JP2007195129A - 信号波形ピークを低減するmimo−ofdm送受信機 - Google Patents

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Abstract

【課題】MIMO−OFDM伝送において、伝送特性を改善できる送受信機を提供する。
【解決手段】誤り訂正符号器と,位相パターン制御器と,サブキャリア位相ホッピング器と,位相パターン変調器と,位相パターン復調器と,サブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器と,誤り訂正復号器とを有し,誤り訂正符号化された変調信号に対して位相回転を施すサブキャリア位相ホッピング器において位相回転をパターン化し,位相パターン制御器を用いて,複数の位相パターン候補から送信信号波形のピークを最も抑える位相パターンを少ない計算量で選択することで信号波形のピークを低減でき,さらに,位相パターン変調器及び位相パターン復調器を用いて,選択された位相パターンを受信機に伝送し,サブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器を用いて,その位相パターンに対応した信号検出を行うことにより伝送特性を改善できる。
【選択図】図1

Description

本発明は,信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機に関するものである.
無線通信システムにおいて高信頼な高速信号伝送を実現する伝送方式としてMIMO−OFDMが注目されている.この方式では,複数の送受信アンテナを利用するMIMO(マルチインプット・マルチアウトプット)にOFDM(直交周波数分割多重)を適用することにより,マルチパス遅延環境においても良好な伝送特性を得ることができる.
さらに,MIMO−OFDMにおいて誤り訂正符号による周波数ダイバーシチ利得を向上することで伝送特性を改善する方式として,各サブキャリアで空間分割多重される変調信号がそれぞれ直交するように各アンテナとサブキャリアで異なる位相回転(サブキャリア位相ホッピング)を施すサブキャリア位相ホッピング空間分割多重(SPH−SDM)方式が提案されている(例えば,非特許文献1参照).
しかしながら,これらの技術ではOFDMを用いるため,ピーク対平均電力比(PAPR)が増加するという問題がある.ピーク電力の大きな信号を電力増幅器で増幅する際には,バックオフを大きく取る必要があり,電力効率が著しく低下する.
すでに,OFDM信号波形におけるピークを低減する手法として
(1)電力閾値による送信信号のクリッピング(例えば,非特許文献2参照)
(2)入力データを低PAPR符号語に変換する符号化(例えば,非特許文献3参照)
(3)各サブキャリアの変調信号を位相回転させる複数の位相パターン候補からピークを最も抑圧する位相パターンを選択する選択マッピング(SLM)(例えば,非特許文献4参照)
(4)サブキャリアをクラスタに分割し,IFFTを行った後に各クラスタに対して最適な位相を乗算する部分系列伝送(PTS)(例えば,非特許文献5参照)
等が検討されている.
栃原 開人他,「受信アンテナ数が少ない条件でのサブキャリア位相ホッピングを用いたMIMO−OFDM伝送方式」電子情報通信学会技術報告,RCS2004−326,2005年3月. X.Li他,「Effects of clipping and filtering on the performance of OFDM」 IEEE Communi.Letter,vol.2,no.5,pp.131−133,Dec.1998. A.E.Jones他,「Block coding scheme for reduction of peak to mean envelope power ratio of multicarrier transmission schemes」 Electron.Letter,vol.30,no.25,pp.2098−2099,Dec.1994. N.Ohkubo他,「Design criteria for phase sequences in selected mapping」 IEICE Trans.Communi.,vol.E86−B,no.9,pp.2628−2636,Sept.2003. S.H.Muller他,「OFDM with reduced peak−to−average power ratio by optimum combination of partial transmit sequences」 Electron.Letter,vol.33,no.5,pp.368−369,Feb.1997.
従来のピーク低減手法の内で,SLMは優れたピーク抑圧性能を有している.しかしながら,SLMでは各位相パターンにおいて逆高速フーリエ変換(IFFT)処理が必要となるため,位相パターン候補数の増加に伴い,計算量が非常に増加するという問題がある.また,ピークを低減するためにOFDMシンボル毎に位相パターンを選択するため,選択した位相パターンをシンボル毎に受信機に伝送する必要があり,そのための付加ビットが必要となる.さらに,SLMやPTS等の従来の手法では,ピークを低減するためだけに変調信号に対して位相回転を施しているため,伝送特性の改善は期待できない.逆に,SPH−SDM方式では,伝送特性の改善は期待できるが,信号波形のピークを抑圧する機能は有していない.
本発明は,このような課題に鑑みてなされたものであり,MIMO−OFDM伝送において変調信号に対して位相回転を施すことで信号波形のピークを低く抑え,その位相パターンを少ない計算量で選択ができ,また,選択した位相パターンを効率的に受信機に伝送し,さらに,伝送特性を改善できる送受信機を提供することを目的とする.
