以下、本発明の集合住宅インターホン装置を適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1〜第3の各実施例による集合住宅インターホン装置の構成を示すシステム説明図である。
図1のシステム説明図に示す集合住宅インターホン装置は、マンション等の集合住宅において、エントランス(共用玄関と同意。)に設置されており、来訪者が複数の住戸、例えば、101号室、102号室、・・・のような複数の住戸のうち特定の住戸内に在室中の居住者、または管理室(管理人室と同意。)内に在室中の管理人を呼び出して通話を成立させるための呼出・通話機能や呼出操作を行った来訪者の画像(エントランスの周囲近傍の画像を含む。)を撮像するための画像撮像機能としてのCCD(Charge Coupled Device)撮像素子、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子等のカメラ(以下、玄関機カメラという。)100を有する集合玄関機1と、エントランス、ゴミ集積所、駐車場等の集合住宅の共用部を監視し、その様子である画像を撮像するためのCCD撮像素子、CMOS撮像素子等の増設カメラ2と、増設カメラ2にて撮像される画像の撮像範囲内、すなわち、集合住宅の共用部に不審者等が居るか否か、または共用部にてセキュリティ異常が発生しているか否かについて検出(感知)するための人感センサ3と、複数の住戸の各住戸内にそれぞれ設置されており、来訪者または管理人からの呼び出しを確認した居住者が通話を成立させるための後述する呼出報知・通話機能、居住者が管理人を呼び出して通話を成立させるための後述する呼出・通話機能や集合玄関機1の玄関機カメラ100および/または増設カメラ2にて撮像された画像、人感センサ3の感知情報等を表示するための画像表示機能としてのLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のモニタ(以下、居室モニタという。)400を有する複数の居室親機4a、4b、・・・と、管理室内に設置されており、集合住宅のエントランスに居る来訪者または特定の住戸内に在室中の居住者からの呼び出しを確認した管理人が通話を成立させるための呼出報知・通話機能、管理人が特定の住戸内に在室中の居住者を呼び出して通話を成立させる、または複数の居住者を呼び出す、例えば、一斉呼び出しを行うための呼出・通話機能や集合玄関機1の玄関機カメラ100および/または増設カメラ2にて撮像された画像、人感センサ3の感知情報等を表示するための画像表示機能としてのLCD、有機ELディスプレイ等のモニタ(以下、管理室モニタという。)500を有する管理室親機5と、玄関機ラインL1を介して接続された集合玄関機1、カメララインL2を介して接続された増設カメラ2、センサラインL3を介して接続された人感センサ3、居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4a、映像幹線路L4bおよび音声幹線路L4cを介してバス接続された複数の居室親機4a、4b、・・・、管理室ラインL5を介して接続された管理室親機5をそれぞれ制御するための制御機6とが備えられている。
また、複数の居室親機4a、4b、・・・には、自住戸(101号室、102号室、・・・)のエントランスに居る来訪者が呼出操作を行い通話を成立させるための呼出・通話機能(詳述せず)や呼出操作を行った来訪者の画像(自住戸玄関の周囲近傍の画像を含む。)を撮像するための画像撮像機能を有する玄関子機7a、7b、・・・がドアホンラインL6a、L6b、・・・を介してそれぞれ接続されている。
さらに、制御機6は、複数の居室親機4a、4b、・・・へと送出させる画像データとして、後述する動画データまたは静止画データの切替制御等を行うためのCPU(以下、制御機CPUという。)600a、600bと、増設カメラ2にて撮像された画像を静止画データとして保存するためのRAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の画像メモリ601とを有している。
なお、制御機6には2つの制御機CPU600a、600bが記載されているが、後述する第1、第2の各実施例の動作を説明するにあたっては一方の制御機CPU(以下、第1の制御機CPUという。)600aが採用され、第3の実施例の動作を説明するにあたっては他方の制御機CPU(以下、第2の制御機CPUという。)600bが採用されるものとする。
図2は、本発明の第1〜第3の各実施例による集合住宅インターホン装置において、複数の居室親機4a、4b、・・・の具体的な構成を示すブロック図である。
図2のブロック図に示す複数の居室親機4a、4b、・・・はそれぞれ同様な構成である。複数の居室親機4a、4b、・・・は、前述の居室モニタ400と、当該居室親機の構成各部/回路をそれぞれ制御するためのCPU(以下、居室CPUという。)401と、来訪者または管理人からの呼び出し(一斉呼び出しを含む。)がある旨を報知するための呼出報知機能として、呼出音(音声メッセージを含む。)を放音するためのスピーカ(以下、居室スピーカという。)