JP4555185B2 - 送信機、受信機およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、直交ウェーブレット変換を利用したマルチキャリア通信方式の送信機、受信機およびその制御方法に関する。
従来からマルチキャリア通信方式は、マルチパス伝搬路に起因する周波数選択性フェージングの影響を軽減できる高速伝送技術として注目されている。マルチキャリア通信方式の代表例として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数多元接続)方式がある。これは、フーリエ変換の直交性を利用し、送信シンボルを周波数軸上に直交配置し送信信号を形成するものである。
他のマルチキャリア通信方式で近時注目され期待されているものとして、直交変換にウェーブレット変換を用いたWPM(Wavelet Packet Modulation:ウェーブレットパケット変換)がある(特許文献1参照)。これは、直交ウェーブレット変換を用いた離散ウェーブレット変換が1対1の可逆変換であることを利用して、サブバンド分解された成分に一つの信号点を割り当てて合成波をつくり、これをベースバンドの変調信号としたものである。この方式は、ウェーブレットを搬送波としたマルチキャリア変調方式であり、ウェーブレット変換は、周波数応答特性に優れ、OFDMと比べサイドローブを小さく抑えることができる。
特開平11−275165号公報
OFDMでは、変調波の周期性を利用し、GI(Guard Interval)を設けることにより遅延波の影響を軽減することが実用化されている。しかしながら、WPMシンボルは周期関数にはならないため、GIを付加することができない。そのため、マルチパス環境下におけるシンボル間干渉の影響が大きくなり、誤り率特性がGI付OFDMと比べて劣化する。
また、WPMではサブバンドレベル毎の情報シンボル数が異なる特徴がある。図1の例では全8シンボル中サブバンドレベル3に配置されるシンボル数は2である一方、4シンボルがサブバンドレベル1に集中している。従って、この場合、サブバンドレベル1の帯域が周波数選択性フェージングの影響を受けると半数のシンボルが影響を受けることになる。つまり、フェージング環境下におけるWPMのビット誤りはバースト的なものとなるため、誤り訂正符号やインタリーブを付加しても誤り率特性が劣化してしまう。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、情報フレームを構成するシンボル間干渉の影響を軽減し、バースト的な誤りの発生を防いで、通信の誤り率特性を向上し、かつインタリーブ効果を効果的に利用可能とし通信の高スループットを実現することマルチキャリア通信方式の送信機、受信機およびその制御方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明の送信機は、多重化される送信データを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア通信方式で多重送信する送信機において、送信シンボルを構成する送信データが各々割り当てられるウェーブレットパターンを、情報フレームの構成上隣接する前記送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターン指定手段と、前記ウェーブレットパターン指定手段が与えるウェーブレットパターンを用いて、送信シンボルを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア信号を得る逆ウェーブレット変換手段と、を具備する構成を採る。
また本発明に係る受信機は、送信機で直交逆ウェーブレット変換により多重化され、マルチキャリア通信方式で送信される送信データを受信する受信機において、情報フレームを構成する複数の送信シンボルを構成する送信データに各々割り当てられ、かつ隣接する送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターンを順次指定するウェーブレットパターン指定手段と、受信した前記送信シンボルを、前記ウェーブレットパターン指定手段が与えるウェーブレットパターンを用いて、直交ウェーブレット変換し受信信号を得るウェーブレット変換手段と、を具備する構成を採る。
