JP4563531B2 - 車両用運転支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガードレール、側壁、駐車車両等の障害物との接触の可能性についての正確な情報を提供して狭路等への進入・走行が容易に行なえるようにドライバの運転を支援する車両用運転支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の安全性の向上を図るため、積極的にドライバの運転操作を支援する総合的な運転支援システム(ADA;Active Drive Assist system)が開発されている。このADAシステムは、車両の走行環境情報や自車両の走行状態から先行車両との衝突、障害物との接触、車線逸脱等の様々な可能性を推定して、安全を維持できないと予測される場合に、ドライバに対して報知、その他制御等を行なうものである。
【0003】
上記車両の走行環境情報を得るための装置としては、レーザ・レーダ装置等が従来より公知であるが、最近では車両に搭載した複数のカメラにより捉えた車両前方の風景や物体の画像情報を処理して、道路、交通環境を実用上十分な精度と時間で三次元的に認識することが可能になってきている。
【0004】
上記ADAシステムの機能の一つである狭路進入の可否の判定や、障害物との接触防止を図って狭路の走行をガイドする狭路ガイド機能を用いるものとして駐車補助装置があり、例えば、特開平6−234341号公報に、駐車空間を決定し、駐車位置及び現在位置との位置関係に基づき演算した誘導路に沿って自車両を駐車位置に誘導すべく効率的に音声指示を行う技術が示されている。
【0005】
また、特開平7−196049号公報では、所定方向への転舵時にその方向に障害物が有る状態を検出すると、重い転舵操作力を達成できるような操舵反力を付与し、ドライバに確実に危険を察知させる車両用操舵装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、特に、狭路走行では、ドライバは、危険カ所の安全確認などで視覚野の能力を使いきることが多く、適切な時期に適切な種類の情報を、量的な程度の情報も合わせて、ドライバに提供しなければならないことが分かっている。
【0007】
従って、上記先行技術の前者のものにおいては、単純に音声だけで情報を提示すると視覚野の負荷と相まって情報を取り損ねる場合もある。また、音声による報知タイミングが不適切であるとドライバに精神的な不安感を与え、却って、ハンドルを切りすぎたりする虞もある。
【0008】
また、上記先行技術の後者のものにおいても、操舵反力を適切なタイミングで付与できなければ、操舵反力の付与が頻繁に行われ、狭路を低速で頻繁に進行方向を修正しながら走行することが、慌ただしいものとなり、ドライバにとって扱いづらい車両となってしまう可能性がある。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、車両が狭路を走行するに際し、ドライバが精神的なストレスや不安感を抱くことなく、適切なタイミングで自車両の走行状態とその修正量を容易に理解し、素早く的確な判断を行って狭路走行ができるようにガイドする車両用運転支援装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の本発明による車両用運転支援装置は、自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出する狭路検出手段と、上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段と、上記自車両が上記理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算する必要転舵角演算手段と、上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を上記理想の経路と上記必要転舵角に基づいて演算する転舵開始位置演算手段と、上記自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する聴覚的報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
上記請求項1記載の車両用運転支援装置は、走行環境検出手段で自車両の走行環境を検出し、狭路検出手段で走行環境を基に自車両の走行方向の狭路を検出する。そして、理想経路推定手段は自車両が狭路を通過する理想の経路を推定し、必要転舵角演算手段は自車両が理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算し、転舵開始位置演算手段は自車両が理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を理想の経路と必要転舵角に基づいて演算して、聴覚的報知手段は自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する。
【0012】
また、請求項2記載の本発明による車両用運転支援装置は、自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出する狭路検出手段と、上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段と、上記自車両が上記理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算する必要転舵角演算手段と、上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を上記理想の経路と上記必要転舵角に基づいて演算する転舵開始位置演算手段と、上記転舵開始位置から上記必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力補助手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
上記請求項2記載の車両用運転支援装置は、走行環境検出手段で自車両の走行環境を検出し、狭路検出手段で走行環境を基に自車両の走行方向の狭路を検出する。そして、理想経路推定手段は自車両が狭路を通過する理想の経路を推定し、必要転舵角演算手段は自車両が理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算し、転舵開始位置演算手段は自車両が理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を理想の経路と必要転舵角に基づいて演算して、転舵力補助手段は転舵開始位置から必要舵角に応じて転舵力を補助する。
【0014】
更に、請求項3記載の本発明による車両用運転支援装置は、自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出する狭路検出手段と、上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段と、上記自車両が上記理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算する必要転舵角演算手段と、上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を上記理想の経路と上記必要転舵角に基づいて演算する転舵開始位置演算手段と、上記転舵開始位置から上記必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力補助手段と、上記自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する聴覚的報知手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】
