JP4556758B2 - メダル検知装置、投入メダル選別装置及び遊技機 - Google Patents

メダル検知装置、投入メダル選別装置及び遊技機 Download PDF

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Description

この発明は、例えばスロットマシンなどの遊技機に使用されるようなメダルを検知するメダル検知装置に関し、さらに詳しくはメダル通路内での不正防止対策を高めたメダル検知装置、投入メダル選別装置及び遊技機に関する。
従来、スロットマシンの投入口の内方にはメダルの真偽選別と投入枚数を計数するためのメダル選別装置(メダルセレクタ)が内蔵されている。このメダル選別装置に対しては、一般に「糸つり」と呼ばれる、糸をつけたメダルをメダル検知センサ上で往復運動させることによりメダル計数値(メダルカウント)を増加させるという不正行為が知られている。その不正対策として、通常、図16に示すように、第1センサ161と第2センサ162の光軸をメダル通路163に沿って2個並べ、メダル164が各光軸を遮光することによってメダル164の進行方向を検知すると共に、図17のタイムチャートに示すように、両センサ161,162の出力時間、位相差(検知時間T171〜T174及び、その加減算により求められる時間)を検知して、メダルの真偽判定・通過メダルの枚数を計数する方法が用いられている。
しかし、一般に「セル」と呼ばれる図18に示すような特殊な先端形状を有する樹脂製の細長いセル板165を投入口から挿入し、そのセル板165をメダルが上流側から下流側へと通過されたかの如く動かしてメダル通路163に並列配置された両センサ161,162の光軸を遮光させ、続いて光軸から外れた遮光しない位置に移動させてからセル板165を引き戻す回転運動を行わせることにより、図17のタイムチャートに表されるセンサ出力を模倣し、メダルの投入を行わずにメダルカウントを増加させる不正行為が問題になっている。
又、近年セルの先端部に赤外線LEDを設置し、そのLEDの点灯・消灯を周期的に繰り返すことにより、センサを誤検知させるという不正機能を持たせた不正装置も登場している。この不正装置は、不正の実施に熟練を必要とせず、短時間にメダルカウントが増加するため大きな問題となっている。
このような不正装置を用いた不正を防止するために、第1メダルセンサ,第2メダルセンサに加え、第3のメダルセンサを追加する技術が開示されている(例えば特許文献1参照)。この場合は、第1〜第3のメダルセンサの各出力を検知するまでの時間を監視することで不正の防止を狙っている。
しかしながら、遊技機に搭載される制御部にあっては、そのメモリ容量が増大することの抑制や低コスト化を図る等の理由により追加された第3メダルセンサの制御を行うためには、遊技機の制御プログラムに大幅な変更が必要になる問題を有していた。
特開2001−175926号
そこでこの発明は、メダル通過時の検知性能を高めて不正対策を万全にし、さらに遊技機の制御プログラムに与える影響を小さくすることができるメダル検知装置、投入メダル選別装置及び遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、メダルを自重により1枚ずつ転動させて通過させるメダル通路を設け、このメダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する検知センサを備えたメダル検知装置であって、前記検知センサは、第1センサと第2センサからなる光学式検知センサと、該光学式検知センサの前記第1センサと第2センサのうち、少なくとも一方のセンサ検知領域を包含する検知領域でメダルが通過したことを検知する領域検知センサを備えたことを特徴とする。
この発明によると、特定位置でのメダルの通過を検知する1つ以上の光学式検知センサによってメダルが通過したことを検知すると同時に、領域検知センサによってメダルを広い領域で検知する。従って、メダルの検知時には複数の異種検知センサが同一のメダルを略同時に検知するため、複数の検知センサによりメダルの通過状態を正確に検知し、真偽判定及びメダルの通過枚数を正確に計数することができる。
さらに、領域検知センサが検知する広い検知領域において、前段又は後段の光学式検知センサの検知時間差や全ての検知センサが検知しているか否かを監視すれば、メダルの通過方向を明瞭に確認できるほか、メダルの通過か、部分的に検知領域を通過する不正装置の挿入かを区別することができる。
