JP4550128B2 - 光ディスク装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 - Google Patents

光ディスク装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、CDや、DVD、Blu−ray Disc(登録商標)などの光ディスク媒体に記録された情報を読み取る光ディスク装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体に関する。
近年、各種の光ディスク媒体が情報記録媒体として利用されている。一般に、光ディスク媒体は、情報を記録するデータ記録層や、データ記録層を保護する保護層など、複数の層を積層した構造を有している。このような光ディスク媒体に記録された情報の読み取りを行うために、光ディスク装置が用いられる。光ディスク装置は、光ディスク媒体に対して光を照射し、その光ディスク媒体での反射光を検出するための光学ピックアップを備えている。
光ディスク装置が光ディスク媒体に記録された情報を読み取る際には、この光学ピックアップ内の対物レンズのフォーカスを、光ディスク媒体の信号面(データ記録層の表面)に合わせる必要がある。そこで、光ディスク装置は、情報の読み取りの際には、光学ピックアップからの出力信号に基づいて、対物レンズのフォーカスが信号面に一致するフォーカス状態を検出するフォーカス検出動作を行う(例えば特許文献1参照)。具体的に、光ディスク装置は、光ディスク媒体表面に対して光学ピックアップの対物レンズを相対移動させながら、光学ピックアップからの出力信号が所定の検出条件を満たすか否かの判定を行う。そして、出力信号が所定の検出条件を満足した時点で、対物レンズのフォーカスが信号面に一致したと判定する。
特開2007−052896号公報
上記従来例の光ディスク装置がフォーカス検出動作を行う場合、検出条件の設定によっては、信号面だけでなく、媒体表面での反射(表面反射)による反射信号もフォーカス検出のための検出条件を満たす可能性がある。この場合、媒体表面に対物レンズのフォーカスが一致した状態を、信号面にフォーカスが合った状態と誤検出してしまうおそれがある。そこで、このような問題を避けるために、表面反射による出力信号と信号面での反射による出力信号との違いを考慮して、信号面での反射による出力信号だけを検出できるように、フォーカス状態検出のための検出条件を決定する必要がある。ところが、光ディスク媒体の種類などによっては、表面反射による信号と信号面での反射による信号との間の差が小さく、信号面での反射による信号だけを検出できるような検出条件の設定が困難な場合が生じうる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的の一つは、表面反射による出力信号と信号面での反射による出力信号との差が小さい場合にも、対物レンズのフォーカスが信号面に一致する状態を検出できる光ディスク装置、その制御方法、プログラム及び情報記憶媒体を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明に係る光ディスク装置は、光ディスク媒体に記録された情報を読み取る光ディスク装置であって、対物レンズを備え、前記光ディスク媒体での反射光に応じた出力信号を出力する光学ピックアップと、前記光学ピックアップの対物レンズを、前記光ディスク媒体の表面に対して、当該表面までの距離を変化させる方向に相対移動させる駆動部と、前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りの際に、前記駆動部により前記対物レンズを前記表面に対して相対移動させながら、前記光学ピックアップの出力信号が所定の検出条件を満たす状態を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスク媒体の信号面に一致するフォーカス状態として検出するフォーカス検出手段と、前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りに先立って、前記表面での反射光に応じた反射信号のレベルを測定する信号レベル測定手段と、前記測定された反射信号のレベルに基づいて、前記フォーカス状態の検出の際に、前記表面での反射信号が前記検出条件を満たすか否かを予測する予測手段と、を含み、前記フォーカス検出手段は、前記予測の結果を用いて前記フォーカス状態の検出を行うことを特徴とする。
また、上記光ディスク装置において、前記信号レベル測定手段は、前記信号面での反射光に応じた反射信号のレベルをさらに測定し、前記予測手段は、前記表面での反射信号のレベルと、前記信号面での反射信号のレベルと、の比に基づいて、前記予測を行うこととしてもよい。
また、上記光ディスク装置において、前記フォーカス検出手段は、前記予測手段により、前記表面での反射信号が前記検出条件を満たすと予測される場合、前記対物レンズを前記表面に近づける方向に相対移動させつつ、前記出力信号のレベルが所定値を超えてから再び所定値未満まで下がった後に、前記フォーカス状態の検出を行うこととしてもよい。
また、本発明に係る光ディスク装置の制御方法は、対物レンズを備え、光ディスク媒体での反射光に応じた出力信号を出力する光学ピックアップと、前記光学ピックアップの対物レンズを、前記光ディスク媒体の表面に対して、当該表面までの距離を変化させる方向に相対移動させる駆動部と、を備え、前記光ディスク媒体に記録された情報を読み取る光ディスク装置の制御方法であって、前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りの際に、前記駆動部により前記対物レンズを前記表面に対して相対移動させながら、前記光学ピックアップの出力信号が所定の検出条件を満たす状態を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスク媒体の信号面に一致するフォーカス状態として検出するフォーカス検出ステップと、前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りに先立って、前記表面での