JP4549328B2 - 副生油処理装置及び副生油処理方法 - Google Patents

副生油処理装置及び副生油処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4549328B2
JP4549328B2 JP2006229218A JP2006229218A JP4549328B2 JP 4549328 B2 JP4549328 B2 JP 4549328B2 JP 2006229218 A JP2006229218 A JP 2006229218A JP 2006229218 A JP2006229218 A JP 2006229218A JP 4549328 B2 JP4549328 B2 JP 4549328B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boiler
exhaust gas
product oil
temperature exhaust
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006229218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008051431A (ja
Inventor
光信 山田
優司 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Organic Chemicals Ind.,Ltd.
Raiznext Corp
Original Assignee
Osaka Organic Chemicals Ind.,Ltd.
Shinko Plantech Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Organic Chemicals Ind.,Ltd., Shinko Plantech Co Ltd filed Critical Osaka Organic Chemicals Ind.,Ltd.
Priority to JP2006229218A priority Critical patent/JP4549328B2/ja
Publication of JP2008051431A publication Critical patent/JP2008051431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4549328B2 publication Critical patent/JP4549328B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
  • Incineration Of Waste (AREA)

Description

本発明は、化学工場より排出される廃液の処理装置に関する。特に本発明は廃液である副生油を燃焼処分するにあたり、副生油をボイラー燃料として利用するのみならず、廃熱の利用機能を有し、更に、その排ガスに含まれる重金属の回収も行う装置及び方法に関する。
従来より、石油化学工場や一般化学工場から排出される副生油の廃液としての処理は、中間処理業者により産業廃棄物として場外処理されるのが一般的である。すなわち、その処理方法は、廃棄物中間処理業者により燃焼処理されて、燃焼後の残渣は最終処分場にて埋め立てられる。
この副生油の種類としては、金属酸化物含有の蒸留残渣や燃焼時に粉塵を発生するシラン化合物副生油またチタン化合物含有副生油とハロゲン化合物を含有する副生油等があるが、こられのうちハロゲン化合物を含有する副生油を除き、その他の金属酸化物含有の蒸留残渣や燃焼時に粉塵を発生するシラン化合物副生油、チタン化合物含有副生油等は、ボイラーで燃焼させて発生熱の回収利用、そしてその排ガスから副生油に含まれる灰分を有価金属として捕集し資源の再利用が望まれる。
ところで、金属化合物含有の蒸留残渣(DZ)は、室温で流動性を失う。そこでこのような流動体から有価金属を回収するためには、その流動体をフィルターで捕捉して、その捕捉したフィルターを燃焼させて有価金属を回収する手段を取り得る。このような公知例としては特許文献1(触媒金属を回収する方法)が挙げられる。
この特許文献1では、触媒金属を含有する流動体組成物が、ポリエチレン等の熱可塑性ポリマー物質で形成されたフィルターで濃縮して捕集された後、再度このフィルターを焼却して触媒金属含有灰として分離する。すなわち、この特許文献1の技術では、金属回収用の専用フィルターを製造して有価金属を捕集後に焼却する工程が必要であるから、時間的に継続した有価金属の回収工程にならない。そこで、より経済的に有効な手段としてはこのような専用フィルターの準備とその焼却が不要な技術が望ましい。
そのような観点で経済的手段として挙げられる方法は、有価金属含有の廃棄物を焼却して、その排ガス中に含まれる金属を集塵する方法であり、この方法は時間的に継続させて捕集可能であり経済的に有効な手段になる。このような有価金属含有ガスから重金属を捕集する手段は特許文献2(低融点有価物の回収方法及び装置)が挙げられる。
この特許文献2では、固形廃棄金属を溶融する電気炉で発生する低融点有価金属含有ガスからガス冷却凝縮装置内で融点以下にガスを冷却して低融点重金属を凝固させ粉粒体として回収する方法を開示している。この開示技術は製鉄所で発生する表面処理スラッジや電気炉ダストのような亜鉛含有量の多い固形廃棄物から主として亜鉛を回収対象とするものである。すなわち、この開示手段は固形廃棄物から重金属を回収するに好適ではあるが、流動体である副生油をボイラー燃料として燃焼させて熱回収を図ると共に重金属回収を図る処理装置を提供していない。
ボイラーで流動体原料を燃焼させて安定した熱エネルギーの回収を図るためには、一定粘度及び一定カロリーの副生油を常に一定量、安定してボイラーに供給する必要がある。しかし、副生油はその種類が変わったり供給量が変動したりするので、副生油のみを燃料とすることは、安定した燃料供給を必要とする一般ボイラーに供し得ない。
特開2003−247028号公報 特開2004−076089号公報
