JP4554777B2 - デイスク装置用アクチュエータ - Google Patents

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    • G11B5/4806Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed specially adapted for disk drive assemblies, e.g. assembly prior to operation, hard or flexible disk drives
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    • GPHYSICS
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    • G11B21/02Driving or moving of heads

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  • Moving Of Heads (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク装置用のアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気ディスク装置等のディスク装置では、目標トラックに高速かつ正確にアクセスするために、ヘッドを取り付けるキャリッジには優れた動特性が要求される。
図8は、ディスク装置等の従来のアクチュエータを示す分解斜視図であり、図9は図8のキャリッジ8の平面図、図10は図9のX−X断面図である。図8において、上下のヨーク9A、9Bにはそれぞれマグネット15が固着されている。
ヨーク9A、9Bは、それぞれにマグネット15が互いに逆極性で対向するように、シャフト16により所定の空隙を設けて固定されている。キャリッジ8の一端にはコイル7が固着され、他端には信号の記録再生を行なうヘッド5を支持するサスペンション6を有している。キャリッジ8は、軸受16を通る図示を省略した軸により、コイル7が前記空隙内に位置するように支持されている。コイル7に電流を流すとフレミングの左手の法則に従ってコイル7に駆動力が発生し、キャリッジ8が回転する。
【0003】
上記従来のアクチュエータにおいて、キャリッジ8にコイル7を固着する方法として、図9及び図10に示すものでは、キャリッジ8のコイル7を取り付けるための端部にあらかじめ突起17を一体に設けておき、熱可塑性樹脂の保持部材11でコイル7の端部と突起17とを連結していた。しかしこの方法ではコイル7はキャリッジ8に片持ちで支持されているので十分な取付強度と剛性が得られなかった。そのためキャリッジ8の共振周波数が低下し、ディスク装置の高性能化に対する要求を満たすことができない。
【0004】
図11及び図12はキャリッジ8とコイル7との他の固着方法を示す斜視図である。
図11は、キャリッジ8とコイル7の組立前のそれぞれの斜視図であり、図12は組立後の斜視図である。図12において、黒点を付した部分は後で説明する樹脂の保持部材11を示す。図13は図12のXIII−XIII断面、図14はXIV−XIV断面である。図11において、キャリッジ8のコイル支持アーム12Aの内側には長い板状の突起13が形成されている。また突起13の基部とコイル支持アーム12Aの境界部には3個の貫通孔14が設けられている。コイル支持アーム12Bの構成もコイル支持アーム12Aと同じである。キャリッジ8とコイル7を図示を省略した金型に取付けてキャリッジ8に対しコイル7を位置決めし、熱可塑性樹脂からなる保持部材11を充填してキャリッジ8にコイル7を固着する。図12は固着後の斜視図である。図12のXIII−XIII断面図の図13に示すように、貫通孔14に保持部材11の樹脂が充填されているので、コイル7が支持アーム12A、12Bから図12に矢印Xで示す方向に抜け落ちることはない。
また図12のXIV−XIV断面図の図14に示すように、突起13が支持部材11に食い込んでいるとともに、コイル7の凹部7Aにも支持部材11が食い込んでいるので、コイル7は矢印Y方向で支持アーム12A、12Bに強固に保持される。このような構成により、コイル支持アーム12A、12Bとコイル7との取付部の厚さをコイル支持アーム12A、12Bの厚さとほぼ同じにすることができる。2本の強固なコイルアーム12A、12Bの間にコイル7を配置できるため共振周波数も高くなり、装置の高性能化に対する要求にも対応できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、ディスク装置は高性能化と共に、小型化薄型化が求められている。ディスク装置を薄くするためには、アクチュエータを薄くする必要がある。アクチュエータを薄くするために、ヨーク9A、9Bやマグネット15を薄くするとともに、コイル支持アーム12A、12B及びコイル7も出来る限り薄くする必要がある。しかし、図14に示すコイル支持アーム12Aの厚さtを薄くすると、突起13をコイル支持アーム12Aの中央部に形成することが困難になる。
本発明はコイル支持アームの厚さを薄くしても十分な接続強度が得られるアクチュエータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のアクチュエータは、所定の隙間を保って対向する一対板状のヨークの少なくとも一方にマグネットを固着して形成した磁気回路部と、その磁気回路内に前記マグネットとの間に所定の隙間を保ってコイルを一端に保持したキャリッジが回動軸の回りに揺動する揺動型のディスク装置用アクチュエータにおいて、前記キャリッジの前記一端に設けた相対向する2本のコイル取付アームの対向面に形成した段部、及び前記2本のコイル取付アームを含む面に実質的に垂直な方向で前記段部の下底面から上面まで貫通し、前記下底面における寸法が前記上面における寸法より大きい少なくとも1個の貫通孔、前記2本のコイル取付アームの間の所定の位置に配置した前記コイル、固定するためコイル取付アームと、前記貫通孔と、コイルとの間に前記コイルを前記コイル取付アームに固着するよう固定した樹脂充填ブロックを具備したことを特徴とする。
【0007】
段部を設けることはコイル取付アームの厚さが薄くても可能である。この段部によりコイル取付アームにコイルが強固に取付けられる。またコイル取付アームの段部に設けた、基底面における面積が上面における面積より大きい孔に、コイルを固定する樹脂が充填されるので、孔内の樹脂は孔から抜けることはなく、コイルはコイル取付けアームに確実に固定される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例について、図1から図7を参照して説明する。図1は、本発明の実施例のアクチュエータを含む磁気ディスク装置の斜視図である。図1において、磁気ディスク装置1は、磁気ディスク2、磁気ディスク2を保持するディスククランプ3、磁気ディスク2を回転させる、図示を省略したスピンドルモータ及びアクチュエータ4を有する。アクチュエータ4は、一端に磁気ヘッド5を支持するサスペンション6が固着され、他端にコイル7が固着されたキャリッジ18、所定の隙間を持って対向するよう配置された一対のヨーク9、及びヨーク9の内面に固着されたマグネット(永久磁石)(15)を有する。図1では、ディスク装置の非動作時においてサスペンション6をランプの10上に乗り上げさせて、磁気ヘッド5を磁気ディスク2の上から待避させた状態を示している。
【0009】
図2は本発明の実施例におけるコイル7とキャリッジ18の組立前の斜視図、図3はコイル7とキャリッジ18の組立後の斜視図である。図3において、多数の黒点を付した部分は次に説明する熱可塑性樹脂の保持部材11を示す。図4は図2の円Aの部分の拡大図、図5及び6はそれぞれ、図3のV−V断面図及びVI−VI断面図である。図2、図4及び図5において、キャリッジ18のコイル支持アーム18A、18Bの内側面に階段状の段部25が形成されている。各段部25の基部には、3個の孔24が設けられている。孔24は、図5にその断面を示すように、段部25の基底面25Aにおける寸法が上面25Bにおける寸法より大きい形状、例えば円錐形になされている。図2に示すキャリッジ18とコイル7を、図示を省略した金型に入れて位置決めし、熱可塑性樹脂の充填によるブロックの保持部材11を設けて両者を接合する。図3は接合されたキャリッジ18とコイル7を示す。図3において、コイル7の内側の5個の孔27は金型に設けられた位置決ピンによるものである。図5に示すように、円錐形の孔24に保持部材11が充填されるので、保持部材11がコイル支持アーム18から抜けるおそれはない。保持部材11として、熱硬化性樹脂や経時硬化性樹脂を用いてもよい。前記孔24の断面形状は円錐形に限られるものではなく、図7に示すように、段部25の基底面25Aから、段部25の厚み方向の中程までが円錐孔31で、それから上面25Bまでを円孔32にしたものでもよい。この場合、段部25の円孔32の部分34が厚いので強度が高い。
【0010】
【発明の効果】
以上の実施例で詳細に説明したように、本発明のアクチュエータによれば、厚みの薄いコイル支持アームを用いる場合でも、コイル支持アームにコイルが強固に保持されコイル支持アームを含む面に垂直な方向にコイルが脱落することがない薄型のアクチュエータを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のアクチュエータが組み込まれる磁気記録装置の斜視図
【図2】本発明の実施例のアクチュエータにおける組立前のキャリッジとコイルの斜視図
【図3】本発明の実施例のアクチュエータにおける組立後のキャリッジとコイルの斜視図
【図4】図2における円A部の拡大図
【図5】図3におけるV−V断面図
【図6】図3におけるVI−VI断面図
【図7】本発明の実施例の他の例における図5と同様な断面図
【図8】従来のアクチュエータの分解斜視図
【図9】従来のアクチュエータの要部平面図
【図10】図9におけるX−X断面図
【図11】従来のアクチュエータの他の例の要部の分解斜視図
【図12】図11のアクチュエータの組立後の斜視図
【図13】図12におけるXIII−XIII断面図
【図14】図12におけるXIV−XIV断面図
【符号の説明】
1 磁気ディスク装置
2 磁気ディスク
3 ディスククランプ
4 アクチュエータ
5 磁気ヘッド
6 サスペンション
7 コイル
8 キャリッジ
9 ヨーク
10 ランプ
11 保持部材
12 コイル支持アーム
13 貫通穴
14 アーム薄肉部
15 マグネット
16 シャフト
17 突起

