JP4558784B2 - タッチパネル - Google Patents

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Description

本発明はタッチパネルに関する。
タッチパネルはパーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ、携帯電話、電子手帳等において液晶パネルの表示面上に配置されて使用される。そこで、液晶パネルの表示面がクリアに見えるようにするために、表面のフィルムは、光透過率が高いこと、及び、色味が無くて無色に近いことが求められている。
タッチパネルの入力操作部に使用されるフィルムは、その機能上、基材フィルムにITO膜(透明導電膜)が形成されていることが必要である。ポリエチレンテレフタレート(PET)製の基材フィルムにITO膜(透明導電膜)だけを形成した単純な構成のフィルムの光透過特性は、図5中、グラフ線Iで示す如くである。
光透過率を改善することを目的として、基材フィルムに複数の膜を積層した構造のタッチパネル用フィルムが提案されている。
図1(A)、(B)は特開平11−286066号公報の実施例1に記載されているタッチパネル用フィルム10の構造を示す(特許文献1参照)。フィルム10は、PET製の基材フィルム11の下面に、幾何学的膜厚が約49nmのITO膜15、幾何学的膜厚が約48nmのSiO2膜16、幾何学的膜厚が約20nmのITO膜17が積層してある構成である。図3中、線10Lは膜15、16、17の厚さの組み合わせを表す。
本発明者はThin Film Center Inc.製のシミュレーションソフト「Essential Macleod」を使用してシミュレーションして、このフィルム10の光学特性を求めてみた。図5及び図6はシミュレーションの結果を示す。光透過特性は、図5中、グラフ線IIで示す如くであった。色味は、図6中、点IIaで示す如くであった。無色の度合いを示す図6において、a*軸はプラス方向が赤色味でマイナス方向が緑色味であり、b*軸はプラス方向が黄色味でマイナス方向が青色味であることを意味する。座標(a*、b*)が(0,0)に近づくほど、色味が消えて無色に近くなる。
図1(A)、(C)は特開平11−250756号公報の実施例1に記載されているタッチパネル用フィルム20の構造を示す(特許文献2参照)。フィルム20は、PET製の基材フィルム21の下面に、幾何学的膜厚が約60nmのITO膜25、幾何学的膜厚が約80nmのSiO2膜26、幾何学的膜厚が約15nmのITO膜27が積層してある構成である。図3中、線20Lは膜25、26、27の厚さの組み合わせを表す。
シミュレーションの結果、光透過特性は、図5中、グラフ線IIIで示す如くであった。色味は、図6中、点IIIaで示す如くであった。
特開平11−286066号公報(第3及び4頁) 特開平11−250756号公報(第5及び6頁、図1)
図5から分かるように、図1(A),(B)のフィルム10及び図1(A),(C)のフィルム20は共にPET製の基材フィルムにITO膜を形成した単純な構造のフィルムに比べて光透過率が高くなっているけれども、波長が460nmより短い領域の光に対して光透過率が低いものであった。
また、波長が460nmより短い領域の光に対して光透過率が低下しているため、図6に示すように、図1(A),(B)のフィルム10は黄色味を帯びており、図1(A),(C)のフィルム20はオレンジ味を帯びているものであった。
そこで、本発明は上記の課題を解決したタッチパネルを提供することを目的とする。
本発明は、上面に透明電極を有する基板と下面に透明電極を有するフィルムとが空間を介在させて対向しており、上記基板と上記フィルムとの間に両面接着テープが介在されている構成のタッチパネルにおいて、上記フィルムは、その縁に張り出し部を有する形状であり、上記両面接着テープは、上記基板に対応する大きさの枠状部と、該枠状部の四辺より外側に張り出している張り出し部と、を有し、上記両面接着テープの上記枠状部が上記基板の上面の縁に沿う部分に接着しており、上記両面接着テープの上記張り出し部が折られて上記基板の周側面および下面に接着されており、上記フィルムの上記張り出し部は、上記基板の下面側に折り返されて、上記両面接着テープを介して上記基板の周側面を経て、上記基板の下面の周囲の部分に亘って、上記基板に接着されている構成としたものである。