このように、メダル通路の特定位置でのメダルの通過を検知する光学式検知センサの検知情報に加えて、メダル直径方向の全検知領域を検知する領域検知センサの検知情報を加味することによってメダルの通過と、セルや糸つりなどの不正装置の挿入あるいは検知センサに直接アクセスする赤外線LEDのような不正装置とを的確に区別できる。さらに、様々な不正行為が試みられてもメダルカウント数を誤検知しないため信頼性の高い安定した不正防止機能を維持することができる。
この発明の別の構成では、メダルを自重により1枚ずつ転動させて通過させるメダル通路を設け、このメダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する検知センサを備えたメダル検知装置であって、前記検知センサは、前記メダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する第1センサと第2センサからなる光学式検知センサと、該光学式検知センサの前記第1センサと第2センサのうち、少なくとも一方のセンサ検知領域を包含する検知領域でメダルが通過したことを検知する領域検知センサと、前記光学式検知センサと領域検知センサとの両出力をAND処理することに基づいてメダル通過時の検知情報の適否を判定する検知情報判定部とを備えたことを特徴とする。
この発明によると、検知情報判定部のAND処理(論理積演算)を監視することによって、個々の光学式検知センサの検知信号だけでなく、領域検知センサを含めた複数の検知センサの検知信号が全て検知しているかを確認するとともに、これらの検知信号を時間的に関連付けて判定する構成のため、メダル検知情報が正確に得られる。従って、検知センサを部分的に検知させるような不正行為は完全に防止される。
このように、異種検知センサとAND処理との組合せにより正確にメダル検知情報の適否を判定できるため、制御部にあってはAND処理を付加するだけでよく、既存の制御部のプログラムは大きな変更を要せず、制御プログラムに与える影響を最小にしながらも不正を防止することができる。
この発明の領域検知センサとして、例えば近接センサを用いることができる。この近接センサを1つ配設すれば、その周辺の複数の検知センサが検知する全ての検知領域を含めて同時に検知することができる。このほか、領域検知センサと組合せて利用される1つ以上の検知センサとしては、例えば第1センサと第2センサからなる光学式検知センサを用いることができる。
この発明の別の構成では、立姿で対向する基板と開閉板との対向面間に、メダルを自重により縦方向から横方向へと転動させて通過させるL形状のメダル通路と、前記メダル通路の途中には、該メダル通路と対向する部位の開閉板側に開口してメダル類を排除させる排除口と、前記排除口と対向する前記メダル通路の位置には、前記基板の外壁面側より延出させて、ここに導かれたメダルを取込み側と排除側とに振分ける可動ガイド板と、前記可動ガイド板を可動変位させる駆動手段と、前記メダル通路を通過するメダルを検知する検知手段とを設けた投入メダル選別装置であって、前記検知手段は、メダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する第1センサと第2センサからなる光学式検知センサと、前記第1センサと第2センサのうち、少なくとも一方のセンサ検知領域を包含する検知領域でメダルが通過したことを検知する領域検知センサとから構成され、前記光学式検知センサと領域検知センサの両出力をAND処理することに基づいてメダル通過時の検知情報の適否を判定する検知情報判定部を備えたことを特徴とする。
この発明によると、投入メダル選別装置に投入されたメダルは、メダル通路内で複数の検知センサによって略同時に検知され、このときに検知された複数の検知信号に応じたAND処理を実行することによりメダルが通過されたことを正確に判定できる。これに対し、セル等を用いた不正行為に対しては同じくAND処理を実行することによって全ての検知センサが検知せず、通過媒体はメダルではないと判定するため、不正行為による誤計数を完全に防止することができる。
このように、同一のメダルを同期検知するかの如く、複数の検知センサの検知情報をAND処理するだけで正確にメダルか否かを判定できる。この場合も制御部にあっては、AND処理を加えるだけでよいため、制御プログラムに与える影響を最小にしながらも、不正対策を構築するメダル選別装置を実現できる。
このように構成された投入メダル選別装置を内蔵した遊技機を使用すれば、検知領域の異なる複数の検知センサの組合せ及びそのAND処理の信号を監視するという制御機能とによって不正防止機能を有することからセキュリティ性及び信頼性の高い遊技機として運用することができる。又、検知情報判定部は遊技機の制御部に付加することができ、既存の設備を有効に活用してコスト高を抑制した遊技機を構築できる。
