JP4558164B2 - 中空成形品の成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、成形品の希望する位置に必要な中空部が形成された高品質の熱可塑性樹脂中空成形品を、トラブル発生なく安定的に、生産性よく製造できる成形方法に関する。
【0002】
【背景技術】
中空部を有する熱可塑性樹脂成形品は、成形品の軽量化、高剛性化などの特徴を有している。これら中空成形品の成形方法は、成形圧力が低いために、金型コスト、装置コストが低く安価に製造できることから、ブロー成形方法が主として採用されてきた。しかし、ブロー成形方法では、成形品の形状、寸法精度、中空度、中空部の分布、原料歩留り、成形品の形状制限などの問題がある。
【0003】
熱可塑性樹脂中空成形品を成形する他の成形方法として、金型キャビティ内に射出された溶融樹脂にガスを注入して中空部を形成する、ガス射出成形方法が近年多くの分野で採用されてきている。このガス射出成形方法は、成形品に中空部を形成させるために、成形品にガスチャンネルが形成されるように厚肉部を設けるため、一般の射出成形方法と比べて低圧で成形することができる。このため、金型型締圧力が低く大型成形品の製造が容易となるとともに、成形品の残留歪みも少なく、しかもヒケ、反り変形などの発生が抑制され、すぐれた成形品が得られる。
【0004】
しかし、この成形品厚肉部への中空部の形成において、成形品の外観品質、成形品の希望する位置に確実にガスを注入して中空部を形成することは困難である場合がある。また、成形品の末端まで中空部を形成する必要がある場合もある。この場合には、射出成形金型として、製品キャビティと製品キャビティ中の溶融樹脂をガスの注入によって追い出すスピルオーバー室を有する金型を用いて溶融樹脂を追い出し、希望する箇所に確実に中空部を形成することが行われている。
【0005】
例えば、自動車のインストルメントパネルなどの薄肉成形品の剛性を高めるために、部分的に厚肉部を設けた製品においては、熱収縮の差により厚肉部の表面にヒケや反りなどの変形が発生し易い。このようなヒケの発生を防止する方法として、この厚肉部にガスを注入してガスチャンネルを形成し、中空部を形成することが行われている。この場合に製品における厚肉部にガスを注入してガスチャンネルを形成し、中空部とするのであるが、この中空部は断面積が小さく、しかも比較的長くなるため、厚肉部の末端まで均一な中空部の形成が困難となる。
【0006】
また、インストルメントパネルなどの自動車用内装部品などでは、単なる中空部の形成による剛性の向上、反り・変形防止、特に樹脂の流れ跡による外観不良の発生も重要な問題点となっている。この樹脂の流動模様などの外観の悪化は、ガス注入の前に、溶融樹脂を製品キャビティ全体に完全充填し、製品外面を賦形した後にガスを注入することにより解決できる。このため、製品キャビティ内の樹脂圧力は比較的高くなり、注入ガスがガスチャンネルの先端まで、行き渡ることがより困難となる。
【0007】
これらの問題点を解決するために、製品キャビティに溶融樹脂を射出し、完全充填後に、ガスを注入して、製品キャビティ内の中空部に相当する溶融樹脂をスピルオーバー室に追い出し中空化する方法が好ましく採用されている。これによって、外観にすぐれ、厚肉部の全長にわたってガスチャンネルを形成することによって中空部を形成した成形品が成形できる。
【0008】
このような成形方法による製品として、近年自動車内装部品など製品の大型化などにより、スピルオーバー室の容量が大きくなってきている。従来、スピルオーバー室は、製品とならない部分であり、その機能としては、溶融樹脂と注入ガスがスピルオーバーすればよいものと考えられ、特に詳細な検討はなされていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、スピルオーバー室の容量が大きくなると、ガスを注入して保持賦形した後、ガスを排出する場合に、スピルオーバー室内の未だ溶融している樹脂が流出路中の中空路を塞ぎ、スピルオーバー室内のガス圧が高圧のまま閉じ込められる場合が発生する。このような場合には、当然ながら型が開放される際に、スピルオーバー室に相当する中空成形品(非製品)に膨れが発生したり、ひどい場合には破裂し、樹脂片、樹脂粉が飛散することになる。
