JP4563200B2 - 斜軸式可変容量型ポンプ・モータ - Google Patents

斜軸式可変容量型ポンプ・モータ Download PDF

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Description

本発明は、油圧モータ、油圧ポンプ又は油圧ポンプ・モータとして使用される斜軸式可変容量型ポンプ・モータにおいて、シリンダブロックの傾転位置を検出することのできる傾転位置検出装置を備えた斜軸式可変容量型ポンプ・モータに関するものである。
従来から斜軸式可変容量型ポンプ・モータにおいて、シリンダブロックの傾転位置を検出する検出装置としては、シリンダブロックをケーシング内に配設した回転軸に対して傾転させる傾転角制御ピストンのストローク量を検出する傾転位置検出装置(例えば、特許文献1参照。)などが提案されている。
特許文献1に記載された傾転位置検出装置が配設された斜軸式可変容量型ポンプ・モータの構成は、図9に示すように、従来から用いられている斜軸式可変容量型ポンプ、斜軸式可変容量型モータと略同様の構成を備えている。斜軸式可変容量型ポンプ又はモータのケーシング51を内外に挿通した回転軸52は、軸受を介してケーシング51に取り付けられている。シリンダブロック54は、レンズ状の弁板55を介してケーシング51に対して回転自在に支持され、回転軸52の軸線に対して傾転自在に支持されている。
シリンダブロック54に形成した複数のシリンダ56内を摺動するピストン53は、先端部が前記回転軸52に回動自在に係着している。回転軸52が駆動回転されるときは、シリンダブロック54のシリンダ56内の油がピストン53の作動により弁板55を介して押し出され、油圧ポンプとして作動する。
シリンダ56内に弁板55を介して圧油が供給されるときは、シリンダブロック54が駆動回転され、これに伴って回転軸52が回転して油圧モータとしての作動を行う。油圧ポンプ、油圧モータとして作動する場合、シリンダ56の容積はシリンダブロック54の傾転角度に比例して変化する。シリンダブロック54の傾転動作は、弁板55にピン57を介して連結した傾転角制御ピストン58の往復動によって与えられる。
シリンダブロック54の傾転位置が検出できれば、シリンダブロック54の1回転当りにおける複数のシリンダ56の合計容積を知ることができる。特許文献1に記載された傾転位置検出装置では、シリンダブロック54の傾転位置を検出するのに、傾転角制御ピストン58の周囲に、図示せぬブリッジ回路に接続したコイル61を設け、同コイル61のインダクタンスを可変させるコア62を傾転角制御ピストン58と一体に設けている。
そして、シリンダブロック54の傾転位置を、同傾転位置と対応関係にある傾転角制御ピストン58の移動位置から検出している。コイル61は、ケーシング51に固定して取り付けることができるので、油漏れや振動により破損することも少なく、大きなスペースを必要としない効果を有している。
コア62の移動によるコイル61のインダクタンス変化は、図示せぬブリッジ回路の出力端から電圧変化として検出される。検出された電圧変化は、作動制御手段59に入力され、指令電圧等の設定信号と比較される。比較結果に基づいて作動制御手段59は、電磁比例切換弁の開閉作動を制御し、油圧源63から傾転角制御ピストン58に供給する圧油と、傾転角制御ピストン58からタンク64への排出を制御する。
これにより、適正な位置に傾転角制御ピストン58を位置させることができ、シリンダブロック54の傾転位置を制御することができる。仮に、図示せぬブリッジ回路から検出された電圧と設定信号との間に差が生じているときには、差の値に応じて電磁比例切換弁が開成され、差がなくなったときに閉成されて、傾転角制御ピストン58の位置が決まる。
実公平6−8306号公報
特許文献1では、従来から行われていた傾転角制御ピストンの変位を検出する検出方法に比べて、傾転角制御ピストン58の変位を検出する検出装置を設置するのに要する場積を小さくすることができる。即ち、従来から行われていた、傾転角制御ピストンと同じ方向に変位するロッドを傾転角制御ピストンの端部に結合させ、前記ロッドの変位を差動トランスを用いて磁力の変化として検出する検出方法では、傾転角制御ピストンのストロークと同じストローク分だけロッドをストロークさせなければならなくなる。
