JP2652436B2 - トラクションドライブ用流体 - Google Patents

トラクションドライブ用流体

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は新規なトラクションドライブ用流体に関する
ものである。さらに詳しくいえば、本発明は、自動車用
無段変速器、産業機械、水圧機器などにおける小型軽量
化トラクションドライブ用として好適な、ナフテン系化
合物に匹敵する高いトラクション係数を有し、かつ油温
上昇によるトラクション係数の低下が小さいので高温で
の使用が可能である上、低温流動性に優れていて、各種
粘度グレードの品揃えが容易であり、しかも安価である
など、優れた特徴を有するトラクションドライブ用流体
に関するものである。
[従来の技術] 従来、自動車用無段変速器、産業機械、水圧機器など
においては、動力の伝達ないし変速に運動中の振動が少
なく、また動力伝達効率の高いことから、トラクション
ドライブ装置(転がり摩擦駆動装置)が用いられてい
る。
このトラクションドライブ装置においては、転がり摩
擦面において液体の油膜が硬化することにより生じる転
がり摩擦を動力が伝達されるため、接触部分に介在する
オイルには、高圧下で可逆的にガラス転移を生じて粘度
上昇することにより回転摩擦面における動力伝達効果が
大きく、かつ接触面を離れるとただちに流動状態に戻る
性質を有するとともに、金属物体間の直接接触を防止
し、その上一般潤滑油と同様な防錆、冷却などの重要な
作用を有することが要求される。
さらに、最近では、特に自動車用途を中心に、トラク
ションドライブ装置の小型軽量化が検討されており、そ
れに伴い、該トラクションドライブ装置に使用されるト
ラクションドライブに対して、低温から高温まで(−30
〜+140℃)の広い温度範囲において優れた性能、特に
高温においても高いトラクション係数と優れた熱及び酸
化安定性を有することが要求されるようになってきた。
一般に、トラクションドライブ装置のサイズは、使用
するトラクションオイルのトラクション係数の0.45乗に
反比例するといわれており(モンサント社技術資料、IC
/FP−28R)、用いるトラクションオイルの使用温度域で
の最低トラクション係数が高いほど、トラクションドラ
イブ装置の小型軽量化が図られる。
従来、トラクションオイル用として、種々の化合物が
提案されているが(例えば、特公昭46−338号公報、特
公昭46−339号公報など)、これらの化合物において
は、例えば室温付近で粘度の低いものは高温において、
トラクション係数が著しく低下したり、また、逆に高温
でトラクション係数の高いものは室温付近では粘度が高
くなり、さらに低温になると著しく粘度が上昇し、流動
性が悪くなって、大きな撹拌ロスをもたらしたり、ある
いは製造コスト面で問題があるなどの欠点を有し、必ず
しも十分に満足しうるものではなかった。
例えば、一般にトラクション係数が高いといわれてい
るナフテン系化合物(シクロヘキサン環を有する化合
物)は、低温流動性や製造コストの面で問題がある上、
単一化合物であることから、種々の粘度グレード品を揃
えるためには、数種類の化合物を用意する必要がある
し、一方低温流動性や製造コスト面で優れ、かつ各種粘
度グレードの品揃えが容易なものとして、オレフィンオ
リゴマーであるポリイソブチレンが知られているが、こ
のものは、前記のナフテン系化合物よりトラクション係
数が低く、かつ油温上昇によるトラクション係数の低下
が大きいなど、トラクションオイルとして最も要求され
る性能について大きな欠点を有している。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、このような従来のトラクションオイルが有
する欠点を克服し、ナフテン系化合物に匹敵する高いト
ラクション係数を有し、かつ油温度上昇によるトラクシ
ョン係数の低下が小さいので、高温での使用が可能であ
る上、低温流動性に優れていて、各種粘度グレードの品
揃えが容易であり、しかも安価であるなど、優れた特徴
を有するトラクションドライブ用流体を提供することを
目的としてなされたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、前記の優れた特徴を有するトラクショ
ンドライブ用流体を開発するために鋭意研究を重ねた結
果、分枝を有する炭素数8〜16のオレフィンの重合体や
その水添物を含有して成るものが、その目的に適合しう
ることを見い出し、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。
すなわち、本発明は、分枝を有する炭素数8〜16のオ
レフィンの重合体及び/又はその水添物を含有して成る
