JP4555656B2 - 電波到来方向推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電波到来方向推定装置に関し、特に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調された信号の到来方向を推定する電波到来方向推定装置に関する。
電波の到来方向推定方法については、種々の文献に記されている(例えば、非特許文献1参照。)。参照信号を用いない到来方向推定方法としては、ビームフォーマ法、線形予測法、MUSIC(MUltiple SIgnal Classification)やESPRIT(Estimation of Signal Parameters via Rotational Invariance Techniques)等の方法がある。これらはビーム走査またはヌル走査により到来波の方向を受信電力の大小によりサーチする方法が主流である。
また、OFDMの参照パイロット信号を使用した指向性制御方法ではMMSE(Minimum Mean Square Error:最小2乗誤差法)などによる方法が提案されている(例えば、非特許文献2参照。)。一般的に、これらは参照信号から相関ベクトルや相関行列を求め、到来方向推定を行わず、直接指向性制御のための重み係数を求める方法である。
菊間信良著「アレーアンテナによる適応信号処理」科学技術出版、p.173−268 木村 濱住 渋谷「地上デジタル放送用OFDMアダプティブアレーの検討」映像メディア学会技術報告、Vol.27,No.17,p25−28
従来の電波到来方向推定方法は、ビームフオーマ法、線形予測法、MUSIC法やESPRIT法のようにビーム走査またはヌル走査により到来方向をサーチする方法が主流であるが、これらの方法で正確な推定値を得るには、データの収集時間が十分長い、SNR(Signal to Noise Ratio)が十分高い等の一定の条件を必要とし、ピークサーチを行うため計算負荷が大きく、相関性の高いマルチパス等の信号が入射した場合には、到来方向を正確に推定ができなくなることがあるという問題があった。
また、参照信号を使用する指向性制御方法は、アレーアンテナの指向性を制御するための重みを直接計算することが一般的であり、直接重みを計算するためアンテナ素子系統毎に受信機が必要となるので装置の小型化が難しい。また、解の収束まで繰り返し計算処理を行うため、アンテナ利得を必要とする伝搬環境に適用するためにアンテナ素子数を増大した場合や、広帯域信号を受信する場合には装置の大型化や計算負荷が増大するという問題があった。
一方、アンテナ素子数が少ない場合は利得の低下を生じるだけでなく、干渉波を抑圧するために形成するヌルの数はアンテナ素子数から1を引いた数、という制約があるため、干渉波がアンテナ素子数以上ある伝搬環境においては、適切な指向性を形成することは困難であるという問題があった。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、マルチパスが存在する伝搬環境において少ないアンテナ素子数で計算負荷を低減し電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる電波到来方向推定装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
前記補正手段は、各系統で複数キャリアから得られるパイロット信号のうち位相が90度から270度の範囲で異なり最大振幅を持つ2点を通る直線に直交しIQ平面の原点を通る直線を境界として領域を2分割する第1境界設定手段を有し、
領域毎のキャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を領域毎に求め、各領域のIQ座標の推定値を各領域にあるキャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことにより、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
請求項に記載の発明は、パイロットキャリアを含むOFDM信号電波を複数系統のアンテナ素子で受信して電波到来方向を推定する電波到来方向推定装置において、
前記複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
前記補正手段は、IQ平面の原点を通る直線の傾きを順次可変し、直線毎に各キャリアのパイロット信号位置から当該直線までの距離の総和を求め、前記距離の総和が最小となる直線に垂直な直線を境界として領域を2分割する第2境界設定手段を有し、
領域毎のキャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を領域毎に求め、各領域のIQ座標の推定値を各領域にあるキャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことにより、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
