JP5159839B2 - 信号到来角度の推定装置、推定方法、および通信システム - Google Patents

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Description

本発明は、推定装置及び推定方法並びにそれらの通信システムに関し、特に信号到来角度の推定装置、推定方法、および通信システムに関する。
多入力多出力(Multi Input Multi Output、MIMO)技術は、システム効率を改善し、データ伝送スループット(Throughput)を向上させる利点を有するので、近年重視されてきている。MIMO技術から派生したビーム形成(Beam−Forming)技術も、使用が一般的になってきた。ビーム形成技術は主に、信号到来角度(Direction of Arrival、DOA)のデータを利用して、アンテナアレイパターン(Pattern)の信号受信時における方位を適応的に調整することで、受信される信号の強度を増加させ、又は多重経路(Multi−path)によりチャネル効果を減衰させ、アンテナ間の干渉を抑制する。
ビーム形成技術は主に、切換式ビーム形成技術と適応式ビーム形成技術とに分かれる。切換式ビーム形成技術では、送信端子システムが所定のビーム1組のうち最適なビームを選択するが、ビームは使用者の移動につれて変更されることはない。ビームが使用者の移動につれて変更されるものは、適応式ビーム形成技術である。
もう1つのよく用いられる通信技術として、直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、 OFDM)技術があり、この技術では、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform、 FFT)方式によって、元来は単一のキャリア周波数(Carrier frequency)を使用していた信号を、複数のサブキャリア周波数(Sub−carrier frequency)を使用する信号に変換する。MIMO−OFDM技術は2つの技術の利点を組み合せた混成技術であり、業界でよく使用されている。
第1の先行技術として、Chen Jian Yun及びYan Junによる非特許文献1がある。この技術では、ドップラーシフトを干渉と見なしており、その影響を除去してから信号到来角度の推定を行わなければならない。しかしながら、この方法は相関行列及び相関逆行列から計算しなければならない。
第2の先行技術としては、華南理工大学による特許文献1の「Method for estimating wave arriving based on mobile WIMAX」である。これは逆行列によってドップラー効果を取り除いてから、信号到来方向の推定を行うものである。この方法は、理論上はドップラー効果を完全に除去することができるが、必ず完全且つ正確にチャネル行列係数を推定しなければならず、実際にはドップラーの影響を受けると行えないものである。また、この方法は、必ずチャネル逆行列を計算しなければならないが、逆行列の計算は非常に複雑である。更に、信号到来角度の推定も必ず従来のアレイアンテナ信号の到来角度推定演算法で計算して推定しなければならないので、この方法は2重の非常に複雑な計算を経た場合に限り信号到来角度を得ることができ、即時通信システムにとしては実用性が非常に低い。
しかしながら、高速移動下で広帯域無線通信を行う場合、通信信号は、ドップラー効果(Doppler Effect)の影響を受けることになる。ドップラー効果は主に、相対速度に起因するキャリア周波数のシフトのために、広帯域無線通信で採用されるOFDM技術においてこのシフトがサブキャリア間干渉(Inter Carrier Interference、ICI)効果をもたらして、システムの直交性を破壊し、システム効果にエラーフロア(Error Floor)を生じさせる現象である。このため、どのようにドップラー効果の影響を減少させて、高速移動環境におけるシステムのデータ伝送スループットを向上させるかが、業界が解決に尽力する課題の1つである。
中国特許出願公開第101232316号明細書
Chen Jian Yun及びYan Jun著、「Adaptive Blind Doppler DOA Estimate Algorithm Based on Doppler Orthogonalized」(The 4th International conference on Wireless Communications, Networking and Mobile Computing、12-14, Oct. 2008)
本発明の目的の1つは、ドップラー効果の影響を効果的に低減させて、高速移動環境におけるMIMO−OFDMシステムのデータ伝送スループットを向上させる信号到来角度の推定装置、推定方法、および通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る信号到来角度の推定装置は、相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれるドップラーシフトテーブルを生成する生成部と、受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する相関性計算部と、前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、それに基づいて信号到来角度を決定する選択部と、を備える。