さらに、前記検知情報判定部を遊技機に内蔵される制御部以外の部位に備えて構成することもできる。例えば、遊技機の投入メダル選別装置、あるいは投入メダル選別装置と制御部との間に配設される中継位置の信号処理基板に配設することができる。このように、検知情報判定部を制御部以外の位置に配設した場合は、制御部で検知データをAND処理する際に、他の部位で検知データのAND処理が完結しているので、制御部では新たな制御プログラムの変更を要せず、制御部での負荷を小さくして構築できる。
この発明によれば、メダルカウント数を不正に増大させるメダル通路への不正行為を無効にする不正防止技術の高い検知構造を有しているため、メダル通路に対する不正行為を防止することができる。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて説明する。
図面は遊技機の一例として遊技ホールに設置されるスロットマシンを示し、図1において、このスロットマシン11は接客面としての前面上部にパネル12とリール部13を有し、前面中央の幅方向に3個の並列するストップボタン14を有し、その左側にスタートレバー15と掛け数設定ボタン16を有し、右側に清算ボタン17とメダルMを1枚ずつ投入するための投入口18を有し、これらの前面下部に下皿19を有している。
そして、遊技者がスロットマシン11を遊技利用するときに、前記投入口18にメダルMが1枚ずつ投入される。投入されたメダルMは内部で選別され、有効と選別された正規のメダルMは内部に取込まれ、無効と選別された不適合の大きさのメダル類はメダル返却通路(図2参照)27を介して下皿19へと返却させる選別機能を有している。又、遊技者が遊技を中止するために清算ボタン17を押下操作した場合もメダルMは下皿19へと返却される。
図2はスロットマシン11の前面扉11aを片開き式に開口した扉の内部構造を示し、この開口されたスロットマシン本体11b側には、上部に制御部20を設置し、中央部に外周面の絵柄の位置を回転・停止させて遊技利用を行う3列のリール部13を設置し、下部の中央にメダルの取込み、及び払い出し用のメダル払出装置21を設置し、その左側に電源装置22を設置し、右側にオーバフロータンク23を設置している。
一方、前面扉11a側には、内面上部より下部にかけてリールカバー24と、信号処理基板25と、メダルの適否を選別するメダル選別装置(メダルセレクタ)26と、メダル返却通路27と、返却口27aとをこの順に有している。
前記信号処理基板25はメダルセレクタ26からの信号を制御部20へと伝送する中継基板の役目を有して配設される。
上述のメダルセレクタ26は、図3及び図4に示すように、平面視コの字状の基板28と、開閉板29とを備え、開閉板29側の支軸30を基板28側の軸受部31に軸支すると共に、バネ32により開閉板29を常時基板28側に付勢し、これら基板28と開閉板29との両者によりメダル通路33を形成している。
このメダル通路33は前述の投入口18に接続対応する入口34と下方の出口35とを有するL字状に形成され、入口34から下方に延びる縦辺部L1と、斜め下方に延びて出口35に至る横辺部L2と、これら両辺部L1,L2を湾曲状に連通接続する湾曲部L3とを備えている。
又、図5に示すように基板28裏側の支軸36を支点として揺動可能な可動ガイド板37を設け、この可動ガイド板37のガイド部38を基板28の開口部39から図3、図4に示すようにメダル通路33の上部に隣設し、このガイド部38でメダルMの上端側を搬送方向にガイドするように構成している。
さらに、上述の可動ガイド板37には図5に示すように基板28の裏側に位置する排出部材としてのブロッカー40を下方に垂設しており、このブロッカー40の下端ブロック部40aをメダル通路33下流側の開口部33aから該メダル通路33に出没可能に臨ませて設けている。
又、上述の基板28の裏側にはソレノイド41で駆動される可動板42を設け、この可動板42の遊端42aを可動ガイド板37の上端37aに対向させ、ソレノイド41のON時に可動板42の遊端42aで可動ガイド板37の上端37aを押圧して、そのガイド部38でメダルMの上端側を搬送ガイドすると共に、ブロッカー40の下端ブロック部40aをメダル通路33の開口部33aから裏面側に後退させ、有効と選別された正規のメダルはメダル払出装置21へ搬送し、無効と選別された不適合の大きさのメダル類は開閉板29の排出口29aから排出して、外部の返却口27に返却するように構成している。