【0010】
この樹脂の飛散片や飛散粉がキャビティ内に付着し、次の成形ショットで外観不良発生の原因となったり、金型の当たり面に付着して金型を損傷するなどの問題が発生する。また、樹脂の破裂音の発生による職場環境の悪化、オペレーターの精神衛生上も問題となっておりその解決策が求められている。
【0011】
本発明は、熱可塑性樹脂中空成形品の成形方法において、特に比較的大型の製品(成形品)であっても、ガスチャンネルを希望する厚肉部の末端まで確実に形成するとともに、樹脂流れ模様、ヒケ、反りなどがなく外観にすぐれた成形品を高品質で、生産性よく製造することができる成形方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、熱可塑性樹脂中空成形品の成形方法において、特に薄肉大型成形品の厚肉部の全長に渡って、均一な中空部を安定して形成する成形方法について鋭意検討した。その結果、溶融樹脂を金型の製品キャビティに射出し、完全充填した後、ガスを注入して溶融樹脂の一部を製品キャビティ外のスピルオーバー室に追い出す成形方法を採用することが好ましいことを見いだした。さらに、スピルオーバー室へ流入したガスが脱圧時にスムースに脱圧できない場合が生じ、金型開放による離型時にスピルオーバー部の成形品が膨れたり、破裂の原因となり、これが安定生産、製品品質に大きく影響し、脱圧が確実になされる成形方法が必要であることを見いだし、本発明を完成するに到った。
【0013】
すなわち、本発明は、
(1) 製品キャビティと、製品キャビティから流出路を介して連通したスピルオーバー室とで構成される成形金型の製品キャビティ内に溶融熱可塑性樹脂を射出し、完全充填後に、溶融樹脂にガスを注入することにより、製品キャビティ内の溶融熱可塑性樹脂の一部を、流出路を介してスピルオーバー室に追い出して、製品キャビティ内に中空部を有する中空成形品を形成し、スピルオーバー室に溶融熱可塑性樹脂の一部とガスを流入させて、スピルオーバー室に中空部を有する中空成形品を形成し、次いで、製品キャビティ及びスピルオーバー室内の中空成形品中のガスを脱圧排気し、前記製品キャビティ内の中空部と前記スピルオーバー室の中空部とを前記流出路を介して連通させた状態で中空成形品を取り出すにあたり、流出路のスピルオーバー室への入り口部分の断面積が流出路からスピルオーバー室に向かう方向に緩やかに拡大するアール形状に形成されてなる成形金型を用いることを特徴とする中空成形品の成形方法。
(2) 緩やかに拡大するアール形状が成形後に流出路とスピルオーバー室間に連通する中空部が閉塞されないように形成されてなる(1)記載の中空成形品の成形方法。
(3) 成形品の厚肉部にガスチャンネルを形成することにより中空部を形成する(1)または(2)記載の成形品の成形方法。
(4) 流出路に開閉機構を備えてなる(1)〜(3)のいずれかに記載の中空成形品の成形方法。
提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の熱可塑性樹脂中空成形品の成形方法は、溶融熱可塑性樹脂を成形金型の製品キャビティ内に射出し、完全充填後に溶融樹脂にガスを注入することにより、製品キャビティ内の溶融熱可塑性樹脂の一部を、流出路を介してスピルオーバー室に追い出し、中空部を形成する中空成形品の成形方法であって、流出路のスピルオーバー室への入り口部分の断面積が緩やかに拡大する形状に形成されてなる金型を用いることを特徴とする中空成形品の成形方法であり、また本発明の射出成形金型は、本発明の中空成形品の成形方法に好適に用いられる射出成形金型である。
【0015】
本発明の中空成形品の成形方法によって得られる中空成形品は、成形品全体に中空部が形成された成形品、成形品の一部に中空部が形成された成形品など中空部の形状、箇所については特に制限はない。但し、本発明の成形方法が好ましく適用できる中空成形品は、長尺の厚肉成形品や比較的大型でスピルオーバー室の容量を大きくする必要のある中空成形品である。
【0016】
