JP4563239B2 - 太陽電池パネル - Google Patents
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Description
また、本発明の他の目的は、太陽電池モジュール本体を枠構造に関して規定の位置に位置決めすることができる太陽電池パネルとその製造方法を提供することにある。
また、本発明の更に他の目的は、ガスケットを介した太陽電池モジュール本体の枠構造への取り付けにおいて、内部に水が滞留しないような構造を有する太陽電池パネルとその製造方法を提供することにある。
図3(a)と(b)は、長方形の平板状の太陽電池モジュール本体12の周囲に略コの字状のガスケット5Aが取り付けられる場合を示している。一本のガスケット5Aが太陽電池モジュール本体12の全周に巻かれると、図3(b)に示されるように、コーナー部で折り重なる部分5A−1ができ、枠構造への組み付けが困難である。また、図4(a)に示されるように、4本のガスケット5Bが太陽電池モジュール本体12の4辺に別々に取りつけられると、図4(b)に示されるように、コーナー部ではガスケット同士が点5B−1でしか接触せず、太陽電池モジュール本体の内部への水の浸入を防ぐのに十分でない。
次に、本発明の第2の実施形態による太陽電池パネルを説明する。図7(a)はガスケット5Cと太陽電池モジュール本体12とが嵌合する前の状態を示し、図7(b)はそれらの嵌合後の状態を示している。図7(a)に示されるように、ガスケット5Cの断面は略コの字状であり、図7(b)に示されるように、太陽電池モジュール本体12をガスケット5Cに嵌合したとき、ガスケット5Cの先端がめくれ上がり、水の浸入を許す場合がある。
次に、本発明の第3実施形態による太陽電池パネルを説明する。図9(a)に示されるように、ガスケット5Dと太陽電池モジュール本体12の間には小さいながら空間が形成される。この空間には毛細管現象や結露などにより、微少ながら水分10が浸入することが考えられる。従って、本発明では図9(b)に示されるように、ガスケット6Dに穴6−5を設け、これらの水分を図中に矢印で示すように排出できるようにした。この場合、内部に浸入する水分は微少であり、表面張力や毛細管現象により、ガスケット6Dと太陽電池モジュール本体12との間の微細な隙間に保持される。従って、このような水分の排出は、主に蒸発による。そのため、ガスケット6Dの穴6−5は大きく、間隔は狭い方が好ましい。図10(a)に示されるように、モジュール本体12の厚さをtとして、穴6−5の高さhは厚さt以上、穴6−5の幅wは厚さt以上、穴と穴の間は厚さt以下、つまり、穴形状はt×tの略正方形と同じか又は大きく、穴ピッチpは2×tと同じか又は小さいことが好ましい。
次に、本発明の第4の実施形態による太陽電池パネルについて説明する。図11に示されるように、単純な略コの字状のガスケット5Eの場合、太陽電池モジュール本体12が枠構造7に対して偏って取り付けられてしまうことがある。このような場合、前記ガスケットの穴6−5が枠構造7に接触7−2して機能しなくなることや、枠構造7と太陽電池モジュール本体12の間にポケット状の空間7−1が形成され、水の滞留が起きる可能性があるなど、好ましくない状況を発生させることが考えられる。従って、本発明では図12に示されるように、断面が略コの字状のガスケット6Eの両端に突起6−6を設け、この突起6−6により枠構造8と太陽電池モジュール本体12の位置が決められるようにした。
本発明の第5の実施形態に係る太陽電池パネル11の横断面図を図13に示す。太陽電池パネル11は、太陽電池モジュール本体12と、その周辺縁部に取り付けられている断面コの字状のガスケット6Fと、ガスケット6Fを介して太陽電池モジュール本体12を支持する枠構造13とから構成されている。太陽電池パネル11は、受光面12−1を鉛直上向きにして設置されることが多いが、水平方向に向けて建物の壁面に設置される場合もある。また、太陽電池モジュール本体12の受光面と反対側の面は裏面12−2である。枠構造13は、断面略矩形の嵌合溝13−7を有している雌型嵌合部13−1と、断面L字形状の脚部13−2とから形成されている。この雌型嵌合部13−1に形成されている排水孔13−3は、嵌合溝13−7の上方向を向いているの内面13−6に第1の開口を有しており、雌型嵌合部13−1を下方向に貫通しており、雌型嵌合部13−1の下方向を向いている外面13−11に第2の開口を有している。ここで脚部13−2は、雌型嵌合部13−1の下方向を向いている外面13−11から下方向に延伸している側面部13−2−1と、側面部13−2−1の下端から枠構造13の内側方向に延伸している底面部13−2−2とから形成されている。そして、側面部13−2−1は、排水孔13−3の第2の開口が設けられている位置よりも枠構造13の内側において下方向を向いている外面13−11に接合されている。さらに、側面部13−2−1及び底面部13−2−2には、それぞれ排水孔13−4及び13−5が形成されている。そして、太陽電池プレート本体12は、嵌合溝13−7に挿入されることでガスケット6Fを介して雌型嵌合部13−1と嵌合している。