また本発明に係る送信機の制御方法は、多重化される送信データを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア通信方式で多重送信する送信機の制御方法において、送信シンボルを形成する複数の信号点が割り当てられるウェーブレットパターンを、隣接する前記送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターン指定ステップと、前記ウェーブレットパターン指定ステップが与えるウェーブレットパターンを用いて、送信シンボルを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア信号を得るウェーブレット変換ステップと、を具備する構成を採る。
また本発明に係る受信機の制御方法は、送信機で直交逆ウェーブレット変換により多重化され、マルチキャリア通信方式で送信される送信データを受信する受信機の制御方法において、情報フレームを構成する複数の送信シンボルを構成する送信データに各々割り当てられ、かつ隣接する送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターンを順次指定するウェーブレットパターン指定ステップと、受信した前記送信シンボルを、前記ウェーブレットパターン指定ステップが与えるウェーブレットパターンを用いて、直交ウェーブレット変換し受信信号を得るウェーブレット変換ステップと、を具備する構成を採る。
本発明によれば、情報フレームの構成上隣接する情報シンボル間の直交性が確立されるので、情報シンボル間干渉の影響を軽減すると共に、インタリーブ効果を利用してバースト的な誤りの発生を防いで、誤り率特性を向上することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の各実施の形態に係る送信機および受信機で使用するウェーブレットパターンを示す模式図である。図1に示すように、本実施例ではウェーブレットパターンは周波数軸(f)と時間軸(t)との2軸方向に展開されて8つの区画(サブバンド分解された各成分)を有するものとし、本実施の形態では、全てを使用する必要は無いが、最大8つの成分(すなわち、送信データ)を割り当てすることができる。図1に従い、直交逆ウェーブレット変換を詳しく説明すると、直交逆ウェーブレット変換では、サブバンドのレベルによって時間解像度が変わり、低周波ほど時間解像度が低くなるので、割り当てられる信号点の数が上位レベルに従い増加する。
具体的には、サブバンドレベル1でNw/2個(Nw:送信データ数)、以降サブバンドレベルが1つ上がると信号点の数が半減され、以下同様に順に信号点は半減され、レベルN-1で、2個の信号点が割り当てられる。但し、サブバンドレベルNは2個設けられ各々信号点が割り当てられる。以上がウェーブレット変換における典型的な信号点割り当てである。従って図1は、信号点が8つの場合の典型的な時間周波数マッピング例を示している。尚、以下、サブバンドレベルは、必要に応じSLと略記する。
今、この典型的な時間周波数マッピング行った場合の伝送特性を説明すると、全てのサブバンドに同じ信号点配置を適用すると、下位レベルのサブバンドほど1情報シンボルあたりのエネルギーが減ることになる。図1の例では1情報シンボルあたりのエネルギーは、{d1、d2、d3、d4} < {d5、d6} < {d7、d8}の関係にある。一般に伝送特性は、1情報シンボルあたりのエネルギーが高いほど良い特性を得られるため、下位のレベルほど良い信号品質が得られる。すなわち、直交ウェーブレット変換を用いた通信は、階層的なBER特性の得られるマルチキャリア通信方式を実現でき、伝送効率、およびそれとトレードオフの関係にあるBER特性を柔軟に設定した変調が可能となる。
図2は、本発明の各実施の形態に係る情報フレームのフォーマット図である。図2に示すように、1情報フレームはN個のWPMシンボルにより形成され、それぞれのフレームの先頭(シンボルナンバーn=1)にパイロットシンボルが配置されている。また、パイロットシンボルを含む各WPMシンボルはそれぞれ異なるウェーブレットパターンによりWPM変調されている。
図3は、本発明の各実施の形態に係る送信機のブロック図である。送信機300は、誤り訂正符号化部301と、一次変調部302と、S/P変換部303と、逆ウェーブレット変換部304と、D/A変換部305と、RF部306と、アンテナ307と、ウェーブレットパターン指定部308とから主に構成されている。尚、S/P変換部303はウェーブレットパターン指定部308から指定されたウェーブレットパターンに基づき、各サブバンドレベルに配置する送信データ数を適宜変更する機能を具備する。また、逆ウェーブレット変換部304はウェーブレットパターン指定部308から指定されたウェーブレットパターンに基づき、フィルタバンクの構成を適応的に変更する機能を具備する。