これに対して特許文献1の傾転位置検出装置では、コイル61を傾転角制御ピストン58のストローク内に配設しているので、傾転角制御ピストン58の位置を検出するための新たな前記ロッドのストローク長を必要としない。しかし、コイル61とケーシング51との間で電気的及び磁気的に絶縁性を確保しておかなければならず、また、コア62と傾転角制御ピストン58との間及びコア62とケーシング51との間でそれぞれ電気的及び磁気的に絶縁性を確保しておかなければならないという問題がある。
これらの問題において電気的及び磁気的な絶縁性が確保されなければ、コア62の移動をコイル61のインダクタンス変化として検出することができなくなる。このため、組立て時においてコイル61とコア62とを電気的及び磁気的な絶縁性を確保した状態で、組立てなければならず組立てに困難性を伴っていた。
本願発明では、傾転角制御ピストンの位置を検出するために新たなストローク長を必要とせず、しかも、簡単な構成で電気的及び磁気的な絶縁性を問題とせず、確実に傾転角制御ピストンの位置を検出することのできる斜軸式可変容量型ポンプ・モータを提供することにある。
本願発明の課題は請求項1〜に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、ケーシング内に設けた回転軸と、前記回転軸とともに回転するように前記ケーシング内に設けられたシリンダブロックと、前記シリンダブロックを前記回転軸に対して傾転させる傾転角制御ピストンと、を備えた斜軸式可変容量型ポンプ・モータにおいて、前記傾転角制御ピストンの摺動面に形成され、前記傾転角制御ピストンの摺動方向に沿った傾きを有する傾斜面と、前記傾斜面に対して先端が常に接触し、前記傾斜面との接触位置に応じて直線摺動するプローブと、前記プローブの摺動位置を検出する変位検出器と、を備え
前記傾斜面が、前記傾転角制御ピストンの摺動方向に沿った傾斜溝として形成されてなり、前記傾転角制御ピストンの軸を線対象軸として前記傾斜溝の形成部位とは反対側の前記傾転角制御ピストンの摺動面部位に、前記傾斜溝の開口面積と同一又は同等の開口面積を有する溝が、前記傾転角制御ピストンの摺動方向に沿って形成されてなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項に記載したように、前記傾斜面の構成を特定したことを主要な特徴となしている。
更に、本願発明では請求項3、4に記載したように、前記プローブ及び前記変位検出器の配設部位を主要な特徴となしている。
本願発明では、傾斜面に接触して、傾斜面の状態に基づいて作動するプローブの動きをメカニカルな検出により検出しており、傾転角制御ピストンのストローク位置をメカニカルに検出することができる。このため、特許文献1に記載された傾転位置検出装置のように、傾転角制御ピストンのストローク位置を検出するためにコイルとコアとのそれぞれの絶縁性を確保する構成が必要なく、しかも、メカニカルの検出により傾転角制御ピストンのストローク位置を検出しているので、検出精度を向上させることや検出の信頼性を確保することができる。
しかも、傾転角制御ピストンのストローク位置を検出するのに余分なストローク長を必要とせず、傾転位置検出装置を備えた斜軸式可変容量型ポンプ・モータをコンパクト化することができる。また、請求項3、4に記載した構成とすることにより、傾転位置検出装置自体をシリンダケーシング内に収納することができるので、斜軸式可変容量型ポンプ・モータの大きさを変えずに傾転位置検出装置を備えることができる。特に、請求項に記載した部位に傾転位置検出装置を配設することにより、斜軸式可変容量型ポンプ・モータにおけるスペースを有効スペースとして活用することができる。
プローブと変位検出器とを一体のものとして構成することも、別体にて構成することもできる。別体にて構成することにより変位検出器として高圧の圧油下においても検出動作を行うことのできる変位検出器を使用することができるようになる。
傾斜面としては、所望の幅を有した傾斜溝として形成することもできる。この場合、傾斜溝の幅が、プローブ先端部を接触させることのできる幅として形成しておくことが必要である。更に、傾斜溝に対して傾転角制御ピストンのラジアル方向に対する油圧バランスを取る溝を形成しておくことが望ましい。
