JP4562159B2 - ライムマッドの脱水方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クラフトパルプ製造の苛性化工程におけるライムマッドの脱水方法に関する。さらに詳しくは、苛性化工程で生成する炭酸カルシウムを主体とするライムマッドの脱水処理によって得られるライムマッドケーキの含水率低下を目的とするライムマッドの脱水方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
クラフトパルプ製造における苛性化工程は、回収した黒液をボイラーで燃焼して得られたスメルトを溶解し、その上澄み液である緑液に生石灰を投入して、緑液中の炭酸ナトリウムを水酸化ナトリウムに変換し、生じた炭酸カルシウムを除去して、木材チップの蒸解液とする白液を調製する工程である。緑液は、通常、炭酸ナトリウム、硫化ナトリウムを主成分とした強アルカリ性水溶液であり、この緑液に生石灰を投入すると、生石灰は水と反応して水酸化カルシウムになり、緑液中の炭酸ナトリウムと交換反応を起こし、水不溶性の炭酸カルシウムを生成する。その結果、緑液は水溶性の水酸化ナトリウム、硫化ナトリウムと水不溶性の炭酸カルシウムを含む泥状物(以後「ライムマッド」と記す)を含んでいる。
【0003】
ライムマッドは、フィルターで固液分離され、濾液は水酸化ナトリウム、硫化ナトリウムを含む白液としてパルプ蒸解工程に送られ、フィルター表面に分離されたライムマッドケーキは剥ぎ取られて、キルンで焼かれて生石灰に再生され、再び苛性化工程に使用される。固液分離に使用されるフィルターは、オリバーフィルター、ヤングフィルターあるいはプリコートフィルター等があり、分離されたライムマッドケーキの含水率は通常30重量%〜40重量%である。しかし、フィルターの目が詰まってくると、ライムマッドケーキの含水率が上がり、脱水処理に支障を来たすばかりでなく、キルンで焼成するときに燃料が多く必要となる。そこで、装置の運転を止めて濾布面の洗浄が行われるが、洗浄頻度が多いと操業上、支障をきたすことになる。
【0004】
ライムマッドの脱水性を改善するために各種の脱水促進剤の適用が提案されてきた。例えば、カチオン性ポリマーを使用する方法(特開昭57−48340号公報)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを併用する方法(特開昭62−121700号公報)、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとポリオキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物等のノニオン界面活性剤を併用する方法(特開平7−48793号公報)、炭素数10〜14の直鎖アルコールのエチレンオキシド3〜4モル付加物を使用する方法(特開2000−344518号公報)等を脱水促進剤とする方法がある。
【0005】
しかし、カチオン性ポリマーによる方法では、ライムマッドは凝集するが、脱水効果は大きくならず、逆に凝集物中に水を抱き込んで脱水率が低下することがあった。また、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルとポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを併用する方法、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル及びポリオキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物等のノニオン界面活性剤を使用する方法や炭素数10〜14の直鎖アルコールのエチレンオキシド3〜4モル付加物を使用する方法では、ライムマッドに気泡が多く入り込み、脱水が邪魔されてケーキ含水率が低下せず、脱水促進剤添加の効果が得られないことがあった。さらに、苛性化工程の変動により、上記の脱水促進剤を添加しても安定した脱水が達成されない場合があった。
【0006】
一方、自然環境への配慮から平成12年3月30日施行された「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」(平成11年7月13日公布)によって、「ポリ(オキシエチレン)オクチルフェニルエーテル」、「ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテル(炭素数12〜15)」などは環境汚染物質排出移動登録(以下、「PRTR」と記す)が必要とされた。特定のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物等のノニオン界面活性剤や炭素数10〜14の直鎖アルコールのエチレンオキシド3〜4モル付加物がこれに該当し、業界ではこれらの化合物の使用を控える動きが強まってきた。