JPH03229988A - マグネットポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液体を搬送するためのマグネットポンプに関
するものである。

従来の技術 まず、第４図に基づいて従来のマグネットポンプの一例
を説明する。５１は筒状に構成されたモータフレームで
あり、このモータフレーム５１の一方の開口部にポンプ
部が設けられている。このポンプ部において、５２およ
び５３はそれぞれケーシングおよび分離用ケースであり
、これらケーシング５２および分離用ケース５３によっ
てポンプ室５４が形成されている。分離用ケース５３は
中心部にＤ字状の穴を備えた軸受は部５６を備え、外周
部につば５７を備えた有底円筒状に構成されている。そ
して、分離用ケース５３がポンプ室５４とモーター室５
８とを仕切っている。

またケーシング５２は、中央に吸入口５９を備え、この
吸入口５９の奥端部にはリブ６０を介して軸支え部６１
が一体に形成されている。６３は吐出口であり、水運路
６２の接線方向に突出するように設けられている。

６４は軸であり、その両端は切欠６５を備えたＤカット
形状になっている。そして軸６４は前記軸受は部５６と
軸支え部６１によって架設されており、それぞれの穴内
にＤカット形状部がはまる事によって軸６４の回転防止
がなされている。

６７は羽根車部７０を備えた回転体、６６は回転体６７
に設けられた軸受は部材であり、回転体６７はこの軸受
は部材６６によって軸６４に回転自在に保持されている
。６８および６９は軸受は板であり、双方とも中心にＤ
字状孔を備え、軸６４の両端部にはまっている。そして
、軸受は板６８は軸支え部６１と軸受は部材６６との間
に介在し、また軸受は板６９は軸支え部５６と軸受は部
材６６との間に介在する事となる。

回転体６７は従動側マグネット７１を内設し、またその
後面から羽根車部に至る還流ロア２を備えている。

７３はモータ例のシャフトであり、端部にねし加工が施
されており、そのねじ加工部にハウジング７４がナツト
７５によって固定されている。７６は駆動側マグネット
であり、ハウジング７４に固定されている。駆動側マグ
ネット７６と従動側マグネット７１とは分離用ケース５
３を介して互いに磁力により吸引し合っている。

次に動作を説明する。まずモータに通電すると、シャフ
ト７３が回転し、シャフト７３に″固定されたされたハ
ウシング７４の回転とともに駆動側マグネット７６が回
転する。回転体６７に内設された従動側マグネット７１
は磁力により駆動側マグネット７６と吸引状態にあるた
め、駆動側マグネット７６の回転に伴って従動側マグネ
ット７１も同期して回転し、それに従って回転体６７が
回転し、吸入口５９から水を吸入し、それを吐出口６３
より吐出する。

また回転体６７に設けられた羽根車部７０が回転すると
、その羽根車部７０の中央部は負圧となり、動作中には
次のような水の流れが生じる。すなわち、水道路６２か
ら、分離用ケース５３と回転体６７の間の隙間７８を経
て回転体６７の後面７９に回り込み、還流ロア２を通っ
て吸入口５９へ至る循環を行う。このように循環が生じ
る事によって、特に運転初期時に回転体６７の後面７９
付近に溜まった空気が外部へ追い出される。

発明が解決しようとする課題 しかしながら以上のような構成では、つぎのような問題
が生じていた。駆動側マクネット７６と従動側マグネッ
ト７１との間の磁気的吸引力をより強くするためには、
両者の間隔をより狭くするのが一つの方法であるが、こ
の両者の間隔をより狭くしようとすれば、分離用ケース
５３の内面と回転体６７の側面との間の隙間７８をさら
に狭くしなければならない。しかし、この隙間７８を狭
（すると、水はポンプ内の前述の循環通路に流れにくく
なり、回転体６７の後面７９付近に溜まった空気を効率
良く外部へ追い出す事が出来なくなり、動作中に空気溜
まり音が発性する場合があった。

本発明は以上の課題に鑑みてなされたものであり、回転
体の後面付近に溜まった空気を効率良く外部へ追い出す
事が出来るマグネットポンプを提供する事を目的とする
。

課題を解決するための手段 本発明は以上の課題を解決するため、分離用ケースの内
面に、回転体の回転軸を中心とする螺線状の流体ガイド
手段を設けた。

作　　用 回転体が回転すると、この回転体と分離用ケース内面と
の間に満たされた水も共に回転する事となり、するとそ
の水は分離用ケース内面に形成された流体ガイド手段に
添って回転軸方向に搬送される事となる。

