JP4566274B2 - キチンスラリーおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、キチンが、有機溶媒、酸および/またはアルカリ中に均一分散したキチンスラリー、およびその製造方法に関する。
〔1〕 キチンと有機溶媒、酸およびアルカリ水溶液からなる群から選択される溶媒を含んでなり、透過率が10〜90%であることを特徴とするキチンスラリー。
〔2〕 溶媒は、一価または多価アルコールおよび苛性アルカリ類からなる群から選択される、〔1〕に記載のキチンスラリー。
〔3〕 溶媒は、水酸化ナトリウム水溶液、グリセリン、トルエン、シリコーンオイル、エチレングリコールおよびブチレングリコールからなる群から選択される、〔1〕に記載のキチンスラリー。
〔4〕 化粧用添加剤としての〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のキチンスラリー。
〔5〕 食品用添加剤としての〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のキチンスラリー。
〔6〕 医療材料用添加剤としての〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のキチンスラリー。
〔7〕 〔1〕〜〔6〕のいずれかに記載のキチンスラリーを製造する方法であって、
a)ハロゲン化カルシウム水和物の飽和アルコール中にキチンを溶解してキチン溶液を得る工程;
b)キチン溶液を水で希釈し、必要に応じて生成したキチンの沈殿を水洗し、溶液中に含まれるカルシウムイオンとアルコールを水分子で置換して、キチン水和物スラリーを得る工程;
c)キチン水和物スラリーに親水性溶媒を添加し、キチン水和物スラリー中に含まれる水分子を該親水性溶媒で置換して、キチンゲルを得る工程;および
d)キチンゲルに有機溶媒、酸およびアルカリ水溶液からなる群から選択される溶媒を添加し、キチンゲル中に含まれる親水性溶媒を該溶媒で置換して、キチンスラリーを得る工程
を含んでなる、方法。
〔8〕 工程c)における親水性溶媒は、メタノールおよびエタノールからなる群から選択されるアルコールである、〔7〕に記載の方法。
〔9〕 工程d)における溶媒は、水酸化ナトリウム水溶液およびエチレングリコールからなる群から選択される、〔7〕〜〔8〕のいずれかに記載の方法。
キチンスラリーの用途や使用目的としては、例えば、繊維、フィルム、不織布、化粧品、食品、医薬、医用材料等の用途において配合物中に添加すべき形態におけるキチンの分散溶媒として使用するものであってもよいし、若しくは、キチンをさらに化学修飾するための原料(環境調整剤)として使用するものであってもよい。
このようなアルコール類としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、イソブチルアルコール、2−ブタノール、t−ブタノール、アリルアルコール等の一価アルコール、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコールなどのグリコール類およびグリセリン等の多価アルコールがこれに含まれる。
アルカリは、アシル化、アルキル化反応中間体合成の目的などで使用されるものであって、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム等が挙げられる。
そのような本発明のキチンスラリーは、可視域分光光度計によって測定される550nmでの可視光線透過率は、10〜90%であるという特徴を有する。好適には、本発明のキチンスラリーの可視光線透過率は40%以上であり、より好ましくは60%以上である。本発明のキチンスラリーの可視光線透過率は、通常90%以下であるが、ある場合には80%以下、別の場合には70%以下であり得る。
このような添加剤としては、保湿性、生理活性、生体適合性など、キチンの様々な優れた特性を付与し得る、化粧用、食品用または医療材料用の添加剤として本発明のキチンスラリーを使用するのが特に有利である。
a)ハロゲン化カルシウム水和物の飽和アルコール中にキチンを溶解してキチン溶液を得る工程;
