JP4552265B2 - シートカバー裏面の引き締め構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用のシートにおけるシートカバーの裏面をシートフレーム側の部材に結合して引き締めるための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にシートの組み付け工程では、シートフレームとシートパッドとを組み合わせた後、それにシートカバーを被せつけている。そしてシートカバーはシートフレームあるいはシートパッドの側の部材と結合されて引き締められる。
【0003】
図4は従来の引き締め構造の一例を表した断面図である。この構造においてはシートカバー30の裏面に布を筒状にして縫いつけた吊り布32が設けられ、この吊り布32にワイヤ34が挿入されている。そしてこのワイヤ34とシートフレーム(図示外)側のワイヤ36とをリング形状の留め具38で結合し、シートカバー30を内側に向けて引き締めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記のようにシートカバー30を引き締めた図4の状態から明らかなように、前記シートカバー30とシートフレーム側のワイヤ36との間隔Lの範囲内に前記吊り布32の幅を収める必要がある。しかしながら吊り布32の幅は、前記ワイヤ34の挿入あるいは留め具38の締めつけといった作業を行うために所定の寸法(20mm以上)が必要である。このため前記の間隔Lがシートの構造から20mm以下になる場合には、吊り布32を用いたシートカバーの引き締め構造は採用できないことになる。
【0005】
本発明は前記課題を解決しようとするもので、その目的は、シートカバーと、その裏面に設けられている吊り布の本来の結合対象であるシートフレーム側のワイヤなどとの間隔が充分でない場合でも、この吊り布を利用してシートカバーを前記ワイヤなどの方向へ引き締めることを可能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するためのもので、請求項1記載の発明は、シートカバーの裏面に設けられた筒形状の吊り布を、これに挿入されたワイヤを介してシートフレーム側の部材に結合することでシートカバーを締めつける形式のシートカバー裏面の引き締め構造であって、前記吊り布の本来の結合対象であるシートフレーム側の第1部材とシートカバーとの間隔を、吊り布が必要とする幅の寸法以上に確保できない場合に、吊り布の幅が必要寸法以上に設定されている。この吊り布が第1部材の外周を回ってこの第1部材から離れた位置でほぼ平行に配置された第2部材に結合されている。
【0007】
この構成によれば、前記吊り布の本来の結合対象であるシートフレーム側の前記第1部材と前記シートカバーとの間隔に関係なく、前記吊り布を前記のように取り回して前記第2部材に結合することにより、前記シートカバーを前記第1部材を基準としてその方向へ引き締めることができる。したがって設備の増設や工程の追加を必要とすることなく、シートカバーの裏面処理を適正に行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜3によって説明する。
図1はシートカバーの引き締め構造を表した斜視図、図2は図1のII−II矢視方向の断面図である。これらの図面で示されているシートカバー10の裏面10aには、長尺の布を筒状に折り畳み、かつその合わせ部分をシートカバー10に糸11で縫いつけた吊り布12が位置している。
【0009】
前記吊り布12にはワイヤ14が挿入されており、本来はこのワイヤ14をシートフレーム側の第1ワイヤ20(第1部材)に結合してシートカバー10を内側に引き締める。しかしシートの構造上、シートカバー10と第1ワイヤ20との間隔を、すでに説明した吊り布12の必要幅(20mm以上)だけ確保できない場合がある。
【0010】
そこで本実施の形態においては、まずシートカバー10と第1ワイヤ20との間隔に関係なく、吊り布12の幅を充分に大きく設定する。そしてこの吊り布12を第1ワイヤ20の外周に回した後、シートフレーム側の第2ワイヤ22(第2部材)に導く。この第2ワイヤ22は、第1ワイヤ20から下方へ離れた位置において第1ワイヤ20とほぼ平行に配置されている。この第2ワイヤ22と吊り布12に挿入されている前記ワイヤ14とを、複数の個所においてリング状の留め具16で結合して締めつける。
【0011】
これにより吊り布12を通じてシートカバー10が第1ワイヤ20を基準としてその方向へ引き締めるられる。結果としてシートカバー10と第1ワイヤ20との間隔に関係なく、シートカバー10を恰も第1ワイヤ20に吊り布12を結合したのと同様に引き締めることができる。
【0012】
図3はシートカバー引き締め構造の異なる態様を図2と対応させて表した断面図である。この場合はシートの構造上、第2ワイヤ22が第1ワイヤ20から上方へ離れた位置にあり、吊り布12は第1ワイヤ20の下側からその外周に回して第2ワイヤ22に導かれている。そして吊り布12に挿入されている前記ワイヤ14と第2ワイヤ22とを、前記の場合と同様に留め具16で結合してシートカバー10を内側に引き締める。したがってこの場合においても、シートカバー10と第1ワイヤ20との間隔に関係なく、シートカバー10を第1ワイヤ20を基準としてその方向へ引き締めることができる。
【0013】
このようにシートカバー10と第1ワイヤ20との間隔を20mm以上確保できない場合においては、第2ワイヤ22が第1ワイヤ20に対してどの方向に位置していても、この第2ワイヤ22に吊り布12を結合し、シートカバー10を第1ワイヤ20の方向へ引き締めることができる。なおシートフレーム側の第1部材である第1ワイヤ20及び第2部材である第2ワイヤ22は、シートパッド(図示外)の内部に位置する部材をも含めた概念である。
【0014】
以上の説明から明らかなように本実施の形態のシートカバー引き締め構造は、前記吊り布12を利用したこれまでの技術を応用したものであり、特別に設備を増設したり工程を追加することなく、従来の課題を解決できる。またシートの仕上がりや品質などについても、これまでと同等のレベルに維持される。このことによっても本実施の形態のシートカバー引き締め構造が、いかに有効な技術であるか分かる。加えてこの技術は、異なる車種間あるいは部品間での適用が可能であり、汎用性の面でも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】シートカバーの引き締め構造を表した斜視図。
【図2】図1のII−II矢視方向の断面図。
【図3】シートカバー引き締め構造の異なる態様を図2と対応させて表した断面図。
【図4】従来の引き締め構造の一例を表した断面図。
【符号の説明】
10 シートカバー
10a 裏面
12 吊り布
14 ワイヤ
20 第1ワイヤ(第1部材)
22 第2ワイヤ(第2部材)
Claims (1)
- シートカバーの裏面に設けられた筒形状の吊り布を、これに挿入されたワイヤを介してシートフレーム側の部材に結合することでシートカバーを締めつける形式のシートカバー裏面の引き締め構造であって、
前記吊り布の本来の結合対象であるシートフレーム側の第1部材とシートカバーとの間隔を、吊り布が必要とする幅の寸法以上に確保できない場合に、吊り布の幅が必要寸法以上に設定されているとともに、この吊り布が第1部材の外周を回ってこの第1部材から離れた位置でほぼ平行に配置された第2部材に結合されているシートカバー裏面の引き締め構造。
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JPH01159799U (ja) * | 1988-04-26 | 1989-11-06 | ||
JPH04115498U (ja) * | 1991-03-29 | 1992-10-13 | 株式会社タチエス | 乗り物シートに使用されるシート・クツシヨン |
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