反射光に応じた反射信号のレベルを測定する信号レベル測定ステップと、前記測定された反射信号のレベルに基づいて、前記フォーカス状態の検出の際に、前記表面での反射信号が前記検出条件を満たすか否かを予測する予測ステップと、を含み、前記フォーカス検出ステップでは、前記予測の結果を用いて前記フォーカス状態の検出を行うことを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、対物レンズを備え、光ディスク媒体での反射光に応じた出力信号を出力する光学ピックアップと、前記光学ピックアップの対物レンズを、前記光ディスク媒体の表面に対して、当該表面までの距離を変化させる方向に相対移動させる駆動部と、を備え、前記光ディスク媒体に記録された情報を読み取る光ディスク装置を制御するプログラムであって、前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りの際に、前記駆動部により前記対物レンズを前記表面に対して相対移動させながら、前記光学ピックアップの出力信号が所定の検出条件を満たす状態を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスク媒体の信号面に一致するフォーカス状態として検出するフォーカス検出手段、前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りに先立って、前記表面での反射光に応じた反射信号のレベルを測定する信号レベル測定手段、及び前記測定された反射信号のレベルに基づいて、前記フォーカス状態の検出の際に、前記表面での反射信号が前記検出条件を満たすか否かを予測する予測手段、としてコンピュータを機能させ、前記フォーカス検出手段は、前記予測の結果を用いて前記フォーカス状態の検出を行うことを特徴とするプログラムである。このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に記憶されてよい。
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る光ディスク装置1は、光ディスク媒体に記録された情報を読み取る装置であって、図1に示すように、媒体支持部11と、スピンドルモータ12と、光学ピックアップ13と、三軸アクチュエータ14と、送りモータ15と、駆動回路16と、RFアンプ17と、サーボ信号処理部18と、記録信号処理部19と、制御部20と、を備えている。
なお、光ディスク装置1による情報読み出しの対象となる光ディスク媒体Mは、情報が記録される1又は複数のデータ記録層と、その両側からデータ記録層を保護する保護層と、が積層されて構成されることとする。以下では、データ記録層の表面を信号面という。また、光ディスク装置1は、光ディスク媒体Mに記録された情報を読み取るだけでなく、光ディスク媒体Mに対して情報を書き込み可能に構成されてもよい。さらに、光ディスク装置1は、CDや、DVD、Blu−ray Disc(登録商標)など、複数種類の光ディスク媒体Mに記録された情報を読み取り可能に構成されてもよい。
媒体支持部11は、光ディスク媒体Mを回転可能に支持する。また、この媒体支持部11は、スピンドルモータ12から伝達される動力によって光ディスク媒体Mを回転させる。
光学ピックアップ13は、光ディスク媒体Mに対して光を照射し、照射した光の光ディスク媒体Mでの反射光を検出して、検出した反射光に応じた出力信号を出力する。この光学ピックアップ13は、三軸アクチュエータ14によって光ディスク媒体Mの径方向、及び光ディスク媒体Mの表面に垂直な方向(すなわち、光ディスク媒体Mの回転軸に沿った方向)の2つの方向に移動可能になっており、さらに、光学ピックアップ13の光ディスク媒体Mに対する相対的な傾きを変更可能になっている。三軸アクチュエータ14が光学ピックアップ13を媒体表面に垂直な方向に沿って移動させることにより、光学ピックアップ13に備えられた対物レンズから光ディスク媒体Mの表面までの距離が変化する。
図2は、光学ピックアップ13の内部構成の一例を示す図である。この図の例においては、光学ピックアップ13は、発光素子31と、偏光ビームスプリッタ32と、コリメータレンズ33と、コリメータレンズ駆動部34と、立ち上げミラー35と、対物レンズ36と、フォトディテクタ37と、を備えている。
発光素子31は、所定波長のレーザー光を出力する半導体レーザー素子である。発光素子31から出射された出射光は、偏光ビームスプリッタ32及びコリメータレンズ33を通過した後、立ち上げミラー35で反射される。さらに、立ち上げミラー35で反射された出射光は、対物レンズ36によって、対物レンズ36から焦点距離Fだけ離れた焦点位置(フォーカス位置)に集光され、光ディスク媒体Mによって反射される。
光ディスク媒体Mにより反射された反射光は、対物レンズ36を通過した後、立ち上げミラー35で反射され、偏光ビームスプリッタ32によってフォトディテクタ37側に導かれる。フォトディテクタ37は、例えばN×Nのマトリクス状に配置された複数の受光素子を備えており、偏光ビームスプリッタ32によって導かれた反射光がこれらの受光素子に到達すると、フォトディテクタ37は、複数の受光素子のそれぞれが受光した光の強度に応じた信号を出力信号として出力する。
また、コリメータレンズ駆動部34は、アクチュエータ等により構成され、コリメータレンズ33を、レーザー光の光軸方向に沿って前後に駆動する。コリメータレンズ駆動部34がコリメータレンズ33を光軸方向に沿って移動させることにより、対物レンズ36の球面収差補正が可能となる。
送りモータ15は、光学ピックアップ13及び三軸アクチュエータ14の全体を、光ディスク媒体Mの径方向に沿って移動させる。この送りモータ15の駆動によって、光学ピックアップ13は、光ディスク媒体Mの中心近傍の位置から外周近傍の位置まで移動可能になっている。