本発明の信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機は,複数のアンテナを有するMIMO−OFDM送受信機において,情報ビット系列を誤り訂正符号化する誤り訂正符号器と,誤り訂正符号化されたビットをマッピングした変調信号がそれぞれ直交するように位相回転を施すサブキャリア位相ホッピングにおいて,上記位相回転をパターン化し,複数の位相パターン候補から送信信号波形のピークを最も抑える位相パターンを選択する位相パターン制御器と,上記選択された位相パターンに基づいて位相回転を施すサブキャリア位相ホッピング器と,上記選択された位相パターンを変調して送信信号に挿入する位相パターン変調器とを含む送信機と,受信信号から上記位相パターンを検出する位相パターン復調器と,検出されたパターンに基づいて空間分割多重された信号の検出を行うサブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器と,検出されたビットを誤り訂正復号する誤り訂正復号器とを含む受信機とから構成されており,上記送信機で位相回転を施すことで伝送特性を改善でき,さらに,ピークを抑えた信号波形を生成できることにより上述目的は達成される.
また,本発明の上述目的は,上記位相パターン制御器は,入力された上記誤り訂正符号化されたビットから上記変調信号に対応した量子化位相を生成する量子化変調器と,上記量子化位相に対して各位相パターンに応じた量子化された位相回転を施す量子化サブキャリア位相ホッピング器と,サブキャリア位相ホッピング後の量子化位相に対して量子化された逆フーリエ変換により時間信号波形の電力値の指標を計算する量子化逆フーリエ変換器と,上記指標からピークを検出するピーク検出器と,ピーク検出器で検出されたピークの内で最もピークが低い位相パターンを選択して出力するパターン選択器とを含むことにより,或いは,上記位相パターン変調器は,位相パターン情報を位相パターン用変調信号にマッピングし,上記位相パターン用変調信号をパイロット信号に重畳して全送信アンテナから同じ上記パイロット信号を送信して受信機に伝送し,上記位相パターン復調器は,全受信アンテナにおける受信信号を最大比合成することで上記位相パターン用変調信号が重畳されたパイロット信号を検出することにより,或いは,上記位相パターン変調器は,位相パターン情報を位相パターン用変調信号にマッピングし,上記位相パターン用変調信号をパイロット信号に重畳して各送信アンテナから異なった上記パイロット信号を空間分割多重して送信し,上記位相パターン復調器は,全受信アンテナにおける受信信号に対してMIMO信号検出を行うことで上記位相パターン用変調信号が重畳されたパイロット信号を検出することにより,或いは,複数のアンテナを有するMIMO−OFDM送受信機において,情報ビット系列を誤り訂正符号化する誤り訂正符号器と,誤り訂正符号化されたビットをマッピングした変調信号を符号反転して合成するサブキャリアホッピング器と,サブキャリアホッピング後の変調信号を複数のブロックに分割された変調信号に変換するブロック分割器と,上記ブロックに分割された変調信号が時間領域に変換された信号に対してパターン化された位相回転を施す位相回転器と,送信信号波形のピークを最も低く抑える位相パターンを選択するブロック位相パターン制御器と,上記選択された位相パターンを変調して送信信号に挿入するブロック位相パターン変調器とを含む送信機と,受信信号から上記位相パターンを検出する位相パターン復調器と,検出されたパターンに基づいて空間分割多重された信号の検出を行うサブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器と,検出されたビットを誤り訂正復号する誤り訂正復号器とを含む受信機とから構成されることにより一層効果的に達成される
本発明は,以下に記載されるような効果を奏する.
請求項1記載の発明である信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機によれば,MIMO−OFDM伝送において変調信号に対して位相回転を施すことで信号波形のピークを抑え,その位相パターンを少ない計算量で選択でき,選択した位相パターンを効率的に受信機に伝送でき,さらに,伝送特性を改善できる.
以下,本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する.