上記請求項3記載の車両用運転支援装置は、走行環境検出手段で自車両の走行環境を検出し、狭路検出手段で走行環境を基に自車両の走行方向の狭路を検出する。そして、理想経路推定手段は自車両が狭路を通過する理想の経路を推定し、必要転舵角演算手段は自車両が理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算し、転舵開始位置演算手段は自車両が理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を理想の経路と必要転舵角に基づいて演算し、転舵力補助手段は転舵開始位置から必要舵角に応じて転舵力を補助し、聴覚的報知手段は自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する。
【0016】
また、上記請求項4記載の車両用運転支援装置は、請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装置において、上記聴覚的報知手段は、ブザーにより報知することを特徴とし、ブザーで確実に報知する。
【0017】
更に、上記請求項5記載の車両用運転支援装置は、請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装置において、上記聴覚的報知手段は、音声により報知することを特徴とし、音声で確実に報知する。
【0018】
また、上記請求項6記載の車両用運転支援装置は、請求項1,3,4,5の何れか一つに記載の車両用運転支援装置において、聴覚的報知手段は、上記報知を、上記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位置から開始することを特徴とする。このため、聴覚的報知は、ドライバの理解、反応時間を考慮した若干早い段階で行われ、効果的な報知となる。
【0019】
更に、上記請求項7記載の車両用運転支援装置は、請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装置において、上記聴覚的報知手段は、ブザーによる報知を、上記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位置から開始する一方、音声による報知を上記転舵開始位置に到達したときから開始することを特徴とし、ドライバの理解、反応時間を考慮した若干早い段階で予告的に報知した後、適切な音声による報知を行って、ドライバが報知を理解することを助ける。
【0020】
また、上記請求項8記載の車両用運転支援装置は、請求項2又は請求項3記載の車両用運転支援装置において、上記転舵力補助手段は、転舵が上記転舵開始位置からの必要な舵角に達したことを補助転舵力で報知自在なことを特徴とし、ドライバが必要舵角に達したことを触覚的に理解できるようにしてドライバの理解を助ける。
【0021】
更に、上記請求項9記載の車両用運転支援装置は、請求項1乃至請求項8の何れか一つに記載の車両用運転支援装置において、上記自車両の走行状態に基づき設定時間後の上記自車両の予想位置を推定する予想位置推定手段を有し、該予想位置推定手段で推定する予想位置と上記自車両の走行方向の狭路と該狭路を通過する理想経路とを表示する表示手段を備えたことを特徴とし、ドライバが、視覚的にも容易に状況を把握できるようにする。
【0022】
また、上記請求項10記載の車両用運転支援装置は、請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の車両用運転支援装置において、上記自車両が、上記狭路に向かって走行する際に車速が所定値を超えた場合に報知する車速警報手段を備えたことを特徴とし、高速で狭路に進んで衝突を招くことを回避する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図1〜図10は本発明の実施の第1形態に係わり、図1は車両用運転支援装置の機能ブロック図、図2は車両用運転支援装置の概略構成図、図3は狭路ガイド制御のフローチャート、図4は2次元マップ作成ルーチンのフローチャート、図5は狭路判定の範囲の説明図、図6は車両周辺の立体物位置情報の説明図、図7は前回の立体物位置情報を移動させる際の説明図、図8は車両前方の狭路に理想経路を設定する一例を示す説明図、図9は転舵開始位置の設定の説明図、図10はモニタへの表示の一例を示す説明図である。
【0024】
図2において、符号1は自動車等の車両(自車両)であり、この自車両1に、狭路進入の可否の判定や、障害物との接触防止を図る機能を一つの機能として有し、ドライバの運転を支援する車両用運転支援装置2が搭載されている。以下、本発明の実施の第1形態では、車両用運転支援装置2の狭路進入の可否の判定や、障害物との接触防止を図る機能の部分についてのみ説明し、他の機能の部分については説明を省略する。
【0025】
上記車両用運転支援装置2は、ステレオ光学系として例えば電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を用いた1組の(左右の)CCDカメラ3を有し、これら左右のCCDカメラ3は、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像するようになっている。
そして、上記1組のCCDカメラ3で撮像した自車両1の走行方向の映像信号は、制御装置4に入力されるようになっている。
【0026】
また、上記車両用運転支援装置2は、上記自車両1の速度を検出する車速センサ5とハンドル角を検出するハンドル角センサ6からの各信号が上記制御装置4に入力されるように構成されている。そして、上記制御装置4は上述の各情報(CCDカメラ3からの映像信号、車速センサ5およびハンドル角センサ6からの各信号)に基づいて狭路進入の可否の判定や、障害物との接触防止を図って狭路の走行をガイドする機能を達成すべく、ブザー7と、インストルメントパネル中央上部に組み込んだモニタ8に制御出力するように構成されている。
【0027】
上記ブザー7は、進入ができない寸法の狭路に走行していった場合や、走行を続けると障害物との接触の可能性が有る場合に上記制御装置4からの出力信号により警報音を発してドライバに報知するようになっている。
【0028】
また、上記モニタ8は、上記制御装置4からの出力信号に応じて、例えば図10に示すように、自車両1と障害物(塀H0 ,駐車車両H1 ,H2 ,電柱H3 )との位置関係や、自車両1がこのままの運転状態(ハンドル角θ、車両速度V)を維持した場合の設定時間後(例えば、2秒後)の予想位置1' 、および狭路を走行するための理想的な経路RRを上面から見た2次元マップで視覚的に表示するようになっている。図10に示す場合では、例えば理想的な経路RRを青色で、各障害物を赤色で、設定時間後の予想位置を黄色でというようにカラー表示で解りやすく表示するようになっている。
【0029】
上記制御装置4は、マイクロコンピュータとその周辺回路で構成され、図1に示すように、画像認識部21、道路形状・障害物認識部22、狭路判定処理部23、警報制御部24、2次元マップ作成部25、理想経路演算部26、予想位置推定部27、報知タイミング演算部28、表示制御部29で主に構成されている。
【0030】
