JP5846234B2 - 石灰泥の脱水助剤、及びそれを用いた石灰泥の脱水方法 - Google Patents

石灰泥の脱水助剤、及びそれを用いた石灰泥の脱水方法 Download PDF

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Description

本発明は、石灰泥の脱水助剤、及び該脱水助剤を用いて、炭酸カルシウムを含む泥状物(石灰泥)を効率よく脱水する方法に関する。
従来、紙・パルプ製造、特にクラフトパルプ製造における苛性化工程は、回収した黒液をボイラーで燃焼して得られたスメルトを溶解し、その上澄み液である緑液に生石灰を投入して、緑液中の炭酸ナトリウムを水酸化ナトリウムに変換し、生じた炭酸カルシウムを除去して、木材チップの蒸解液とする白液を調製する工程である。緑液は、通常、炭酸ナトリウム、硫化ナトリウムを主成分とした強アルカリ性水溶液であり、この緑液に生石灰を投入すると、生石灰は水と反応して水酸化カルシウムになり、緑液中の炭酸ナトリウムと交換反応を起こし、水不溶性の炭酸カルシウムを生成する。その結果、緑液は水溶性の水酸化ナトリウム、硫化ナトリウムと水不溶性の炭酸カルシウムを含む泥状物(以後「石灰泥」と記すことがある。)を含んでいる。
前記石灰泥は、フィルターで固液分離され、濾液は水酸化ナトリウム、硫化ナトリウムを含む白液としてパルプ蒸解工程に送られ、フィルター表面に分離された脱水ケーキは剥ぎ取られて、キルンで焼かれて生石灰に再生され、再び苛性化工程に使用される。固液分離に使用されるフィルターは、オリバーフィルター、ヤングフィルターあるいはプリコートフィルター等があり、分離された脱水ケーキの含水率は通常30質量%〜40質量%である。しかし、フィルターの目が詰まってくると、脱水ケーキの含水率が上がり、脱水処理に支障を来たすばかりでなく、キルンで焼成するときに燃料が多く必要となる。そこで、装置の運転を止めて濾布面の洗浄が行われるが、洗浄頻度が多いと操業上、支障をきたすことになる。
石灰泥の脱水性を改善するために、各種脱水促進剤の適用が提案されてきた。例えば特許文献1には、カチオン性ポリマーを使用する方法、特許文献2には、炭素数10〜14の直鎖アルコールのエチレンオキシド3〜4モル付加物を使用する方法などを脱水促進剤とする技術が開示されている。
特開昭57−48340号公報 特開2000−344518号公報
しかしながら、前記特許文献1の技術においては、石灰泥は凝集するが、脱水効果は大きくならず、逆に凝集物中に水を抱き込んで脱水率が低下することがあるという問題がある。また、前記特許文献2の技術においては、石灰泥に気泡が多く入り込み、脱水が邪魔されて脱水ケーキの含水率が低下せず、脱水促進剤添加の効果が得られないことがあり、さらに、苛性化工程の変動により、上記の脱水促進剤を添加しても安定した脱水が達成されない場合があるなどの問題点があった。
本発明は、このような状況下になされたものであり、炭酸カルシウムを含む泥状物を効率よく脱水し得る石灰泥の脱水助剤、及び該脱水助剤を用いて、石灰泥を効率よく脱水する方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、下記の知見を得た。
特定の構造(組成)を有するポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥脱水助剤を、苛性化工程で生成した炭酸カルシウムを主体とする石灰泥スラリーに添加することで、該石灰泥の表面が疎水化され、吸引脱水では除去できない吸着水の大部分が除去できるようになり、スラッジフィルターで真空吸引脱水する際に、脱水性が促進され、脱水ケーキ中の含水率を低減させることができる。さらに、当該脱水助剤を用い、その構造を変化させることで、低温脱水用、あるいは高温脱水用として使い分けることができると共に、石灰泥に気泡が入り込みにくくなり、石灰泥の含水率が十分に低下することを見出した。
本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。
すなわち、本発明は、以下の(1)〜(10)を提供する。
(1)下記一般式(1)
1O〔CH2CH(CH3)O〕m〔CH2CH2O〕nH…(1)
(式中のR1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜10の整数、nは1〜10の整数を示す。)
で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む、石灰泥の脱水助剤。
(2)一般式(1)において、R1は炭素数12〜16の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは7〜9の整数、nは1〜4の整数である、上記(1)に記載の石灰泥の脱水助剤。
