JP4564451B2 - グローブボックスのラージポート構造 - Google Patents

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Description

この発明は、原子力施設における放射性物質を取り扱う際に使用されるグローブボックスに、各種の取扱装置等を出入するためのラージポートの構造に関する。
放射性物質や有毒ガス等の人体に悪影響を及ぼす危険物質は、閉鎖された空間で、作業者がこれら危険物質環境に触れないようにして扱う必要がある。この種の危険物質を閉塞し、外部から扱えるようにした装置にグローブボックスがある。図17は、放射性物質を取り扱う原子力施設で用いられるグローブボックス1の概略構造を示している。このグローブボックス1の内部に放射性物質のための各種の取扱装置2が配置されており、正面壁に運転者Pが該取扱装置2を操作したりするためのグローブポート3が設けられている。なお、正面壁は内部を視認することができる素材によって形成されている。また、グローブボックス1の側壁にはグローブボックス1の内部で必要な工具や装置等を該グローブボックス1内に供給したり、グローブボックス1内の不要な部品や装置等を取り出したりするためのラージポート4が設けられている。グローブボックス1内の換気は、給気設備5と排気設備6とによって行われ、排気は浄化されて放射性物質を確実に除去して行われるようにしてある。なお、該グローブボックス1内は負圧に維持されて、内部の環境空気が外部に漏洩しないようにしてある。また、警報盤7が設けられており、異常時には警報を発するようにしてある。
前記ラージポート4にはビニールバッグが装着され、このビニールバッグを介在させて取扱装置2等の被収容物の出入が行われている。特許文献1には、この種のラージポート構造として、グローブボックスとグリーンハウスの気密接続・分離方法に関するものではあるが、ビニールバッグのラージポートへの取り付けには複数本のOリングが用いられ、該ラージポートに接続させるビニールバッグや内張テント接続バッグ等の着脱の際には該Oリングの一部の位置をずらしながら行う構造が開示されている。
図14は従来のラージポート構造にビニールバッグを装着した状態を示している。ラージポート4は円筒状でグローブボックス1の外側に突出しており、外周面には、図14(b)に示すように、適宜本数のOリング溝4aが形成されている。なお、最奥部のOリング溝4aにはビニールバッグ8のカフ8aを収容することができるようにしてある。ビニールバッグ8は、カフ8aを前記最奥部のOリング溝4aに位置させてラージポート4に被せ、前記Oリング溝4aにOリング9を装着させて、該ラージポート4に取り付けられている。
グローブボックス1内への取扱装置2等の被収容物10を出入する際には、前記ビニールバッグ8を介して行われる。例えば、グローブボックス1内の取扱装置2等の被収容物10を取り出す場合、図14及び図15に示すように、グローブボックス1の外側に引き出したビニールバッグ8の先端部に該被収容物10を収容させ、該被収容物10よりも基端部側の3カ所で該ビニールバッグ8に加熱シーラによりシールを施して密着部8a、8b、8cを形成し、その中央の密着部8bでビニールバッグ8を切断する。これにより、前記被収容物10がビニールバッグ8により形成された袋部8dに密封された状態となるとともに、ビニールバッグ8の先端部が密着部8aにより閉鎖されて、グローブボックス1の内外部が遮断された状態に維持される。したがって、グローブボックス1内の環境空気が外部に漏洩することがない。なお、取り出された被収容物10は、ビニールバッグ8の袋部8dに収容された状態で保管される。他方、グローブボックス1内に取扱装置2等の被収容物10を送り込む場合には、該ビニールバッグ8をグローブボックス1内に伸長させ、その先端部に被収容物10を収容させ、該ビニールバッグ8を3カ所でシールして密着部8a、8b、8cを形成し、被収容物10を収容した袋部8dを切り離した後、該被収容物10を袋部8dから取り出すことによる。