まず,信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機に係る第1の発明を実施するための最良の形態について説明する.以降では,OFDMについてのみ説明を行うが,本発明はOFDMをベースとしたOFDMAやMC−CDMA等のマルチキャリア伝送方式に適用することができる.信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送信機の機能構成を図1に示す.送信ビット入力端子1から入力された情報ビット系列は,送信機で処理されてL本の送信アンテナ及び無線回路(図示せず)に接続される送信信号出力端子14〜14から出力される.本発明に係る信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送信機において,L本の送信アンテナにより空間分割多重されるストリーム数をM,データ信号のサブキャリア数をNとし,IFFT(FFT)のポイント数をNとする.なお,送信アンテナより空間分割多重されるストリーム数を多くすることはできないので,MはL以下である.図1のように送信機は,入力端子1に接続されたストリーム用シリアル・パラレル変換器2と,各ストリームに対応したM個のCRC符号器3〜3と,M個の誤り訂正符号器4〜4と,M個のインターリーバ5〜5と,M個のサブキャリア用シリアル・パラレル変換器6〜6と,位相パターン制御器7と,MN個の信号点マッピング器810〜8M(N−1)と,N個のサブキャリア位相ホッピング器9〜9N−1と,位相パターン変調器10と,L個のIFFT器11〜11と,L個のパラレル・シリアル変換器12〜12と,送信信号出力端子14〜14に接続されるL個のガードインターバル(GI)挿入器13〜13とから構成される.
信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送信機は,送信ビット入力端子1から入力された情報ビット系列に対して,ストリーム用シリアル・パラレル変換器2によりM個のストリームにパラレル変換される.第m(m=1,2,…,M)ストリームは,CRC符号器3によりCRC符号化され,情報ビット系列に受信機において誤り検出に用いられるCRC符号が付加されたビット系列を出力される.そのビット系列は,第mストリーム用の誤り訂正符号器4に入力され,誤り訂正符号化されて符号化されたビット系列として出力される.次に,インターリーバ5は,符号化されたビット系列をインターリーブし出力する.インターリーブされたビット系列は,第mストリーム用のサブキャリア用シリアル・パラレル変換器6に入力される.サブキャリア用シリアル・パラレル変換器6は,そのビット系列をサブキャリア数であるN本分に分割して,各サブキャリアにおける変調用ビットとして出力する.
位相パターン制御器7は,全ストリームの全サブキャリアにおける変調用ビットを入力として,サブキャリア位相ホッピング器9〜9N−1で使用する最適な位相パターンを決定し,出力する.位相パターン制御器7の詳細については後述する.信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送信機では,各ストリームに対して直交位相回転を施すサブキャリア位相ホッピング器9〜9N−1で用いる位相パターンをU個用意し,そのうちで最も信号波形のピークを抑える位相パターンuを選択して用いることで,ピークの低減と伝送特性の改善を行う.
各サブキャリアにおける変調用ビットは第mストリームの第n(n=0,1,…,N−1)サブキャリアにおける信号点マッピング器8mnにおいて変調信号Smnにマッピングされ,出力される.さらに,第nサブキャリアにおける全ストリームの変調信号S1nSMnはサブキャリア位相ホッピング器9により位相パターン制御器7で選択された位相パターンuに対応した位相回転でサブキャリア位相ホッピングが施される.
M個の変調信号を要素に持つL次元変調信号ベクトルS
Figure 2007195129
となる.なお,数式(1)はMがL未満のときを示しており,その際には,0を挿入する.ここで,Tは転置を表す.また,第u(u=1,2,…,U)位相パターン候補の第nサブキャリアにおけるL行L列(以降では,L×Lと表記)の直交位相行列Pn,u
Figure 2007195129
とすると,Qn,uはL×Lの位相回転を行う対角行列であり,WはL×LのWalsh−Hadamard行列であり,それぞれは
Figure 2007195129
となる.ここで,W L/2はL/2×L/2のWL/2の符号反転を行った行列であり,Wは数式(4)を用いて再帰的に生成される.そのため,Lは2のべき乗の整数である必要がある.さらに,Φln,u(l=1,2,…,L)は第1アンテナ,第nサブキャリアにおける第u位相パターンの位相回転量であり,各位相パターンはLN個の位相回転量を含んでいる.なお,Pn,uはユニタリ行列で,各列ベクトルの内積は0となっており,各ストリームの変調信号が直交するように位相回転が施される.
サブキャリア位相ホッピング器9は位相パターン制御器7で選択された最適な位相パターンuに対応した直交位相行列を乗算することでサブキャリア位相ホッピングを実現する.第nサブキャリアにおいてサブキャリア位相ホッピングされた第1アンテナの変調信号zlnを要素に持つL次元ベクトルZ
Figure 2007195129
となる.
位相パターン変調器10は,選択された位相パターンuをビットに変換して変調信号にマッピングし,各シンボルに挿入されるパイロット信号にその変調信号を重畳する.位相パターン変調器10の詳細については後述する.各シンボルに挿入されるパイロット信号のサブキャリア数をPとし,位相パターンが変調されたパイロット信号をzlp(p=1,2,…,P)とすると,第1アンテナ用のIFFT器11は入力されたzlnとzlpに対してIFFTを行い,パラレルに時間信号を出力する.さらに,第1アンテナの時間信号はパラレル・シリアル変換器12によりシリアルに変換される.GI挿入器13は,シリアルに変換された時間信号の後半の一部をコピーし,前半部に挿入することで第1アンテナの送信信号を生成し,送信信号出力端子14から出力する.