また、本発明の一態様に係る推定装置は、前記複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、前記受信信号とそれぞれ乗算することによって、該受信信号と該複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を得る。
また、本発明に係る信号到来角度の推定方法は、相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれるドップラーシフトテーブルを生成するステップ、受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算するステップ、及び前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択すると共にそれに基づいて信号到来角度を決定するステップを含む。
また、本発明の一態様に係る推定方法は、前記複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、前記受信信号とそれぞれ乗算することによって、該受信信号と該複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を得るステップをさらに含む。
また、本発明に係る通信システムは、受信信号を出力するためのアンテナアレイと、推定装置であって、相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれるドップラーシフトテーブルを生成する生成部と、前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する相関性計算部と、前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、それに基づいて信号到来角度を決定する選択部と、を備える推定装置と、前記信号到来角度に基づいて、受信アンテナパターンの相関パラメータを決定するビーム形成器と、前記ビーム形成器が生成するパラメータを受け取り、アンテナアレイのパターンを変更及び制御するアンテナパターン制御部と、ドップラーシフトを補償するドップラー補償部と、ドップラー補償された受信信号に基づいて、受信データを生成するデータ処理器と、を備える。
また、本発明の一態様に係る通信システムにおいては、前記複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、前記受信信号とそれぞれ乗算することによって、該受信信号と該複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を得る。
また、本発明の一態様に係る通信システムにおいては、前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものは、該複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、該受信信号とそれぞれ乗算した積の最も高いものとする。
また、本発明の一態様に係る通信システムにおいては、前記アンテナアレイは、少なくとも1つの送信アンテナからの前記受信信号を受信する複数の受信アンテナを備える。
また、本発明の一態様に係る通信システムにおいては、前記受信信号は、複数の送信アンテナにより並列伝送で送信される。
また、本発明の一態様に係る通信システムは、前記受信信号は、直交周波数分割多重変調された信号とし、前記信号到来角度に基づいて、該受信信号に対してドップラー補償を行うドップラー補償部と、前記ドップラー補償された前記受信信号を復調するOFDM復調部と、を更に備える。
本発明の一実施形態では、生成部と、相関性計算(Correlation calculation)部と、選択部とを備える信号到来角度の推定装置を提示する。生成部は、ドップラーシフトテーブル(Doppler shift table)を生成し、ドップラーシフトテーブルには、相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれる。相関性計算部は、受信信号と複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する。選択部は、受信信号と複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、これに基づいて信号到来角度を決定する。