ソレノイド41のOFF時にはガイド部38によりメダルMの上端側の搬送ガイドを解除すると共に、ブロッカー40の下端ブロック部40aをメダル通路33の開口部33aからメダル通路33側へ突出させて、受入れを中止させている。
前記メダル通路33の横辺部L2は、該横辺部L2の上下に対設される可動ガイド板37と通路の下面を形成する案内プレート33bとの上下に平行する平行間隔により直径の小さなメダルを通路外に排除する外形選別を実施し、正規の大きさのメダルのみを通過させて計数するように構成している。
従って、出口35からは遊技機専用に設けられた一定の大きさの円板形状を有する適正な大きさのメダルMのみが受入れられる。この出口35の直前部においてメダル通路33を形成する基板28の通路壁には、メダル通路33の横辺部L2を通過するメダルMを検知して計数する第1センサS1と第2センサS2とを、この通路方向に順に取付けている。
前記両センサS1,S2は投受光してメダルMの通過を検知する光学式検知センサで構成することができ、メダルMがメダル通路33を通って下流側に移動し、このメダルMが両センサS1,S2の光軸をこの順に遮ることで、メダルMの通過を検知する。具体的には、メダルの進行方向を検知すると共に、センサ出力時間、位相差、出力順位などを検知し、メダルの真偽判定と通過したメダル枚数を計数するため、適正なメダルの直径長さより短くなる間隔に配置された2つのセンサS1,S2を有している。これら2つのセンサS1,S2はユニット化されたメダル計数センサ部43によって設けられている。
ところで、両センサS1,S2の検知領域には、検知種類の異なる特有のセンサを加えて検知機能を高めることにより不正防止対策を兼ねたメダル検知装置44を構築している。このメダル検知装置44は、メダル通路33の特定の検知位置として定められた一点を光電検知する前記両センサS1,S2に加えて、広い検知領域でメダル通路33を通過してきたメダルMを検知する第3センサS3を有し、該第3センサS3を、図5に示すように、基板28の背面側に配設している。
前記第3センサS3の一例としては近接センサS3を用い、この近接センサS3が、図6に示すように、両センサS1,S2の検知領域A1,A2を包含しながらメダル通路33のメダル直径方向の全検知領域A3を検知するものである。
次に、センサが出力した検知情報の制御処理について説明する。
メダルセレクタ26では、図7に示すように、該メダルセレクタ26内に構成された第1センサS1、第2センサS2及び第3センサS3の検知情報を制御部20へと出力する。
制御部20には、メダルセレクタ26の第1センサS1と第3センサS3の出力及び、第2センサS2と第3センサS3の出力をAND(論理積)処理するAND演算回路(アンドゲート)を有しており、この制御部20で各々のセンサの出力をAND処理することに基づいて、メダルなどが通過した時に検知した検知情報が有効か無効かを判定する。又、制御部20は出力信号α(センサS1∩S3)及び出力信号β(センサS2∩S3)を用いて、メダルMの真偽判定及び通過枚数の計数を行う。
次に、センサが検知した検知情報が正常時のセンサ出力について説明する。
メダル検知装置44の位置に導かれたメダルMはメダル通路33の小径メダル排除用に設けられた横辺部L2の上下に対設される可動ガイド板37と案内プレート33bとの上下の対向間隔によりガイドされながら通過し、ここで直径の小さなメダルを排除する選別が実施される。この外径識別された正規のメダルMは、第1〜第3センサS1〜S3により、該メダルMの流下状態が検知される。ここで、図8(A)は第1〜第3センサS1〜S3の検知結果をタイムチャートで表し、図8(B)は各センサの検知位置に応じて論理積演算して求めたAND処理結果を表している。
前記メダル通路33を流下するメダルMが検知領域に至ったとき、メダルMを検知したローレベル(Lo)=0状態と非検知のハイレベル(Hi)=1状態とに変化する過程において、メダルMは各センサに検知されていない状態(検知位置a)から第3センサS3に最初に検知される(検知位置b)。この第3センサS3の検知に加えて、次に、第1センサS1がメダルを検知する(検知位置c)。続いて、第1〜第3センサS1〜S3がメダルMを検知し(検知位置d)、ついで第2センサS2と第3センサS3が検知し(検知位置e)、最後に第3センサS3のみが検知(検知位置f)し、この第3センサS3の検知が終了することで1枚のメダルの検知動作が終了する。
