JP2011238761A - 太陽電池モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の支持部材や補強用リブ片を設けることなく、簡単な部材と簡単な構造で、設置前の運搬時や施工時の持ち運びに際し、フレーム部分を手で持って運んだ場合のフレームの撓みを確実に防止する。
【解決手段】太陽電池パネル2の4辺が、上部にパネル嵌合部を有する長辺側フレーム10及び短辺側フレーム20を一体に組み付けたフレーム3によって嵌合支持された構造の太陽電池モジュール1であって、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13と太陽電池パネル2のバックフィルム87とに接着材5を介して補強部材6が接着固定されており、この補強部材6は、長辺側フレーム10の長手方向に沿って当該長辺側フレーム10よりも短い所定長さに形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池パネルの周辺にフレームを備えた太陽電池モジュールに係り、より詳細には、フレームの撓みを防止した太陽電池モジュールに関する。
建物の屋根や架台上に載置して太陽光発電システムとして使用される太陽電池モジュールは、縦約1400mm、横約1000mmの大型構造となっており、その重量は、太陽電池モジュールの構造にもよるが、約20Kgにもなる。
このような従来の太陽電池モジュールは、太陽電池パネルの4辺が、上部にパネル嵌合部を有する長辺側フレーム及び短辺側フレームを一体に組み付けたフレームによって嵌合支持された構造となっている。このフレームは、通常、アルミニウムで形成されている。
このような大型の太陽電池モジュールでは、従来から、フレームについては十分な強度が得られるように種々工夫されている(例えば、特許文献1参照)。
図18Aは、特許文献1に係る従来の太陽電池モジュールの全体構成の一例を示す斜視図、図18Bは、図18AのE−E線断面図である。ただし、図18Aは太陽電池パネルを裏面側(すなわち、受光面と反対側)から見た斜視図である。
従来の太陽電池モジュール100は、太陽電池パネル110と、太陽電池パネル110の周囲を保持する矩形状のフレーム120と、このフレーム120に両端部が固定された支持部材130とで構成されている。
フレーム120は、上部にパネル嵌合部を有する長辺側フレーム121,121と短辺側フレーム122,122とが一体に組み付けられた構造となっている。また、支持部材130は、太陽電池パネル110に当接する上部片131と、フレーム120の底部片121に端部が当接する下部片132と、これら上部片131及び下部片132を連結する支持片133とからなる横向きH型に形成されており、支持部材130の上部片131と太陽電池パネル110の裏面とが接着剤140によって接着固定されている。また、支持部材130の下部片132の端部132aがネジ135によって長辺側フレーム121の底部片121aに固定されている。すなわち、支持部材30は、下部片132の端部132aがネジ135によってフレーム120の長辺側フレーム121の底部片121aに固定されることによって、太陽電池パネル110を下から支える構造となっている。
このように、従来の太陽電池モジュール100は、支持部材130を設けることで、フレーム120の強度を、ひいては太陽電池モジュール100全体の強度を保つ構成となっている。
しかし、短辺側フレーム122と同じかそれよりも重量の重い支持部材130を設けることは、太陽電池モジュール100の重量をさらに増やすことにもなり、また、その分材料費も嵩むことから、できればこのような支持部材130は無い方がよい。
図19は、このような支持部材130を用いることなく、フレーム自体の形状を工夫することで、フレームの強度を確保するようにした従来の太陽電池モジュールの構成の一例を示す断面図である。ただし、図19は、長辺側フレーム部分を一部拡大して示す断面図である。短辺側フレームの断面図も同様であるが、ここでは長辺側フレームについて説明する。
長辺側フレーム121は、長辺側外壁面1211、長辺側上壁面1212、長辺側内壁面1213、及び長辺側下壁面1214からなる矩形の閉断面(内部空間121a)を有する枠形状に形成されており、長辺側外壁面1211から上方に延びた後、内側(図中右側)へ折り曲げられて成る延長屈曲片1215が設けられている。これにより、長辺側上壁面1212と延長屈曲片1215の折り曲げられた水平部分1215bとの間で太陽電池パネル110の外周端部110aが挟持される構造の溝部1216が形成されている。そして、この溝部1216に、端面封止部材150を介して太陽電池パネル110の外周端部110aが密に嵌合されている。
また、長辺側フレーム121の強度を保つべく、長辺側下壁面1214が、長辺側内壁面1213の下端部からさらに内側(図中右側)に延設されて、補強用リブ片1217が形成されている。この補強用リブ片1217は、長辺側フレーム121の長辺側下壁面1214の幅約20mm、延長屈曲片1215を含む長辺側外壁面1211の幅(図では高さ方向)約50mmに対して、約40mmの長さに形成されており、このような長い幅の補強用リブ片1217が、長辺側フレーム121及び短辺側フレーム122の全周にわたって形成されている。
特開2010−34417号公報
従来の太陽電池モジュールは、上記したようにアルミ製のフレームで太陽電池パネルの4辺が保持されているため、建物の屋根や架台上に設置した後は、補強用リブ片1217が無くても、長辺側フレーム121と短辺側フレーム122だけで十分に強度が確保されている。すなわち、補強用リブ片1217は、建物の屋根や架台上に設置するまでの間だけ必要な部材となっている。
