JP4560967B2 - 空気調和装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は定期点検又は定期メンテナンスを要する空気調和装置に関するものであり、空調運転を継続しながら点検又はメンテナンスを可能にする構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来コンピュータなどを設置した部屋を冷却する空気調和装置では、単位面積あたりのコンピュータの発熱量が小さく、空調負荷は0.3から0.4kW/m2であった。しかし、最近のインタ-ネット・デ−ター・センターなどに代表されるようにICの高集積化が進んだ結果、コンピュ−タの高性能化が進展し、小型で高性能なコンピュ−タが主流となった。このようなサ−バ−をひとつのキャビネットラックにできるだけ多く収納しようとする結果、単位面積あたりの発熱量は1.5から2.0kW/m2と非常に大きく、1台の空気調和装置の占める負荷は大きくなってきた。
【0003】
このような状況下で、定期点検や万が一の故障部品のメンテナンス時に1台といえども空気調和装置の機能を停止させることは、コンピュ−タなどへの影響が甚大なものとなり、定期点検やメンテナンスを想定して、バックアップのために空気調和装置の台数を増やさなければならないなどの問題が生じる。
そのため、定期点検やメンテナンス時においても、可能な限り運転を継続できる空気調和装置の必要性が高まっている。
【0004】
ところが、図10に示す従来の空気調和装置では、室内熱交換器6、吸込口、吹出口で形成される風路1a内に送風ファン用モータ12や制御器である制御BOX13、冷媒回路部品(絞り装置5、冷媒分配用ヘッダ6a、温度検出装置6b)などが存在するために、図11に示すようにメンテナンス時に意匠パネル24を開けてしまうと不必要に空調機能を低下させてしまう。たとえば、モータ12の運転状態を点検(電流値、回転数測定など)するだけのために意匠パネル24を開けてしまうと、開口部より風がバイパスし、冷却効果が低減する。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、空調運転を継続しながら点検やメンテナンスが可能な空気調和装置を得ることを目的とする。
また、意匠パネルの制約を緩和できる空気調和装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る空気調和装置は、空調運転状態のまま風路抵抗を大きくすることなく点検又はメンテナンスが可能な位置に定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を配設した室内機を備えたものである。
【0007】
また、空調運転状態のまま空調能力を低下させることなく点検又はメンテナンスが可能な位置に定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を配設した室内機を備えたものである。
【0008】
また、前記室内機は被空調空気を吸い込む吸込口と、調和空気を吹き出す吹出口とを備え、これら吸込口および吹出口は空調対象物と風路で結ばれているものである。
【0009】
また、定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を内蔵した室内機に開閉可能に設けられた複数の意匠パネルと、前記意匠パネルの内側に設けられ、当該意匠パネルよりも小さな内パネルとを備えたものである。
【0010】
また、意匠パネルは風路スペースおよび定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を収納する収納スペースを覆うと共に、内パネルは前記収納スペースを開放し、前記風路スペースを覆うものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。図1はこの発明の空気調和装置の冷媒回路などの構成を示す回路図で、図1において、1はサーバーなどの発熱体が設置された室内に設置される室内機、2は屋外に設置される室外機、3は冷媒流を発生させる圧縮機、4は冷媒と室外空気との間で熱交換を行なう室外熱交換器、5は電子式膨張弁である絞り装置、6は冷媒と室内空気との間で熱交換を行なう室内熱交換器、7は冷媒量の調節が可能なアキュムレータ、8はこれら圧縮機3、室外熱交換器4、絞り装置5、室内熱交換器6、アキュムレータ8および圧縮機3をこの順に順次接続する冷媒配管で、これらによって冷凍サイクルが形成される。この冷凍サイクルにおいて、室外熱交換器4は凝縮器として、室内熱交換器6は蒸発器として作用する。尚、本実施の形態では冷媒には非共沸混合冷媒であるR407Cが使用されているが、擬似共沸混合冷媒であるR410Aや可燃性冷媒であるR32等を用いてもよい。