402と、居住者が呼出元である来訪者または管理人、或いは呼出先である管理人との間で通話させるための通話機能として、送話音声および受話音声を入出力するマイクおよびレシーバを有するハンドセット403と、ハンドセット403の取り上げの有無に対応してフックオフ/フックオンされるフックスイッチ404と、動画データまたは静止画データを居室モニタ400に選択して表示させるように当該居室モニタを出画表示可能とするためのモニタ駆動制御回路405と、ハンドセット403のマイクを介して入力される送話音声であり、適宜、信号処理された音声信号を4線/2線変換するとともに、当該ハンドセットのレシーバから出力される受話音声である後述する通話用インターフェース411またはドアホン用インターフェース412を介して伝送されてくる音声信号を2線/4線変換するための通話回路406と、居室モニタ400に表示させる画像として、集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像、増設カメラ2にて撮像された画像を選択して表示させるための操作が行われる入力切替ボタン407と、増設カメラ2にて撮像された画像を動画データまたは静止画データから選択して居室モニタ400に表示させるための操作が行われる動画切替ボタン408と、第1の居室端子T1に接続された居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4aおよび居室CPU401の間の信号伝送路を形成するためのデータ用インターフェース(以下、データ用I/Fという。)409と、第2の居室端子T2に接続された居室親機ラインL4を構成する映像幹線路L4bからモニタ駆動制御回路405への信号伝送路を形成するための映像用インターフェース(以下、映像用I/Fという。)410と、第3の居室端子T3に接続された居室親機ラインL4を構成する音声幹線路L4cおよび通話回路406の間の信号伝送路を形成するための通話用インターフェース(以下、通話用I/Fという。)411と、第4の居室端子T4に接続されたドアホンラインL6a、L6b、・・・および居室CPU401、通話回路406の間の信号伝送路をそれぞれ形成するとともに、当該ドアホンラインからモニタ駆動制御回路405への信号伝送路を形成するためのドアホン用インターフェース(以下、ドアホン用I/Fという。)412とが備えられている。
なお、図2のブロック図において、複数の居室親機4a、4b、・・・には動画切替ボタン408が記載されているが、後述する第1、第2の各実施例の動作を説明するにあたっては不要な構成部であり採用されないものとする。
次に、本発明の第1〜第3の各実施例における共通の動作について具体的に説明する。
図1のシステム説明図に示す増設カメラ2は、エントランス、ゴミ集積所、駐車場等の集合住宅の共用部(の様子を)監視するにあたり、これら共用部の画像として、静止画データを一定時間ごとに撮像、または動画データを撮像している。
ここで、増設カメラ2にて一定時間ごとに撮像された静止画データは、カメララインL2を介して制御機6へと伝送され、当該制御機の画像メモリ601に保存することができる。一方、増設カメラ2にて撮像された動画データは、カメララインL2を介して制御機6へと伝送され、当該制御機が有する信号処理機能により一定時間ごとに静止画データに変換された後、画像メモリ601に保存することができる。
なお、前述の説明では、増設カメラ2にて静止画データが撮像されるタイミングを一定時間ごととし、カメララインL2を介して制御機6へと伝送されてくる静止画データを画像メモリ601に保存させたが、このタイミングに限定されず、来訪者が呼出操作を行うために集合住宅のエントランスに設置されている集合玄関機1の周囲近傍に近づき、来訪者が増設カメラ2の撮像範囲内に居ることを感知した人感センサ3からセンサラインL3を介して伝送されてくる人体感知信号を制御機6の第1の制御機CPU600aまたは第2の制御機CPU600bが検出したタイミングをもとに、カメララインL2を介して増設カメラ2を制御して静止画データを撮像させ、撮像された静止画データを画像メモリ601に保存することもできる。
また、前述の説明では、増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6が有する信号処理機能により一定時間ごとのタイミングで静止画データに変換した後、画像メモリ601に保存させたが、このタイミングに限定されず、来訪者が呼出操作を行うために集合住宅のエントランスに設置されている集合玄関機1の周囲近傍に近づき、来訪者が増設カメラ2の撮像範囲内に居ることを感知した人感センサ3からセンサラインL3を介して伝送されてくる人体感知信号を制御機6の第1の制御機CPU600aまたは第2の制御機CPU600bが検出したタイミングをもとに、増設カメラ2にて撮像された動画データを静止画データに変換し、この静止画データを画像メモリ601に保存することもできる。
次に、本発明の第1の実施例による動作について具体的に説明する。
集合住宅のエントランスに居る来訪者が、複数の住戸の各住戸内にそれぞれ在室中の居住者および管理室内に在室中の管理人のうち、ここでは、図1のシステム説明図に示す居室親機4aが設置されている101号室内に在室中の居住者を呼び出して通話を成立させるため、集合玄関機1にて所定の呼出操作を行うと、呼出先である居室親機4aに予め割り当てられている居室番号を付加させた呼出信号が生成される。この呼出信号は、集合玄関機1から玄関機ラインL1、制御機6(の第1の制御機CPU600a)、居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4a、図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の第1の居室端子T1(T1、T1、・・・)、データ用I/F409(409、409、・・・)を介して居室CPU401(401、401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)は、それぞれ集合玄関機1からの呼出信号に付加されている居室番号と自居室親機に予め割り当てられている居室番号とを照合し、当該居室番号が一致した場合にのみ居室スピーカ402から呼出音(音声メッセージを含む。)を放音させ、集合住宅のエントランスに居る来訪者からの呼び出しがあることを報知するとともに、モニタ駆動制御回路405を制御して居室モニタ400を出画表示可能な状態とする。ここでは、居室親機4aの居室CPU401のみ当該居室番号が一致し、前述の呼出報知が行われるとともに、居室モニタ400が出画表示可能な状態となる。