前記第1〜第3センサS1〜S3の出力信号は、制御部20の図示しないアンドゲートにおいて、図8(B)に示すように、AND処理されて、検知情報による判定結果が求められる。この場合、第1センサS1と第3センサS3、第2センサS2と第3センサS3の出力信号をそれぞれAND処理し、出力信号α(センサS1∩S3)及び、β(センサS2∩S3)とする。
ここでAND処理によれば、全ての入力「1」ならば出力「1」となり、そうでなければ「0」となる論理積演算からメダルを検知するため、正常なメダルの通過であれば、AND処理された出力信号α、βは、第1センサS1と第2センサS2と同一の出力信号となる。従って、この場合は図8(B)に示す出力信号α、βから正常なメダルが1枚通過したと判定することができる。
制御部20では出力信号α、βを用いることで、図16および図17で述べた検知手法と同様にメダルの判定と、計数が可能になる。例えば、出力信号α、βの出力順序を確認することにより、メダルMの流下方向が正常か否かを判断できる。
さらに、出力信号αのみが検知している時間T171、出力信号α及びβが同時に検知している時間T172、出力信号βのみが検知している時間T173などが、予め決定されている規定の時間であるか否かを判定する。この規定の時間はメダルの流下速度などから決定され、例えば、T171>5(ms),T172<100(ms),T173>5(ms)のように決定される。
次に、センサが検知した検知情報が異常時のセンサ出力について説明する。
第3センサS3はメダルMに近い大きさの金属体のような物体が通過した場合にのみ検知するため、第3センサS3を誤動作させるには、メダルMに近い大きさの不正装置が必要になる。又、メダル通路33はメダルMの大きさよりも少しだけ大きい寸法で構成されているため、メダルの直径と略同じ寸法を持つ不正装置を操作して第3センサS3を誤動作させることが考えられるが、この場合は動きがとれなくなるなど極めて困難となる。
又、不正装置により第1センサS1や第2センサS2だけを誤動作させても、図9(A)のタイムチャート及び図9(B)の検知情報及びAND処理結果に示すように、第3センサS3の出力が無いため、第1センサS1と第3のセンサS3、第2センサS2と第3のセンサS3をそれぞれAND処理されても出力信号はなく、メダルは計数されない。従って、不正行為等の異常発生と判定することができる。
さらに、第3のセンサS3が異常で出力が無い場合も、同じく異常発生と判定することができ、このような制御機能を有することで不正を確実に検知することができる。この際は、制御部20より異常発生を報知するように構成することができる。
又、広い検知領域を検知する第3センサS3を何らかの手法(不正行為)により誤動作させた場合は、不正装置がメダル通路33内を通路方向に往復動することになるため第3センサS3の検知時間が規定の時間τを超えて連続して検知(ON)することになる(図9(A)参照)。この場合も異常発生(エラー)と制御部20で判定することができる。
さらに、第1センサS1と第2センサS2の出力が無いのに、第3センサS3の出力だけがある場合も制御部20が異常と判定する。この場合を、図10のタイムチャート及び図10(B)の検知情報及びAND処理結果に示す。このような制御機能を有することで不正を検知することができ、その異常発生結果をスロットマシン11より報知することが可能になる。前記、規定の時間τは、メダルの流下速度などから決定され、例えば、τ<300(ms)のように決定される。
このように構成されたメダル検知装置44を内蔵するメダルセレクタ26は内部の検知位置に設置された第1センサS1、第2センサS2及び第3センサS3の検知状態をそれぞれ制御部20へ出力し、制御部20では、これらの検知情報に基づいて、メダルの判定及び通過枚数の計数等を行う。
ここで、第3センサS3は第1センサS1と第2センサS2の検知領域を包含する広い検知領域でメダルの通過を検知するため、図18に示したセル板165等の不正装置により第3センサS3を誤動作させることは極めて困難となる。さらに、制御部20は出力信号α(センサS1∩S3)及び、β(センサS2∩S3)を用いることで、メダルMの判定、メダル通過枚数の計数は従来のままとすることができ、その制御プログラムに大きな変更を必要としない。従って、制御部20の制御プログラムに与える影響を最小にしながらも、不正を防止することができるメダルセレクタ26及びスロットマシン11を実現できる。
前記したAND処理は、制御部20で行うのみでなく、図11に示すように、信号処理基板25で行うこともできる。この信号処理基板25はメダルセレクタ26と制御部20との間に中継基板として設置することも、図12に示すように、メダルセレクタ26に設置することも可能である。このように、AND処理を信号処理基板25で行った場合は、制御部20のプログラムの変更は不要になる。