本発明は以上に説明した点に鑑みてなされたもので、第1の課題は、副生油がボイラーで継続的に燃焼可能なように流動性及び燃焼性を維持した上に、副生油の供給が変動しても継続的にボイラーでの燃焼を可能とする技術を提供することであり、第2の課題は、ポリマー等固形物が混在する燃料をボイラー用燃料として確保する技術を提供することであり、第3の課題は、仮に固形物が混在する燃料であっても利用可能とするボイラー技術を提供することにあり、第4の課題は、ボイラーでの燃焼の際に副生油に含有する金属酸化物やシラン等の灰分による熱回収の効率低下を防止する技術を提供することにあり、第5の課題は、ボイラーからの排ガスに含まれる重金属のみならず無機物の灰分を捕集する技術を提供することにあり、第6の課題は、熱交換器によるバグフィルターの熱負荷の低減と回収熱の有効活用をすることにある。そして本発明はこれら第1〜6の課題を全て解決することで廃液としての副生油を燃料の一部として利用すると共に、ボイラーでの燃焼とその熱回収を安定にした上に、副生油に含有する重金属さらには無機物の灰分を容易に捕集する装置及び方法を提供することにある。
第1の課題は、灰分を含む副生油は、まずトルエン等の芳香族炭化水素系溶剤で希釈すると共に蒸留残渣に含まれるモノマーの重合を防止する重合防止剤を添加して流動性を保持する副生油にする。ところで、この副生油の供給は必ずしも継続的に一定量の確保が補償されるものでないが、ボイラーの安定稼動のためには燃料の安定供給が望ましい。そこで、副生油の多少に関わらず一定量の燃料を供給可能なように重油仕込み工程を提供する。そして、燃焼排ガス中のNox低減のために副生メタノールも合わせて添加することで、第1の課題の解決手段とする。
第2の課題は、ボイラーでの燃焼を安定にするためには、この混合油中の固形分を粉砕する湿式粉砕兼用ポンプでボイラー用サービスタンクにこの燃料を圧送することで解決手段とする。
第3の課題は、固形分を粉砕しきれない微細な固形分が仮に燃料中に混在しているとしても、蒸気圧の変動を検知してインバーターを制御することで流量調整を行うボイラー移送ポンプを配置して解決手段とする。通常のボイラーはボイラー圧を圧力伝送機でコントロールモータ(CM)に伝えて、ニードルバルブで供給量を調整するので、ニードルバルブで固形物が詰まる大きな問題があるが、本発明の解決手段ではインバーターで供給量を調整することにより、ニードルバルブが不要となる。この解決手段が燃料供給量低下による失火を防止する画期的なシステムを構成する。そして、本発明では、通常のボイラーで使用する流量計とは異なり、流量密度を計測する密度表示計を配置して燃料用混合液の詰まり防止工程を提供する。通常の流量計(歯車式積算流量計)は固形物を噛み込み、失火の可能性があるが、本発明の解決手段ではこの詰まりによる失火の危険性を回避できる。これらの解決手段で第3の課題を解決する。
第4の課題は、(1)その供給工程による供給量調整をしてボイラーに混合油を移送してボイラーで燃焼後、スートブローで煙管に付着する副生油含有物を除去してボイラーでの熱効率を維持する工程を提供する。そして更に、(2)ボイラーからの高温排ガスを排ガス熱回収器として熱交換器を用いて熱回収工程を提供する。そして、この熱回収工程では蒸気を煙管に噴射するスートブローを備え煙管に付着した重金属やシラン等無機物の灰分を取り除くことで、第4の課題の解決手段とする。
第5の課題は、バグフィルター集塵機に熱回収工程で冷却された排ガスを通過させて、排ガス中に含まれる灰分を捕集する工程を提供する。この工程で使用するバグフィルターは生石灰コーティングのない極細繊維のPTFEを用いて灰分を捕集するものであり、この構造により金属酸化物を有価物として捕集できる。例えば錫化合物系列の副生油を含む排ガスから酸化錫の捕集に好適であり、このバグフィルター集塵機を配置した工程を提供することで第5の課題の解決手段とする。
第6の課題は、前記第5の課題のバグフィルターが耐熱温度200℃以下のテフロン(登録商標)製であり約280℃程度までの排ガス冷却が不可欠になるので、外気利用冷却法や露点温度制御が煩雑な水冷法と異なるガス−ガス熱交換器を用いることで集塵機の容積が過大になる第6の課題を解決する。この熱交換器を用いる方法は集塵機を小型にできて、排ガス温度のコントロールが容易になる。
請求項1に係る発明は、廃液としての副生油と通常の業務用燃料であるA重油とを混合する混合装置を備えることで先の第1の課題を解決して、混合液内の固形分を破砕する装置を備えることで次の第2の課題を解決して、前記混合液の詰まり防止対策をもつボイラーを備えることで更に第3の課題を解決して、そして、前記ボイラーからの排ガスに含まれる熱量の回収と粉塵とを捕集する手段を備えることで第4〜6の課題を解決する構成を特徴とする副生油処理装置を提供することにある。
請求項2に係る発明は、第1の課題に対して重合防止剤を添加する手段であって、具体的な予備的実現手段を提供するものであり、請求項1の発明をより具体化して提供する。
請求項3に係る発明は、第1の課題に対して副生油とA重油とを混合させた上に水分離装置を備えた手段であって、この課題に対してより具体的な実施手段を明らかにすることにより、請求項1の発明を請求項2とは異なる別の観点により具体化して提供する。
請求項4に係る発明は、第2の課題に対して破砕装置を備える具体的な実現手段を提供するものであり、請求項1の発明をより具体化して提供する。
請求項5に係る発明は、第3の課題に対してインバーター制御のボイラー移送ポンプを備える具体的な実現手段を提供することにより、ボイラー機能を実現する請求項4の発明をより具体化して提供する。
請求項6に係る発明は、第4の課題(1)に対して水蒸気によるスートブローを備える具体的な実現手段を提供するものであり、請求項5の発明をより確実に具体化する技術を提供する。
請求項7に係る発明は、第4の課題(2)と第6の課題に対して熱回収装置による具体的な実現手段を提供するものであり、請求項1の発明をより確実に具体化する技術を提供する。
請求項8に係る発明は、捕集する重金属を明確に限定した上、第5の課題に対して集塵機による具体的な実現手段を提供するものであり、請求項7の発明をより確実に具体化する技術を提供する。