従って、建物の屋根や架台上に設置するまでの間だけ強度を保持するために、このような幅の広い補強用リブ片1217を長辺側フレーム121及び短辺側フレーム122の全周に設けておくのは不経済であり、製品のコストアップにも繋がるといった課題があった。
そこで、本出願人は、製品のコストアップを抑えるために、補強用リブ片1217を無くしてみた。その結果、架台への設置後は強度的に何ら問題ないことを確認したものの、設置前の運搬時や施工時の持ち運びに際し、フレーム部分を手で持って運んだ場合に、フレームが若干撓むといった新たな課題を発見した。このような撓みは、持ち運びをやめたときに完全に元に戻れば問題はないが、ときとして撓んだ状態のまま元に戻らない場合がある。このような場合には、その撓んだ隙間から水分等が浸入して、太陽電池パネルを破損する可能性がある。従って、フレーム部分を手で持って運ぶ際に、フレームが撓まないようにすることが重要である。
本発明はかかる課題に鑑みて創案されたもので、その目的は、上記のような支持部材や、補強用リブ片を設けることなく、簡単な部材と簡単な構造で、設置前の運搬時や施工時の持ち運びに際し、フレーム部分を手で持って運んだ場合のフレームの撓みを確実に防止し得る太陽電池モジュールを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池パネルの周辺にフレームを備えた太陽電池モジュールであって、前記フレームと、前記太陽電池パネルの裏面縁部を固定するための補強部材が前記フレームの対向する辺にそれぞれ個別に設けられていることを特徴としている。
本発明によれば、太陽電池パネルの裏面縁部を固定するための補強部材が、フレームの対向する辺にそれぞれ個別に設けられていることで、フレームと太陽電池パネルとの固定状態が補強部材によって保持されることになる。そのため、太陽電池モジュールを例えば横置きにし、フレームを手で持って、横置き状態のまま持ち上げたとしても、フレームと太陽電池パネルとの固定状態が補強部材によって保持されているため、上記背景技術で説明した支持部材や補強用リブ片が無くても、フレームが撓むことはない。また、本発明によれば、上記背景技術で説明した支持部材や補強用リブ片を無くすことができるので、その分、太陽電池モジュールの重量を軽減することができる。そのため、補強部材による補強と太陽電池モジュール自体の重量軽減とによって、フレームを持って太陽電池モジュールを持ち上げたときのフレームの撓みをより確実に防止することができる。
また、本発明では、前記補強部材は、前記フレームよりも短い所定長さに形成されている。具体的には、例えば長辺側フレームの長さが約1400mm、短辺側フレームの長さが約1000mmであった場合、補強部材は、例えば200〜300mm程度の長さに形成されている。このように、補強部材をフレームの長さよりも短い所定長さに形成することで、太陽電池パネルの裏面縁部とフレームとの固定箇所を、フレーム全体の長さに比べて短くすることができる。すなわち、フレームの全長にわたって、フレームと太陽電池パネルとが固定されることがない。このことは、太陽電池モジュールを設置後、例えば夏場等の太陽光の照射でフレームや太陽電池パネルが加熱されて膨張した場合に、フレームと太陽電池パネルの線膨張係数の違いによって固定部分に応力負荷がかかっても、その応力負荷を、固定されていない他の部分の伸びで吸収できるため、太陽電池パネルにひびが入る等の不具合の発生を防止することが可能となる。
本発明では、太陽電池モジュールの形状は長方形であり、前記補強部材は、長辺側フレームに設けられているが、短辺側フレームにも設けてもよい。何故なら、持ち運ぶときに必ず長辺側フレームを持つとは限らず、短辺側フレームを持つ場合も考えられるため、短辺側フレームにも補強部材を設けておくことで、短辺側フレームの撓みを防止することができる。
また、本発明では、このような補強部材を、フレームの長手方向に沿って複数個設けてもよい。複数箇所に設けることで、フレームと太陽電池パネルとの嵌合状態をより強力に保持することができ、フレームの撓みをより確実に防止することが可能となる。
この場合、補強部材は、フレームに接着材を介して当接する第1当接片と、太陽電池パネルの裏面縁部に接着材を介して当接する第2当接片とを有する形状に形成されていればよい。最も簡単な形状としては、補強部材を断面L字状に形成すればよい。
また、補強部材自体の強度を高めるためには、補強部材を断面三角形状、扇形状、または四角形状等に形成すればよい。この場合、補強部材を中空形状とすることで、補強部材の強度は維持しつつ、重量を軽減することができる。
また、本発明では、前記フレームには、前記太陽電池パネルを嵌合支持するためのパネル嵌合部を有し、前記太陽電池パネルの4辺の端部と前記パネル嵌合部との間には、前記太陽電池パネルの端部に嵌め込むようにして端面封止部材が介挿されており、前記太陽電池パネルの端部下面を封止する前記端面封止部材の下側封止片が前記パネル嵌合部からはみ出して設けられた構造となっている。そして、このような構造において、前記補強部材の前記第2当接片には、前記下側封止片の前記はみ出し部分を内包するように凹ませた段差部が設けられており、前記接着材は、前記段差部を避けた位置に設けられた構成としている。このような構成とすれば、パネル嵌合部からはみ出した端面封止部材の下側封止片を、補強部材の第2当接片によって押し潰すようにして、太陽電池パネルの端部下面に接着する必要がないため、安定した接着力を得ることができる。すなわち、補強部材の第2当接片は、下側封止片のはみ出し部分を押し潰すことによる反発力を受けないので、接着材を介して太陽電池パネルの端部下面に安定して接着することができる。