【0012】
9は室外熱交換器4を通過する空気流を発生させる送風ファンで、本実施の形態ではプロペラファンである。10は送風ファン9を駆動するモータである。11は室内熱交換器6を通過する空気流を発生させる送風ファンで、本実施の形態では遠心ファンである。12は送風ファン11を駆動するモータである。13aは絞り装置5の開閉および開度、モータ12の回転速度を制御する制御装置で後述する制御ボックス13内に収納させている。14は圧縮機3の回転速度、モータ10の回転速度を制御する制御装置である。そして、絞り装置5、室内熱交換器6、送風ファン11、モータ12および制御装置13aは室内機1内に設けられ、圧縮機3、室外熱交換器4、アキュムレータ7、送風ファン9、モータ10、制御装置14は室外機2に設けられている。
【0013】
図2は空気調和装置を建物に設置した状態を示す概念図である。図2において、室内15の床下は床下ダクト17が配設され、同様に室内15の天井裏には天井ダクト16が配設されている。サーバー等の発熱体はこの床下ダクト17に開口した吹出穴上に設置され、発熱体の上方には天井ダクト16に開口した吸込穴が形成されている。室内機1は床下ダクト17に開口した吸込穴上に設置され、室内機1の上方には天井ダクト16に開口した吹出穴が形成されている。このようにして床下ダクト17は室内機1底面に形成された吹出口と発熱体とを結び、冷却空気を発熱体に給気すると共に、天井ダクト16によって発熱体と室内機1天面に形成された吸込口とを結び、発熱体によって加熱された室内空気を室内機1に取り込んでいる。
【0014】
室外機2は建物の屋上18に設置されている。尚、室内機1および室外機2は発熱体の数や発熱量に合わせて複数台設置され、室内機1と室外機2とは冷媒配管8によって接続されている。
天井ダクト16は吸込穴に比較的目の粗いフィルタ19が取付けられている。
また、室内機1天面の吸込口には比較的目の細かいフィルタ20が着脱可能に取付けられている。
発熱体は単位面積あたりの発熱量が1.5から2.0kW/m2と非常に大きく、常時稼動しているインタ-ネット・デ−ター・センターのサーバで、キャビネットに固定されて、高さ方向に複数段積層されたものである。
【0015】
図3は室内機1の内部構造を模式的に示した(a)正面図、(b)A−A断面図である。図3において、21は室内機1内を風路1aとメンテナンススペース1bとに隔絶する仕切板で、風路1aは室内機1の天面に吸込口が、底面に吹出口が開口され、吸込口から吹出口に向かって熱交換器6、熱交換器6に結露するドレン水を回収するドレンパン22、送風ファン11が内設されている。メンテナンススペース1bには絞り装置5、冷媒配管8、送風ファン11と駆動軸を介して接続されたモータ12、制御BOX13およびドレンパン22に接続され、ドレン水を外部に排水するためのドレン配管23が内設されている。
【0016】
仕切板15には風路1a側の熱交換器6とメンテナンススペース1b側の絞り装置5および冷媒配管8とを接続するため、熱交換器6の側部であるサイドプレートをメンテナンススペース1b側に貫通させる熱交換器用開口部21aで、これによって熱交換器6側面に設置される冷媒分配用ヘッダ6aや温度検出装置6b、絞り装置5をメンテナンススペース1b側へ配置し、風路1aから切り離している。ドレンパン22からメンテナンススペース1b側へドレンホース23を関数させるドレンホース用開口部21b、モータ12の駆動軸を送風ファン11と接続するため、駆動軸を貫通させる軸用開口部21cが形成され、これら各開口部は各構成を貫通後気密状態になるよう施される。
【0017】
熱交換器6は逆「ハ」の字状に配置され、室内機1天面の吸込口から吸い込まれた室内空気は中央から熱交換器6を通過して前側および背面側へ流れ、ファン11を通って底面の吹出口から床下ダクト17へと流れる。