b)キチン溶液を水で希釈し、必要に応じて生成したキチンの沈殿を水洗し、好適には水洗をくり返し、溶液中に含まれるカルシウムイオンとアルコールを水分子で置換して、キチン水和物スラリーを得る工程;
c)キチン水和物スラリーに親水性溶媒を添加し、キチン水和物スラリー中に含まれる水分子を該親水性溶媒で置換して、キチンゲルを得る工程;および
d)キチンゲルに有機溶媒、酸およびアルカリ水溶液からなる群から選択される溶媒を添加し、キチンゲル中に含まれる親水性溶媒を該溶媒で置換して、キチンスラリーを得る工程
を含んでなる。
ある実施形態においては、キチン粉末を上記の溶媒中に、好ましくは0.1〜5%(w/v)、より好ましくは0.5〜2%(w/v)となるような濃度で添加し、好ましくは20〜70℃、より好ましくは40℃〜70℃の温度で、還流下充分撹拌しながら溶解させる。使用するキチンの分子量の大きさに応じて、溶媒中のキチン濃度を調節することが好ましい。
ある実施形態においては、工程a)で得たキチン溶液を室温に冷却後、濾布(ネル)で不溶部を除去する。その後、蒸留水で希釈する。その際の希釈濃度は、好ましくは0.001〜0.5%(w/v)、より好ましくは0.001〜0.01%(w/v)である。蒸留水で希釈すると通常キチンが沈澱するので、これを集めて十分水洗をして、アルコール(メタノール)とカルシウムイオンを除去する。最終的に、遠心法によって、通常は0.1%(w/v)以上、好ましくは1(w/v)以上、より好ましくは2(w/v)以上であって、通常は15%(w/v)以下、好ましくは6(w/v)以下、より好ましくは5(w/v)以下、さらに好ましくは4(w/v)以下に、水分を調節して、キチン水和物スラリーないしは水和キチンゲルを得ることができる。
工程c)において、キチン水和物スラリーに添加すべき親水性溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、イソブチルアルコール、2−ブタノール、t−ブタノール、アリルアルコール等の一価アルコールを挙げることができるが、これらに限定されない。本発明においては、特にメタノールおよびエタノールからなる群から選択されるアルコールを使用すると、キチン水和物スラリー中に含まれる水分子との置換を好適に完結させることができる。
工程d)で使用する有機溶媒、酸およびアルカリ水溶液としては、キチンを分散させたキチンスラリーの用途や使用目的に応じて、適宜選択される。
キチンスラリーの用途や使用目的としては、例えば、繊維、フィルム、不織布、化粧品、食品、医薬、医用材料等の用途において配合物中に添加すべき形態におけるキチンの分散溶媒として使用するものであってもよいし、若しくは、キチンをさらに化学修飾するための原料(環境調整剤)として使用するものであってもよい。
特に、キチンを溶媒中に良分散させて本発明のキチンスラリーを構成することによって、キチンを配合すべき所望の目的物に対して、保湿性、生理活性、生体適合性など、キチンの様々な優れた特性を付与し得る。なかでも、化粧用、食品用または医療材料用の添加剤として本発明のキチンスラリーを使用するのが特に有利である。
このようなアルコール類としては、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、イソブチルアルコール、2−ブタノール、t−ブタノール、アリルアルコール等の一価アルコール、並びにエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコールなどのグリコール類およびグリセリン等の多価アルコールがこれに含まれる。
アルカリは、アシル化、アルキル化反応中間体合成の目的などで使用されるものであって、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸化リチウム、水酸化バリウム等が挙げられる。
1.本発明の方法に従って得られた水和キチンスラリーを、示差熱測定装置(株式会社 島津製作所製、「島津示差熱・熱重量同時測定装置」DTG−60)を使用して、空気雰囲気下で室温から400℃(昇温速度5℃/min)まで熱特性を測定し、加熱重量減分析(TGA)および示差熱分析(DTA)を行う(以下、DTA−TGとも称する。)。