また、前述のように、図1のシステム説明図に示す居室親機4aが設置されている101号室内に在室中の居住者を呼び出して通話を成立させるため、集合住宅のエントランスに居る来訪者により集合玄関機1にて所定の呼出操作が行われると、玄関機カメラ100が駆動して呼出操作を行った来訪者の画像(エントランスの周囲近傍の画像を含む。)の撮像が開始される。この画像は、動画データ信号(以下、第1の動画データ信号という。)に信号処理された後、玄関機ラインL1、制御機6(の第1の制御機CPU600a)、居室親機ラインL4を構成する映像幹線路L4b、図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の第2の居室端子T2(T2、T2、・・・)、映像用I/F410(410、410、・・・)を介してモニタ駆動制御回路405(405、405、・・・)へとそれぞれ伝送される。
図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・のモニタ駆動制御回路405(405、405、・・・)のうち、居室CPU401(401、401、・・・)により予め制御されている当該モニタ駆動制御回路、ここでは、呼出先である101号室内に設置されている居室親機4aのモニタ駆動制御回路405は、集合玄関機1からの第1の動画データ信号を居室モニタ400へと送出することにより、この居室モニタ400には、呼出操作を行った来訪者の画像(エントランスの周囲近傍の画像を含む。)が動画データとして表示される。
また、前述のように、図1のシステム説明図に示す集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像が動画データとして居室親機4aのモニタ400に予め表示されているとき、呼出先である101号室内に在室中の居住者がハンドセット403を取り上げるような応答操作を行うと、図2のブロック図に示すフックスイッチ406がフックオフとなり、これを検出した居室CPU401により通話回路406が制御され、居住者が使用するハンドセット403のマイクおよびレシーバと通話回路406、通話用I/F411、第3の居室端子T3、居室親機ラインL4を構成する音声幹線路L4c、制御機6、玄関機ラインL1を介して来訪者が使用する集合玄関機1の通話機能との間の通話路が形成され、形成された通話路を介して音声信号を送受信させることによって通話が成立し、特に、呼出先である101号室内に在室中の居住者にとっては、居室親機4aの居室モニタ400に表示されている来訪者の画像である動画データを確認しながら通話を成立させることができる。
さらに、前述のように、図1のシステム説明図に示す集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像が動画データとして居室親機4aのモニタ400に予め表示されているとき、呼出先である101号室内に在室中の居住者が入力切替ボタン407を操作すると、この操作を検出した図2のブロック図に示す居室CPU401は、制御機6から居室親機4aへと送出される画像データについて、集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像である動画データから制御機6の画像メモリ601に保存されている静止画データに切り替えるための入力画像切替信号(以下、第1の入力画像切替信号という。)を生成する。この第1の入力画像切替信号は、居室CPU401からデータ用I/F409、第1の居室端子T1、居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4aを介して制御機6へと伝送されるとともに、居室CPU401からデータ用I/F409、第1の居室端子T1、居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4a、居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の第1の居室端子T1(T1、・・・)、データ用I/F409(409、・・・)を介して居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
なお、図2のブロック図に示す居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)は、それぞれ伝送されてきた第1の入力画像切替信号が図1のシステム説明図に示す制御機6(の第1の制御機CPU600a)からの出力信号でないことから当該第1の入力画像切替信号を無効な信号であると判断する。