図3において、送信データは、誤り訂正符号化部301および一次変調部302で、誤り訂正および一次変調等の処理を施され、送信シンボル単位でS/P変換部303に出力される。ウェーブレットパターン指定部308は、図2に示すシンボルナンバーn(n=1、2、…、N)に応じ順次更新されるマッピングパターンをS/P変換部303および逆ウェーブレット変換部304に出力する。これによって、S/P変換部303は、このマッピングパターンに応じて送信シンボルをマッピング(SL1〜SLM)する。
具体的にはS/P変換部303により時間-周波数の2次元テーブルにマッピングされる。その後、逆ウェーブレット変換部304にて各送信シンボルをWPM変調される。例として、図1に示されるウェーブレットパターンのWPM信号を生成する逆ウェーブレット変換の様子を図4に示す。図4に示される通り、逆ウェーブレット変換は複数の帯域合成フィルタ501、502、503によるフィルタバンクにより構成される。このフィルタバンクを2次元テーブルにマッピングされた送信シンボルが通過することにより、WPM変調が行われる。
また、この時の帯域合成フィルタの構成図を図5に示す。図5に示される通り、帯域合成フィルタは2入力1出力のフィルタである。まず、帯域合成フィルタに入力された送信シンボルに対し、サンプリング回路504および506により、それぞれ2倍アップサンプリング処理が行われる。次に、高域フィルタ505および低域フィルタ507を通過した後、信号合成部508にて同相加算され、出力される。ここで、高域フィルタ505および低域フィルタ507は一般にFIRフィルタにて構成される。例えば、Daubechies N=2ウェーブレットの場合、FIRフィルタの関数F0(z)およびF1(z)は次の式(1)および式(2)となる。
Figure 0004555185
Figure 0004555185
尚、図4のフィルタバンクの構成を変更することにより、異なるウェーブレットパターンのWPM信号を生成することが可能である。この後、WPM信号はD/A変換部305に出力される。このD/A変換部305でWPMシンボルはアナログ変換処理される。このようにアナログ変換処理された信号は、RF部306でアップコンバート、フィルタリング等の高周波処理がされ、アンテナ307を経由して、外部の受信機に対し送信される。
図6は、本発明の実施の形態1に係る受信機のブロック図である。受信機400は、アンテナ401と、RF部402と、A/D変換部403と、ウェーブレット変換部404と、回線推定部405と、回線補償部406と、P/S変換部407と、一次復調部408と、誤り訂正復号部409と、ウェーブレットパターン指定部410とから主に構成されている。尚、ウェーブレット変換部404はウェーブレットパターン指定部410から指定されたウェーブレットパターンに基づき、フィルタバンクの構成を適応的に変更する機能を具備する。また、P/S変換部407はウェーブレットパターン指定部410から指定されたウェーブレットパターンに基づき、直列変換する並列データシンボル数を適応的に変更する機能を具備する
図6において、図3の送信機300が送信した送信信号は、アンテナ401が搬送波として受信する。受信された搬送波はRF部402によりベースバンド信号にダウンコンバートされた後、A/D変換部403によりデジタル化され、ウェーブレット変換部404にてサブバンドレベル毎に分割される。ここで、ウェーブレットパターン指定部410は図3の送信機300と同一のマッピングパターンを有しており、WPMのシンボルナンバー(N=1、2、・・・N)に応じたマッピングパターンをウェーブレット変換部404に出力する。
ウェーブレット変換部404は、このマッピングパターンに基づきウェーブレット変換を行うことで情報シンボルを抽出する。例として、図1に示されるウェーブレットパターンのWPM信号を復調するウェーブレット変換の様子を図7に示す。図7に示される通り、ウェーブレット変換は複数の帯域分割フィルタ601、602、603によるフィルタバンクにより構成される。このフィルタバンクをA/D変換された受信信号が通過することにより、WPM復調が行われる。また、この時の帯域分割フィルタの構成図を図8に示す。図8に示される通り、帯域分割フィルタは1入力2出力のフィルタである。まず、帯域分割フィルタに入力された受信信号は、高域フィルタ604および低域フィルタ606に入力される。ここで、高域フィルタ604および低域フィルタ606は一般にFIRフィルタにて構成される。例えば、Daubechies N=2ウェーブレットの場合、FIRフィルタの関数H0(z)およびH1(z)は次の式(3)および式(4)となる。