請求項に記載の発明では、補正手段は、前記2分割された各領域におけるキャリアをパイロット信号の値毎に計数し、各領域で少数派の値を持つキャリアのパイロット信号を異なる領域のパイロット信号のIQ座標の平均値で置き換える再補正手段を有することにより、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
請求項4に記載の発明は、パイロットキャリアを含むOFDM信号電波を複数系統のアンテナ素子で受信して電波到来方向を推定する電波到来方向推定装置において、
前記複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
前記補正手段は、各キャリアのパイロット信号の値が既知である場合、各キャリアを前記パイロット信号の値に応じたグループに分割するグループ分割手段を有し、
グループ毎のキャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値をグループ毎に求め、各グループのIQ座標の推定値を各グループにあるキャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことにより、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
請求項5に記載の発明は、パイロットキャリアを含むOFDM信号電波を複数系統のアンテナ素子で受信して電波到来方向を推定する電波到来方向推定装置において、
前記複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
前記補正手段は、各キャリアのパイロット信号の値が単一の値である場合、キャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を求め、前記IQ座標の推定値を各キャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことにより、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
また、請求項に記載の発明によれば、マルチパスが存在する伝搬環境において電波到来方向の推定を高い精度で行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の電波到来方向推定装置を用いたアレーアンテナシステムの一実施形態のブロック図を示す。同図中、リニアアレーアンテナを構成するn系統のアンテナ素子10〜10nでCP(Continual Pilot)等のパイロットキャリアを含むOFDM信号電波を受信する。このOFDM信号は、例えば、「テレビジョン放送番組素材伝送用可搬形OFDM方式デジタル無線伝送システム」ARIB STD−B33に記載された形式のものである。
n系統のアンテナ素子10〜10nで受信された高周波信号は、可変減衰器12〜12nと可変移相器14〜14nで構成される指向性可変部16を通して加算部18に供給され、更に、後続のOFDM受信機に供給される。
また、n系統のアンテナ素子10〜10nで受信された高周波信号のうちm(m≦n)系統はダウンコンバータ20〜20mでダウンコンバートされ、A/Dコンバータ22〜22mにおいて変調側と同期したサンプリング周波数で、シンボル単位で一定時間間隔をおいてサンプリングされ、更に、直交復調部24〜24mで直交復調されて到来方向推定部26に供給される。
到来方向推定部26はOFDM信号電波の到来方向を推定し、推定した到来角を指向性制御部28に供給する。指向性制御部28は到来角に基づいて可変減衰器12〜12nと可変移相器14〜14nの可変制御を行い、アンテナ素子10〜10nで構成されるリニアアレーアンテナの指向性をメインローブがOFDM信号電波の到来方向に向けるように制御する。
図2は、本発明の電波到来方向推定装置の一実施形態のブロック図を示す。同図中、FFT演算部(Fast Fourier Transform)30〜30mそれぞれには直交復調部24〜24mの出力する信号がシンボル単位で供給され、各FFT演算部30〜30mは1シンボル分の復調信号をフーリエ変換することにより、時間領域の信号から周波数領域の信号に変換してパイロット抽出部32〜32mに供給する。
ここで、周波数領域のOFDM信号は、図3に示すように、互いに直交する全K(Kは例えば857)本のキャリア(搬送波)の中に、一定数Q(Qは例えば8)本の搬送波毎にパイロットキャリア(CP:Continual Pilot)がP(Pは例えば108)本挿入されている。このP本のパイロットキャリアはキャリア番号iに相当するWiの値(1または0)に従って、BPSK変調されている。なお、上記Wiの値はPN(Pseudorandom Noise)系列で規定されている。