また、本願請求項のように、傾転角制御ピストンとして、インライン配置の案内弁を傾転角制御ピストンに内蔵したサーボピストンとして構成する場合には、傾転角制御ピストンの摺動面に形成される前記案内弁を作動させるパイロット信号伝達溝に傾斜面を形成することができる。これにより、インライン式のサーボピストンにおいて案内弁を作動させるために元々必要なパイロット信号伝達溝を利用して、傾転角制御ピストンの摺動位置を検出する傾斜面を形成することができる。
斜軸式可変容量型ポンプ・モータの構成としては、特に限定されるものではなく一般に用いられている斜軸式可変容量型ポンプ・モータの構成を用いることができる。また、傾転位置検出装置としての構成は、以下で説明する形状、配置構成、傾転機構に限定されるものではなく、本願発明の課題を解決することができる形状、配置構成であれば、それらの形状、配置構成を傾転位置検出装置として採用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。図1は本発明に係る斜軸式可変容量型ポンプ・モータ1の一実施例を示す図であり、図1にはその要部構成のみの断面図を示している。
斜軸式可変容量型ポンプ・モータ1は、ケーシング本体2a内の回転軸4と、ケーシング本体2a内にあり回転軸4に対して傾転可能なシリンダブロック5と、シリンダブロック5を傾転させるコントロールプレート7と、ケーシング本体2a内に形成され、コントロールプレート7の傾転を案内する傾転摺動面13と、コントロールプレート7を傾転させる傾転角制御ピストン10と、傾転角制御ピストン10を摺動可能に収納するシリンダケーシング2bとから構成されている。尚、ここで図示したコントロールプレート7は、バルブプレートと一体にて形成されているが、コントロールプレート7とバルブプレートとを別個の構成として形成することもできる。
回転軸4が駆動回転されるときは、シリンダブロック5のシリンダ6内の油がピストン6aの作動によりコントロールプレート7を介して押し出され、油圧ポンプとして作動する。また、シリンダ6内にコントロールプレート7を介して圧油が供給されるときは、シリンダブロック5が駆動回転され、これに伴って回転軸4が回転して油圧モータとしての作動を行う。
ケーシング2は筒状に形成され、一端側が軸受部分となった略円筒状のケーシング本体2aと、同ケーシング本体2aの他端側を閉塞したシリンダケーシング2bとから構成されている。回転軸4は軸受9を介してケーシング本体2a内に回転可能に設けられている。
回転軸4と共に回転するシリンダブロック5は、ケーシング本体2a内に配設され、シリンダブロック5にはその軸方向に複数のシリンダ6が形成されている。各シリンダ6内にはピストン6aが摺動可能に設けられ、各ピストン6aの先端部に形成された球状部16aは、回転軸4の端部に形成されたドライブディスク4aに回動自在に支持されている。
シリンダブロック5は、センタシャフト3によりドライブディスク4aとコントロールプレート7との間で回転可能に支持されている。センタシャフト3の一端3a側には球形部16bが形成されている。同球形部16bはドライブディスク4aの軸中心位置に対して回動自在に支持され、シリンダブロック5内に配設したバネによりドライブディスク4a側に付勢されている。シリンダブロック5の中心を貫通して突出したセンタシャフト3の他端3b側は、コントロールプレート7に形成した貫通孔7a内に摺動可能に挿入されている。センタシャフト3によりシリンダブロック5は、コントロールプレート7に対してセンタリングされている。
コントロールプレート7はその一側端面においてシリンダブロック5が摺接し、他側端面は、シリンダケーシング2bに形成された凹湾曲形状の傾転摺動面13に摺接している。コントロールプレート7の中心に形成された貫通孔7aには、センタシャフト3と揺動ピン8とがそれぞれ両側から挿入されている。
また、コントロールプレート7にはシリンダブロック5の回転時に各シリンダ6と間歇的に連通する図示せぬ一対の給排ポートが形成されている。シリンダケーシング2bの傾転摺動面13に開口した図示せぬ一対の給排通路は、コントロールプレート7の傾転位置の状態に関わらず常に前記給排ポートと連通している。