2.置換目的の溶媒について、上記と同様にして熱特性を測定する。
3.本発明の方法に従って溶媒置換を実施する。
4.上記溶媒置換によって得られたキチンのスラリーまたはゲルについて、上記と同様にして熱特性を測定する。
5.示差熱分析(DTA)によって得られた溶液の吸熱ピークから、置換度合いを確認する。
6.最終目的の溶媒まで上記の溶媒置換と熱測定を繰り返すことによって、最終目的とする溶媒への置換が完了したことを確認する。
1.本発明の方法に従って得られたキチン水和物スラリーまたはキチンゲルについて、上記と同様にして熱特性を測定し示差熱プロファイルを得る。同様にして、キチン水和物スラリーまたはキチンゲルに用いられた水または溶媒の示差熱プロファイルを得る。さらに、最終目的とする溶媒の示差熱プロファイルを得る。
2.本発明の方法に従って溶媒置換を実施する。
3.上記溶媒置換によって得られた最終目的のキチンスラリーを24時間以上室温で静置し、分離が生じないことを目視で確認する。
4.最終目的のキチンスラリーの熱特性を測定し示差熱プロファイルを得る。
5.上記の各示差熱プロファイルを比較することによって、最終目的の溶媒に置換されていることを確認する。
6.最終目的のキチンスラリーを室温にて30日以上静置し、分離や沈殿などがないことを目視にて確認し、安定な状態の溶媒和したキチンスラリーとなっていることを確認する。
(1)化粧品分野:ヘルスケア、スキンケア、ヘアケア、オーラルケア、アンチエイジング用等のクリーム、クレンジング等(保湿剤、増粘剤、炎症抑制、紫外線、ヘアダメージ抑制、皮膚ダメージ抑制、皮膚再生)、忌避剤等、
(2)食品分野:腸内代謝改善(乳酸菌増殖、乳糖の消化に必要なβガラクシトーゼの生産促進)、免疫力増強、パンのふくらみ向上、ヒアルロン酸産生促進、変形関節症の予防・改善用等の健康食品、機能性食品等、
(3)医療分野:創傷治癒剤(材)、不織布、人工皮膚、手術用縫合糸、クリーム、医薬品(薬、不織布形状でがん細胞増殖抑制、免疫増強作用(がん細胞増殖抑制や日和見感染菌−Lisera monocytogenesに対する防御効果)、乳酸菌増殖、乳糖の消化に必要なβガラクシトーゼの生産促進、ヒアルロン酸産生促進、変形関節症の予防・改善、炎症改善、治癒(口内炎、歯肉炎、歯槽膿漏等も含む)、鎮痛抑制剤、止血剤、殺菌剤)、生体材料(骨、歯等)等、
(4)植物分野:土壌改良材、植物防除材等、
(5)バイオ分野:細胞増殖用基材等、
(6)成形材料分野:プラスチック製品へのフィラー(増粘剤、生分解素材)、天然素材成形品、フィルム等、
(7)増粘剤等。
キチンスラリーの透過率は、以下の条件で、550nmでの可視光線透過率を測定することにより行った。
セル:0.1cmまたは1.0cmのガラスセル
測定方法:生成するゲルを上記ガラスセル中に注入、または、ゲルを所定のガラス板に塗布して、550〜600nmの可視光中で光透過性を測定した。
100mLの市販一級メタノールに、塩化カルシウム・2水塩約84gを加えて40〜50℃で約4時間撹拌し、その後約15時間、室温にて放置した。次に、濾布を使ったろ過によって不溶部を除去し、得られた溶液を、カルシウム溶媒とした。
キチン粉末(品番:キチンTC−L、重量平均分子量1×105、株式会社共和テクノス製)2gを100mLのカルシウム溶媒に40〜50℃で還流下に充分撹拌しながら溶解させた。室温に冷却後、濾布(ネル)で不溶部を除去した後、1Lの蒸留水で希釈した。キチンが沈澱したため、これを集めて十分に水洗し、メタノールとカルシウムイオンを除去した。その後、遠心脱水機(H−1.22、株式会社コクサン製)を用いて遠心法により、水洗し、カルシウム塩を完全に除去した。水分を調節して、100mLの水和キチンゲル(キチン水和物スラリー)を得た。カルシウム塩の完全除去については、電導計を用い、濾液の電導度が脱イオン水と同じであることを確認した。
調製例2で得た100mLのキチンゲル(溶媒和素地キチン)に、室温下で、50mLのエチレングリコールを加えて充分撹拌した。0.5〜1時間静置した後、遠心分離機(CN−820、アズワン株式会社製)を用いて遠心分離を行い、100mLの試料を得た。この操作を20回繰り返して溶媒置換を完結させた。得られた溶媒和スラリーとしてのキチンスラリーは、0.1cm厚のガラス板にこのスラリーを塗布後パワーメーター(407A,Spectra−Physics社製)を用いて透過率を測定した結果、以下の特性を有していた。
