JP4565775B2 - 帽子並びにその縫製方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は一枚の材料布から裁断することなく簡単に製造できる帽子並びにその縫製方法に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
従来の布製の帽子の製造方法は種々あるが、いずれも材料布を複数の形状で裁断し、これらの複数の形状の材料布を縫合したり、熱溶着したり、あるいは型に嵌めて縫合を行う機械等を使用して製造を行っている。そしてこのような従来の帽子の縫製方法は、高度な技術と多くの製造時間を要し、製造コストが嵩むものであり、また材料布に無駄な布の切れ端が出ており、不経済な面があった。
【0003】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景からなされたものであって、一枚の材料布を用いて、製造途中においてこの材料布を裁断することなく帽子を形成でき、また材料布の形状も半端な切れ端が出ないような形状とし、更に短時間に誰もが簡単に作製することができる帽子並びにその縫製方法の開発を試みたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の帽子は、帽体部を形成するための帽体構成部と、つば部を形成するためのつば構成部とを一体に具えた短冊状の材料布を用い、
前記帽体部にあっては、この材料布の側端縁を縫い合わせて筒状体に形成した状態で、この筒状体の帽体構成部の上方を折り畳んで複数のヒダを形成するようにし、更にこれらヒダの隣接折込谷部の上端を筒状体の中心に集中させて縫合することによってここを頭頂部とし、更に前記複数のヒダの一部の自由フラップ部を隣接する自由フラップ部に折り重なるように拘束状態に縫い閉じるとともに、他のヒダはその自由フラップ部を非拘束状態とし、この状態で自由フラップ部側が内側に裏返されることによって立体状の帽体部が形成され、且つ前記非拘束状態の部位における自由フラップは意匠表見部を構成するものであり、
一方前記つば部にあっては、材料布のつば構成部の下端縁を上方に折り返してその折り返し部上縁を上下方向一定幅の縫い込みを行い、この一定幅の縫い込みにより形成される細長状の袋状部をバンド通し部とするとともに、その下方の残余の袋状部をつば芯材保持部とし、このつば部においてはバンドと、つば芯材が通された状態で材料布が筒状に縫合されてつば部が形成されていることを特徴として成るものである。
この発明によれば、一枚の材料布が裁断されることなく無駄なく使用されているため、経済的である。また縫製が簡単で時間もかかっておらず、この点からも縫製コストを抑えることができる。更に帽体部下端の周長を変更自在とするためのバンドが設けられるため、サイズ許容範囲が広く、頭にフィットし、風に飛ばされるようなこともない。また重なり合う自由フラップ部がクッション材の役割を果たし、頭部の保護効果がある。加えて帽体部へ種々の図形、文字及び模様等を表示でき、帽子の意匠性を高めることができる。
【0005】
更に請求項記載の帽子の縫製方法は、帽体部を形成するための帽体構成部と、つば部を形成するためのつば構成部とを一体に具えた短冊状の材料布を用い、
前記帽体部を縫製するにあっては、この材料布の側端縁を縫い合わせて筒状体に形成した状態で、この筒状体の帽体構成部の上方を折り畳んで複数のヒダを形成した後、更にこれらヒダの隣接折込谷部の上端を筒状体の中心に集中させて縫合することによってここを頭頂部とし、更に前記複数のヒダの一部の自由フラップ部を隣接する自由フラップ部に折り重なるように拘束状態に縫い閉じるとともに、他のヒダはその自由フラップ部を非拘束状態とし、この状態で自由フラップ部側を内側に裏返すことによって立体状の帽体部を形成するものであり、更に前記非拘束状態の部位における自由フラップは意匠表見部を構成するものであり、
一方前記つば部を縫製するにあっては、材料布のつば構成部の下端縁を上方に折り返してその折り返し部上縁を上下方向一定幅の縫い込みを行い、この一定幅の縫い込みにより形成される細長状の袋状部をバンド通し部とするとともに、その下方の残余の袋状部をつば芯材保持部とし、このつば部においてはバンドと、つば芯材が通された状態で材料布を筒状に縫合してつば部を形成することを特徴として成るものである。