メンテナンススペース1bに配設された絞り装置5、モータ12、ドレンホース23は定期点検が必要な部品である。また、風路1aの吸込口に装着されたフィルタ20は定期メンテナンスが必要な部品であり、空気調和装置が空調運転状態にあっても室内機1外側から着脱可能な構造となっている。
【0018】
図4は室内機1の正面図で、(a)は意匠パネル24aを閉状態にして風路1aを覆い、メンテナンススペース1bの意匠パネル24bを外し開状態にしてメンテナンススペース1bを露出させた状態、(b)は意匠パネル24aおよび24bを閉状態にして風路1aおよびメンテナンススペース1bを覆った状態を示している。尚、上述した図3(a)は意匠パネル24aおよび24bを外し開状態にして風路1aおよびメンテナンススペース1bを露出させた状態を示している。意匠パネル24aおよび24bは四角形で閉状態では四隅をネジ留めし、このネジを外すことでパネルを外し開状態にする。
【0019】
風路1aはメンテナンススペース1bよりも容積が大きく、それぞれが高さおよび奥行寸法を同じにする直方体の部屋構造なので、正面視においても風路1aの方がメンテナンススペース1bより幅広になっている。このため、風路1aを覆う意匠パネル24aの幅はメンテナンススペース1bを覆う意匠パネル24bよりも幅広である。意匠パネル24aは閉状態において室内機1の筐体および仕切板21の前端面と気密性を保持して密着している。
【0020】
上記のように構成された空気調和装置においては、室内機1の定期点検時又は定期メンテナンス時に空調運転を停止する必要はなく、通常とおり運転する。サービスマンは定期点検又は定期メンテナンスにあたって意匠パネル24bのみ取り外し、モータ12、絞り装置5、冷媒分配用ヘッダ6a、温度検出装置、冷媒配管8およびドレン配管23の状態を確認する。確認の結果特に異常がなければ、意匠パネル24bを閉じる。メンテナンスが必要なフィルタ20については、空調運転状態のままフィルタ20を室内機1外部から取り外し、フィルタ20の清掃又は交換を行なう。フィルタ20を取り外しても風路の圧力損失が大きくなることはないので、空調能力を低下させることはない。
【0021】
上記構成によれば、意匠パネル24aは風路1a気密を保持したままの閉状態で点検またはメンテナンス作業が行なえるので、意匠パネルの開閉によって風路1aがバイパスされることを防止でき、定期点検や定期メンテナンス時でも空調能力を維持できる。点検対象又はメンテナンス対象の構成部品であって、異常が発見された場合には空調運転を停止して対象部品を交換したり修理する必要があるが、通常の定期点検や定期メンテナンスにおいては空調運転を継続したままで行なえるので、発熱体を停止させる必要がない。
【0022】
本実施の形態では室内機天面吸込口から室内空気を吸い込み、熱交換した調和空気を室内機底面の吹出口から吹き出す構成について説明したが、正面又は底面吸い込みや天面吹き出しする構成であってもより。また、本実施の形態の室内機1は設置面積が小さくなるよう圧縮機、アキュムレータ等の冷媒回路構成部品を室外機2に搭載したスプリット方式について説明したが、冷媒回路部品を室内機に搭載したリモート方式であっても良い。但し、室内機はサーバー等の発熱体と同室に設置されている場合が多く、室の開放や室内環境などの制約条件が多いのに対し、室外機は屋外に設置される場合が多く制約が少ないこと並びに定期点検又は定期メンテナンスの対象部品が室内機に集中すると、メンテナンススペースが大きくなり、室内機の容積が大きくなることから、スプリット方式が好適である。
【0023】
本実施の形態のように空調対象物である発熱体と室内機1との間の吸込流、吹出流を天井ダクト16および床下ダクト17によって風路接続すれば、発熱体からの熱気や冷却された調和空気が室内15全体に放出されにくくなり、室内15が極端に熱くなったり寒くなったりすることを防止できる。その結果、発熱体および空気調和装置を運転状態のまま点検作業、メンテナンス作業を行なうサービスマンを過酷な温度環境に曝さないようにでき、作業性が向上する。尚、図2では天井ダクトと室内機の吸込口との間は若干の隙間によって室内の周囲空気を吸い込むように構成したが、天井ダクトを室内機の吸込口に接続してもよい。
【0024】
実施の形態2.