(3)一般式(1)において、R1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜3の整数、nは6〜9の整数である、上記(1)に記載の石灰泥の脱水助剤。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の石灰泥の脱水助剤を石灰泥に添加する工程を含む、石灰泥の脱水方法。
(5)紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する、20℃以上60℃以下の石灰泥に、上記(2)に記載の石灰泥の脱水助剤を添加する工程を含む、石灰泥の脱水方法。
(6)紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する、50℃以上85℃以下の石灰泥に、上記(3)に記載の石灰泥の脱水助剤を添加する工程を含む、石灰泥の脱水方法。
(7)紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥の温度を測定する温度測定工程と、前記石灰泥の温度が20℃以上50℃未満のときには上記(2)に記載の脱水助剤を選択し、前記石灰泥の温度が50℃以上60℃以下のときには上記(2)に記載の脱水助剤及び上記(3)に記載の脱水助剤の少なくとも1種を選択し、前記石灰泥の温度が60℃を超え85℃以下のときには上記(3)に記載の脱水助剤を選択する、脱水助剤の選択工程と、前記石灰泥に、選択された脱水助剤を添加する工程と、前記脱水助剤が添加された石灰泥を脱水して脱水ケーキを得る脱水工程と、を含む、石灰泥の脱水方法。
(8)紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥を脱水する方法であって、上記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の石灰泥の脱水助剤を、スラッジフィルター送り配管中のポンプサクション又はスラッジフィルターのシャワー水中に添加する工程を含む、上記(4)〜(7)のいずれか一項に記載の石灰泥の脱水方法。
(9)紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥を脱水する方法であって、請求項1〜3のいずれか一項に記載の石灰泥の脱水助剤を、スラッジフィルターのシャワー水中に添加する工程を含む、上記(4)〜(7)のいずれか一項に記載の石灰泥の脱水方法。
(10)紙・パルプ製造における苛性化工程が、クラフトパルプ製造における苛性化工程である、上記(4)〜(9)のいずれか一項に記載の石灰泥の脱水方法。
本発明によれば、炭酸カルシウムを含む泥状物(石灰泥)を効率よく脱水し得る石灰泥の脱水助剤、及び該脱水助剤を用いて、石灰泥を効率よく脱水する方法を提供することができる。
まず、本発明の脱水助剤について説明し、次いで脱水剤を用いた石灰泥の脱水方法を説明する。
[脱水助剤]
本発明の脱水助剤は、下記一般式(1)
1O〔CH2CH(CH3)O〕m〔CH2CH2O〕nH…(1)
(式中のR1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜10の整数、nは1〜10の整数を示す。)
で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含むことを特徴とする。当該構造の脱水助剤は、脱水効率に優れる。
ここで、R1の炭素数、m及びnの上記数値は、平均値であり、実際にはこの数値範囲よりも大きい成分及び/又は小さい成分を含んでいてもよい。ただし、R1の炭素数、m及びnは、上記範囲内であり、上記範囲外のものを含まないことが好ましい。
ここで、脱水助剤は、上記一般式(1)、R1、m及びnの条件を満たす複数種類のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルの混合物であってもよく、単一種類のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルであってもよい。
本発明の脱水助剤は、本発明の目的を損なわない範囲で、必要に応じて他の成分を含有することができる。他の成分としては、例えば、従来公知の凝集剤や他の界面活性剤などを含有することができる。例えば、発泡が激しい場合には、ポリオキシプロピレンアルキルエーテルを添加することができる。
ただし、脱水効率の向上の観点から、脱水助剤中における一般式(1)で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルの含有量は、好ましくは90質量%以上、より好ましくは95質量%以上、更に好ましくは99質量%以上、更に好ましくは100質量%である。