先端側の球状部16cをコントロールプレート7の貫通孔7aに回動可能に挿嵌した揺動ピン8は、他端側が傾転角制御ピストン10に固着している。傾転角制御ピストン10の作動によって、コントロールプレート7は傾転摺動面13に沿って、矢印に示すように傾転することができる。コントロールプレート7の傾転位置に応じて、コントロールプレート7のセンタシャフト3と回転軸4との成す傾転角度θが制御され、同制御された傾転角度θによって油圧ポンプの容量を変更することができる。
傾転角制御ピストン10は、シリンダケーシング2bに形成したシリンダ室11内を摺動可能に形成されている。シリンダ室11の軸方向両端側にはポート12a,12bが形成されている。ポート12a,12bを介してシリンダ室11内に供給された圧油及びシリンダ室11内から排出された圧油及び外部油圧源からの圧油によって、傾転角制御ピストン10はシリンダ室12内を摺動し、所望のストローク位置に位置決めされる。シリンダ室11に給排される圧油は、図示せぬ制御装置、制御弁等により制御される。
傾転角制御ピストン10の摺動面10aには、傾転角制御ピストン10の摺動方向に沿って傾斜した傾斜面19を有する傾斜溝18が形成されている。図1のII−II断面である図2に示すように、傾斜面には、プローブ15の先端部が接触している。プローブ15は、所定の押圧力で傾斜面19に接触するように、プローブ15の軸方向に付勢されている。尚、図1においては、プローブ15の記載を省略している。
傾転角制御ピストン10が摺動すると、傾斜溝18の傾斜面19に接触しているプローブ15は、傾斜面19との接触位置が変化してプローブ15の軸方向に摺動する。プローブ15の軸方向への摺動を変位検出器17により検出し、検出結果に基づいて傾転角制御ピストン10のストローク位置を制御する制御装置、制御弁等を制御する。これにより、適正なストローク位置に傾転角制御ピストン10を制御することができる。
適正なストローク位置に傾転角制御ピストン10が制御されることにより、コントロールプレート7の傾転位置が制御され、シリンダブロック5のセンタシャフト3と回転軸4との傾転角度θを所望の角度に制御することができる。また、変位検出器17により検出した傾転角制御ピストン10のストローク位置又はストローク位置から演算した傾転角度θ、あるいは斜軸式可変容量型ポンプ・モータ1の容量等を表示することにより、作業者に対して斜軸式可変容量型ポンプ・モータ1の容量等の状態を知らせることもできる。
傾転角制御ピストン10の軸を線対称軸として傾斜溝18とは反対側の位置に、傾斜溝18と略同一の長さと幅で略同じ面積を有する溝44を形成しておくことができる。これにより、傾転角制御ピストン10のラジアル方向での油圧バランスをとることができる。
傾転角制御ピストン10のストローク位置を、傾転角制御ピストン10の摺動面10aに形成した傾斜面19にプローブ15を接触させて機械的に検出しているので、傾転角制御ピストン10のストローク位置に対する検出精度を向上させるとともに、常に安定した状態で検出を行うことができる。
本願発明に係わる他の実施例として、シリンダケーシング2b内で摺動させる傾転角制御ピストン10として、以下において案内弁22を内蔵したサーボピストンとして傾転角制御ピストン10を構成した例について説明を行う。実施例2では傾転角制御ピストン10の構成が、実施例1における傾転角制御ピストン10の構成とは異なっているが、他の構成は実施例1の構成と同様の構成となっている。このため、実施例1と同様の構成については、実施例1において用いた部材符号と同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
図3は、案内弁22を内蔵した傾転角制御ピストン20を用いた斜軸式可変容量型ポンプ・モータ1の断面図を示している。傾転角制御ピストン20には、バネ24によりバネ付勢された案内弁22を内蔵し、シリンダ室21内を摺動することができる。図4にシリンダケーシング2b内の要部拡大縦断面図を示すように、シリンダケーシング2b内には、シリンダ室21が形成され、傾転角制御ピストン20によってシリンダ室21は、第1圧力室21aと第2圧力室とに画成されている。尚、図4における断面と図3におけるシリンダケーシング2bの断面とは、それぞれ異なる面における断面となっている。このため、図3では、揺動ピン8が記載され、図4ではプローブ15及び変位検出装置17が記載されている。