請求項9に係る発明は、重金属含有の副生油に希釈剤と重合防止剤とを加える添加装置と、前記添加装置で生成した副生油とA重油とを混合する混合装置とを備えることで先の第1の課題を解決して、前記混合装置で生成した混合液内の固形分を砕いて移送する破砕装置を備えることで次の第2の課題を解決して、前記破砕装置で移送された燃料油を燃焼させるボイラーであって、前記混合液の詰まり防止対策をもつボイラーを備えることで更に第3の課題を解決して、そして、前記ボイラーで生成した高温排ガスの熱回収をする熱交換器と、前記熱交換器で熱回収された低温排ガスから、前記重金属を捕集する集塵機とを備え、前記ボイラーに設けるボイラー部スートブローと前記熱交換器に設ける熱回収部スートブローと前記集塵機に設けるエアーブローにより前記重金属を回収することで第4〜6の課題を解決する構成を特徴とする副生油処理装置を提供する。
請求項10に係る発明は、廃液としての副生油とA重油との重油仕込工程での混合で第1の課題を解決して、この混合液内の固形分を破砕工程の破砕で第2の課題を解決して、前記破砕された混合液の燃焼工程での燃焼で第3の課題を解決して、前記燃焼工程で生成する排ガスを熱回収工程にて熱回収を行うことで第4の課題を解決して、前記熱回収後に排ガスの捕集工程を通過させて前記排ガスの中から粉塵を捕集することで第5と6の課題を解決することを特徴とする副生油処理方法を提供する。
請求項11に係る発明は、第1の課題に対して重合防止剤を添加する予備的な実現方法を提供するものであり、請求項10の発明をより具体化して提供する。
請求項12に係る発明は、第1の課題に対して副生油とA重油を混合すると共に水分離工程を有する方法であって、この課題に対してより具体的方法で請求項11の発明を提供する。
請求項13に係る発明は、第2の課題に対して固形分の破砕する具体的な実現方法を提供するものであり、請求項12の発明をより具体化して提供する。
請求項14に係る発明は、第3の課題に対してインバーターで流量調整を行ってボイラー燃料を移送することで具体的な実現方法で請求項13の発明をより具体化して提供する。
請求項15に係る発明は、第4の課題に対して具体的な実現手段を提供することにより、燃焼工程のスートブロー機能を実現する請求項14の発明をより具体化して提供する。
請求項16に係る発明は、第4の課題に対してボイラーの煙管の詰まりを水蒸気で剥離させる方法を提供するものであり、請求項15の発明をより具体化して提供する。
請求項17に係る発明は、第6の課題に対して熱回収による具体的な実現方法を提供するものであり、請求項10の発明をより具体化して提供する。
請求項18に係る発明は、請求項17の発明において回収すべき物質を特定してより具体化して提供する。
請求項19に係る発明は、燃焼工程のスートブローで重金属を捕集する第5の課題に対する具体的な実現方法を提供するものであり、請求項17の発明をより具体化して提供する。
請求項20に係る発明は、副生油に限ることはなく他の燃料であっても、本発明の装置を動作可能とする方法であり、汎用性の高い本発明を提供する。
請求項21に係る発明は、混合装置と破砕装置と熱交換器と集塵機とを組み合わせて、第1の課題から第6の課題までを解決できるシステムを実現する重金属含有灰分のスートブロー技術を備えたボイラーを提供する。
請求項22に係る発明は、混合装置と破砕装置と熱交換器と集塵機とを組み合わせて、第1の課題から第6の課題までを解決できるシステムを実現する重金属含有灰分のスートブロー技術を備えた熱交換器を提供する。
請求項23に係る発明は、混合装置と破砕装置と熱交換器と集塵機とを組み合わせて、第1の課題から第6の課題までを解決できるシステムを実現するボイラー部スートブローと熱回収部スートブローとで重金属含有灰分を剥離生成して、この生成された重金属含有灰分を捕集する集塵機を提供する。
本発明の請求項1に記載の副生油処理装置は、産業廃棄物として場外処理される副生油の処理を一貫して場内処理を可能するもので、一般ボイラーの機能を持つ上に副生油に含有する重金属の捕集が可能となる。すなわち、従来の廃棄処理費用と外部処理でのマニフェスト作成を不要として、さらにボイラー燃料費の低減、製造プロセスの情報漏えいの防止、そして、化学工場より排出される副生油を有効利用することで、熱の回収と資源の再利用を可能とする装置を提供できるという特有の効果を奏する。
本発明の請求項2に記載の副生油処理装置は、請求項1の効果に加え、副生油をより確実な燃料として維持することができるので、請求項1に記載の副生油処理装置をより信頼性を上げて稼動させることができる。
本発明の請求項3に記載の副生油処理装置は、請求項1の効果に加え、供給量が不安定な副生油であっても、ボイラーを常に安定して稼動させることができるので、請求項1に記載の副生油処理装置をより効率よく稼動できる。
本発明の請求項4に記載の副生油処理装置は、請求項1の効果に加え、副生油中に固形物が含まれていたとしても、ボイラーを常に安定して稼動させることができるので、請求項1に記載の副生油処理装置をより効率よく稼動できる。
本発明の請求項5に記載の副生油処理装置は、請求項4の効果に加え、失火を防いだボイラー機能も併せ持つことを明確して、請求項1に記載の副生油処理装置が産業上より有効に利用できる。
本発明の請求項6に記載の副生油処理装置は、請求項1あるいは請求項5の効果に加えて、効率のよい熱回収を図ることができるので、熱エネルギーコストをより削減できる。
本発明の請求項7に記載の副生油処理装置は、請求項1の効果に加え、効率のよい熱回収を図るのみならず、粉塵の容易な捕集を図ることができる。
本発明の請求項8に記載の副生油処理装置は、請求項1の効果に加え、副生油に含有する無機物を確実に捕集できる。
本発明の請求項9に記載の副生油処理装置は、添加装置と、混合装置と、破砕装置と、ボイラーと、熱交換器と、この熱交換器からの温風を熱風必要機器に送出する吸気調整器と、集塵機から成る個々の汎用装置の組み合わせで副生油の処理を一貫して場内処理を可能するものであり、極めて安価に信頼性よく場内処理システムを実現して副生油の有効利用を可能として、熱の回収と資源の再利用を実現する装置を提供できるという特有の効果を奏する。