駆動回路16は、サーボ信号処理部18から入力される制御信号に従って、コリメータレンズ駆動部34、三軸アクチュエータ14、スピンドルモータ12、及び送りモータ15を駆動する駆動信号を出力する。この駆動回路16からの駆動信号に応じて、スピンドルモータ12の回転速度が変化することによって、光ディスク媒体Mの回転速度が制御される。また、この駆動回路16からの駆動信号に応じて三軸アクチュエータ14及び送りモータ15が駆動することによって、対物レンズ36の媒体回転軸からの径方向に沿った距離、及び対物レンズ36の媒体表面までの距離が制御される。本実施形態では、この駆動回路16と三軸アクチュエータ14とが、対物レンズ36を光ディスク媒体Mの表面に対して相対移動させる駆動部として機能する。
RFアンプ17、サーボ信号処理部18、記録信号処理部19、及び制御部20は、例えば、光学ピックアップ13からの出力信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、及び当該変換により得られたディジタル信号を処理するDSP(Digital Signal Processer)やマイクロコンピュータなどによって実現される。
RFアンプ17は、光学ピックアップ13が出力する、複数の受光素子それぞれの出力信号に基づいて、各種の信号を出力する。具体的に、RFアンプ17は、各受光素子からの出力信号を所与のゲインで増幅してデータ再生用のRF信号として出力するとともに、この増幅された全ての受光素子の出力信号を全加算したプルイン信号(PI信号)を出力する。このプルイン信号のレベルが、光学ピックアップ13が出力する出力信号全体のレベルを表している。
また、RFアンプ17は、光ディスク媒体Mの信号面に対する、対物レンズ36のフォーカス位置のずれを示すフォーカスエラー信号(FE信号)を算出し、出力する。一例として、FE信号は、複数の受光素子のうち、所定の対角線方向に沿って配列している受光素子の出力信号の和から、当該対角線と交差する対角線方向に沿って配列している受光素子の出力信号の和を減じることによって算出される。さらに、RFアンプ17は、データ記録層内において情報が記録されるトラックの位置と、対物レンズ36のフォーカス位置と、の間の光ディスク媒体Mの径方向のずれを示すトラッキングエラー信号(TE信号)を算出して、出力する。
ここで、対物レンズ36を一定速度で光ディスク媒体Mの表面に近づけた場合における、PI信号及びFE信号の波形の一例について、図3を用いて説明する。同図に示すように、対物レンズ36を光ディスク媒体Mの表面に近づけながらPI信号のレベルを測定すると、対物レンズ36のフォーカスが光ディスク媒体Mの表面や信号面に一致する状態においてPI信号の波形はピークを示すことになる。なお、図3の例においては、媒体表面での反射光に応じた反射信号(以下、表面反射信号Sという)によるピークと、信号面での反射光に応じた反射信号(以下、信号面反射信号Tという)によるピークと、がそれぞれ示されている。また、対物レンズ36を光ディスク媒体Mの表面に近づけながらFE信号のレベルを測定すると、フォーカス位置が媒体表面に近づくにつれFE信号のレベルは負のピークを示し、フォーカス位置が媒体表面に一致する状態において略0となる。その後さらにフォーカス位置が媒体表面を通過した直後に、FE信号のレベルは正のピークを示す。また、対物レンズ36のフォーカス位置が信号面を通過する場合にも、媒体表面の場合と同様に、まず負のピークが現れ、その後フォーカスエラー信号のレベルは0を通過して正のピークを示すこととなる。
サーボ信号処理部18は、RFアンプ17が出力するPI信号、FE信号、TE信号などに基づいて、サーボ制御用の各種の信号を生成し、制御部20に出力する。また、サーボ信号処理部18は、制御部20から入力される指示に従って、駆動回路16に対して三軸アクチュエータ14やコリメータレンズ駆動部34、送りモータ15、スピンドルモータ12を駆動させるための制御信号を出力する。
具体例として、サーボ信号処理部18は、PI信号のピークレベルを示す値を制御部20に出力する。また、PI信号のレベルが、予め定められたPI信号閾値Th1を越えたか否かを示す信号(FOK;Focus OK)を出力する。本実施形態では、PI信号のレベルがPI信号閾値Th1以上の場合、FOKがHighになり、PI信号閾値Th1未満の場合にはFOKがLowになるものとする。さらに、このサーボ信号処理部18は、FE信号について、予め定められたFE信号閾値Th2を用いた所定処理を行い、その結果を示す信号(FZC;Focus Zero Cross)を制御部20に出力する。具体的に、本実施形態では、対物レンズ36を徐々に媒体表面に近づけた場合に、FE信号の絶対値がFE信号閾値Th2を超えて負のピークを示した後、再び0になった(すなわち、ゼロクロスした)場合に、信号面にフォーカスが合ったことを示す信号(FZC)を出力することとする。
図3では、これらFOK信号及びFZC信号の出力の一例も示されている。この図の例では、表面反射信号Sによるピークでは、PI信号のレベルがPI信号閾値Th1を超えないため、HOK信号はHighにならない。一方で、信号面反射信号TによるピークではPI信号のレベルがPI信号閾値Th1を超えるため、信号面反射信号Tに対応してFOK信号としてHighが出力されている。また、表面反射信号SによりFE信号に生じる負のピークの絶対値は、FE信号閾値Th2を超えないため、FZC信号はONにならない。一方で、信号面反射信号Tにより生じる負のピークの絶対値はFE信号閾値Th2を超えるので、その後、FE信号がゼロクロスしたタイミングでFZC信号がONになったことを示すパルスが出力される。このように、FOK信号のHigh及びFZC信号検出の一方又は双方の組み合わせを用いることによって、光ディスク装置1は信号面反射信号Tを検出できる。
記録信号処理部19は、RFアンプ17が出力するRF信号に基づいて、光ディスク媒体Mに記録された情報を示すディジタル信号を復調して、制御部20に出力する。また、RF信号の波形の立ち上がりタイミングなどに応じて、光学ピックアップ13による光ディスク媒体Mに記録された情報の読み取り精度を示す評価値(RF振幅やジッター値など)を算出し、制御部20に対して出力する。