図2に信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM受信機の機能構成を示す.G本の受信アンテナ及び無線回路(図示せず)に接続される受信信号入力端子15〜15から入力された受信信号は,受信機で処理されて受信ビット出力端子27から出力される.図2のように受信機は,受信信号入力端子15〜15に接続されたG個のGI除去器16〜16と,G個のシリアル・パラレル変換器17〜17と,G個のFFT器18〜18と,チャネル推定器19とN個のサブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器21〜21N−1と,M個のサブキャリア用パラレル・シリアル変換器22〜22と,M個のデインターリーバ23〜23と,M個の誤り訂正復号器24〜24と,M個のCRC復号器25〜25と,受信ビット出力端子27に接続されるストリーム用パラレル・シリアル変換器26とから構成される.
受信機は,チャネル推定器19にパケットのプリアンブル等の既知信号に対応した受信信号を入力し,各サブキャリアにおけるチャネルの周波数応答を求めてサブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器21nに出力する.第g(g=1,2,…,G)受信アンテナの受信信号は,データシンボル区間においてGI除去器16に入力され,受信信号のGI部分が除去される.さらに,GIが除去された受信信号はシリアル・パラレル変換器17に入力され,N個のFFT用パラレル信号に変換され,FFT器18により各サブキャリアにおける受信信号に変換される.
第nサブキャリアにおける第g受信アンテナの受信信号rgnを要素に持つG次元の受信信号ベクトルR
Figure 2007195129
と定義する.第nサブキャリアにおける第1送信アンテナから第g受信アンテナへのチャネルの周波数応答Hglnを要素に持つG×Lのチャネル行列H
Figure 2007195129
を用いてR
Figure 2007195129
と表せる.ここで,Nは第nサブキャリアにおけるG次元雑音ベクトルであり,He,n,uはチャネル行列Hに第u位相パターンの直交位相行列Pn,uを乗じた行列であり,等価チャネル行列と呼ぶ.He,n,uはPn,uがユニタリ行列であるため,チャネル行列の統計的な性質をそのまま保持する.さらに,等価チャネル行列の要素は,サブキャリア位相ホッピングにより変動するため,チャネル本来の周波数選択性以上に選択性が増し,サブキャリア間の相関を低くできる.その結果,誤り訂正符号による周波数ダイバーシチ利得が向上し,伝送特性が改善できる.
位相パターン復調器20はFFTされた各サブキャリアにおける受信信号の内からパイロット信号の受信信号のみを用いて,各シンボルにおいて選択された位相パターンuを検出する.位相パターン復調器20の詳細については後述する.検出された位相パターンuはサブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器21に出力される.
サブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器21は同一サブキャリアにおけるG個の受信信号,すなわち,受信信号ベクトルRと,チャネル行列Hの推定値と,選択された位相パターンuの推定値とを用いてM個の送信ストリームを検出する.具体的には,チャネル行列Hと選択された位相パターンuの推定値から等価チャネル行列He,n,uを数式(9)から求める.次に,各サブキャリアの受信信号は,数式(8)のように書くことができるので,求めたHe,n,uを用いて従来のMIMO信号検出器であるZF,MMSE検出器や最尤検出器等を用いて変調信号ベクトルSの軟判定値を求めることができる.
検出された第mストリームにおけるサブキャリア用パラレル・シリアル変換器22は,第mストリームの全サブキャリアにおける軟判定値をパラレルに入力し,シリアルに変換して出力する.さらに,変換された軟判定値はデインターリーバ23によりデインターリーブされ,誤り訂正復号器24に入力される.誤り訂正復号器24は,軟判定値を誤り訂正復号して受信ビット系列を出力する.各ストリームの受信ビット系列は,CRC復号器25によってCRC復号が行われ,パケット中の判定誤りが検出され,検出結果と受信ビット系列が出力される.その後,全ストリームの受信ビット系列はストリーム用パラレル・シリアル変換器に入力され,シリアルに変換されて出力される.
以上のことから,本発明を実施するための最良の形態によれば,送信機においてサブキャリア位相ホッピングを行う際の直交位相行列を位相パターン候補数分用意し,送信信号波形のピークを最も抑えることができる位相パターンを位相パターン制御器により選択することで,信号波形のピークを低減でき,また,位相パターン変調器により選択した位相パターンを受信機に伝送し,受信機において位相パターン復調器でその位相パターンを検出し,そのパターンに対応した直交位相行列を用いて信号検出を行うことで,誤り訂正符号による周波数ダイバーシチ利得が向上し,伝送特性が改善できる.