図1のシステム説明図に示す制御機6において、居室親機4aからの第1の入力画像切替信号を検出した第1の制御機CPU600aは、玄関機ラインL1を介して伝送されてきた集合玄関機1からの第1の動画データ信号について居室親機ラインL4を構成する映像幹線路L4bへの送出を停止する一方、画像メモリ601から読み出した静止画データに、このデータの宛先アドレスとして、呼出先である居室親機4aに予め割り当てられている居室番号を付加させた静止画データ信号(以下、第1の静止画データ信号という。)を生成する。この第1の静止画データ信号は、第1の制御機CPU600aから居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4a、図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の第1の居室端子T1(T1、T1、・・・)、データ用I/F409(409、409、・・・)を介して居室CPU401(401、401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)は、それぞれ制御機6からの第1の静止画データ信号に付加されている居室番号と自居室親機に予め割り当てられている居室番号とを照合し、当該居室番号が一致した場合にのみ制御機6の画像メモリ601から読み出された静止画データ、すなわち、前述のように増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを当該制御機にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データをモニタ駆動制御回路405を介して居室モニタ400へと送出し、当該居室モニタに表示させることができる。ここでは、居室親機4aの居室親機CPU401のみ当該居室番号が一致し、制御機6の画像メモリ601から読み出された前述の静止画データが居室モニタ400に表示される。
なお、図1のシステム説明図に示す制御機6の画像メモリ601から読み出された静止画データが居室親機4aの居室モニタ400に予め表示されている状態において、増設カメラ2にて撮像される画像が前述のように一定時間ごとに更新された場合には、居室親機4aの居室モニタ400に表示される静止画データについても一定時間ごとに更新され、最新の静止画データとして表示させることができる。
また、前述のように、図1のシステム説明図に示す制御機6の画像メモリ601から読み出された静止画データが居室親機4aの居室モニタ400に予め表示されている状態において、101号室内に在室中の居住者が入力切替ボタン407を再度操作すると、この操作を検出した図2のブロック図に示す居室CPU401は、制御機6から居室親機4aへと伝送させる画像データについて、制御機6の画像メモリ601から読み出された静止画データから集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像である動画データに切り替えるための入力画像切替信号(以下、第2の入力画像切替信号という。)を生成する。この第2の入力画像切替信号は、前述の第1の入力画像切替信号と同様な経路を介して制御機6および居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
なお、図2のブロック図に示す居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)は、それぞれ伝送されてきた第2の入力画像切替信号が図1のシステム説明図に示す制御機6(の第1の制御機CPU600a)からの出力信号でないことから当該第2の入力画像切替信号を無効な信号であると判断する。
図1のシステム説明図に示す制御機6において、居室親機4aからの第2の入力画像切替信号を検出した第1の制御機CPU600aは、画像メモリ601から読み出した静止画データ信号の居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4aへの送出を停止する一方、玄関機ラインL1を介して伝送されてきた集合玄関機1からの第1の動画データ信号の居室親機ラインL4を構成する映像幹線路L4bへの送出を開始することにより、居室親機4aの居室モニタ400に表示される画像データは、集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像である動画データに切り替えられる。
前述の説明から明らかなように、本発明の第1の実施例によれば、呼出先である101号室内に在室中の居住者は、居室親機4aの居室モニタ400に表示させる画像データとして、集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像である動画データ、制御機6の画像メモリ601から読み出された画像である静止画データ、すなわち、増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データを選択し、切り替えて表示させることができる。これにより、呼出先である101号室内に在室中の居住者は、集合住宅のエントランスに居る来訪者との間で通話が成立している場合であっても、エントランス、ゴミ集積所、駐車場等の共用部に不審者等が居るか否か、この共用部にてセキュリティ異常が発生しているか否かを最新の静止画データをもとに容易に確認することができ、早急な通報および避難や当該避難の誘導等、迅速な対応が可能となる。