透過率:エチレングリコールを対照として71%
化粧用、食品用または医療材料用の添加剤として使用するため、キチンスラリーを30分間オートクレーブ処理(120℃)して滅菌した。
調製例2で得た100mLのキチンゲル(溶媒和素地キチン)に、4〜35%(w/w)の範囲で各種濃度の水酸化ナトリウム水溶液を加えた。これを−20℃の温度で一夜凍結させた後、室温で解凍してから、550nmでの透過率を測定した。
その結果を表1に示す。
一方、キチン粉末を、直接、水酸化ナトリウム水溶液に分散させようと試みたが、18%(w/w)NaOH濃度としても、透過率は2%程度であり、透明液は得られなかった(比較例1)。すなわち、本発明によるキチンスラリーでは、水和が充分に進行していることを示唆している。
調製例1および調製例2と同様にして、キチン水和物スラリー(キチン濃度5.6重量%)を得た。このキチン水和物スラリー80gを遠心分離機(卓上遠心機H103N、株式会社コクサン製)にて2600r.p.m.で遠心分離を行い、水を分離した(上部に水、下部にキチン)。その後、上澄み部分の水を廃棄した。次に、廃棄された水と同重量のエタノールを下部のキチンに添加して混合した。得られたスラリー中のエタノールと水の割合(重量比)は0.21:0.79であった。そして、上記と同じ条件で遠心分離を行った。分離された上澄み液を廃棄し、廃棄された液と同重量のエタノールを添加して混合した。
分離した上澄み液の水とエタノールの構成比は遠心分離前のキチンスラリー中の同構成比と同じであると仮定して、エタノールを添加および混合後のキチンスラリー中の水とエタノールの構成比を計算すると0.54:0.46であった。
a.100gの純粋なキチンスラリーから水50gを分離し(単純化のため、キチンの構成比を0とする)、エタノール50gを添加および混合したとすると、エタノール50重量%・水50重量%が混合されたキチンとなる。
b.さらに遠心分離して溶液50gを分離したとすると、この分離した溶液の構成比は遠心分離前の溶液(エタノール50重量%・水50重量%混合キチン)と同じで、水25g、エタノール25gであったと仮定する。さらにエタノール50gを添加すると、水が25g、エタノールが75gであるため、エタノール75重量%(水25重量%)のキチンと計算される。
c.上記の計算を繰り返す。
これらの結果から、キチンスラリーの温度ピークが水側からエタノール側に移動していることが判り、最終的に、ピークとしての水部分がほぼなくなっていることが確認できた。従って、置換の進展が熱特性の測定によって確認された。
このように、溶媒置換の進展に伴って、示差熱のピークが置換前の溶媒(この場合は水)から置換後の溶媒(この場合はエタノール)へ移動することが確認された。この実施例によって得られた溶媒和したキチン(キチンスラリー)の透過率は81%であった。
実施例3と同様にして、エタノールを溶媒とするキチンスラリー(キチン濃度3.5重量%)を得た。このエタノール和キチン18.20gとグリセリン(シグマアルドリッチジャパン製 試薬特級 グリセロール)28.94gを混合した。次いで、ホットプレートを用いて上記混合溶液をグリセリン和キチンの濃度が6.6重量%になるように110℃で1時間20分間加熱蒸留し、混合溶液の重量が30gとなるように調節した。実施例3と同様にして熱特性を測定したところ(DTA−TGA)、エタノールからグリセリンへ溶媒置換されていることが確認された。この実施例によって得られた溶媒和したキチン(キチンスラリー)の透過率は90%であった。
調製例1および調製例2と同様にして、キチン水和物スラリー(キチン濃度4重量%)を得た。このキチン水和物スラリー500gとエタノール1350gを混合し遠心分離を行うことによって、エタノール和キチン1677gを作製した。得られたエタノール和キチンにグリセリン713gを混合した。混合物を2つに分け、真空ロータリーエバポレータ(EYELA社製)を用いて、各混合物を真空および80℃にて蒸留することにより、グリセリン和キチン(キチン濃度2〜4重量%)670gを得た。実施例3と同様にして熱特性を測定したところ(DTA−TGA)、グリセリンへ溶媒置換されていることが確認された。この実施例によって得られた溶媒和したキチン(キチンスラリー)の透過率は90%であった。