そこで、PRTRに該当しない、自然環境へ影響のより少ない脱水促進剤が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、クラフトパルプ製造の苛性化工程において、発泡性が低く、工程条件が変動しても安定してライムマッドケーキ含水率の低減が得られるライムマッドの脱水方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の技術課題を解決する請求項1に係る発明はライムマッドの脱水方法であり、(A)一般式(1)〔式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基、mは2〜10の整数、nはmより大きい5〜20の整数である。〕で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、(B)一般式(2)〔式中、R2は炭素数10〜22のアルキル基、pは15〜30の整数、qは2〜10の整数である。〕で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを有効成分として添加することからなっている。
【0009】
【化3】
Figure 0004562159
【化4】
Figure 0004562159
請求項2に係る発明は、請求項1記載のライムマッドの脱水方法であり、A成分:B成分を90:10〜50:50(重量比)で添加することからなっている。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は高級アルコールにプロピレンオキシドとエチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルについて、プロピレンオキシドとエチレンオキシドそれぞれの付加数が異なる2つのタイプを組合せて用いることを特徴としている。
【0011】
一つの成分(A成分)は一般式(1)で示されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルであり、もう一方の成分(B成分)は一般式(2)で示されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである。一般式(1)、一般式(2)において、R1、R2は高級アルコール残基であり、それぞれ独立に炭素数10〜22、好ましくは炭素数が12〜18のアルキル基である。
【0012】
高級アルコールは、直鎖型でも分岐型でもよく、ヤシ油還元アルコール等の天然アルコール、オキソ法、チーグラー法等の合成アルコールがある。高級アルコールの例を挙げると、ラウリルアルコール、ドバノール23(商標、炭素数12〜13のオキソ法による合成アルコール:三菱化学(株))、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコールがあり、これらの1種以上を用いたものである。
【0013】
A成分のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルは、上記高級アルコールにプロピレンオキシドを2〜10モル、好ましくは3〜6と、エチレンオキシドを5〜20モル、好ましくは8〜15を付加としたものであり、エチレンオキシドの付加モル数〔一般式(1)中のn〕はプロピレンオキシドの付加モル数〔一般式(1)中のm〕よりも大きいものである。エチレンオキシドの付加モル数が、プロピレンオキシドの付加モル数よりも小さいと水に溶解あるいは乳化しにくくなり脱水促進作用が低下する。
【0014】
A成分は、プロピレンオキシドに比べてエチレンオキシドの付加数が多く、水溶性の高い成分で、特に脱水性向上効果を得るために有効である。
【0015】
B成分のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルは、上記高級アルコールにプロピレンオキシドを15〜30モル、好ましくは20〜25と、エチレンオキシドを2〜10モル、好ましくは3〜8を付加したものである。
【0016】
B成分は、プロピレンオキシドに比べてエチレンオキシドの付加数が少なく、水溶性の低い成分で、特に泡の発生を抑える効果を得るために有効である。
【0017】
A成分、B成分におけるエチレンオキシドとプロピレンオキシドの付加数は、ライムマッドの脱水性と発泡を抑える効果から限定されたものであり、上記の範囲の外でもそれなりの効果はみられるが、上記範囲の内のものに比べると劣る。
【0018】
A成分、B成分ともに高級アルコールへのエチレンオキシドの付加とプロピレンオキシドの付加はランダムでもブロックでも良く、また、エチレンオキシを先に付加しても、プロピレンオキシドを先に付加してもよい。好ましくはプロピレンオキシドを先に付加し、次いでエチレンオキシを付加したブロック付加体である。
【0019】
高級アルコールにプロピレンオキシド、エチレンオキシドを付加する方法は、特に限定されるものではなく、一般的な方法によって製造されるもので、例えば、高級アルコール類を耐圧容器に入れ、触媒としてアルカリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウムを約0.3重量%(対高級アルコール)加えて溶解し、温度:約150〜160℃、圧力:約3kg/cm2で攪拌しながら所定量のプロピレンオキシドを吹き込み、所定量を反応させた後、エチレンオキシドを吹き込み、反応させ、冷却し硫酸等の鉱酸で中和した後、ろ過して得ることができる。