Figure 0004555185
Figure 0004555185
尚、図7のフィルタバンクの構成を変更することにより、異なるウェーブレットパターンのWPM信号を復調することが可能である。最後に、高域フィルタ604および低域フィルタ606の出力は、それぞれサンプリング回路605および607により、それぞれ2倍ダウンサンプリング処理が行われ、出力される。
また、パイロットシンボルはウェーブレット変換部404のウェーブレット変換後、回線推定部405に渡され、回線推定部405で推定された回線推定結果は、回線補償部406での重み係数決定に使用される。回線補償部406にて決定された重み係数は、回線補償処理のためデータシンボルと積算処理される。その後、P/S変換部407によるP/S変換、一次復調部408による一次復調および誤り訂正復号部409による誤り訂正復号処理を経て受信データが復号される。誤り無く復号された受信データは、図示しない、上位レイヤに転送される。
図9は、本発明の実施の形態1に係る送信機300および受信機400で使用するウェーブレットパターン(マッピングパターン)の変化を示す模式図である。このウェーブレットパターンは、送信機300および受信機400のウェーブレットパターン指定部308および410が、予め記憶している。
図9において、(a)は、図1で詳しく説明したウェーブレットパターンと同じで、1WPMシンボル中のデータシンボル数Nw=8、サブバンドレベル数3である。この図9(a)のパターンは、シンボルナンバーでは、1、4、7、10、・・・、3l+1、・・・と3つごとに巡回的に用いられる。同様に、図9(b)で示すパターンは、パターン(a)に続いて3つごと巡回的に用いられる。図9(c)で示すパターンも、パターン(b)に続いて、3つパターンごとに巡回的に用いられる。すなわち、本実施の形態では、シンボルナンバーN=1(図2参照)であるパイロットシンボルはパターン(a)を使用し、N=2ではパターン(b)を、N=3ではパターン(c)を、それぞれ使用する。N=4は再びパターン(a)を使用し、以後(b)→(c)→(a)→(b)→…のように、巡回的にこれら3パターンを使用する。
また本実施の形態では、1WPMシンボルごとに、サブバンドレベルが周波数軸(f)方向にシフトされ、巡回させている。この結果、図9(a)、(b)、(c)の3パターンは、少なくとも隣接シンボル間でスケーリングパラメータが異なっている。従って、本実施の形態では、隣接シンボル間で、同一周波数帯に同じスケーリングパラメータを持つデータシンボルが並ばない。
このように隣接シンボル間のスケーリングパラメータを規定することにより、本実施の形態によれば、後述する直交ウェーブレット変換の性質から分かるように、各々のマッピングパターンは直交しており、マルチパス環境下においても、マルチパスにより遅延波が希望波に重畳しても隣接シンボルの影響は受けないため、シンボル間干渉の影響を軽減できる。同様に、希望波に自シンボル成分が重畳した場合についても、トランスレートパラメータが異なる重なり方をした場合は干渉を受けず、結果的にマルチパスの影響を大幅に低減できる。
また、図9からも分かる通り、ある特定の周波数帯に配置されるデータシンボル数はWPMシンボル毎に時々刻々と変化することになる。つまり、周波数選択性フェージングが発生しても、バースト的な誤りが発生する確率が低くなるため、インタリーブ効果を利用することによる誤り訂正能力の改善が期待される。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2に係る送信機および受信機について説明する。送信機、受信機の構成は、先述した図3、4と同様である。図10は、実施の形態2に係る送信機300および受信機400で使用するウェーブレットパターン(マッピングパターン)の変化を示す模式図である。このウェーブレットパターンは、送信機300および受信機400のウェーブレットパターン指定部308および410が、予め記憶している。実施の形態2の特徴は、このウェーブレットパターンの構造にある。ただし、図10(a)、(b)、(c)の3つのパターンを巡回的に使用するのは実施の形態1の場合と同様であり、詳しい説明は省略する。
図10に示すウェーブレットパターンにおいては、図10(a)はサブバンドレベル1(SL1)のみで構成し、図10(b)はサブバンドレベル2(SL2)のみで構成し、図10(c)はサブバンドレベル3(SL3)のみで構成する。このように、全帯域にわたって同一のウェーブレットパターンで構成すると、各送信データのエネルギーが均一化され、シンボル全体の誤り率特性の劣化もなく、均質の誤り特性を確保できる。