また、本発明では、前記フレームには、前記太陽電池パネルを嵌合支持するためのパネル嵌合部を有し、前記太陽電池パネルの4辺の端部と前記パネル嵌合部との間には、前記太陽電池パネルの端部に嵌め込むようにして端面封止部材が介挿されており、前記太陽電池パネルの端部下面を封止する前記端面封止部材の下側封止片が前記パネル嵌合部からはみ出して設けられた構造となっている。そして、このような構造において、前記補強部材の前記第2当接片には、前記下側封止片の前記はみ出し部分を避けた位置に前記接着材が設けられた構成としている。この場合、前記接着材は、厚みのある両面テープを使用する。
このような構成とすれば、接着材である両面テープの厚みを、パネル嵌合部からはみ出した端面封止部材の下側封止片の厚みとほぼ同じ程度の厚みにしておくことで、パネル嵌合部からはみ出した端面封止部材の下側封止片を、補強部材の第2当接片によって押し潰す必要がない。すなわち、補強部材の第2当接片は、下側封止片のはみ出した部分を押し潰すことによる反発力を受けないので、接着材を介して太陽電池パネルの端部下面に安定して接着することができる。
また、本発明では、前記太陽電池パネルの受光面を構成する透光性基板が未強化のガラス基板となっている。すなわち、透光性基板の表面に薄膜太陽電池を形成する場合、透光性基板に強化ガラス(一般には、板ガラスを軟化点温度近くまで加熱し、その後、ガラス表面に空気を吹き付けて急激に冷却することにより作製される)基板を用いたとしても、薄膜(透明電極膜)を形成する過程で付与される熱によってガラス基板の強化が消滅するため、薄膜で形成された太陽電池パネルでは、未強化のガラス基板が使用される。そのため、本発明の太陽電池モジュールは、特に薄膜太陽電池モジュールにおいて好適に利用することができる。
本発明の太陽電池モジュールは、太陽電池パネルの裏面縁部を固定するための補強部材を、フレームの対向する辺にそれぞれ個別に設けることで、フレームと太陽電池パネルとの固定状態を補強部材によって保持する構造としたので、太陽電池モジュールを例えば横置きにし、フレームを手で持って横置き状態のまま持ち上げた場合に、背景技術で説明した支持部材や補強用リブ片が無くても、フレームが太陽電池モジュールの自重によって撓むことを防止することができる。また、本発明によれば、背景技術で説明した支持部材や補強用リブ片を無くすことができるので、その分、太陽電池モジュールの重量を軽減することができる。そのため、補強部材による補強と太陽電池モジュール自体の重量軽減とによって、フレームを持って太陽電池モジュールを持ち上げたときのフレームの撓みをより確実に防止することができる。
実施形態1に係る太陽電池モジュールの全体構成を示す斜視図である。 太陽電池モジュールの平面図である。 太陽電池モジュールの底面図である。 図1におけるA部分の分解斜視図である。 図1に示すB−B線断面図である。 太陽電池パネルの端部断面図である。 図3に示すC−C線断面図である。 補強部材の一実施例を示す斜視図である。 図3に示すD−D線断面図である。 補強部材の配置位置及び配置個数の他の実施例を示す太陽電池モジュールの底面図である。 補強部材の配置位置及び配置個数のさらに他の実施例を示す太陽電池モジュールの底面図である。 補強部材の他の実施例を示す斜視図である。 補強部材の他の実施例を示す斜視図である。 補強部材の他の実施例を示す斜視図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに図8に示す実施例の補強部材を取り付けた状態を示す断面図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに図12Aに示す実施例の補強部材を取り付けた状態を示す断面図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに図12Bに示す実施例の補強部材を取り付けた状態を示す断面図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに図12Cに示す実施例の補強部材を取り付けた状態を示す断面図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに好適な補強部材の他の実施例を示す斜視図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに好適な補強部材の他の実施例を示す斜視図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに好適な補強部材の他の実施例を示す斜視図である。 実施形態2に係る太陽電池モジュールに好適な補強部材の他の実施例を示す斜視図である。 図15Aに示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 図15Bに示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 図15Cに示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 図15Dに示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 図8に示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 図12Aに示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 図12Bに示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 図12Cに示した補強部材を用いた場合の実施形態2に係る太陽電池モジュールの断面図である。 特許文献1に係る従来の太陽電池モジュールの全体構成の一例を示す斜視図である。 図18AのE−E線断面図である。 フレーム自体の形状を工夫した従来の太陽電池モジュールの構成の一例を示しており、長辺側フレーム部分を一部拡大して示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