別の実施形態においては、信号到来角度の推定方法を提示する。この方法には、次の工程が含まれる。ドップラーシフトテーブルを生成し、このドップラーシフトテーブルには、相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれる。受信信号と複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する。受信信号と複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、これに基づいて信号到来角度を決定する。
さらに別の実施形態においては、アンテナアレイと、推定装置と、ビーム形成器と、データ復号器とを備える通信システムを提示する。アンテナアレイは、受信信号を出力するのに用いられる。推定装置は、生成部と、相関性計算部と、選択部とを備える。生成部は、ドップラーシフトテーブルを生成するのに用いられ、ドップラーシフトテーブルには、相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれる。相関性計算部は、受信信号と複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算するのに用いられる。選択部は、受信信号と複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、これに基づいて信号到来角度を決定するのに用いられる。ビーム形成器は、信号到来角度に基づいて、ビーム角度を決定するのに用いられる。データ復号器は、ビーム角度に基づき受信信号を復号して、受信データを生成するのに用いられる。
上述の本発明の内容を更に明確に理解しやすくするために、以下、好適な実施形態を挙げ、付属の図、式と合わせて詳細に説明する。
空間多重化(Spatial Multiplexing)を使用したMIMOのシステム構成図の一例を示す図である。 空間多重化時のアンテナを2本備えたアンテナアレイと、アンテナを2本備えたアンテナアレイの関係を示す模式図である。 ビーム形成技術を使用したシステムを示す模式図である。 本実施形態におけるドップラー効果の影響下の信号到来角度の推定装置のブロック図である。 ドップラーシフトテーブルの一例を示す図である。 図4の推定装置を使用した通信システムの一例のブロック図である。 並列伝送(Parallel transmission)技術を使用した通信システムに図4の推定装置を応用した際の模式図である。 OFDM技術を使用した通信システムに図4の推定装置を応用した際の模式図である。 シミュレーション結果の信号対雑音比(Signal to Noise Ratio、 SNR)に対するビット誤り率(Bit error rate)を示す図である。 シミュレーション結果の信号対雑音比に対する伝送スループットを示す図である。
図1を参照されたい。これは空間多重化を使用したMIMOのシステム構成図の一例を示す図である。信号が、空間分離(Spatial demultiplexing)部102による処理を経た後、N個の送信器104を通じて処理され、アンテナをN本備えたアンテナアレイ106から送信される。送信される信号は、アンテナをM本備えたアンテナアレイ108により受信された後、M個の受信器110及び空間多重化部112を通じて処理され、対応する信号が生成される。
ここで、N及びMの値をいずれも2として説明を簡略化する。図2を参照されたい。図2は、空間多重化時のアンテナを2本備えたアンテナアレイ106とアンテナを2本備えたアンテナアレイ108の関係を示す模式図である。アンテナアレイ106が送信する信号S及びS並びにアンテナアレイ108に受信される信号S 及びS は次の関係を有する。
Figure 0005159839
ここで、h11、h21、h12及びh22は、アンテナアレイ106と108との間の伝送チャネルのチャネル応答(Channel response)とする。チャネル応答h21及びh12は、アンテナアレイ108の2本のアンテナ間の干渉を表す。ビーム形成技術の使用によって、効果的にアンテナ間の干渉を低減させることができる。
図3を参照されたい。これはビーム形成技術を使用したシステムを示す模式図である。データ出力部302が信号をビーム形成器304、306へ出力した後、ビーム形成器304、306がそれぞれアンテナアレイ308、310を制御して特定の方向に向けたナロービーム312、314を生成することで、干渉を抑制してアンテナ間の干渉を低減させる。このようにして、並列伝送を実現し、通信データ伝送量を向上させることができる。
また、高速移動環境では、ドップラー効果の影響によって、信号到来角度の誤推定が発生することがある。誤った信号到来角度の推定は、誤ったビーム形成となって、アンテナ間の相互干渉の状況を更に深刻にする。このため、本発明は、ドップラー効果における信号到来角度の推定装置を提示することによって、信号到来角度を正確に推定して、高速移動環境におけるシステムのデータ伝送のスループットを向上させる。
ここで、更に次のように詳述する。相対移動がある場合、受信端子のアンテナアレイに受信された、ドップラー効果及び多重経路の減衰の影響を受けた受信信号ベクトルUは、式(1)に示される。
U=A’S+N
=(A’+A’+…+A’+…A’)S+N