この発明によれば、一枚の材料布が裁断されることなく無駄なく使用され、経済的である。また縫製が簡単で時間もかからない。更に帽体部下端の周長を変更自在とするためのバンドが設けられるため、サイズ許容範囲が広く、頭にフィットし、風に飛ばされるようなこともない。また重なり合う自由フラップ部がクッション材の役割を果たし、頭部の保護効果がある。加えて帽体部へ種々の図形、文字及び模様等を表示でき、帽子の意匠性を高めることができる。
【0006】
更にまた請求項記載の帽子の縫製方法は、前記請求項記載の要件に加え、前記意匠表見部を形成するにあたっては、一部のヒダについて、前記頭頂部を頂点として折り畳んで形成するものであり、前記ヒダの隣接折込谷部の上端を筒状体の中心に集中させて縫合するにあたっては、上方が開放したU字型に縫合することを特徴として成るものである。
この発明によれば、頭頂部を頂点としてヒダを折り畳む際に、頭頂部のU字型の縫合個所が、折り畳みの邪魔とならない。
【0007】
更にまた請求項記載の帽子の縫製方法は、前記請求項または記載の要件に加え、前記バンド通し部は、前記筒状体の下端を上方に折り曲げ、その上端を一部挿入口を残して周方向に縫合し、前記挿入口から前記つば芯材を挿入した後、その上方を周方向に縫合してつば部を形成し、更に前記挿入口からバンドを挿入して挿入口を縫合してバンド通し部を形成したことを特徴として成るものである。
この発明によれば、縫製の最終段階においてつば芯材を挿入するため、材料布を縫いやすい。
【0008】
更にまた請求項記載の帽子の縫製方法は、前記請求項2、3または記載の要件に加え、前記筒状体を形成する前に、前記短冊状のつば芯材を材料布の下方に設け、この材料布の下端を外側上方に折り曲げ、袋状の内部に前記つば芯材が位置されたつば部を形成し、その後材料布の左右側端縁を縫い合わせて前記筒状体を形成することを特徴として成るものである。
この発明によれば、つば芯材を袋状部分に押し込みながら挿入する面倒がない。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。なお以下の説明にあたっては、まず本発明に係る帽子の基礎となる構成について図1〜5を参照しながら説明し、次いでこの帽子の縫製方法について説明する。そしてこの基礎となる帽子の構成を踏まえて、本発明の帽子と、その製造方法を図12〜15を参照しながら説明する。
図1中符号1に示すものが、本発明に係る帽子の基礎となる帽子であって、このものは、一枚の短冊状の材料布10により形成されたものであり、頭に被せられる帽体部2と、この帽体部2の下端に拡がるつば部3とを具えて成る。そして前記帽体部2は、複数のヒダ20が折られて形成されたものであり、一方前記つば部3は、つば芯材保持部35と、このつば芯材保持部35と前記帽体部2との間に位置するバンド通し部30とから成る。
【0010】
前記つば芯材保持部35には、一例として図2(b)に示されるような、帯状のプラスチックシートから成るつば芯材36が挿入されている。なおこのつば芯材36としては、適度な弾力性を有するプラスチックシートが保形性や耐久性の面で好ましいが、厚紙等のその他の部材で構成することも可能である。また前記バンド通し部30には、例えば図2(c)に示されるような、プラスチックバンド31Aをゴムバンド31Bで連結したバンド31が挿入されるものであり、頭頂部22が帽子1を被る人の頭に合わせて伸縮自在とされている。なおバンドはゴムバンドのみで構成するようにしてもよい。
【0011】
本発明の基礎となる帽子1は一例として以上のような具体的形態を有するものであって、以下この製造方法について説明する。