タッチパネルの入力操作部を無用に狭くすることなく、フィルムの基板への接着の強度を上げることが可能となる。よって、操作感触の良いタッチパネルを実現出来る。
[第1参考例]
図2(A),(B)は第1参考例になるタッチパネル用フィルム30の構造を示す。タッチパネル用フィルム30は、PET製の基材フィルム31の下面に、積層膜32を有する。積層膜32は、幾何学的膜厚が20nmであって内層を構成する内層ITO膜35、幾何学的膜厚が70nmのSiO2膜36、幾何学的膜厚が10nmあって表面の層を構成する表面層ITO膜37とが積層してある構成である。表面層ITO膜37はタッチパネルが操作されたときにガラス基板上のITO膜と接触して電気的接続を形成するための膜であり、表面に露出している。ITO膜35、37の屈折率は1.98〜2.01である。SiO2膜36の屈折率は1.44〜1.49であり、ITO膜35、37の屈折率に比べて低い。38はハードコート層であり、磨耗防止のために指先等を押し付け操作される基材フィルム31の上面に形成してある。図3中、線30Lは膜35、36、37の厚さの組み合わせを表す。
このタッチパネル用フィルム30は、図4に示す製造装置40を使用して、以下のようにして製造される。
製造装置40は、真空槽41の内部に、ITO用ターゲット42、Siターゲット43、ITO用ターゲット44がA方向に順に並んで配置してある構成である。成膜は、基材フィルム31をA方向に走行させながら行われ、図4中基材フィルム31の上面に成膜がなされる。
基材フィルム31はロール45から送り出しロール46に巻き取って、A1方向に走行される。
ITO用ターゲット42については、印加電圧2000W、スパッタ圧力0.11Paの条件下でスパッタリングを行い、SiO2ターゲット43については、印加電圧3000W、スパッタ圧力0.27Paの条件下で、反応性スパッタリングを行い、ITO用ターゲット44については、印加電圧2000W、スパッタ圧力0.11Paの条件下でスパッタリングを行う。
基材フィルム31には、ITO用ターゲット42の付近を走行している間にITOが20nm成膜され、Siターゲット43の付近を走行している間にSiO2が70nm成膜され、ITO用ターゲット44の付近を走行している間にITOが10nm成膜される。即ち、全部の膜は真空状態を破らずに形成される。
上記のようにして製造したタッチパネル用フィルム30の光学的特性を、JISK7361の規定に従って測定して、以下の結果を得た。
光透過特性は、図5中、グラフ線Xで示す如くであった。色味は、図6中、点Xaで示す如くであった。
光透過率は、480〜780nmの波長領域で、87%である。全光線透過率は92.3%であり、反射率は8.0%である。
波長を長い方から短い方向に見てきた場合に、波長が380nmまでは光透過率は高く維持され、波長が380nmより短くなると、初めて光透過率が低下し始める。このように、光透過率が低下し始める波長が従来のタッチパネル用フィルムに比べて短いので、オレンジ系の色合いが付きにくくなっており、色味は、図6中点Xaで示す如くになり、無色に近い。
なお、図2(A)中、基材フィルム31の下面と内層ITO膜35との間に、ZrO2等の別の膜が介在する構成であってもよい。このタッチパネル用フィルムは、図2(A)に示すタッチパネル用フィルム30と同様の光学特性を有する。
[第2参考例]
図2(A),(C)は第2参考例になるタッチパネル用フィルム30Aの構造を示す。タッチパネル用フィルム30Aは、PET製の基材フィルム31の下面に、積層膜32Aを有する。積層膜32Aは、幾何学的膜厚が15nmである内層ITO膜35A、幾何学的膜厚が60nmのSiO2膜36A、幾何学的膜厚が5nmある表面層ITO膜37Aとが積層してある構成である。図3中、線30ALは膜35A、36A、37Aの厚さの組み合わせを表す。