パイロット抽出部32〜32mそれぞれは、上記P本のパイロット信号を抽出して機器特性較正部34〜34mに供給する。機器特性較正部34〜34mそれぞれは、抽出されたパイロット信号を較正係数保持部36からそれぞれ供給される較正係数で複素除算することにより較正して雑音・マルチパス補正部38〜38mに供給する。
ここで、機器特性較正方法について図4を用いて説明する。初期較正時には、到来方向の基準となる位置にn系統のアンテナ素子10〜10nを対面して設置し、通常の伝送時と同じCP信号を含むOFDM信号を伝送する。このOFDM信号を受信して、パイロット抽出部32〜32mそれぞれで抽出したパイロット信号のIQ座標値(複素数Pr)を図4に示す複素除算部40に供給する。
参照パイロット発生部42は抽出したパイロット信号の基準となる参照パイロット信号のIQ座標値(複素数Pt)を発生しており、複素除算部40は抽出したパイロット信号のIQ座標値を参照パイロット信号のIQ座標値で複素除算し、較正係数(複素数Hx=Pr/Pt)として較正係数保持部44に保持する。この較正係数保持部44は図2の較正係数保持部36に対応している。
伝送時には、パイロット抽出部32〜32mそれぞれで抽出した複数のキャリアのパイロット信号のIQ座標値(複素数Pr)を較正部46に供給し、較正係数保持部44から供給される較正係数(Hx)で複素除算することで較正する。これにより、ダウンコンバータ20〜20m,A/Dコンバータ22〜22m,直交復調部24〜24m,FFT演算部30〜30m,パイロット抽出部32〜32mそれぞれのパイロット信号に対する振幅・位相特性が較正される。なお、較正部46は図2の機器特性較正部34〜34mに対応している。
次に、雑音・マルチパス補正部38〜38mそれぞれが実行する雑音やマルチパスによる相関性干渉波の影響を補正する方法について説明する。
図3に示すように、OFDM信号に含まれるパイロット信号はキャリア番号iに相当するWiの値(1または0)に従ってBPSK変調されている。例えば、あるアンテナ素子の受信信号から抽出したパイロット信号のコンスタレーションを図5〜図7に示す。
雑音やマルチパスがない場合、図5に示すように、等化前のパイロット信号の位相は、伝搬路長や反射等に由来する回転分だけIQ平面上で原点Oを中心として全体的に回転する。
熱雑音の影響を受けた場合、パイロット信号のコンスタレーションは、図6に示すように、本来のIQ平面上の位置を中心とし、ガウス分布に従って周辺にばらついて分布する傾向にある。
マルチパス1波がある時間遅延して受信される場合、パイロット信号のコンスタレーションは、図7に示すように、本来のIQ平面上の位置を中心とし、同心円状に分布する傾向にある。
図5に示すような全体的な位相回転は、到来方向推定に与える悪影響はないが、雑音やマルチパス等が存在する場合は、図5に示す本来のコンスタレーションの位置からばらつき、その状態で到来方向推定を行うと、推定精度に劣化が生じる原因となる。
雑音やマルチパス等によるパイロット信号のある程度のばらつきは、本来とりうるコンスタレーションの位置を推定し、その位置へ補正を行うことで雑音やマルチパス等の影響を低減することができる。本来とりうるコンスタレーションの位置を推定する方法として、コンスタレーションを示すIQ平面上で幾何学的な境界を設定し各領域の推定値を求める方法や、各キャリアのパイロット信号の値(キャリア値)そのものが既知であることを利用し、パイロットキャリアをパイロット信号の値に応じた各グループに分割し、グループ毎に本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を求める方法等がある。
前者の幾何学的な境界の設定法として第1境界設定法と第2境界設定法がある。
第1境界設定法では、図8(A),図9(A)に示すように、本来のIQ平面上でのパイロット信号位置は、位相が90度から270度の範囲(180度近傍が最もあり得る)で異なり、最大振幅を有する2点a1とa2、a3とa4を結んだ直線I1,I2(図中、破線で示す)の近傍にあると推定される。このため、上記直線I1,I2に直交し原点Oを通る直線I3,I4を境界として、2つの領域T1,T2に分割する。
第2境界設定法では、図10(A),図11(A)に示すように、原点Oを通る直線の傾きを順次可変し、直線毎に各キャリアのパイロット信号位置から当該直線までの距離Hiの総和Lを求め、距離Hiの総和Lが最小となる直線(図中、破線で示す)I5,I6を求める。上記直線I5,I6に垂直で原点Oを通る直線I7,I8を境界として、2つの領域T1,T2に分割する。ここで、HiはIQ平面上でi番目のパイロット信号から直線までの距離を表し、iは0からP−1までの整数である。
次に、2分された領域T1,T2ごとに複素平面上で全キャリアのパイロット信号のIQ座標(複素振幅)の平均値を求める。領域T1,T2ごとのIQ座標の平均値を本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値として、各領域T1,T2内のパイロット信号のIQ座標とすることで、図8(A),図9(A),図10(B),図11(B)に示すように各パイロット信号のIQ座標を補正する。