<実施形態1>
図1は、実施形態1に係る太陽電池モジュール1の全体構成を示す斜視図である。ただし、図1は、太陽電池モジュール1の裏面側、すなわち受光面の反対側から見た図である。また、図2は、太陽電池モジュール1の平面図、図3は底面図である。また、図4は、図1におけるA部分の分解斜視図、図5は、図1に示すB−B線断面図である。また、図6は、太陽電池パネル2の端部断面図、図7は、図3に示すC−C線断面図である。
実施形態1に係る太陽電池モジュール1は、図1〜図7に示すように、主として、縦長に形成された矩形状の太陽電池パネル2と、この太陽電池パネル2の周囲を保持するフレーム3と、太陽電池パネル2とフレーム3との保持状態を補強する補強部材6とで構成されている。
フレーム3は、太陽電池パネル2の縦方向(長辺方向)の縁部を保持する一対の長辺側フレーム10,10と、太陽電池パネル2の横方向(短辺方向)の縁部を保持する一対の短辺側フレーム20,20とで構成されている。この実施の形態における太陽電池パネル2の外形は、およそ1400mm×1000mmである。この太陽電池パネル2の裏面には、図示は省略しているが太陽電池パネル2からの出力を取り出す出力端子ボックスが備えられている。
太陽電池パネル2は、図6にその端部断面を一部拡大して示すように、透光性絶縁基板(例えば、未強化ガラス基板)81上に、太陽電池セル85を構成する透明導電膜からなる透明電極膜82、光電変換層83、裏面電極膜84がこの順に積層され、さらに、この裏面電極膜84上に、封止フィルム(封止材)86と、耐候性・高絶縁性のための裏面保護シートとしてのバックフィルム87とが積層され、全体がラミネート封止された一体構造となっている。
透光性絶縁基板81としてはガラスやポリイミドなどの耐熱性樹脂が用いられている。透明電極膜82としてはSnO2、ZnO、ITOなどがある。そして光電変換層83としてはアモルファスシリコンや微結晶シリコンなどのシリコン系光電変換膜や、CdTe,CuInSe2などの化合物系光電変換膜がある。また、裏面電極膜84は、例えばZnO透明導電膜及び銀薄膜からなる。更に封止フィルム86としては、熱可塑性の高分子フィルムが好ましく、なかでもEVA(エチレンビニルアセテート樹脂)製やPVB(ポリビニルブチラール樹脂)製のものなどが最適である。更にまたバックフィルム87としては、防湿性確保のためにPET/Al/PET(PET:ポリエチレンテレフタレート)の3層構造やPVF/Al/PVF(PVF:ポリフッ化ビニル樹脂フィルム)の3層構造となっている。すなわち、PETまたはPVFだけでは、付着する水滴の浸入は防止できても水蒸気の浸入は防止できないため、水蒸気の浸入を防止できる導電性を有する金属層(防水層)であるAl層を内部に介在させている。
上記のように構成してなる太陽電池モジュール1は、運搬する際の運搬コストや設置する際の設置場所における支持荷重の軽減等の観点から、できるだけ軽量化することが望ましい。そのため、上記の太陽電池モジュール1は、アルミニウム等の軽量素材で形成されるのが好ましく、上記の長辺側フレーム10,10、及び、短辺側フレーム20,20は、導電性を有するアルミニウムで形成されている。すなわち、アルミニウムの押出加工によりそれぞれ成形されている。ただし、チタンやステンレス、若しくはジュラルミンなどのアルミニウム合金等を用いて形成されていてもよい。
一つの短辺側フレーム20は、太陽電池パネル2における住宅棟側に位置する端縁を保持し、もう一つの短辺側フレーム20は、太陽電池パネル2における住宅軒側に位置する端縁を保持している。そして各長辺側フレーム10,10は、太陽電池パネル2の左右の長辺側縁部をそれぞれ保持すると共に、各短辺側フレーム20,20の両端縁に連結している。
次に、長辺側フレーム10及び短辺側フレーム20の基本構成について、主に図4及び図5を参照して説明する。但し、以下の断面形状の説明では、図4において、長辺側フレーム10及び短辺側フレーム20の右側を太陽電池パネル2の外縁を構成する外側と称し、長辺側フレーム10及び短辺側フレーム20の左側を太陽電池パネル2を支持する側、つまり内側と称して説明する。なお、図4及び図5は、太陽電池モジュールの裏面側(受光面の反対側)から見た図となっている。
[長辺側フレーム10の説明]
図4に示すように、長辺側フレーム10は、長辺側外壁面11、長辺側上壁面12、長辺側内壁面13、及び長辺側下壁面14からなる矩形の閉断面(内部空間10a)を有する枠形状に形成されており、長辺側外壁面11から上方に延びた後、内側(図中右側)へ折り曲げられて成る延長屈曲片15が設けられている。これにより、長辺側フレーム10の長辺側上壁面12と延長屈曲片15の水平部分15bとの間で太陽電池パネル2の外周端部が嵌り込む溝部(パネル嵌合部)16が形成されている。なお、この溝部16の幅寸法(図4中の上下方向寸法)は、太陽電池パネル2の厚さ寸法(図6中の上下方向寸法)よりも僅かに大きく設定されている。
また、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13の両端部近傍には、長手方向に沿って長く形成された長辺側水抜き孔18が形成されている。この長辺側水抜き孔18は、長辺側内壁面13の端部13aから所定距離X1(図5に示す)の位置に形成されているが、この所定距離X1については後述する。さらに、長辺側外壁面11の内側には、ネジホールを有するネジ止め部19,19が設けられている。
[短辺側フレーム20の説明]