タッチパネル用フィルム30Aの光透過特性は、図5中、グラフ線XAで示す如くであった。色味は、図6中、点XAaで示す如くであった。
光透過率は、480〜780nmの波長領域で、85〜87%である。全光線透過率は90.6%であり、反射率は9.8%である。
グラフ線XAをグラフ線Xと比較してみるに、約400nmよりも短い波長領域において、光透過率はグラフ線Xよりも高い。波長を長い方から短い方向に見てきた場合に、光透過率が低下し始める波長は約350nmであり、380nmよりも短い。よって、色味は、図6中点XAaで示す如くになり、タッチパネル用フィルム30Aは、タッチパネル用フィルム30よりも無色に近い。
また、グラフ線XAをグラフ線Xと比較してみるに、約460nmよりも長い波長領域において、光透過率はグラフ線Xが示す光透過率よりも少し低い。
なお、図2(A)中、基材フィルム31の下面と内層ITO膜35Aとの間に、ZrO2等の別の膜が介在する構成であってもよい。このタッチパネル用フィルムは、図2(A)に示すタッチパネル用フィルム30Aと同様の光学特性を有する。
[第3参考例]
図2(A),(D)は第3参考例になるタッチパネル用フィルム30Bの構造を示す。タッチパネル用フィルム30Bは、PET製の基材フィルム31の下面に、積層膜32Bを有する。積層膜32Bは、幾何学的膜厚が25nmである内層ITO膜35B、幾何学的膜厚が60nmのSiO2膜36B、幾何学的膜厚が5nmある表面層ITO膜37Bとが積層してある構成である。図3中、線30BLは膜35B、36B、37Bの厚さの組み合わせを表す。
タッチパネル用フィルム30Aの光透過特性は、図5中、グラフ線XBで示す如くであった。色味は、図6中、点XBaで示す如くであった。
光透過率は、480〜780nmの波長領域で、87〜90%である。全光線透過率は93.1%であり、反射率は7.2%である。
グラフ線XBをグラフ線Xと比較してみるに、約460nmよりも長い波長領域において、光透過率はグラフ線Xが示す光透過率よりも高い。波長を長い方から短い方向に見てきた場合に、光透過率が低下し始める波長は約380nmであり、380nmよりも短い領域では、グラフ線XBはグラフ線Xに沿っている。
なお、図2(A)中、基材フィルム31の下面と内層ITO膜35Bとの間に、ZrO2等の別の膜が介在する構成であってもよい。このタッチパネル用フィルムは、図2(A)に示すタッチパネル用フィルム30Bと同様の光学特性を有する。
上記の第1,2,3参考例よりして、図3中、積層膜を構成する膜の厚さの組み合わせが、線30ALと線30BLとの間の領域Sに含まれるものであれば、光透過率及び色味を総合的に見て判断した場合に、図1に示す従来のタッチパネル用フィルム10,20に比べて良好であるタッチパネル用フィルムが実現可能である。
[第4参考例]
図7は第4参考例になるタッチパネル用フィルム30Cの構造を示す。タッチパネル用フィルム30Cは、PET製の基材フィルム31の下面に、積層膜32Cを有する。積層膜32Cは、前記の積層膜32のうち内層ITO膜35Aを内層ZrO2膜50に置き換えた構造であり、幾何学的膜厚が20nmである内層ZrO2膜50、幾何学的膜厚が70nmのSiO2膜36、幾何学的膜厚が10nmある表面層ITO膜37とが積層してある構成である。
タッチパネル用フィルム30Cの光透過特性は、図8中、グラフ線XCで示す如くであった。色味は、図6中、点XCaで示す如くであった。
光透過率は、480〜780nmの波長領域で、88%である。全光線透過率は93.2%であり、反射率は6.8%である。
