JP4564478B2 - パイプの螺着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、パイプの螺着方法に関するものである。
通常、フレアナットによりパイプを固定対象物に固定する際には、スパナ等による締め付け時にフレアナットの回転に伴いパイプの共回りが発生する。特に、パイプがフレアナットの軸方向に対して屈曲している場合には、この屈曲部位がフレアナットの軸回りに回転することとなり、パイプの周辺部に他の部品や装置等が近接している場合にはこれらに干渉するという不都合が生じる。
この問題に対して、固定対象物とパイプ側との両方に係止する係止部材をフレアナットに取り付けることにより、パイプの共回りの発生を防止する構造が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−247352号公報(第3頁、図1)
前記従来技術によれば、係止部材において固定対象物側との係止部を要する構造となるが、固定させる対象物の形状によっては前記係止部の形状が複雑となったり、大型化する場合がある等、対象物によって係止部の形状が制限を受けやすいという問題がある。また、前記従来技術によれば、パイプを複数取り付けた場合には、各パイプ同士の相対位置は前記対象物が間に介在することにより決まる構造であることから、各パイプを個々に固定したときに互いの相対位置がずれ易いという問題もある。
本発明は以上のような問題を解決するために創作されたものであり、一対のパイプを対象物に固定させるにあたり、パイプの共回りが発生せず、且つ、対象物側からの制限を受けにくく、パイプ同士の相対位置の精度が向上するパイプの螺着方法を提供することを目的としている。
本発明は前記課題を解決するため、互いに平行な螺着軸方向をもって対象物に螺着され、且つ、各々の螺着軸方向と交差する方向に延設される延設部を有した一対のパイプを、継手用ナットを介して前記対象物に螺着するに当たり、(1)前記各延設部が互いに平行となるように前記継手用ナットにより各パイプを仮止めする工程、(2)各パイプの互いの径方向に関する相対位置を前記各延設部の径方向外側を保持することにより位置決めし、且つ、各パイプの互いの軸方向に関する相対位置を前記各延設部に軸方向に係合することにより位置決めするクリップを、前記各延設部に跨って取り付ける工程、(3)前記継手用ナットにより各パイプを本締めする工程、をその順序で行うことにより、前記継手用ナットの回転に伴うパイプの共回りを防止することを特徴とするパイプの螺着方法とした。当該構成によれば、パイプ同士の径方向に関する相対位置に加えて、軸方向に関する相対位置も位置決めされるため、スパナ等で任意のパイプを締め付けた際に、クリップに対するパイプの軸方向のずれが発生せず、パイプの共回りの回転が阻止される。パイプの固定は、クリップを介して他のパイプを利用した構造となるため、対象物側の形状等による制限を受けない。また、パイプ同士の相対位置は、対象物が介在することなくクリップのみによって決まることから、相対位置の位置精度が向上する。
本発明によれば、次のような効果が奏される。
パイプの各延設部に跨って取り付けられクリップで各パイプの互いの軸方向および径方向に関する相対位置を位置決めする構成とすれば、各パイプを、軸方向および径方向の両方向に関してその相対位置を極めて容易に位置決めできるとともに、パイプの端部を対象物に螺着する際には、パイプが共回りすることなく、パイプの周辺部に対する位置が一定に定まる。パイプの固定は、クリップを介して他のパイプを利用した構造となるため、対象物側の形状等による制限を受けにくく、パイプ同士の相対位置は、対象物が介在することなく決まることから、相対位置の位置精度が向上する
以下、車両のブレーキ系統における配管を例に説明する。図1はマスタシリンダと液圧ユニットとを連結するパイプに本発明を適用した例を示す外観斜視図、図2はパイプの連結構造を示す側断面図、図3はクリップの説明図、図4はクリップの係止部を示す側断面図、図5はパイプを螺着軸方向から見た正面説明図である。