前述したようにビニールバッグ8は取扱装置2等の出入の度に先端部が切断されるから、徐々に短くなり、適宜長さとなった状態で新しいビニールバッグ8と交換する必要がある。ビニールバッグ8の一方の面はグローブボックス1に連通しているから、ビニールバッグ8をグローブボックス1の外側に引き出した状態での内側面や該内側面に接触しているラージポート4の先端部外側面は放射能によって汚染されているおそれがある。このため、ビニールバッグ8の交換時には、既設されている旧ビニールバッグ8oを新ビニールバッグ8nで覆った状態に維持しながら作業を行う。図16は従来の構造を備えたラージポート4におけるビニールバッグ8の交換作業を示している。図16(a)に示すように、旧ビニールバッグ8oのカフ8aからOリング9までを捲って先端部を裏返す。この旧ビニールバッグ8oに新ビニールバッグ8nを被せ、該新ビニールバッグ8nのカフ8aを最奥部のOリング溝4aに装着させる。この新ビニールバッグ8nにクランプ用パッキン11を装着して、図16(b)に示すように、該新ビニールバッグ8nを固定する。この状態で、旧ビニールバッグ8oを固定しているOリング9を外して、ラージポート4から引き抜けば、該旧ビニールバッグ8oが新ビニールバッグ8n内に収容されることになる。この新ビニールバッグ8nにOリング9を装着してラージポート4に装着し、前述したように、旧ビニールバッグ8oを新ビニールバッグ8nで密閉して廃棄することになる。
特開平8−211194号
ところで、ビニールバッグとラージポートとの接続の気密性を確保するために、前述したようにOリングが用いられているため、ラージポートの外形形状が円形に制限されている。これは、例えば、楕円形等のように円形以外に外形形状とすると、装着されたOリングの張力が一定とならず、気密性が損なわれる部分が生じてしまうおそれがあるからである。ラージポートの外形形状が円形であるため、最大の開口も円形となり、しかもその直径はグローブボックスの奥行き寸法と等しい寸法で最大とものとなる。他方、グローブボックス1内に設置される取扱装置2等には、大型のものがあるが、ラージポート4を通過させることができない大型の取扱装置2等は、ラージポート4を通過させられる大きさの部分に分解し、グローブボックス1の内部で組み立てている。この分解・組み立て作業は煩雑であり、またこの種の取扱装置2等を設計する場合にも分解・組み立てを行える構造とする必要があり、設計の自由度が制限されて、構造が複雑となるとともに、この種の取扱装置2等の製造コストを上昇させてしまうおそれがある。このため、グローブポートを円形以外の形状として、開口面積を大きくして、取扱装置2等の出入を円滑に行うことができるようにすることが要望されている。
そこで、この発明は、円形以外の形状として開口面積を大きくすることができ、またビニールバッグとの間の気密性を十分に確保できるとともに、該ビニールバッグの交換作業を簡便に行えるようにしたグローブボックスのラージポート構造を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るグローブボックスのラージポート構造は、内部が隔絶されたグローブボックス内に、所望の装置等の被収容物を出入するためのラージポート構造において、グローブボックスの壁体を貫通する筒状のポート本体と、前記ポート本体のグローブボックスの外部側の外側端面に押圧されて密着する外蓋体と、前記ポート本体のグローブボックスの内部側の内側端面に押圧されて密着する内蓋体とからなり、前記ポート本体の外部側の部位に被せたビニールバッグを、前記外部側の外側端部においてポート本体の内側に折り返し、内部側の内側端部においてポート本体の外側に折り返した後、該外側で折り返してポート本体の内側に導き、前記外蓋体を外側端面に、内蓋体を内側端面にそれぞれ押圧して、これら端面と蓋体とでビニールバッグを挟持してあることを特徴としている。
すなわち、ビニールバッグは、ポート本体の外部側の外側面に沿って配されるとともに、外側端部で折曲され、ポート本体の内側面に沿って配されて該ポート本体の内部側の内側端部に至る。この内側端部において外側に折り返し、さらに外側で折り返して再度内側に導く。これにより、該内側部の内側端面に臨んだ部分はビニールバッグが2重となる。そして、前記外蓋体と内蓋体とをそれぞれ外部側と内部側のそれぞれの端面に押圧させると、ビニールバッグはこれら端面と蓋体とによって挟持されて、気密性が確保される。しかも、2カ所において気密性が確保される構造であるから、ビニールバッグを交換する場合には、これらの2カ所における蓋体を交互に取り付け・取り外して行うことができ、気密性を損なうことなく作業を行うことができる。
また、請求項2の発明に係るグローブボックスのラージポート構造は、前記ポート本体の内部側の内側端部に装着されるシール体を備え、前記内部側の内側端部において、前記ビニールバッグをポート本体の外側に折り返して前記シール体を該内部側端部に装着し、前記ビニールバッグを前記シール体の背面に沿ってポート本体の内側に導き、前記内蓋体をシール体に押圧させてあることを特徴としている。