グラフ線XCをグラフ線Xと比較してみるに、約400nmよりも短い波長領域において、光透過率はグラフ線Xが示す光透過率よりも高い。波長を長い方から短い方向に見てきた場合に、光透過率が低下し始める波長は約350nmであり、380nmよりも短い。よって、色味は、図6中点XCaで示す如くになり、タッチパネル用フィルム30Cは、タッチパネル用フィルム30よりも無色に近い。また、グラフ線XCをグラフ線Xと比較してみるに、約460nmよりも長い波長領域において、グラフ線XCはグラフ線Xと重なっており、光透過率はグラフ線Xが示す光透過率と同じであり、高い。
[第5参考例]
図9は第5参考例になるタッチパネル用フィルム30Dの構造を示す。タッチパネル用フィルム30Dは、PET製の基材フィルム31に代えてポリカーボネート(PC)製の基材フィルム51を有し、PC製の基材フィルム51の下面に、積層膜32を有する構成である。積層膜32は、幾何学的膜厚が20nmである内層ITO膜35、幾何学的膜厚が70nmのSiO2膜36、幾何学的膜厚が10nmある表面層ITO膜37とが積層してある構成である。
タッチパネル用フィルム30Dの光透過特性は、図8中、グラフ線XDで示す如くであった。色味は、図6中、点XDaで示す如くであった。
光透過率は、480〜780nmの波長領域で、92〜95%である。全光線透過率は93.4%であり、反射率は6.5%である。
グラフ線XDをグラフ線Xと比較してみるに、約400nmよりも短い波長領域において、グラフ線XDはグラフ線Xに沿っている。約400nmよりも長い波長領域において、グラフ線XDはグラフ線Xよりも少しだけ低い。
[実施例]
図10(A),(B)は本発明のタッチパネルの一実施例になるタッチパネル100を示す。図11は、図10(A)中、XI-XI線に沿う断面図である。タッチパネル100は、図2に示すタッチパネル用フィルム30を使用した構造である。
タッチパネル100は、基板である四角形状のガラス板101と、両面接着テープ102によってガラス板101上に接着されたタッチパネル用フィルム30とを有する構成である。ガラス板101の上面には透明導電膜104が形成してあり、且つ、多数のドットスペーサ105が分散して形成してある。タッチパネル用フィルム30はガラス板101と対向する面に積層膜32を有する。ガラス板101とフィルム30との間の空間106には空気が密封されている。107はフレキシブルケーブルである。
両面接着テープ102は、ガラス板101に対応する大きさの枠状部102aと、枠状部102aの四辺より外側に張り出している張り出し部102bとよりなる形状を有する。枠状部102aの幅wは従来よりも狭い。
フィルム30は、ガラス板101に対応する大きさの四角形状の入力操作部30aと、入力操作部30aの四辺より外側に張り出している張り出し部30bとよりなる形状を有する。
図11に示すように、両面接着テープ102の枠状部102aがガラス板101の上面101aの縁に沿う部分に接着してあり、張り出し部102bが折られてガラス板101の周側面101c及びガラス板101の下面101bに接着してある。
図11及び図10(B)に示すように、フィルム30は、四角形状の入力操作部30aの周囲の部分が両面接着テープ102の枠状部102aに接着してあり、両面接着テープ102を介してガラス板101の上面に接着してある。張り出し部30bは両面接着テープ102のうちの張り出し部102bに接着してある。即ち、張り出し部30bはガラス板101の下面側に折り返されて両面接着テープ102を介してガラス板101の周側面101cを経てガラス板101の下面101bの周囲の部分に亘ってガラス板101に接着してあり、ガラス板101の周縁部を包んでいる。
フィルム30がその張り出し部30bがガラス板101の周縁部を包むように接着してあるため、ガラス板101の周縁部を包み込んでいない従来の構造に比べて、フィルム30のガラス板101への接着強度は高い。従来の構造の場合ではフィルムを剥離させる方向に引っ張った場合にフィルムが剥離を始めるときの引っ張り力が20N/cmであったのに対して、本発明の構造では、フィルムが剥離を始めるときの引っ張り力が従来の2倍の40N/cmであった。このため、苛酷な条件の下で使用され続けた場合でも空気の漏れ出しが無く、フィルム30は平面を維持する。よって、空気の漏れ出しが原因でフィルム30が全体的に凹んで、干渉縞が現われたり、入力操作のストロークが短くなったりすることが起きない。