<脱水助剤の製造方法>
一般式(1)で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルは、高級アルコールにプロピレンオキシド、エチレンオキシドを付加することにより製造することができる。
高級アルコールへのエチレンオキシドの付加とプロピレンオキシドの付加はランダムでもブロックでも良く、また、エチレンオキシドを先に付加しても、プロピレンオキシドを先に付加してもよい。好ましくはプロピレンオキシドを先に付加し、次いでエチレンオキシドを付加したブロック付加体である。
高級アルコールにプロピレンオキシド、エチレンオキシドを付加する方法は、特に限定されるものではなく、一般的な方法によって製造することができる。その一例としては、先ず、高級アルコールを耐圧容器に入れ、触媒としてアルカリ金属水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムを所定量加えて溶解する。次いで、温度150〜160℃、圧力2〜4kg/cm2程度で撹拌しながら所定量のプロピレンオキシドを吹き込み、所定量を反応させる。次いで、エチレンオキシドを吹き込み、反応させる。その後、冷却し鉱酸、好ましくは硫酸で中和した後、ろ過する。このようにして、一般式(1)で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを得ることができる。
高級アルコールとしては、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、イソデシルアルコール、ラウリルアルコール(ドデシルアルコール)、トリデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、ミリスチルアルコール、ペンペンタデシルアルコール、セチルアルコール、イソセチルアルコール及びオレイルアルコールの1種又は2種以上が挙げられる。
<第1の態様に係る脱水助剤>
第1の態様に係る脱水助剤は、前述の一般式(1)で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルが、R1が炭素数12〜16の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mが7〜9の整数、nが1〜4の整数である、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである。
当該脱水助剤は、好ましくは20℃以上60℃以下、より好ましくは20℃以上55℃未満の低温における石灰泥の脱水効率に優れている。
当該態様に係る脱水助剤は、上記低温における石灰泥の脱水効率の向上の観点から、好ましくはmが7〜9の整数かつnが2〜4の整数である。同様の観点から、m及びnの合計(m+n)は、好ましくは9〜13である。また、同様の観点から、mとnとの比(m/m+n)は、好ましくは0.55〜0.95であり、より好ましくは0.60〜0.90であり、更に好ましくは0.60〜0.85であり、更に好ましくは0.65〜0.80である。同様の観点から、R1は炭素数12〜16の分岐アルキル基が好ましい。
<第2の態様に係る脱水助剤>
第2の態様に係る脱水助剤は、前述の一般式(1)で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルが、R1が炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mが1〜3の整数、nが6〜9の整数であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルである。
当該脱水助剤は、好ましくは50℃以上85℃以下、より好ましくは55℃以上85℃以下程度の高温における石灰泥の脱水効率に優れている。
当該態様に係る脱水助剤は、上記高温における石灰泥の脱水効率の向上の観点から、好ましくはmが1〜2の整数かつnが7〜8の整数である。同様の観点から、m及びnの合計(m+n)は、好ましくは8〜11であり、より好ましくは9〜11である。また、同様の観点から、mとnとの比(m/m+n)は、好ましくは0.05〜0.40であり、より好ましくは0.08〜0.35であり、更に好ましくは0.10〜0.30であり、更に好ましくは0.11〜0.23である。
[石灰泥の脱水方法]
次に、前述する脱水助剤を用いた石灰泥の脱水方法について説明する。
本発明に係る石灰泥の脱水方法は、前述の石灰泥の脱水助剤を石灰泥に添加する工程を含む。