なお、ここでは、本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値として、各領域のIQ座標の平均値を用いているが、場合に応じて上記平均値の代りに、振幅情報を除いた位相値だけの平均値、分布の中央値、最頻値などを本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値として用いることもできる。また、全パイロット信号を用いる必要もなく、間引いて抽出したパイロット信号だけを用いたり、逆に、1シンボル中のパイロット信号に限らず複数シンボルにわたるパイロット信号を用いて推定値を求めることも可能である。ここでは、各パイロット信号が一定値をとるものとして説明したが、一定値である必要はなく、シンボル毎に変化しても同様の効果を得ることができる。
ところで、マルチパス等の相関性干渉波の影響が比較的小さい場合は、上記第1、第2境界設定法により高精度で補正が可能である。ただし、マルチパス等の相関性干渉波の影響が大きい場合、特定のキャリアのパイロット信号においては、境界I3,I4,I7,I8を越えて誤判定され、誤判定されたキャリアのパイロット信号が到来方向推定結果を劣化させるほど多数になる場合もあるため、次の再補正を行う。
パイロットキャリアが2値でBPSK変調されている場合、各キャリアのパイロット信号の値(1または0)は既知であるため、上記のように補正した後、領域T1と領域T2内で各キャリアのパイロット信号の値を計数し、各領域内で少数派の値を持つキャリアのパイロット信号(少数派キャリア)は誤って補正されていると判断し、領域T1の少数派キャリアを領域T2のIQ座標の平均値に再補正し、領域T2の少数派キャリアを領域T1のIQ座標の平均値に再補正する。これによって、誤判定を除き、推定精度を保持することが可能となる。
各キャリアのパイロット信号の値そのものが既知であることを利用し、パイロットキャリアをパイロット信号の値(キャリア値)に応じた各グループに分割し、グループ毎に本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を求める後者の方法について説明する。
パイロットキャリアが2値でBPSK変調されている場合、各パイロットキャリアに割り当てられている既知のパイロット信号の値でパイロットキャリアをグループ分けする。ここで、例として図3に示すパイロットキャリア番号のうち、奇数番号のパイロットキャリアにパイロット信号の値(キャリア値)1が割り当てられ、偶数番号のパイロットキャリアにパイロット信号の値(キャリア値)0が割り当てられていると仮定する。また、パイロット信号の値が1であるパイロットキャリアをグループ1とし、パイロット信号の値が0であるパイロットキャリアをグループ2とする。
この場合、受信信号から較正したパイロット信号をグループ1(奇数番号のパイロットキャリア)とグループ2(偶数番号のパイロットキャリア)に分け、グループ毎に各パイロット信号のIQ座標の平均を求める。グループ1,2それぞれのIQ座標の平均値を、本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値として、各パイロットのIQ座標を補正する。
パイロットキャリアはBPSK変調に限らず、QPSK変調やその他の多値変調されている場合も同様にグループ分けすることが可能である。さらに、パイロットキャリアが単一の値のみで変調されている場合においても、そのIQ座標の平均値を本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値として各パイロット信号のIQ座標を補正することができる。
なお、ここでは、本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値として、各グループのIQ座標の平均値を用いているが、場合に応じて上記平均値の代りに、振幅情報を除いた位相値だけの平均値、分布の中央値、最頻値などを本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値として用いることもできる。また、全パイロット信号を用いる必要もなく、間引いて抽出したパイロット信号だけを用いたり、逆に、1シンボル中のパイロット信号に限らず複数シンボルにわたるパイロット信号を用いて推定値を求めることも可能である。ここでは、各パイロット信号が一定値をとるものとして説明したが、一定値である必要はなく、シンボル毎に変化しても同様の効果を得ることができる。
図12は、雑音・マルチパス補正部38〜38mが実行する補正処理の第1実施形態のフローチャートを示す。この処理はIQ平面上で幾何学的な境界を設定し各領域の推定値を求める方法を用いている。同図中、ステップS10で第1境界設定法または第2境界設定法によりIQ平面上に境界(I3,I4,I7,I8)を設定する。ステップS12で各領域T1,T2ごとに複素平面上で全キャリアのパイロット信号の複素振幅(IQ座標)の平均値を求める。