制御部20は、例えばマイクロコンピュータによって構成され、実行モジュールと記憶素子とを含む。この制御部20の記憶素子には、実行するべきプログラムや各種パラメタが格納され、実行モジュールは、当該記憶素子に格納されたプログラムに従って処理を行う。具体的に、制御部20は、サーボ信号処理部18から入力される信号(PI信号のピーク検出の結果に関する信号や、FE信号に関する処理結果の信号)等の入力を受けて、これらの信号に基づき、対物レンズ36のフォーカスが信号面に合う位置を検出し、当該位置に光学ピックアップ13と光ディスク媒体Mとの距離を設定する処理(フォーカス検出処理)を実行する。このフォーカス検出処理については、後述する。
また、制御部20は、ホストとなるパーソナルコンピュータや、家庭用ゲーム機本体、ビデオデコーダなどに接続され、ホストからの要求に応じて、送りモータ15や三軸アクチュエータ14を駆動させる命令をサーボ信号処理部18に出力し、対物レンズ36のフォーカス位置(すなわち、光ディスク媒体M上における情報の読み取り位置)を光ディスク媒体M上の所望の位置へ移動させる。また、併せてスピンドルモータ12の回転速度を変更する命令をサーボ信号処理部18に出力し、光ディスク媒体Mの回転速度を調整する。そして、その状態において記録信号処理部19が出力する、光ディスク媒体Mから読み取られた信号から復調された信号を、ホスト側へ出力する。
以下、本実施形態において、光ディスク装置1の制御部20が実行する処理について説明する。制御部20は、機能的に、図4に示すように、信号レベル測定部41と、予測部42と、フォーカス検出部43と、を含んで構成される。これらの機能は、制御部20が内蔵された記憶素子に格納しているプログラムを実行することによってソフトウエア的に実現される。
信号レベル測定部41は、光ディスク媒体Mに対する情報の読み取りや書き込みを開始する前に、表面反射信号Sのレベル(すなわち、表面反射によるPI信号のレベル)を測定する。また、本実施形態では、信号レベル測定部41は、信号面反射信号Tのレベル(すなわち、信号面反射によるPI信号のレベル)についても測定する。
具体例として、光ディスク装置1が複数種類の光ディスク媒体に対応している場合、光ディスク装置1は、新たに光ディスク媒体Mがセットされた場合や、光ディスク装置1の電源が投入された場合などにおいて、まず光ディスク媒体Mのディスク種別を判定する必要がある。この種別判定処理においては、例えば、表面反射信号S及び信号面反射信号Tを検出し、両者を検出した際の対物レンズ36の位置の違いから、光ディスク媒体Mの表面と信号面との間の距離を算出し、当該算出した距離を使用することによってディスク種別の判定が行われる。すなわち、光ディスク装置1は、この種別判定処理において、表面反射信号Sを検出しなければならない。そこで、信号レベル測定部41は、この種別判定処理とともに、表面反射信号SによるPI信号のレベルの測定を行い、表面反射信号レベルLsとして制御部20内の記憶素子に記録する。
具体的に、まず信号レベル測定部41は、スピンドルモータ12を回転駆動して光ディスク媒体Mの回転を開始させるとともに、三軸アクチュエータ14を駆動して光学ピックアップ13の対物レンズ36を光ディスク媒体Mの表面から最も離れた位置(初期位置)に移動させる。この初期位置は、対物レンズ36のフォーカス位置が媒体表面よりも手前側(光学ピックアップ13側)になる位置である。
その後、信号レベル測定部41は、この初期位置から、対物レンズ36を所定速度で媒体表面に近づける動作(以下、スイープ動作という)を開始するように、三軸アクチュエータ14を制御する。そして、スイープ動作中にサーボ信号処理部18が出力する信号を監視し、これらの信号に基づいて表面反射信号Sを検出する。例えば、スイープ動作開始後、最初にPI信号のピークが検出されると、当該ピークを表面反射信号Sによるものと判断し、そのときのPI信号のピークレベル値を取得する。なお、信号レベル測定部41は、スイープ動作開始に先立って、RFアンプ17による信号増幅のためのゲインを予め定められた値に設定しておく。この種別判定処理の際に設定されるゲインは、ディスク種別や光ディスク媒体Mの個体差に関わらず確実に表面反射信号Sを検出できるように、後述するフォーカス検出処理の際のゲインと比較して高い値になっている。信号レベル測定部41は、取得した表面反射信号SによるPI信号のピーク値から、RFアンプ17に設定されたこのゲインの値を用いて信号増幅前の信号レベルを逆算し、算出した値を表面反射信号レベルLsとして記録する。
本実施形態では、光ディスク装置1は、種別判定処理に続いて、セットされた光ディスク媒体Mの物理特性を測定する処理を行うものとする。このような測定を予め行うことで、光ディスク装置1は、個々の光ディスク媒体の物理特性に個体差があっても、セットされた光ディスク媒体Mに対する情報の読み取りや書き込みのたびに調整動作を行うことを省略することができる。このとき測定される物理特性には、光ディスク媒体Mの信号面での光の反射率が含まれる。この反射率は、信号面反射信号Tのレベルによって表される。すなわち、信号レベル測定部41は、この物理特性測定処理の一部として、信号面反射信号Tのレベル測定を行う。
具体的に、信号レベル測定部41は、種別判定処理の後、対物レンズ36を一旦初期位置に戻し、RFアンプ17のゲインを変化させて、再び対物レンズ36のスイープ動作を開始する。そして、例えば、FOK信号がHighになっている間における、最も高いPI信号のピークを、信号面反射信号Tによるものと判定し、そのピークレベル値を取得する。さらに信号レベル測定部41は、取得した信号面反射信号TによるPI信号のピークレベルから、RFアンプ17に設定されたゲインを用いて信号増幅前の信号レベルを逆算し、算出された値を信号面反射信号レベルLtとして制御部20内の記憶素子に記録する。なお、例えば光ディスク媒体Mが複数のデータ記録層を備えている場合、信号レベル測定部41は、複数の信号面のそれぞれについて、その信号面反射信号TのPI信号のピークレベルを測定し、得られたピークレベルの代表値(平均値など)に基づいて信号面反射信号レベルLtを算出してもよい。
予測部42は、信号レベル測定部41により測定された表面反射信号レベルLsに基づいて、表面反射信号Sが後述するフォーカス検出処理に使用されるフォーカス検出条件を満たすか否かを予測する。具体的に、本実施形態では、予測部42は、表面反射信号レベルLsと、信号面反射信号レベルLtと、の比に基づいて、予測を行う。