短辺側フレーム20は、短辺側外壁面21、短辺側上壁面22、短辺側内壁面23、及び短辺側下壁面24からなる矩形の閉断面(内部空間27)を有する枠形状に形成されており、短辺側外壁面21から上方に延びた後、内側(図中右側)へ折り曲げられて成る延長屈曲片25が設けられている。これにより、短辺側フレーム20の短辺側上壁面22と延長屈曲片25の水平部分25bとの間で太陽電池パネル2の外周端部が嵌り込む溝部(パネル嵌合部)26が形成されている。なお、この溝部26の幅寸法(図4中の上下方向寸法)は、太陽電池パネル2の厚さ寸法(図6中の上下方向寸法)よりも僅かに大きく設定されている。
また、短辺側フレーム20の短辺側下壁面24の両端部近傍には、長手方向に沿って長く形成された短辺側水抜き孔28が形成されている。
また、短辺側フレーム20は、その両端部の短辺側上壁面22、短辺側内壁面23、短辺側下壁面24、及び延長屈曲片25が、短辺側外壁面21の端縁から、長辺側フレーム10の幅(すなわち、長辺側上壁面12、長辺側下壁面14、及び延長屈曲片15の水平部分15bの幅)と同じ幅だけ削除されて、短辺側外壁面21に平坦な短辺側外壁端面21aが形成されている。そして、この短辺側外壁端面21aには、長辺側フレーム10の長辺側外壁面11の内側に設けられたネジ止め部19に対向してネジ孔29が設けられている。
図5は、長辺側フレーム10の端部を短辺側フレーム20の短辺側外壁端面21aに当接し、外側からネジ孔29及びネジ止め部19に対してネジ50をねじ込んで連結した状態を示している。ただし、図5では、太陽電池パネル2は省略している。この状態において、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13に形成された長辺側水抜き孔18は、短辺側フレーム20の内部空間27内に端部側の一部が開口するような配置関係となるように、その形成位置が決定されている。すなわち、上記の所定距離X1が、短辺側フレーム20の内部空間27の幅X2よりも短くなるように(図5では、X1がX2の1/2程度となっている)決定されている。これにより、長辺側フレーム10の内部を流れてきた雨水等が、この長辺側水抜き孔18を通って短辺側フレーム20の内部空間27内に流れ込み、短辺側フレーム20の短辺側下壁面24に形成された短辺側水抜き孔28から外部に流れ出ることになる。図5中の太い矢符は、フレーム3内に浸入した水が外部に排出される様子を示している。因みに、長辺側水抜き孔18の形状は、縦(長さ)50mm、横(幅)8mmであり、所定距離は約5mmである。このように、長辺側水抜き孔18を、長辺側内壁面13の端部13aから所定距離X1離して形成しているのは、長辺側フレーム10の端部では完全な枠形状としておくことで、長辺側フレーム10の端部での強度を保つためである。
図5に示すような長辺側フレーム10と短辺側フレーム20との連結は、図7に示すように、太陽電池パネル2の外周端部2aに、長辺側フレーム10の溝部16及び短辺側フレーム20の溝部26を嵌合した状態で行われる。ただし、図7は、長辺側フレーム10の溝部16に太陽電池パネル2の外周端部2aを嵌合した状態を示している。短辺側フレーム20の溝部26に太陽電池パネル2の外周端部2aを嵌合した状態も図7と同じであるが、ここでは、長辺側フレーム10の溝部16に太陽電池パネル2の外周端部2aを嵌合した状態について説明する。
すなわち、長辺側フレーム10の溝部16には、端面封止部材4を介して太陽電池パネル2の外周端部2aが密に嵌合されている。
端面封止部材4は、太陽電池パネル2の外周端部2aの外形に沿って形成された枠形状をしており、エラストマー樹脂や、シリコン樹脂等の樹脂により形成されている。また、端面封止部材4は、太陽電池パネル2の表面側である透光性絶縁基板81に当接する上側封止片41と、太陽電池パネル2の裏面側であるバックフィルム87に当接する下側封止片42と、太陽電池パネル2の端部側面に当接する横側封止片43とからなる断面略コ字状に形成されており、このコ字状の部分が封止用溝部44を構成している。この封止用溝部44を太陽電池パネル2の外周端部2aに嵌合して、端面封止部材4を太陽電池パネル2の外周端部2aに装着し、この装着状態で、端部封止部材4を長辺側フレーム10の溝部16(及び短辺側フレーム20の溝部26)に嵌合して、隣接する両フレーム10,20を図5に示すように連結することにより、図7に示す端面封止構造の太陽電池モジュールが作製される。
このような端面封止構造の太陽電池モジュールにおいて、実施形態1では、図1及び図3に示すように、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13と太陽電池パネル2の裏面縁部(具体的には、バックフィルム87の縁部)とにそれぞれ接着材5を介して補強部材6が接着固定されている。すなわち、補強部材6は、左右の長辺側フレーム10の中央部にそれぞれ設けられている。
図8は、補強部材6の一実施例を示す斜視図、図9は、図3のD−D線断面図である。
補強部材6は、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13に当接する第1当接片61と、太陽電池パネル2の裏面縁部であるバックフィルム87に当接する第2当接片62とを有する断面L字状の長尺体であって、その長さは、長辺側フレーム10の長手方向に沿って当該長辺側フレーム10よりも短い所定長さに形成されている。具体的には、長辺側フレームの長さが約1400mmであるのに対し、補強部材6は、約200〜300mm程度の長さに形成されている。また、補強部材6の厚みは、0.8mm前後、より好ましくは1mm程度とするのがよい。この補強部材6は、例えばポリカーボネート等の樹脂材料によって形成されている。