次に,信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機に係る第2の発明を実施するための最良の形態について説明する.位相パターン制御器7の機能構成を図3に示す.位相パターン制御器7は,全ストリームにおける全サブキャリアの変調用ビットが入力される量子化変調器7AM0〜7AM(N−1)と,量子化サブキャリア位相ホッピング器7B01〜7B(N−1)Uと,量子化逆フーリエ変換器7C11〜7CLUと,ピーク検出器7D〜7Dと,パターン選択器7Eとから構成される.
量子化変調器7AM0〜7AM(N−1)は,第nサブキャリアにおける全ストリームの変調用ビットから,変調信号を位相平面においてQ値に量子化した量子化位相を生成する.
まず,変調用ビットがPSK変調の変調信号にマッピングされている場合について説明する.量子化変調器7Amnは,変調信号がPSK変調であるので,信号点マッピング器のマッピングルールに従い,変調用ビットから量子化位相を直接求めることができる.
さらに,量子化サブキャリア位相ホッピング器7Bnuは,変調信号に直交位相行列Pn,uを乗算する処理の代替え処理として,大きさが1の複素数の乗算が位相平面での量子化位相の和であることを利用する.直交位相行列Pn,uの各成分を量子化位相で表し,それと変調信号の量子化位相を足して,Qでモジュロ演算(mod)を行うことで,乗算後の量子化位相を求める.ただし,第1アンテナのサブキャリア位相ホッピング後の変調信号zlnは,(Pn,ul,mをPn,uの1行m列の成分とすると
Figure 2007195129
となり,mについての和を計算する必要があるので,各mにおける(Pn,ul,mmnについて量子化位相を計算し,それぞれを量子化逆フーリエ変換器7Clu出力する.(Pn,ul,m,mnの量子化位相をq1,mnとする(q1,mn<Q).
量子化逆フーリエ変換器7Cluは,逆フーリエ変換を量子化位相の和として計算する.入力された量子化位相q1,mnと逆フーリエ変換係数のexp(j2πnk/N)(k=0,1,…,N−1)の量子化位相q2,nkを用いて逆フーリエ変換係数を乗算した後の量子化位相q3,mnk
Figure 2007195129
となる.第u位相パターン,第1アンテナの第kサンプルの時間信号波形slu(k)は,各サブキャリアにおけるq3,mnkを計算し,全サブキャリアで各量子化位相点の個数をカウンタで数え上げ,その個数と各量子化位相点の実数成分と虚数成分を乗算して,全ての量子化位相点について足し合わせることで計算できる.すなわち,量子化位相点q(q=0,1,…,Q−1)における数え上げた個数をnとすると,slu(k)は
Figure 2007195129
となる.ここで,cos関数,sin関数の計算結果は予め計算してメモリに保存しておく.さらに,Qを偶数として,cos関数の対称性を利用して,cos(2πq/Q)=cos(2πq/Q)のときは,数式(12)においてnq1をnq1+nq2とし,nq2=0とする.また,cos(2πq/Q)=−cos(2πq/Q)のときは,nq1をnq1−nq2とし,nq2=0とする.このようにすることで数式(12)における乗算回数は(Q/4−1)に削減できる。また,数式(13)についても同様にsin関数の対称性を利用できる.さらに,slu(k)の電力を表す指標Mlu(k)は
Figure 2007195129
となる.このMlu(k)を用いて最適な位相パターンを選択するため,量子化逆フーリエ変換器7Cluは,信号波形の電力を表す指標Mlu(k)をピーク検出器7Dに出力する.なお,位相パターン変調器10では,各位相パターンに対応したパターン用変調信号をパイロット信号に重畳させるため,量子化逆フーリエ変換器7Cluでは,位相パターン毎に定まっているパイロット信号を量子化逆フーリエ変換器で処理した時間信号波形を,データ信号の時間信号波形slu(k)に加算してMlu(k)を求める.
次に,変調用ビットがQAM変調の変調信号にマッピングされている場合について説明する.量子化変調器7Amnは,変調信号がQAM変調であるので,変調用ビットから量子化位相を直接求めることができない.そのため,QAM変調を振幅の異なる複数のQPSKの和として表現する.以降では,16QAMを例として説明する.16QAMの信号点は,
Figure 2007195129
め,変調用ビットから信号点マッピング器のマッピングルールに従い,信号点に対応したQPSK1とQPSK2の量子化位相を求める.それぞれについてサブキャリア位相ホッピングや逆フーリエ変換の処理を同様に行い,量子化逆フーリエ変換器7Cluにおいて各量子化位相点で数え上げる際に,QPSK1に対応する量子化位相を2倍で数え上げ,さらに,QPSK2対応する量子化位相を数え上げて足すことで信号波形の電力を表す指標Mlu(k)を計算する.このようにすることで,QAM変調においても容易に量子化処理を行える.