以下、予測部42が実行する予測処理の具体例について、説明する。フォーカス検出処理の際には、フォーカス検出部43は、信号レベル測定部41により測定された信号面反射信号レベルLtに基づいて、信号面反射信号TによるPI信号のレベルが所定の目標値Vtになるように、RFアンプ17のゲインを設定する。この目標値Vtは、望ましい条件で信号面反射信号Tを検出できるように、予め定められた値である。ここで、表面反射信号SによるPI信号のレベルと信号面反射信号TによるPI信号のレベルとの比は、RFアンプ17のゲインが変化しても変わらないと考えられる。そのため、信号面反射信号TによるPI信号のレベルが所定の目標値VtになるようにRFアンプ17のゲインが設定された場合に、表面反射信号SによるPI信号のレベルがどの程度になるかは、以下の計算式により算出される。なお、以下では、信号面反射信号TによるPI信号のレベルが目標値Vtになるときの表面反射信号SによるPI信号のレベルを、予測レベルVsと表記する。
Vs=(Ls/Lt)×Vt
前述したように、サーボ信号処理部18は、PI信号のレベルが所定のPI信号閾値Th1を超えた場合に、FOK信号としてHighを出力する。そして、フォーカス検出部43は、フォーカス検出処理において、このFOK信号がHighになることをフォーカス検出条件の一部として用いる。そこで、予測部42は、算出された予測レベルVsがPI信号閾値Th1を超える場合(Vs>Th1の場合)に、表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすと予測する。逆に、予測レベルVsの値がPI信号閾値Th1以下の場合(Vs≦Th1の場合)には、表面反射信号Sはフォーカス検出条件を満たさないと予測する。予測部42は、この予測の結果をフォーカス検出部43に対して出力する。
なお、予測部42は、予測レベルVsを直接にPI信号閾値Th1と比較するのではなく、PI信号閾値Th1に対して所定の補正値αを加算した値と、予測レベルVsと、を比較してもよい。この例では、Vs>(Th1+α)が満たされる場合に、予測部42は表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすと予測する。なお、予測部42は、この補正値αとして、種別判定処理によって判別されたディスク種別ごとに、異なる値を使用してもよい。一般に、書き込み可能な種類の光ディスク媒体においては、情報が書き込まれていない領域と、既に情報が書き込み済みの領域と、で光ディスク媒体の反射率に差が生じる。そこで、この反射率の差に応じて補正値αを定めることによって、フォーカス検出処理の対象となる位置が記録済みの領域又は未記録の領域のいずれであっても表面反射信号SのPI信号レベルがPI信号閾値Th1を超えると想定される場合に、予測部42は表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすと予測することができる。
フォーカス検出部43は、光ディスク媒体Mに記録された情報の読み取りや、光ディスク媒体Mへの情報の書き込みの際に、フォーカス検出処理を行う。すなわち、フォーカス検出部43は、対物レンズ36を媒体表面に対して相対移動させながら、光学ピックアップ13の出力信号が所定のフォーカス検出条件を満たす状態を、対物レンズ36の焦点が光ディスク媒体Mの信号面に一致するフォーカス状態として検出する。ここで、フォーカス検出条件としては、例えば、PI信号のレベルがPI信号閾値Th1を超えることによりFOK信号がHighになっており、かつ、FE信号がFE信号閾値Th2を超えるピーク後にゼロクロスする(すなわち、FZC信号が検出される)、という条件が用いられる。ここで、PI信号閾値Th1は、前述した予測部42による予測に用いられた所定値である。また、FE信号閾値Th2は、種別判定処理により判別されたディスク種別に応じた所定値である。
フォーカス状態が検出されると、フォーカス検出部43は、フォーカスサーボをオンにする制御命令をフォーカス信号処理部18に対して出力する。これにより、光ディスク媒体Mの微少な上下動などに追従して、対物レンズ36のフォーカスが信号面に一致する状態を維持するように、フォーカス信号処理部18による三軸アクチュエータ14の制御が行われ、信号面に対して情報の読み出しや書き込みが可能なフォーカス状態が維持されることとなる。
本実施形態では、フォーカス検出部43は、予測部42による予測の結果を用いてフォーカス検出処理を行う。具体的に、例えばフォーカス検出部43は、予測部42により表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たさないと予測された場合には、通常通り初期位置から対物レンズ36のスイープ動作を実行して、光学ピックアップ13からの出力信号がフォーカス検出条件を満たした時点で、信号面にフォーカスが合う状態になったと判定する。一方、予測部42により表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすと予測される場合、そのままでは、媒体表面にフォーカスが合った状態を信号面にフォーカスが合った状態と誤判定してしまうおそれがある。そこで、フォーカス検出部43は、最初にフォーカス検出条件を満たした出力信号については、表面反射信号Sとして無視する必要がある。そのため、例えばフォーカス検出部43は、初期位置から対物レンズ36のスイープ動作を実行して、出力信号のレベルが所定値を超えてから再び所定値未満まで下がった後、さらに出力信号がフォーカス検出条件を満たした場合に、信号面にフォーカスが合う状態になったと判定する。このときの所定値としては、例えばPI信号閾値Th1が用いられる。
以下、フォーカス検出処理の具体例について、図5のフロー図に基づいて説明する。