このような構成の補強部材6は、図9に示すように、第1当接片61が接着部材5を介して長辺側フレーム10の長辺側内壁面13に接着固定され、第2当接片62が接着材5を介して太陽電池パネル2の裏面縁部であるバックフィルム87に接着固定されている。接着材5は、実施形態1では両面テープを使用している。両面テープとしては、例えばアクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、ゴム系、シリコン樹脂系粘着剤を基材に塗布したものを用いることができる。また、第1当接片61の幅(高さ)は、長辺側内壁面13の高さ方向の幅(約40mm)に対して約20〜25mmとなっており、第2当接片の横幅は、約40mmとなっている。さらに、使用される両面テープは、長手方向の全長にわたって配置され、その幅は約20mmとなっている。
実施形態1に係る太陽電池モジュール1によれば、補強部材6が長辺側フレーム10の溝部16の下部側面である長辺側内壁面13と、太陽電池パネル2の裏面縁部であるバックフィルム87とに接着材5を介して接着固定されることで、長辺側フレーム10の溝部16と太陽電池パネル2の外周端部2aとの嵌合状態が補強部材6によって保持されることになる。そのため、太陽電池モジュール1を例えば横置きにし、フレーム3の長辺側フレーム10を手で持って、横置き状態のまま持ち上げたとしても、長辺側フレーム10と太陽電池パネル2との嵌合状態が補強部材6によって保持されているため、上記背景技術で説明した支持部材や補強用リブ片が無くても、長辺側フレーム10が撓むことはない。また、実施形態1に係る太陽電池モジュール1によれば、上記背景技術で説明した支持部材や補強用リブ片を無くすことができるので、その分、太陽電池モジュール1の重量を軽減することができる。そのため、補強部材6による補強と太陽電池モジュール1自体の重量軽減とによって、長辺側フレーム10の撓みをより確実に防止することができる。
また、補強部材6を長辺側フレーム10の長さよりも短い所定長さに形成することで、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13と、太陽電池パネル2のバックフィルム87との接着箇所を、長辺側フレーム10全体の長さに比べて短くしている。すなわち、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13と、太陽電池パネル2のバックフィルム87とが、長辺側フレーム10の全長にわたって接着されることがないようにしている。これにより、太陽電池モジュール1を設置後、例えば夏場等の太陽光の照射でフレームや太陽電池パネルが加熱され膨張して、補強部材6の接着箇所に長辺側フレーム10と太陽電池パネル2の線膨張係数の違いによる応力負荷がかかったとしても、その応力負荷は、太陽電池パネル2全体からみればわずかな負荷であり、またこの負荷は、接着されていない他の部分が伸びることによって吸収されるため、太陽電池パネル2にひびが入る等の不具合の発生を防止することが可能となる。このことは、冬場等においてフレームや太陽電池パネルが収縮した場合も同様である。
なお、実施形態1では、このような補強部材6を長辺側フレーム10に設けているが、図10に示すように、短辺側フレーム20の中央部にも設けてもよい。何故なら、持ち運ぶときに必ず長辺側フレーム10を持つとは限らず、短辺側フレーム20を持つ場合も考えられるため、短辺側フレーム20にも同様の補強部材6を設けておくことで、短辺側フレーム20の撓みも防止することができる。
また、実施形態1では、図11に示すように、このような補強部材6を、長辺側フレーム10及び短辺側フレーム20の長手方向に沿って複数個(図11では各2箇所ずつ)設けてもよい。このように複数箇所に設けることで、長辺側フレーム10及び太陽電池モジュール20の撓みをより確実に防止することが可能となる。また、2箇所程度であれば、上記したフレームや太陽電池パネルの膨張や収縮による応力負荷を十分に逃がすことが可能である。ただし、設ける箇所は2個に限定されるものではなく、補強部材6の長さを短くすれば、3個等であってもよい。
図12A〜図12Cは、補強部材6の他の実施例を示している。
図12Aに示す補強部材6は、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13に当接する第1当接片61と、太陽電池パネル2の裏面縁部であるバックフィルム87に当接する第2当接片62と、これら第1当接片61と第2当接片62とを連結する連結片63aとを有する断面三角形状に形成されており、図12Bに示す補強部材6は、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13に当接する第1当接片61と、太陽電池パネル2の裏面縁部であるバックフィルム87に当接する第2当接片62と、これら第1当接片61と第2当接片62とを連結する湾曲状に形成された連結片63bとを有する断面扇形状に形成されており、図12Cに示す補強部材6は、長辺側フレーム10の長辺側内壁面13に当接する第1当接片61と、太陽電池パネル2の裏面縁部であるバックフィルム87に当接する第2当接片62と、第1当接片61に平行に配置された第1連結片64と、第2当接片62に平行に配置された第2連結片65とを有する断面四角形状に形成されている。このように、補強部材6を断面が閉空間となるように形成することで、補強部材6自体の剛性を高めることができるため、長辺側フレーム10と太陽電池パネル2とを接合する補強部材6としての強度を高めることができる。この場合、補強部材6を中空形状とすることで、補強部材6としての強度は維持しつつ、重量を軽減することができる。
<実施形態2>
図13は、実施形態2に係る太陽電池モジュール1の断面図であり、実施形態1の図7に示す断面図に相当している。ただし、図13は、長辺側フレーム10の溝部16に太陽電池パネル2の外周端部2aを嵌合した状態を示している。短辺側フレーム20の溝部26に太陽電池パネル2の外周端部2aを嵌合した状態も図13と同じであるが、ここでは、長辺側フレーム10の溝部16に太陽電池パネル2の外周端部2aを嵌合した状態について説明する。