=A’S+A’S+…+A’S+…A’S+N (1)
ここで、ベクトルA’は、第lの経路がドップラーの影響を受けたアレイ応答を表し、ベクトルSは、入力信号アレイとし、ベクトルNは、雑音アレイとする。式(1)により、多重経路の信号の重畳の影響が明確に分かる。ここで、ベクトルA’は、式(2)により表すことができる。
Figure 0005159839
ここで、ベクトルAは、第lの経路のチャネルアレイ応答を表し、ベクトルWは第lの経路のドップラーシフト行列を表し、pはOFDMシステムにおいて使用される合計P個のパイロット信号(Pilot)のサブキャリア周波数を有する第pのパイロット信号を表し、Cは光速を表し、Dはアンテナ間の距離を表し、fは第pのパイロット信号のサブキャリア周波数を表し、θ(l)は、第lの経路の信号入射角度を表し、αl 1〜αl pは、多重経路の減衰振幅を表す。このため、式(2)を式(1)に代入して、式(1)を式(3)に変形してもよい。
U=AS+AS+・・・+AS+・・・+AS+N (3)
式(3)から明確に分かるように、ドップラー効果の発生がある場合、アレイ応答が多少シフトしており、このドップラーシフト行列Wは、式(4)のように表すことができる。
Figure 0005159839
ここで、ejw(l)(1)〜ejw(l)(P)は、第1〜第Pのパイロット信号のドップラーシフト係数とし、ここで、w(l)(p)は、式(5)のように表すことができる。
w(l)(p)=(V/λ)cosθ(l) (5)
Vは、相対移動速度とし、λは、信号の波長とする。式(5)から明確に分かるように、ドップラーシフト係数が主に相対移動速度V及び信号入射角度θ(l)の2つの変数により制御されており、このため、相対移動速度Vが既知である場合には、ドップラーシフト係数は信号入射角度θ(l)のみにより制御される。
相対移動速度がK個あることが既知であるとき、第k番目の相対移動速度を、Vと示す。既知の第kの相対移動速度Vにおいて、或る1つの入射経路lの可能性のある全ての信号入射角度θ(l,i)(k)(ここで、可能性のある全ての信号入射角度θ(l,i)(k)を複数の候補入射角度と定義する。kは、第k番目の相対移動速度Vに対応する信号入射角度であることを表す。信号入射角度を0度〜180度とすることを例に、10度の間隔であるとすると、θ(l,i)(k)=0,10,・・・,180;i=1、2、・・・、19である)を代入することによって、異なる相対移動速度Vにおいて、異なる全ての信号入射角度の全てのドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)を式(6)のように事前に求めることができる。
Figure 0005159839
ここで、w(l){p,θ(l,i)(k)}は、以下の式で表わされる。
w(l){p,θ(l,i)(k)}=(Vkp)cosθ(l,i)(k) (7)
式(6)の方式に従って予めドップラーシフトテーブルを構築し、このドップラーシフトテーブルは、少なくとも、1つの相対移動速度Vにおいて、複数の候補入射角度θ(i)(k)に対応する複数の候補ドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)を記録している。このドップラーシフトテーブルは、例えば、各候補ドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)の全ての対角線要素(すなわちejw(l){1,θ(l,i)(k)}〜ejw(l){P,θ(l,i)(k)})(候補ドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)における対角線の要素を候補ドップラーシフト係数と定義する)を記録することによって各候補ドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)を記録する。このドップラーシフトテーブルは、複数の相対移動速度において、複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列を記録してもよい。
互いに共役な指数関数のベクトルを乗算すると、式(8)に示すように、得られる積は最大値となる。
Gainmax=conj{Wl θ(l,i)(k)}×Wl θ(l,i)(k) if x=y
≠conj{Wl θ(l,i)(k)}×Wl θ(l,i)(k) if x≠y (8)
ここで、xは、真の信号入射角度に対応し、yは、全ての候補入射角度に対応し、演算記号conj{●}は、共役演算子を表す。
このため、相対移動速度の値が既知であると、事先に記憶された異なる全ての候補信号入射角度に対応するドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)について共役をとった後、アレイアンテナに受信された信号ベクトルUをドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)と乗算することで、真の信号入射角度θ(r)は式(9)のように求められる。