また、フィルム30のガラス板101への接着強度が高くて入力操作部30aの四方への引っ張り力Fは従来の場合よりも高くしてある。このため、16インチのタッチパネルにおいて入力操作部30aを指先で強く押し付けて凹ませ、干渉縞が現われるようにし、その後に指先を離して、入力操作部30aが平面に回復して干渉縞が消えるまでの時間を測定したところ、従来の構造の場合では1秒47であったのに対して、本発明の構造では0秒29であり、従来の約1/3と短かった。よって、タッチパネル100は良好な操作感触を有する。
また、フィルム30の張り出し部30bがガラス板101の下面にまで回り込んでガラス板101の周縁部を包むように接着してあるため、両面接着テープ102のうちの枠状部102aの幅wは従来の枠状の両面接着テープの幅よりも狭い。よって、入力操作が可能である領域のサイズよりも大きい部分である所謂額縁が狭くなり、タッチパネル100のサイズは小型になる。
また、ガラス板101の周縁部はフィルム30の折り返された張り出し部30bによって覆われており、タッチパネル100の取り扱い中に作業者が手を切ったりして怪我することが防止される。
なお、ガラス板101の周縁部のうち長手方向(Y方向)上対向する一対の縁部だけ、或いは幅方向(X方向)上対向する一対の縁部だけを包むように接着し、残りの対向する縁部については従来と同様に接着した構成としても効果がある。
フィルム30を、ガラス板101の上面側に対しては両面接着テープで接着し、ガラス板101の下面側については両面接着テープ102に代えてアクリル系UV接着材で接着してもよい。
フィルム30は、基材フィルムがPET製の他に、ポリカーボネート(PC)製、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)製でもよい。
[参考例]
図12は本発明のタッチパネルの参考例になるタッチパネル200を示す。図12中、分解して示す部分のうち、タッチパネル用PETフィルム30Eはその下面側から見上げた状態で示す。図13(A)は、図12中、XIII-XIII線に沿う断面図である。
タッチパネル200は、基板であるポリカーボネート(PC)製の板201に、タッチパネル用PETフィルム30Eが枠形状の両面接着テープ202によって接着された構成である。PC板201とPETフィルム30との間の空間204の間隙gは50μmである。PC板201は厚さが0.5mmであり、湾曲及び捩じり変形が可能である。よって、タッチパネル200は、図15及び図13(B)に示すように、ディスプレイ装置250の湾曲したディスプレイ面251上にこれに沿うように湾曲した状態で実装されて使用される。また、タッチパネル200は、図16に示すように、円柱260の周側面上にこれに沿うように湾曲させて固定した状態で使用される。タッチパネル200は、捩じった状態で使用される場合もある。
タッチパネル200は、湾曲させても、捩じっても不都合が生じないような構造となっている。以下、これについて説明する。
図12に示すように、PC板201の上面には下部電極としてのITO膜210が形成してあり、且つこのITO膜210上に、フォトリソ法によって形成された多数のドットスペーサ211がX及びY方向にピッチ1mmで並んでマトリクス状に分散している。各ドットスペーサ211は、角柱形状であり、一辺の長さaが50μm、高さbが5μmである。
PETフィルム30Eは、図2のPETフィルム30にドットスペーサ221が形成してある構造である。PETフィルム30Eは、は厚さが188μmであり、PETフィルム30Eの下面には上部電極としての前記の積層膜32が形成してあり、この積層膜32上にスクリーン印刷法によって形成された多数のドットスペーサ221がX及びY方向に前記のドットスペーサ211のピッチと同じピッチ1mmで並んでマトリクス状に分散している。各ドットスペーサ221は、半球形状であり、直径cが50μm、高さdが5μmである。