図1において、符号1はブレーキブースタ2によって作動するタンデム型のマスタシリンダを示し、符号3はこのマスタシリンダ1とホイールシリンダ(図示せず)との間に介在し、ホイールシリンダ側に加える液圧(油圧)を制御する液圧ユニットを示す。本図の液圧ユニット3は、車両が滑りやすい路面を走行しているとき等、車両の挙動を安定させるべくドライバの意思に関わらず4輪に対して独立してブレーキをかける、いわゆるVSA(Viecle Stability Asist)モジュレータとして示されているが、液圧ユニット3としてはこれに限定されることなく、例えばABS(登録商標)(Anti−lock Brake System)モジュレータ等も含まれる。
車両のブレーキシステムは、万一、その1系統の機能が損われた場合であってもブレーキ機能を確実に確保するべく2系統として備えることが車両法規上、義務付けられており、そのため、マスタシリンダ1と液圧ユニット3とを連結する配管は、この2系統に対応した一対のブレーキパイプ(以降、単にパイプという)4,5を有するものとして構成されている。
マスタシリンダ1は、その円柱形状を呈した筐体が水平状となるように横向きに配設されており、その周面部には、前記パイプ4およびパイプ5が連結される一対の連結部1Aおよび連結部1Bが、互いに水平状に位置するように形成されている。連結部1Aおよび連結部1Bは、マスタシリンダ1の内部に連通し、共にマスタシリンダ1の筐体から水平状に突設した略円管形状として形成され、その管の内周面には雌ねじ1C(図2参照)が螺設されている。つまり、この雌ねじ1Cの軸方向を螺着軸方向(図1において符号P1およびP2にて示す)というものとすると、連結部1Aと連結部1Bは互いに平行な、また本実施形態では水平な螺着軸方向P1,P2を有する構成となっている。
一方、液圧ユニット3はマスタシリンダ1の下方側に配設されており、その連結部3Aおよび連結部3Bは前記連結部1Aおよび連結部1Bと基本的に同一の構造である。連結部3Aおよび連結部3Bは、液圧ユニット3の筐体の壁部に形成された貫通孔として形成され、その貫通孔の内周面には雌ねじ(この連結部3Aおよび連結部3Bにおける雌ねじは図示せず)が螺設されている。連結部3Aおよび連結部3Bの各螺着軸方向Q1,Q2も互いに平行であり、また本実施形態では水平である。なお、平面視した状態において、連結部1Aおよび連結部1Bの螺着軸方向P1,P2と、連結部3Aおよび連結部3Bの螺着軸方向Q1,Q2とは互いに略直交する態様となっている。
以上のマスタシリンダ1および液圧ユニット3は、通常、車両の狭隘な空間部に収装され、その周囲には他の搭載機器や配管が近接してレイアウトされていることから、パイプ4およびパイプ5の形状はこれら他の搭載機器等を迂回するべく、複数の屈曲部を有して引き回された形状となっている。パイプ4およびパイプ5は共に金属製パイプであって、互いに近接した状態でレイアウトされており、パイプ4は連結部1Aと連結部3Aとを連通し、パイプ5は連結部1Bと連結部3Bとを連通する。
なお、符号4Aおよび5Aは、それぞれパイプ4およびパイプ5の中間部において形成されるフレキシブルホース部を示す。各フレキシブルホース部4A,5Aは、樹脂製ホースの外周に金属線をメッシュ状に被覆処理した公知構造の可撓性ホースである。このフレキシブルホース部4Aおよび5Aは、マスタシリンダ1と液圧ユニット3との間における相対位置の取り付け誤差に対応して、パイプ4およびパイプ5の全体形状を微調整可能とする機能を担うことは勿論であるが、金属製パイプに比して剛性が低いことから、液圧ユニット3から受ける振動(特にVSAモジュレータの場合、発生する振動が大きい傾向にある)を吸収してマスタシリンダ1側への振動の伝達を低減させる機能も担う。
パイプ4およびパイプ5の端部の連結構造について図2を参照して説明する。なお、図2は連結部1A回りの構造を示しているが、他の連結部1B,3A,3B回りについてもこれと同一構造である。図2(a)において、パイプ4の端部は、口広げ状に鍔部4Bが形成されるとともに、この鍔部4Bに支持されるかたちで継手用ナット(以降、フレアナットという)6が外嵌した構造となっている。そして図2(b)に示すように、フレアナット6の雄ねじ部6Aを連結部1Aの雌ねじ部1Cに螺合させ、ナット部6Bをスパナ等で締め付けることにより、フレアナット6の端面6Cが鍔部4Bを押圧し、これを受けて鍔部4Bはマスタシリンダ1の内部の当接部(図示せず)に圧接される。