前記シール体は、例えば端部に挟着させることより内部側端部に装着される形状とし、ビニールバッグを内側部から外側部に折り返して、該シール体を装着させる。これによりビニールバッグは該内部側端部で気密状態が確保される。さらに、外側からシール体の背面を通して内側に導き、前記内蓋体を押圧すると、シール体の背面と内蓋体とでビニールバッグが挟持されて気密性が確保される。
また、請求項3の発明に係るグローブボックスのラージポート構造は、前記ポート本体の外部側の外側端部に装着されるシール体を備え、前記外側端部において、前記ビニールバッグに該シール体を被せて装着し、前記外蓋体を該シール体に押圧させてあることを特徴としている。
前記内部側の内側端部に装着するシール体と同様に、外部側の外側端部にもシール体を設けるもので、例えば、前述した内側端部のシール体と同様に、外部側の外側端部を挟着できる構造とし、外側部から内側部へ折り返されたビニールバッグを該シール体で挟持するようにする。したがって、外部側端部においても気密性が確保される。
この発明に係るグローブボックスのラージポート構造によれば、ポート本体の内外部の端面に蓋体を押圧し、該端面と蓋体とでビニールバッグを挟持させることにより気密性を確保するから、ポート本体の開口形状を、円形に限られず、任意のものとすることができる。このため、ラージポートの開口面積を大きくすることができ、取扱装置等の被収容物が大きなものとなっても該ラージポートから容易に出入させることができる。しかも、ビニールバッグは内外部の端面で挟持されるから、いずれか一方の挟持状態が解除された場合でも気密性が保たれる。このため、ビニールバッグの交換は、交互に挟持状態を解除しながら行うことができ、交換作業を簡便に行うことができる。
また、請求項2または請求項3の発明に係るグローブボックスのラージポート構造によれば、ビニールバッグは3カ所以上で挟持されることになり、さらに、シール体が装着されることにより、気密性の確保がより確実となる。また、シール体によってビニールバッグが端面に保持された状態となるから、ビニールバッグの交換時に蓋体を離脱させてもビニールバッグがポート本体の端部から脱落せず、交換作業の際に解放したビニールバッグが邪魔にならず、円滑な交換作業を行うことができる。
以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るグローブボックスのラージポート構造を具体的に説明する。図1にこの発明に係るグローブボックスのラージポート構造を示してある。このラージポートは、グローブボックスの壁体16を貫通した筒状に形成されたポート本体20を主体として構成されており、グローブボックスの外側Oと内側Iとに適宜長さで突出している。なお、図1に示すように、グローブボックスの壁体16の外側方向に突出した外部側21が、該壁体16の内側方向に突出した内部側22よりも突出長さを大きくしてある。
前記外側部21の外側端面に外蓋体23が押圧されるよう、該外蓋体23が壁体16に対して着脱自在に装着されるようにしてある。この外蓋体23は、ポート本体20の端面形状を覆う形状の環状に形成されており、図1に示すように、断面ほぼコ字形に形成されその内部にネオプレンゴム等からなるシール用パッキン23aが収容され、このシール用パッキン23aが前記外側端面に押圧されるようにしてある。さらに、この外蓋体23に上蓋24が着脱自在に装着されるようにしてあり、この上蓋24を外蓋体23に装着することにより該外蓋体23の開口が閉鎖されるようにしてある。
前記内側部22の内側端面に、シール部材26が着脱自在に装着されている。このシール部材26は、断面ほぼコ字形の環状に形成されて、該コ字形の内側部分で内側部22の内側端部を挟持するようにしてある。このシール部材26に内蓋体27が押圧されるよう、該内蓋体27が壁体16に対して着脱自在に装着されるようにしてある。この内蓋体27は、ポート本体20の端面形状を覆う形状の環状に形成されており、図1に示すように、断面ほぼコ字形に形成されその内部にネオプレンゴムなどによるシール用パッキン27aが収容され、このシール用パッキン27aが前記シール部材26の背面に押圧されるようにしてある。