図3において第1圧力室21a内は、常時自己圧状態に維持されており、案内弁22の作動により第1圧力室21a内の圧油を第2圧力室21bに導入させることができる。第1圧力室21a側における傾転角制御ピストン20の受圧面積は、第2圧力室21b側における傾転角の受圧面積よりも小さく形成されている。このため、第2圧力室21bに第1圧力室21aからの圧油が導入されると、傾転角制御ピストン20は上方に移動する。
図4において傾転角制御ピストン20内の中心には、貫通孔20dが形成されている。傾転角制御ピストン20の一端部には、タンク圧となっている油室30を形成する凹部31が形成され、同油室30には前記貫通孔20dの一端部が開口している。また、凹部31の底面部には前記ケーシング本体2a内の油溜めに連通するポート孔29が形成されている。貫通孔20dの他端部はプラグ45により封止されると共に、貫通孔20dの他端部側において、傾転角制御ピストン20内に形成したパイロット圧導入孔28と連通している。
凹部31内にはシリンダケーシング2bに固定された固定ピストン34が、シール部材39を介して液密状態で摺動自在に嵌合している。固定ピストン34に形成した凹部と傾転角制御ピストン20の凹部31とによって、油室30が形成されている。油室30内には、案内弁22を押圧するバネ24が配設されている。
傾転角制御ピストン20の両端部には、それぞれスリット溝20b、20cが形成されている。スリット溝20bを介して、油路32は第1圧力室21aに連通している。また、スリット溝20cを介して、油路33は第2圧力室21bに連通している。
貫通孔20d内には、第1環状溝25a、第2環状溝25b、第3環状溝25cが形成され、第1環状溝25aはケーシング本体2a内の油溜めを経由してケーシング本体2a内の油溜め等のタンクに常時連通している。第2環状溝25bは、油路33を介して第2圧力室21bと連通している。また、第3環状溝25cは、油路32を介して第1圧力室21aと連通している。
傾転角制御ピストン20の円筒状の摺動面20aには、シリンダケーシング2bに形成したパイロット圧導入ポート27からパイロット圧をパイロット圧導入孔28内に導入する伝導溝23が形成されている。伝導溝23は、傾転角制御ピストン20の摺動面20aの軸方向に亘って形成され、傾転角制御ピストン20のストローク長をカバーする範囲に亘ってパイロット圧導入ポート27との接続状態が維持できるように形成されている。伝導溝23の一部は、プローブ15が作動する傾斜面19として形成されている。
傾転角制御ピストン20の貫通孔20d内を摺動する案内弁22は、一端部が前記油室30内に配設したバネ24により押圧され、他端部にはパイロット圧導入孔28に導入されたパイロット圧が作用している。案内弁22には、円周溝22a、22bが形成されている。また、案内弁22には、円周溝22aに連通した半円形状の切欠き42aと円周溝22bに連通した半円形状の切欠き42bとが形成されている。
円周溝22aと切欠き42aとにより、第1環状溝25aと第2環状溝25bとを連通させることができる。また、円周溝22bと切欠き42bとにより、第2環状溝25bと第3環状溝25cとを連通させることができる。
案内弁22は、案内弁22の一端部に作用しているバネ24と、案内弁22の他端部に作用しているパイロット圧導入孔28内のパイロット圧による押圧力とが釣り合う所でバランスして、その位置を維持しておくことができる。
パイロット圧導入孔28内のパイロット圧による押圧力が、バネ24のバネ力よりも大きいときには、案内弁22は第3環状溝25cと第2環状溝25bとを連通させる方向に移動する。これにより、図5に示すように、第1圧力室21aの圧油を、油路32、第3環状溝25c、円周溝22b、切欠き42b、油路33を介して第2圧力室21bに導入することができる。
このとき、第1圧力室21aと第2圧力室21bとの受圧面積差により、傾転角制御ピストン20は上に移動する。傾転角制御ピストン20が上に移動して、円周溝22bと切欠き42bとを介した第2環状溝25bと第3環状溝25cとの連通状態が閉じられると、傾転角制御ピストン20は上方への移動を停止する。この傾転角制御ピストン20の停止位置が、パイロット圧導入孔28内のパイロット圧とバネ24とにより設定された目標位置となっている。
