JP4554988B2 - シリンダ状マグネット型ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、シリンダ状マグネット型ポンプに関し、特に、インナーロータに絡みつくエアーを迅速に排出して振動・異音の発生を抑制できるエアー抜き技術に関する。
特開平11−82357公報には、電動機の駆動マグネット(アウター)に水密壁を隔てて磁気結合で従動回転するシリンダ状マグネットを持つインナーロータを備え、このインナーロータの水車部とシリンダ状マグネットとの間に樹脂のひけを防止するための外周肉盗み部を有するシリンダ状マグネット型ポンプが開示されている。インナーロータは、外周肉盗み部内と水車部の半径流路内とをスラスト方向に連通するため、水車部の背面シュラウドに設けたバイパス孔を有している。ポンプを運転すると、水車部の前面シュラウド側の吸込口は負圧になると共に、水車部の外周側,吐出口,外周肉盗み部及び背面シュラウドにかけては正圧が発生するため、吸込口から吸い込まれた水は水車部の半径流路を経由して吐出口より排出されるものであるが、バイパス孔の前後では、水車部の半径流路が負圧となり、外周肉盗み部は正圧となっているので、水車部の外周側から外周肉盗み部,バイパス孔を介して水車部の半径流路に向かう循環水が流れ、外周肉盗み部内に溜まったエアーは、その循環水と共にバイパス孔を介して水車部の半径流路側へ吸込まれて吐出口から排出される。このため、外周肉盗み部内に溜まったエアーによる異音発生を抑制することができる。
また同公報には、樹脂のひけを防止するため、インナーロータは反水車部端で開口して軸受ホルダ壁とマグネットホルダ壁とを離隔分離する壁肉盗み部を有している。
特開平11−82357公報(段落番号0023)
上記公報発明においては、外周肉盗み部からバイパス孔を介して水車部の半径流路に向かう最短経路の循環流を生じさせ、外周肉盗み部内に溜まったエアーをバイパス孔を介して水車部の半径流路に吸い出す作用を奏するものであるが、バイパス孔の孔径が大きすぎると、水車部の外周側から外周肉盗み部に向かう循環流が旺盛となり、ポンプ性能に大幅なロスを招く。従って、バイパス孔の直径としては1〜2mm程度が好ましいものとされている。
ところが、外周肉盗み部内に溜まったエアーが排出された後でも、外周肉盗み部からバイパス孔を介してインペラ部の半径流路に向かう短絡経路の循環流が発生し続けているため、不可避的な性能ロスを招いている。また、壁肉盗み部内に溜まったエアーは除去できないため、振動・異音が発生する。
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の第1の課題は、ポンプ性能のロスを招かずに、外周肉盗み部内に溜まったエアーを排除できるシリンダ状マグネット型ポンプを提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、壁肉盗み部内に溜まったエアーを除去でき振動・異音発生を抑制できるシリンダ状マグネット型ポンプを提供することにある。
上記第1及び第2の課題を解決するため、本発明は、電動機のアウター電機子又は駆動マグネットに対して水密壁を隔てて磁気結合で回転するシリンダ状マグネットと水車部を持つインナーロータを備え、このインナーロータは、シリンダ状マグネットと水車部との間に括れ部を形成する外周肉盗み部並びに反水車部側端で開口して軸受ホルダ壁とマグネットホルダ壁とを離隔分離する壁肉盗み部を有するシリンダ状マグネット型ポンプであって、インナーロータは、壁肉盗み部内から外周肉盗み部内へ略放射方向に連通する第1の孔を括れ部に有して成ることを特徴とする。
先ず、初期状態でポンプを一番始めに運転するために、水車部が収納されたポンプ室内に水を入れたとき、壁肉盗み部が第1の孔を介して外周肉盗み部に連通しているので、壁肉盗み部内に水が回り込んで流れ込むと、壁肉盗み部内のエアーが第1の孔を介して押し出されるため、注水時での壁肉盗み部内のエアー滞留量を従前に比し少なくできる。