なお、本発明の第1の実施例によれば、居室親機4aの居室モニタ400に表示させる画像データとして、集合玄関機1の玄関機カメラ100にて撮像された画像である動画データ、制御機6の画像メモリ601から読み出された画像である前述の静止画データを選択したが、図2のブロック図に示すモニタ駆動制御回路405に画像同時表示機能および/または分割表示機能を備えることにより、前述の動画データおよび静止画データをモニタ400へと同時に表示させる、および/または分割表示させることもでき、この画像同時表示機能および/または分割表示機能を用いることによって、制御機6にて動画データおよび静止画データを合成させるような信号処理が不要となり、第1の制御機CPU600aへの負荷が低減される。
また、本発明の第1の実施例によれば、集合住宅のエントランスが1箇所であり、集合玄関機1が1台設置されている当該装置を採用したが、このエントランスが複数箇所ある場合には、それぞれのエントランスへと集合玄関機1a、1b、・・・(図示せず)の設置が必要となる。ここで、全ての居室親機ラインL4(L4、L4、・・・)を構成する映像幹線路L4b(L4b、L4b、・・・)が使用中であるとき、特定の集合玄関機1bにて特定の居室親機4bを呼び出して通話を成立させるための所定の呼出操作が行われた場合、集合玄関機1bの玄関機カメラ100にて撮像された画像である動画データを呼出先の居室親機4bへと伝送させることができないが、集合玄関機1bからの呼び出しが報知された居室親機4bの入力切替ボタン407を操作すると、この操作を検出した制御機CPU401および制御機6の第1の制御機CPU600aの制御により、居室親機4bに接続された居室親機ラインL4を構成する映像幹線路L4b(の占有状態)が開放され、集合玄関機1bの玄関機カメラ100にて撮像された画像である動画データを呼出先の居室親機4bへと伝送させることができる。
次に、本発明の第2の実施例による動作について具体的に説明する。
図1のシステム説明図に示す増設カメラ2にて撮像される画像、すなわち、前述の第1の実施例にて明らかなエントランス、ゴミ集積所、駐車場等の集合住宅の共用部(の様子)を監視するための画像について、複数の居室親機4a、4b、・・・の居室モニタ400(400、400、・・・)にそれぞれ表示させるような出画表示要求を行うにあたり、複数の居室親機4a、4b、・・・がそれぞれ設置された101号室内、102号室、・・・の各住戸内にそれぞれ在室中の居住者のうち、先ず、101号室内に在室中の居住者が、待受状態の居室親機4a、例えば、エントランスに居る来訪者による集合玄関機1からの呼び出しがなく通話も成立していない状態や管理室内に在室中の管理人による管理室親機5からの呼び出しがなく通話も成立していない居室親機4aの入力切替ボタン407を操作すると、この操作を検出した図2のブロック図に示す居室CPU401は、モニタ駆動制御回路405を制御して居室モニタ400を出画表示可能な状態とするとともに、制御機6から居室親機4aへと伝送させる画像データについて、制御機6の画像メモリ601に保存されている静止画データを読み出すための制御データとして、自居室親機に予め割り当てられている居室番号を付加させた出画表示要求信号(以下、第1の出画表示要求信号という。)を生成する。この第1の出画表示要求信号は、前述の第1、第2の各入力画像切替信号と同様な経路を介して制御機6へと伝送されるとともに、居室CPU401からデータ用I/F409、第1の居室端子T1、居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4a、居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の第1の居室端子T1(T1、・・・)、データ用I/F409(409、・・・)を介して居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
なお、図2のブロック図に示す居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)は、それぞれ伝送されてきた第1の出画表示要求信号が図1のシステム説明図に示す制御機6(の第1の制御機CPU600a)からの出力信号でないことから、当該第1の出画表示要求信号を無効な信号であると判断する。
また、前述のような101号室内に在室中の居住者による出画表示要求操作が行われた状態において、その他の居住者、ここでは、102号室内に在室中の居住者が、待受状態の図1のシステム説明図および図2のブロック図に示す居室親機4bの入力切替ボタン407を操作すると、この操作を検出した居室CPU401は、モニタ駆動制御回路405を制御して居室モニタ400を出画表示可能な状態とするとともに、制御機6から居室親機4bへと伝送させる画像データについて、制御機6の画像メモリ601に保存されている静止画データを読み出すための制御データとして、自居室親機に予め割り当てられている居室番号を付加させた出画表示要求信号(以下、第2の出画表示要求信号という。)を生成する。この第2の出画表示要求信号は、居室CPU401からデータ用I/F409、第1の居室端子T1、居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4aを介して制御機6へと伝送されるとともに、居室CPU401からデータ用I/F409、第1の居室端子T1、居室親機ラインL4を構成するデータ幹線路L4a、居室親機4bを除く他の居室親機4a、・・・の第1の居室端子T1(T1、・・・)、データ用I/F409(409、・・・)を介して居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