次に、ステップS14で、各領域T1,T2内の全キャリアのパイロット信号のIQ座標(位置)を領域T1,T2ごとのIQ座標の平均値で置き換え各パイロット信号のIQ座標を補正する。次に、ステップS16で領域T1と判定された各パイロット信号の値(キャリア値)Wi(1または0)を調べ、値Wi=1であるパイロット信号の数が少ない場合は、ステップS18で値Wi=1であるパイロット信号を誤判定とみなし値Wi=1であるパイロット信号のIQ座標を領域T2のIQ座標の平均値に再補正する。
一方、値Wi=0であるパイロット信号の数が少ない場合は、ステップS20で値Wi=0であるパイロット信号を誤判定とみなし値Wi=0であるパイロット信号のIQ座標を領域T2のIQ座標の平均値に再補正する。
更に、ステップS22で領域T2と判定された各パイロット信号の値Wi(1または0)を調べ、値Wi=1であるパイロット信号の数が少ない場合は、ステップS24で値Wi=1であるパイロット信号を誤判定とみなし値Wi=1であるパイロット信号のIQ座標を領域T1のIQ座標の平均値に再補正する。
一方、値Wi=0であるパイロット信号の数が少ない場合は、ステップS26で値Wi=0であるパイロット信号を誤判定とみなし値Wi=0であるパイロット信号のIQ座標を領域T1のIQ座標の平均値に再補正する。
伝搬環境内にマルチパスがある場合、パイロット信号は上述したように本来の位置を中心とした同心円上に分布し、アンテナ素子間の路長差に相当する位相回転量は保存されないため、キャリア1本で到来方向推定することは不可能である。しかし、本発明による複数もしくは全てのパイロット信号を用いた上述の補正を施すことで、マルチパスの影響を低減する到来方向推定が可能となる。
図13は、雑音・マルチパス補正部38〜38mが実行する補正処理の第2実施形態のフローチャートを示す。この処理は各キャリアのパイロット信号の値そのものが既知であることを利用し、パイロットキャリアをパイロット信号の値に応じた各グループに分割し、グループ毎に本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を求める方法を用いている。
同図中、ステップS30で、パイロット信号の値(キャリア値)が1であるパイロットキャリアをグループ1に、パイロット信号の値が0であるパイロットキャリアをグループ2に分割する。次に、ステップS32でグループ1の各パイロット信号のIQ座標の平均値を求め、ステップS34でグループ1の各パイロット信号のIQ座標を上記IQ座標の平均値に補正する。次に、ステップS36でグループ2の各パイロット信号のIQ座標の平均値を求め、ステップS38でグループ2の各パイロット信号のIQ座標を上記IQ座標の平均値に補正する。
図2に戻って説明するに、雑音・マルチパス補正部38〜38mで補正された各パイロット信号は逆FFT演算部52〜52mに供給され、シンボル単位で逆フーリエ変換することにより、周波数領域の信号から時間領域の信号に変換する。
一方、参照パイロット発生部54で発生した参照パイロット信号を逆FFT演算部56によりシンボル単位で逆フーリエ変換することにより、周波数領域から時間領域へ変換し、相互相関部58〜58mでシンボル区間にわたって逆FFT演算部52〜52mの出力する受信パイロット信号の時間領域信号と参照パイロット信号の時間領域信号との相互相関値を求める。
相互相関部58〜58mの出力するm系統の相互相関値は正規化部60〜60mで正規化されてステアリングベクトル生成部62に供給され、ここで、m系統の相互相関値を要素とする要素数mの列ベクトルを、希望波の方向を指し示すステアリングベクトルとして生成する。
本発明では、「テレビジョン放送番組素材伝送用可搬形OFDM方式デジタル無線伝送システム」ARIB STD−B33に記載されているPN系列で規定されているOFDMの参照パイロット信号を使用する場合、相互相関を求める際に鋭い時間ピーク特性が得られ、高精度の到来方向推定結果を得ることができる。
ここで、数式を用いて上記手順を説明する。受信OFDM信号のパイロット信号の入力複素ベクトルXmは(1)式で表される。
Figure 0004555656
但し、sは希望波、hは希望波のステアリングベクトル、cはi番目の相関性干渉波、hc,iはi番目の相関性干渉波のステアリングベクトル、uはj番目の非相関性干渉波、hu,jはj番目の非相関性干渉波のステアリングベクトル、nは熱雑音である。
ここで、相関性干渉波とはマルチパス、非相関性干渉波とはマルチパス以外の妨害波を意味する。一方、参照パイロット信号をrとし、r=sとする。入力複素ベクトルXmと参照パイロット信号rの共役複素数r(つまりs)との相関ベクトルrxrは(2)式で表される。なお、E[]は[]内の時間平均を表す。
Figure 0004555656
伝搬路に相関性干渉波が存在しない場合または無視できる場合、(2)式は次のように近似できる。
xr≒E[|s|]h