図2(a)に示すものが、本発明の基礎となる帽子1を縫製するための材料布10であって短冊状をしており、四辺に一例として側部縫い代11、上部縫い代12、下部縫い代13が予め施されている。材料布10の上辺には、ヒダ20を形成するための外側折畳線14と内側折畳線15とが等間隔に記されている。また中央付近と下辺付近にはバンド上端縫線16A、16Bとバンド下端縫線17A、17Bとがそれぞれ記され、その中間位置には折曲線18が記されている。そして前記バンド上端縫線16Aより上方を前記帽体部2を形成するための帽体構成部10Aとし、バンド上端縫線16Aより下方をつば部3を形成するためのつば構成部10Bとしている。
以上のような材料布10を、図2(a)において左右の側端縁を縫い合わせて図3に示されるような筒状体19を形成する。
【0012】
次に図4に示されるように筒状体19の上方側部を、外側折畳線14が外側に、そして内側折畳線15が筒状体19の中心側に位置するように、筒状体19の中心側に向かって折り畳み、図4において左右同一高さ寸法の複数のヒダ20を形成する。本実施の形態では一例として左右にそれぞれ四つずつヒダ20が形成される。そしてこのヒダ20の隣接折込谷部20aの上端を、筒状体19の中心に集中させた状態で縫合するものであり、この縫合個所が頭頂部22となる。なお縫合は、図5に示されるような例えば門型ステッチ22Sのように、下方が拘束されず開いた縫合手法を採ることが好ましく、このような縫合を行ったときには、後に立体状の帽体部2を完成させる際に裏返して頭頂部を引き出すときに、頭頂部の先端まで引き出すことが可能となり、頭頂部の仕上がりが綺麗になる。なお本実施の形態でヒダ20を左右四つずつの合計8つ形成するのは、後のヒダ20の放射状の展開の際に、各ヒダ20を45°ずつずらして展開することになり、直角の半分の角度であるため角度設定がわかりやすく、展開がしやすくなるためである。
【0013】
以上のようにヒダ20を形成した後、前記頭頂部22を中心として図6に示されるようにヒダ20をほぼ放射状に展開して、ヒダ20の自由フラップ部20bを隣接する自由フラップ部20bに折り重なるように放射状に展開して帽体部2を形成する。そしてこの形状を維持するために図6の固定縫目線21に示されるようにヒダ20の自由フラップ部20bの縫合固定を行うものである。なおこの縫合固定の際に、固定縫目線21が、図1に示されるように帽体部2の表側には出ないようにヒダ20を縫い止める。
【0014】
帽体部2の形成が終了した後、つば部3を形成する。まず筒状体19の下端を上方に折り曲げ、下辺側のバンド上端縫線16Bを、中央付近のバンド上端縫線16Aに合わせて、後にバンド31及びつば芯材36を挿入する個所である挿入口30aを一部残して縫合する。次に図7に示すようにこの挿入口30aからつば芯材36を押し込みながら挿入してつば部3内に位置させる。そして下辺側のバンド上端縫線17Bと中央付近のバンド上端縫線17Aとを合わせて縫合し、つば部3を完成する。更に図8に示すようにバンド31を挿入口30aから押し込みながら挿入し、この挿入口30aを縫合してバンド通し部30及びつば部3を完成する。そして以上のようにして帽体部2及びつば部3が完成されたものを裏返すと、図1に示されるような本発明の基礎となる帽子1が完成する。
【0015】
以上のように縫製された本発明の基礎となる帽子1は、上述したように短冊状の一枚の布で作製されるものであり、途中で裁断する必要がなく、簡単に無駄なく短時間で作製することができる。また伸縮自在なバンド31が具えられているため、サイズ許容範囲が広く、着用者の頭にフィットし、風に飛ばされるようなこともない。また帽体部2とつば部3は共に柔軟であるため、バッグ等に折り畳んで入れることができ、持ち運びにも便利である。
【0016】
本発明の実施の形態
図15に示す帽子1は、帽体部2に意匠表見部23を設けた本発明の実施の形態である。この意匠表見部23は、自由フラップ部20bを一部非拘束状態とすることにより形成される。
以下本発明の帽子の縫製方法について図12〜14に基づき説明する。なお説明は、帽体部2の縫製方法についてのみの説明であるが、つば部3の縫製方法は、前述した本発明の基礎となる帽子1の形態と同様の手法を採るものである。
まず基本的な実施の形態と同様に図12(a)に示されるように左右四つずつのヒダ20を形成する。なおこのとき頭頂部22を留めるステッチは、門型ではなく図12(b)に示されるようにU字型ステッチ22S′とする。なおU字型ステッチ22S′とするのは、後述するヒダ20の折り畳み時に、門型ステッチ22Sの上辺のスチッチ部分が、折り畳みの邪魔となるためである。