パイロット圧導入孔28内のパイロット圧を低下させた場合は、バネ24のバネ力によりピストン20を下方に押し、円周溝22aと切欠き42aとを介して、第1環状溝25aと第2環状溝25bとが連通する。このとき、第2圧力室21bは、油路33、第2環状溝25b、切欠き42a、円周溝22a、第1環状溝25aを介してケーシング本体2a内の油溜めに連通する。これによって、傾転角制御ピストン20は下方に移動し、傾転角制御ピストン20が目標位置に達したところで、傾転角制御ピストン20の移動は停止する。
即ち、図4に示すように、第1環状溝25aと第2環状溝25bとが非連通状態となり、第2環状溝25bと第3環状溝25cとが非連通状態となる位置で傾転角制御ピストン20は停止する。このように、傾転角制御ピストン20が案内弁22の位置に追従する。
傾転角制御ピストン20のストローク位置は、傾斜面19に接触しているプローブ15の摺動量として検出され、プローブ15の摺動量は、プローブ15の端部に設けた変位検出器17によって検出される。
プローブ15及び変位検出器17の配設部位は、図3のVI−VI断面図である図6に示すように、揺動ピン8と直角な方向を中心として左右に45度の範囲内に形成することができる。この範囲内に形成することにより、プローブ15及び変位検出器17が斜軸式可変容量型ポンプ・モータ1を構成する他の部材と干渉することなく、シリンダケーシング2b内に内蔵させることができる。
プローブ15の配設数は1個に限定されるものではなく、複数個配設することもできる。プローブ15を複数個配設したときには、プローブからの押圧力によって傾転角制御ピストン20に対して、ラジアル方向のバランスが崩れないように配設することが望ましい。
本願発明に係わる別の実施例として、シリンダケーシング2b内で摺動させる傾転角制御ピストンの摺動面に形成する別の傾斜面形状、及び傾転角制御ピストンをサーボピストンとして機能させるときのサーボ機構を傾転角制御ピストン外部に配設した例を説明する。上記構成において実施例3の構成は、実施例2における構成とは異なっている。他の構成については、実施例2の構成と同様の構成となっている。このため、実施例2と同様の構成については、実施例1及び実施例2において用いた部材符号と同じ部材符号を用いることでその説明を省略する。
図7を用いて傾転角制御ピストン40の目標位置への制御を説明する。変位検出器17によりプローブ15の位置を検出したとき、傾転角制御ピストン40の位置が目標位置よりも下にある場合には、電磁切換弁38に電流を通電して、電磁切換弁38の位置を38d位置に切換える。油圧源42からの圧油は、第1圧力室21aに供給されて第1圧力室21aを加圧している。このため、電磁切換弁38が38dの位置になると、油圧原42からの圧油は、第1圧力室21aを介して油路36、電磁切換弁38を通り、油路37から第2圧力室21bに導入することができる。
第1圧力室21aと第2圧力室21bとの受圧面積差により、傾転角制御ピストン40は上方に移動する。プローブ15の位置が変わり、変位検出器17により傾転角制御ピストン40が目標位置に移動したのが検出されると、電磁切換弁38に供給していた電流を減少させる。これにより、電磁切換弁38は、38c位置と38d位置との中間位置になり、傾転角制御ピストン40は目標位置で停止する。
傾転角制御ピストン40の位置制御時に傾転角制御ピストン40が目標位置よりも上に上がりすぎた場合には、前記電流の供給を更に減少させ、電磁切換弁38を38cの位置にする。これにより、第2圧力室21bの圧油はタンクに連通することになり、傾転角制御ピストン40は下方に移動する。傾転角制御ピストン40が目標位置に達したところで、電磁切換弁38は38c位置と38d位置との中間位置となり、傾転角制御ピストン40は目標位置で停止することができる。
傾転角制御ピストン40の停止位置、即ち、傾転角制御ピストン40のストローク位置は、傾斜クビレ部40bの傾斜面19に接触しているプローブ15の摺動量として変位検出器17により検出することができる。傾斜クビレ部40bは、少なくとも傾転角制御ピストン40の最大ストローク長さと略等しい長さに形成されている。