この相関ベクトルrxrを正規化した値を要素とする要素数mのステアリングベクトルを得る。一方、伝搬路に相関性干渉波が存在する場合は、マルチパスによって生じるサイドローブを含むステアリングベクトルとなるため、マルチパスなどの相関性干渉波の影響を抑圧するために、図12に示す補正及び再補正が必要となる。
ステアリングベクトルは希望波の到来角情報を有しているため、到来角算出部64は、ステアリングベクトルから基準のアンテナ素子と他のアンテナ素子間の位相回転差分を求め、m−1個の到来方向推定値を求めることが可能である。
基本的にはアンテナ素子間隔がOFDM信号電波の半波長以下で、位相回転差分に対して、到来方向がただ1つ特定できる範囲であれば、最低2つのアンテナ素子だけで、真の到来方向つまり到来角を、精度を落とすことなく推定することができる。
図1に示す指向性制御部28は、到来方向推定部26で推定された到来角に基づき、指向性制御部28で保持している到来角対重みテーブルを参照し、本線系であるn系統の受信高周波信号に対して可変減衰器12〜12nと可変移相器14〜14nで適切な重みを付け、加算部18で合成する。
この到来角対重みのテーブルは、例えばアンテナの形状、種類に応じて、予め用意されており、希望波の方向にメインビームを向けるような適切な重みを可変減衰器12〜12nと可変移相器14〜14nに与える。
このように、本発明では、参照信号としてPN系列で規定されているOFDMの参照パイロット信号を使用する場合、相関を求める際に鋭い時間ピーク特性が得られ、高精度の推定結果を得ることができる。さらに、MUSICやESPRIT等の方法に比較して、精度を落とさず計算量を低減することが可能になる。
また、相関性の高いマルチパスによる遅延波が入射した場合、一般に到来方向の推定は困難となるが、本発明では受信パイロット信号のコンスタレーションでの位置情報を基にして補正及び再補正することにより、精度を維持したまま推定を行うことが可能となる。
なお、上記実施態様ではリニアアレーアンテナで説明したが、アンテナ素子が2次元配置された平面アレーアンテナなどに適用可能で、2次元の到来方向を拡張して推定することができる。
また、「地上デジタルテレビジョン放送の伝送方式」ARIB STD−B31で規定されている地上デジタルテレビジョン放送波に含まれるパイロットキャリア(SP:Scattered Pilot)も、CP(Continual Pilot)と同様に、BPSK変調された信号であるため、本発明を容易に適用することが可能である。なお、SPとCPでは挿入されるキャリアの位置が異なっている。
なお、パイロット抽出部32〜32mが請求項記載の抽出手段に対応し、雑音・マルチパス補正部38〜38mが補正手段に対応し、相互相関部58〜58mが相互相関手段に対応し、ステアリングベクトル生成部62がステアリングベクトル生成手段に対応し、機器特性較正部34〜34mが較正手段に対応する。
本発明の電波到来方向推定装置を用いたアレーアンテナシステムの一実施形態のブロック図である。 本発明の電波到来方向推定装置の一実施形態のブロック図である。 周波数領域のOFDM信号を説明するための図である。 機器特性較正方法を説明するためのブロック図である。 パイロットキャリアのコンスタレーションを示す図である。 パイロットキャリアのコンスタレーションを示す図である。 パイロットキャリアのコンスタレーションを示す図である。 第1境界設定法を説明するための図である。 第1境界設定法を説明するための図である。 第2境界設定法を説明するための図である。 第2境界設定法を説明するための図である。 雑音・マルチパス補正部38〜38mが実行する補正処理の第1実施形態のフローチャートである。 雑音・マルチパス補正部38〜38mが実行する補正処理の第2実施形態のフローチャートである。
符号の説明
10〜10n アンテナ素子
12〜12n 可変減衰器
14〜14n 可変移相器
16 指向性可変部
18 加算部
20〜20m ダウンコンバータ
22〜22m A/Dコンバータ
24〜24m 直交復調部
26 到来方向推定部
28 指向性制御部
30〜30m FFT演算部
32〜32m パイロット抽出部
34〜34m 機器特性較正部
36 較正係数保持部
38〜38m 雑音・マルチパス補正部
52〜52m,56 逆FFT演算部
54 参照パイロット発生部
58〜58m 相互相関部
60〜60m 正規化部
62 ステアリングベクトル生成部
64 到来角算出部

Claims (5)

  1. パイロットキャリアを含むOFDM信号電波を複数系統のアンテナ素子で受信して電波到来方向を推定する電波到来方向推定装置において、
    前記複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
    補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
    各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