フレアナット6の端面6Cが鍔部4Bに当接し、これを押圧する過程においては、両者間に摩擦力が生ずるので、スパナ等による締め付けの際にフレアナット6と一緒にパイプ4も共回りすることとなるが、パイプ4が共回りすると、前記した周囲に近接する他の搭載機器や配管に接触するという不都合が生じ、たとえ反対側の端部(本実施形態では連結部3Aおよび連結部3B、図1参照)にてパイプ4を仮止めしていた場合であっても、パイプ4或いはパイプ5に無理な力が加わりやすいという問題がある。したがって、従来においては、作業者はパイプ4やパイプ5を手で保持しつつ、スパナ等でフレアナット6を締め付けるという作業形態が採られていたわけであるが、パイプ4およびパイプ5の周囲は狭隘な空間であり、さらに前記他の搭載機器等も近接していることから、両手を使った作業がしづらい場合がある。
そこで、本発明は、図1に示すように、パイプ4およびパイプ5において、前記した螺着軸方向(マスタシリンダ1に取り付ける場合にあってはP1およびP2、液圧ユニット3に取り付ける場合にあってはQ1およびQ2を指す)と交差する方向に延設される延設部4Cおよび延設部5Cを有する形状とし、この延設部4Cおよび延設部5Cに跨ってクリップ7を取り付ける構成としている。このクリップ7は、パイプ4およびパイプ5の互いの径方向に関する相対位置を位置決めする。また、クリップ7は、延設部4Cおよび延設部5Cに係止する係止部7A(図3参照)を有し、この係止部7Aによりパイプ4およびパイプ5の軸方向に関する相対位置を位置決めする構成となっている。
マスタシリンダ1にパイプ4およびパイプ5を連結する場合について説明すると、パイプ4およびパイプ5は、その水平な螺着軸方向P1,P2に対して交差して、本実施形態では共に鉛直方向に沿って下方に向けて延設された延設部4Cおよび延設部5Cを備える。つまり、延設部4Cおよび延設部5Cは、その各延設方向R1,R2が互いに3次元的な交差角度を有することなく、互いに仮想の同一面上において延設されるものということができる。
延設部4Cおよび延設部5Cの外周面には、前記係止部7A(図3)を係止させるための樹脂面部8が形成されており、本実施形態では、この樹脂面部8を、延設部4Cおよび延設部5Cにそれぞれ被覆したポリオレフィン樹脂等からなる熱収縮チューブ9としている。
次いで図3を参照してクリップ7について説明する。クリップ7は樹脂材により成形されており、ヒンジ部7Bを介して開閉する一対のクリップ片7C,7Dを備えた形状からなる。クリップ片7Cおよびクリップ片7Dの互いに対向する面側には、ヒンジ部7Bの回動軸方向から見て、半円形を呈する内周面部7Eがそれぞれ一対として形成されている。各内周面部7Eには円周方向に沿って複数の突起部7Fが間隔的に突設されている。この突起部7Fが前記した係止部7Aを構成する。図では半円形の内周面部7Eにおいて5個の突起部7Fを等間隔で突設した場合を示している。
以上により、図3(b)に示すように、クリップ片7Cおよびクリップ片7Dを開いた状態で互いに対向し合う内周面部7Eの間に、パイプ4およびパイプ5の熱収縮チューブ9の部位を位置させたうえで、クリップ片7Cおよびクリップ片7Dを閉じ合わせることで、クリップ片7C側に形成された被係合部7Gにクリップ片7D側に形成された爪部7Hがロックされ、パイプ4およびパイプ5に対するクリップ7の取り付けがなされて、パイプ4およびパイプ5の径方向の位置決めがなされる(図3(c)の状態)。このとき、パイプ4およびパイプ5の各熱収縮チューブ9の外周面に複数の突起部7Fが食い込むことにより、パイプ4およびパイプ5の軸方向(長手方向)の位置決めもなされ、したがって、パイプ4およびパイプ5の互いの軸方向および径方向に関する相対位置が位置決めされる。
突起部7Fの形状は、図3(c)等から判るように、パイプ4およびパイプ5の軸方向から見て、パイプ4およびパイプ5の中心に向かって尖った略三角形状を呈しており、また、図4に示すように、側面から見た場合には略矩形状を呈している。そして、突起部7Fにおけるパイプ4およびパイプ5の軸方向に沿った高さ寸法L(図4)を適宜に設定することで、パイプ4およびパイプ5の軸方向に関する熱収縮チューブ9への食い込み量を十分確保できるので、パイプ4およびパイプ5の軸方向の位置決めが強固なものとなる。