上記画像認識部21は、上記CCDカメラ3で撮像した自車両1の走行方向の環境の1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって画像全体に渡る距離情報を求める処理を行なって、三次元の距離分布を表す距離画像を生成して上記道路形状・障害物認識部22に出力するように形成されている。
【0031】
上記道路形状・障害物認識部22は、上記画像認識部21からの距離画像の距離分布についてヒストグラム処理を行うことで道路・障害物等の立体物等を認識し、自車両1から見た立体物の相対位置座標(相対位置情報)の計算を行なって、上記狭路判定処理部23と上記2次元マップ作成部25に出力するようになっている。
【0032】
すなわち上述のように、上記CCDカメラ3,画像認識部21および上記道路形状・障害物認識部22で走行環境検出手段が形成されている。
【0033】
上記狭路判定処理部23は、上記道路形状・障害物認識部22から入力された自車両1の走行方向の相対位置情報に基づき、自車両1の走行方向の略正面の設定範囲内に狭路があるか否かの判定を行うようになっており、狭路検出手段として設けられている。
【0034】
ここで、上記設定範囲は、例えば図5に示すように、自車両1が前方に走行する場合、車体前端から約20mまでの範囲で、自車両1の前方に延出した自車両1の左右の最外縁部(例えばドアミラー)の接線α1L,α1Rで囲まれる範囲と、この範囲の左右の外側にそれぞれマージンを加えた線α2L,α2Rで囲まれる範囲である。尚、遠方になるにつれ次第に大きくマージンを加えた線α2L' ,α2R' で囲まれる範囲としても良い。
【0035】
そして、走行方向で極低速または静止している車両、道路端部のガードレール、縁石、家屋の塀等の障害物の間隔を計測して道路等の実質的な道幅を検出し、道幅と自車両1の車体の最大幅及び余裕分との関係で、例えば道幅が車体の最大幅に40cmの余裕分を加算した値より小さく、車体の最大幅に10cmの余裕分を加算した値以上ある場合に狭路有りと判定して上記2次元マップ作成部25に出力するようになっている。
【0036】
また、上記狭路判定処理部23での判定の結果、狭路無しの場合は、さらに十分余裕をもって通行可能か否かが判定され、通行不可と判定した(車体の最大幅に10cmの余裕分を加算した値より狭い通行幅しかない、あるいは全く通行できる道が無い)場合は上記警報制御部24に出力するようになっている。
【0037】
上記警報制御部24は、上記狭路判定処理部23からの信号で、ドライバに対して通行不可能の注意をすべく、前記ブザー7から警報音を発するようになっている。この場合の警報音も、障害物に近いほど音量が大きく、また間欠して行っていた警報間隔も短くなるようにして効果的にドライバに報知できるようになっている。さらに、明らかに障害物との衝突が避けられない場合、自動ブレーキ装置(図示せず)が作動されるようになっていてもよい。
【0038】
また、上記警報制御部24は、上記報知タイミング演算部28からの信号が入力されて、走行方向に狭路が存在する場合、報知タイミング演算部28で演算する報知タイミングになった際に、ブザー7から警報音を発するようになっている。すなわち、上記警報制御部24とブザー7とで聴覚的報知手段が構成されている。
【0039】
上記2次元マップ作成部25は、前記ハンドル角センサ6で検出したハンドル角θと、前記車速センサ5で検出した車両速度Vと、上記道路形状・障害物認識部22からの相対位置情報を基に、過去(前回)に作成した環境位置情報(2次元マップ)を次々に更新して、自車両1の走行方向を含む自車両1周辺の環境の2次元マップを形成して、上記理想経路演算部26と、上記予想位置推定部27に出力するようになっている。
【0040】
上記車両周辺の環境位置情報(2次元マップ)は、図6に示すように、XY平面上に予め設定した自車両1を中心とする領域QRST内の立体物の位置情報であり、今回演算して得た上記道路形状・障害物認識部22からの相対位置情報(領域PQR内の情報)と、前回までに得た上記道路形状・障害物認識部22からの情報とで形成されている。
【0041】
すなわち、前回演算して記憶しておいた立体物位置情報の領域(2次元マップ)Q' R' S' T' から、今回、自車両1が移動して(移動量M=(車速)・(計測時間))、新たに上記道路形状・障害物認識部22から領域PQRの相対位置情報を得ると、前回の2次元マップの領域Q' R' S' T' を上記移動量Mだけ移動し、今回の車両位置に対する情報になるように更新するとともに、この更新した前回の2次元マップの領域Q' R' S' T' から、記憶領域外に出たもののデータ(領域TSS' T' のデータ)と、新たに得た領域PQRの相対位置情報に重複する領域PEFのデータとを消去し、上記領域PQRの相対位置情報を追加して今回の2次元マップの領域QRSTを形成するようになっている。尚、図6では、解りやすくするため、車両が前進移動する場合で示しているが、車両が旋回移動する場合等でも同様にして今回の2次元マップが求められる。
【0042】
そしてこのような2次元マップを用いて狭路走行のガイドをすることにより、従来のような車両の走行方向での立体物の位置が認識できることはもちろん、一旦車両の走行方向で認識された立体物は、車両の移動に伴って車両側方になってしまった場合でもその位置を把握することができ、他にカメラあるいは立体物認識装置を特別に付加することなく、車両周辺の広い範囲で立体物の認識を行うことができるようになっている。
【0043】
ここで、検出した自車両1の移動量を基に、前回の立体物の位置情報を移動させるには、例えば、以下の算出式により行う。
【0044】
図7において、自車両1が直進する場合、A点(xa ,ya )にある物体は、B点(xb ,yb )に相対的に移動する(xa =xb )。ここで、ハンドル角θによる実舵角をδとすると、直進走行時はδ=0であり、車両の移動量をΔMとして、yb =ya −ΔMとなる。すなわち、直進走行時では、座標(xold ,yold )で示す前回の2次元マップは、座標(xnew ,ynew )で示す今回の新たな2次元マップに以下の2式により移動される。
xnew =xold …(1)
ynew =yold −ΔM …(2)
尚、上記実舵角δは、厳密に0でなくとも、予め設定しておいた範囲内の値であれば直進走行とみなすようになっている。この設定範囲は、車速等のパラメータにより可変設定されるものであっても良い。
【0045】
また、自車両1が旋回する場合(δ≠0の場合)、B点(xb ,yb )にある物体はC点(xc ,yc )に相対的に移動する。この旋回の中心座標Pc(XCE,YCE)は、XCEを実舵角δによる車両諸元に基づいて予め設定しておいたテーブルの参照により求める(f(δ)で示す)ものとして、
XCE=f(δ) …(3)
YCE=(車輪軸までのオフセット)=0 …(4)
となる。
【0046】
さらに、旋回の回転角θc は、カメラ位置から左後輪までのX方向のオフセットをXW として、
θc =ΔM/(XCE−XW ) …(5)
で算出される。
【0047】
上記中心座標Pc(XCE,YCE)、旋回角θc を用いて、旋回走行時では、座標(xold ,yold )で示す前回の2次元マップは、座標(xnew ,ynew )で示す今回の新たな2次元マップに以下のように移動される。
r=((xold −XCE)+(yold −YCE)1/2
a=arctan((yold −YCE)/(xold −XCE))
とすると、
xnew =r・cos (a+θc )+XCE …(6) ynew =r・sin (a+θc )+YCE …(7)
【0048】
