JP4560157B2 - 潤滑油基油組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、潤滑油基油組成物及び引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物の製造方法に関し、より詳しくは、トラクションドライブ用流体として有用な、引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用トラクション式CVT(無段変速機)に使用するトラクションオイルの基油は、高温でもトラクション係数が高いこと及び低温でも粘度が低いことの相反する性能を満足していることが必要であると同時に、実用上の安全のために引火点も150℃以上であることが好ましい。しかし、高温でのトラクション係数が高い合成ナフテン系化合物は低温流動性が悪く、そこで高温トラクション係数を多少犠牲にして低温流動性を優先させると分子量を小さくせねばならず、その結果引火点が低くなって実用性に欠けるという問題があった。つまり、一般に高温でのトラクショクション係数が高い合成ナフテン系化合物は、同じ分子量で比較すると、パラフィン系化合物より粘度が高いため、低温流動性をも満足させるためには分子量を低めにせざるを得ない。しかし、分子量が低くなると基油の揮発性が高くなって、引火点が低くなる。一般に、自動車用潤滑油の引火点は、実用上150℃以上を保持することが望ましい。したがって、自動車用トラクションオイルとして用いられるナフテン系合成潤滑油の引火点を、高温トラクション係数を損なうことなく改良し、▲1▼高温トラクション係数▲2▼低温流動性▲3▼引火点の全て満足させることが望まれていた。
【0003】
従来より、ナフテン系合成潤滑油を改良するために、ポリα−オレフィンを配合する試みがなされている(特開平1−149898号公報,特開平3−103495号公報)。しかしながら、ポリα−オレフィンの粘度が高すぎるため、低温流動性を良くするためには配合量が多くなり、結果として高温トラクション係数が大きく低下し、また、ナフテン系合成潤滑油と揮発性(沸点)が大きく異なるため、使用中の軽質成分(合成ナフテン系化合物)の揮発によりポリα−オレフィンがリッチな組成に変化して高温トラクション係数の大幅な低下によるCVTスリップを起こすなどの欠点を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記観点からなされたもので、高温トラクション係数を損なうことなく、引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、ナフテン系合成潤滑油基油に、特定のパラフィン系合成潤滑油基油を少量配合することにより、上記発明の目的を効果的に達成しうることを見出し本発明を完成したものである。
【0006】
すなわち、本発明の要旨は下記の通りである。
1.(a)ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環、ビシクロ〔2.2.2〕オクタン環及びビシクロ〔3.3.0〕オクタン環から選ばれる環を少なくとも2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%及び(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物からなるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%からなる潤滑油基油組成物。
2.(a)のナフテン系合成潤滑油基油が、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環化合物、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環化合物、ビシクロ〔3.3.0〕オクタン環化合物、及びビシクロ〔2.2.2〕オクタン環化合物から選ばれる少なくとも一種の脂環化合物の二量体の水素化物である上記1に記載の潤滑油基油組成物。
3.(a)2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタン及び2,4−ジシクロヘキシルペンタンから選ばれる少なくとも一種のシクロヘキサン環を2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%及び(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物からなるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%からなる潤滑油基油組成物。
4.潤滑油基油組成物が、トラクションドライブ用流体の基油組成物である上記1〜3に記載の潤滑油基油組成物。
5.(a)ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環、ビシクロ〔2.2.2〕オクタン環及びビシクロ〔3.3.0〕オクタン環から選ばれる環を少なくとも2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%に、(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物であるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%を配合することを特徴とする引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物の製造方法。
6.(a)2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタン及び2,4−ジシクロヘキシルペンタンから選ばれる少なくとも一種のシクロヘキサン環を2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%に(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物からなるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%を配合することを特徴とする引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物の製造方法。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明を詳細に説明する。