図5はこの発明の空気調和装置の室内機における他の実施の形態を示す正面図で、(a)は意匠パネル24cを閉状態にし、メンテナンススペース1bを覆う意匠パネル24bを外し開状態にしてメンテナンススペース1bを露出させた状態、(b)は意匠パネル24cおよび24dを閉状態にして風路1aおよびメンテナンススペース1bを覆った状態を示している。図5において、24cは室内機1の幅寸法の略1/2の幅寸法を有し、風路1aの前面に配されて風路1aの一部を覆う左側の意匠パネル、24dは室内機1の幅寸法の略1/2の幅寸法を有し、風路1aの残り部分(室内機1正面において右半分にかかる部分)とメンテナンススペース1bを覆う右側の意匠パネル、25は意匠パネル24dの内側に設けられ、意匠パネル24cで覆いきれない風路1aの残り部分を覆う中パネルである。
【0025】
中パネル25は閉状態においてその右端部が仕切板21の前端面と気密性を保持して密着し、その上下端部が室内機1の筐体上下と気密性を保持して密着している。また、中パネル25および意匠パネル24cは閉状態において隣接する端部が密着し、併せて風路1aを気密状態に保持している。意匠パネル24cおよび24dは同一形状または左右対称形状に形成され、それぞれの四隅が室内機1筐体にネジ留めされることで閉状態となり、ネジを外すことでパネルを外し開状態になる。本実施の形態では意匠パネル24cと24dは同一形状である。
【0026】
上記のような構成により、風路1aとメンテナンススペース1bやその内部部品のレイアウトによって意匠パネル形状が制約されにくくなる。この結果、意匠パネルサイズの自由度が上がり、意匠的に見栄えが良く、パネルを大きくしなくても済むからコスト低減が可能で工作性も良い。特に本実施の形態では意匠パネル24c、と24dが同一形状なので共通化によるコスト削減効果が期待でき、2枚パネルの場合、何れのパネルも室内機幅寸法の半分以下にできる。大型パネルにしないで済むので、パネルの振動抑制も図れる。
【0027】
実施の形態3.
図6はこの発明の空気調和装置の他の実施の形態における室内機の内部構造を模式的に示した(a)正面図、(b)左側面図、(c)A−A断面図である。図6において、仕切板21はA−A断面を示す一点鎖線に沿った形状であり、上部垂直面とこの上部垂直面下端から左方に延設した水平面とこの水平面の左端から下方に延設し室内機1の幅方向ほぼ中間に位置する下部垂直面とからなる矩形状である。この仕切板21により、風路1aは上部が広く下部が狭く形成されると共にメンテナンススペース1bは逆に上部が狭く下部が広く形成される。上部の広い風路1aには幅方向略いっぱいに室内熱交換器6が配置され、下部の狭い風路1aにはファン11が配設されている。尚、風路1aの吸込口も上部の風路幅に合わせて開口している。
【0028】
メンテナンススペース1bの上部には室内熱交換器6に付随してその側部に設けられ、比較的幅が小さい冷媒分配用ヘッダ6aや温度検出装置、絞り装置5が配置され、下部の広いスペースにはファン11と駆動軸で接続され、比較的幅の大きなモータ12や基板などが収納された制御BOX13が配置されている。このように風路1aで幅方向に大きな部品とメンテナンススペース1bで幅方向に小さな部品を横方向に配置し、風路1aで幅方向に小さな部品とメンテナンススペース1bで幅方向に大きな部品を横方向に配置することで、室内機1全体の幅方向がコンパクトにまとめられている。
【0029】
また、制御BOX13は基板等を収納していることから、基板を奥行方向に配置すれば制御BOX13の幅方向を小さくできるが、点検時にサービスマンから見づらくなる。そこで、下部の幅方向に広いメンテナンススペースに制御BOX13を配置することで、基板を室内機1の幅方向に配置し、幅広な制御BOXとなっても室内機1は幅方向にコンパクトに収めることが可能になる。
【0030】
仕切板21の水平面は室内熱交換器6の右側を通過した空気流をファン11へと導くガイドの役割も果たす。空気流をより円滑に導くために仕切板21の水平面を左(ファン11側)に向かって低くなるよう形成しても良い。また、ドレン配管23をメンテナンススペース1bに引出すため、ドレンパン22の底面を右側に傾斜させ、右端にドレン配管23を接続すればドレン配管23が短くて効率的である。このドレンパン22の傾斜に合わせて仕切板21の水平面を右に向かって低くなるよう形成しても良い。また、ドレン配管23を仕切板21の水平面を貫通させてメンテナンススペース1bに引き出すようにしても良い。
【0031】
図7は図6の室内機1の正面図で、(a)は意匠パネル24cを閉状態にし、メンテナンススペース1bを覆う意匠パネル24bを外し開状態にしてメンテナンススペース1bを露出させた状態、(b)は意匠パネル24cおよび24dを閉状態にして風路1aおよびメンテナンススペース1bを覆った状態を示している。中パネル25は室内機1の幅方向中間よりも右側にはみ出した風路1aの上部スペースを覆っている。その他のパネル構成は実施の形態2と同様である。
【0032】
上記のような構成により、風路1aとメンテナンススペース1bやその内部部品のレイアウトによって意匠パネル形状が制約されにくくなる。この結果、意匠パネルサイズの自由度が上がり、意匠的に見栄えが良く、パネルを大きくしなくても済むからコスト低減が可能で工作性も良い。特に本実施の形態では意匠パネル24c、と24dが同一形状なので共通化によるコスト削減効果が期待でき、2枚パネルの場合、何れのパネルも室内機幅寸法の半分以下にできる。大型パネルにしないで済むので、パネルの振動抑制も図れる。
【0033】
実施の形態4.