上記理想経路演算部26は、上記2次元マップ作成部25で演算した2次元マップに基づき、自車両1の走行方向に狭路がある際に自車両1がこの狭路に進入する場合の理想の経路を推定演算する理想経路推定手段として形成されており、この理想経路演算部26で求めた理想経路は上記報知タイミング演算部28と表示制御部29に出力されるようになっている。
【0049】
例えば、図8(a)に示すように、自車両1の前方に障害物としての駐車車両H1 と駐車車両H2 で形成される狭路SP(駐車車両H1 の左側最外縁部の接線・直線L1 と駐車車両H2 の右側最外縁部の接線・直線L2 との間)が有り、この狭路SPに進入するための理想の経路を推定演算する場合は、上記2次元マップ作成部25から車両周辺の情報として図8(b)に示すような2次元マップが入力される。
【0050】
そして、図8(c)に示すように、この2次元マップ上で直線L2 よりも狭路SP側に予め設定しておいたマージンを持たせた直線L3 を引き、駐車車両H1 ,H2 の自車両1側の直線との交点をPt1とし、電柱H3 の周囲に一定の幅でマージンを持たせ、自車両1側との接触の可能性の最も高い点をPt2とする。
【0051】
この点Pt2を原点とし、狭路SPを進む方向にy軸の正方向を取った座標系で、x=−k1 ・tanh(k2 ・y)、(k1 は1程度)が直線L3 を漸近線として点Pt1付近でほぼ直線L3 に沿うように設定する。この式で出来た曲線L4 を自車両1の左側最外縁が通る理想的な軌道として右側の軌道も求めるのである。
【0052】
上記予想位置推定部27は、予想位置推定手段としてのもので、前記車速センサ5からの車両速度、前記ハンドル角センサ6からのハンドル角、上記2次元マップ作成部25からの2次元マップに基づき、この2次元マップ上で自車両1がこのままの運転状態を維持した場合の設定時間後(例えば、2秒後)の予想位置を、自車両1の車両諸元で予め設定しておいた車両の運動方程式等により求めて予想するようになっており、求めた予想位置は上記表示制御部29に出力されるようになっている。
【0053】
上記報知タイミング演算部28は、上記理想経路演算部26から理想経路が入力され、この理想経路から、転舵を開始すべき位置を演算する転舵開始位置演算手段として設けられており、この転舵開始位置は上記警報制御部24に出力され、転舵開始位置が報知開始位置として上記警報制御部24で処理される。
【0054】
ここで、転舵を開始すべき位置とは、理想経路上で自車両1が旋回を開始する位置の所定時間或いは所定距離手前の位置のことである。
具体的には、図9に示すように、理想経路が曲がっているところと、自車両1の前輪の回転中心の間が、転舵開始(図9(a))から転舵完了(図9(c))となるまでの時間或いは距離分手前の位置を転舵を開始すべき位置とする。
【0055】
ここで、転舵開始から転舵完了となるまでの時間或いは距離は、予め、以下のように設定しておく。必要実舵角を10deg 、転舵速度を1Hz=360deg/s 、ステアリングギヤ比を18、車速を5km/hとして、実転舵角は10deg ・18=180deg 。このため転舵にかかる時間は、180deg /360deg/s =0.5sec 。この間に進む距離は、5km/h・0.5sec ≒70cm。尚、これら各パラメータは、センサ値を用いて、その都度可変設定することは、もちろん可能であり、このように可変設定することで、精度良く転舵を開始すべき位置を演算できる。
【0056】
上記表示制御部29は、上記理想経路演算部26で求めた理想経路と上記予想位置推定部27で求めた予想位置とを合成し、上記2次元マップ作成部25で作成した2次元マップ上に共に表示させるように、前記モニタ8に信号出力するように形成されており、この表示制御部29とモニタ8とで表示手段が形成されている。このためドライバはモニタ8を視ることにより、障害物の回避の可能性を視覚的にも容易に認識できるとともに、これから行うべき運転操作も素早く容易に認識でき、また気付いていない障害物情報も知ることができるようになっている。
【0057】
次に、上記構成による車両用運転支援装置の作用について、図3のフローチャートを基に説明する。
このプログラムは、所定時間毎に繰り返し実行されるもので、プログラムがスタートすると、まず、ステップ(以下「S」と略称)101で、車速センサ5により自車両1の速度Vを、ハンドル角センサ6により自車両1のハンドル角θを検出して読み込むとともに、左右のCCDカメラ3で自車両1の走行方向の環境を撮像して制御装置4の画像認識部21に取り込む。この1組のステレオ画像対は、画像認識部21で、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって画像全体に渡る距離情報を求める処理が行なわれ、三次元の距離分布を表す距離画像が生成されて道路形状・障害物認識部22に出力される。そして、この道路形状・障害物認識部22で、画像認識部21からの距離画像の距離分布についてヒストグラム処理を行うことで道路・障害物等の立体物等を認識し、自車両1から見た立体物の相対位置座標(相対位置情報)の計算が行なわれて、狭路判定処理部23と2次元マップ作成部25に出力される(すなわち、道路・障害物情報の読み込みが行われる)。
【0058】
その後、S102に進み、進行方向(自車両1の走行方向の略正面の設定範囲内)に狭路が有るか否かの判定が行われる。そして、走行方向で極低速または静止している車両、道路端部のガードレール、縁石、家屋の塀等の障害物の間隔を計測して道路等の実質的な道幅Dを検出し、道幅Dと自車両1の車体の最大幅W及び余裕分との関係で、例えば車体の最大幅Wに40cmの余裕分を加算した値より小さく、車体の最大幅Wに10cmの余裕分を加算した値以上(W+10≦D<W+40)の道幅Dを狭路として、狭路無しの場合(W+10>DまたはD≧W+40の場合)はS103に進む。
【0059】
上記S103では、さらに上記通路(狭路ではない通路)が通行可能な通路であるか否かの判定を行い、走行するのに十分な余裕がある通路、すなわち、D≧W+40の通路の場合は上記S101に戻り、通行不可能な通路、すなわち、W+10>Dの通路の場合はS104へと進む。尚、上記S102、S103は、狭路判定処理部23で行われる処理である。
【0060】
上記S104に進むと、警報制御部24が、ドライバに対して通行不可能の注意をすべく、ブザー7から警報音を発する。この場合の警報音も、障害物に近いほど音量が大きく、また間欠して行っていた警報間隔も短くなるようにして効果的にドライバに報知する。さらに、明らかに障害物との衝突が避けられない場合、自動ブレーキ装置(図示せず)が作動される。そして、このS104の処理の後、プログラムを抜ける。
【0061】
一方、上記S102で自車両1の進行方向に狭路が有る場合(W+10≦D<W+40の場合)はS105へ進む。このS105に進むと、上記2次元マップ作成部25で、後述する2次元マップ作成ルーチンに従って、ハンドル角θと車両速度Vと相対位置情報(道路・障害物情報)を基に、過去(前回)に作成した環境位置情報(2次元マップ)を次々に更新して、自車両1の走行方向を含む自車両1周辺の環境の2次元マップを形成する。
【0062】
その後、S106へ進み、理想経路演算部26で、上記2次元マップ作成部25で演算した2次元マップに基づき、自車両1の走行方向に狭路がある際に自車両1がこの狭路に進入する場合の理想の経路を演算する。
【0063】
次いで、S107へ進み、予想位置推定部27で、ハンドル角θ、車両速度V、2次元マップに基づき、この2次元マップ上で自車両1がこのままの運転状態を維持した場合の設定時間後(例えば、2秒後)の予想位置を、自車両1の車両諸元で予め設定しておいた車両の運動方程式等により求めて予想する。