フォーカス検出部43は、まず、予測部42によって表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすと予測されたか否かを判定する(S1)。満たさないと判定される場合には、対物レンズ36のスイープ動作を開始して(S2)、サーボ信号処理部18より出力されるFOK信号がHighになるまで待機する(S3)。そして、FOK信号としてHighが出力される(すなわち、PI信号のレベルがPI信号閾値Th1を超える)と、続いてフォーカス検出部43は、FE信号がFE信号閾値Th2を超えるピーク後にゼロクロスしたことを示すFZC信号が検出されたか否かを判定する(S4)。FZC信号が検出されない間は、S3に戻って処理が繰り返される。一方、FZC信号が検出されると、フォーカス検出部43はフォーカスサーボオンの制御を行う(S5)。これにより、スイープ動作開始後、最初にFOK信号がHighで、かつFZC信号が検出された時点で、信号面にフォーカスが合ったと判定されることとなる。
一方、S1において表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすと予測される場合、フォーカス検出部43は、まず制御部20の記憶素子に含まれるFH(FOK High)レジスタに保持される値を、0にリセットする(S6)。このFHレジスタは、後続の処理におて、FOK信号がHighになった回数をカウントするために用いられる。その後、フォーカス検出部43は、スイープ動作を開始して(S7)、サーボ信号処理部18より出力されるFOK信号がHighになるまで待機する(S8)。前述の場合と異なり、FOK信号がHighになったと判定された場合、フォーカス検出部43は、S6でリセットされたFHレジスタに保持される値に対して、1を加算するインクリメント処理を行う(S9)。そして、このFHレジスタに保持される値が1か否かを判定することによって、FOK信号のLowからHighへの切り替わりが1回目か否かを判定する(S10)。FHレジスタの値が1と判定される場合、フォーカス検出部43は、FOK信号がLowになるまで待機し(S11)、FOK信号がLowになった後、再びS8に戻ってFOK信号がHighになるのを待つことになる。そして、次にFOK信号がHighになった場合、フォーカス検出部43は、S9において再びFHレジスタの値をインクリメントする。その結果、FHレジスタの値は1ではなくなるので、続くS10の処理において、フォーカス検出部43は、LowからHighへの切り替わりが2回目と判定することとなる。
S10でFHレジスタの値が1ではなく、FOK信号のLowからHighへの切り替わりが2回目と判定されると、フォーカス検出部43は、表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たさないと予測された場合と同様に、S4の処理を行って、信号面反射信号TによるFZC信号の検出を行う。このとき、フォーカス検出部43は、S8からS11までの処理によって、FOK信号が1回LowからHighになった後、再びLowに戻るのを待ってから、フォーカス検出条件を満たす出力信号の検出を行っている。サーボ信号処理部18によって表面反射信号SによるFZC信号が検出されるとしても、このFZCはFOK信号が1回目にLowからHighになった後、再びLowに戻るまでの間に発生すると予測されるので、この図5に示したフローの処理によれば、表面反射信号SによるFZC信号は無視されることとなる。
なお、図5のフローには示されていないが、例えば光ディスク媒体Mが2層以上のデータ記録層を備えており、光学ピックアップ13側から見て2層目以降のデータ記録層がデータ読み出しや書き込みの対象となっている場合には、フォーカス検出部43は、S4の処理において、FOK信号がHighになっている間に検出されたFZC信号をカウントし、対象とする信号面までの信号面の数に応じた数のFZC信号が検出された後に、S5のフォーカスサーボオンの制御を行う。これにより、フォーカス検出部43は、表面反射信号SによりFOK信号がHighになってしまうか否かに関わらず、信号面反射信号Tだけをカウントして、読み出しや書き込みの対象とする信号面にフォーカスが合った状態を検出することができる。
また、初期位置からスイープ動作が開始された後、所定時間が経過してもフォーカス検出条件を満たす信号を検出できなかった場合や、S5によるフォーカスサーボオンの後、信号面に対する情報の読み出しや書き込みに失敗した場合、エラー発生とみなされ、フォーカス検出処理の再実行(リトライ動作)が行われる。このようなリトライ動作は、予測部42による予測が正しくなかった場合にも必要となる可能性がある。すなわち、表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たさないと予測されたにも関わらず、フォーカス検出処理時に表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たしてしまった場合、光ディスク装置1は、信号面ではなく媒体表面にフォーカスが合った状態でデータの読み出しや書き込みを試行してしまう可能性がある。また、表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすと予測されたにも関わらず、フォーカス検出処理時に表面反射信号SのPI信号レベルがPI信号閾値Th1を超えなかった場合、信号面反射信号Tを検出できずに所定時間が経過してしまうおそれがある。
そこで、このような場合には、フォーカス検出部43は、リトライ動作を実行する。このリトライ動作は、一般に、フォーカス検出条件を変更してフォーカス検出処理を再実行する動作である。ここで、本実施形態では、フォーカス検出部43は、1回目のフォーカス検出処理において表面反射信号Sについてどちらの予測に基づいて処理を行ったかに応じて、リトライ動作時のフォーカス検出条件の変更方法を変えてもよい。
具体例として、フォーカス検出部43は、FZC信号を検出するためのFE信号閾値Th2を変更して、リトライを行うこととする。ここで、表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たさないとの予測に基づくフォーカス検出処理に失敗した場合には、FE信号閾値Th2を所定の差分値ΔTh2だけ大きくしてリトライ動作を行う。この1回目のリトライ動作にも失敗した場合には、今度は逆に最初のフォーカス検出処理の際のFE信号閾値Th2から所定の差分値ΔTh2だけ小さくしたFE信号閾値Th2を用いて、再びリトライ動作を行う。その後は、フォーカス検出部43は、この差分値ΔTh2を大きくしながら、初期のFE信号閾値Th2より大きなFE信号閾値Th2及び初期のFE信号閾値Th2より小さなFE信号閾値Th2でのリトライ動作を交互に繰り返して、信号面反射信号Tの検出を試みる。