すなわち、実施形態1に係る太陽電池モジュール1では、端面封止部材4の下側封止片42は、長辺側フレーム10の溝部16(短辺側フレーム20では溝部26)からはみ出さない形状としているが、実施形態2の太陽電池モジュール1では、端面封止部材4の下側封止片42が長辺側フレーム10の溝部16(短辺側フレーム20では溝部26)から一定長さはみ出した形状としている。このような形状は、本出願人が既に出願している特開2009−71233号公報等にも開示されており、下側封止片42のはみ出し部分42aのはみ出し長さは、10〜20mmとなっている。
端面封止部材4がこのような形状の場合、上記実施形態1の図8及び図12A〜図12Cに示す各補強部材6を用いると、図14A〜図14Dにそれぞれ示すように、第2当接片62によって下側封止片42のはみ出し部分42aを圧潰して太陽電池パネル2のバックフィルム87に接着することになる。この場合、端面封止部材4は、柔軟な材料(例えば、プロピレン-ジエン-メチレン(EPDM)合成ゴムを主成分とした半独立気泡発泡体)によって形成されているので、圧潰することは可能であるが、はみ出し部分42aを押し潰すことによる反発力は多少なりとも受けることになる。従って、このような反発力を受けない方が、補強部材6の第2当接片62を太陽電池パネル2のバックフィルム87により安定かつ強固に接着することができる。
図15A〜図15Dは、このような端面封止部材4のはみ出し部分42aがある構造の太陽電池モジュール1に好適な補強部材6の形状をそれぞれ示している。
すなわち、補強部材6の第2当接片62には、端面封止部材4の下側封止片42のはみ出し部分42aを内包するように凹ませた段差部62aが設けられており、接着材5は、この段差部62aを避けた位置に設ける構成としている。
このような構成とすれば、図16A〜図16Dにそれぞれ示すように、長辺側フレーム10の溝16からはみ出た端面封止部材4の下側封止片42のはみ出し部分42aを、補強部材6の第2当接片62によって押し潰すようにして、太陽電池パネル2のバックフィルム87に接着する必要がないため、安定した接着力を得ることができる。すなわち、補強部材6の第2当接片62が、端面封止部材4の下側封止片42のはみ出し部分42aを押し潰すことによる反発力を受けないので、接着材5を介して太陽電池パネル2のバックフィルム87に安定かつ強固に接着することができる。
また、図17A〜図17Dは、このようなはみ出し部分42aがある構造の太陽電池モジュール1に好適な補強部材6及び接着材5の他の形状をそれぞれ示している。
図17A〜図17Dに示す例では、各補強部材6の形状は、図8及び図12A〜図12Cに示した形状と同じであるが、補強部材6の第2当接片62側の接着材5である両面テープの厚みを、端面封止部材4の下側封止片42のはみ出し部分42aの厚みとほぼ同じ厚みに形成し、かつ、このように形成した両面テープを、補強部材6の第2当接片62において、端面封止部材4の下側封止片42のはみ出し部分42aを避けた位置に設けた構成としている。
このような構成とすれば、図17A〜図17Dにそれぞれ示すように、長辺側フレーム10の溝16からはみ出た端面封止部材4の下側封止片42のはみ出し部分42aを、補強部材6の第2当接片62によって押し潰す必要がないため、安定した接着力を得ることができる。すなわち、補強部材6の第2当接片62が、端面封止部材4の下側封止片42のはみ出し部分42aを押し潰すことによる反発力を受けないので、補強部材6の第2当接片62を、接着材5を介して太陽電池パネル2のバックフィルム87に安定かつ強固に接着することができる。
なお、実施形態1,2では、補強部材6は、ポリカーボネート等の樹脂材料で形成されているが、フレーム3と同じアルミニウム等の軽量素材で形成されたものを使用してもよい。ただし、この場合には、補強部材6の第2封止片62を太陽電池パネル2のバックフィルム87に接着することになるので、バックフィルム87のAl層との間の絶縁を考慮する必要がある。
そのため、補強部材6の第2当接片62を太陽電池パネル2のバックフィルム87に接着する際、接着材5を、補強部材6の第2当接片62の全体に塗布するとともに、さらにその周縁部からはみ出させて設けておく。このとき、バックフィルム87側にも接着材5を塗布してもよい。この場合、バックフィルム87側に塗布する接着材5の塗布幅を、補強部材6の第2当接片62の幅より広くなるように設けておく。このときの接着材5としては、シリコン樹脂やエポキシ樹脂等の接着剤を使用することができる。
このように、補強部材6の第2当接片62に接着材5をはみ出させて設けるとともに、バックフィルム87側にも第2当接片62より幅広に接着材5を設けることで、補強部材6の第2当接片62の周縁部とバックフィルム87との間の距離を長く保つことができる。これにより、補強部材6とバックフィルム87のAl層との間の絶縁性を高めることができる。
なお、実施形態1,2に係る太陽電池モジュール1は、太陽電池パネル2の透過性絶縁基板81として未強化ガラス基板を用いている。
これは、透光性絶縁基板の表面に薄膜太陽電池を形成する場合、透光性絶縁基板に強化ガラス基板を用いたとしても、透明電極膜を形成する過程で付与される熱によってガラス基板の強化が消滅するため、薄膜で形成された太陽電池パネルでは、透光性絶縁基板として未強化ガラス基板が使用されるためである。従って、本発明の太陽電池モジュールは、このような強度の弱い未強化ガラス基板を用いた薄膜太陽電池モジュールにおいて好適に利用することができる。
1 太陽電池モジュール
2 太陽電池パネル
2a 外周端部
3 フレーム
4 端面封止部材
5 接着材(両面テープ)
6 補強部材
10 長辺側フレーム
10a 内部空間