【0064】
そして、S108へ進んで、表示制御部29は、モニタ8に信号出力し、上記理想経路演算部26で求めた理想経路と上記予想位置推定部27で求めた予想位置とを合成し、図10に示すように上記2次元マップ作成部25で作成した2次元マップ上に共に表示させ、S109へと進む。
【0065】
S109では、報知タイミング演算部28で、理想経路演算部26からの理想経路から、転舵を開始すべき位置が演算され、S110に進み、警報制御部24は、現在の自車両1の位置と転舵を開始すべき位置(この位置を報知するタイミング位置とする)との比較を行う。
【0066】
そして、S110での比較の結果、現在の自車両1の位置は、未だ転舵を開始すべき位置に達しておらず報知タイミングを経過していないと判定した場合には、そのままプログラムを抜け警報はしない。
【0067】
一方、S110での比較の結果、現在の自車両1の位置は、転舵を開始すべき位置を経過、即ち、報知タイミングの位置を経過していると判定した際には、S111へと進み、警報制御部24が、ドライバに対して狭路を安全に通過できるように、ブザー7から警報音を発して、転舵時期にあることを報知する。
【0068】
このように、本実施の第1形態によれば、転舵を開始すべき位置を、報知を開始する報知タイミングの位置として設定しているので、ドライバは、ブザー7から警報音が発せられた時に、狭路を走行できるように転舵を開始すれば良く、ドライバが精神的なストレスや不安感を抱くことなく、適切なタイミングで自車両1の走行状態とその修正量を容易に理解し、素早く的確な判断を行って狭路走行ができるようにガイドされる。
【0069】
また、本実施の第1形態では、ブザー7による聴覚的な報知に加え、モニタ8による視覚的な報知も行うようになっているので、モニタ8を視ることにより、障害物の回避の可能性を容易に認識できるとともに、これから行うべき運転操作も素早く容易に認識でき、また気付いていない障害物情報も知ることができる。
【0070】
次に、図4は2次元マップ作成部25で実行される2次元マップ作成ルーチンのフローチャートを示し、このルーチンがスタートされると、まず、S201でハンドル角θによる実舵角δ、車両移動量ΔM(車速と計測時間から演算)、前回の2次元マップを読み込み、その後、S202に進んで実舵角δの値から旋回状態か直進状態かを判定し、直進状態の場合にはS203に進み、旋回状態の場合にはS204に進む。
【0071】
上記S202で直進状態と判定してS203に進むと、前回の2次元マップに車両移動量ΔMを加算して(前記(1)式,(2)式に基づく処理を行なって)、S206に進む。
【0072】
一方、上記S202で旋回状態と判定してS204に進むと、実舵角δ、車両移動量ΔMから旋回中心PC 、旋回角θc を算出し(前記(3)式,(4)式,(5)式に基づく算出)、S205に進んで前回の2次元マップを上記旋回中心PC を中心に旋回角θc 回転させ(前記(6)式,(7)式に基づく処理を行なって)、S206に進む。
【0073】
上記S203あるいは上記S205からS206に進むと、前回の2次元マップの中で、上記S203あるいは上記S205の処理により記憶領域外に出たもののデータの消去を行なう。
【0074】
次いで、S207に進み、前回の2次元マップの中で、上記S203あるいは上記S205の処理により立体物の新たな相対位置情報と重複するデータを消去する。
【0075】
次に、S208に進み、自車両1から見た立体物の相対位置座標(相対位置情報)を読み込み、S209に進んで、上記S207で形成した前回の2次元マップに上記新たな相対位置情報を加え記憶する。この立体物位置情報が今回更新された新たな2次元マップである。
【0076】
尚、記憶された今回の新たな2次元マップは、次回制御プログラムが実行される際には、前回の2次元マップとして読み込まれ処理される。この様に2次元マップを作成するようになっているため、一旦車両前方で認識された立体物が車両の移動に伴って車両側方になってしまった場合でもその位置を把握することができ、車両前方に存在する障害物に対する運転支援はもちろん、車両側方に存在する障害物に対する運転支援も容易に行なうことが可能である。
【0077】
次に、図11〜図16は本発明の実施の第2形態に係わり、図11は車両用運転支援装置の機能ブロック図、図12は車両用運転支援装置の概略構成図、図13は狭路ガイド制御のフローチャート、図14は必要舵角を求める際の説明図、図15は設定するアシストトルクの説明図、図16はモニタへの表示の一例を示す説明図である。尚、本発明の実施の第2形態は、理想経路を基に報知タイミングと予告報知タイミングとを決定し、予告報知タイミングではブザーによる予告警報を、報知タイミングでは音声警報とステアリングトルクのアシスト量の変更が行えるようにしたもので、また、表示方法も変更し、前記実施の第1形態で説明したものには同一の符号を記し、その説明は省略する。
【0078】
図12において、符号31は車両用運転支援装置を示し、この車両用運転支援装置31は、1組のCCDカメラ3で撮像した自車両1の走行方向の映像信号が、制御装置40に入力されるようになっている。
【0079】
また、上記車両用運転支援装置31は、車速センサ5、ハンドル角センサ6からの各検出信号に加え、ハンドルトルクセンサ32からのハンドルトルク信号が上記制御装置40に入力されるように構成されている。そして、制御装置40は、上述の各情報に基づいて狭路進入の可否の判定や、障害物との接触防止を図って狭路の走行をガイドする機能を達成すべく、ブザー7、モニタ8、スピーカ33、及び、パワーステアリング装置(図示せず)のステアリング用モータ34に制御出力するように構成されている。
【0080】
上記ブザー7は、前記実施の第1形態と同様、進入ができない寸法の狭路に走行していった場合や、走行を続けると障害物との接触の可能性が有る場合に上記制御装置40からの出力信号により警報音を発してドライバに報知するようになっている。ここで、上記ブザー7は、理想経路から判断して狭路への進入が困難な場合の警報は、前記実施の第1形態の警報より前の段階で、予告警報として行われるようになっている。
【0081】
また、上記モニタ8は、上記制御装置40からの出力信号(後述する舵角修正量と速度修正量)に応じて、図16に示すように、前記実施の第1形態で説明した表示に加え、新たな表示エリア(Apのエリア)に、ハンドル角をどの程度修正すれば良いか(APHのエリア)、車速をどの程度修正すれば良いか(APVのエリア)を視覚的に表示するようになっている。
【0082】
更に、上記スピーカ33は、上記制御装置40からの出力信号(上記舵角修正量)に応じて、予め記録媒体に記録しておいた音声信号を用いて、左への指示ならば、例えば「左方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声出力する一方、右への指示ならば、例えば「右方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声出力するようになっている。
【0083】
ここで、上記スピーカ33から音声出力するタイミングは、上記制御装置40により、前記実施の第1形態で説明した、自車両1が転舵を開始すべき位置に到達したときに発せられるようになっている。
【0084】
また、上記スピーカ33は、上記制御装置40からの出力信号に応じ、上述の狭路警報に続いて、狭路を通過するには高速すぎることを予め記録媒体に記録しておいた音声信号(例えば、「速度を落としてください」等)を用いて、警報するようになっている。