本発明の請求項10に記載の副生油処理方法は、本発明の請求項1記載の装置を利用することで得られる効果と実質同一の実施効果として得ることができる。
本発明の請求項11乃至18に記載の副生油処理方法は、請求項2乃至8記載の装置の利用をすることで得られる効果と実質同一の実施効果として得ることができる。
本発明の請求項19に記載の副生油処理方法は、請求項18に記載の効果に加えて、スートブローも利用して、より確実な無機物を含む粉塵の回収を実現する実施効果を得ることができる。
本発明の請求項20に記載の副生油処理方法は、請求項10に記載の効果に加えて、仮に副生油が燃料の対象でない場合であっても、熱回収機能が作動可能になるので、汎用性の高い効果を有する。
本発明の請求項21乃至23に記載のボイラー、熱交換器、集塵機のそれぞれは、それぞれ請求項1あるいは請求項9の効果を有する装置のシステムを実現できる。
本発明の最良の形態を以下の実施例で詳細に説明する。
本発明の第1の実施例の全体構造を図1、図2、図3、図4、図5で説明する。図1は副生油に重油を攪拌して加えて、副生油の供給不足に際しても安定したボイラー燃料を生成する重油仕込み工程のための準備工程(1a)を示し、図2は副生油をボイラー燃料の一部として他の燃料と攪拌する重油仕込み工程(1b)であり、第1の課題を解決する実施例である。図3は重油仕込み工程で製造した混合油をボイラーで安定して燃焼させるために、混合油中の固形分の破砕工程(100)であり、第2の課題を解決する実施例である。図4はボイラーへの移送ポンプとボイラーとで構成する燃焼工程であり、第3の課題を解決する実施例である。図5はスートブローで熱効率を維持し排ガスの熱回収を図ると共に排ガスを高温から低温に変える熱交換器と、有価金属である錫を捕集する集塵器で構成する重金属等の回収工程であり、第4〜6の課題を解決する実施例である。
図1と図2を用いて重油仕込み工程(1a、1b)を詳述する。副生油容器(10)には石油化学工場あるいは一般化学工場の製造工程の蒸留残渣である重金属含有の副生油(以下、DZと略記する。)を貯えてある。この含有する重金属としては、錫を例として以後の工程を説明する。しかしながら、含有する重金属が錫以外の場合においても、本願発明の装置及び方法は適用可能であるので、後述の燃焼行程でダイオキシンを発生するようなハロゲン化合物および毒性物質以外であれば、例えば他の重金属含有副生油や燃焼時に回収すべき灰分を生成する副生油を貯えてもよい。
通常、DZは常温で流動性を失う。そこでDZのポンプ移送を可能にするために希釈溶剤(12)を添加する。なお、この希釈溶剤(12)の添加は副生油容器(10)に副生油を貯える前の工程で添加してもよい。この希釈溶剤は芳香族炭化水素系のトルエンを用いて、DZ:トルエンを1:1で希釈する。そこでDZは常温でも流動性を持つことができるようになるが、粗大ポリマー固形物が依然として含まれるので、フィルター(14)で濾過した後、仕込みポンプ(16)で送出する。このフィルター(14)を備えることで仕込みポンプ(16)での詰まりが防止される。又、この仕込みポンプ(16)は空転防止スイッチ(図示せず)を備えた自吸式ポンプであり、このスイッチでポンプの保護と臭気飛散を防止する。そして、仕込みポンプ(16)部分には配管の詰まり保護用の溜まり抜きノズル(18)と副生油槽(10)の底に溜まる水分を廃水タンク(図示せず)に送る廃水ノズル(20)を設けている。この廃水は凡その水分を除去するもので、ここで除去し切れなかった水分は後述の重油混合タンク部分での重油仕込み工程(1b)で分離できる。
仕込みポンプ(16)から送出された副生油は、残留残渣に含まれるモノマーの重合を防ぐために、重合防止剤(22)を添加する。すなわち、重合防止剤添加槽(24)では、重合防止剤(22)を仕込んだ後、副生油注入バルブ(26)から入る希釈溶剤を添加した副生油をその重合防止剤で洗いながら仕込み、出口バルブ(28)から重油混合タンクに送る。この仕込み中はバイパスバルブ(30)で副生油が重油混合タンク(50、52)に送られないようにしてある。適量の重合防止剤(22)を添加した後は、バイパスバルブ(30)から、直接に副生油を重油混合タンク(50、52)に送出する。これらのバルブ(26、28、30)は、流体通過面積が最大の管路になるフルボアーバルブで構成する。
廃メタノールタンク(32)は、他の製造工程で生成され副生される廃メタノールを貯えて、この廃メタノールを、後述の燃焼工程で生成される排ガス中のNoxの低減のために、メタノール移送ポンプ(34)で重油混合タンク(50、52)に送る。なお、本願発明で述べる副生油は、前述の金属酸化物含有副生油にこの廃メタノールを混合させることもできる装置であり、以後、廃メタノールを含めた副生油として説明する。
重油タンク(36)は、DZの供給量が変動して、場合によっては途切れた事態になるとしても、後述のボイラーが通常のボイラーとして稼動させるために備える。そして、A重油は重油移送ポンプ(38)で供給する。このA重油は、DZを燃料の一部とする場合あるいはDZ以外の副生油を燃料の一部とする場合の燃料粘度やカロリー調整を可能とする。すなわち、副生油槽(10)と重合防止剤添加槽(24)と廃メタノールタンク(32)に加えて重油タンク(36)を備え、A重油を常に供給する構成にすることは、多様な副生油に応じて移送ハンドリングを容易にできて、さらに燃焼時の発熱量調整を可能とするのみならず、燃料として副生油の供給量が変動したとしても安定したボイラー用燃料を提供できるようになる。ここで得られる燃料は副生油を希釈したものであり、この希釈した混合油は、(1)流動性を確保する粘度調整と(2)燃焼性を保証するカロリー調整とが図られるので継続的燃焼を維持できる。
重合防止剤(22)を含むDZは副生油管路(40)を経由して、メタノール移送ポンプ(34)からの廃メタノールはメタノール管路(42)を経由して、重油移送ポンプ(38)からのA重油は重油管路(44)を経由して、各燃料素材を2つの重油混合タンク(50、52)に送る。なお、DZ等副生油を燃料の一部として使用しない場合は、重油サブ管路(46)を経由してA重油を重油移送ポンプ(38)から直接後述のサービスタンクに送る。