ドットスペーサ211及び221は共にアクリル樹脂系であり、硬度は高い。
図14に示すように、PETフィルム203上のドットスペーサ221はPC板201上のドットスペーサ211に対して、X方向にΔX及びY方向にΔYずれている。ずれ量ΔX、ΔYは、共に、各ドットスペーサ211、221のピッチpの1/2である0.5mmである。
このタッチパネル200を図13(B)に示すように湾曲させると、タッチパネル200はPC板201が湾曲の中立面とされて湾曲され、PETフィルム30Eは引っ張られるようになり、タッチパネル200の中央部分ではPETフィルム30EがPC板201に接近して空間204の間隙gが狭くなる。しかし、PETフィルム30EのPC板201への接近は、PETフィルム30E上のドットスペーサ221がPC板201の上面に当り、且つ、PC板201上のドットスペーサ211がPETフィルム30Eを受け止めて支持することによって、PETフィルム30EとPC板201との間に依然として間隙g1が残っている状態で制限される。即ち、PETフィルム30Eの積層膜32がPC板201のITO膜210に接触してショートすることは起きない。
本発明者は、上記のタッチパネル200を直径が150mmの円筒に巻くようにして固定して評価してみた。ショートが発生していないこと、表面に干渉縞が現われていないこと、及び押して入力操作するときの荷重はドットスペーサを基板にだけ形成した一般の構造のタッチパネルの入力操作するときの荷重Qの1.3倍であり、略同じであることを確認した。
よって、上記構成のタッチパネル200は、何らの不都合を起こさずに、図13(B)に示すようにディスプレイ装置250の湾曲したディスプレイ面251上これに沿うように湾曲した状態で実装されて使用される。
なお、本発明者は以下のように、PC板201上のドットスペーサ211及びPETフィルム30E上のドットスペーサ221のサイズ及び配置を種々変えて評価を行った。
図17(A)は、本発明の要部をなすPETフィルム30E上のドットスペーサ221の高さdを種々に変えて製造したタッチパネルを、図16に示すように直径が150mmの円柱260に巻くようにして固定した場合の評価の結果である。入力操作するときの荷重は一般の構造のタッチパネルの入力操作荷重Qを1とした場合の相対値である。
図17(A)から、PETフィルム30E上のドットスペーサ221の高さdが僅かに0.5μmであっても、ショートが発生せず且つ干渉縞も現われないこと、及び、ドットスペーサ221の高さdを高くするにつれて入力時の押圧が阻害されて入力操作荷重が増える傾向にあるけれども、ドットスペーサ221の高さdがPC板201上のドットスペーサ211の高さbと同じ程度まではその影響が抑えられていることが分かる。
図17(B)は、PETフィルム30E上のドットスペーサ221のPC板201上のドットスペーサ211に対するずれの状態を種々に変えて製造したタッチパネルを、直径が150mmの円筒に巻くようにして固定した場合の評価の結果である。
図18は、X方向にだけずらした場合のドットスペーサ211とドットスペーサ221との配置を示す。
図17(B)から、ドットスペーサ221のドットスペーサ211に対するずれの方向がX方向であり、ずれ量がピッチpの10%以上である場合には、ショートが発生せず且つ干渉縞も現われないこと、入力操作荷重は増えるけれどもその程度は荷重Qの1.3倍にすぎないことが分かる。
また、ドットスペーサ221のドットスペーサ211に対するずれの方向
が図14に示すようにX方向とY方向であり、ずれ量がピッチpの10%以上である場合には、ショートが発生せず且つ干渉縞も現われないこと、入力操作荷重は増えるけれどもその程度は荷重Qの1.2倍にすぎないことが分かる。
図17(C)は、ドットスペーサ221の高さbを30、40,50,60μmと変えて形成したPETフィルム30Eを製造し、ドットスペーサ211の高さdを30、40,50,60μmと変えて形成したPC板201を製造し、これらを適宜組合わせて製造したタッチパネルを、直径が150mmの円筒に巻くようにして固定した場合の評価の結果である。