また、成形品の外観の観点から、完全(フル)充填した後にガスを注入するので、溶融樹脂が金型の製品キャビティ面上で断続的な流れを起こすことがなく、しかも金型面の転写性にすぐれたガス注入射出成形方法である。すなわち、成形金型の製品キャビティに対して、溶融樹脂を射出し完全充填して金型面の転写を確保した後に、金型面に接する表面部分が冷却固定した状態で、内部の溶融樹脂部分にガスを注入し、中空部形成に相当する溶融樹脂を製品キャビティ外のスピルオーバー室に追い出すものである。
【0017】
したがって、本発明の中空成形品の成形方法における、成形品の厚肉部に対する中空部の比率は、非晶性樹脂、結晶性樹脂により異なる場合があるが、通常10%を超える容積率である。この容積率は、成形品の用途、形状、中空化の目的などによる成形品の設計に基づいて適宜決定される。
【0018】
以下、図面に基づいて本発明について説明する。
図1は、本発明の中空成形品の成形方法の成形手順を説明する概念断面図てある。図1において(A)は、溶融樹脂射出充填後、(B)はガス注入後を示す。図2は、成形金型の主要部であるスピルオーバー室部分の拡大断面図である。図(A)、(B)は従来例、図(C)は本発明例を示す。
【0019】
図1において、成形金型1は固定金型2と可動金型3よりなり、金型の型締により製品キャビティ4、製品キャビティ4の一端に設けられた流出路7を介してスピルオーバー室9が形成される。スプルー5は図示しない射出成形機の射出ノズルに連通する。可動金型3には製品キャビティ4中の溶融樹脂にガスを注入するための、および脱圧するためのガス注入(脱圧)機構11および溶融樹脂の射出時に閉じ、ガス注入時に開くための流出路7の流路を開閉する開閉機構10が設けられている。
【0020】
以下、成形手順を説明する。
固定金型2に対して、可動金型3を前進させ型締するとともに、流出路7を閉じる。ついで、射出成形機の射出ノズルより射出された溶融樹脂はスプルー5、ランナーゲート6を介して製品キャビティ4内に射出充填され、溶融樹脂12aは製品キャビティ4に充満する。充満した溶融樹脂は、射出圧によりキャビティ金型面に押しつけられ、金型の転写、賦形とともに表面スキン層の冷却が始まる。
【0021】
ついで、流出路7の開閉機構10が作動して、流出路7が開放され、ガス注入機構11からガスが注入される。ガス注入は、流出路7の開放と同時、もしくは開放の前でもよい。ガスの注入によって製品キャビティ4中の溶融樹脂12aの一部は流出路7を介してスピルオーバー室9に追い出される。溶融樹脂の追い出しの終了時には、注入ガスもスピルオーバー室に流入する。これによって、製品キャビティ4内には中空部13aを有する中空成形品(製品部)14が、スピルオーバー室9にも中空部13bを有する中空成形品(非製品部)15が形成されることになる。
【0022】
ついで、適度の冷却がなされた後に、成形品中の高圧のガスが脱圧排気される。その後に可動金型3が後退して金型が開放され、中空の成形品14、15が取り出される。この成形サイクルを繰り返すことにより、中空成形品は連続的に生産される。射出成形の生産性を高めるためには、この成形サイクルは短いほど好ましく、成形品の変形などが生じない範囲で短縮されることが好ましい。
【0023】
この成形手順を採用することによって、ヒケ、反りや流動模様のない外観良好な中空成形品が成形できる。通常の中空成形品の成形方法では、この成形方法で特に問題なく生産性よく成形できる。しかしながら、成形品の大型化、中空率の増加などによりスピルオーバー室への溶融樹脂の流出量の増加、あるいは成形サイクルの短縮化などの場合に、スピルオーバー室内の溶融樹脂の冷却が製品キャビティ内の中空成形品の冷却に遅れることが生じる場合がある。すなわち、中空成形品(製品部)の肉厚が薄いのに対して、スピルオーバー室の成形品(非製品部)の肉厚が厚くなることがしばしば起こるからである。
【0024】
このような場合について、スピルオーバー室部分の拡大図である、図2を基に説明する。図2(A)は、一般のスピルオーバー室9に溶融樹脂12bと注入ガスにより中空部22が形成された状態を示す。すなわち、スピルオーバー室中の中空部22は、流出路7を介して製品キャビティ4中の中空部と連通している。このままの状態で中空部の高圧ガスが脱圧されれば、特に問題は生じることはない。
【0025】