【0020】
本発明における高級アルコールの炭素数、エチレンオキシドの付加モル数、プロピレンオキシドの付加モル数はいずれも統計的な平均値であり、実際にはこの数字より大きい成分、小さい成分のものを含んでいる。
【0021】
A成分とB成分の組合わせ比率は、A成分、B成分それぞれの化合物に依って異なるが、好ましくは、A成分:B成分=9:1〜5:5(重量比)、さらに好ましくは、A成分:B成分=8:2〜6:4(重量比)である。組合せ比率がこの範囲外では、本発明の成果を充分得ることができない場合がある。
【0022】
本発明のライムマッド脱水促進剤の添加個所は、特に限定されるものではなく、ライムマッドケーキ含水率や真空脱水機の運転状況に応じて適宜選択されるものであるが、一般的には真空脱水機のバットや洗浄機のバット、あるいはライムマッドのストレージタンクやこれらと結ぶ配管ラインに添加される。
【0023】
添加量は、苛性化工程の運転状況、ライムマッドの固形分濃度により適時決定すれば良いが、目安としてA成分とB成分のそれぞれの有効成分の合計で10〜100ppm(有効成分−mg/ライムマッド固形分−kg)、好ましくは20〜50ppm(有効成分−mg/ライムマッド固形分−kg)である。通常、ライムマッドケーキの含水率をみて添加量を調整する。
【0024】
本発明の2種のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを工程に添加するには、薬液ポンプを使用して直接、添加する、水溶液にして添加する、あるいは適当な有機溶剤、例えば、メタノール、エタノール、プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールジメチルエーテル、メチルセルソルブ、ブチルセルソルブ等のアルコール類、ジオキサン、エチレンカーボネート等に溶解して添加する。添加は、連続的に、あるいは間欠的に添加する。
【0025】
添加に際しては、A成分とB成分のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルをそれぞれ別々に添加しても、あるいは両者を混合して添加してもよい。しかし、実際上では、両者を所定の比率で混合して溶液とし、これを薬液ポンプを使用して添加する。
【0026】
添加個所は、特に限定されるものではなく、ライムマッドのケーキ含水率や真空脱水機の運転状況に応じて適時選択されるものであるが、一般的にはライムマッドを脱水する真空脱水機のバットや洗浄機のバット、あるいはライムマッドのストレージタンクやこれらと結ぶ配管ラインに適宜添加される。
【0027】
適用に際しては、本発明の効果が損なわれない範囲において、従来から使用されてきた脱水促進剤、例えば、カチオン性ポリマー、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物、直鎖アルコールのエチレンオキシド付加物などを併用しても何ら構わない。
【0028】
【実施例】
本発明を以下の実施例によりさらに詳しく説明するが、これらにより何ら限定されるものではない。
【0029】
〔脱水試験―1〕
オリバーフィルターを用いてライムマッド(固形分濃度が約25重量%)の固液分離が行われ、ライムマッドケーキの含水率は、約30重量%〜約40重量%の間で運転されているクラフトパルプ製造工場Aの苛性化工程から、ケーキ含水率が約40重量%となっている時のライムマッド(固形分濃度25%)を採取し試験に供した。
【0030】
ライムマッド500gを1Lのビーカーに入れ、プロペラ翼付きの攪拌機で撹拌しながら、60〜70℃に加温した。これに表1に記載した組成の脱水促進剤を水溶液にしてマイクロシリンジで300ppm(脱水促進剤の有効成分−mg/ライムマッド固形分−kg)添加し、120rpmで1分間撹拌した。口径9cmのブフナーロートの目皿にNo2濾紙を敷き、このライムマッドを一気に流し込み、リーフテスター〔(株)宮本製作所製〕を用いて真空度650mmHgで吸引濾過した。30秒吸引を行った後、吸引を停止し、濾過したライムマッドケーキの重量(W1)を測定し、105℃の乾燥器中で6時間乾燥した。放冷した後、ライムマッドケーキの重量(W2)を測定し、次式によりライムマッドケーキの含水率(%)を求めた。試験結果を表1に示した。
【0031】
ライムマッドケーキの含水率(%)={(W1−W2)/W1}×100
〔発泡試験〕
500mLの共栓付き試験管に加温したライムマッド300mLを入れ、マイクロシリンジで所定量の脱水促進剤を添加し、上下を5回ゆっくりと転倒させた後に静置し、30秒後の発泡による液面からの泡の高さを測定した。発泡性が高いと脱水性の低下の低下となる。試験結果を表1に示した。
【0032】
【表1】
Figure 0004562159