この実施の形態2では、各隣接シンボル同士はそれぞれ使用されているウェーブレット関数のサブバンドレベルが異なるため、マルチパスにより遅延波が希望波に重畳しても隣接シンボルの影響は受けないため、シンボル間干渉の影響を軽減できる。同様に、希望波に自シンボル成分が重畳した場合についても、トランスレートパラメータが異なる重なり方をした場合は干渉を受けず、結果的にマルチパスの影響を大幅に低減できる。また、ある特定の周波数帯に配置されるデータシンボル数はWPMシンボル毎に時々刻々と変化することになる。つまり、周波数選択性フェージングが発生しても、バースト的な誤りが発生する確率が低く、インタリーブによる誤り訂正能力の改善が期待される。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3に係る送信機および受信機について説明する。送信機、受信機の基本的構成は、先述したように、図3、4と同様である。図11は、本発明の実施の形態3に係る送信機300および受信機400で使用するウェーブレットパターン(マッピングパターン)の変化を示す模式図である。このウェーブレットパターンは、送信機300および受信機400のウェーブレットパターン指定部308および410が、予め記憶している。実施の形態3の特徴は、このウェーブレットパターンの構造にある。ただし、図11の(a)、(b)、(c)の3つのパターンを巡回的に使用するのは実施の形態1の場合と同様であり、詳しい説明は省略する。
図11に示すウェーブレットパターンは、実施の形態1および2のウェーブレットパターンをハイブリッドしたものに相当し、図11(a)はサブバンドレベル1(SL1)とSL2との組み合わせで構成し、図11(b)はSL3とSL1の組み合わせで構成し、図11(c)はSL2とSL3の組み合わせで構成する。
このようにウェーブレットパターンを構成することにより、本実施の形態においても、実施の形態1、2同様、隣接パターン同士のウェーブレットパターンがそれぞれ異なるため、直交ウェーブレット変換の性質により、各マッピングパターンの直交性が保証されるため、マルチパス環境下においても隣接シンボル間の干渉は影響を受けないため、シンボル間干渉の影響を軽減できる。同様にバースト誤りの発生を抑えることができるため、インタリーブ効果利用により誤り訂正能力の改善が期待される。
以上のように本発明に係る各実施の形態は、直交ウェーブレット変換のもつ直交性の性質を利用するものである。この性質については特許文献1に開示されているが、以下簡単に説明しておく。なお、ウェーブレット変換の性質自体の数学的な開示を含む詳細は、例えば「ウェーブレットとサブバンド符号化(ヴェテルリ/コヴァチェヴィク著 池原雅章訳 発行 (株)科学技術出版)」を参照することができる。
ここで、本発明の各実施の形態に関連する3つの直交ウェーブレット変換の性質、詳しくは直交ウェーブレット変換におけるウェーブレット関数Ψ(t)およびスケーリング関数φ(t)の性質について式(5)を用いて説明する。
Figure 0004555185
ここで、jおよびJはスケールパラメータ(すなわち、サブバンドレベル)を、kおよびKはトランスレートパラメータを、それぞれ表している。上式はすなわち、ウェーブレット関数Ψjk(t)が全てのサブバンドレベルで直交することを意味している。
すなわち、各隣接シンボルはそれぞれ使用されているウェーブレット関数の同一周波数帯上に配置されるシンボルのスケールパラメータが異なるため、マルチパスにより遅延波が希望波に重畳しても隣接シンボルの影響は受けないため、シンボル間干渉の影響を軽減できる。同様に、希望波に重畳した自シンボル成分についても、トランスレートが異なるため干渉を受けず、結果的にマルチパスの影響を大幅に低減できる。
また、図9ないし図11からも分かる通り、ある特定の周波数帯に配置されるデータシンボル数はWPMシンボル毎に刻々と変化することになる。つまり、通信回線に周波数選択性フェージングが発生しても、インタリーブ効果により従来におけるようなバースト的な誤りが発生する確率が低くなるため、誤り訂正能力の改善が期待される。
本発明は、ウェーブレット変換の直交性を利用してマルチキャリア通信を行う際、送信するシンボルごと等所定単位ごとにウェーブレットパターンを更新させるので、周波数選択性フェージングが発生しても、インタリーブ効果により従来におけるようなバースト的な誤りが発生する確率が低くなるため、誤り訂正能力の改善が期待でき、高スループットの通信を実現するのに有用である。