図11に示す信号処理基板25にAND処理させるように構成した場合は、該信号処理基板25において、メダルセレクタ26の第1センサS1と第3センサS3の出力及び、第2センサS2と第3センサS3の出力をAND処理する。このAND処理された出力信号α(センサS1∩S3)及び、β(センサS2∩S3)を制御部20に出力し、制御部20では出力信号α(センサS1∩S3)及び、β(センサS2∩S3)を用いて、メダルMの真偽判定及び通過枚数の計数を行う。
さらに、図12に示すように、メダルセレクタ26内に構成された信号処理基板25にAND処理させるように構成した場合は、該メダルセレクタ26内に構成された第1センサS1、第2センサS2及び第3センサS3の検知情報を信号処理基板25へ出力する。信号処理基板25では第1センサS1と第3センサS3の出力及び、第2センサS2と第3センサS3の出力をAND処理する。
このAND処理された出力信号α(センサS1∩S3)及び、β(センサS2∩S3)の結果が制御部20へ出力されて、メダルMの真偽判定及び通過枚数の計数を行う。
ここで、第1〜第3センサS1〜S3の構成は、光センサと近接センサの組合せに限定するものではなく、メカアクチュエータ、ラインセンサ等によっても実施可能である。
前記第3センサS3は、第1センサS1と第2センサS2との両方の検知領域を包含する検知領域を検知するように配置しているが、このほか第1センサS1又は第2センサS2のどちらか一方のセンサが、メダルを検知する領域でメダルMを検知するように第3センサS3を配置することも可能である。
以下にその構成の一例を図13を参照して説明する。
前記実施例と同様の構成については、同様の符号を用いて説明を省略する。このうち、異なる部分は第3センサS3の検知領域A3のみであり、この第3センサS3の検知領域は第2センサS2がメダルMを検知する特定の検知領域(第2センサS2がメダルMを検知し始めてから検知終了するまで)A2を包含する検知領域にて配置され、第1センサS1の検知領域A1は含まない。このため、第3センサS3がメダルMを検知したときに、該第3センサS3は第2センサS2の検知領域と重なり、第1センサS1の検知領域とは重ならない。
このような検知条件で第2センサS2と第3センサS3とによりAND処理する場合を次に説明する。図14(A)は第1〜第3センサS1〜S3の検知結果をタイムチャートで表し、図14(B)は各センサの検知位置に応じてAND(論理積)演算して求めたAND処理結果を表している。
この結果、図14(A)のタイムチャートに示すように、メダルMは各センサに検知されていない状態(検知位置a,b)から上流側の第1センサS1のみが検知し(検知位置c)、続いて第1センサS1、第2センサS2及び第3センサS3の全てがメダルMを検知し(検知位置d)、ついで第2センサS2と第3センサS3が検知し(検知位置e)、最後に第3センサS3が検知する(検知位置f)。
ここで、第3センサS3は第2センサS2がメダルMを検知する領域を包含する領域でメダルMを検知するように構成しているため、第3センサS3でのメダルMの検知は以下のようになる。
第3センサS3は、図14(A)のタイムチャートに示すように、第2センサS2がメダルMを検知開始(立下り)するよりも早く検知し始める(検知位置c)。そして、第3センサS3は、第2センサS2がメダルMを検知終了(立上り)した後に検知を終了する(検知位置f)。
制御部20では図示しないアンドゲートにおいて、図14(B)に示すように、検知情報に応じてAND処理される。先ず、第2センサS2と第3センサS3の出力をAND(論理積)処理し、出力信号β(センサS2∩S3)とする。
第3センサS3は、第2センサS2がメダルMを検知する検知領域を包含する領域(検知位置c〜検知位置f)でメダルを検知するため、正常なメダルの流下であれば、AND処理された出力信号βは第2センサS2と同一の出力信号となる。このような構成においても、同様に異常検知時のセンサ出力に基づく不正を防止することが可能になる。
さらに、不正装置により第1センサS1や第2センサS2を誤動作させても、図15(A)のタイムチャート及び図15(B)の検知情報及びAND処理結果に示すように、第3センサS3の出力が無いため、AND処理された信号βに出力はなく、メダルは計数されない。従って、不正行為等の異常発生と判定することができる。
この発明の構成と、上述の実施例の構成との対応において、
この発明の検知情報判定部は、実施例の制御部20と信号処理基板25とに対応し、
以下同様に、