重油混合タンク(50、52)は、副生油容器(10)からの副生油と、廃メタノールタンク(32)からの廃メタノールと、重油タンク(36)からのA重油とをモータ(54、56)で駆動される回転羽根(58、60)で混合する槽である。この重油混合タンク(50、52)と副生油管路(40)との間に三方エア作動バルブ(62)が設けてある。同様にメタノール管路(42)と重油管路(44)との間にも三方エア作動バルブ(64、66)が設けてある。この三方エア作動バルブ(62、64、66)は、2つの重油混合タンク(50、52)のいずれか一方へ副生油等の移送を選択する機能を与えるものであり、誤操作の防止ができる。そして、この重油混合タンク(50、52)には、混合油のそれぞれの重量を感知するセンサーとしてロードセル(68、70)が設けてあり、溶液の混合比率の調整が可能である。このロードセル(68、70)は、メタノール移送ポンプ(34)と重油移送ポンプ(38)及び三方エア作動バルブ(62、64、66)と連動しており、この重油混合タンク(50、52)での仕込みオーバーを防止できると共に、重油混合タンク(50、52)での混合比率をコントロールして燃焼排ガス中のNoxの低減を図ることができる。
次に、重油混合タンク(50、52)内の回転羽根(58、60)で混合された混合油は、出口バルブ(72、74)のいずれかから次の粉砕工程に送出する。ここで、この重油混合タンク(50、52)を2つ設けることは、一方のタンクから混合油を送出している間に、他方のタンクで混合の準備を行うので、混合油を連続して送出できる上に、バックアップタンクとしても利用できるのでボイラー用燃料の安定供給が図れる。
この重油混合タンク(50、52)送出部にはプッシュボタンで点灯する透視灯(76、78)と監視部(80、82)を設けることで、水分の混入を監視する。この監視は目視であってもあるいは分析計を用いるものでも可能である。この監視部(80、82)で水分を検知した場合は、混入水分を廃水ポンプ(84)で廃水タンク(図示せず)に送る。これらで構成する水分離装置で水分が十分に分離された混合燃料は、混合油管路(86)を介して粉砕工程に送る。なお、この重油混合タンク(50、52)には、後述のサービスタンクでオーバーフローした混合燃料を帰還する循環管路(88)と、その帰還油を2つの重油混合タンク(50、52)に選択的に送る三方エア作動バルブ(90)を備え、さらに脱臭用管路(92)も併せ備えている。
図3に示す破砕工程(100)は、重油混合タンク(50、52)から混合油管路(86)を経由して移送する混合油の固形分を更に細かく粉砕して、ボイラー燃料油として最終的に生成する工程である。この破砕工程は破砕機(102)とサービスタンク(104)とその周辺管路(46、88、92、106)で構成する。破砕機(102)は、液中固形物を破砕、分散、混合、圧送する湿式破砕機(102)であって、破砕、分散、混合、圧送の機能を有しているので、設備がコンパクトにすることが出来る。そして、この破砕機(102)は、重油混合タンク(50、52)から送出された混合油中の固形物を微細粒に破砕できるので、混合油のボイラー燃焼を可能にする。
図3に示す湿式破砕機(102)で均一化されたボイラー燃料は、管路(106)を経由してサービスタンク(104)に貯える。このサービスタンク(104)には、透視灯(108)とレベル計(LISA)(110)が備えてあり、このレベル計(110)でサービスタンク(104)の液面調整をするレベルコントロール機能を有している。さらに重油混合タンク(50、52)への循環管路(88)を設けてあるので、仮にこのレベルコントロール機能が故障したとしても、オーバーフローしたボイラー燃料は自動的に重油混合タンク(50、52)に三方エア作動バルブ(90)を経由して戻すことができる二重の安全構造である。そして、このサービスタンク(104)で常に貯えるボイラー燃料は出口バルブ(112)から燃料管路(114)を経由して次の燃焼工程(120)に送る。
図1に示した重油タンク(36)からA重油を、直接、重油サブ管路(46)経由でこのサービスタンク(104)あるいは燃焼工程への移送は、図3に示すサービスタンク入口バルブ(116)とサービスタンクバイパスバルブ(118)を重油サブ管路(46)に設けて、サービスタンク(104)あるいは燃料管路(114)に接続して行う。なお
このサービスタンク(104)は脱臭用管路(92)を図2に示す重油混合タンク(50、52)と同様に設ける。
図4は燃焼工程(120)の構成図である。燃焼工程は主要設備としてボイラー移送ポンプ(122)とボイラー(124)とで構成する。ここでこのボイラー移送ポンプ(122)は、通常のボイラー燃料供給方法がボイラー圧を圧力伝達機でコントロールモータ(CM)に伝えニードルバルブで供給量を調整しているものに対して、インバーター(126)で燃料供給量を調整することに特徴がある。
ボイラー移送ポンプ(122)に備えたインバーター(126)と電動機(128)は、蒸気使用量に連動して流量調整を行うものであり、すなわち、ボイラー(124)の蒸気圧の変動を圧力検出器(130)で検知して、インバーターの比例制御あるいはPID制御(Proportional Integral Differential Control:微積分比例制御)等の電動機駆動によりボイラー移送ポンプ(122)からの燃料供給量を可変する。このインバーター制御では、燃料組成に応じて燃焼カロリーを生成するように、混合燃料油の流量とエアーブロア(129)調節をする。前工程の粉砕工程(100)で仮に十分に微細化されない場合、従来のニードルバルブであれば固形物の詰まりや燃料供給低下による失火を起こす可能性があるが、このインバーター(126)によって安定した燃料供給ができる。そして、ボイラー移送ポンプ(122)からバーナー(132)の中間に流量表示計(FIG)(134)を設けることで、燃料供給量(L、Kg)を監視する。この流量表示計(134)は、通常のボイラー工程で用いる歯車式積算流量計とは異なり、密度表示も可能なコリオリ式流量計を用いているので固形物の噛み込みを起こさない。したがって、このインバーター(126)を備えたボイラー移送ポンプ(122)とこの流量表示計(134)との構成により、バーナー(132)では失火を起こさない安定した燃焼を得ることができる。