本発明の各実施の形態に係る送信機および受信機で使用するウェーブレットパターンを示す模式図 本発明の各実施の形態に係る情報フレームのフォーマット図 本発明の各実施の形態に係る送信機のブロック図 図1のWPMシンボル変調に関る逆ウェーブレット変換のフィルタバンクのブロック図 帯域合成フィルタのブロック図 本発明の各実施の形態に係る受信機のブロック図 図1のWPMシンボル復調に関るウェーブレット変換のフィルタバンクのブロック図 帯域分割フィルタのブロック図 本発明の実施の形態1に係る送信機および受信機で使用するウェーブレットパターンの変化を示す模式図 本発明の実施の形態2に係る送信機および受信機で使用するウェーブレットパターンの変化を示す模式図 本発明の実施の形態3に係る送信機および受信機で使用するウェーブレットパターンの変化を示す模式図
符号の説明
300 送信機
303 S/P変換部
304 逆ウェーブレット変換部
404 ウェーブレット変換部
407 P/S変換部
308、410 ウェーブレットパターン指定部
400 受信機

Claims (7)

  1. 多重化される送信データを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア通信方式で多重送信する送信機において、
    送信シンボルを構成する送信データが各々割り当てられるウェーブレットパターンを、情報フレームの構成上隣接する前記送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターン指定手段と、
    前記ウェーブレットパターン指定手段が与えるウェーブレットパターンを用いて、送信シンボルを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア信号を得る逆ウェーブレット変換手段と、
    を具備する送信機。
  2. 前記ウェーブレットパターン指定手段は、所定数のウェーブレットパターンを単位として巡回的に指定する請求項1記載の送信機。
  3. 前記ウェーブレットパターン指定手段は、前記ウェーブレットパターンでの隣接シンボル間で同一周波数帯に同じスケーリングパラメータを持つデータシンボルが並ばないように指定する請求項1または請求項2記載の送信機。
  4. 前記ウェーブレット変換手段は、前記ウェーブレットパターン指定手段が指定するウェーブレットパターンに基づき、フィルタバンクの構成を適応的に変更する請求項1から請求項3のいずれかに記載の送信機。
  5. 送信機で直交逆ウェーブレット変換により多重化され、マルチキャリア通信方式で送信される送信データを受信する受信機において、
    情報フレームを構成する複数の送信シンボルを構成する送信データに各々割り当てられ、かつ隣接する送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターンを順次指定するウェーブレットパターン指定手段と、
    受信した前記送信シンボルを、前記ウェーブレットパターン指定手段が与えるウェーブレットパターンを用いて、直交ウェーブレット変換し受信信号を得るウェーブレット変換手段と、
    を具備する受信機。
  6. 多重化される送信データを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア通信方式で多重送信する送信機の制御方法において、
    送信シンボルを形成する複数の信号点が割り当てられるウェーブレットパターンを、隣接する前記送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターン指定ステップと、
    前記ウェーブレットパターン指定ステップが与えるウェーブレットパターンを用いて、送信シンボルを直交逆ウェーブレット変換してマルチキャリア信号を得るウェーブレット変換ステップと、
    を具備する送信機の制御方法。
  7. 送信機で直交逆ウェーブレット変換により多重化され、マルチキャリア通信方式で送信される送信データを受信する受信機の制御方法において、
    情報フレームを構成する複数の送信シンボルを構成する送信データに各々割り当てられ、かつ隣接する送信シンボル間で異ならしめるウェーブレットパターンを順次指定するウェーブレットパターン指定ステップと、
    受信した前記送信シンボルを、前記ウェーブレットパターン指定ステップが与えるウェーブレットパターンを用いて、直交ウェーブレット変換し受信信号を得るウェーブレット変換ステップと、
    を具備する受信機の制御方法。
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