前記外蓋体23を外部側21の外側端面に押圧するのに適した構造を図10及び図11に、内蓋体27を内側部22の内側端面に押圧するのに適した構造を図12及び図13に、それぞれ示してある。例えば、図11及び図13に示すように、ポート本体20の開口形状が角部を円弧状に結んだ太鼓形とした場合、外蓋体23は外部側21の端面を十分に覆うことができる幅員で、該太鼓形に相似の環状に形成されている。グローブボックスの壁体16の外側面であってポート本体20の外部側21を臨む位置には適宜数のボルト座31が形成されており、該ボルト座31の中央部に雌ねじが形成されている。前記外蓋体23には、該外蓋体23を合致させた状態で前記ボルト座31を臨む位置に舌片部32が張り出されて設けられており、該舌片部32の先端からは、前記雌ねじ部と螺合する雄ねじを備えた外蓋体固定ボルト33が挿通する大きさで切り込み32aが形成されている。また、舌片部32のボルト座31に対向した面には、該舌片部32の補強のためのリブ32bが設けられている。さらに、舌片部32の基端部には、上蓋固定ボルト34を挿通させる透孔が形成されている。
前記外蓋体23に被せられる前記上蓋24は、該外蓋体23よりも適宜に大きく、該外蓋体23の開口を閉鎖する形状とされている。この上蓋24の周縁部には、該上蓋24を外蓋体23に被せた状態で前記上蓋固定ボルト34を挿通させる透孔と合致する位置に、該上蓋固定ボルト34を挿通させるボルト穴が形成されている。また、上蓋24の外蓋体23に接する側の面である内側面には、該外蓋体23の内側となる位置に補強用リブ24aが設けられており、また外側面には作業者が該上蓋24を簡便に取り扱えるように、取っ手24bが設けられている。
前記内蓋体27も、前記外蓋体23と同様に、ポート本体20の内部側22の端面を十分に覆うことができる幅員で、前記太鼓形に相似の環状に形成されている。他方、グローブボックスの壁体16の内側面であってポート本体20の内部側22を臨む位置には適宜数のクランプ座36が設けられている。このクランプ座36の先端部に、鉤部37aを備えたブラケット37が設けられている。このブラケット37の前記内部側22を臨む側と反対側の部分となる外側部には、ポート本体20の軸と直交する面内ある軸を中心として揺動可能なロックレバー38がその中央部で支持されている。該ロックレバー38の一方の端部にはグローブボックスの外からグローブをはめて操作できるノブ部38aが設けられており、他方の端部には、リンクレバー39の一端部が回動可能で、ポート本体20の軸方向に移動可能に連繋させてある。このリンクレバー39の先端部が内蓋体27を臨む位置まで伸長させてあり、先端部にプッシュロッド40が取り付けられている。図12に示すように、このプッシュロッド40はその長手方向をポート本体20の軸方向と平行な方向としてあり、壁体16側の先端がポート本体20の内部側22の端面を臨むように位置させてある。すなわち、前記ブラケット37とロックレバー38、リンクレバー39とにより、いわゆるトグルクランプが構成され、ロックレバー38を図12において実線で示す位置から想像線で示す位置まで揺動させると、リンクレバー39が移動し、前記プッシュロッド40がポート本体20の内部側22の端面に向かって前進移動することになる。この状態で、ロックレバー38がブラケット37と係合して容易に離脱しない状態となるようにしてある。
以上により構成されたこの発明に係るグローブボックスのラージポート構造によりビニールバッグ30を、気密性を確保して保持させる装着態様について説明する。ビニールバッグ30の開口端に形成されたカフ30aがポート本体20の外部側21の外側面に位置する状態に該ビニールバッグ20を外側部21に被せ、外側部21の外側端面を経由させてポート本体20の内側に導き、該ポート本体20の内部に沿って内側部22の方向に伸長させる。この状態で、前記外蓋体23を外部側21の端面に被せ、外蓋体固定ボルト33を前記切り込み32aに挿通させてボルト座31の雌ねじ部に螺合させて締め付ければ、外蓋体23が外側端面に押圧されるから、該外側端面と前記シール用パッキン23aとによりビニールバッグ30が挟持されて気密状態となる。