なお、パイプ4やパイプ5の円周方向に関する位置決めも突起部7Fによりなされることとなるが、前記したように、突起部7Fの形状は、パイプ4およびパイプ5の中心に向かって尖った略三角形状を呈しているため、パイプ4やパイプ5において円周方向に大きな回転力が加わった場合には、これらパイプの回転を規制しにくいこととなる。しかし、本発明では、このパイプ4およびパイプ5の円周方向に関する位置決め機能の存否は問わない。
以下、マスタシリンダ1にパイプ4およびパイプ5を取り付ける場合を例として、図1および図5を中心に本発明の作用について説明する。先ず、マスタシリンダ1の連結部1Aおよび連結部1Bにそれぞれパイプ4およびパイプ5の端部を差し込み、指でフレアナット6を回転させ、仮止めの状態とする。このとき、延設部4Cおよび延設部5Cは下方に向けて延設された状態である。なお、パイプ4およびパイプ5の反対側の端部は、液圧ユニット3の連結部3Aおよび連結部3Bに接続されていない場合であっても良いが、実際の作業上では、連結部3Aおよび連結部3Bにおいても仮止めされる。
次いで、前記した要領で、延設部4Cおよび延設部5Cの各熱収縮チューブ9に外嵌するようにクリップ7を取り付ける。熱収縮チューブ9に予めクリップ7の取り付け位置を示すマーキング等を施しておけば、取り付け作業の効率が向上する。クリップ7の取り付けが完了したら、スパナSでパイプ4側或いはパイプ5側のフレアナット6を締め付ける。締め付け順序はパイプ4,パイプ5のどちらが先でも良い。
図5に示すように、先にパイプ4側のフレアナット6を締め付ける場合を例にすると、仮にクリップ7が存在しない場合には、フレアナット6の締め付けに伴いパイプ4が螺着軸方向P1(図1)を回転軸として時計回り方向に回転し、その際、横に位置するパイプ5を押圧することで、パイプ4およびパイプ5が共に回転するという不都合が生じる。これに対し、パイプ4とパイプ5との間にクリップ7を介在させることで、前記したようにパイプ4およびパイプ5は軸方向および径方向に関して互いの相対位置の位置決めがなされる。これにより、パイプ4およびパイプ5の回転が阻止される。
このクリップ7によるパイプ4およびパイプ5の回転の阻止機能について理解をし易くするため図6を参照して説明する。図6は、パイプ4およびパイプ5に対して径方向に関する互いの相対位置の位置決め機能のみを有し、軸方向に関する互いの相対位置の位置決め機能を有さないクリップ7‘を用いた場合の作用説明図である。なお、本図において係止部7Aは便宜上、点として示している。
このようなクリップ7‘では、径方向に関する互いの相対位置の位置決め機能により係止部7A間において距離L1を維持するものの、軸方向に関する互いの相対位置の位置決め機能を有さないことから、図6(b)に示すようにパイプ4側とパイプ5側の係止部7A間において軸方向のずれ寸法Hの発生を許容し、パイプ4およびパイプ5が共に回転可能な状態となってしまう。これに対し、本発明では、係止部7Aにより、径方向に関する相対位置に加えて、軸方向に関する相対位置も位置決めする構成となっているので、前記したようなずれ寸法Hの発生を許容せず、パイプ4およびパイプ5の回転が共に阻止されるものである。
そして、スパナSによるパイプ4の本締め作業が終わったら、次いでパイプ5側の本締め作業を行う。この段階ではパイプ4は既にマスタシリンダ1に対して固定されているため、さらにクリップ7による機能も加わるので、パイプ5が共回りすることはない。なお、以上に説明した効果は、パイプ5を先に締め付ける場合においても奏されるものである。
以上のように、図1に示すように、パイプ4およびパイプ5に関し、延設部4Cおよび延設部5Cに跨って取り付けられ、延設部4Cおよび延設部5Cに係止する係止部7A(図3)を有したクリップ7により、パイプ4およびパイプ5の互いの軸方向および径方向に関する相対位置を位置決めする構成とすれば、パイプ4およびパイプ5を、軸方向および径方向の両方向に関してその相対位置を極めて容易に位置決めできるとともに、パイプ4およびパイプ5の端部を対象物(本実施形態ではマスタシリンダ1)に螺着する際に、パイプ4およびパイプ5が共回りすることなく、両パイプ4,5の周辺部に対する位置が一定に定まる。その結果、エンジンルーム内等に収装された他の搭載機器との干渉が確実に防げる。また、作業者側においては、パイプ4やパイプ5を保持する必要がなく、スパナの締め付け作業だけで足りるため、取り付け作業の効率が向上する。パイプ4やパイプ5の固定は、クリップ7を介して他方のパイプを利用した構造となるため、対象物(マスタシリンダ1)側の形状等による制限を受けず、パイプ4およびパイプ5の相対位置は、マスタシリンダ1が介在することなくクリップ7のみによって決まることから、相対位置の位置精度が向上する。