何れの組み合わせでも、ショートが発生せず且つ干渉縞も現われていないことが分かる。
また、本発明者は、ドットスペーサ211を半球形状とした場合、及びドットスペーサ221を角柱形状とした場合でも、直径が150mmの円筒に巻くようにして固定して評価した場合に、ショートが発生せず且つ干渉縞も現われないことを確認した。
また、本発明者は、ドットスペーサ211をスクリーン印刷法で形成したPC板201及びドットスペーサ221をフォトリソ法で形成したPETフィルム30Eを用意し、フォトリソ法で形成されたドットスペーサ211を有するPC板201、スクリーン印刷法で形成されたドットスペーサ211を有するPC板201と、スクリーン印刷法で形成されたドットスペーサ221を有するPETフィルム30E、フォトリソ法で形成されたドットスペーサ221を有するPETフィルム30Eとを適宜組み合わせてタッチパネルを製造し、このタッチパネルを直径が150mmの円筒に巻くようにして固定して評価した。何れの組み合わせの場合でも、ショートが発生せず且つ干渉縞も現われないことを確認した。
また、本発明者は、PETフィルム30E上のドットスペーサ221を軟らかい樹脂であるシリコーンで形成して、タッチパネルを製造し、このタッチパネルを直径が150mmの円筒に巻くようにして固定して評価した。ショートが発生せず且つ干渉縞も現われないことを確認した。
従来のタッチパネル用フィルムを示す図である。 タッチパネル用フィルムの第1、第2、第3参考例を示す図である。 各層の膜の厚さの組み合わせを示す図である。 タッチパネル用フィルムの製造装置を示す図である。 タッチパネル用フィルムの光透過特性を示す図である。 タッチパネル用フィルムの無色の度合いを示す図である。 タッチパネル用フィルムの第4参考例を示す図である。 タッチパネル用フィルムの光透過特性を示す図である。 タッチパネル用フィルムの第5参考例を示す図である。 本発明のタッチパネルの一実施例を示す図である。 図10中、XI-XI線に沿う断面図である。 本発明のタッチパネルの参考例を示す図である。 図12中、XIII-XIIIに沿う断面図である。 PC板上のドットスペーサとPETフィルム上のドットスペーサとの位置関係を示す図である。 図12に示すタッチパネルの使用の一例を示す図である。 図12に示すタッチパネルの使用の一例を示す図である。 図12に示すタッチパネルの評価の結果を示す図である。 上下のドットスペーサのずれの別の態様を示す図である。
符号の説明
30、30A〜30E タッチパネル用フィルム
30a 入力操作部
30b 張り出し部
31 PET製の基材フィルム
32 積層膜
35 内層ITO膜
36 SiO2膜
37 表面層ITO膜
50 内層ZrO2膜
51 PC製の基材フィルム
100,200 タッチパネル
102 両面接着テープ
102a 枠状部
102b 張り出し部
201 PC製の板
211、221 ドットスペーサ

Claims (1)

  1. 上面に透明電極を有する基板と下面に透明電極を有するフィルムとが空間を介在させて対向しており、上記基板と上記フィルムとの間に両面接着テープが介在されている構成のタッチパネルにおいて、
    上記フィルムは、その縁に張り出し部を有する形状であり、
    上記両面接着テープは、上記基板に対応する大きさの枠状部と、該枠状部の四辺より外側に張り出している張り出し部と、を有し、
    上記両面接着テープの上記枠状部が上記基板の上面の縁に沿う部分に接着しており、
    上記両面接着テープの上記張り出し部が折られて上記基板の周側面および下面に接着されており、
    上記フィルムの上記張り出し部は、上記基板の下面側に折り返されて、上記両面接着テープを介して上記基板の周側面を経て、上記基板の下面の周囲の部分に亘って、上記基板に接着されている構成としたことを特徴とするタッチパネル。
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