しかしながら、スピルオーバー室内の溶融樹脂12bの冷却が十分でない場合には、図2(B)に示すように、脱圧に伴うガスの流れにより溶融樹脂が、流出路7へ向かって流動を生じ、流出路7中の中空路を塞ぐことになる。すなわち、スピルオーバー室内には、高圧を保持した高圧閉じ込め中空部23を有する成形品(非製品部)15となる。このようなことが起こると、金型を開放して、成形品を取り出す場合に、スピルオーバー室内の非製品部15に膨れが発生したり、場合によっては破裂する場合がある。
【0026】
この破裂によって生じた成形品破片、成形品粉体が成形金型の表面を損傷したり、粉体が金型キャビティ表面、型締面に付着して、成形品に混入したり、成形品表面に付着して外観不良の発生となる。また、繰り返し成形により型締不良によるバリの発生の原因ともなる。
【0027】
このため、成形作業を中断して、金型の清掃をする必要があり、自動化運転が困難となるばかりか、生産性の大幅な低下につながり、成形コストの上昇、製品品質、製品管理上大きな問題となる。また、この非製品の破裂は、急激に発生し、高い、大きな破裂音が生じ、成形環境の悪化に加えて作業者の精神衛生上の問題も大きい。
【0028】
本発明は、このスピルオーバー室内の非製品の膨れの抑制、破裂の防止を図るものである。図2(C)は、本発明の主要部であるスピルオーバー室部の拡大断面図である。図(A)と異なるのは、図(A)が流出路7の端部であるスピルオーバー室への入り口部分8が直線的にスピルオーバー室に通じているのに対して、本発明の図(C)はその断面積が緩やかに拡大した形状をとってスピルオーバー室へ通じている点にある。
【0029】
すなわち、脱圧時にガスの流動が溶融樹脂の流動を乱すことが少なく、流出路7の中空部を閉鎖することなく脱圧が可能になる点にある。ここで、断面積が緩やかに拡大する形状とは、金型開放時の成形品の製品部と非製品部が流出路中の中空部で実質的に連通することを可能にする形状である。
【0030】
したがって、その形状としては、図2(C)に示す、部分アール形状に限定されるものではなく、全周アール状(ラッパ状)、斜面状などであってもよい。また、この部分は非製品部であり、一般のゲートとは異なり、ゲートカットのような製品部との切り取り除去部ではないので、より脱圧時のガスの流れがスムースとなるようにすることができる。
【0031】
本発明の中空成形品の成形方法は、ガス注入設備を有する射出成形装置を用いて成形することができる。ガスとしては、特に制限はないが一般的には、不活性、安全、安価などの観点から窒素ガスが用いられる。窒素ガスは窒素ボンベから直接供給する場合、空気中から分離膜、吸着塔などの手段を用いた窒素製造装置から調整弁を介して供給される。またガス注入設備は、窒素などのガスを注入圧力として、30MPa以下、通常5〜20MPa程度、好ましくは8〜15MPaの範囲で注入できるものである。
【0032】
また、ガス注入制御装置は、射出成形ユニットの動作と連動して圧力、時間制御できるように構成されている。金型の製品キャビティ内の溶融樹脂中へのガスの注入方法は特に制限はなく、通常、ランナー、ゲート、金型壁に設けられたガス注入ピンなどを用いて行われる。また、ノズルから注入することも可能である。
【0033】
ガスの注入を制御する装置は、以下の動作を制御する。
▲1▼射出成形機からの射出開始信号を取り込み、遅延タイマーをスタートさせる。
▲2▼遅延タイマータイムアップ後、圧力調整弁で所定圧力に制御されたガスを設定された時間だけ注入弁を開けてガスを注入する。
▲3▼ガス注入後、注入弁を閉じて一定時間保持する(形成された中空部を高圧に保つ)。
▲4▼脱圧ラインの脱圧弁を開けて、脱圧する(大気開放)。
▲5▼これらの一連の制御を冷却時間の終了までに行う。
【0034】
本発明の射出成形金型は、本発明の中空成形品の成形に用いられるものであり、成形金型の製品キャビティと製品キャビティから流出路を介して連通したスピルオーバー室とからなり、流出路のスピルオーバー室への入り口部分の断面積が緩やかに拡大する形状に形成されていることを特徴とするものであり、詳しくは前記成形方法で説明したものである。
【0035】