内側部22に伸長させた前記ビニールバッグ30を内側端面を経由させて該内側部22の外側に折曲し、前記シール部材26を内側端部に装着させると、ビニールバッグ30が該シール部材26と内側端部とにより挟持された状態となる。内部側22の外側にあるビニールバッグ30を前記シール部材26の背面を経由させて内側に導き、前記内蓋体27を装着させる。このとき、内蓋体27を内部側22の内側端面に当接させ、前記ロックレバー38を、図12において実線位置から想像線で示す位置まで揺動させると、前記プッシュロッド40が前進移動し、内蓋体27を前記内側端面に押圧する。これにより、ビニールバッグ30が、内蓋体27とシール部材26の背面とで挟持されるとともに、シール部材26も内側端面に押圧されて該シール部材26と内側端面とによっても挟持される。
すなわち、ビニールバッグ30はポート本体20の外側端面と内側端面とで気密性が確保された状態となり、グローブボックスの内外部が遮断された状態となっている。ポート本体20を使用しない場合には、前記外蓋体23に前記上蓋24を被せて、上蓋固定ボルト34によって該上蓋24を外蓋体23に固定する。これにより、ポート本体20は上蓋24により閉鎖された状態となり、ビニールバッグ30が露呈することがない。
次に、図2〜図9を参照して、ビニールバッグ30の交換手順を説明する。図2に示すように、上蓋24と外蓋体23とを取り外すと、既設の旧ビニールバッグ30oの端部の拘束が解除される。ついで、図3に示すように、旧ビニールバッグ30oのカフ30aから捲って外部側21の外側端面から離脱させる。この際には、内部側22の内側端面で気密性が確保された状態に維持されている。そして、図4に示すように、新ビニールバッグ30nを外部側21の外側に被せて外側端面を経由させて内側に導き、該外側端面に外蓋体23を押圧させる。これにより、新ビニールバッグ30nが外側端面と外蓋体23とによって挟持されて気密性が確保された状態となる。次いで、前記ロックレバー38を、図12において想像線で示す位置から実線で示す位置まで揺動させて、プッシュロッド40を後退移動させると、内蓋体27の拘束が解除されるので、該内蓋体27を取り外す。そして、図5に示すように、ポート本体20の外側から作業を行って、新ビニールバッグ30nを介して、旧ビニールバッグ30oを内部側22の内側端面に拘束しているシール部材26を離脱させる。これにより、旧ビニールバッグ30oが自由になるので、シール部材26とともに旧ビニールバッグ30oを、新ビニールバッグ30nに仮収容する。次いで、図6に示すように、新ビニールバッグ30nを内部側22の内側端面から外側に押し上げて、該内側端面に新しいシール部材26を装着させる。これにより、以後新ビニールバッグ30nは内側端面で拘束された状態となる。そして、新ビニールバッグ30nをシール部材26の背面に沿って内部側22の内側に導き、図7に示すように、内蓋体27をシール部材26に押圧すれば、新ビニールバッグ30nはシール部材26と内側端面とで挟持されるとともに、内蓋体27とシール部材26の背面とで挟持されて気密性が確保された状態となる。その後、前記新ビニールバッグ30nに仮収容した旧ビニールバッグ30o及び取り外したシール部材26とを、図8に示すように、新ビニールバッグ30nの先端部まで移動させ、前述したように、3カ所で新ビニールバッグ30nをシールして、中央のシール部で切断すれば、旧ビニールバッグ30o及びシール部材26とがグローブボックスから取り出される。そして、図9に示すように、新ビニールバッグ30nをポート本体20内に収容して、前記上蓋24を被せて上蓋固定ボルト34で外蓋体23に固定する。
以上説明した実施形態では、シール部材26を内部側22の内側端部に装着する構造として説明したが、同様なシール部材26を外部側21の外側端部に装着する構造とすることもできる。斯かる構造とすることにより、ビニールバッグ30が外側端部でも固定された状態となるとともに、気密性を確保する部分が増加して、気密性をより向上させられる。また、本実施形態では、ポート本体の開口形状を太鼓形として説明したが、他の開口形状を備えた筒状のものであっても構わない。
この発明に係るグローブボックスのラージポート構造によれば、ラージポートの開口形状を任意の形状とすることができるので、開口形状を大きくすることができる。したがって、大型の取扱装置等であっても分解することなくグローブボックス内に供給でき、この種の取扱装置の構造を簡略化でき、放射性物質を取り扱う施設の設備コスト等を削減できる。