実施例 以下、図面に基づいて本発明の実施例について説明する
。第１図は本実施例におけるマグネットポンプの断面図
であり、本実施例では、分離用ケースの構成を除いたそ
の他の部分については第４図の従来例のものとほぼ同様
な構成であるので、その部分については同じ番号を付す
。すなわち、５１はモータフレーム、５２はケーシング
、５６は軸受は部、５９は吸入口、６１は軸支え部、６
３は吐出口、６２は水通路、６４は軸、６７は羽根車部
７０を備えた回転体、７１は従動側マグネット、７２は
還流孔、７３はモータ側のシャフト、７６は駆動側マグ
ネットであり、これらについては第４図の例と同じ番号
を付し、詳細な説明は省略する。

１は分離用ケースであり、第４図の例と同様にこの分離
用ケース１とケーシング５２によってポンプ室５４が形
成されている。分離用ケース１は中心部にＤ字状の穴２
を備えた軸受は部３を備えるとともに、外周部につば４
を備えた有底円筒状に構成されている。５は分離用ケー
ス１の有底円筒状部の側壁の内面に流体ガイド手段とし
て形成された螺線溝である。

第２図は分離用ケース１の構成を詳細に示す斜視図、ま
た第３図は線Ａ−Ａにて切断した断面図である。螺線溝
５は、はぼ等間隔に複数形成され、回転体６７の回転軸
を中心としてねじれた螺旋形状になっている。

回転体６７が回転すると、この回転体６７と分離用ケー
ス内面との間に満たされた水もその粘性によって共に回
転する。するとその水は、螺線溝５に添って回転体６７
の後面７９の方へ搬送される。このように水を搬送する
作用により、水道路６２から、分離用ケース１と回転体
６７の間の隙間８０、回転体６７の後面７９、還流ロア
２を通って吸入口５９へ至る水の循環はよりスムーズに
行われ、回転体６７の後面７９付近に溜まった空気をよ
り効率良（押し出す事が可能となる。

なお、以上の実施例は分離用ケース１に流体ガイド手段
として螺線状の溝を設けたものであるが、流体ガイド手
段としての機能を持つのであれば螺線状の突起でも良い
。

発明の効果 以上のように本発明は、分離用ケースの内面に、回転体
の回転軸を中心とする螺線状の流体ガイド手段を設けた
事により、回転体が回転すると、この回転体と分離用ケ
ース内面との間に満たされた水は上記流体ガイド手段に
添って回転軸方向に搬送される事となるので、たとえ駆
動側マグネットと従動側マグネットとの間の間隔を狭く
しても、回転体の後面付近に溜まった空気を効率良く外
部へ追い出す事が出来、動作中の空気溜まり音を低減す
る事が出来、また水による潤滑効果を維持する事となる
ので、軸受は部の磨耗を軽減する事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるマグネットポンプの断
面図、第２図は同マグネットポンプの分離用ケースの構
成を詳細に示す斜視図、第３図は同マグネットポンプの
第２図に示す線Ａ−Ａにて切断した断面図、第４図は従
来のマグネットポンプの断面図である。 １：分離用ケース　　　　　　　　　２：穴３：軸受は
部　　　　　　　　　　４．つば５：螺線溝 ５１：モータフレーム　　５２：ケーシング５６：軸受
は部　　　　　　　５９：吸入口６１：軸支え部　　　
　　　　６３：吐出口６２：水通路　　　　　　　　　
　６４：軸６７：回転体　　　７１：従動側マグネット
７２：還流孔　　　　　　　７３：シャフト７６：駆動
側マグネット

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）第１のケースと、 有底円筒状部を備えるともにその開口に上記第１のケー
   スを被せる事によってポンプ室を形成する第２のケース
   と、 羽根車部と従動側マグネットを備えるとともに上記ポン
   プ室内に回転自在に収容された回転体と、 上記第２のケースの有底円筒状部の側壁を介して上記従
   動側マグネットと対向するように配置され、電動機によ
   って回転可能に保持された駆動側マグネットと、 上記第２のケースの有底円筒状部の内面に上記回転体の
   回転軸を中心とする螺線状の流体ガイド手段を設け、上
   記回転体が回転した時にこの回転体側面と上記第２のケ
   ースの内面との間に満たされた水を上記回転体の回転軸
   方向に搬送するように構成した事を特徴とするマグネッ
   トポンプ。
2. （２）流体ガイド手段として第２のケースの有底円筒状
   部の内面に螺線状の溝を形成した事を特徴とする特許請
   求範囲第１項に記載のマグネットポンプ。