本発明の中空成形品の成形方法に用いられる熱可塑性樹脂としては、特に制限はなく、射出成形ができる樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリプロピレン、プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン−エチレンランダム共重合体、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体エラストマー、不飽和カルボン酸あるいはその誘導体変性ポリオレフィン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン単独重合体、ゴム変性ポリスチレン、シンジオタクチック構造含有ポリスチレンなどのポリスチレン系樹脂、AS樹脂、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ芳香族エーテルまたはチオエーテル系樹脂、ポリ芳香族エステル系樹脂、ポリスルホン系樹脂、アクリレート系樹脂、各種熱可塑性エラストマー等が採用できる。
【0036】
ここで、上記熱可塑性樹脂は、単独で用いることもできるが、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。これらの熱可塑性樹脂には、必要により、エラストマーなどの衝撃強度改良剤、ガラス繊維、タルク、炭酸カルシウムなどの強化剤、充填材、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、耐候剤、光安定剤、核剤、着色剤、発泡剤、架橋剤などの添加剤などを加えることもできる。
【0037】
本発明の中空成形品の成形方法は、本発明の射出成形金型を用いて、好ましくは流出路に備えられた開閉機構で流出路を閉じた後、金型の製品キャビティに溶融樹脂を射出、充填、充満させる。射出、充填された溶融樹脂は、樹脂量、樹脂温度、樹脂射出圧力により金型の製品キャビティの末端まで、確実に充満する。この結果、成形品の細リブ、ボスなど、あるいはシボ面などを形成する金型の微細な凹凸は、成形品に確実に転写され、外観にすぐれたものとなる。金型の製品キャビティ中の溶融樹脂は、金型面から冷却が始まる。ある程度の冷却後、ガスが金型の製品キャビティ中の溶融樹脂に注入され、溶融流動性のある厚肉部の中央部分の樹脂を流出路を介してスピルオーバー室に追い出し、いわゆる厚肉部に連通したガスチャンネルが形成される。また注入されたガスの末端も最終的にスピルオーバー室に達し、結果として、目的とする成形品の希望箇所、すなわち末端まで確実に中空部が形成される。これにより、中空体の肉厚もほぼ均一となり、注入ガスの保圧効果でヒケの発生もなくなる。したがって、特に、自動車内装品など外観が重要視される成形品の成形に好適に用いられる。
【0038】
ついで、適宜冷却後に成形品とはならないスピルオーバー室の非製品部内を含めて中空部の高圧のガスを脱圧し、必要により補助冷却を待って、金型を開放し中空成形品が得られる。脱圧については、前記では、ガス注入路、脱圧路と併用する場合を示したが、それぞれ独立の配管を用いて行うことができることは言うまでもない。
【0039】
【実施例】
以下、本発明の熱可塑性樹脂中空成形品の成形方法の一例について具体例に基づいて説明するが、これらの実施例に何ら制限されるものではない。
ガス注入設備を備えた射出成形機〔東芝機械(株)製:IS2200DF〕を用い、図3に示す自動車のインストルメントパネル30を連続成形した。
【0040】
このインストルメントパネル30は、図3の(A)、(B)に示されるように、デフロスター部の剛性向上のために、デフロスター部に沿って運転席側から助手席側へ向かって厚肉部を有し、ガス注入によりガスチャンネル31が形成されることで、中空部が形成されるようになっている。またガス注入位置32は、運転席側末端部、スピルオーバー設定位置は助手席側ガスチャンネル末端部であり、樹脂流出路には開閉弁を設けてある。なお、溶融樹脂の射出は、中央部および運転席、助手席側の略中央部の3ケ所から行い、脱圧はガスを注入するガスピン部から行った。
【0041】
また、製品キャビティから流出路を介してスピルオーバー室への入り口部分の形状は、全周にわたって、5mmのアール加工を施したラッパ形状であった。スピルオーバー室の容積は、20cm3 である成形金型を用いた。
【0042】
Figure 0004558164