本発明の第5の実施形態に係る太陽電池パネルにおいては、太陽電池モジュール本体12の周辺縁部は、嵌合溝13−7の奥まで挿入されている。このような構成とする換わりに、図16に示す本発明の第6の実施形態に係る太陽電池パネルのように、ガスケット6Fの接続部6−3と、接続部6−3に対向している嵌合溝13−7の底面13−10とを離間させることで嵌合溝13−7の奥に空間を設けた構成とすることも可能である。
本発明の第7の実施形態に係る太陽電池パネルにおいては、第5の実施形態に係る太陽電池パネルの雌型嵌合部13−1の換わりに、図17に示す雌型嵌合部23−1を備えた構成となされている。第7の実施形態に係る太陽電池パネルにおいては、雌型嵌合部23−1に形成されている嵌合溝23−7は奥部が下方向に屈曲している断面L字形状をなしている。そして、雌型嵌合部23−1に形成されている排水孔23−3は、嵌合溝23−7の奥部に面している上方向を向いている内面23−6に第1の開口を有しており、雌型嵌合部23−1を下方向に貫通しており、雌型嵌合部23−1の下方向を向いている外面23−11に第2の開口を有している。また、ガスケット6Fの下辺部6−2と、上方向を向いている内面23−6とは離間しており、この間に空間が形成されている。
本発明の第7の実施形態に係る太陽電池パネルにおいては、太陽電池モジュール本体12の周辺縁部は、嵌合溝23−7の奥まで挿入されている。このような構成とする換わりに、図18に示す本発明の第8の実施形態に係る太陽電池パネルのように、ガスケット6Fの接続部6−3と、接続部6−3と対向している嵌合溝23−7の底面23−10とを離間させることで嵌合溝13−7の奥に空間を設けた構成とすることも可能である。
1、2、12…太陽電池モジュール本体
3、4、7、8、13…枠構造
5、5A〜5E、6A〜6F…ガスケット
5A−1…折り重なる部分
5B−1…接触点
6A−1…切り欠き部
6B−1…切り落とし部
6A−2、6B−2…継ぎ目
6−1…上辺部
6−2…下辺部
6−3…接続部
6−4、6−6…突起部
6−5…穴
7−1…ポケット状の空間
7−2…接触部
10…水分
12−1…受光面
12−2…裏面
13−1、23−1…雌型嵌合部
13−2…脚部
13−2−1…脚部の側面部
13−2−2…脚部の底面部
13−3〜13−5、23−3…排水孔
13−6…嵌合溝の上方向を向いている内面
13−7、23−7…嵌合溝
13−8…雌型嵌合部の外側の面
13−9…側面部の外側の面
13−10、23−10…嵌合溝の底面
13−11、23−11…雌型嵌合部の下方向を向いている外面
14…架台
14−1…架台の側面部
14−2…架台の底面部
23−6…嵌合溝の奥部に面している上方向を向いている内面
Claims (14)
- 太陽電池モジュール本体と、
上辺部と、下辺部と、前記上辺部と前記下辺部の一方の端部を接続する接続部とを有するコの字状の構造を有し、開放側の前記上辺部と前記下辺部が前記太陽電池モジュール本体の周辺縁部に当接して、弾性力により前記太陽電池モジュール本体を挟持するガスケット部と、
雌型嵌合部を有し、前記ガスケット部が前記雌型嵌合部と嵌合することにより、前記ガスケット部を介して前記太陽電池モジュール本体を支持する枠構造と
を具備し、
前記ガスケット部の前記接続部には、前記太陽電池モジュール本体と前記ガスケット部の間の空間と前記ガスケット部と前記枠構造との間の空間をつなぐように、複数の穴が設けられている太陽電池パネル。 - 請求項1に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記ガスケット部の前記接続部に設けられた前記複数の穴の各々は、前記太陽電池モジュール本体の厚さがtであるとき、t×tの正方形と同じか又は大きく、前記複数の穴のピッチは2×tと同じか又は小さい太陽電池パネル。 - 請求項1又は2に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記ガスケット部の前記上辺部と前記下辺部の少なくとも一方の、前記接続部と対向する側の端部には、前記枠構造に対して前記太陽電池モジュール本体を位置決めするために、外側向きの突起部が設けられている太陽電池パネル。 - 請求項1に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記雌型嵌合部は、前記ガスケット部と嵌合している嵌合溝と、前記雌型嵌合部を貫通している第1の排水孔とを有しており、