トラクションドライブ用流体を提供するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のトラクションドライブ用流体に用いられるオ
レフィンの重合体やその水添物の原料であるオレフィン
については、分枝を有し、かつ炭素数が8〜16の範囲の
ものであれば特に制限はなく、α−オレフィンであって
もよいし、内部オレフィンであってもよいが、特にイソ
ブチレンの2〜4量体やプロピレンの3〜5量体などが
好適に用いられる。このようなオレフィンの具体例とし
ては、2,4−ジメチル−ヘプテン−1、4,6−ジメチル−
ヘプテン−1、2,4,6−トリメチル−ノネン−1、4,6,8
−トリメチル−ノネン−1、2,4,4−トリメチル−ペン
テン−1、2,4,4−トリメチル−ペンテン−2などが挙
げられる。これらのオレフィンは1種用いて重合しても
よいし、2種以上混合して重合してもよい。
これらのオレフィンを重合させる方法については特に
制限はなく、従来オレフィンの重合に慣用されている方
法、例えばラジカル重合、カチオン重合、配位アニオン
重合、放射線重合などの中から任意の方法を選び用いる
ことができる。
これらの重合方法は、溶媒の不在下に行ってもよい
し、存在下に行ってもよく、溶媒を用いる場合には、該
溶媒としては、例えばペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサ
ンなどの飽和脂肪族又は脂環式炭化水素系溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、テトラリンなどの芳香族炭化
水素系溶媒、塩化メチレン、四塩化炭素などの塩素系有
機溶媒などが挙げられる。これらの溶媒は1種用いても
よいし、2種以上を混合して用いてもよい。
ラジカル重合法においては、ラジカル重合開始剤とし
て、例えば過酸化ベンゾイル、過酸化ジ−t−ブチル、
クメンヒドロペルオキシドなどの過酸化物、アゾビスイ
ソブチロニトリル、アゾビスイソ酪酸メチル、アゾビス
−2,4−ジメチルバレロニトリルなどのアゾ化合物など
が好ましく用いられる。
また、カチオン重合や配位アニオン重合などにおいて
用いられる触媒としては、例えば活性白土や酸性白土な
どの白土類、発煙硫酸、濃硫酸、塩酸、フッ化水素、ク
ロルスルフォン酸、フルオロスルフォン酸などの鉱酸、
p−トルエンスルホン酸やトリフリック酸などの有機
酸、塩化アルミニウム、塩化第二鉄、塩化第二スズ、三
フッ化ホウ素、三臭化ホウ素、臭化アルミニウム、塩化
ガリウム、臭化ガリウム、四塩化チタンなどのルイス
酸、ゼオライト、シリカアルミナ、イオン交換樹脂など
の固体酸、あるいは硫酸、塩化アルミニウム、三フッ化
ホウ素、臭化アルミニウム、五フッ化アンチモンなどを
シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア、シリカ−ジルコ
ニア、チタニア−ジルコニア、チタニア、アルミナ、ジ
ルコニアなどに担持させたものや、フッ素化スルホン酸
樹脂などの固体超強酸、トリエチルアルミニウム、塩化
ジエチルアルミニウム、二塩化エチルアルミニウムなど
の有機アルミニウム化合物などが用いられる。
ここで上記に例示される鉱酸、有機酸、ルイス酸、固
体酸、硫酸などをシリカ−アルミナなどに担持させたも
のや、固体超強酸、有機アルミニウム化合物などの活性
の強い触媒を用いる場合には、飽和脂肪族又は脂環式炭
化水素溶媒や塩素系有機溶媒を用いることが好ましい。
重合温度は、重合方法や使用する触媒により異なる
が、通常−70〜+180℃の範囲の温度において適宜選ば
れる。
このようにして得られたオレフィンの重合体は、洗
浄、精製してそのままトラクションドライブ用流体とし
て用いてもよいし、所望の粘度となるように蒸留分離し
て用いてもよく、さらに安定性が要求される場合には水
添して用いてもよい。この重合体の粘度としては、40℃
の温度における動粘度が4〜500センチストークスの範
囲にあるのが望ましい。
前記オレフィンの重合体を水添する場合、所望に応じ
溶媒を用いることができる。この際、溶媒としては、例
えばn−ペンタン、n−ヘキサン、デカン、ドデカンな
どの飽和脂肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン、デカリンなどの飽和脂環
式炭化水素などを用いることができる。これらの溶媒は
1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よい。
また、水添触媒としては、例えばニッケル、ルテニウ
ム、パラジウム、白銀、ロジウム、イリジウム、銅、ク
ロム、モリブデン、コバルト、タングステンなどの金属