以下に、本発明に係る石灰泥の脱水方法の好適な態様について説明する。
<脱水助剤の添加工程>
当該石灰泥の脱水方法は、紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥に、前述の石灰泥の脱水助剤を添加する工程を含む。
この紙・パルプ製造における苛性化工程は、クラフトパルプ製造における苛性化工程であることが好ましい。
脱水助剤の添加場所としては、緑液に生石灰を投入してなる石灰泥スラリーをスラッジフィルターに送るスラッジフィルター送り配管中のポンプサクション、ポンプデリバリー、スラッジフィルター送り配管の途中に設けられた石灰泥スラリーを貯蔵するための石灰泥タンク、スラッジフィルターのスラリー受けバット、スラッジフィルターのシャワー水の1箇所又は2箇所以上が好ましく、スラッジフィルター送り配管中のポンプサクション及びスラッジフィルターのシャワー水の一方又は双方に添加するのがより好ましく、スラッジフィルター送り配管中のポンプサクションまたはスラッジフィルターのシャワー水に添加するのが更に好ましい。また、より効率的に脱水する観点から、脱水助剤を少なくともスラッジフィルターのシャワー水に添加するのがより更に好ましく、例えば脱水助剤の全量をスラッジフィルターのシャワー水に添加するのが好ましい。
脱水助剤の添加量は、石灰泥の固形分濃度や粒子径に影響されるが、石灰泥スラリーに対して、好ましくは10〜1000mg/Lであり、より好ましくは50〜500mg/L、更に好ましくは50〜300mg/L、より更に好ましくは50〜200mg/Lである。
また、脱水助剤の添加量は、石灰泥スラリーの固形分に対して、好ましくは30〜10000mg/kg、より好ましくは30〜6000mg/kg、さらに好ましくは30〜2800mg/kgである。
脱水助剤は、必要に応じて原液添加することができ、また、溶媒で希釈して添加することもできる。溶媒で希釈して添加する場合、溶媒は、水が好ましい。また、脱水助剤を溶媒で希釈してなる希釈液中における脱水助剤の含有量は、好ましくは1000〜50000mg/Lであり、より好ましくは3000〜20000mg/Lであり、更に好ましくは5000〜10000mg/Lである。
なお、苛性化工程で生成される石灰泥の固形分濃度は、通常250〜450g/L程度であり、また平均粒子径は個数分布で通常1〜5μm程度である。
(脱水剤の種類)
紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する、20℃以上60℃以下の石灰泥には、前述した第1の態様に係る石灰泥の脱水助剤を添加することが好ましい。これにより、このような低温の石灰泥の脱水効率が向上する。
また、紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する、50℃以上85℃以下の石灰泥に、前述した第2の態様に係る石灰泥の脱水助剤を添加することが好ましい。これにより、このような高温の石灰泥の脱水効率が向上する。
このように、温度条件の異なる現場ごとに最適な脱水助剤を選定することにより、脱水ケーキの含水率を良好に低減することができる。
<脱水工程>
本脱水工程では、前記添加工程で脱水助剤の添加された石灰泥スラリーを脱水して、脱水ケーキを得る。
このようにして得られた脱水ケーキは含水率が低い。そのため、当該脱水ケーキを絶乾状態にするために必要な熱量が減少し、従来方法より石灰キルンの重油使用量を削減できる。また、脱水ケーキからの持ち込み水分の減少により、石灰キルンの温度が上昇するため、石灰焼成度を改善できる。更に、持ち込み水分の減少によりアルカリの持ち込みが減るため、キルンのダムリングを軽減することができる。また、脱水ケーキの水分が減少するため、設備閉塞のリスクが軽減され、清掃の回数も減少する。
<石灰泥の脱水方法の一態様>
石灰泥の脱水方法の一態様は、紙・パルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥の温度を測定する温度測定工程と、前記石灰泥の温度が20℃以上50℃未満のときには前述の第1の態様に係る脱水助剤を選択し、前記石灰泥の温度が50℃以上60℃以下のときには前述の第1の態様に係る脱水助剤及び前述の第2の態様に係る脱水助剤の少なくとも1種を選択し、前記石灰泥の温度が60℃を超え85℃以下のときには前述の第2の態様に係る脱水助剤を選択する、脱水助剤の選択工程と、前記石灰泥に、選択された脱水助剤を添加する工程と、前記脱水助剤が添加された石灰泥を脱水して脱水ケーキを得る脱水工程と、を含む。
このように、温度条件の異なる現場ごとに最適な脱水助剤を選定することにより、脱水ケーキの含水率を良好に低減することができる。