なお、図2のブロック図に示す居室親機4bを除く他の居室親機4a、・・・の居室CPU401(401、・・・)は、それぞれ伝送されてきた第2の出画表示要求信号が図1のシステム説明図に示す制御機6(の第1の制御機CPU600a)からの出力信号でないことから、当該第2の出画表示要求信号を無効な信号であると判断する。
図1のシステム説明図に示す制御機6において、居室親機4aからの第1の出画表示要求信号および居室親機4bからの第2の出画表示要求信号をそれぞれ検出した第1の制御機CPU600aは、画像メモリ601に保存されている静止画データを読み出し、このデータの宛先アドレスとして、居室親機4a、4bにそれぞれ予め割り当てられている居室番号を付加させた静止画データ信号(以下、第2の静止画データ信号という。)を生成する。この第2の静止画データ信号は、前述の第1の静止画データ信号と同様な経路を介して図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)は、それぞれ制御機6からの第2の静止画データ信号に付加されている居室番号と自居室親機に予め割り当てられている居室番号とを照合し、当該居室番号が一致した場合にのみ制御機6の画像メモリ601から読み出された静止画データ、すなわち、増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データをモニタ駆動制御回路405を介して居室モニタ400へと送出し、当該居室モニタに表示させることができる。ここでは、待受状態において出画表示要求のための操作が行われた居室親機4a、4bの居室親機CPU401(401、401)にてそれぞれ当該居室番号が一致し、制御機6の画像メモリ601から読み出された前述の静止画データが居室モニタ400(400、400)に表示される。
前述の説明から明らかなように、本発明の第2の実施例によれば、入力切替ボタン407(407、407、・・・)が操作されるような出画表示要求が待受状態である複数の居室親機4a、4b、・・・にて行われた場合、この操作が行われた全ての居室親機4a、4b、・・・に予め割り当てられている居室番号を宛先アドレスとして、制御機6の画像メモリ601から読み出された静止画データを居室親機ラインL4aを構成するデータ幹線路L4aを用いて一度に送出することができるため、所定の回線容量を有するデータ幹線路L4aの有効利用が図られるばかりでなく、出画表示要求のための操作が行われた全ての居室親機4a、4b、・・・では、増設カメラ2にて撮像された画像として、制御機6の画像メモリ601から読み出された静止画データを同一のタイミングで居室モニタ400(400、400、・・・)に表示させることができる。
なお、本発明の第2の実施例によれば、複数の居室親機4a、4b、・・・のうち、例えば、居室親機4aの居室モニタ400に静止画データが表示されているときに、他の居室親機4b、・・・から出画表示要求が行われた場合でも同様な効果を奏する。
次に、本発明の第3の実施例の動作について具体的に説明する。
図1のシステム説明図に示す増設カメラ2にて撮像される画像、すなわち、前述の第1第2の各実施例から明らかなようなエントランス、ゴミ集積所、駐車場等の集合住宅の共用部(の様子)を監視するための画像について、複数の居室親機4a、4b、・・・の居室モニタ400(400、400、・・・)に動画データまたは静止画データから選択して表示させるにあたり、その選択起動操作として、複数の居室親機4a、4b、・・・がそれぞれ設置されている101号室、102号室、・・・の各住戸内にそれぞれ在室中の居住者のうち、先ず、101号室内に在室中の居住者が、待受状態である居室親機4aの入力切替ボタン407を操作すると、この操作を検出した図2のブロック図に示す居室CPU401は、モニタ駆動制御回路405を制御して居室モニタ400を出画表示可能な状態とするとともに、制御機6から居室親機4aへと伝送させる画像データについて、増設カメラ2にて撮像された画像である動画データまたは静止画データを取得するための起動制御データとして、自居室親機に予め割り当てられている居室番号を付加させた入力画像選択起動信号を生成する。この入力画像選択起動信号は、前述の第1、第2の各入力画像切替信号および第1の出画表示要求信号と同様な経路を介して制御機6へと伝送されるとともに、居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
また、前述のような101号室内に在室中の居住者による選択起動操作が行われた後、図1のシステム説明図および図2のブロック図に示す居室親機4aの居室モニタ400に表示させる画像データとして、増設カメラ2にて撮像された画像である動画データまたは静止画データを選択するための選択操作が動画切替ボタン408にて行われた場合、先ず、動画データを選択するための画像選択操作が行われた場合、この操作を検出した居室CPU401は、増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて取得させるための制御データとして、自居室親機に予め割り当てられている居室番号を付加させた動画データ取得信号を生成する。この動画データ取得信号は、前述の第1、第2の各入力画像切替信号、第1の出画表示要求号および入力画像選択起動信号と同様な経路を介して制御機6へと伝送されるとともに、居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