バーナー(132)の点火は、着火性に優れたLPG(Liquefied Petroleum Gas)(136)を使い電気着火で行う。着火時にLPGを使用することは、直接着火しにくい副生油であっても燃焼が開始できる利点がある。そして、この着火の検知は、ボイラー(124)の燃焼室(138)内の火炎(140)を監視する光電管(142)で行い、この光電管(142)での検知により電磁弁(144)を開いて、ボイラー移送ポンプ(122)からの混合油をバーナーで燃焼開始する。なお、この光電管(142)での検知は、着火のみならず燃焼中に常時行い失火も検知するので、電磁弁(144)の開閉で適切な燃料供給を可能にする。
ボイラー(124)の起動は、ボイラー(124)単体の運転準備が完了していることと、後述の排ガス設備が起動している条件を検出してから行う。ボイラー(124)単体の運転準備とは、(一)ボイラーへの規定量の給水、(二)ボイラー蒸気圧力の検知が終了し問題なければ、燃焼室(138)にある未燃ガスの排除(プリパージ)を開始、(三)プリパージ終了後、ボイラー移送ポンプ(122)の燃料供給量が最少でボイラー上流側のバルブが閉である最低燃焼状態であることを自動的に検知、(四)イグニッションスイッチの起動等である。また、排ガス設備が起動している条件とは、(一)熱交換機冷却ファンの作動、(二)バグフィルターの逆洗エアー用コンプレッサーの作動、(三)排風機の作動、(四)スートブロー蒸気の圧力のチェック等の4つの条件ある。
これらボイラー(124)単体の運転準備と排ガス設備の起動条件の検出後、(一)LPG着火を光電管(142)で検知、(ニ)電磁弁(144)を開き混合油の供給を開始、(三)約5〜10秒後イグニッションスイッチを切り、(四)蒸気圧力を検知しながら通常運転、すなわち、蒸気圧力を検知しながら燃料油供給の為のインバーター(126)で比例制御を行う。なお、ボイラー(124)の運転初期と運転終了時には副生油の重合や詰まりの防止のためにA重油のみでの燃焼が望ましい。
このボイラー(124)は通常ボイラーと同様に、給水管(146)、蒸気取出口(148)、煙道接続(150)、ダンパー(152)、送風機(154)とボイラー部スートブロー(156)を備える。このボイラー部スートブロー(156)すなわち煤の除去はボイラー(124)の煙管に付着する金属酸化物やシラン酸化物等の灰分を除去する機能であり、蒸気を煙管に噴射して、煙管表面の煤を取り除くことができる。このボイラー部スートブロー(156)によって、煙管の閉塞を防止できて、熱交換の効率低下を防ぎ、さらに排ガス温度を下げることができるのでボイラー構造部の耐熱温度の保持に好適である。
煙道接続(150)から送出される排ガス(158)は、3つの煙道(162、166、170)のいずれか一つを通過して煙突より大気に放散される。これらの煙道(162、166、170)の内、第1ダンパー(160)を介する第1煙道(162)は、次工程の熱回収工程(180)と捕集工程(200)に連なり、第2ダンパー(164)を介する第2煙道(166)は、次工程の熱回収工程(180)を介さないで捕集工程(200)に連なり、第3ダンパー(168)を介する第3煙道(170)は、次工程の熱回収工程(180)と捕集工程(200)とを通過しないで直接に煙突に連なる。なお、ボイラー(124)に備えた送風機(154)は、捕集工程(200)から排出された排ガス(172)を、再びボイラー(124)の燃焼室(138)に送るものであり、この排ガスの循環により、サーマルNoxの発生を抑制する低Nox燃焼仕様を実現できる。
熱回収工程(180)を介さないで捕集工程(200)に連なる第2煙道(166)は、熱回収工程(180)が故障した場合に使用するバイパスである。熱回収工程(180)と捕集工程(200)とを通過しないで直接に煙突に連なる第3煙道(170)は、A重油のみを使用する場合や、捕集工程(200)の故障した場合に使用する。
図5は熱回収工程(180)と捕集工程(200)の構成図である。主要設備として熱回収工程(180)では、熱交換器(182)と熱交換器冷却用送風機(184)と、ボイラー(124)からの蒸気を利用した熱回収部スートブロー(186)と、熱交換器からの温風を受ける省エネ吸気調整器(230)と、ブロア(232)と、熱風必要機器(234)で構成する。なお、蒸気噴射のスートブローは、熱交換器でのスートブロー(186)とボイラー部スートブロー(156)が、ボイラー蒸気として同じ供給源から受ける。そして、捕集工程(200)では、バグフィルター(202)とバグフィルター逆洗用圧縮空気槽(204)と、金属回収容器(210)と排風機(218)とで構成する。
熱回収工程(180)は、第1煙道(162)から送られた排ガス(158)を、熱交換器(182)を通過させることで、この熱交換器(182)に送られている空気媒体と熱交換をするものである。ボイラー(124)では、約320℃の温度で排ガス(158)を発生させる。熱交換器(182)は、別に冷空気(188)が送風されており、この熱交換により約20℃の冷空気(188)を約90℃の温空気(190)にすると共に、320℃の排ガス(158)は、約200℃に冷却された排ガス(192)になる。
省エネ吸気調整器(230)は約90℃の温空気(190)を必要熱風量に応じて外気(236)との吸放出機能を有するもので、詳細構造を図6に示す。温空気(190)は取入口(238)から、サイレンサー(242)を備えた拡管(244)を介して熱風必要機器側(246)にブロア(232)で送風される。このサイレンサー(242)の形状は図示するようなT型のみならず円錐形吸入口の狭い中心部に温空気(190)を送入して、裾広がりの周辺部で大気との入放出をさせるラッパ状のY型であってもよい。熱交換器(182)の通常熱交換動作時は、温空気(190)の熱風量の変動に応じて省エネ吸気調整器(230)から大気(236)を吸込み、一定量の熱風を熱風必要機器(234)に供給する。この熱風必要機器(234)とは、燃焼用空気として利用できるボイラーや加熱炉あるいは乾燥機等である。すなわち、図4に示すボイラー(124)以外の熱風を利用するボイラーであっても、この回収した熱量を有効に活用できる。そして、熱風必要機器(234)が運転停止した時は、省エネ吸気調整器(230)を通して熱風を大気(236)に放出する。すなわち、省エネ吸気調整器(230)を備えた熱回収器(182)は、温空気(190)の変動あるいは熱風必要機器(234)の必要熱量の変動にかかわらず常に熱交換器(182)の定常動作が可能となり、更に、ボイラー(124)以外の装置でもこの温空気(190)が利用可能になる。
