷重になり、図3に示したとおり、かご戸4を開いた状態でレベルゾーンLZを外れて非常止め装置22が作動しているものとする。従って、レベルゾーン検出リレーLZは消勢され、ドアゾーン検出リレーDZ及び下部ドアゾーン検出リレーDZDは付勢され、非常止めスイッチ33は閉成されている。
また、過荷重検出リレーOLHは、かご3に積載された荷重が定格荷重の110%以上で付勢される。特定荷重検出リレーOLMは、非常止め装置22が作動した状態で、巻上機9がかご3を上昇駆動させることができる荷重として設定された値以上の荷重で付勢されるもので、ここでは、定格荷重の95%以上で付勢されるものとする。
1.通常運転の動作
図5において、通常運転時は、非常止め復帰運転管制リレーSPOは消勢されている。かご3は着床ゾーンSZ内に停止しているとする。かご戸4は、開放後所定時間が経過すると、戸開放時間管制リレーDTが消勢されて、戸管制リレーDCCが、(+)―DTb―DOb―SEb―SPOb―OLHb―DCC―(−)の回路で付勢され、かご戸4が閉じ始める。途中で戸開釦DOが操作されるか、又は戸安全装置SEが作動すると、戸管制リレーDCCは消勢されてかご戸4は反転して開く。かご戸4が閉じると、戸閉検出スイッチDCLが作動し、(+)―CALLa―DCLa―DCCa―SZa―RLb―HANDb―SUPb―33bR―33bL(以下、総称して33bとする。)―16b―GO―(−)の回路で、通常走行指令リレーGOが付勢され、更に自己保持回路が閉成される。通常走行指令リレーGOの付勢によって、かご3は目的階へ向けて通常運転によって昇降する。
なお、係員によってエレベータを点検する手動運転の場合は、手動運転管制リレーHANDが付勢されて、その常閉接点HANDbが開放されるので、通常走行指令リレーGOは付勢されない。また、手動運転時は、手動運転管制リレーHANDの常開接点HANDaが閉成されるので、低速上昇運転釦UPBが操作されると、その常開接点UPBaが閉成される。この閉成により低速上昇指令リレーSUPが付勢されて、かご3は低速で上昇する。
また、床合せ運転時も床合せ管制リレーRLが付勢されて、その常閉接点RLbが開放されるので、通常走行指令リレーGOは付勢されない。
2.緊急非常止め復帰運転の動作
かご3が過荷重となって下降して、図3に示したとおり、ローラ44が階床ゾーンカム41から外れて非常止め装置22が作動したとする。非常止めスイッチ33が作動して、その常開接点33aは閉成し、常閉接点33bは開放する。この状態で、例えば、火災管制信号を受けて、又は遠隔の保守センタからの緊急避難指令信号を受けて、緊急避難指令手段70が作動すると、非常止め復帰管制リレーSPOが付勢されて常開接点SPOaが閉成され、常閉接点SPObが開放される。このため、(+)―SPOa―DZDa―33aR又は33aL―OLMa―AN―(−)の回路で降車命令発報装置ANが付勢されて、過荷重によって非常止め装置22が作動したことをかご3内の利用客5に伝え、かご3から降りるように命令する。利用客5の一部がかご3から降りて特定荷重検出リレーOLMが消勢されると降車命令発報装置ANから復帰運転案内装置ANUに切り替わり、かご3内に復帰運転開始の案内放送が行われる。
なお、降車命令発報装置AN及び復帰運転案内装置ANUは、いずれも緊急報知装置として機能するものである。
特定荷重検出リレーOLMが消勢されると、(+)―DTb―DOb―SEb―SPOa―DZDa―OLMb―33aR又は33aL―DCC―(−)の回路で、戸管制リレーDCCが付勢され、かご戸4が閉じ始める。途中で戸開釦DOが操作されるか、又は戸安全装置SEが作動すると、戸管制リレーDCCは消勢されてかご戸4は反転して開く。かご戸4が閉じると、戸閉押し金4aが当接突起45に当接して楔体24を下方へ引く。しかし、楔体24は枠体23とガイドレール2の間に挟まれているので、楔体24を引き下ろして開放することはできない。