を1種以上含有するものが好ましく用いられる。
さらに、反応温度は、通常室温ないし300℃、好まし
くは40〜200℃の範囲で選ばれ、一方反応圧力は、通常
ないし200kg/cm2・G、好ましくは常圧ないし100kg/cm
・Gの範囲で選ばれる。
本発明のトラクションドライブ用流体は、前記のよう
にして得られたオレフィンの重合体又はその水添物をそ
れぞれ単独で用いてもよいし、これらを混合して用いて
もよく、また、該オレフィンの重合体及び/又はその水
添物と他油とをブレンドして用いてもよい。他油とブレ
ンドする場合、該オレフィンの重合体及び/又はその水
添物は、ブレンド物の全重量に基づき5重量%以上、好
ましくは20重量%以上含有していることが望ましい。
前記他油としては、従来トラクションドライブ用流体
として慣用されているものはもちろん、単独ではトラク
ション性能が低くて実用されてないものなどの種々のも
のを挙ることができる。このようなものとしては、例え
ば、パラフィン系鉱油、ナフテン系鉱油、中間系鉱油な
どの鉱油、アルキルベンゼン、ポリブテン、ポリα−オ
レフィン、合成ナフテン、エステル、エーテルなど、極
めて広範囲の液状物を挙げることができる。その中で
も、アルキルベンゼン、ポリブテン、合成ナフテンが好
ましい。該合成ナフテンとしては、シクロヘキサン環を
2個又は3個以上有するアルカン誘導体、デカリン環と
シクロヘキサン環をそれぞれ1個以上有するアルカン誘
導体、デカリン環を2個以上有するアルカン誘導体、シ
クロヘキサン環又はデカリン環が2個以上直接結合して
いる構造を有する化合物など、具体的には、1−シクロ
ヘキシル−1−デカリルエタン、1,3−ジシクロヘキシ
ル−3−メチルブタン、2,4−ジシクロヘキシルペンタ
ン、1,2−ビス(メチルシクロヘキシル)−2−メチル
プロパン、1,1−ビス(メチルシクロヘキシル)−2−
メチルプロパン、2,4−ジシクロヘキシル−2−メチル
ペンタン、リモネン二量体水添物、ピネン二量体水添
物、カンフェン二量体水添物などを挙げることができ
る。
本発明のトラクションドライブ流体の粘度としては、
40℃の温度における動粘度が4〜500センチストークス
の範囲にあるのが望ましい。
本発明のトラクションドライブ用流体には、所望に応
じ、本発明の目的を損なわない範囲で、従来トラクショ
ンオイルに慣用されている各種添加剤、例えば酸化防止
剤、防錆剤、清浄分散剤、流動点降下剤、粘度指数向上
剤、極圧剤、耐摩耗添加剤、疲労防止剤、混合剤、油性
向上剤、着色剤などを添加することができる。
[実施例] 次に、実施例により本発明をさらに詳細に説明する
が、本発明はこれらの例によってなんら限定されるもの
ではない。
実施例1 1の四つ口フラスコに、撹拌機、温度計、滴下ロー
ト、塩化カルシウム乾燥管を取り付け、フラスコ内をア
ルゴン置換しながら塩化メチレン200gとトリフルオロメ
タンスルホン酸25gを仕込んだのち、ドライアイス−メ
タノールバスで−50℃に冷却し撹拌しながら、ジイソブ
チレン550gを4時間かけて滴下し、滴下終了後さらに1
時間撹拌した。次いで室温まで温度を戻したのち、水
洗、NaOH水溶液洗浄、飽和食塩水洗浄、無水硫酸マグネ
シウム乾燥をし、溶媒の塩化メチレンをロータリーエバ
ポレーターで留去して、反応残液を得た。
この反応残液550gと、水素化用ニッケル触媒(日揮化
学(株)製、N−113)20gを1オートクレーブに入
れ、水素圧50kg/cm2・G、反応温度160℃で3時間かけ
て水素化を行った。冷却後、触媒をろ過して分析したと
ころ、水素化率は99%以上であった。
この水添物を蒸留し、沸点310〜340℃留分(f−1留
分)140gと沸点340℃以上の留分(f−2留分)250gを
得た。
これらの留分の性状を第1表に示し、また40〜140℃
の範囲で測定したトラクション係数を第1図に示す。
なお、トラクション係数の測定は2円筒型摩擦試験機
にて行った。すなわち、接している同じサイズの円筒
(直径52mm、厚さ6mmで被駆動側は曲率半径10mmのタイ
コ型、駆動側はクラウニング無しのフラット型)の一方
を一定速度(1500rpm)で、他方を1500rpmから1750rpm
まで連続的に回転させ、両円筒の接触部分にバネにより
7kgの荷重を与え、両円筒間に発生する接線力、即ちト
ラクション力を測定し、トラクション係数を求めた。こ
の円筒は軸受鋼SUJ−2鏡面仕上げでできており、最大
ヘルツ接触圧は112kgf/mm2であった。
また、トラクション係数と油温との関係の測定にあた
っては、油タンクをヒーターで加熱することにより、油
温を40℃から140℃まで変化させ、すべり率5%におけ
るトラクション係数と油温との関係をプロットしたもの
である。