また、パイプ4の延設部4Cおよびパイプ5の延設部5Cにおける各外周面の少なくとも一部に樹脂面部8を形成し、係止部7Aをこの樹脂面部8に係止させる構成とすれば、例えば本実施形態のように、パイプ4およびパイプ5が金属製パイプである場合、係止部7Aの係止構造を簡易なものとすることができる。
また、クリップ7に関して、各樹脂面部8に外嵌する内周面部7E(図3)を備える形状とし、且つ、係止部7Aをこの内周面部7Eにおいて突設した突起部7F(図3)から構成し、突起部7Fを樹脂面部8に食い込ませることにより、パイプ4およびパイプ5の互いの軸方向に関する相対位置を位置決めする構成とすれば、簡易で且つ強固な位置決め機能を有する係止構造となる。
以上、本発明にかかるパイプの螺着方法について好適な実施形態を説明した。本実施形態のように、車両のブレーキ系統におけるマスタシリンダ1と液圧ユニット3とを連結する金属製ブレーキパイプにおいて本発明を適用すれば、前記したように、エンジンルーム内等に収装された、周囲に近接する他の搭載機器との干渉が確実に防げるものであり、作業者側においても、パイプを保持する必要がなく、スパナの締め付け作業だけで足りるため、例えばエンジンルーム内の狭隘な空間において片手だけの作業が可能となり、取り付け作業の効率が向上するものである。また、樹脂面部8の形成として熱収縮チューブ9を利用することにより、パイプ4およびパイプ5の製作コストが安価となり、経済的なパイプの位置決め構造が実現される。
その他、各構成要素のレイアウトや形状、個数等は、図面に記載したものに限定されず、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で適宜に設計変更が可能である。
マスタシリンダと液圧ユニットとを連結するパイプに本発明を適用した例を示す外観斜視図である。 パイプの連結構造を示す側断面図であり、(a)はフレアナットを取り付ける前の状態、(b)はフレアナットを締め付けた状態を示す。 クリップの説明図であり、(a)および(b)はそれぞれクリップ片を開いた状態における外観斜視図および平面図、(c)はクリップ片を閉じた状態における平面図である。 クリップの係止部を示す側断面図であり、図3(c)におけるA−A断面図である。 パイプを螺着軸方向から見た正面説明図である。 径方向に関する互いの相対位置の位置決め機能のみを有し、軸方向に関する互いの相対位置の位置決め機能を有さないクリップを用いた場合の作用説明図である。
符号の説明
P1,P2 螺着軸方向
1 マスタシリンダ(対象物)
3 液圧ユニット
4,5 パイプ
4C,5C 延設部
6 フレアナット
7 クリップ
7A 係止部
7E 内周面部
7F 突起部
8 樹脂面部
9 熱収縮チューブ

Claims (1)

  1. 互いに平行な螺着軸方向をもって対象物に螺着され、且つ、各々の螺着軸方向と交差する方向に延設される延設部を有した一対のパイプを、継手用ナットを介して前記対象物に螺着するに当たり、
    (1)前記各延設部が互いに平行となるように前記継手用ナットにより各パイプを仮止めする工程、
    (2)各パイプの互いの径方向に関する相対位置を前記各延設部の径方向外側を保持することにより位置決めし、且つ、各パイプの互いの軸方向に関する相対位置を前記各延設部に軸方向に係合することにより位置決めするクリップを、前記各延設部に跨って取り付ける工程、
    (3)前記継手用ナットにより各パイプを本締めする工程、
    をその順序で行うことにより、前記継手用ナットの回転に伴うパイプの共回りを防止することを特徴とするパイプの螺着方法。
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