かご戸4が閉じて戸閉検出スイッチDCLが作動すると、(+)―SPOa―DCLa―OLMb―DZDa―33aR又は33aL―16b―GOb―SUP―(−)の回路で低速上昇指令リレーSUPが付勢されて、巻上機9はかご3を低速で上昇駆動し始める。この上昇運転によって枠体23はかご3と共に上昇する。一方、楔体24は戸閉押し金4aと当接突起45の当接によって下方へ引かれているので、楔体24は開放されてガイドレール2から離れ、非常止め装置22は図1の状態となる。これによって、非常止めスイッチ33も復帰し、その常開接点33aは開放され、常閉接点33bは閉成する。
かご3が上昇して下部ドアゾーンDZDを外れると、常開接点DZDaが開放されて低速上昇指令リレーSUPは消勢され、かご3は一旦停止する。緊急避難指令手段70が作動しているときは、避難階への呼びも登録されており、呼び検出リレーCALLが付勢されている。このため、低速上昇指令リレーSUPが消勢されると、(+)―CALLa―DCLa―DCCa―SZa―RLb―HANDb―SUPb―33b―16b―GO―(−)の回路で、通常走行指令リレーGOが付勢され、更に自己保持回路が閉成される。通常走行指令リレーGOの付勢によって、かご3は避難階へ向けて運転されて、かご3内の客5を避難させることができる。かご3は、呼び検出リレーCALLに基づいて更に運転を継続する。なお、非常止め復帰管制リレーSPOが消勢されると、緊急非常止め復帰運転から通常運転へ切り替わる。
ここで、非常止め復帰運転管制リレーSPOと、特定荷重検出リレーOLMと、非常止めスイッチ33と、低速上昇指令リレーSUPは、緊急非常止め作動装置によって非常止め装置22が作動して楔体24が枠体23とガイドレール2の間に押入された状態で停止しているかご3の荷重が特定荷重OLM以下になると、かご戸4を閉じて戸閉連動機構によって楔体24を下方へ引いた状態でかご3を上昇させて楔体24の押入を解く緊急非常止め復帰装置を構成するものである。
上記実施の形態2によれば、ビル火災等の緊急事態が発生して避難者がかご3に殺到し、過荷重となって非常止め装置22が作動したとしても、過荷重の解消と共に緊急非常止め復帰装置によって非常止め装置22を復帰させるようにしたので、人手によることなく通常運転を再開させることができる。延いては、緊急時の避難用としてエレベータを使用することができる。
また、緊急非常止め復帰装置は、かご床3aと乗場床17とのレベル差が下部ドアゾーンDZDの範囲内、即ち復帰可能範囲内で、かつ、戸開き状態で非常止め装置22が作動した場合に限定して作動させ、下部ドアゾーンDZDを除く範囲では作動しない。このため、緊急非常止め復帰運転は短区間に限られるので、利用者5に違和感を与えることことはない。
更に、緊急非常止め復帰装置は、ビル内の在留者を緊急に避難させる緊急避難指令手段70の付勢によって作動するものとしたので、作動した非常止め装置22の復帰は、緊急時に限定することができる。
更にまた、降車命令発報装置ANが付勢されて、過荷重によって非常止め装置22が作動したことをかご3内の利用客5に伝え、かご3から降りるように命令したので、エレベータを速やかに避難の用に供することができる。
更にまた、利用客5の一部がかご3から降りて特定荷重検出リレーOLMが消勢されると、緊急非常止め復帰装置による復帰運転に先立って、復帰運転案内装置ANUによって、かご3内に復帰運転開始の案内放送をしたので、かご3内の利用客5に不安感を与えることもない。
実施の形態3.