この本発明の成形金型を用いた、成形ではスピルオーバー室に相当する中空成形品(非製品部)に膨れが発生したり、破裂することもなく連続的に安定生産ができた。
【0043】
これに対して、スピルオーバー室入り口部にアールを形成せず、流出路がスピルオーバー室に直角に結合した金型を用いた場合には、スピルオーバー室に相当する中空成形品(非製品部)に膨れが発生し、離型が困難になると共に、度々大きな音を発生して破裂する現象が観察された。このため、その都度成形を中断して、金型内を清掃する必要があり、安定、量産性が著しく劣るものであった。また、非製品部の膨れのために、離型が不安定となり取り出しロボットが取り損なうトラブルの発生がしばしば見られた。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、溶融樹脂を射出、充填、充満させて、金型面を確実に転写した後、溶融樹脂にガスを注入して、金型の製品キャビティ内の溶融樹脂の一部を製品キャビティ外のスピルオーバー室に追い出し、所望の中空部を、所望のサイズで、外観良好に形成することができる。したがって、得られる中空成形品は溶融樹脂の射出充填が完全充填であり、成形品表面のヒケ、樹脂の流動模様などがなく、金型面の微細な凹凸が確実に転写され、外観にすぐれたものである。また、スピルオーバー室への追い出し量が比較的多い場合であって、溶融樹脂の冷却が遅れがちであっても、冷却後の中空部の全体の脱圧が完全に行え、スピルオーバー室に相当する(非製品部)の膨れ、破裂などの異常の発生を無くすことができる。したがって、離型異常、破裂による破片による成形金型の損傷、製品外観の不良発生が防止できる。また、金型寿命、冷却時間の短縮、成形異常がないことなどから生産性が著しく向上する。したがって、特に外観が重視される大型中空成形品の成形が容易となり、その応用分野の大幅な拡大が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中空成形品の成形方法の成形手順を説明する概念断面説明図である。
【図2】成形金型の主要部であるスピルオーバー室部分の拡大断面図である。
【図3】実施例の成形方法で成形されたインストルメントパネルの平面図および正面図である。
【符号の説明】
1:成形金型
2:固定金型
3:可動金型
4:製品キャビティ
7:流出路
8:スピルオーバー室への入り口部分
9:スピルオーバー室
10:流出路開閉機構
11:ガス注入(脱圧)機構
12:溶融樹脂
13:中空部
14:中空成形品(製品部)
15:中空成形品(非製品部)
22:中空部
23:高圧閉じ込め中空部
30:インストルメントパネル
31:ガスチャンネル
32:ガス注入位置

Claims (4)

  1. 製品キャビティと、製品キャビティから流出路を介して連通したスピルオーバー室とで構成される成形金型の製品キャビティ内に溶融熱可塑性樹脂を射出し、
    完全充填後に、溶融樹脂にガスを注入することにより、製品キャビティ内の溶融熱可塑性樹脂の一部を、流出路を介してスピルオーバー室に追い出して、製品キャビティ内に中空部を有する中空成形品を形成し、スピルオーバー室に溶融熱可塑性樹脂の一部とガスを流入させて、スピルオーバー室に中空部を有する中空成形品を形成し、
    次いで、製品キャビティ及びスピルオーバー室内の中空成形品中のガスを脱圧排気し、前記製品キャビティ内の中空部と前記スピルオーバー室の中空部とを前記流出路を介して連通させた状態で中空成形品を取り出すにあたり、
    流出路のスピルオーバー室への入り口部分の断面積が流出路からスピルオーバー室に向かう方向に緩やかに拡大するアール形状に形成されてなる成形金型を用いることを特徴とする中空成形品の成形方法。
  2. 緩やかに拡大するアール形状が成形後に流出路とスピルオーバー室間に連通する中空部が閉塞されないように形成されてなる請求項1記載の中空成形品の成形方法。
  3. 成形品の厚肉部にガスチャンネルを形成することにより中空部を形成する請求項1または2記載の成形品の成形方法。
  4. 流出路に開閉機構を備えてなる請求項1〜3のいずれかに記載の中空成形品の成形方法。
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