一方、表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすとの予測に基づくフォーカス検出処理に失敗した場合には、最初に、FE信号閾値Th2を所定の差分値ΔTh2だけ小さくしてリトライ動作を行う。そして、次のリトライ動作の際には、逆に初期のFE信号閾値Th2から所定の差分値ΔTh2だけ大きなFE信号閾値Th2を用いて、リトライ動作を行う。このように予測結果に応じてリトライ動作の際のフォーカス検出条件の変更方法を変えることにより、表面反射信号Sの検出に関する予測の誤りに起因してフォーカス検出処理に失敗した場合に、より少ない回数のリトライ動作でフォーカス検出処理を成功させることが期待できる。
なお、フォーカス検出部43は、FE信号閾値Th2だけに限らず、予測部42による予測結果に応じて、フォーカス検出処理に失敗した場合のリトライ動作において、PI信号閾値Th1を変化させることとしてもよい。あるいは、フォーカス検出部43は、最初にフォーカス検出処理に失敗した場合、予測部42による予測結果と逆の予測に基づいて、リトライ動作を実行することとしてもよい。
以上説明した本実施の形態に係る光ディスク装置1によれば、フォーカス検出処理の実行に先立って、表面反射信号Sがフォーカス検出条件を満たすか否かの予測を行い、この予測の結果に応じてフォーカス検出処理の方法を変更することによって、表面反射信号Sを検出せずに信号面反射信号Tだけを検出するようなフォーカス検出条件の設定が困難な場合にも、精度よく信号面反射信号Tを検出することができる。
なお、本発明の実施の形態は、以上説明したものに限られない。例えば以上の説明においては、FE信号とPI信号との組み合わせによってフォーカス状態の検出を行うことしたが、これに限らず、いずれか一方の信号のみによりフォーカス検出を行ったり、他の種類の信号も用いてフォーカス検出を行ったりすることとしてもよい。また、FE信号やPI信号が満たすべき条件も、以上説明したものに限られない。例えば光ディスク装置1は、複数の閾値を用いるなどしてFE信号がゼロクロスする時点を検知することとしてもよい。
本発明の実施の形態に係る光ディスク装置の構成例を表すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る光ディスク装置の光学ピックアップの内部構成例を表す概要図である。 本発明の実施の形態に係る光ディスク装置においてRFアンプ及びサーボ信号処理部が出力する信号の例を表す説明図である。 本発明の実施の形態に係る光ディスク装置の機能例を表す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る光ディスク装置が実行するフォーカス検出処理の流れの一例を示すフロー図である。
符号の説明
1 光ディスク装置、11 媒体支持部、12 スピンドルモータ、13 光学ピックアップ、14 三軸アクチュエータ、15 送りモータ、16 駆動回路、17 RFアンプ、18 サーボ信号処理部、19 記録信号処理部、20 制御部、31 発光素子、32 偏光ビームスプリッタ、33 コリメータレンズ、34 コリメータレンズ駆動部、35 立ち上げミラー、36 対物レンズ、37 フォトディテクタ、41 信号レベル測定部、42 予測部、43 フォーカス検出部。

Claims (6)

  1. 光ディスク媒体に記録された情報を読み取る光ディスク装置であって、
    対物レンズを備え、前記光ディスク媒体での反射光に応じた出力信号を出力する光学ピックアップと、
    前記光学ピックアップの出力信号を所与のゲインで増幅して出力する増幅器と、
    前記光学ピックアップの対物レンズを、前記光ディスク媒体の表面に対して、当該表面までの距離を変化させる方向に相対移動させる駆動部と、
    前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りの際に、前記駆動部により前記対物レンズを前記表面に対して相対移動させながら、前記光学ピックアップの出力信号を前記増幅器が増幅して得られる信号、当該信号のレベルが所定の閾値を上回るという条件を含む所定の検出条件を満たす状態を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスク媒体の信号面に一致するフォーカス状態として検出するフォーカス検出手段と、
    前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りに先立って、前記表面での反射光に応じた反射信号を、前記フォーカス状態の検出が行われる際のゲインとは異なるゲインで前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルを測定する信号レベル測定手段と、
    前記測定された信号のレベルに基づいて、前記フォーカス状態の検出の際に、前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルが前記所定の閾値を上回るか否かを予測する予測手段と、
    を含み、
    前記フォーカス検出手段は、前記予測手段により、前記フォーカス状態の検出の際に前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号が前記所定の閾値を上回ると予測された場合、前記相対移動の開始後、前記光学ピックアップの出力信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルが最初に前記所定の閾値を上回った状態を、前記表面での反射信号によるものとみなして、前記フォーカス状態の検出を行う
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の光ディスク装置において、