先ず、本願の第一発明の(a)成分の180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油としては、ナフテン系合成潤滑油基油の中で引火点が180℃以下のものであれば特に限定されないが、ナフテン系合成潤滑油基油としてシクロヘキサン環、ビシクロヘプタン環及びビシクロオクタン環から選ばれる環を有する化合物が好ましい。なかでも、シクロヘキサン環、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環、ビシクロ〔2.2.2〕オクタン環及びビシクロ〔3.3.0〕オクタン環から選ばれる環を少なくとも2個有する化合物が好ましい。
【0008】
具体的には、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環化合物、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環化合物、ビシクロ〔3.3.0〕オクタン環化合物、ビシクロ〔2.2.2〕オクタン環化合物から選ばれる少なくとも一種の脂環化合物の二量体の水素化物、及び2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタン、2,4−ジシクロヘキシルペンタン、2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルブタン、1−デカヒドロナフチル−1−シクロヘキシルエタンなどのシクロヘキサン環化合物から好ましく選択することができる。
【0009】
上記脂環化合物の二量体の水素化物の好ましい製造方法としては、例えば、アルキル基が置換してもよい下記オレフィンを二量化、水素化、蒸留の順に処理を行えばよい。
【0010】
上記の原料のメチル基,エチル基あるいはプロピル基等のアルキル基が置換してもよいオレフィンとしては、例えば、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン等のアルケニル置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン等のアルキリデン置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン等のアルケニル置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン等のアルキリデン置換ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;ビシクロ〔3.2.1〕オクテン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔3.2.1〕オクテン等のアルケニル置換ビシクロ〔3.2.1〕オクテン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔3.2.1〕オクテン等のアルキリデン置換ビシクロ〔3.2.1〕オクテン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔3.2.1〕オクタン等のアルケニル置換ビシクロ〔3.2.1〕オクタン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔3.2.1〕オクタン等のアルキリデン置換ビシクロ〔3.2.1〕オクタン;ビシクロ〔3.3.0〕オクテン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔3.3.0〕オクテン等のアルケニル置換ビシクロ〔3.3.0〕オクテン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔3.3.0〕オクテン等のアルキリデン置換ビシクロ〔3.3.0〕オクテン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔3.3.0〕オクタン等のアルケニル置換ビシクロ〔3.3.0〕オクタン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔3.3.0〕オクタン等のアルキリデン置換ビシクロ〔3.3.0〕オクタン;ビシクロ〔2.2.2〕オクテン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔2.2.2〕オクテン等のアルケニル置換ビシクロ〔2.2.2〕オクテン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔2.2.2〕オクテン等のアルキリデン置換ビシクロ〔2.2.2〕オクテン;ビニル置換あるいはイソプロペニル置換ビシクロ〔2.2.2〕オクタン等のアルケニル置換ビシクロ〔2.2.2〕オクタン;メチレン置換,エチリデン置換あるいはイソプロピリデン置換ビシクロ〔2.2.2〕オクタン等のアルキリデン置換ビシクロ〔2.2.2〕オクタンなどを挙げることができる。
【0011】
なかでも、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環化合物の二量体の水素化物が特に好ましく、対応する原料オレフィンとして、具体的には、例えば、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレンビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−3−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−2−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2,3−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−7−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−7−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2,7−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−5−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−5−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2,5−