【0085】
また、上記ステアリング用モータ34は、油圧若しくは電動モータにより転舵に必要な舵力をアシストするためのモータで、通常のパワーステアリング制御に加えて上記制御装置40により舵力のアシスト量が制御される。
【0086】
上記制御装置40は、マイクロコンピュータとその周辺回路で構成されており、図11に示すように、画像認識部21、道路形状・障害物認識部22、狭路判定処理部23、2次元マップ作成部25、警報制御部41、理想経路演算部42、予想位置推定部43、報知タイミング演算部44、予告報知タイミング演算部45、必要舵角・舵角修正量演算部46、アシストトルク設定部47、ステアリングトルク制御部48、及び、表示制御部49で主に構成されている。
【0087】
上記警報制御部41は、上記狭路判定処理部23からの信号で、ドライバに対して通行不可能の注意をすべく、前記ブザー7から警報音を発するようになっている。この場合の警報音も、障害物に近いほど音量が大きく、また間欠して行っていた警報間隔も短くなるようにして効果的にドライバに報知できるようになっている。さらに、明らかに障害物との衝突が避けられない場合、自動ブレーキ装置(図示せず)が作動されるようになっていてもよい。
【0088】
また、上記警報制御部41は、上記予告報知タイミング演算部45からの信号が入力されて、走行方向に狭路が存在する場合、予告報知タイミング演算部45で演算する予告報知タイミングになった際に、ブザー7から警報音を発するようになっている。
【0089】
更に、上記警報制御部41は、上記報知タイミング演算部44及び必要舵角・舵角修正量演算部46からの信号が入力されて、走行方向に狭路が存在する場合、報知タイミング演算部44で演算する報知タイミングになった際に、必要舵角・舵角修正量演算部46からの信号に応じて予め記録媒体に記録しておいた音声信号が選択され、スピーカ33から、左への指示ならば、例えば「左方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声出力する一方、右への指示ならば、例えば「右方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声出力するようになっている。
【0090】
また、上記警報制御部41には、車速センサ5から車速信号が入力され、車速が予め設定しておいた値(狭路を通過するには速すぎると考えられる車速値、例えば、10km/h)を超えている場合は、上述の狭路警報の後に車速を低下させる音声警報(例えば、「速度を落としてください」等)を発生させるべく、予め設定しておいた音声警報の警報信号をスピーカ33に出力するようになっている。
【0091】
すなわち、上記警報制御部41は、ブザー7とスピーカ33とで聴覚的報知手段を構成し、警報制御部41とスピーカ33とで車速警報手段としての機能も有している。
【0092】
上記理想経路演算部42は、理想経路推定手段としてのもので、前記実施の第1形態と同様にして、理想経路を推定演算し、上記報知タイミング演算部44、予告報知タイミング演算部45、必要舵角・舵角修正量演算部46及びアシストトルク設定部47に出力する。
【0093】
上記予想位置推定部43は、狭路検出手段としてのもので、前記実施の第1形態と同様にして、2次元マップ上で自車両1がこのままの運転状態を維持した場合の設定時間後の予想位置を求め、求めた予想位置は、上記必要舵角・舵角修正量演算部46及び表示制御部49に出力する。
【0094】
上記報知タイミング演算部44は、転舵開始位置演算手段としてのもので、前記実施の第1形態と同様にして、上記理想経路演算部42から理想経路が入力され、この理想経路から転舵を開始すべき位置を演算し、この転舵開始位置は報知開始位置(報知タイミング)として、上記警報制御部41、予告報知タイミング演算部45及びステアリングトルク制御部48に出力される。
【0095】
上記予告報知タイミング演算部45は、上記理想経路演算部42から理想経路が、上記報知タイミング演算部44から報知タイミングが入力される。そして、予め実験等によりドライバが認知・判断するのに必要な時間を求めておき、この判断時間を考慮し、入力される報知タイミングを理想経路上で手前にずらして、予告報知タイミングとして設定するようになっている。そして、この予告報知タイミングは、上記警報制御部41に出力されて、警報制御部41は、予告報知タイミングとなった際に、ブザー7に出力して予報する。
【0096】
上記必要舵角・舵角修正量演算部46は、ハンドル角センサ6からハンドル角が、理想経路演算部42から理想経路が、予想位置推定部43から予想位置が、それぞれ入力されて、理想経路を旋回するのに必要な舵角(必要舵角)を車両諸元に基づき演算し、この必要舵角と実際の舵角とから、その修正量(舵角修正量)を演算する。
【0097】
上記必要舵角の演算は、例えば、図14に示すように、理想経路が屈曲する地点を中心として、前後に各2mの位置を、それぞれ旋回の線上にあると仮定すると、旋回半径ρが求まる。狭路進入時は、概ね10km/h以下の低速であることから、旋回半径が求まれば、幾何学的に(ρ=L/δ;Lはホイールベース、δは実舵角)、必要な実舵角及びハンドル角を求めることができる。
【0098】
こうして演算した必要舵角と舵角修正量は、上記警報制御部41とアシストトルク設定部とに出力される。すなわち、上記必要舵角・舵角修正量演算部46は、必要舵角演算手段として設けられている。
【0099】
上記アシストトルク設定部47は、上記必要舵角・舵角修正量演算部46からの必要舵角と舵角修正量に基づいて、前記ステアリング用モータ34でアシストする転舵力の特性を設定し、上記ステアリングトルク制御部48に出力するようになっている。
【0100】
上記アシストする転舵力の特性は、例えば、図15の特性図の破線のように設定される。即ち、旋回に必要な舵角に到達するまでは、転舵に必要な舵力の特性に沿ってアシストされる舵力も増加されるため、ドライバは容易にハンドルを回転させることが可能である。しかし、必要舵角に達した後は、旋回に必要な舵角が増加してもアシストされる舵力は一定となるため、ドライバが必要な舵力は増加する。このため、ドライバは、必要舵角に達したことをハンドルの重さから、自然に感知することができるようになっている。尚、アシストされる舵力を一定にするタイミングは、ドライバの感覚能力等を考慮して、予め実験等で求めた分、現在のハンドル位置側にずらすことも可能である。また、アシストされる舵力を一定にするタイミングのハンドル位置で、ハンドルに軽い振動や引っかかり感を与えるようにして、より明確に必要舵角に達したことを報知するようにしても良い。
【0101】
上記ステアリングトルク制御部48は、前記ハンドル角センサ6からハンドル角、ハンドルトルクセンサ32からハンドルトルク、アシストトルク設定部47からアシストする転舵力の特性が入力されて、アシストする転舵力の特性に基づき、実際のハンドル角、ハンドルトルクをフィードバックしながらステアリング用モータ34を制御するようになっている。すなわち、上記アシストトルク設定部47、ステアリングトルク制御部48及びステアリング用モータ34は、転舵力補助手段を構成している。
【0102】
上記表示制御部49は、前記実施の第1形態と同様、上記理想経路演算部42で求めた理想経路と上記予想位置推定部43で求めた予想位置とを合成し、上記2次元マップ作成部25で作成した2次元マップ上に共に表示させるように、前記モニタ8に信号出力するように形成されており、この表示制御部49とモニタ8とで表示手段が形成されている。このためドライバはモニタ8を視ることにより、障害物の回避の可能性を視覚的にも容易に認識できるとともに、これから行うべき運転操作も素早く容易に認識でき、また気付いていない障害物情報も知ることができるようになっている。