    前記信号レベル測定手段は、前記信号面での反射光に応じた反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルをさらに測定し、
    前記予測手段は、前記信号レベル測定手段によって測定された、前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルと、前記信号面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルと、の比に基づいて、前記予測を行う
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  3. 請求項1又は2記載の光ディスク装置において、
    前記フォーカス検出手段は、前記予測手段により、前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号が前記所定の閾値を上回ると予測される場合、前記対物レンズを前記表面に近づける方向に相対移動させつつ、前記出力信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルが前記所定の閾値を超えてから再び前記所定の閾値未満まで下がった後に、前記フォーカス状態の検出を行う
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 対物レンズを備え、光ディスク媒体での反射光に応じた出力信号を出力する光学ピックアップと、前記光学ピックアップの出力信号を所与のゲインで増幅して出力する増幅器と、前記光学ピックアップの対物レンズを、前記光ディスク媒体の表面に対して、当該表面までの距離を変化させる方向に相対移動させる駆動部と、を備え、前記光ディスク媒体に記録された情報を読み取る光ディスク装置の制御方法であって、
    前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りの際に、前記駆動部により前記対物レンズを前記表面に対して相対移動させながら、前記光学ピックアップの出力信号を前記増幅器が増幅して得られる信号、当該信号のレベルが所定の閾値を上回るという条件を含む所定の検出条件を満たす状態を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスク媒体の信号面に一致するフォーカス状態として検出するフォーカス検出ステップと、
    前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りに先立って、前記表面での反射光に応じた反射信号を、前記フォーカス状態の検出が行われる際のゲインとは異なるゲインで前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルを測定する信号レベル測定ステップと、
    前記測定された信号のレベルに基づいて、前記フォーカス状態の検出の際に、前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルが前記所定の閾値を上回るか否かを予測する予測ステップと、
    を含み、
    前記フォーカス検出ステップでは、前記予測ステップにおいて、前記フォーカス状態の検出の際に前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号が前記所定の閾値を上回ると予測された場合、前記相対移動の開始後、前記光学ピックアップの出力信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルが最初に前記所定の閾値を上回った状態を、前記表面での反射信号によるものとみなして、前記フォーカス状態の検出を行う
    ことを特徴とする光ディスク装置の制御方法。
  5. 対物レンズを備え、光ディスク媒体での反射光に応じた出力信号を出力する光学ピックアップと、前記光学ピックアップの出力信号を所与のゲインで増幅して出力する増幅器と、前記光学ピックアップの対物レンズを、前記光ディスク媒体の表面に対して、当該表面までの距離を変化させる方向に相対移動させる駆動部と、を備え、前記光ディスク媒体に記録された情報を読み取る光ディスク装置を制御するプログラムであって、
    前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りの際に、前記駆動部により前記対物レンズを前記表面に対して相対移動させながら、前記光学ピックアップの出力信号を前記増幅器が増幅して得られる信号、当該信号のレベルが所定の閾値を上回るという条件を含む所定の検出条件を満たす状態を、前記対物レンズの焦点が前記光ディスク媒体の信号面に一致するフォーカス状態として検出するフォーカス検出手段、
    前記光ディスク媒体に記録された情報の読み取りに先立って、前記表面での反射光に応じた反射信号を、前記フォーカス状態の検出が行われる際のゲインとは異なるゲインで前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルを測定する信号レベル測定手段、及び
    前記測定された信号のレベルに基づいて、前記フォーカス状態の検出の際に、前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルが前記所定の閾値を上回るか否かを予測する予測手段、
    としてコンピュータを機能させ、
    前記フォーカス検出手段は、前記予測手段により、前記フォーカス状態の検出の際に前記表面での反射信号を前記増幅器が増幅して得られる信号が前記所定の閾値を上回ると予測された場合、前記相対移動の開始後、前記光学ピックアップの出力信号を前記増幅器が増幅して得られる信号のレベルが最初に前記所定の閾値を上回った状態を、前記表面での反射信号によるものとみなして、前記フォーカス状態の検出を行う
    ことを特徴とするプログラム。
  6. 請求項5記載のプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。
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