第u位相パターンに対応したピーク検出器7Dは,量子化逆フーリエ変換器7C1u〜7CLuが出力したM1u(k)〜MLu(k)を入力として,その内でk=0からk=N 1までの全サンプルでの最大値であるピーク値Mを検出する.検出されたピーク値Mはパターン選択器7Eに出力される.パターン選択器7Eは入力された各パターンにおけるピーク値M〜Mの内で最も低いピーク値に対応した位相パターンを最適な位相パターンuとして出力する.
上記の位相パターン制御器7の説明では,図3に示すように信号波形の電力を表す指標を計算する際に,各位相パターンに関して並列に処理を行う構成を想定したが,一つの位相パターンに関して処理を行う回路を複数回繰り返して利用することで全パターンの信号波形の電力を表す指標を計算することも可能である.また,数式(4)で示される直交位相行列を構成するWとして単位行列を用いた場合には,直交位相行列が対角行列となることからサブキャリア位相ホッピング器は位相回転のみを行い,信号の合成は行わない.そのような場合には伝送特性の改善は期待できないが,位相パターン制御器7の処理により信号波形のピークを抑えることはできる.
以上のことから,本発明を実施するための最良の形態によれば,各位相パターンに対応したサブキャリア位相ホッピングによって生成される時間信号波形を,量子化された位相平面内での処理により生成することで,従来のIFFTに比べて計算量を大幅に削減することができる.
信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機に係る第3及び第4の発明を実施するための最良の形態について説明する.位相パターン変調器10は,最適な位相パターンuを位相パターン情報として変調信号にマッピングする.位相パターン情報を伝送する変調信号のPSK変調の多値数をVとし,各シンボルにおけるパイロット信号数Pを用いて,位相パターン候補数UはVのP乗以下になるようにそれぞれのパラメタを設計する必要がある.例えば,U=256,P=4の場合には,最小のVはV=4となり,4つのQPSKで位相パターンを伝送すれば良い.
位相パターン変調器10は,最適な位相パターンuを2進数で表現し,各位相パターン用変調信号にlog2Vビットずつマッピングし,P個の位相パターン用変調信号を生成する.次に,P個の位相パターン用変調信号をパイロット信号と乗算してパイロット信号に位相パターンを重畳する.位相パターンが変調されたパイロット信号は,パイロット信号が挿入されているサブキャリアにおいて全送信アンテナから同じものが送信される.位相パターン復調器20は,パイロット信号が挿入されているサブキャリアにおいてG個の受信信号を最大比合成でダイバーシチ受信することで,位相パターンが変調されたパイロット信号を検出する.さらに,パイロット信号で除算することで位相パターン用変調信号が取り出せる.この処理をパイロット信号が挿入されている全サブキャリアにおいて行うことで最適な位相パターンuを受信機において復調できる.なお,パイロット信号を周波数同期の補償やチャネル変動の追従に用いる場合には,各パイロット信号におけるシンボル間の受信信号の位相差を抽出する必要がある.その際には,位相パターン用変調信号の変調成分を消すように受信信号の位相成分をV倍してから用いることでシンボル間の位相差を検出できる.
また,位相パターン変調器10は,他の位相パターンの伝送方法として,パイロット信号が挿入されているサブキャリアにおいて,各送信アンテナから送信される位相パターンが変調されたパイロット信号として別々のものを用いることで空間分割多重する方法がある.この場合には,位相パターン復調器20は,従来のMIMO信号検出器により位相パターンが変調されたパイロット信号を検出できる.以降の処理は上述と同じように行うことで位相パターンを受信機に伝送できる.
以上のことから,本発明を実施するための最良の形態によれば,各シンボルに挿入されているパイロット信号を用いて,選択した位相パターン情報を受信機に効率的に伝送できる.