本発明の2種のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを300ppm(対ライムマッドスラリー固形分)添加することにより、従来のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン縮合物、直鎖アルコールのエチレンオキシド付加物を用いた場合よりもライムマッドケーキ含水率が低減するうえに、泡の発生が少なく、均一な脱水が行われた。
【0033】
以上の試験結果より明らかなように、本発明の2種のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを用いた脱水方法は、従来のラウリルアルコールのエチレンオキシド3〜4モル付加物を用いた脱水方法やポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテルとエチレンオキシドプロピレンオキシド重合物の併用した脱水方法よりも、顕著な脱水効果が得られるうえにライムマッドの発泡がないため、脱水が均一に行われ、より含水率の低いライムマッドケーキを得ることができた。
【0034】
〔脱水試験―2〕
紙パルプ製造会社Bでは、苛性化工程(ライムマッド固形分濃度が約25重量%)の操業条件が変動し、オリバーフィルターを用いたライムマッドケーキ含水率は約35〜40重量%と高く問題となっていた。ライムマッドケーキ含水率が約40重量%になるとオリバーフィルターを停止し、濾布面の洗浄作業を行っていた。オリバーフィルターの目詰まり洗浄は、8時間毎に1回の定期的洗浄の他にフイルターの目詰まり状況に合わせて、適時、洗浄を行っているため、操業に影響を与えていた。また、ライムマッドケーキ含水率が高いと、焼成キルンでの燃料重油使用量も多くなっていた。そこで、オリバーフィルターのバットに脱水促進を目的にラウリルアルコ−ルのエチレンオキシド3モル付加物を300〜500ppm(対ライムマッド固形分)添加して操業していたが、十分改善されなかった。該工場の苛性化工程及びキルンの操業条件は以下の通りである。
【0035】
・オリバーフィルターの洗浄回数:1〜2回/8時間
・オリバーフィルター運転真空度:430〜510mmHg
・オリバーフィルターのドラム回転数:0.8〜2.4rpm
・ライムマッドスラリー温度:50〜60℃
・焼成キルン後のサイクロン出口排ガス温度:150〜170℃
・焼成キルン重油使用量:1,300(L/h)
そこで、本発明の2種のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルをオリバーフイルターのバットに活性成分としてそれぞれ300ppm(対ライムマッド固形分)を8時間、連続で添加し、バット内のライムマッドスラリーの発泡の有無、2時間毎のライムマッドケーキ含水率(重量%)の平均値、オリバーフイルター洗浄回数(回/8時間)、8時間の焼成キルン後のサイクロン排ガス温度(℃)平均値、焼成キルン重油使用量(L/h)平均値にて評価した。ライムマッドケーキ含水率が低くなれば、焼成キルン後のサイクロン排ガス温度(℃)は高くなり、焼成キルン重油使用量(L/h)は小さくなる。結果を表2に示した。
【0036】
【表2】
Figure 0004562159
本発明の2種のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類を組合せることにより、ライムマッドケーキ含水率は約5〜8重量%低下し、その結果、焼成キルンでの重油使用量は約6〜13重量%の減少につながり、コスト低減が達成されたほか、操業時のオリバーフィルターの洗浄回数が1回で済み、作業効率の向上及び経費節減に大きなメリットを得ることができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明の2種のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル類を組合せてライムマッドの脱水を行うことにより、ライムマッドケーキ含水率は低下し、焼成キルンでの重油使用量の減少につながり、コスト低減が達成され、大きなメリットを得ることができる。

Claims (2)

  1. (A)一般式(1)〔式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基、mは2〜10の整数、nはmより大きい5〜20の整数である。〕で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルと、(B)一般式(2)〔式中、R2は炭素数10〜22のアルキル基、pは15〜30の整数、qは2〜10の整数である。〕で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを有効成分として添加することを特徴とするライムマッドの脱水方法。
    Figure 0004562159
    Figure 0004562159
  2. A成分:B成分を90:10〜50:50(重量比)で添加することを特徴とする請求項1記載のライムマッドの脱水方法。
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