図8はこの発明の空気調和装置の他の実施の形態における室内機の内部構造を模式的に示した(a)正面図、(b)左側面図、(c)A−A断面図である。図8において、仕切板21はA−A断面を示す一点鎖線に沿った形状であり、上部垂直面とこの上部垂直面下端から前方が高い段差を有して左方に延設した水平面とこの水平面の左端から下方に延設し室内機1の幅方向ほぼ中間に位置する下部垂直面と、段違いの水平面同士(より厳密には前側水平面の後縁と後側水平面の前縁)を連結し上部が室内熱交換器6の傾斜に沿って前傾した連結面とからなる。
【0034】
この仕切板21により、風路1aは上部および中部後側が広く、中部前側および下部が狭く形成されると共にメンテナンススペース1bは逆に上部および中部後側が狭く中部前側および下部が広く形成される。上部および中部後側の広い風路1aには前傾した室内熱交換器6がその下部右側を風路の中部後側のスペースにまでおよんで幅方向略いっぱいに配置され、中部左側および下部の狭い風路1aにはファン11が配設されている。尚、風路1aの吸込口も上部の風路幅に合わせて開口している。
【0035】
メンテナンススペース1bの上部には室内熱交換器6に付随してその側部に設けられ、比較的幅が小さい冷媒分配用ヘッダ6aや温度検出装置、絞り装置5が配置され、中部前側の広いスペースにはファン11と駆動軸で接続され、比較的幅の大きなモータ12が配置され、下部の広いスペースには基板などが収納された制御BOX13が配置されている。このように風路1aで幅方向に大きな部品とメンテナンススペース1bで幅方向に小さな部品を横方向に配置し、風路1aで幅方向に小さな部品とメンテナンススペース1bで幅方向に大きな部品を横方向に配置すると共に、室内機1中部では、後側を風路スペースとすることで室内熱交換器1の収納高さを確保していることで、室内機1全体の幅および高さ方向がコンパクトにまとめられている。
【0036】
また、制御BOX13は基板等を収納していることから、基板を奥行方向に配置すれば制御BOX13の幅方向を小さくできるが、点検時にサービスマンから見づらくなる。そこで、下部の幅方向に広いメンテナンススペースに制御BOX13を配置することで、基板を室内機1の幅方向に配置し、幅広な制御BOXとなっても室内機1は幅方向にコンパクトに収めることが可能になる。
【0037】
仕切板21の各水平面は室内熱交換器6の右側を通過した空気流をファン11へと導くガイドの役割も果たす。空気流をより円滑に導くために仕切板21の水平面を左(ファン11側)に向かって低くなるよう形成しても良い。また、ドレン配管23をメンテナンススペース1bに引出すため、ドレンパン22の底面を右側に傾斜させ、右端にドレン配管23を接続すればドレン配管23が短くて効率的である。このドレンパン22の傾斜に合わせて仕切板21の後側水平面を右に向かって低くなるよう形成しても良い。また、ドレン配管23は仕切板21の後側水平面を貫通させてメンテナンススペース1bに引き出しているが、上部垂直面を貫通させても良い。
【0038】
室内機中部の後側を風路1aとし、前側をメンテナンススペース1bとすることで、サービス面である室内機1正面に開口するメンテナンススペースを広く確保できる。また、室内機熱交換器6を実施の形態1〜3のようなV字状から前傾したI字状にすることで、ドレンパンを中部後側のスペースに集約でき、モータとドレンパン、ドレン配管を前後方向に配置することが可能になる。
【0039】
図9は図8の室内機1の正面図で、(a)は意匠パネル24cを閉状態にし、メンテナンススペース1bを覆う意匠パネル24bを外し開状態にしてメンテナンススペース1bを露出させた状態、(b)は意匠パネル24cおよび24dを閉状態にして風路1aおよびメンテナンススペース1bを覆った状態を示している。中パネル25は室内機1の幅方向中間よりも右側にはみ出した風路1aの上部スペースを覆っている。その他のパネル構成は実施の形態3と同様である。
【0040】
上記のような構成により、風路1aとメンテナンススペース1bやその内部部品のレイアウトによって意匠パネル形状が制約されにくくなる。この結果、意匠パネルサイズの自由度が上がり、意匠的に見栄えが良く、パネルを大きくしなくても済むからコスト低減が可能で工作性も良い。特に本実施の形態では意匠パネル24cと24dが同一形状なので共通化によるコスト削減効果が期待でき、2枚パネルの場合、何れのパネルも室内機幅寸法の半分以下にできる。大型パネルにしないで済むので、パネルの振動抑制も図れる。また、右側にはみ出した風路1aの容積に比べ中パネルを小さくすることができる。
【0041】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、空調運転状態のまま風路抵抗を大きくすることなく点検又はメンテナンスが可能な位置に定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を配設した室内機を備えたので、風路抵抗を維持しながらの継続的な空調運転が可能になる。
【0042】