図6及び図7は、この発明の実施の形態3を示す。この実施の形態3は、かご戸4を開いた状態で、かご3がレベルゾーンLZを外れると、調速機11を作動させて調速機ロープを拘束し、非常止め装置22を作動させるようにしたものである。
また、作動した調速機11を復帰させた後、更に非常止め装置22を復帰させて、通常運転が可能な状態に戻すようにしたものである。
図6に示したとおり、調速機11が立設された部位にプランジャ58が横設されている。プランジャ58の中央部には縦長の長穴が形成されており、この長穴に調速機レバー14に植設されたピン59が挿通されている。
また、プランジャ58の左端部は調速機トリップ用ソレノイド57に遊挿されている。右端部は調速機リセット用ソレノイド60に遊挿されている。各ソレノイド57、60が付勢されていない場合は、プランジャ58は自在に水平に移動することができるようになっている。
1.下降速度が所定値(定格速度の115%〜140%)を超えた場合
既に述べたとおり、調速機レバー14は図6に示す直立方向へ揺動して調速機ロープ13を拘束する。既に述べたとおり、この拘束によって非常止め装置22が作動する。
2.かご3がかご戸4を開いた状態でレベルゾーンLZから外れた場合
図6において、かご3はかご戸4を開いた状態で、レベルゾーンLZを外れたとする。当接突起45と戸閉押し金4aとの当接が解かれる。また、ローラ44と階床ゾーンカム41との係合も解かれる。このため、検出腕42が図示右回転方向へ揺動して戸開移動検出スイッチ55が作動する。
戸開移動検出スイッチ55の作動によって、図7に示す(+)―SPOb―55a―調速機トリップ用ソレノイド57―(−)の回路によって調速機トリップ用ソレノイド57が付勢される。この付勢によってブランジャ58が、図6において、左側へ移動して調速機レバー14を直立させ、調速機ロープ13を拘束する。また、作動レバー16dを介して調速機スイッチ16が作動する。調速機ロープ13を拘束した状態でかご3が更に下降すると、既に述べたとおり、非常止め装置22が作動してかご3は停止する。
なお、戸閉押し金4a、当接突起45、階床ゾーンカム41、ローラ44、検出腕42、戸開移動検出スイッチ55及び調速機トリップ用ソレノイド57は、調速機11を作動させる緊急調速機作動装置として機能するものである。更に、上記緊急調速機作動装置と調速機11は緊急非常止め作動装置として機能するものである。
3.緊急調速機復帰運転の動作
緊急避難指令手段70が作動して非常止め復帰管制リレーSPOが付勢されると、図5で述べたとおり、降車命令発報装置ANが付勢されて、利用客5の一部がかご3から降りて特定荷重検出リレーOLMが消勢されると降車命令発報装置ANから復帰運転案内装置ANUに切り替わり、かご3内に復帰運転開始の案内放送をする。
特定荷重検出リレーOLMが消勢されると、図5に示したとおり、戸管制リレーDCCが付勢されて、かご戸4が閉じ、戸閉検出スイッチDCLが作動する。この結果、調速機リセット用ソレノイド60が、(+)―SPOa―DCLa―OLMb―DZDa―16a―調速機リセット用ソレノイド60―(−)の回路で付勢されて調速機レバー14を傾斜させ、調速機ロープ13を開放する。所定時間遅れて遅延閉成回路LTが閉成して、調速機スイッチリセット用ソレノイド61が付勢され、復帰レバー16eを介して調速機スイッチ16を復帰させる。
従って、非常止め復帰運転管制リレーSPOと、特定荷重検出リレーOLMと、調速機スイッチ16と、調速機リセット用ソレノイド60と、調速機スイッチリセット用ソレノイド61は、緊急調速機復帰装置として機能する。
4.緊急非常止め復帰運転の動作
緊急調速機復帰運転によって調速機スイッチ16が復帰すると常閉接点16bが閉成される。以下、実施の形態2で述べたと同様の動作によって、非常止め装置22が復帰して通常運転が可能な状態になる。
上記実施の形態3によっても、実施の形態1と同様に、かご3が過荷重になると非常止め装置22が作動してかご3を支えると共に、過荷重が解消されて特定荷重検出リレーOLMが消勢されると、緊急調速機復帰装置によって調速機11が復帰し、更に実施の形態2と同様に、緊急非常止め復帰装置によって非常止め装置22が復帰して通常運転が再開されるので、緊急時の避難用としてエレベータを使用することができる。
特に、この実施の形態3では、主として調速機11に改良を加えるようにしたので、かご3の自重増加を抑えることができる。
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4を示す。この実施の形態4は、緊急非常止め復帰装置の構成要素を、低速上昇指令リレーSUPに替えて、床合せ運転時に作動する床合せ管制リレーRLによったものである。