【0103】
このような構成で本発明の実施の第2形態では、図13に示すフローチャートのプログラムが、所定時間毎に繰り返し実行される。本発明の実施の第2形態は、S101〜S109まで前記発明の実施の第1形態と同様の処理が行われ、上記S109で、転舵を開始すべき位置を報知タイミングとして演算した後、S301へと進む。
【0104】
上記S301では、予告報知タイミング演算部45で、報知タイミングを、理想経路上でドライバの判断時間を考慮して手前にずらし、予告報知タイミングを設定する。
【0105】
次いで、S302に進み、必要舵角・舵角修正量演算部46で、理想経路を旋回するのに必要な舵角(必要舵角)を車両諸元に基づき演算し、この必要舵角と実際の舵角とから、その修正量(舵角修正量)を演算する。
【0106】
次に、S303に進み、アシストトルク設定部47で、必要舵角と舵角修正量に基づいて、ステアリング用モータ34でアシストする転舵力の特性を設定し、S304へと進む。
【0107】
S304では、上記S301で設定した予告報知タイミングを通過したか否か判定し、予告報知タイミングを通過していなければ、そのままプログラムを抜ける。
【0108】
一方、上記S304で、予告報知タイミングを通過したと判定した場合は、S305に進み、既に予告報知(警報による)を行っているか否かを判定する。そして、予告報知を行っていないのであれば、S306に進み、警報制御部41は、ブザー7から警報音を発して、予告報知を行う。
【0109】
また、上記S305で、予告報知済みと判定した場合は、S307に進み、上記S109で演算した報知タイミングを通過したか否かを判定する。このS307で、報知タイミングを通過していないと判定した場合は、そのままプログラムを抜け、報知タイミングを通過したと判定した場合は、S308へと進む。
【0110】
S308では、警報制御部41は、上記S302で演算した舵角修正量に基づいて、予め記録媒体に記録しておいた音声信号を選択し、スピーカ33から、左への指示ならば、例えば「左方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声出力する一方、右への指示ならば、例えば「右方向へ少しハンドルを回して下さい」と音声出力する。
【0111】
その後、S309に進み、ステアリングトルク制御部48は、上記S303で設定したアシストする転舵力の特性を参照して、現在の舵角とハンドルトルクからアシストトルクを出力し、ステアリング用モータを駆動させる。
【0112】
次いで、S310に進み、警報制御部41は、車速が予め設定しておいた値(狭路を通過するには速すぎると考えられる車速値、例えば、10km/h)以下か否か判定する。この結果、10km/h以下であればそのままプログラムを抜け、10km/hを超えて入ればS311へと進んで、スピーカ33から、例えば、「速度を落としてください」等の音声警報を出力させてプログラムを抜ける。
【0113】
このように、本発明の実施の第2形態によれば、転舵を開始すべき位置で舵力による補助も行うようにしたので、ドライバは舵力変化から転舵タイミングを知ることができ、モニタを見ることによる視覚的な情報の負荷、警報等を聞くことによる聴覚的な情報の負荷が過負荷になることなく、触覚的な情報で適切な行動をとることができる。また、聴覚的な報知は、舵角修正量に基づいて、報知タイミングに、例えば「左方向へ少しハンドルを回して下さい」等のように具体的に行われるため、ドライバが理解しやすい。さらに、聴覚的な報知は、予告報知の後に行われるため、ドライバは予告報知があった際に、注意を傾け易く、聴覚的な報知を聞き漏らすことが低減される。また、後に行われる報知が、何の報知であるか事前に理解することができる。また、ドライバは、転舵を開始すべき位置で転舵を行って、必要舵角になった時に、舵力のアシストトルクの変化から、必要舵角であることが触覚的に容易に理解できる。さらに、狭路に進入する際、車速が設定値を超えた場合に、車速警報が行われるので、不用意に車速が高いまま狭路に進入することが防止され、安全性を向上することができる。
【0114】
尚、上記各実施の形態では、CCDカメラ3からの画像を基に前方の狭路を検出するようにしているが、その他、ナビゲーション装置からの地図データや現在地データ等を基に前方の狭路を検出するものであっても、レーザ・レーダ装置からの情報を基に前方の狭路を検出するものであっても本発明が適用できることは云うまでもない。
【0115】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、自車両が狭路に進入するに際し、自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始するので、車両が狭路を走行するに際し、ドライバが精神的なストレスや不安感を抱くことなく、聴覚的な報知によって、適切なタイミングで自車両の走行状態とその修正量を容易に理解し、素早く的確な判断を行って狭路走行をすることが可能になる。
【0116】
また、請求項2記載の発明によれば、自車両が狭路に進入するに際し、自車両の転舵開始位置で必要舵角に応じて転舵力の補助が開始されるので、車両が狭路を走行するに際し、ドライバが精神的なストレスや不安感を抱くことなく、触覚的な舵力補助力によって、適切なタイミングで自車両の走行状態とその修正量を容易に理解し、素早く的確な判断を行って狭路走行をすることが可能になる。
【0117】
更に、請求項3記載の発明によれば、自車両が狭路に進入するに際し、自車両の転舵開始位置で、聴覚的な報知と、必要舵角に応じた転舵力の補助が開始されるので、車両が狭路を走行するに際し、ドライバが精神的なストレスや不安感を抱くことなく、聴覚的な報知と触覚的な舵力補助力によって、一方の情報を漏らしたとしても他方の情報から確実に情報を得て、確実に、適切なタイミングで自車両の走行状態とその修正量を容易に理解し、素早く的確な判断を行って狭路走行をすることが可能になる。
【0118】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項1又は請求項3記載の発明において、聴覚的な報知はブザーにより報知するので、簡単に実現することができる。
【0119】
更に、請求項5記載の発明によれば、請求項1又は請求項3記載の発明において、聴覚的な報知は音声により報知するので、情報を具体的に且つ確実に伝達することが可能である。
【0120】
また、請求項6記載の発明によれば、請求項1,3,4,5の何れか一つに記載の発明において、聴覚的な報知を、転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位置から開始するので、聴覚的報知は、ドライバの理解、反応時間を考慮した若干早い段階で行われ、効果的な報知となる。
【0121】
更に、請求項7記載の発明によれば、請求項1又は請求項3記載の発明において、聴覚的な報知は、ブザーによる報知を、転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位置から開始する一方、音声による報知を転舵開始位置に到達したときから開始するようにしたので、ドライバの理解、反応時間を考慮した若干早い段階で予告的に報知した後、適切な音声による報知を行って、ドライバが報知を理解することを助けることができる。
【0122】