上記実施例の結果、大量のグリセリン和キチンを作製するために、真空ロータリーエバポレーターを使用した蒸留による溶媒置換が有効であることが判った。
調製例1および調製例2と同様にして、キチン水和物スラリー(キチン濃度2重量%)を得た。このキチン水和物スラリー20.0833gとブチレングリコール4.64gを混合した。混合物をホットプレート上で65℃にて加熱し、4.79gグラムまで蒸留を行うことにより、キチン濃度が8%の高濃度ブチレングリコールキチンを得た。実施例3と同様にして熱特性を測定したところ(DTA−TGA)、ブチレングリコールへ溶媒置換されていることが確認された。この実施例によって得られた溶媒和したキチン(キチンスラリー)の透過率は51%であった。
実施例3と同様にして、エタノールを溶媒とするエタノール和キチンスラリー(キチン濃度5重量%)を得、実施例3と同様の手順で以下のようにしてエタノールとトルエンの置換を行った。得られたエタノール和キチン58gを遠心分離機(卓上遠心機H103N、株式会社コクサン製)にて2600r.p.m.で遠心分離を行い、水を分離した(上部にエタノール、下部にキチン)。その後、上澄み部分のエタノールを廃棄した。次に、廃棄されたエタノールと同重量のトルエンを下部のキチンに添加して混合した。そして、上記と同じ条件で遠心分離を行った。分離された上澄み液を廃棄し、廃棄された液と同重量のトルエンを添加して混合した。
上記の操作を繰り返しながら、上述の方法に従って熱特性を測定し(DTA−TGA)、対応する示差熱プロファイルを得、最終的に、ピークとしてのエタノール部分がほぼなくなっていることが確認できた。この実施例によって得られた溶媒和したキチン(キチンスラリー)の透過率は81%であった。
実施例3と同様にして、エタノールを溶媒とするエタノール和キチンスラリー(キチン濃度6.5重量%)を得た。このエタノール和キチン4gとシリコーンオイル4mlを混合し遠心分離を行った後、上澄みを廃棄した。得られた分離物にシリコーンオイル4mlを添加し、遠心分離後、上澄み液を廃棄した。この操作を4回繰り返した後、得られた分離物にシリコーンオイル4mlを添加し、ホットプレート(65℃)上でエタノールを蒸留した。実施例3と同様にして熱特性を測定したところ(DTA−TGA)、シリコーンオイルへ溶媒置換されていることが確認された。この実施例によって得られた溶媒和したキチン(キチンスラリー)の透過率は39%であった。
実施例3と同様にして、エタノールを溶媒とするエタノール和キチンスラリー(キチン濃度6.5重量%)を得た。このエタノール和キチン4gと変性シリコーンオイル(東レ・ダウコーニング株式会社製 SH556 Fluid、フェニル変性)4mlを混合し遠心分離を行った後、上澄みを廃棄した。得られた分離物に変性シリコーンオイル4mlを添加し、遠心分離後、上澄み液を廃棄した。この操作を4回繰り返した後、得られた分離物に変性シリコーンオイル4mlを添加し、ホットプレート(65℃)上でエタノールを蒸留した。実施例3と同様にして熱特性を測定したところ(DTA−TGA)、変性シリコーンオイルへ溶媒置換されていることが確認された。この実施例によって得られた溶媒和したキチン(キチンスラリー)の透過率は82%であった。
調製例1および調製例2と同様にして、キチン水和物スラリー(キチン濃度 5.9重量%)を得た。50ml試験管に、このキチン水和物スラリー20mlと、これと同量のトルエンを加えた。ホットプレートを用いて加熱し沸騰した水中に試験管を入れ、保温しながら1時間撹拌した。しかしながら、キチン水和物スラリーとトルエンが混合せず、トルエン中で小さな凝集物となったため、トルエンを溶媒とするキチンスラリーは得られなかった。