遊技機は、スロットマシン11に対応するも、この発明は上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
スロットマシンを示す外観斜視図。 スロットマシンの前面扉を開けた内面状態を示す斜視図。 メダルセレクタを示す正面図。 メダルセレクタの基板の内面を示す正面図。 メダルセレクタの基板の外面を示す背面図。 メダル検知装置の検知領域を示す説明図。 スロットマシンの概略検知構成図。 適正なメダルのAND処理結果を表すタイムチャートとその判定結果を表す図表。 異常発生時のAND処理結果を表すタイムチャートとその判定結果を表す図表。 他の異常発生時のAND処理結果を表すタイムチャートとその判定結果を表す図表。 スロットマシンの他の概略検知構成図。 スロットマシンの他の概略検知構成図。 メダル検知装置の他の検知領域を示す説明図。 他の適正なメダルのAND処理結果を表すタイムチャートとその判定結果を表す図表。 他の異常発生時のAND処理結果を表すタイムチャートとその判定結果を表す図表。 従来の並列したセンサ構造による検知動作を示す説明図。 従来のセンサ構造によるタイムチャート。 従来のセンサ構造に対する不正装置の使用状態を示す説明図。
11…スロットマシン
20…制御部
25…信号処理基板
26…メダルセレクタ
33…メダル通路
44…メダル検知装置
S1,S2,S3…センサ
A1,A2,A3…検知領域

Claims (6)

  1. メダルを自重により1枚ずつ転動させて通過させるメダル通路を設け、このメダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する検知センサを備えたメダル検知装置であって、
    前記検知センサは、
    第1センサと第2センサからなる光学式検知センサと、
    該光学式検知センサの前記第1センサと第2センサのうち、少なくとも一方のセンサ検知領域を包含する検知領域でメダルが通過したことを検知する領域検知センサと、
    を備えたメダル検知装置。
  2. メダルを自重により1枚ずつ転動させて通過させるメダル通路を設け、このメダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する検知センサを備えたメダル検知装置であって、
    前記検知センサは、
    前記メダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する第1センサと第2センサからなる光学式検知センサと、
    該光学式検知センサの前記第1センサと第2センサのうち、少なくとも一方のセンサ検知領域を包含する検知領域でメダルが通過したことを検知する領域検知センサと、
    前記光学式検知センサと領域検知センサとの両出力をAND処理することに基づいてメダル通過時の検知情報の適否を判定する検知情報判定部と、
    を備えたメダル検知装置。
  3. 前記領域検知センサは、近接センサであることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のメダル検知装置。
  4. 立姿で対向する基板と開閉板との対向面間に、メダルを自重により縦方向から横方向へと転動させて通過させるL形状のメダル通路と、
    前記メダル通路の途中には、該メダル通路と対向する部位の開閉板側に開口してメダル類を排除させる排除口と、
    前記排除口と対向する前記メダル通路の位置には、前記基板の外壁面側より延出させて、ここに導かれたメダルを取込み側と排除側とに振分ける可動ガイド板と、
    前記可動ガイド板を可動変位させる駆動手段と、
    前記メダル通路を通過するメダルを検知する検知手段とを設けた投入メダル選別装置であって、
    前記検知手段は、メダル通路を通過するメダルの通過枚数を計数する第1センサと第2センサからなる光学式検知センサと、
    前記第1センサと第2センサのうち、少なくとも一方のセンサ検知領域を包含する検知領域でメダルが通過したことを検知する領域検知センサとから構成され、
    前記光学式検知センサと領域検知センサの両出力をAND処理することに基づいてメダル通過時の検知情報の適否を判定する検知情報判定部を備えた投入メダル選別装置。
  5. 請求項4に記載の投入メダル選別装置を内蔵する遊技機。
  6. 遊技情報を制御する制御部以外の部位に前記検知情報判定部を備えて構成した請求項4に記載の投入メダル選別装置を内蔵する遊技機。
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