即ち、通常運転でかご床3aが着床ゾーンSZから外れると、着床ゾーンリレーSZが消勢され、上部ドアゾーン検出リレーDZU又は下部ドアゾーン検出リレーDZDが付勢される。この結果、床合せ管制リレーRLが(+)―SPOa―DZUa又はDZDa―LZa−33b―16b―SZb―OLHb―GOb―RL―(−)の回路で付勢されてレベルゾーンLZ内で床合せ運転が行われる。
緊急非常止め復帰運転では、前提条件として、過荷重状態が解消されて特定荷重検出リレーOLMが消勢され、かご戸4が閉じて戸閉検出スイッチDCLが作動している。この状態で非常止め復帰管制リレーSPOが付勢されると、(+)―SPOa―DCLa―OLMb―DZDa―33aR又は33aL―16b―SZb―OLHb―GOb―RL―(−)の回路で床合せ管制リレーRLが付勢される。緊急非常止め復帰運転では下部ドアゾーン検出リレーDZDが付勢されているから、かご3は床合せ速度で上昇をする。既に述べたとおり、上昇運転によって非常止め装置22が復帰する。床合せ管制リレーRLは自己保持回路を形成するので、非常止め装置22が復帰して非常止めスイッチ33が開放された後も継続して付勢されて、かご3が着床ゾーンリレーSZに到着すると消勢される。
非常止め復帰運転管制リレーSPOと、特定荷重検出リレーOLMと、非常止めスイッチ33と、床合せ管制リレーRLは、緊急非常止め復帰装置として機能する。
上記実施の形態4によれば、床合せ管制リレーRLを付勢して非常止め装置22を復帰させるようにしたので、緊急非常止め復帰運転によって、かご3を着床ゾーンSZ内に速やかに停止させることができる。
なお、上記では、かご床3の乗場床17のずれ防止で、下方ずれは、通常の下方向に機能する非常止め装置22で停止・保持を行い、上方向のずれは、制動機10で停止・保持を行うことで説明したが、これに限られるものではない。例えば、上方向にも、下方向と同様な装置構成とすることは容易で、上方向には上方向に機能する非常止め装置で構成すれば、制動機10の故障、又はトラクション能力の不足による上方向のかご床3aのずれにも的確に動作させることも可能である。
また、上記実施の形態2又は3では、緊急非常止め復帰動作は、保守センタからの緊急避難指令信号を受けて緊急避難指令手段70が作動して非常止め復帰管制リレーSPOが作動するものとしたが、管理盤から遠隔でコントロールすれば、管理人がインターホン等で、かご3内の状況を確認しなから、非常止め復帰操作を行うことも可能で、より確実な復帰運転とすることができる。
更に、上記説明では、乗用エレベータを主体に説明したが、寝台用エレベータや自動車用エレベータでは、かご床3aの面積に対する定格積載荷重が緩和されていることから、過剰積載による床ずれの発生が考えられる。上記各実施の形態によれば、床ずれを効果的に防止することができる。
更にまた、上記各実施の形態による床ずれ防止と非常止め自動復帰を的確に行うことにより、現行のかご床面積に対応した定格積載荷重の規定によることなく、床ずれを的確に防止できることから、かご床面積に捕らわれない自由なかごサイズ(床面積又は積載荷重)のエレベータの提案が可能となるものである。
この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置を示し、戸を閉じた状態で乗場床とかご床が一致しているときの昇降路縦断面図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置を示し、戸を開いた状態で乗場床とかご床が一致しているときの昇降路縦断面図。 この発明の実施の形態1におけるエレベータ装置を示し、戸を開いた状態でかご床が乗場床から距離Dfだけ下降したときの昇降路縦断面図。 乗場床とかご位置との関係を示す説明用図。 この発明の実施の形態2におけるエレベータ装置の緊急非常止め復帰装置を構成する電気回路接続図。 この発明の実施の形態3におけるエレベータ装置を示し、戸を開いた状態でかご床が乗場床から距離Dfだけ下降したときの昇降路縦断面図。 この発明の実施の形態3におけるエレベータ装置の電気回路接続図。 この発明の実施の形態4におけるエレベータ装置の電気回路接続図。 従来のエレベータ装置の昇降路縦断面図。 図9のX−X線断面を矢視した非常止め装置の正面図。 図9のX−X線断面を矢視した作動状態の非常止め装置の正面図。
符号の説明