【0017】
次にヒダ20が形成された帽体部2の展開を行うが、前記基本的実施の形態のような放射状の展開ではなく、意匠表見部23を得るための独自の展開手法を採る。なお説明の都合上、図12における八つのヒダ20をそれぞれ20A、20B、20C、20D、20E、20F、20G、20Hと符号を付し、また六つの隣接折込谷部20aをそれぞれ20a1 、20a2 、20a3 、20a4 、20a5 、20a6 と符号を付して説明する。
すなわち図13(a)に示されるようにヒダ20Bとヒダ20Cを頭頂部22を頂点として二等辺三角形を造るように内側に折り畳み(このとき形成される折畳線をそれぞれL1、L2とする)、次いで折り畳まれたヒダ20Bとヒダ20Cの上方にそれぞれヒダ20Aとヒダ20Dを重ね合わせる。そして接するヒダ20A、20Bの上端辺とヒダ20C、20Dの上端辺とを近接した状態で縫合する。一方反対側のヒダ20E、20F、20G、20Hも図13(b)に示されるように、同様に折り畳んで(ヒダ20Fとヒダ20Gの折畳線をそれぞれL3、L4とする)、接するヒダ20E、20Fの上端辺とヒダ20G、20Hの上端辺とを近接した状態で縫合する。
【0018】
次にこのように構成された帽体部2を図14に示されるように表返しして、内側に埋もれているヒダ20B、20C、20F、20Gの隣接折込谷部20aの反対側の自由フラップ部20b外辺を引き出して、広い面積の意匠表見部23を構成し、この形を維持するように縫い留め、帽体部2を完成させる。なお以上のような裏返して行う作業は、つば部3を完成させた後に行うようにしても構わない。
このように帽子1を構成した場合、帽体部2へ種々の図形、文字及び模様等を表示でき、意匠性を高めることができる。そしてこのような意匠表見部23を構成する作業は理解しやすく容易に行うことが可能である。
【0019】
【他の実施の形態】
本発明の基本的な実施の形態は以上のようであるが、その他種々の改変が行い得る。
〔他の実施の形態1〕
例えば前記帽子1の縫製方法において、つば芯材36は、筒状体19の下方を袋状に縫合した後に挿入したが、例えば図9に示すように短冊状の材料布10の状態において、材料布10の下部側へ張設するようにしてもよい。図9に示すつば芯材37はアイロンの熱で溶着するタイプのつば芯材37を用いるものであり、このつば芯材37を上下のバンド下端縫線17A、17Bの間に載置し、左右の側端縁のそれぞれ5cm程度を残してアイロンにて材料布10へ溶着させる。そして図9において左右の側端縁を縫い合わせるとともに、前記つば芯材37の材料布10へ溶着されていない側端縁部位をアイロンにて溶着させて図10に示されるような筒状体19を形成する。なお前記つば芯材37の幅は、材料布10の幅より若干細い程度の方が筒状体19の形成が行いやすい。
【0020】
次に筒状体19の下端を上方に折り曲げ、下辺側のバンド上端縫線16B及びバンド下端縫線17Bを、中央付近のバンド上端縫線16A及びバンド下端縫線17Aに合わせて、後にバンド31を挿入する個所である挿入口30aを一部残して縫合する。またつば部3には、一例として図11のステッチ縫目線38に示されるようなステッチ縫いを行う。
【0021】
後は前述した基本的な実施の形態と変わらず、図4〜6に示されるようにヒダ20を作って帽体部2を形成し、バンド31をバンド通し部30に挿入して挿入口30aを縫合し、裏返して帽子1が完成する。
【0022】
〔他の実施の形態
また頭頂部22の留め方も種々の形態が採り得るものであり、例えば鳩目状の留め金具等を用いて留めるようにしても構わない。
【0023】
【発明の効果】
請求項1または記載の帽子並びにその縫製方法によれば、一枚の材料布10が裁断されることなく無駄なく使用されて帽子1が縫製されるため、経済的である。また縫製が簡単で時間もかからない。また帽体部2下端の周長を変更自在とするためのバンド31が設けられるため、サイズ許容範囲が広く、頭にフィットし、風に飛ばされるようなこともない。また重なり合う自由フラップ部20bがクッション材の役割を果たし、頭部の保護効果がある。加えてヒダ20のうち、その一部は、その自由フラップ部を非拘束状態とし、且つこの非拘束部は裏返した際に意匠表見部23を構成するようにしたため、帽体部2へ種々の図形、文字及び模様等を表示でき、帽子1の意匠性を高めることができる。