θ(r)=max[conj{W θ(l,i)(k)}×U] (9)
式(8)で入力信号ベクトルUの真の入射角度を求めることができる理由は主に、入力信号ベクトルU自体が信号入射角度のデータを含んでいる(信号入射角度のデータは、例えば式(2)のドップラーシフト行列Wに含まれる)からであり、このため、共役をとってから入力信号ベクトルUと乗算するドップラーシフト行列W θ(l,i)(k)に対応する角度を真の入射角度とする場合に、この積は最大値となる。
式(9)で求められる真の信号入射角度(「真の信号入射角度」は「信号到来角度」とし得る)に基づいて、既知の相対移動速度と合わせると、その時のドップラー効果による周波数のシフト量を推算することができる。このように、まずずれた周波数を補償することで高速移動におけるドップラー効果の影響を低減させることができる。また、真の信号入射角度(信号到来角度)に基づいて、ビーム形成技術使用時のビーム角度を決定することもできる。
以上の検討により、本実施形態におけるドップラー効果の影響下の信号到来角度の推定装置が提示された。そのブロック図は図4に示す通りである。推定装置400は、生成部402と、相関性計算部404と、選択部406とを備える。生成部402は、ドップラーシフトテーブルを生成する。このドップラーシフトテーブルには、相対移動速度Vにおける複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれる。相関性計算部404は、受信信号ベクトルUとこれらの候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する。選択部406は、受信信号ベクトルUと複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、これに基づいて信号到来角度を決定する。
上記相関性計算部404では、複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、受信信号ベクトルUとそれぞれ乗算することによって、受信信号ベクトルUと複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を得る。上記演算では、例えば、相関性の最も高いものとして、積が最大のものを選択する。
推定装置400は、或る時間おきに速度データを取得し、相対移動速度Vを得る。生成部402は、少なくとも相対移動速度Vにおける全ての候補入射角度に対応するドップラーシフト行列(式(6)参照)を、事前に記憶するか又は生成し、ドップラーシフトテーブルを構築する。
その後、相関性計算部404が受信信号ベクトルUと相対移動速度Vに対応する複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する。その後、信号到来角度として、相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択する。
図5を参照されたい。これは、ドップラーシフトテーブルの一例を示す図である。このテーブルが或る特定の相対移動速度に対応するとし、候補入射角度が1度〜180度であり、且つ合計Ns個のパイロット信号を有するとする。或る特定の候補入射角度に対して、対応する一列が、Ns個のパイロット信号に対応するNs個の候補ドップラーシフト係数、すなわち、特定の角度毎に対応する候補ドップラーシフト行列の対角線上の全ての要素を記録する。
図6を参照されたい。これは、図4の推定装置400を使用した通信システムの一例のブロック図である。通信システム600は、アンテナアレイ602と、推定装置400と、ビーム形成器604と、データ処理器606と、ドップラー補償部(図示しない)と、アンテナパターン制御部(図示しない)とを備える。アンテナアレイ602は、受信信号ベクトルUを出力するのに用いられる。推定装置400は、受信信号ベクトルUに基づいて信号到来角度を決定する。ビーム形成器604は、信号到来角度に基づき、例えばビーム角度のような受信アンテナパターンの相関パラメータを決定し、アンテナパターン制御部へ送信して、アンテナアレイ602のパターンを変更する。ドップラー補償部は、ドップラーシフトを補償するのに用いられる。受信信号ベクトルUがドップラー補償部を経た後、補償された信号ベクトルUが生成され、データ処理器606は、補償された信号ベクトルUを等化及び復調して、受信データDを生成する。なお、アンテナアレイ602は、複数の受信アンテナを備えており、少なくとも1つの送信アンテナ608からの受信信号ベクトルUを受信するのに用いられる。