また、請求項8記載の発明によれば、請求項2又は請求項3記載の発明において、転舵が転舵開始位置からの必要な舵角に達したことを補助転舵力で報知自在にしたので、ドライバが必要舵角に達したことを触覚的に理解でき、ドライバの転舵状態の理解を助けることができる。
【0123】
更に、請求項9記載の発明によれば、請求項1乃至請求項8の何れか一つに記載の発明において、自車両の予想位置と自車両の走行方向の狭路と該狭路を通過する理想経路とを表示するようにしたので、ドライバは、視覚的にも容易に状況を把握できるという効果を奏する。
【0124】
また、請求項10記載の発明によれば、請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の発明において、自車両が、狭路に向かって走行する際に車速が所定値を超えた場合に報知するようにしたので、高速で狭路に進んで衝突を招くことが効果的に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態による、車両用運転支援装置の機能ブロック図
【図2】同上、車両用運転支援装置の概略構成図
【図3】同上、狭路ガイド制御のフローチャート
【図4】同上、2次元マップ作成ルーチンのフローチャート
【図5】同上、狭路判定の範囲の説明図
【図6】同上、車両周辺の立体物位置情報の説明図
【図7】同上、前回の立体物位置情報を移動させる際の説明図
【図8】同上、車両前方の狭路に理想経路を設定する一例を示す説明図
【図9】同上、転舵開始位置の設定の説明図
【図10】同上、モニタへの表示の一例を示す説明図
【図11】本発明の実施の第2形態による、車両用運転支援装置の機能ブロック図
【図12】同上、車両用運転支援装置の概略構成図
【図13】同上、狭路ガイド制御のフローチャート
【図14】同上、必要舵角を求める際の説明図
【図15】同上、設定するアシストトルクの説明図
【図16】同上、モニタへの表示の一例を示す説明図
【符号の説明】
1 自車両
2 車両用運転支援装置
3 CCDカメラ(走行環境検出手段)
4 制御装置
5 車速センサ
6 ハンドル角センサ
7 ブザー(聴覚的報知手段)
8 モニタ(表示手段)
21 画像認識部(走行環境検出手段)
22 道路形状・障害物認識部(走行環境検出手段)
23 狭路判定処理部(狭路検出手段)
24 警報制御部(聴覚的報知手段)
25 2次元マップ作成部
26 理想経路演算部(理想経路推定手段)
27 予想位置推定部(予想位置推定手段)
28 報知タイミング演算部(転舵開始位置演算手段)
29 表示制御部(表示手段)

Claims (10)

  1. 自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、
    上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出する狭路検出手段と、
    上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段と、
    上記自車両が上記理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算する必要転舵角演算手段と、
    上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を上記理想の経路と上記必要転舵角に基づいて演算する転舵開始位置演算手段と、
    上記自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する聴覚的報知手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用運転支援装置。
  2. 自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、
    上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出する狭路検出手段と、
    上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段と、
    上記自車両が上記理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算する必要転舵角演算手段と、
    上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を上記理想の経路と上記必要転舵角に基づいて演算する転舵開始位置演算手段と、
    上記転舵開始位置から上記必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力補助手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用運転支援装置。
  3. 自車両の走行環境を検出する走行環境検出手段と、
    上記走行環境を基に上記自車両の走行方向の狭路を検出する狭路検出手段と、
    上記自車両が上記狭路を通過する理想の経路を推定する理想経路推定手段と、
    上記自車両が上記理想の経路を旋回する際に必要な転舵角を演算する必要転舵角演算手段と、
    上記自車両が上記理想の経路を走行する際に転舵を開始すべき位置を上記理想の経路と上記必要転舵角に基づいて演算する転舵開始位置演算手段と、
    上記転舵開始位置から上記必要舵角に応じて転舵力を補助する転舵力補助手段と、
    上記自車両の転舵開始位置で聴覚的な報知を開始する聴覚的報知手段と、
    を備えたことを特徴とする車両用運転支援装置。
  4. 上記聴覚的報知手段は、ブザーにより報知することを特徴とする請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装置。
  5. 上記聴覚的報知手段は、音声により報知することを特徴とする請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装置。
  6. 上記聴覚的報知手段は、上記報知を、上記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位置から開始することを特徴とする請求項1,3,4,5の何れか一つに記載の車両用運転支援装置。
  7. 上記聴覚的報知手段は、ブザーによる報知を、上記転舵開始位置に到達する予め設定した以前の位置から開始する一方、音声による報知を上記転舵開始位置に到達したときから開始することを特徴とする請求項1又は請求項3記載の車両用運転支援装置。
  8. 上記転舵力補助手段は、転舵が上記転舵開始位置からの必要な舵角に達したことを補助転舵力で報知自在なことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両用運転支援装置。
  9. 上記自車両の走行状態に基づき設定時間後の上記自車両の予想位置を推定する予想位置推定手段を有し、該予想位置推定手段で推定する予想位置と上記自車両の走行方向の狭路と該狭路を通過する理想経路とを表示する表示手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項8の何れか一つに記載の車両用運転支援装置。
  10. 上記自車両が、上記狭路に向かって走行する際に車速が所定値を超えた場合に報知する車速警報手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか一つに記載の車両用運転支援装置。
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