【0024】
更にまた請求項記載の帽子の縫製方法によれば、意匠表見部23を形成するにあたっては、一部のヒダ20について、前記頭頂部22を頂点として折り畳んで形成するものであり、前記ヒダ20の隣接折込谷部20aの上端を筒状体19の中心に集中させて縫合するにあたっては、上方が開放したU字型に縫合するため、頭頂部22を頂点としてヒダ20を折り畳む際に、頭頂部22のU字型の縫合個所(U字型ステッチ22S′)が折り畳みの邪魔とならない。
【0025】
更にまた請求項記載の帽子の縫製方法によれば、バンド通し部30は、筒状体19の下部を外側上方に折り曲げ、その上端を一部挿入口30aを残して周方向に縫合し、前記挿入口30aから前記つば芯材36を挿入した後、その上方を周方向に縫合してつば部3を形成し、更に前記挿入口30aからバンド31を挿入して挿入口30aを縫合してバンド通し部30を形成したものであり、縫製の最終段階においてつば芯材36を挿入するため、材料布10を縫いやすい。
【0026】
更にまた請求項記載の帽子の縫製方法によれば、筒状体19を形成する前に、帯状のつば芯材37を材料布10の下方に設け、この材料布10の下方を上方に折り曲げ、袋状の内部に前記つば芯材37が位置されたつば部3を形成し、その後材料布10の左右側端縁を縫い合わせて筒状体19を形成するものであるため、つば芯材37を袋状に形成されたつば部3に押し込みながら挿入する面倒がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の基礎となる帽子を示す斜視図並びに頭頂部の形成過程を示す説明図である。
【図2】 本発明の帽子を縫製するための構成部材を示す展開図である。
【図3】 材料布の側端縁を縫い合わせることにより形成される筒状体を示す斜視図である。
【図4】 筒状体にヒダを形成した状態を示す斜視図並びに平面図である。
【図5】 ヒダの上端を門状に縫合した状態を示す斜視図である。
【図6】 ヒダの上端を放射状に折り重ねて縫合固定した状態を示す底面図である。
【図7】 つば芯材を挿入する様子を示す斜視図である。
【図8】 バンドを挿入する様子を示す斜視図である。
【図9】 つば芯材を貼設するようにした他の実施の形態1における材料布及びつば芯材を示す展開図である。
【図10】 同上態様における筒状態を示す斜視図である。
【図11】 同上態様における筒状態につば部を形成し、ステッチ縫いを行った状態を示す斜視図である。
【図12】 帽体部に意匠表見部を設けた本発明の実施の形態において、筒状態にヒダを形成した状態を示す平面図並びにヒダの上端にU字型ステッチを設けることにより縫合した状態を示す斜視図である。
【図13】 同上、意匠表見部の形成の様子を段階的に示す底面図である。
【図14】 同上平面図である。
【図15】 帽体部に意匠表見部を設けた本発明の帽子の完成図を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 帽子
2 帽体部
3 つば部
10 材料布
10A 帽体構成部
10B つば構成部
11 側部縫い代
12 上部縫い代
13 下部縫い代
14 外側折畳線
15 内側折畳線
16A バンド上端縫線
16B バンド上端縫線
17A バンド下端縫線
17B バンド下端縫線
18 折曲線
19 筒状体
20 ヒダ
20A ヒダ
20B ヒダ
20C ヒダ
20D ヒダ
20E ヒダ
20F ヒダ
20G ヒダ
20H ヒダ
20a 隣接折込谷部
20a1 隣接折込谷部
20a2 隣接折込谷部
20a3 隣接折込谷部
20a4 隣接折込谷部
20a5 隣接折込谷部
20a6 隣接折込谷部
20b 自由フラップ部
21 固定縫目線
22 頭頂部
22S 門型ステッチ
22S′ U字型ステッチ
23 意匠表見部
30 バンド通し部