推定装置400は、並列伝送技術を使用した通信システム700に応用してもよい。図7は、並列伝送(Parallel transmission)技術を使用した通信システムに図4の推定装置を応用した際の模式図である。複数の送信アンテナ702と複数のアンテナアレイ(例えばアンテナアレイ704、706)との間では、並列伝送(Parallel transmission)が行われている。アンテナアレイ704が出力する受信信号u1’は推定装置400a、ドップラー補償部(図示しない)により処理される。その後、ドップラー補償部が補償された信号u1’をデータ処理器710へ出力する。アンテナアレイ706が出力する受信信号u2’は、推定装置400b及びドップラー補償部(図示しない)により処理される。その後、ドップラー補償部が補償された信号u2’をデータ処理器710へ出力する。データ処理器710は受信信号u1’、u2’に対応するデータ信号D’を生成する。ビーム形成器708、712並びにアンテナパターン制御部(図示しない)が、それぞれアンテナアレイ704、706のパターンを制御及び変更する。並列伝送によって、データのスループットを増加させることができる。
推定装置400は更に、OFDM技術を使用した通信システム800に応用してもよい。図8は、OFDM技術を使用した通信システムに図4の推定装置を応用した際の模式図である。受信信号u1’’、u2’’はOFDM変調された信号とし、すなわち、複数の送信アンテナ802から出力される信号はオリジナル信号Sが空間符号器(図示しない)並びにOFDM変調部801a、801bを通じて処理された信号である。図8の通信システム800は、更にOFDM復調部804、805を備える点が図7の通信システム700と異なる。ドップラー補償部810、812は、信号到来角度に基づいて、受信信号u1’’、u2’’に対してドップラー補償を行い、ドップラー補償された信号は、OFDM復調部804、805により復調される。データ処理器814は、受信信号u1’’、u2’’に対応するデータ信号D’’を生成する。例えば、2経路で受信される信号の空間復号処理が行われる。ビーム形成器811、813並びにアンテナパターン制御部(図示しない)は、それぞれアンテナアレイ806、807のパターンを制御及び変更する。
本実施形態では、逆行列の演算を使用する必要はなく、演算の複雑さにおいて上記の2つの従来の方法よりも大変簡単で高速であり、良好な信号到来角度の推定結果を得ることもでき、高速処理を重視する即時通信システムに極めて適する。
ここで、図8の通信システム800を例としてシミュレーションを行って、第2の従来技術と比較する。シミュレーションの際に、送信端子のアンテナには全方向性アンテナを2本使用しており、送信端子のアンテナ間の距離はチャネルの影響を無視できる程度に大きい。受信端子のアンテナにはアンテナアレイを2組使用しており、アンテナアレイの組毎にそれぞれアンテナユニットを4本有し、距離は2分の1波長とする。相対移動速度は300km/hとする。
図9を参照されたい。図9は、シミュレーション結果の信号対雑音比(Signal to Noise Ratio、 SNR)に対するビット誤り率(Bit error rate)を示す図である。曲線902は、ビーム形成を実施しておらず且つドップラー効果の補償を有しないシミュレーション結果であり、曲線904は、図8の実施形態に対応するシミュレーション結果であり、曲線906は、上記第2の従来技術のシミュレーション結果である。曲線902から分かるように、ドップラー効果の補償を行わなければ、SNRが増加した場合に、ビット誤り率が高くなって、エラーフロアの現象を生ずる。第2の従来技術の曲線906は完璧な結果に近いが、その代わり極めて複雑な演算処理を要し、実際の製品においては実現困難である。しかしながら、曲線904から分かるように、本実施形態では、比較的複雜でない演算で第2の従来技術の曲線906に近い効果を実現できる。
図10を参照されたい。図10は、シミュレーション結果の信号対雑音比に対する伝送スループットを示す図である。曲線1002は、ビーム形成を実施しておらず且つドップラー効果の補償を有しないシミュレーション結果であり、曲線1004は、図8の実施形態に対応するシミュレーション結果であり、曲線1006は、上記第2の従来技術におけるシミュレーション結果である。同様に曲線1004から分かるように、本実施形態は、比較的シンプルな演算で第2の従来技術による曲線1006に近い効果を実現できる。
本発明に係るドップラー効果における推定装置、推定方法および通信システムは、ドップラーシフト行列自体が信号到来角度のデータを含むという特性を利用し、ドップラー効果の影響を受けた受信信号を、相対移動速度が既知である場合の複数の候補入射角度に対応するドップラー行列の共役値と乗算することを通じて、信号到来角度を推算する。本発明は、簡単な演算を利用するだけで信号到来角度を推定することができ、アンテナアレイのビーム形成の主ビームを信号到来角度に合わせるのに提供され、ドップラーシフトを補償する際の用途とすることもできる。本発明は、高速移動環境においてマルチアンテナの並列伝送時のアンテナ間の干渉を低減させて、データ伝送スループットを向上させることができる。
以上により本発明は複数の実施形態によって明らかにされたが、本発明はこれらによって限定されるものではない。本発明の当業者は、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない範囲で、種々の修正及び変更をしてもよいものとする。本発明の権利範囲は、特許請求の範囲で定義されたものを基準に判断するものとする。