Claims (11)

  1. 所定の隙間を保って対向する一対の板状のヨークの少なくとも一方にマグネットを固着して形成した磁気回路部と、その磁気回路内に前記マグネットとの間に所定の隙間を保ってコイルを一端に保持したキャリッジが回動軸の回りに揺動する揺動型のディスク装置用アクチュエータにおいて、
    前記キャリッジの前記一端に設けた相対向する2本のコイル取付アームの対向面に形成した段部、及び前記2本のコイル取付アームを含む面に実質的に垂直な方向で前記段部の下底面から上面まで貫通し、前記下底面における寸法が前記上面における寸法より大きい少なくとも1個の貫通孔、前記2本のコイル取付アームの間の所定の位置に配置した前記コイル、固定するためコイル取付アームと、前記貫通孔と、コイルとの間に前記コイルを前記コイル取付アームに固着するよう固定した樹脂充填ブロックを具備したことを特徴とするアクチュエータ。
  2. 前記2本のコイル取付アームのそれぞれの段部は、2本のコイル取付アームを含む面内で同一面上に形成されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  3. 前記2本のコイル取付アームの段部の貫通孔がそれぞれ複数であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  4. 前記貫通孔の前記基底面に平行な断面の断面寸法が、段部の基底面から段部の上面に向かって漸減することを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  5. 前記貫通孔の前記基底面に平行な断面の断面積が、段部の基底面から段部の上面に向かって漸減することを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  6. 前記貫通孔の前記基底面に平行の断面の断面寸法が、前記基底面から所定の距離までは漸減し、前記所定の距離から段部の上面までは一定であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  7. 前記貫通孔の前記基底面に平行の断面の断面積が、前記基底面から所定の距離までは漸減し、前記所定の距離から段部の上面までは一定であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  8. 前記貫通孔が、前記コイル取付アームと段部の境界部分に形成されていることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  9. 前記樹脂が熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  10. 前記樹脂が熱硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
  11. 前記樹脂が経時硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1記載のアクチュエータ。
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