なお、図2のブロック図に示す居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)は、それぞれ伝送されてきた入力画像選択起動信号および動画データ取得信号が図1のシステム説明図に示す制御機6(の第2の制御機CPU600b)からの出力信号でないことから、当該入力画像選択起動信号および動画データ取得信号をそれぞれ無効な信号であると判断する。
図1のシステム説明図に示す制御機6において、居室親機4aからの入力画像選択起動信号および動画データ取得信号をそれぞれ検出した第2の制御機CPU600bは、居室親機4aへと伝送させる画像データとして、増設カメラ2にて撮像された動画データを取得し、適宜、信号処理させた動画データ信号(以下、第2の動画データ信号という。)を生成する。この第2の動画データ信号は、第2の制御機CPU600bから居室親機ラインL4を構成する映像幹線路L4b、図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の第2の居室端子T2(T2、T2、・・・)、映像用I/F410(410、410、・・・)を介してモニタ駆動制御回路405(405、405、・・・)へとそれぞれ伝送される。
図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・のモニタ駆動制御回路405(405、405、・・・)のうち、居室CPU401(401、401、・・・)により予め制御されている当該モニタ駆動制御回路、ここでは、動画データの取得元である居室親機4aのモニタ駆動制御回路405は、制御機6からの第2の動画データ信号を居室モニタ400へと送出することにより、この居室モニタ400には、図1のシステム説明図に示す増設カメラ2にて撮像された画像である動画データが表示される。
一方、前述のような101号室内に在室中の居住者による選択起動操作が行われた後、図1のシステム説明図および図2のブロック図に示す居室親機4aの居室モニタ400に表示させる画像データとして、増設カメラ2にて撮像された画像である静止画データを選択するための画像選択操作が行われた場合、この操作を検出した居室CPU401は、増設カメラ2にて撮像された静止画データを制御機6にて取得させるための制御データとして、自居室親機に予め割り当てられている居室番号を付加させた静止画データ取得信号を生成する。この静止画データ取得信号は、前述の第1、第2の各入力画像切替信号、第1の出画表示要求号、入力画像選択起動信号、動画データ取得信号と同様な経路を介して制御機6へと伝送されるとともに、居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
なお、図2のブロック図に示す居室親機4aを除く他の居室親機4b、・・・の居室CPU401(401、・・・)は、それぞれ伝送されてきた入力画像選択起動信号および静止画データ取得信号が図1のシステム説明図に示す制御機6(の第2の制御機CPU600b)からの出力信号でないことから、当該入力画像選択起動信号および静止画データ取得信号をそれぞれ無効な信号であると判断する。
図1のシステム説明図に示す制御機6において、居室親機4aからの入力画像選択起動信号および静止画データ取得信号をそれぞれ検出した第2の制御機CPU600bは、居室親機4aへと伝送させる画像データとして、増設カメラ2にて撮像された静止画データ、すなわち、前述のように増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを当該制御機にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データを取得し、このデータの宛先アドレスとして、居室親機4aに予め割り当てられている居室番号を付加させた静止画データ信号(以下、第2の静止画データ信号という。)を生成する。この第2の静止画データ信号は、前述の第1の静止画データ信号、第1、第2の各動画データ信号と同様な経路を介して図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)は、それぞれ制御機6からの第2の静止画データ信号に付加されている居室番号と自居室親機に予め割り当てられている居室番号とを照合し、当該居室番号が一致した場合にのみ増設カメラ2にて撮像された静止画データ、すなわち、増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データをモニタ駆動制御回路405を介して居室モニタ400へと送出し、当該居室モニタに表示させることができる。ここでは、居室親機4aの居室親機CPU401のみ当該居室番号が一致し、増設カメラ2にて撮像された画像として、前述の静止画データが居室モニタ400に表示される。