1 昇降路、 2 ガイドレール、 3 かご、 3a かご床、 4 かご戸、 4a 戸閉押し金、 5 利用客、 6 主索、 7 秤装置、 8 機械室、 9 巻上機、 10 制動機、 11 調速機、 12 滑車、 13 調速機ロープ、 14 調速機レバー、 15 シュー、 16 調速機スイッチ、 17 乗場床、 20 かご上枠、 21 かご下枠、 22 非常止め装置、 23 枠体、 24 楔体、 25 非常止めレバー、 26 支持ピン、 27 間接ピン、 28 連結ロッド、 29 引上げロッド、 31 作動ばね、 32 カム、 33 非常止めスイッチ、 41 階床ゾーンカム、 42 検出腕、 43 支軸、 44 ローラ、 45 当接突起、 46 ワイヤ、 47 入力プーリ、 48 出力プーリ、 49 ワイヤ、 50 緩衝ばね、 51 そらせプーリ、 55 戸開移動検出スイッチ、 57 調速機トリップ用ソレノイド、 58 プランジャ、 59 ピン、 60 調速機リセット用ソレノイド、 61 調速機スイッチリセット用ソレノイド、 70 緊急避難指令手段、 AN 降車命令発報装置、 ANU 復帰運転案内装置、 DCL 戸閉検出スイッチ、 OLM 特定荷重検出リレー、 RL 床合せ管制リレー、 SPO 非常止め復帰運転管制リレー。

Claims (6)

  1. 昇降路内に立設されたガイドレールに沿って昇降するかごを、巻上機を制止させることによって停止させる制動機に加えて、上記かごの下降速度が所定値を超えると調速機が作動して調速機ロープを拘束し、この調速機ロープに連結された楔体が、上記かごに取り付けられた枠体とこの枠体に遊挿された上記ガイドレールの間に下側から押入されて上記ガイドレールを把持して上記かごを停止させる非常止め装置を備えたエレベータ装置において、上記かごが戸を開いた状態で移動してかご床が乗場床から予め定められた第1の範囲を外れると、上記非常止め装置を作動させて上記かごを停止させる緊急非常止め作動装置と、この緊急非常止め作動装置によって上記非常止め装置が作動して上記楔体が上記枠体と上記ガイドレールの間に押入された状態で停止している上記かごの荷重が所定値以下になると、上記かごを上昇させて上記楔体の押入を解く緊急非常止め復帰装置とを備え、この緊急非常止め復帰装置によって上記非常止め装置の作動を解いて通常運転が可能な状態に復帰させるようにするとともに、上記緊急非常止め復帰装置を、通常運転時において上記かご床が上記乗場床から上記第1の範囲より狭い所定の第2の範囲を外れかつ上記第1の範囲内である場合に上記かごを昇降させて上記かご床と上記乗場床とのレベル差を上記第2の範囲内に収める床合せ装置とし、この床合せ装置を、上記緊急非常止め作動装置による上記非常止め装置の作動時においては上記かご床と上記乗場床とのレベル差が上記第1の範囲より少なくとも下方に広い所定の復帰可能範囲内のときに作動するものとしたエレベータ装置。
  2. 上記緊急非常止め作動装置を、上記楔体を上記ガイドレールと上記枠体の間に押入させて下降する上記かごを停止させる作動ばねと、戸が閉じると上記作動ばねに抗して上記楔体の押入を阻止し、上記戸が開くと上記作動ばねによる上記楔体の押入を可能にする戸閉連動機構と、上記かごが予め定められた範囲内にあるときは上記作動ばねに抗して上記楔体の押入を阻止し、上記かごが上記範囲を外れると上記作動ばねによる上記楔体の押入を可能にするかご位置連動機構とを備え、上記戸閉連動機構と上記かご位置連動機構の双方が上記作動ばねによる上記楔体の押入を可能にしたときに、上記作動ばねによって上記かごを停止させるものとするとともに、上記緊急非常止め復帰装置を、上記緊急非常止め作動装置によって上記非常止め装置が作動して上記楔体が上記枠体と上記ガイドレールの間に押入された状態で停止している上記かごの荷重が所定値以下になると、上記戸を閉じて上記戸閉連動機構によって上記楔体の押入動作を阻止した状態で上記かごを上昇させて上記楔体の押入を解くものとした請求項1に記載のエレベータ装置。
  3. 上記緊急非常止め作動装置を、上記かごが戸を開いた状態で移動してかご床が乗場床から予め定められた第1の範囲を外れると、上記調速機を作動させて上記非常止め装置を作動させる緊急調速機作動装置とし、この緊急調速機作動装置によって上記調速機が作動し、この上記調速機の作動によって上記非常止め装置が作動して上記楔体が上記枠体と上記ガイドレールの間に押入された状態で停止している上記かごの荷重が上記所定値以下になると、作動した上記調速機を復帰させる緊急調速機復帰装置を備え、この緊急調速機復帰装置と上記緊急非常止め復帰装置によって通常運転が可能な状態に復帰させるようにした請求項1に記載のエレベータ装置。
  4. 上記緊急非常止め復帰装置は、ビル内の在留者を緊急に避難させる信号を発する緊急避難指令手段によって作動するものとした請求項1から請求項3のいずれかに記載のエレベータ装置。
  5. 上記緊急非常止め作動装置が作動したことを上記かご内に報知する緊急報知装置を備えた請求項1から請求項4のいずれかに記載のエレベータ装置。
  6. 上記緊急非常止め復帰装置による復帰運転に先立って、上記かご内に上記復帰運転を事前に報知する緊急報知装置を備えた請求項1から請求項5のいずれかに記載のエレベータ装置。
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