次に実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定されるものではない。
[脱水助剤]
脱水助剤として、第1表、第2表及び第3表に示す組成の脱水助剤を用いた。すなわち、脱水助剤として、前述の一般式(1)において、R、m及びnが第1表、第2表及び第3表に示す組成である脱水助剤を用いた。
Figure 0005846234
Figure 0005846234
Figure 0005846234
[石灰泥スラリー]
石灰泥スラリーとして、某製紙工場の苛性化工程から採取した薬剤無添加の石灰泥スラリーを用いた。固形分濃度は、純水を用いて、実機ライムマッドフィルターの受けバットに流入する濃度である36g/Lに調整した。
[実施例1−1]
石灰泥スラリーをポリ瓶に50mL採取し、所定温度(30℃)まで加熱した。これに所定量(200mg/L)の脱水助剤を添加し、均一になるよう十分混合した。混合したスラリー全量を吸引濾過器(最大吸引圧力:−0.095MPa)で60秒間吸引濾過した。
濾過後の脱水ケーキ全量を取り出し、チャック付きの袋の中で均一になるようほぐした。その中から約5gを採取し湿潤質量を測定した(Ww)。
その後、105℃の乾燥器内で12時間以上乾燥し、放冷後に乾燥質量を測定した(Wd)。脱水ケーキ中の含水率を次式より求めた。
脱水ケーキ中の含水率(質量%)=[(Ww−Wd)/Ww]×100
脱水ケーキ中の含水率を第4表に示す。
[実施例1−2〜1−4]
実施例1−2,1−3及び1−4では、ポリ瓶に採取された石灰泥スラリーを、それぞれ、50℃(実施例1−2)、60℃(実施例1−3)及び80℃(実施例1−4)まで加熱したこと以外は、実施例1−1と同様の操作を行った。脱水ケーキ中の含水率を第4表に示す。
[実施例2−1〜14−4]
実施例2−1〜14−4では、脱水剤の種類及び加熱温度を第4表に示すとおりとしたこと以外は実施例1−1と同様の操作を行った。脱水ケーキ中の含水率を第4表に示す。
[比較例1−1〜1−4]
比較例1−1〜1−4では、脱水剤を用いなかったこと以外は、それぞれ実施例1−1〜1−4と同様の操作を行った。脱水ケーキ中の含水率を第4表に示す。
Figure 0005846234
実施例1−1〜14−4と比較例1−1〜1−4との比較からわかるとおり、脱水剤No.1〜14を添加することにより、好適な脱水効果を発現する。
脱水剤No.1〜3は、低温域でより好適な脱水効果を発現すると共に、脱水剤No.4〜7は、高温域でより好適な脱水効果を発現する。
[実施例15,16及び比較例2]
次に、脱水剤の添加場所による脱水効果の違いを評価するために、下記の試験を行った。脱水剤として表1の脱水剤NO.3を100mg/L−スラリー重量で、スラッジフィルター送り配管中のポンプサクション(実施例15)又はスラッジフィルターのシャワー水(実施例16)に添加した。比較例2として、脱水剤を添加しない場合についても同様に試験を行った。結果を第5表に示す。
Figure 0005846234
第5表に示すとおり、本願発明の脱水剤は、スラッジフィルター送り配管中のポンプサクション(実施例15)及びスラッジフィルターのシャワー水(実施例16)のいずれに添加しても、すぐれた脱水効果が発揮されることが明らかになった。また、スラリーに直接添加するよりも、脱水剤を添加したシャワー水をスラリーに添加した方が、よりすぐれた脱水効果が発揮されることが明らかになった。
本発明の脱水助剤、及びそれを用いた石灰泥の脱水方法は、石灰泥を効率よく脱水することができるため、紙・パルプ製造における苛性化工程における脱水助剤として好適に適用することができる。

Claims (6)

  1. 下記一般式(1)
    1O〔CH2CH(CH3)O〕m〔CH2CH2O〕nH…(1)
    (式中のR1は炭素数12〜16の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは7〜9の整数、nは1〜4の整数を示す。)
    で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む、石灰泥の脱水助剤。
  2. 紙及び/又はパルプ製造における苛性化工程において生成する、20℃以上60℃以下の石灰泥に、請求項1に記載の石灰泥の脱水助剤を添加する工程を含む、石灰泥の脱水方法。
  3. 紙及び/又はパルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥の温度を測定する温度測定工程と、
    前記石灰泥の温度が20℃以上50℃未満のときには、下記一般式(1)
    1 O〔CH 2 CH(CH 3 )O〕 m 〔CH 2 CH 2 O〕 n H…(1)