この結果から、キチン水和物スラリーからエタノール置換してエタノール和キチンを得ることなく、キチン水和物スラリーから直接トルエンへの置換を試みた場合には、溶媒和の状態が得られず、トルエンを溶媒とするキチンスラリーは得られないことが判った。すなわち、予め、キチン水和物スラリーからエタノール置換してエタノール和キチンを得ることが溶媒置換のために有効であることが判った。
調製例1および調製例2と同様にして、キチン水和物スラリー(キチン濃度5.9重量%)を得た。50ml試験管に、このキチン水和物スラリー20mlと、これと同量のトルエンを加えた。ホットプレートを用いて加熱し沸騰した水中に試験管を入れ、保温しながら1時間撹拌した。キチン水和物スラリーとトルエンの混合物中にエタノールを添加し、10分間撹拌した。溶媒中に大きな凝集はなく分散していたが、撹拌を止めると沈殿が生じたため、最終的にトルエンを溶媒とするキチンスラリーは得られなかった。
この結果から、キチン水和物スラリーからエタノール置換してエタノール和キチンを得ることなく、単にエタノールをトルエンと混合しても、トルエンへの溶媒置換はできないことが判った。すなわち、予め、キチン水和物スラリーからエタノール置換してエタノール和キチンを得ることが溶媒置換のために有効であることが判った。
調製例1および調製例2と同様にして、キチン水和物スラリー(キチン濃度8.9重量%)を得た。このキチン水和物スラリー50gと、これと同量のグリセリンを混合した。次いで、実施例4と同様にして、ホットプレートを用いて上記混合溶液を110℃で3時間10分間加熱し、蒸留を行った。実施例3と同様にして熱特性を測定したところ(DTA−TGA)、グリセリン和キチンのDTA曲線に加えて水と推定される吸熱のショルダーが観察された。
この結果から、グリセリンの場合には、水和キチンスラリーから直接グリセリン和キチンに置換されうるが、水和状態も残っていると判断した。これは水和が強固のためにグリセリンへの置換が効率的に行われないためであると考えられる。よってグリセリンの場合、エタノール和キチンを介さなくとも置換自体は可能であるが、非効率であり、また水和状態が解消されない低品質のグリセリン和キチンとなった。すなわち、予め、キチン水和物スラリーからエタノール置換してエタノール和キチンを得ることが溶媒置換のために有効であることが判った。
Claims (9)
- キチン水和物スラリーを溶媒置換してなるキチンスラリーであって、キチンと有機溶媒、酸およびアルカリ水溶液からなる群から選択される溶媒を含んでなり、透過率が10〜90%であることを特徴とするキチンスラリー。
- 溶媒は、一価または多価アルコールおよび苛性アルカリ類からなる群から選択される、請求項1に記載のキチンスラリー。
- 溶媒は、水酸化ナトリウム水溶液、グリセリン、トルエン、シリコーンオイル、エチレングリコールおよびブチレングリコールからなる群から選択される、請求項1に記載のキチンスラリー。
- 化粧用添加剤としての請求項1〜3のいずれかに記載のキチンスラリー。
- 食品用添加剤としての請求項1〜3のいずれかに記載のキチンスラリー。
- 医療材料用添加剤としての請求項1〜3のいずれかに記載のキチンスラリー。
- 請求項1〜6のいずれかに記載のキチンスラリーを製造する方法であって、
a)ハロゲン化カルシウム水和物の飽和アルコール中にキチンを溶解してキチン溶液を得る工程;
b)キチン溶液を水で希釈し、必要に応じて生成したキチンの沈殿を水洗し、溶液中に含まれるカルシウムイオンとアルコールを水分子で置換して、キチン水和物スラリーを得る工程;
c)キチン水和物スラリーに親水性溶媒を添加し、キチン水和物スラリー中に含まれる水分子を該親水性溶媒で置換して、キチンゲルを得る工程;および
d)キチンゲルに有機溶媒、酸およびアルカリ水溶液からなる群から選択される溶媒を添加し、キチンゲル中に含まれる親水性溶媒を該溶媒で置換して、キチンスラリーを得る工程
を含んでなる、方法。 - 工程c)における親水性溶媒は、メタノールおよびエタノールからなる群から選択されるアルコールである、請求項7に記載の方法。
- 工程d)における溶媒は、水酸化ナトリウム水溶液およびエチレングリコールからなる群から選択される、請求項7〜8のいずれかに記載の方法。
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