ポンプを運転すると、吸込口は負圧になると共に、水車部の外周側,吐出口にかけては正圧が発生するため、吸込口から吸い込まれた水は水車部の半径流路を経由して吐出口より排出されるものであるが、その一部は水密壁とシリンダ状マグネットとの隙間を通りインナーロータの反水車部側端に回り込んで壁肉盗み部内に流入し、略放射方向の第1の孔の遠心作用によって外周肉盗み部側へ噴出するため、外周肉盗み部側に絡みつくエアーは第1の孔からの噴流と混合して遠心流となり、吐出口から排出される。このため、外周肉盗み部内に溜まったエアーを排除でき、振動・異音発生を抑制することができる。
略放射方向の第1の孔を介する噴流は外周肉盗み部内に溜まったエアーを放射方向へ押し出す作用であって、押し出されたエアーは水車部の半径流路に戻らずに吐出口から直接排出される。壁肉盗み部内と外周肉盗み部内との差圧で第1の孔を介する噴流が発生するというよりは、壁肉盗み部内又は外周肉盗み部内にエアー溜まりのある場合に、インナーロータの回転に基づく壁肉盗み部内の滞留水に作用する遠心力(振り切り作用)によって噴流が発生するものであるから、循環流は壁肉盗み部,第1の孔,外周肉盗み部,水密壁とシリンダ状マグネットとの隙間,及びインナーロータの反水車部側端と水密壁との隙間から成る経路で生じ、水車部の半径流路との間では循環流が形成されず、ポンプ性能に格別のロスを招かずに済む。しかも、外周肉盗み部内に溜まったエアーばかりではなく、壁肉盗み部内に溜まったエアーも壁肉盗み部内に流れる循環流に巻き込まれて第1の孔を介して外周肉盗み部側へ排出されるので、壁肉盗み部内に溜まったエアーも除去でき、その分一層、振動・異音発生を抑制できる。
ここで、第1の孔は括れ部の周りに2以上形設されていることが望ましい。第1の孔からの噴流によって外周肉盗み部内のエアーが吐出口から効率良く排出される時点は、インナーロータの回転によって第1の孔が概ね上位に来たときであろうが、2以上の第1の孔を設けることによって、エアー抜きの効率が高まる。
しかしながら、インナーロータの樹脂部分の成形においてはスラスト開閉方向の2つの上下金型と放射方向の2つのスライド型を用いることが通例であるところ、第1の孔を3つ以上形設するにはスライド型が3以上必要となる。そこで、第1の孔の孔数は2とし、2つの第1の孔同士は回転中心に関して180°の回転対称位置に形設されていることが望ましい。2つのスライド型でインナーロータを成形でき、製造コストを抑制できる。
壁肉盗み部は、軸受とシリンダ状マグネットとの間を樹脂で埋めると厚肉となり、樹脂のひけにより寸法精度が狂うのを防止するため、軸受ホルダ壁とマグネットホルダ壁とに離隔分離するためであるが、強度・耐久を確保するためには、軸受ホルダ壁とマグネットホルダ壁とをスラスト方向に亘って連結するリブを以って周回4等分に区画されていることが望ましい。しかしながら、このように周回溝をリブで周回4等分して4つの壁肉盗み部を持つインナーロータにあっては、2つのスライド型を用いる場合には第1の孔を付帯する壁肉盗み部は対向同士の2つに過ぎず、残り2つの壁肉盗み部内のエアーは除去できない。
そこで、残り2つの壁肉盗み部内に溜まったエアーも除去するために、インナーロータは、第1の孔が付帯しない壁肉盗み部から水車部の半径流路へ略スラスト方向に連通する第2の孔を括れ部に有して成ることが望ましい。第1の孔が付帯しない壁肉盗み部内に溜まったエアーは第2の孔を介して水車部の半径流路へ吸い出され、吐出口から排出される。4分割により壁肉盗み部内の容積は小さくなっているため、第2の孔の径を小さくしても構わず、また第1の孔が付帯しない壁肉盗み部内と半径流路との差圧は外周肉盗み部と半径流路との差圧よりも小さいため、従前に比し性能ロスにさほど影響しない。
なお、軸受ホルダ壁内には、その両側開口からメタル軸受をスラスト方向に夫々挿入した際に、メタル軸受が当り止めるための段差面を持つ肉厚部を一体的に有し、この段差面に軸受ホルダの内周面に沿う削り粉溜め部を設けることが望ましい。挿入途中、軸受ホルダ壁の内周面をメタル軸受が削って削り粉が発生しても、削り粉が削り粉溜め部に逃げ溜まるので、メタル軸受のチルト姿勢を防止できる。