102 空間分離部、104 送信器、106、108、308、310、602、704、706、806、807 アンテナアレイ、110 受信器、112 空間多重化部、302 データ出力部、304、306、604、708、712、811、813 ビーム形成器、312、314 ナロービーム、400、400a、400b 推定装置、402 生成部、404 相関性計算部、406 選択部、600、700、800 通信システム、606、710、814 データ処理器、608、702、802 送信アンテナ、610、718、720、810、812 ドップラー補償部、801a、801b OFDM変調部、804、805 OFDM復調部、902、904、906、1002、1004、1006 曲線。

Claims (10)

  1. 相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれるドップラーシフトテーブルを生成する生成部と、
    受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する相関性計算部と、
    前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、それに基づいて信号到来角度を決定する選択部と、
    を備える、信号到来角度の推定装置。
  2. 前記複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、前記受信信号とそれぞれ乗算することによって、該受信信号と該複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を得る、請求項1に記載の推定装置。
  3. 相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれるドップラーシフトテーブルを生成するステップ、
    受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算するステップ、及び
    前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択すると共にそれに基づいて信号到来角度を決定するステップ
    を含む、信号到来角度の推定方法。
  4. 前記複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、前記受信信号とそれぞれ乗算することによって、該受信信号と該複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を得るステップをさらに含む、請求項3に記載の推定方法。
  5. 受信信号を出力するためのアンテナアレイと、
    推定装置であって、
    相対移動速度における複数の候補入射角度に対応する複数の候補ドップラーシフト行列が含まれるドップラーシフトテーブルを生成する生成部と、
    前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を計算する相関性計算部と、
    前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものに対応する候補入射角度を選択し、それに基づいて信号到来角度を決定する選択部と、
    を備える推定装置と、
    前記信号到来角度に基づいて、受信アンテナパターンの相関パラメータを決定するビーム形成器と、
    前記ビーム形成器が生成するパラメータを受け取り、アンテナアレイのパターンを変更及び制御するアンテナパターン制御部と、
    ドップラーシフトを補償するドップラー補償部と、
    ドップラー補償された受信信号に基づいて、受信データを生成するデータ処理器と、
    を備える、通信システム。
  6. 前記複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、前記受信信号とそれぞれ乗算することによって、該受信信号と該複数の候補ドップラーシフト行列との相関性を得る、請求項5に記載の通信システム。
  7. 前記受信信号と前記複数の候補ドップラーシフト行列との相関性の最も高いものは、該複数の候補ドップラーシフト行列について共役をとった後、該受信信号とそれぞれ乗算した積の最も高いものとする、請求項6に記載の通信システム。
  8. 前記アンテナアレイは、少なくとも1つの送信アンテナからの前記受信信号を受信する複数の受信アンテナを備える、請求項5に記載の通信システム。
  9. 前記受信信号は、複数の送信アンテナにより並列伝送で送信される、請求項8に記載の通信システム。
  10. 前記受信信号は、直交周波数分割多重変調された信号とし、
    前記信号到来角度に基づいて、該受信信号に対してドップラー補償を行うドップラー補償部と、
    前記ドップラー補償された前記受信信号を復調するOFDM復調部と、
    を更に備える、請求項5に記載の通信システム。
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