また、空調運転状態のまま空調能力を低下させることなく点検又はメンテナンスが可能な位置に定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を配設した室内機を備えたので、空調能力を維持しながらの継続的な空調運転が可能になる。
【0043】
また、前記室内機は被空調空気を吸い込む吸込口と、調和空気を吹き出す吹出口とを備え、これら吸込口および吹出口は空調対象物と風路で結ばれているので、点検またはメンテナンス時の作業環境を良好にできる。
【0044】
また、定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を内蔵した室内機に開閉可能に設けられた複数の意匠パネルと、前記意匠パネルの内側に設けられ、当該意匠パネルよりも小さな内パネルとを備えたので、室内機のレイアウトの自由度が向上する。
【0045】
また、意匠パネルは風路スペースおよび定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を収納する収納スペースを覆うと共に、内パネルは前記収納スペースを開放し、前記風路スペースを覆うので、風路のレイアウトの自由度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明における空気調和装置の冷媒回路を示す回路図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における空気調和装置を示す概念図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における室内機の内部構造を模式的に示した(a)正面図、(b)A−A断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1における(a)は意匠パネル24aを閉状態にし意匠パネル24bを開状態にした状態を示す正面図、(b)は意匠パネル24aおよび24bを閉状態にした状態を示す正面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における(a)は意匠パネル24cを閉状態にし意匠パネル24dを開状態にした状態を示す正面図、(b)は意匠パネル24cおよび24dを閉状態にした状態を示す正面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3における室内機の内部構造を模式的に示した(a)正面図、(b)左側面図、(c)A−A断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3における(a)は意匠パネル24cを閉状態にし意匠パネル24dを開状態にした状態を示す正面図、(b)は意匠パネル24cおよび24dを閉状態にした状態を示す正面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4における室内機の内部構造を模式的に示した(a)正面図、(b)左側面図、(c)A−A断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態4における(a)は意匠パネル24cを閉状態にし意匠パネル24dを開状態にした状態を示す正面図、(b)は意匠パネル24cおよび24dを閉状態にした状態を示す正面図である。
【図10】 従来の空気調和装置における室内機の内部構造を模式的に示した(a)正面図、(b)A−A断面図である。
【図11】 従来の空気調和装置における室内機の(a)は左側意匠パネルを閉状態にし右側意匠パネルを開状態にした状態を示す正面図、(b)は意匠パネルを閉状態にした状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 室内機、1a 風路、 1b メンテナンススペース、 2 室外機、 5 絞り装置、 6 室内熱交換器、6a 冷媒分配用ヘッダ、 11 室内送風ファン、 12 モータ、 13 制御BOX、 15 室内、 16 天井ダクト、 17 床下ダクト、 18 屋上、 20 フィルタ、 21 仕切板、 22ドレンパン、 23 ドレン配管、 24 意匠パネル、 25 中パネル。
Claims (1)
- 定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を内蔵した室内機に開閉可能に設けられた複数の意匠パネルと、前記意匠パネルの内側に設けられ、当該意匠パネルよりも小さな内パネルとを備え、
前記意匠パネルは風路スペースおよび定期点検又は定期メンテナンスを要する部品を収納する収納スペースを覆うと共に、前記内パネルは前記収納スペースを開放し、前記風路スペースを覆うことを特徴とする空気調和装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001041814A JP4560967B2 (ja) | 2001-02-19 | 2001-02-19 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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