傾斜クビレ部40bは、傾転角制御ピストン40の周方向に亘って形成されているので、傾転角制御ピストン40のラジアル方向に対する油圧バランスをとることができ、プローブ15の配設位置との位置合わせを容易に行うことができる。
図8は、実施例1〜3で用いた傾転角制御ピストン10、20、40とシリンダケーシング2bとの配置関係を示した図であり、傾転角制御ピストン10、20、40の摺動面は揺動ピン8を固定した一部側面を除いてクリアランスシールされている。
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができる装置等に対しては、本願発明の技術思想を適用することができる。
斜軸式可変容量型ポンプ・モータの断面図である。(実施例1) 傾転角制御ピストンの要部横断面図である。(実施例1) 斜軸式可変容量型ポンプ・モータの断面図である。(実施例2) 傾転角制御ピストンの要部拡大縦断面図である。(実施例2) 傾転角制御ピストンの作動状態を説明する図である。(実施例2) 傾転角制御ピストンの要部横断面図である。(実施例2) 傾転角制御ピストンの要部拡大縦断面図である。(実施例3) 傾転角制御ピストンの要部横断面図である。(実施例1〜3) 斜軸式可変容量型ポンプ・モータの断面図である。(従来例)
符号の説明
1 斜軸式可変容量型ポンプ・モータ
2a ケーシング本体
2b シリンダケーシング
4 回転軸
5 シリンダブロック
7 コントロールプレート
10 傾転角制御ピストン
10a 摺動面
15 プローブ
17 変位検出器
18 傾斜溝
19 傾斜面
20 傾転角制御ピストン
20a 摺動面
21a 第1圧力室
21b 第2圧力室
22 案内弁
23 伝導溝
27 パイロット圧導入ポート
28 パイロット圧導入孔
30 油室
34 固定ピストン
38 電磁切換弁
40 傾転角制御ピストン
40a 摺動面
40b 傾斜クビレ部
51 ケーシング
52 回転軸
53 ピストン
54 シリンダブロック
55 弁板
56 シリンダ
58 傾転角制御ピストン
59 作動制御手段
61 コイル
62 コア

Claims (4)

  1. ケーシング内に設けた回転軸と、
    前記回転軸とともに回転するように前記ケーシング内に設けられたシリンダブロックと、
    前記シリンダブロックを前記回転軸に対して傾転させる傾転角制御ピストンと、
    を備えた斜軸式可変容量型ポンプ・モータにおいて、
    前記傾転角制御ピストンの摺動面に形成され、前記傾転角制御ピストンの摺動方向に沿った傾きを有する傾斜面と、
    前記傾斜面に対して先端が常に接触し、前記傾斜面との接触位置に応じて直線摺動するプローブと、
    前記プローブの摺動位置を検出する変位検出器と、
    を備え
    前記傾斜面が、前記傾転角制御ピストンの摺動方向に沿った傾斜溝として形成されてなり、
    前記傾転角制御ピストンの軸を線対象軸として前記傾斜溝の形成部位とは反対側の前記傾転角制御ピストンの摺動面部位に、前記傾斜溝の開口面積と同一又は同等の開口面積を有する溝が、前記傾転角制御ピストンの摺動方向に沿って形成されてなることを特徴とする斜軸式可変容量型ポンプ・モータ。
  2. 前記傾転角制御ピストンが、インライン配置の案内弁を内蔵したサーボピストンであり、前記傾斜面が、前記傾転角制御ピストンの摺動面に形成された前記案内弁を作動させるパイロット圧を前記傾転角制御ピストン内に導入する伝達溝に形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の斜軸式可変容量型ポンプ・モータ。
  3. 前記プローブ及び前記変位検出器が、前記傾転角制御ピストンを摺動自在に収納するシリンダケーシング内に配設されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載の斜軸式可変容量型ポンプ・モータ。
  4. 前記シリンダケーシング内における前記プローブ及び前記変位検出器の配設部位が、前記傾転角制御ピストンの軸を含み前記シリンダブロックの軸に直交する平面を中心として
    左右に45度の範囲内の部位に配設されてなることを特徴とする請求項3に記載の斜軸式可変容量型ポンプ・モータ。
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