以上の通り、第1の孔によって、ポンプ性能のロスを招かずに、外周肉盗み部内に溜まったエアーを排除でき、しかも、第2の孔によって、壁肉盗み部内に溜まったエアーを除去できるので、振動・異音発生を抑制できる。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施例に係るシリンダ状マグネット型ポンプの側面断面図、図2(A)は同シリンダ状マグネット型ポンプにおけるインナーロータを示す背面図、図2(B)は図2(A)中のb−b′線に沿って切断した状態を示す断面図、図2(C)は同インナーロータの水車部側を示す正面図である。
本例のシリンダ状マグネット型ポンプにおいては、電動機(ブラシレスモータ)1のモータブラケット2内にはアウター電機子(コアと巻線コイル)3が収納されている。このアウター電機子3に対して磁気結合して回転するインナーロータ10がバックケーシング4を隔てて回転可能に設けられている。バックケーシング4のフランジはモータブラケット2とポンプカバー5とにOリング6を介して挟持され、取付けボルト7を以って締め付け固定されている。なお、8はセンサー用基板、9は制御基板カバーである。ポンプカバー5は中心に突出した吸い込み部5aと周囲に突出した吐き出し部5bとを一体的に備え、内部にインペラ室5cを有している。
インナーロータ10は、アウター電機子3に磁気結合するシリンダ状マグネット11と水車部12を有し、シリンダ状マグネット11と水車部12との間には樹脂製括れ部13を形成する外周肉盗み部13aを有している。またインナーロータ10は、反水車部側端で開口して樹脂製軸受ホルダ壁14と樹脂製マグネットホルダ壁15とを離隔分離するスラスト方向の壁肉盗み部14aを有している。インナーロータ10の樹脂製外周壁10aとマグネットホルダ壁15との間にシリンダ状マグネット11を収納した後、図3に示す如く、Oリング16aを装填した円環状の樹脂製キャップ16を閉蓋して超音波溶着により外周壁10aとマグネットホルダ壁15とに固着する。この際、樹脂製キャップ16には外周壁10aの端部段差とマグネットホルダ壁15の端部段差に当る環状突起16b,16cが形成されているため、超音波溶着時の溶融部分として機能するので、固着の確実化を実現できる。なお、樹脂製キャップ16の外面に設けた複数の穴16dはインナーロータ10の重心を調節するために錘ビスを捩じ込む錘埋め込み穴である。
図4に示す如く、インナーロータ10の軸受ホルダ壁14内には、両側開口からメタル軸受17a,17bをスラスト方向に挿入した際、メタル軸受17a,17bが当り止るための段差面を持つ肉厚部14bが一体的に形成されているが、挿入途中、軸受ホルダ壁14の内周面をメタル軸受17a,17bが削って削り粉が肉厚部14bの段差面等に付着し、メタル軸受17a,17bの姿勢が軸心に対してチルトするのを防止するため、図5に示す如く、肉厚部14bの段差面には軸受ホルダ壁14の内周面に沿う削り粉溜め溝Sを夫々設けることが望ましい。削り粉が削り粉溜め溝Sに逃げ溜まるので、メタル軸受のチルト姿勢を防止できる。
メタル軸受17a,17bには、図1に示す如く両端側にD形カットを持つセラミック製の支軸18が挿入され、その一端側にD形ワッシャー18aを嵌めてバックケーシング4の軸押さえ部4a内に突き入れ、その他端側にD形セラミックワッシャー18bを嵌めてポンプカバー5のD形軸押さえ部5dで回り止めされている。
水車部12は、括れ部13と一体的な背面シュラウド12aとこれに対し面対向した前面シュラウド12bを組み付けて成る。前面シュラウド12bは図2(C)に示す複数の羽根Bを一体的に有している。
軸受ホルダ壁14とマグネットホルダ壁15とを離隔分離するスラスト方向の壁肉盗み部14aは、スラスト方向に亘って連結するリブRを以って周回4等分に区画されている。そして、括れ部13には第1の孔Hが形成されている。この第1のHは回転中心に関して180°の回転対称位置にある壁肉盗み部14a内から外周肉盗み部13a内へ略放射方向に連通している。また、第1の孔Hが付帯しない壁肉盗み部14aの底には第2の孔Hが形成されている。この第2のHは壁肉盗み部14a内から水車部12の半径流路12c内へ略スラスト方向に連通している。