信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機に係る第5の発明を実施するための最良の形態について説明する.信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送信機の他の構成例を図4に示す.図4に示す送信機は,図1におけるサブキャリア位相ホッピング器9〜9N−1における数式(3)で表せるQn,uの位相回転量Φ1n,uを,複数のサブキャリアで同じものを用いることで,そのサブキャリアをブロックとして扱うことができ,IFFT処理後にブロック毎に位相回転を一括して行うことができることに基づいた構成である.以降の説明では分割したブロック数をBとする.図4に示すように送信機は,入力端子1に接続されたストリーム用シリアル・パラレル変換器2と,各ストリームに対応したM個のCRC符号器3〜3と,M個の誤り訂正符号器4〜4と,M個のインターリーバ5〜5と,M個のサブキャリア用シリアル・パラレル変換器6〜6と,MN個の信号点マッピング器810〜8M(N−1)と,N個のサブキャリアホッピング器9A〜9AN−1と,L個のブロック分割器28A〜28Aと,BL個のIFFT器11A11〜11ABLと,BL個のパラレル・シリアル変換器12A11〜12ABLと,BL個の位相回転器28B11〜28BBLと,ブロック位相パターン制御器7Fと,ブロック位相パターン変調器10Aと,L個の加算器28C〜28Cと,送信信号出力端子14〜14に接続されるL個のガードインターバル(GI)挿入器13〜13とから構成される.
本発明における送信機について,図1に示す送信機と構成が同じ部分に関しては説明が重複するので省略し,違う部分に関してのみ説明を行う.図4に示す送信機は,サブキャリアホッピング器9Aにより信号点マッピング器8mnによって生成された変調信号smnに対して符号反転して合成するサブキャリアホッピングを施す.サブキャリアホッピングされた第1アンテナの変調信号y1nを要素に持つL次元ベクトルYは,変調信号ベクトルSを用いて
Figure 2007195129
となる.第1アンテナの変調信号y1nは,ブロック分割器28AによってB個のサブキャリアのブロックに分割される.そして,第b(b=1,2,…,B)ブロックの変調信号はIFFT器11Ab1によってパラレルな時間信号波形に変換され,パラレル・シリアル変換器12Ab1によって,シリアルな時間信号波形に変換される.
その後,位相回転器28Bb1は,シリアルな時間信号波形に対して位相パターン候補の内から1パターンを選択し位相回転を施す.全アンテナにおける全ブロックの位相回転された時間信号波形はブロック位相パターン制御器7Fに入力される.ブロック位相パターン制御器7Fは,そのパターンにおける時間信号波形のピークを検出する.その際に,位相パターンに対応したパイロット信号の時間信号波形を加算する必要がある.パイロット信号の時間信号波形の生成方法については後述する.
他の位相パターンについても位相回転器28Bb1とブロック位相パターン制御器7Fは同様の処理を行い,これを繰り返すことでブロック位相パターン制御器7Fは,送信信号波形のピークを最も低く抑える位相パターンuを求める.
さらに,ブロック位相パターン制御器7Fは,位相回転器28Bb1に最適な位相パターンuに対応した位相回転を設定し,そして,ブロック位相パターン変調器10Aにそのパターンを出力する.ブロック位相パターン変調器10Aは,選択された位相パターンに対応した位相パターン用変調信号をパイロット信号に重畳させ,IFFTして生成したパイロット信号の時間信号波形を生成する.加算器28Cは,全ブロックの最適な位相パターンにおける位相回転を施された時間信号波形を足し合わせ,さらに,それにパイロット信号の時間信号波形を加算する.
本発明における受信機は,上述した通り,送信機はサブキャリア位相ホッピング器9〜9N−1における位相回転量Φln,uを,複数のサブキャリアで同じものを用いることと等価な処理を行っているので,受信機において検出した位相パターンから,ブロック毎の位相回転量を求め,それを考慮した直交位相行列を用いて信号検出を行うことで実現される.そのため,受信機の構成は図2と同じとなる.
以上のことから,本発明を実施するための最良の形態によれば,サブキャリア位相ホッピングにおける位相回転量を複数のサブキャリアで同じものを用いることで,IFFT後に位相回転を行う構成に変形でき,それにより位相パターン候補数と同じ回数のIFFTを行う必要がなくなり,少ない計算量で信号波形のピークを低減でき,さらに,伝送特性を改善できる送受信機が実現できる.
なお、上述した各発明を実施するための最良の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである.
本発明による信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送信機の機能構成を示すブロック図. 本発明による信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM受信機の機能構成を示すブロック図. 図1における位相パターン制御器7の機能構成を示すブロック図. 本発明による信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送信機の他の構成例を示すブロック図.