    前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
    前記補正手段は、各系統で複数キャリアから得られるパイロット信号のうち位相が90度から270度の範囲で異なり最大振幅を持つ2点を通る直線に直交しIQ平面の原点を通る直線を境界として領域を2分割する第1境界設定手段を有し、
    領域毎のキャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を領域毎に求め、各領域のIQ座標の推定値を各領域にあるキャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことを特徴とする電波到来方向推定装置。
  2. パイロットキャリアを含むOFDM信号電波を複数系統のアンテナ素子で受信して電波到来方向を推定する電波到来方向推定装置において、
    前記複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
    補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
    各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
    前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
    前記補正手段は、IQ平面の原点を通る直線の傾きを順次可変し、直線毎に各キャリアのパイロット信号位置から当該直線までの距離の総和を求め、前記距離の総和が最小となる直線に垂直な直線を境界として領域を2分割する第2境界設定手段を有し、
    領域毎のキャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を領域毎に求め、各領域のIQ座標の推定値を各領域にあるキャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことを特徴とする電波到来方向推定装置。
  3. 請求項1または2記載の電波到来方向推定装置において、
    前記補正手段は、前記2分割された各領域におけるキャリアをパイロット信号の値毎に計数し、各領域で少数派の値を持つキャリアのパイロット信号を異なる領域のパイロット信号のIQ座標の平均値で置き換える再補正手段を
    有することを特徴とする電波到来方向推定装置。
  4. パイロットキャリアを含むOFDM信号電波を複数系統のアンテナ素子で受信して電波到来方向を推定する電波到来方向推定装置において、
    前記複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
    補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
    各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
    前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
    前記補正手段は、各キャリアのパイロット信号の値が既知である場合、各キャリアを前記パイロット信号の値に応じたグループに分割するグループ分割手段を有し、
    グループ毎のキャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値をグループ毎に求め、各グループのIQ座標の推定値を各グループにあるキャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことを特徴とする電波到来方向推定装置。
  5. パイロットキャリアを含むOFDM信号電波を複数系統のアンテナ素子で受信して電波到来方向を推定する電波到来方向推定装置において、
    前記複数系統のアンテナ素子で受信した信号を直交復調し周波数領域へ変換した信号それぞれからパイロット信号を抽出する抽出手段と、
    前記複数系統のパイロット信号のIQ座標を補正する補正手段と、
    補正された各系統のパイロット信号を変換した時間領域の信号それぞれと、参照パイロット信号を変換した時間領域の信号との相互相関を求める相互相関手段と、
    各系統それぞれの相互相関値を要素とし希望波の方向を指し示すステアリングベクトルを生成するステアリングベクトル生成手段と、
    前記抽出手段で抽出した複数系統のパイロット信号を各系統それぞれの振幅・位相特性に応じて較正し前記補正手段に供給する較正手段を有し、
    前記補正手段は、各キャリアのパイロット信号の値が単一の値である場合、キャリアのパイロット信号のIQ座標もしくは位相情報を用いて本来示すパイロット信号のIQ座標の推定値を求め、前記IQ座標の推定値を各キャリアのパイロット信号のIQ座標として補正を行うことを特徴とする電波到来方向推定装置。
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