この発明に係るグローブボックスのラージポート構造を示す中央部縦断面図であり、ビニールバッグの取り付け状態を示している。 この発明に係る構造を備えたラージポートにおけるビニールバッグの交換手順を説明する図であり、外蓋体を外す手順を示している。 図2に続く手順を説明する図であり、既設のビニールバッグの先端部をラージポートの外部側から外す状態を示している。 図3に続く手順を説明する図であり、新しいビニールバッグをラージポートの外部側に装着し、外蓋体と外側端面とで挟持した状態を示している。 図4に続く手順を説明する図であり、新しいビニールバッグをラージポートの内側を通して内部側に導く状態を示している。 図5に続く手順を説明する図であり、既設のシール部材を外して、新たなシール部材を内側端部に装着する状態を示している。 図6に続く手順を説明する図であり、シール部材に内蓋体を押圧して、シール部材の背面と内蓋体とでビニールバッグを挟持し、取り外した古いビニールバッグとシール部材を新しいビニールバッグに収容する状態を示している。 図7に続く手順を説明する図であり、取り外した古いビニールバッグとシール部材とを、装着が完了した新しいビニールバッグの先端まで移動させた状態を示し、この状態で新しいビニールバッグをシールし、古いビニールバッグとシール部材とを密封する。 図8に続く手順を説明する図であり、新しいビニールバッグをラージポートの内部に収容させて、上蓋を取り付けた状態を示している。 この発明に係る構造を備えたグローブボックスのラージポートに外蓋体と上蓋とを装着する構造の一例を示す一部拡大断面図である。 図10に示す構造により上蓋が取り付けられたラージポートの外側を示す図である。 この発明に係る構造を備えたグローブボックスのラージポートに内蓋体を装着する構造の一例を示す一部拡大断面図である。 図12に示す構造により内蓋体が取り付けられたラージポートの内側を示す図である。 (a)は従来の構造を備えたラージポートにビニールバッグを取り付ける構造を説明する断面図であり、(b)はビニールバッグの取付部分を拡大して示す断面図である。 ビニールバッグを用いてグローブボックスから取扱装置等を搬出する作業を説明する図である。 従来の構造を備えたラージポートにおけるビニールバッグの交換作業を説明する断面図であり、(a)は新しいビニールバッグをラージポートに固定する前の状態を、(b)はクランプ用パッキンで新しいビニールバッグを固定した状態を示している。 グローブボックスの概略構造を説明する斜視図である。
符号の説明
1 グローブボックス
2 放射性物質取扱装置
16 壁体
20 ポート本体
21 外部側
22 内部側
23 外蓋体
23a シール用パッキン
24 上蓋
26 シール部材
27 内蓋体
27a シール用パッキン
30 ビニールバッグ
30a カフ
31 ボルト座
32 舌片部
33 外蓋体固定ボルト
34 上蓋固定ボルト
36 クランプ座
37 ブラケット
37a 鉤部
38 ロックレバー
39 リンクレバー
40 プッシュロッド

Claims (3)

  1. 内部が隔絶されたグローブボックス内に、所望の装置等の被収容物を出入するためのラージポート構造において、
    グローブボックスの壁体を貫通する筒状のポート本体と、
    前記ポート本体のグローブボックスの外部側の外側端面に押圧されて密着する外蓋体と、
    前記ポート本体のグローブボックスの内部側の内側端面に押圧されて密着する内蓋体とからなり、
    前記ポート本体の外部側の部位に被せたビニールバッグを、前記外部側の外側端部においてポート本体の内側に折り返し、内部側の内側端部においてポート本体の外側に折り返した後、該外側で折り返してポート本体の内側に導き、前記外蓋体を外側端面に、内蓋体を内側端面にそれぞれ押圧して、これら端面と蓋体とでビニールバッグを挟持してあることを特徴とするグローブボックスのラージポート構造。
  2. 前記ポート本体の内部側の内側端部に装着されるシール体を備え、
    前記内部側の内側端部において、前記ビニールバッグをポート本体の外側に折り返して前記シール体を該内部側端部に装着し、前記ビニールバッグを前記シール体の背面に沿ってポート本体の内側に導き、前記内蓋体をシール体に押圧させてあることを特徴とする請求項1に記載のグローブボックスのラージポート構造。
  3. 前記ポート本体の外部側の外側端部に装着されるシール体を備え、
    前記外側端部において、前記ビニールバッグに該シール体を被せて装着し、前記外蓋体を該シール体に押圧させてあることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のグローブボックスのラージポート構造。
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