30a 挿入口
31 バンド
31A プラスチックバンド
31B ゴムバンド
35 つば芯材保持部
36 つば芯材
37 (熱溶着タイプの)つば芯材
38 ステッチ縫目線
L1 (ヒダ20Bの)折畳線
L2 (ヒダ20Cの)折畳線
L3 (ヒダ20Fの)折畳線
L4 (ヒダ20Gの)折畳線

Claims (5)

  1. 帽体部を形成するための帽体構成部と、つば部を形成するためのつば構成部とを一体に具えた短冊状の材料布を用い、
    前記帽体部にあっては、この材料布の側端縁を縫い合わせて筒状体に形成した状態で、この筒状体の帽体構成部の上方を折り畳んで複数のヒダを形成するようにし、更にこれらヒダの隣接折込谷部の上端を筒状体の中心に集中させて縫合することによってここを頭頂部とし、更に前記複数のヒダの一部の自由フラップ部を隣接する自由フラップ部に折り重なるように拘束状態に縫い閉じるとともに、他のヒダはその自由フラップ部を非拘束状態とし、この状態で自由フラップ部側が内側に裏返されることによって立体状の帽体部が形成され、且つ前記非拘束状態の部位における自由フラップは意匠表見部を構成するものであり、
    一方前記つば部にあっては、材料布のつば構成部の下端縁を上方に折り返してその折り返し部上縁を上下方向一定幅の縫い込みを行い、この一定幅の縫い込みにより形成される細長状の袋状部をバンド通し部とするとともに、その下方の残余の袋状部をつば芯材保持部とし、このつば部においてはバンドと、つば芯材が通された状態で材料布が筒状に縫合されてつば部が形成されていることを特徴とする帽子。
  2. 帽体部を形成するための帽体構成部と、つば部を形成するためのつば構成部とを一体に具えた短冊状の材料布を用い、
    前記帽体部を縫製するにあっては、この材料布の側端縁を縫い合わせて筒状体に形成した状態で、この筒状体の帽体構成部の上方を折り畳んで複数のヒダを形成した後、更にこれらヒダの隣接折込谷部の上端を筒状体の中心に集中させて縫合することによってここを頭頂部とし、更に前記複数のヒダの一部の自由フラップ部を隣接する自由フラップ部に折り重なるように拘束状態に縫い閉じるとともに、他のヒダはその自由フラップ部を非拘束状態とし、この状態で自由フラップ部側を内側に裏返すことによって立体状の帽体部を形成するものであり、更に前記非拘束状態の部位における自由フラップは意匠表見部を構成するものであり、
    一方前記つば部を縫製するにあっては、材料布のつば構成部の下端縁を上方に折り返してその折り返し部上縁を上下方向一定幅の縫い込みを行い、この一定幅の縫い込みにより形成される細長状の袋状部をバンド通し部とするとともに、その下方の残余の袋状部をつば芯材保持部とし、このつば部においてはバンドと、つば芯材が通された状態で材料布を筒状に縫合してつば部を形成することを特徴とする帽子の縫製方法。
  3. 前記意匠表見部を形成するにあたっては、一部のヒダについて、前記頭頂部を頂点として折り畳んで形成するものであり、前記ヒダの隣接折込谷部の上端を筒状体の中心に集中させて縫合するにあたっては、上方が開放したU字型に縫合することを特徴とする請求項記載の帽子の縫製方法。
  4. 前記バンド通し部は、前記筒状体の下端を上方に折り曲げ、その上端を一部挿入口を残して周方向に縫合し、前記挿入口から前記つば芯材を挿入した後、その上方を周方向に縫合してつば部を形成し、更に前記挿入口からバンドを挿入して挿入口を縫合してバンド通し部を形成したことを特徴とする請求項または記載の帽子の縫製方法。
  5. 前記筒状体を形成する前に、前記短冊状のつば芯材を材料布の下方に設け、この材料布の下端を外側上方に折り曲げ、袋状の内部に前記つば芯材が位置されたつば部を形成し、その後材料布の左右側端縁を縫い合わせて前記筒状体を形成することを特徴とする請求項2、3または記載の帽子の縫製方法。
JP2001213680A 2001-07-13 2001-07-13 帽子並びにその縫製方法 Expired - Fee Related JP4565775B2 (ja)

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