先ず、初期状態でポンプを一番始めに運転するために、水車部12が収納されたポンプ室内に水を入れたとき、壁肉盗み部14aが第1の孔Hを介して外周肉盗み部13aに連通しているので、壁肉盗み部14a内に水が回り込んで流れ込むと、壁肉盗み部14a内のエアーが第1の孔Hを介して押し出されるため、注水時での壁肉盗み部14a内のエアー滞留量を従前に比し少なくできる。
インナーロータ10を駆動回転し、ポンプを運転すると、吸い込み部5a内は負圧になると共に、水車部12の外周側,吐き出し部5b内にかけては正圧が発生するため、吸い込み部5aから吸い込まれた水は水車部12の半径流路12cを経由して吐き出し部5bより排出されるものであるが、その一部はバックケーシング4とインナーロータ10の外周壁10aとの隙間を通りインナーロータ10の反水車部側端に回り込んで壁肉盗み部14a内に流入し、略放射方向の第1の孔Hの遠心作用によって外周肉盗み部13a側へ噴出するため、外周肉盗み部13a側に絡みつくエアーは第1の孔Hからの噴流と混合して遠心流となり、吐き出し部5bから排出される。このため、外周肉盗み部13a内に溜まったエアーを排除でき、振動・異音発生を抑制することができる。
ここで、略放射方向の第1の孔Hを介する噴流は外周肉盗み部13a内に溜まったエアーを放射方向へ押し出す作用であって、押し出されたエアーは水車部12の半径流路12cに戻らずに吐き出し部5bから直接排出される。壁肉盗み部14a内と外周肉盗み部13a内との差圧で第1の孔Hを介する噴流が発生するというよりは、壁肉盗み部14a内又は外周肉盗み部13a内にエアー溜まりのある場合に、インナーロータ10の回転に基づく壁肉盗み部14a内の滞留水に作用する遠心力(振り切り作用)によって噴流が発生するものであるから、循環流は壁肉盗み部14a,第1の孔H,外周肉盗み部13a,バックケーシング4とインナーロータ10の外周壁10aとの隙間,及びインナーロータ10の反水車部側端とバックケーシング4との隙間から成る経路で生じ、水車部12の半径流路12cとの間では循環流が形成されず、ポンプ性能に格別のロスを招かずに済む。しかも、外周肉盗み部13a内に溜まったエアーばかりではなく、壁肉盗み部14a内に溜まったエアーも壁肉盗み部14a内に流れる循環流に巻き込まれて第1の孔Hを介して外周肉盗み部13a側へ排出されるので、壁肉盗み部14a内に溜まったエアーも除去でき、その分一層、振動・異音発生を抑制できる。
第1の孔Hは括れ部13の周りであって回転中心に関して180°の回転対称位置にある壁肉盗み部14aに付帯している。第1の孔Hからの噴流によって外周肉盗み部13a内のエアーが吐き出し部5bから効率良く排出される時点は、インナーロータ10の回転によって第1の孔Hが概ね上位に来たときであろうが、2以上の第1の孔Hを設けることによって、エアー抜きの効率が高まる。また、インナーロータ10の樹脂部分の成形においてはスラスト開閉方向の2つの上下金型と放射方向の2つのスライド型を用いることが通例であるところ、第1の孔Hを3つ以上形設するにはスライド型が3以上必要となるが、第1の孔Hの孔数は2とし、2つの第1の孔H同士は回転中心に関して180°の回転対称位置に形設されているので、2つのスライド型でインナーロータ10の樹脂部分を成形でき、製造コストを抑制できる。
ところで、壁肉盗み部14aは、軸受17a,17bとシリンダ状マグネット11との間を樹脂で埋めると厚肉となり、樹脂のひけにより寸法精度が狂うのを防止するため、軸受ホルダ壁14とマグネットホルダ壁15とに離隔分離するためであるが、強度・耐久を確保するためには、軸受ホルダ壁14とマグネットホルダ壁15とをスラスト方向に亘って連結するリブRを以って周回4等分に区画されている。このように周回溝をリブRで周回4等分して4つの壁肉盗み部14aを持つインナーロータ10にあっては、2つのスライド型を用いる場合には第1の孔Hを付帯する壁肉盗み部14aは対向同士の2つに過ぎず、残り2つの壁肉盗み部14a内のエアーは除去できない。