この熱回収工程(180)では、熱回収部スートブロー(186)の機能を設けてある。排ガス(158)が定常状態になると、捕集工程(200)のバグフィルター(202)入口の温度を検知して蒸気電磁弁(図示せず)が開き動作状態になる。この熱回収部スートブロー(186)はボイラー(124)の煙管でのボイラー部スートブロー(156)と同様に、付着金属酸化物等の灰分除去を蒸気噴射で煤を取り除くものである。そして、バグフィルター(202)入口の温度検知(203)により、フレッシュエアーを取り入れる電磁弁(205)も開き排ガス(192)の温度を下げる。この熱回収工程では、これらの機能により熱交換効率が向上する上に、バグフィルター(202)の耐熱性の負担を軽くできる。すなわち、熱交換器の役割は(1)熱量の回収と(2)バグフィルター(202)の耐熱温度まで排ガスを冷却することにある。
熱回収工程(180)で回収した温空気(190)は、前述の如く乾燥機(図示せず)やボイラー(124)での燃焼用空気として利用できるのみならず、化学工場内の他の設備にも利用可能となる。すなわち、この熱回収工程(180)は、副生油の焼却で得られる熱エネルギーを再利用できる上に、捕集工程(200)のバグフィルター(202)に対しても利点を与えることができる。さらに述べれば、発明者は、バグフィルター(202)の容積がこの熱回収工程(180)を設けることで、この熱回収工程(180)がない場合に比べて約6割の大きさにできることを見出した。すなわち、この熱回収工程(180)がない場合は、排ガス(192)の80%相当の冷空気が必要であるので、約1.8倍の容積を有するバグフィルターが必要になる。当然に、設備費用、設置面積、ランニングコスト、メンテナンス費用の面からも熱回収工程(180)を設ける利点が大きい。
捕集工程(200)は、熱回収工程(180)の排ガス(192)を、ダンパー(194)を介してバグフィルター(202)で受けて、副生油に含まれる有価金属を捕集する工程である。このバグフィルター(202)のろ布(206)は、合成繊維であるPTFE(ポリテトラルフルオロエチレン)製の極細繊維(MPS:マイクロポアサイズ)であり、通常用いられる生石灰コーティングの無いものが好適である。このろ布(206)で捕捉した排ガス(192)中の酸化錫含有灰は、一度ろ布(206)で捕集後、バグフィルター圧力差検知器(207)でバグフィルターの入口と出口の差圧を検知して、所定値の圧力差になると電磁弁(208)を開く。そして、逆洗用圧縮空気槽(204)からの圧縮空気がバグに噴出して、集塵室(209)から酸化錫含有灰を回収容器(210)で回収する。このMPSのPTFEろ布は、酸化錫に限らず副生油に含有する重金属のダスト(212)を、その金属種類を選ばず捕集効率99.9%で得られることが判明した。
ところで、集塵機としては前述のバグフィルター(202)が好適であるが、これはダストの電気抵抗値に左右されないで集塵効率を一定に保つ上で有利であることによる。たとえば、電気集塵機を利用した場合、その集塵良好領域は10<ダスト固有電気抵抗値<5×10Ωcmであり、異常再飛散領域が、ダスト固有電気抵抗値<10Ωcm、逆電離領域が、ダスト固有電気抵抗値>5×1010Ωcmであるようにダストの種類により集塵効果が大きく変わる。また、排ガスによる電極板の腐食を起こす問題があるが、これに対して、本発明の装置におけるバグフィルター(202)では、ダスト固有電気抵抗値に影響されないし、PTFE繊維により酸性劣化の問題もない。そして、小さなろ布繊維を用いたバグフィルター(202)が酸化錫の回収に最適であることを発明者の知見により得たものである。
バグフィルター(202)からの排ガス(214)は、清浄ガス出口(216)から排風機(218)で吸引され、煙突(220)から大気に放散する。そして、この排ガス(214)は排ガス循環路(172)からボイラー(124)に循環させてNoxの低減を図る。なお、第2煙道(166)の利用は、熱回収工程(180)の故障の場合であり通常使用しない。また、第3煙道(170)を利用する場合は、A重油を燃焼させているので金属回収を行わないで、排ガスを直接に煙突(220)から放散させる。
図7、図8、図9は、燃焼工程(120)でのボイラー部スートブロー(156)と、熱回収工程(180)での熱回収部スートブロー(186)の動作説明図である。図7に示すボイラー(124)の燃焼時は、火炎(140)部で発生する酸化錫含有の燃焼部灰(250)が、煙管(252)や伝熱管(254)の内面の煙管付着灰(256)や、伝熱管付着灰(258)になる。そして、燃焼部灰(250)の一部は、付着灰(256、258)にならず、バグフィルター(202)のろ布(206)でのろ布付着灰(260)になる。
図8はスートブロー時の動作を示すもので、ボイラー部スートブロー(156)と熱回収部スートブロー(186)の2ステップスートブローである。ボイラー部スートブロー(156)は、排ガス温度を煙道接続(150)で検知して、断続的に蒸気を煙管(252)に噴射させて、煙管付着灰(256)を剥離して熱交換器(182)に向けて流す。次に、熱回収部スートブロー(186)は、熱交換器(182)の排ガス温度を検知して、蒸気電磁弁を動作させて蒸気を噴射して、伝熱管付着灰(258)を剥離させながら、ボイラー部スートブロー(156)からの煙管付着灰(256)と一緒にしてバグフィルター(202)に流す。そして、副生油を燃焼させて生成される酸化錫含有灰は、ほぼ全量がろ布付着灰(260)になる。これらボイラー部スートブロー(156)と熱回収部スートブロー(186)の2段階スートブローで付着灰(256、258)は、除去され熱交換の高効率化が図れる。