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−6−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−6−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2,6−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−1−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−1−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;1,2−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−4−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−4−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2,4−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−3,7−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−2,7−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2,3,7−トリメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−3,6−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−2,6−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2−メチレン−3,3−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−2,2−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2,3,6−トリメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン;2−メチレン−3−エチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;3−メチレン−2−エチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン;2−メチル−3−エチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エンなどを挙げることができる。
【0012】
なお、前記の二量化とは、同種のオレフィンの二量化のみならず、異種の複数のオレフィンの共二量化をも意味する。
上述のオレフィンの二量化は、通常触媒の存在下で必要に応じて溶媒を添加して行う。
この二量化に用いる触媒としては、通常、酸性触媒が使用される。具体的には、活性白土,ゼオライト,モンモリナイト,イオン交換樹脂等の固体酸、フッ化水素酸、ポリリン酸等の鉱酸類、トリフリック酸等の有機酸、塩化アルミニウム,塩化第二鉄,塩化第二スズ,三フッ化ホウ素,三フッ化ホウ素錯体,三臭化ホウ素,臭化アルミニウム,塩化ガリウム,臭化ガリウム等のルイス酸、トリエチルアルミニウム,塩化ジエチルアルミニウム,二塩化エチルアルミニウム等の有機アルミニウム化合物などを挙げることができる。
これらの触媒の使用量は、特に制限されないが、通常は原料オレフィンに対して0.1〜100重量%の範囲である。
【0013】
この二量化にあたっては、溶媒は必ずしも必要としないが、反応時の原料オレフィンや触媒の取り扱い上あるいは反応の進行を調節する上で用いることもできる。このような溶媒としては、各種ペンタン,各種ヘキサン,各種オクタン,各種ノナン,各種デカン等の飽和炭化水素、シクロペンタン,シクロヘキサン,メチルシクロサン,デカリン等の脂環式炭化水素、ジエチルエーテル,テトラヒドロフラン等のエーテル化合物、塩化メチレン,ジクロルエタン等のハロゲン含有化合物、ニトロメタン,ニトロベンゼン等のニトロ化合物などを挙げることができる。
【0014】
これら触媒等の存在下で二量化反応を行うが、その反応温度としては、一般に−70〜200℃の範囲である。その温度範囲で触媒の種類や添加剤等により適当な条件が設定されるが、反応圧力は通常常圧であり、反応時間については、通常0.5〜10時間である。
【0015】
次に、このようにして得られた原料オレフィンの二量体を水素化し、目的とする二量体の水素化物とする。なお、水素化は別々に別の原料オレフィンを使用して二量化した二量体を適度に混合したものについて行ってもよい。
この水素化反応も、通常は触媒の存在下行うが、その触媒としては、ニッケル,ルテニウム,パラジウム,白金,ロジウム,イリジウム等の水添用触媒を挙げることができる。この触媒の使用量は、通常上記二量化生成物に対して0.1〜100重量%の範囲である。
【0016】
また、この水素化反応は、前記二量化反応と同様に、無溶媒下でも進行するが、溶媒を用いることもでき、その場合、溶媒としては、各種ペンタン,各種ヘキサン,各種オクタン,各種ノナン,各種デカン等の飽和炭化水素やシクロペンタン,シクロヘキサン,メチルシクロサン,デカリン等の脂環式炭化水素などを挙げることができる。
【0017】
反応温度としては、通常20〜300℃、反応圧力については、常圧から200kg/cm2 Gの範囲で行うことができる。反応時間は、通常1〜10時間である。なお、生成した水素化物は、別の工程で別の原料オレフィンから生成した水素化物と混合して、トラクションドライブ用流体の基油に供してもよい。
【0018】
次に、(b)成分としての(a)成分のナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するパラフィン系合成潤滑油基油として、ポリα−オレフィン、α−オレフィンコポリマーなどを挙げることができる。ポリα−オレフィンは、炭素数2〜20のα−オレフィンのオリゴマーの水素化物をいい、全炭素数16〜40のものが好ましく、全炭素数16〜26のものがより好ましい。特に、1−デセンの二量体の水素化物が好ましい。
【0019】
α−オレフィンコポリマーはエチレンと炭素数3〜20のα−オレフィンとのコポリマーの水素化物をいい、全炭素数16〜40のものが好ましく、全炭素数16〜26のものがより好ましい。なお、ポリα−オレフィン,α−オレフィンコポリマー以外のパラフィン系合成潤滑油基油も全炭素数16〜40のものが好ましく、全炭素数16〜26のものがより好ましい。