また、前述のように、図1のシステム説明図に示す増設カメラ2にて撮像された動画データを居室親機4aの居室モニタ400に表示させるような動画選択操作が101号室内に在室中の居住者により行われ、制御機6の第2の制御機CPU600bの制御により、増設カメラ2にて撮像された画像である動画データが居室親機ラインL4を構成する映像幹線路L4bへと送出されているときに、その他の居住者、ここでは、102号室内に在室中の居住者が、待受状態である居室親機4bの入力切替ボタン407を操作すると、この操作を検出した居室CPU401は、モニタ駆動制御回路405を制御して居室モニタ400を出画表示可能な状態とするとともに、制御機6から居室親機4bへと伝送させる画像データについて、増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データの取得を開始するための制御データとして、自居室親機に予め割り当てられている居室番号を付加させた出画表示要求信号(以下、第3の出画表示要求信号という。)を生成する。この第3の出画表示要求信号は、前述の第2の出画表示要求信号と同様な経路を介して制御機6へと伝送されるとともに、居室親機4bを除く他の居室親機4a、・・・の居室CPU401(401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
なお、図2のブロック図に示す居室親機4bを除く他の居室親機4a、・・・の居室CPU401(401、・・・)は、それぞれ伝送されてきた第3の出画表示要求信号が図1のシステム説明図に示す制御機6(の第2の制御機CPU600b)からの出力信号でないことから、当該第3の出画表示要求信号を無効な信号であると判断する。
図1のシステム説明図に示す制御機6において、居室親機4bからの第3の出画表示要求信号を検出した第2の制御機CPU600bは、増設カメラ2にて撮像された画像のうち動画データの取得を停止する一方、増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データの取得を開始するとともに、このデータの宛先アドレスとして、居室親機4a、4bにそれぞれ予め割り当てられている居室番号を付加させた静止画データ信号(以下、第3の静止画データ信号という。)を生成する。この第3の静止画データ信号は、前述の第1、第2の各静止画データ信号と同様な経路を介して図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)へとそれぞれ伝送される。
図2のブロック図に示す全ての居室親機4a、4b、・・・の居室CPU401(401、401、・・・)は、それぞれ制御機6からの第3の静止画データ信号に付加されている居室番号と自居室親機に予め割り当てられている居室番号とを照合し、当該居室番号が一致した場合にのみ増設カメラ2にて撮像された画像として、増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データをモニタ駆動制御回路405を介して居室モニタ400へと送出し、当該居室モニタに表示させることができる。ここでは、居室親機4a、4bの居室親機CPU401(401、401)にてそれぞれ当該居室番号が一致し、増設カメラ2にて撮像された画像として、前述の静止画データが居室モニタ400(400、400)に表示される。
前述の説明から明らかなように、本発明の第3の実施例によれば、入力切替ボタン407および動画切替ボタン408がそれぞれ操作され、増設カメラ2にて撮像された画像が動画データとして特定の居室親機4aの居室モニタ400に表示されているときに、その他の居室親機4bにて入力切替ボタン407が操作されるような出画表示要求のため操作が行われると、制御機6の第2の制御機CPU600bの制御により、増設カメラ2にて撮像された動画データの取得が停止される一方、増設カメラ2にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データ、或いは増設カメラ2にて撮像された動画データを制御機6にて一定時間ごと、または人感センサ3が感知したタイミングで変換させた静止画データの取得が開始され、この静止画データが居室親機4a、4bの居室モニタ400(400、400)にそれぞれ表示されることから、増設カメラ2にて撮像された動画データが複数の居室親機4a、4b、・・・のうち何れか1の当該居室親機の居室モニタ400に表示されている場合でも、他の居室親機からの出画表示要求へと迅速に対応することができる。
また、本発明の第1〜第3の各実施例によれば、制御機6から居室親機ラインL4を介して複数の居室親機4a、4b、・・・へと画像データを伝送させるにあたり、データ幹線路L4aには静止画データが伝送される一方、映像幹線路L4bには動画データが伝送されるように、伝送させる画像データの種類が異なり所定の回線容量を常時占有するものでないため、増設カメラ2が複数台(2a、2b、・・・)設置され、これら複数の増設カメラ2a、2b・・・にて撮像された画像を居室モニタ400に表示させるための出画表示要求操作が複数の居室親機4a、4b、・・・にてそれぞれ行われた場合でも、1本のデータ幹線路L4aを用いて複数の静止画データを伝送させることができる。
さらに、本発明の第1〜第2の実施例によれば、制御機6の画像メモリ600から読み出された画像データ、すなわち、増設カメラ2にて一定時間ごと、或いは人感センサ3が感知したタイミングで撮像された静止画データおよび増設カメラ2にて撮像された動画データを当該制御機にて一定時間ごと、あるいは人感センサ3が感知したタイミングで信号処理させた静止画データを居室親機ラインL4を介して居室親機4a、4b、・・・へと伝送させるにあたり、この静止画データは、データ幹線路L4aを用いて伝送させたが、この幹線路に限定されず、映像幹線路L4bを用いることもでき、映像幹線路L4bを伝送される画像データは静止画データであって所定の回線容量を常時占有するものでないため、1本の映像幹線路L4bを用いて複数の静止画データを伝送させることができる。