    においてR 1 は炭素数12〜16の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは7〜9の整数、nは1〜4の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤を選択し、
    前記石灰泥の温度が50℃以上60℃以下のときには、一般式(1)においてR 1 は炭素数12〜16の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは7〜9の整数、nは1〜4の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤及び一般式(1)において、R1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜3の整数、nは6〜9の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤の少なくとも1種を選択し、
    前記石灰泥の温度が60℃を超え85℃以下のときには、一般式(1)において、R1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜3の整数、nは6〜9の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤を選択する、脱水助剤の選択工程と、
    前記石灰泥に、選択された脱水助剤を添加する工程と、
    前記脱水助剤が添加された石灰泥を脱水して脱水ケーキを得る脱水工程と、
    を含む、石灰泥の脱水方法。
  4. 紙及び/又はパルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥を脱水する方法であって、
    下記一般式(1)
    1 O〔CH 2 CH(CH 3 )O〕 m 〔CH 2 CH 2 O〕 n H…(1)
    においてR1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜10の整数、nは1〜10の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤、
    一般式(1)においてR 1 は炭素数12〜16の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは7〜9の整数、nは1〜4の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤、及び、
    一般式(1)においてR1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜3の整数、nは6〜9の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤、
    のいずれかを、スラッジフィルター送り配管中のポンプサクションに添加する工程を含む、請求項2又は3に記載の石灰泥の脱水方法。
  5. 紙及び/又はパルプ製造における苛性化工程において生成する石灰泥を脱水する方法であって、
    下記一般式(1)
    1 O〔CH 2 CH(CH 3 )O〕 m 〔CH 2 CH 2 O〕 n H…(1)
    においてR1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜10の整数、nは1〜10の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤、
    一般式(1)においてR 1 は炭素数12〜16の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは7〜9の整数、nは1〜4の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤、及び、
    一般式(1)においてR1は炭素数10〜18の直鎖及び/又は分岐アルキル基、mは1〜3の整数、nは6〜9の整数で表されるポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルを含む石灰泥の脱水助剤、
    のいずれかを、スラッジフィルターのシャワー水中に添加する工程を含む、請求項2又は3に記載の石灰泥の脱水方法。
  6. 紙及び/又はパルプ製造における苛性化工程が、クラフトパルプ製造における苛性化工程である、請求項2〜5のいずれか一項に記載の石灰泥の脱水方法。
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