11 長辺側外壁面
12 長辺側上壁面
13 長辺側内壁面
14 長辺側下壁面
15 延長屈曲片
15b 水平部分
16 溝部(パネル嵌合部)
18 長辺側水抜き孔
19 ネジ止め部
20 短辺側フレーム
21 短辺側外壁面
22 短辺側上壁面
23 短辺側内壁面(パネル嵌合部の下部側面)
24 短辺側下壁面
25 延長屈曲片
25b水平部分
26 溝部(パネル嵌合部)
27 内部空間
28 短辺側水抜き孔
29 ネジ孔
41 上側封止片
42 下側封止片
42a はみ出し部
43 横側封止片
44 封止用溝部
61 第1当接片
62 第2当接片
62a 段差部
63a,63b 連結片
64 第1連結片
65 第2連結片
81 透光性絶縁基板
82 透明電極膜
83 光電変換層
84 裏面電極膜
85 太陽電池セル
86 封止フィルム
87 バックフィルム(裏面保護シート)
87a Al層(金属層)

Claims (13)

  1. 太陽電池パネルの周辺にフレームを備えた太陽電池モジュールであって、
    前記フレームと、前記太陽電池パネルの裏面縁部を固定するための補強部材が前記フレームの対向する辺にそれぞれ個別に設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 請求項1に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記補強部材は、前記フレームよりも短い所定長さに形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  3. 請求項1または請求項2に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池モジュールの形状は長方形であり、
    前記補強部材は、長辺側フレームに設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  4. 請求項3に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記補強部材は、短辺側フレームに設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記補強部材は、前記フレームに複数個設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記補強部材は、前記フレームに接着材を介して当接する第1当接片と、前記太陽電池パネルの裏面縁部に接着材を介して当接する第2当接片とを有する形状に形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  7. 請求項6に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記補強部材は、断面L字状に形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  8. 請求項6に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記補強部材は、断面三角形状、扇形状、または四角形状に形成されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  9. 請求項8に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記補強部材は中空形状であることを特徴とする太陽電池モジュール。
  10. 請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記フレームには、前記太陽電池パネルを嵌合支持するためのパネル嵌合部を有し、前記太陽電池パネルの4辺の端部と前記パネル嵌合部との間には、前記太陽電池パネルの端部に嵌め込むようにして端面封止部材が介挿されており、前記太陽電池パネルの端部下面を封止する前記端面封止部材の下側封止片が前記パネル嵌合部からはみ出して設けられた構造において、
    前記補強部材の前記第2当接片には、前記下側封止片の前記はみ出し部分を内包するように凹ませた段差部が設けられており、前記接着材は、前記段差部を避けた位置に設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  11. 請求項6から請求項9までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記フレームには、前記太陽電池パネルを嵌合支持するためのパネル嵌合部を有し、前記太陽電池パネルの4辺の端部と前記パネル嵌合部との間には、前記太陽電池パネルの端部に嵌め込むようにして端面封止部材が介挿されており、前記太陽電池パネルの端部下面を封止する前記端面封止部材の下側封止片が前記パネル嵌合部からはみ出して設けられた構造において、
    前記補強部材の前記第2当接片には、前記下側封止片の前記はみ出し部分を避けた位置に前記接着材が設けられていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  12. 請求項11に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記接着材は、厚みのある両面テープであることを特徴とする太陽電池モジュール。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の太陽電池モジュールであって、
    前記太陽電池パネルの受光面を構成する透光性基板が未強化のガラス基板であることを特徴とする太陽電池モジュール。
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