【0020】
上記の潤滑油基油組成物は、(a)成分と(b)成分を配合することによって得られるが、(a)成分と(b)成分の割合については、(a)成分と(b)成分の和を基準として、(a)成分80〜98重量%に対して、(b)成分2〜20重量%である。
(b)成分の割合で説明すると、2重量%未満であると引火点及び低温流動性の改良の効果は小さく、20重量%を超えると組成物の高温トラクション係数が低下する。好ましくは3〜18重量%の範囲である。したがって、(a)成分の好ましい範囲は、82〜97重量%となる。
また、本発明においては、(a)成分と(b)成分の他に、基油として、本発明の目的を阻害しない範囲で、適宜配合することができる。
【0021】
上記の潤滑油基油組成物には、必要により酸化防止剤,防錆剤,清浄分散剤,流動点降下剤,粘度指数向上剤,極圧剤,耐摩耗剤,油性剤,消泡剤,腐食防止剤などの各種添加剤を適量配合することができる。
【0022】
なお、本発明の潤滑油基油組成物の潤滑油基油は、トラクションドライブ流体,変速機油,油圧作動油,コンプレッサー油,電気絶縁油などの基油に使用できるが、中でもトラクションドライブ流体の基油に好適に使用できる。
【0023】
本願の第二の発明は、(a)180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%に、(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%を配合することを特徴とする引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物の製造方法であり、上記に説明した通りである。
【0024】
本発明においては、引火点が予想を超えて加成性以上に向上する理由については定かではないが、同じ炭化水素でもそれぞれが典型的なナフテン系化合物とパラフィン系化合物であり分子構造が大きく異なるので、相互に溶解しているものの、ミクロ的には完全に混合しておらず、引火点が高いパラフィン系化合物が液表面に局在化しているために、パラフィン系化合物の引火点に全体の引火点が引っ張られているものと推測される。
【0025】
【実施例】
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、これらの実施例になんら制限されるものではない。
〔比較例1〕
1リットルのステンレス製オートクレーブに、クロトンアルデヒド350.5g(5モル)及びジシクロペンタジエン198.3g(1.5モル)を仕込み、170℃で2時間攪拌して反応させた。反応溶液を室温まで冷却した後、5%ルテニウム−カーボン触媒〔NEケムキャット(株)製〕22gを加え、水素圧70kg/cm2 G、反応温度180℃で4時間水素化を行った。冷却後、触媒を濾別した後、濾液を減圧蒸留し、70℃/0.9Torr留分242gを得た。この留分をマススペクトル,核磁気共鳴スペクトルで分析した結果、この留分は2−ヒドロキシメチル−3−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンと3−ヒドロキシメチル−2−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンであることが確認された。
【0026】
次いで、外径20mm,長さ500mmの石英ガラス製流通式常圧反応管に、γ−アルミナ〔日化精工(株)製,ノートンアルミナSA−6273〕15gを入れ、反応温度270℃,重量空間速度(WHSV)1.07hr-1で脱水反応を行い、2−メチレン−3−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンと3−メチレン−2−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン65重量%及び2,3−ジメチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプト−2−エン28重量%を含有する2−ヒドロキシメチル−3−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンと3−ヒドロキシメチル−2−メチルビシクロ〔2.2.1〕ヘプタンの脱水反応生成物196gを得た。
【0027】
(二量体水素化物の調製)
500ミリリットルの四つ口フラスコに活性白土〔水澤化学(株)製ガレオンアースNS〕9.5g及び上記で得たオレフィン化合物190gを入れ、145℃で3時間攪拌して二量化反応を行った。この反応混合物から活性白土を濾過した後、1リットルオートクレーブに水素化用ニッケル/ケイソウ土触媒〔日揮化学(株)製、N−113〕6gを加え、水素圧40kg/cm2 G,反応温度160℃,反応時間4時間の条件で水素化反応を行った。反応終了後、濾過により触媒を除き、濾液を減圧で蒸留することにより、沸点126〜128℃/0.2mmHg留分の二量体水素化物116gを得た。この二量体水素化物の一般性状及びトラクション係数の測定結果を第1表に示す。
【0028】
〔実施例1〕
比較例1で得られた基油に、1−デセンの二量体の水素化物(出光PAO−5002、引火点171℃)を、組成物全量基準で、10重量%配合した。この組成物の一般性状及びトラクション係数の測定結果を第1表に示す。
【0029】
〔比較例2〕
還流冷却器、攪拌装置及び温度計を備えた500ミリリットルの四つ口フラスコに、活性白土〔水澤化学工業(株)製、ガレオンアースNS〕4g、ジエチレングリコールモノエチルエーテル10g及びα−メチルスチレン200g入れ、反応温度105℃に加熱し、4時間攪拌した。反応終了後、生成液をガスクロクロマトグラフィーで分析して、転化率70%、目的物α−メチルスチレン線状二量体の選択率95%、副生成物α−メチルスチレン環状二量体の選択率1%、三量体等の高沸点物選択率4%であることがわかった。この反応物を比較例1と同様に水素化、減圧蒸留を行うことにより、99重量%純度のα−メチルスチレン線状二量体水素化物、すなわち2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタン125gを得た。この二量体水素化物の一般性状及びトラクション係数の測定結果を第1表に示す。
【0030】
〔実施例2〕
比較例2で得られた基油に、1−デセンの二量体の水素化物(出光PAO−5002、引火点171℃)を、組成物全量基準で、15重量%配合した。この組成物の一般性状及びトラクション係数の測定結果を第1表に示す。