以下の実施例、比較例においても同様にしてトラクシ
ョン係数の測定を行った。
比較例1 動粘度が40℃で30cSt、100℃で4.5cStであり、粘度指
数55、流動点−50℃のポリブテンOH[出光石油化学
(株)製]のトラクション係数を40〜140℃の範囲の温
度で測定した。その結果を第1図に示す。
実施例2 1の四つ口フラスコに、撹拌機、温度計、滴下ロー
ト、塩化カルシウム乾燥管を取り付け、これに三フッ化
ホウ素−エチルエーテル錯体50ccを入れ、撹拌しながら
ジイソブチレン400gを20〜30℃で2時間かけて滴下し、
滴下終了後さらに1時間撹拌した。この反応液は、未反
応のジイソブチレン5重量%と生成したジイソブチレン
の2量体95重量%とから成る組成を有することが分析に
より確認された。
次に、1の四つ口フラスコに、ヘキサン300ccとト
リフルオロメタンスルホン酸10gを入れ、撹拌しながら
−10〜−20℃で、これに前記反応液を2時間で滴下し、
滴下終了後さらに2時間撹拌した。次いで、反応液を室
温まで戻したのち、実施例1と同様に後処理、水素添
加、蒸留を行い、沸点310℃以上の留分180gを得た。
この留分の性状を次に示す。
動粘度: 78.83cSt/40℃ 6.505c/100℃ 粘度指数:−48 比重:0.8258 屈折率:1.4575 流動点:−27.5℃ また、40〜140℃の範囲の温度で測定したトラクショ
ン係数の結果を第1図に示す。
実施例3 1の四つ口フラスコに、撹拌機、温度計、滴下ロー
ト、塩化カルシウム乾燥管を取り付け、塩化メチレン10
0ccと、三フッ化ホウ素−1.5水錯体(橋本化成工業
(株)製)50ccを入れ、プロピレン3量体400ccを40〜5
0℃で1時間かけて滴下し、滴下終了後さらに4時間撹
拌した。
その後、実施例1と同様に後処理、水素添加、蒸留を
行い、沸点325℃以上の留分150gを得た。
この留分の性状を次に示す。
動粘度: 36.00cSt/40℃ 5.238c/100℃ 粘度指数:62 比重:0.8253 屈折率:1.4574 流動点:−52.5℃ また、40〜140℃の範囲の温度で測定したトラクショ
ン係数を第2図に示す。
比較例2 動粘度が40℃で32cSt、100℃で5.9cStであり、粘度指
数130、流動点−40℃以下の市販のα−オレフィンオリ
ゴマー[デセン−1のオリゴマー、日昇ベロール(株)
製、PAOL60]のトラクション係数を40〜100℃の範囲の
温度で測定した。その結果を第2図に示す。
実施例4 反応を0℃で行った以外は、実施例1と同様にしてジ
イソブチレンを重合し、後処理したのち、減圧蒸留を行
い、沸点310℃以上の留分210g(未水添物)を得た。こ
のものの性状を次に示す。
動粘度: 67.18cSt/40℃ 5.998c/100℃ 粘度指数:−47 比重:0.8301 屈折率:1.4636 流動点:−30.0℃ また、40〜140℃の範囲の温度で測定したトラクショ
ン係数を第3図に示す。
実施例5 実施例1において、ジイソブチレン550gの代わりに、
ジイソブチレン72重量%、トリイソブチレン25重量%、
テトライソブチレン3重量%の混合物500gを用いた以外
は、実施例1と同様にして沸点310℃以上の留分320g
(水添物)を得た。このものの性状を次に示す。
動粘度: 154.4cSt/40℃ 9.069c/100℃ 粘度指数:−55 比重:0.8339 屈折率:1.4614 流動点:−22.5℃ また、40〜140℃の範囲の温度で測定したトラクショ
ン係数を第3図に示す。
[発明の効果] 本発明のトラクションドライブ用流体は、分枝を有す
る特定炭素数のオレフィンの重合体やその水添物を含有
するものであって、ナフテン系化合物に匹敵する高いト
ラクション係数を有し、かつ油温上昇によるトラクショ
ン係数の低下が小さいので高温での使用が可能である
上、低温流動性に優れていて、各種粘度グレードの品揃
えが容易であり、しかも安価であるなど、優れた特徴を
有し、自動車用無段変速器、産業機械、水圧機器などに
おける小型軽量化トラクションドライブ用として好適に
用いられる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図及び第3図は、それぞれ本発明の実施
例、比較例におけるトラクションオイルの油温とトラク
ション係数との関係を示すグラフである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分枝を有する炭素数8〜16のオレフィンの
    重合体及び/又はその水添物を含有して成るトラクショ
    ンドライブ用流体。
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