符号の説明
1:送信ビット入力端子,2:ストリーム用シリアル・パラレル変換器,3〜3:CRC符号器,4〜4:誤り訂正符号器,5〜5:インターリーバ,6〜6:サブキャリア用シリアル・パラレル変換器,7:位相パターン制御器,810〜8M(N−1):信号点マッピング器,9〜9N−1:サブキャリア位相ホッピング器,10:位相パターン変調器,11〜11,11A11〜11ABL:IFFT器,12〜12,12A11〜12ABL:パラレル・シリアル変換器,13〜13L:GI挿入器,14〜14:送信信号出力端子,15〜15:受信信号入力端子,16〜16:GI除去器,17〜17:シリアル・パラレル変換器,18〜18:FFT器,19:チャネル推定器,20:位相パターン復調器,21〜21N−1:サブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器,22〜22:サブキャリア用パラレル・シリアル変換器,23〜23:デインターリーバ,24〜24:誤り訂正復号器,25〜25:CRC復号器,26:ストリーム用パラレル・シリアル変換器,27:受信ビット出力端子,7A10〜7AM(N−1):量子化変調器,7B01〜7B(N−1)U:量子化サブキャリア位相ホッピング器,7C11〜7CLU:量子化逆フーリエ変換器,7D〜7D:ピーク検出器,7E:パターン選択器,9A〜9AN−1:サブキャリアホッピング器,28A〜28A:ブロック分割器,28B11〜28BBL:位相回転器,28C〜28C:加算器,7F:ブロック位相パターン制御器,10A:ブロック位相パターン変調器

Claims (5)

  1. 複数のアンテナを有するMIMO−OFDM送受信機において,情報ビット系列を誤り訂正符号化する誤り訂正符号器と,誤り訂正符号化されたビットをマッピングした変調信号がそれぞれ直交するように位相回転を施すサブキャリア位相ホッピングにおいて,上記位相回転をパターン化し,複数の位相パターン候補から送信信号波形のピークを最も抑える位相パターンを選択する位相パターン制御器と,上記選択された位相パターンに基づいて位相回転を施すサブキャリア位相ホッピング器と,上記選択された位相パターンを変調して送信信号に挿入する位相パターン変調器とを含む送信機と,受信信号から上記位相パターンを検出する位相パターン復調器と,検出されたパターンに基づいて空間分割多重された信号の検出を行うサブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器と,検出されたビットを誤り訂正復号する誤り訂正復号器とを含む受信機とから構成されており,上記送信機で位相回転を施すことで伝送特性を改善でき,さらに,ピークを抑えた信号波形を生成できることを特徴とする信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機.
  2. 請求項1記載の信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機において,上記位相パターン制御器は,入力された上記誤り訂正符号化されたビットから上記変調信号に対応した量子化位相を生成する量子化変調器と,上記量子化位相に対して各位相パターンに応じた量子化された位相回転を施す量子化サブキャリア位相ホッピング器と,サブキャリア位相ホッピング後の量子化位相に対して量子化された逆フーリエ変換により時間信号波形の電力値の指標を計算する量子化逆フーリエ変換器と,上記指標からピークを検出するピーク検出器と,ピーク検出器で検出されたピークの内で最もピークが低い位相パターンを選択して出力するパターン選択器とを含むことを特徴とする信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機.
  3. 請求項1記載の信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機において,上記位相パターン変調器は,位相パターン情報を位相パターン用変調信号にマッピングし,上記位相パターン用変調信号をパイロット信号に重畳して全送信アンテナから同じ上記パイロット信号を送信して受信機に伝送し,上記位相パターン復調器は,全受信アンテナにおける受信信号を最大比合成することで上記位相パターン用変調信号が重畳されたパイロット信号を検出することを特徴とする信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機.
  4. 請求項1記載の信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機において,上記位相パターン変調器は,位相パターン情報を位相パターン用変調信号にマッピングし,上記位相パターン用変調信号をパイロット信号に重畳して各送信アンテナから異なった上記パイロット信号を空間分割多重して送信し,上記位相パターン復調器は,全受信アンテナにおける受信信号に対してMIMO信号検出を行うことで上記位相パターン用変調信号が重畳されたパイロット信号を検出することを特徴とする信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機.
  5. 複数のアンテナを有するMIMO−OFDM送受信機において,情報ビット系列を誤り訂正符号化する誤り訂正符号器と,誤り訂正符号化されたビットをマッピングした変調信号を符号反転して合成するサブキャリアホッピング器と,サブキャリアホッピング後の変調信号を複数のブロックに分割された変調信号に変換するブロック分割器と,上記ブロックに分割された変調信号が時間領域に変換された信号に対してパターン化された位相回転を施す位相回転器と,送信信号波形のピークを最も低く抑える位相パターンを選択するブロック位相パターン制御器と,上記選択された位相パターンを変調して送信信号に挿入するブロック位相パターン変調器とを含む送信機と,受信信号から上記位相パターンを検出する位相パターン復調器と,検出されたパターンに基づいて空間分割多重された信号の検出を行うサブキャリア位相ホッピングMIMO信号検出器と,検出されたビットを誤り訂正復号する誤り訂正復号器とを含む受信機とから構成されることを特徴とする信号波形ピークを低減するMIMO−OFDM送受信機.
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