【0031】
〔比較例3〕
内容積5リットルのガラスフラスコに、エチルベンゼン2,700g、金属ナトリウム58g及びイソプロピルアルコール17gを入れ、120℃に加熱して攪拌しながらα−メチルスチレン1,100gとエチルベンゼン300gとの混合物を5時間にわたって徐々に滴下し、次いで1時間攪拌して反応を行った。
【0032】
反応終了後、冷却して油層を分離回収し、これにメチルアルコール200gを加え、5規定の塩酸水溶液2リットルと飽和食塩水2リットルでそれぞれ3回洗浄を行った。次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、ロータリーエバポレーターで未反応のエチルベンゼンを留去し、さらに減圧蒸留により0.06Torrにおける沸点範囲104〜110℃の留分を1,500g得た。この留分は分析の結果、2,4−ジフェニルペンタンであることが確認された。
【0033】
次いで、この留分500ミリリットルを内容積1リットルのオートクレーブに入れ、水素化用ニッケル触媒〔日揮化学(株)製、N−113〕20gを添加して、反応温度200℃、水素圧50kg/cm2 Gの条件で水素化処理した。反応終了後、触媒を除去し、軽質分をストリッピングして分析した結果、水素化率は99%以上であり、この水素化生成物420gは2,4−ジシクロヘキシルペンタンであることが確認された。この水素化生成物の一般性状及びトラクション係数の測定結果を第1表に示す。
【0034】
〔実施例3〕
比較例3で得られた基油に、1−デセンの二量体の水素化物(出光PAO−5002、引火点171℃)を、組成物全量基準で、5重量%配合した。この組成物の一般性状及びトラクション係数の測定結果を第1表に示す。
【0035】
〔比較例4〕
比較例1で得られた基油に、比較例3で得られた基油を10重量%配合した。
この組成物の一般性状及びトラクション係数の測定結果を第1表に示す。
【0036】
なお、上記の実施例及び比較例におけるトラクション係数の測定は、二円筒摩擦試験機にて行った。すなわち、接している同じサイズの円筒(直径52mm、厚さ6mmで被駆動側は曲率半径10mmのタイコ型、駆動側はクラウニングなしのフラット型)の一方を一定速度で、他方の回転速度を連続的に変化させ、両円筒の接触部分に錘により98.0Nの荷重を与えて、両円筒間に発生する接線力、即ちトラクション力を測定し、トラクション係数を求めた。この円筒は軸受鋼SUJ−2鏡面仕上げでできており、平均周速6.8m/s、最大ヘルツ接触圧は1.23Gpaであった。また、流体温度(油温)140℃でのトラクション係数を測定するにあたっては、油タンクをヒーターで加熱することにより、油温を40℃から140℃まで昇温させ、すべり率5%におけるトラクション係数を求めた。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】
本発明の潤滑油基油組成物は、高温でのトラクション係数が高く、低温流動特性に優れており、かつ引火点も十分に高く、寒冷地から高温地帯まで、全世界でトラクションドライブ式CVT油として実用的に利用することができる。
Claims (6)
- (a)ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環、ビシクロ〔2.2.2〕オクタン環及びビシクロ〔3.3.0〕オクタン環から選ばれる環を少なくとも2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%及び(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物からなるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%からなる潤滑油基油組成物。
- (a)のナフテン系合成潤滑油基油が、ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環化合物、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環化合物、ビシクロ〔3.3.0〕オクタン環化合物、及びビシクロ〔2.2.2〕オクタン環化合物から選ばれる少なくとも一種の脂環化合物の二量体の水素化物である請求項1に記載の潤滑油基油組成物。
- (a)2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタン及び2,4−ジシクロヘキシルペンタンから選ばれる少なくとも一種のシクロヘキサン環を2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%及び(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物からなるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%からなる潤滑油基油組成物。
- 潤滑油基油組成物が、トラクションドライブ用流体の基油組成物である請求項1〜3のいずれかに記載の潤滑油基油組成物。
- (a)ビシクロ〔2.2.1〕ヘプタン環、ビシクロ〔3.2.1〕オクタン環、ビシクロ〔2.2.2〕オクタン環及びビシクロ〔3.3.0〕オクタン環から選ばれる環を少なくとも2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%に、(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物であるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%を配合することを特徴とする引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物の製造方法。
- 2,4−ジシクロヘキシル−2−メチルペンタン及び2,4−ジシクロヘキシルペンタンから選ばれる少なくとも一種のシクロヘキサン環を2個有する化合物からなり、180℃以下の引火点を有するナフテン系合成潤滑油基油80〜98重量%に(b)該ナフテン系合成潤滑油基油より高い引火点を有するデセン−1の二量体の水素化物からなるパラフィン系合成潤滑油基油2〜20重量%を配合することを特徴とする引火点と低温流動性が改良された潤滑油基油組成物の製造方法。
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