そこで、残り2つの壁肉盗み部14a内に溜まったエアーも除去するために、インナーロータ10は、第1の孔Hが付帯しない壁肉盗み部14aから水車部12の半径流路12cへ略スラスト方向に連通する第2の孔Hを括れ部13に有して成る。第1の孔Hが付帯しない壁肉盗み部14a内に溜まったエアーは第2の孔Hを介して水車部12の半径流路12cへ吸い出され、吐き出し部5bから排出される。4分割により壁肉盗み部14a内の容積は小さくなっているため、第2の孔Hの径を小さくしても構わず、また第1の孔Hが付帯しない壁肉盗み部14a内と半径流路12cとの差圧は外周肉盗み部13aと半径流路12cとの差圧よりも小さいため、従前に比し性能ロスにさほど影響しない。
なお、上記アウター電機子3の代わりに、モータシャフトに連結して回転する駆動マグネットを用いても構わない。
本発明の実施例に係るシリンダ状マグネット型ポンプの側面断面図である。 (A)は同シリンダ状マグネット型ポンプにおけるインナーロータを示す背面図、(B)は(A)中のb−b′線に沿って切断した状態を示す断面図、(C)は同インナーロータの水車部側を示す正面図である。 同インナーロータにおいて樹脂製キャップを外周壁とマグネットホルダ壁とに固着する態様を示す断面図である。 同インナーロータにおいて軸受メタルを組み付ける態様を示す断面図である。 同インナーロータにおいて軸受メタルを組み付ける別の態様を示す断面図である。
符号の説明
1…電動機
2…モータブラケット
3…アウター電機子
4…バックケーシング
4a…軸押さえ部
5…ポンプカバー
5a…吸い込み部
5b…吐き出し部
5c…インペラ室
5d…D形軸押さえ部
6,16a…Oリング
7…取付けボルト
8…センサー用基板
9…制御基板カバー
10…インナーロータ
10a…外周壁
11…シリンダ状マグネット
12…水車部
12a…背面シュラウド
12b…前面シュラウド
12c…半径経路
13…括れ部
13a…外周肉盗み部
14…軸受ホルダ壁
14a…壁肉盗み部
14b…肉厚部
15…マグネットホルダ壁
16…樹脂製キャップ
16b,16c…環状突起
16d…錘埋め込み穴
17a,17b…メタル軸受
18…支軸
18a…D形ワッシャー
18b…D形セラミックワッシャー
B…羽根
…第1の孔
…第2の孔
R…リブ
S…削り粉溜め溝

Claims (5)

  1. 電動機のアウター電機子又は駆動マグネットに対して水密壁を隔てて磁気結合で回転するシリンダ状マグネットと水車部を持つインナーロータを備え、このインナーロータは、前記シリンダ状マグネットと前記水車部との間に括れ部を形成する外周肉盗み部並びに反水車部側端で開口して軸受ホルダ壁とマグネットホルダ壁とを離隔分離する壁肉盗み部を有するシリンダ状マグネット型ポンプであって、
    前記インナーロータは、前記壁肉盗み部内から前記外周肉盗み部内へ略放射方向に連通する第1の孔を前記括れ部に有して成ることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  2. 請求項1において、前記第1の孔は前記括れ部の周りに2以上形設されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  3. 請求項2において、前記第1の孔の孔数は2であって、2つの第1の孔同士は回転中心に関して180°の回転対称位置に形設されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  4. 請求項3において、前記壁肉盗み部は、前記軸受ホルダ壁と前記マグネットホルダ壁とをスラスト方向に亘って連結するリブを以って周回4等分に区画されていることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
  5. 請求項4において、前記インナーロータは、前記第1の孔が付帯しない前記壁肉盗み部内から前記水車部の半径流路内へ略スラスト方向に連通する第2の孔を前記括れ部に有して成ることを特徴とするシリンダ状マグネット型ポンプ。
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