前記第1の排水孔は、前記嵌合溝に面している前記雌型嵌合部の上方向を向いている内面に第1の開口を有しており、前記第1の開口から前記雌型嵌合部を下方向に貫通しており、前記雌型嵌合部の下方向を向いている外面に第2の開口を有しており、
ここで、前記上方向は前期太陽電池モジュール本体の受光面が向いている方向であり、前記下方向は前期太陽電池モジュール本体の裏面が向いている方向である太陽電池パネル。 - 請求項4に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記嵌合溝は、断面矩形に形成されている太陽電池パネル。 - 請求項4に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記嵌合溝は、前記嵌合溝の奥部が前記下方向に屈曲している断面L字形状に形成されており、
前記第1の排水孔の前記第1の開口は、前記嵌合溝の前記奥部に面している前記雌型嵌合部の前記内面に形成されている太陽電池パネル。 - 請求項5又は6に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記枠構造は、前記下方向を向いている前記雌型嵌合部の前記外面から前記下方向に延伸している側面部と、前記側面部の下端から前記枠構造の内側方向に延伸している底面部とからなる断面L字形状に形成されている脚部を有しており、
前記側面部は、前記第2の開口が設けられている位置よりも前記枠構造の内側において前記下方向を向いている前記雌型嵌合部の前記外面に接合されている太陽電池パネル。 - 請求項7に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記側面部は、前記側面部を前記枠構造の内側から外側へと貫通している第2の排水孔を有している太陽電池パネル。 - 請求項4に記載された太陽電池パネルにおいて、
前記ガスケット部の前記接続部と、前記接続部に対向している前記嵌合溝の底面とは離間している太陽電池パネル。 - 請求項1に記載の太陽電池パネルにおいて、
前記枠構造は、押出し成型品またはプレス成型品である太陽電池パネル。 - コの字状の構造を有するガスケット部の開口部と太陽電池モジュール本体を嵌合させることと、前記ガスケット部は、上辺部と、下辺部と、前記上辺部と前記下辺部の一方の端部を接続する接続部とを有し、
前記上辺部と前記下辺部が前記太陽電池モジュール本体の周辺縁部に当接して、弾性力により前記太陽電池モジュール本体を挟持することと、
枠構造の雌型嵌合部に前記ガスケット部を相対的に嵌合させて前記ガスケット部を介して前記太陽電池モジュール本体を支持することと、
前記ガスケット部は、4本のガスケットを備え、前記4本のガスケットの各々の端部は、所定の角度に切り落とされており、
前記ガスケット部の開口部と前記太陽電池モジュール本体を嵌合させることは、前記4本のガスケットを前記太陽電池モジュール本体に嵌合させることと、前記太陽電池モジュール本体のコーナーに対応する部位で前記ガスケット部の接触線を接合することとを含み、
前記接続部に複数の穴を設けることと、
を具備する太陽電池パネルの製造方法。 - 請求項11に記載の太陽電池パネルの製造方法において、
前記ガスケット部は、単一のガスケットを備え、前記太陽電池モジュールのコーナーに対応する部位に90度の切り欠き部を有し、
前記ガスケット部の開口部と前記太陽電池モジュール本体を嵌合させることは、前記ガスケット部の前記切り欠き部で前記ガスケット部を直角に曲げること、
を具備する太陽電池パネルの製造方法。 - 請求項11又は12に記載の太陽電池パネルの製造方法において、
前記ガスケット部の前記上辺部と前記下辺部の少なくとも一方の、前記接続部と対向する側の端部には、前記太陽電池モジュール本体の前記周辺縁部と密接合するように内側向きの突起部が設けられ、
前記ガスケット部の開口部と前記太陽電池モジュール本体を嵌合させることは、前記上辺部と前記下辺部の少なくとも一方と前記突起部との板バネ構造による弾性力により前記ガスケット部の内部を封止することを含む太陽電池パネルの製造方法。 - 請求項11乃至13のいずれかに記載の太陽電池パネルの製造方法において、
前記枠構造の雌型嵌合部に前記ガスケット部を相対的に嵌合させることは、前記ガスケット部の前記上辺部と前記下辺部の少なくとも一方の、前記接続部と対向する側の端部に設けられた外側向きの突起部を用いて、前記ガスケット部を前記枠構造に対して前記太陽電池モジュール本体を位置決めすることを含む太陽電池パネルの製造方法。
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