酸化錫含有灰のほぼ全量がろ布付着灰(260)となると、図9に示すエアーブローのステップを行う。すなわち、このステップは、バグフィルター(202)の入口と出口の差圧を検知して逆洗用圧縮空気槽(204)からの圧縮空気でバグの逆洗エアーブローを行い、捕集されたろ布付着灰(260)を回収容器(210)で回収する。
図10、図11はボイラー部スートブロー(156)と熱回収部スートブロー(186)の2段階スートブローの工程をフロー図で示す。ボイラー(124)の煙道接続(150)に設置してある温度検出器で排ガス温度を検知(ステップ300)して、温度が約320℃以上の場合(ステップ301)、ボイラー(124)への燃料供給停止(ステップ302)、約320℃以下の場合(ステップ301)、燃焼を継続する。燃料供給停止による消火を判断(ステップ303)して、ボイラー(124)の燃焼室(138)内パージ(ステップ304)を燃焼室用空気ブロアの使用で行う。次にスートブロー用タイマーの作動開始(ステップ305)とボイラー部スートブロー(156)を作動(ステップ306)させ、タイマー終了の判断あるいは排ガス温度の再検知(ステップ307)でボイラー部スートブロー(156)を終了(ステップ308)する。再びボイラー(124)の燃焼室(138)内パージ(ステップ309)を燃焼室用空気ブロアの使用で行う。そして、パイロットバーナ着火と起動用燃料供給(ステップ310)更に起動用燃料に着火(ステップ311)とその検知(ステップ312)を行い、パイロット停止(ステップ313)、バルブ切換(ステップ314)後、燃料供給を開始(ステップ315)して、燃焼工程(ステップ316)に入る。すなわち、ボイラー(124)の排ガス出口に設置してある温度検出器で排ガス温度を検出して、ボイラーの排ガス出口における温度がある一定温度(約300°C)を超えるとボイラー部スートブロー(156)を作動させて、ボイラー煙管(252)内の金属酸化物の付着による排ガス出口温度の上昇を抑えて熱効率低下を防止すると共に、金属酸化物の灰分の回収を図る。
熱回収部では、熱交換器(182)の排ガス出口に設置している温度検出器で排ガス(192)の温度を検出(ステップ317)して、温度が約320℃以上の場合(ステップ318)は、ボイラー(124)側の燃料供給停止(ステップ302)に戻し、約320℃以下の場合は、バグフィルター(202)が稼動状態であることを検知し(ステップ319)、非稼動状態である場合にも燃料供給停止(ステップ302)に戻す。次に、熱回収工程(180)で約210℃を閾値として判定(ステップ320)する。この所定値より高い場合は、熱回収部スートブロー(186)を行うべく、スートブロー用タイマーの作動開始(ステップ321)と熱回収部スートブロー(186)を作動(ステップ322)させ、タイマー終了の判断あるいは排ガス温度の再検知(ステップ323)で熱回収部スートブロー(186)を終了(ステップ324)する。そして、熱回収部工程(180)に入る(ステップ325)。ところで、ステップ319で約210℃を閾値より低い場合は、熱交換器(182)の排ガス出口温度が一定温度(約200℃)を超えないよう冷空気押込みブロアのインバーター周波数を調節(ステップ326)して、周波数が60Hz以上の場合(ステップ327)は、熱回収部スートブロー(186)を作動(ステップ322)させて、周波数が60Hz以下の場合は、熱回収部工程(180)に入る(ステップ325)。すなわち、熱交換器(182)の排ガス出口に設置してある温度検出器で排ガス温度を検出して、熱交換器の排ガス出口における温度がある一定温度(約200°C)を超えないよう冷空気押込みブロアのインバーター周波数を上げる。インバーター周波数が上限60Hzを越えて、さらに排ガス出口温度が上がるとスートブローを行うので、熱交換器伝熱管(254)内の金属酸化物の付着による排ガス出口温度の上昇を抑えて熱効率低下を防止すると共に、金属酸化物の灰分の回収を図る。
本発明の副生油処理装置において、大気中に放散される排ガスの窒素酸化物濃度は、副生油の希釈倍率を好適に選択することで、180volppm以下が得られる。
上記説明では錫含有副生油を燃料として、酸化錫の回収を説明したが、本発明の装置及び方法は、この物質以外にも適用可能である。例えば、(1)反応触媒由来の灰分で、燃焼前は有機塩、エステル、炭酸塩、水酸化物等であって、燃焼により酸化物となる、酸化錫、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化亜鉛、酸化鉛、酸化ジルコニウム、酸化カリウム、酸化ナトリウム、酸化リチウム、酸化タリウム、酸化ニッケル、酸化ルビジウム、酸化セシウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸ルビジウム、リン酸鉛、リン酸亜鉛、リン酸ニッケル、(2)潤滑油添加剤由来の灰分(エンジンオイルから得られる再生油の燃焼で発生する灰分)として、酸化マグネシウム、五酸化リン、二酸化珪素(シリカ)、酸化モリブデン、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化ナトリウム、酸化亜鉛、等がある。(3)更に、大気中への飛散防止が必要な灰分の回収も可能であり、その例として、酸化鉄、酸化銅、酸化クロム、酸化タングステン、酸化バナジウム、酸化マンガン、酸化コバルト、酸化カドミウム、酸化アルミニウム、酸化ホウ素、酸化ガリウム、酸化アンチモン、等がある。(4)また、高価なため、回収が必要な灰分として、酸化ルテニウム、酸化ロジウム、酸化パラジウム、銀(酸化銀より熱分解回収)等でも本発明装置及び方法の適用が可能である。すなわち、本発明装置及び方法は重金属含有の灰分回収のみならず、無機物の粉塵も回収の対象物にできる。
上記説明のように、本発明は酸化錫含有副生油の燃焼のみならず、大気中に飛散防止が必要な副生油の燃焼に際しても好適であり、さらにA重油のみを燃料とする場合にも使用できるが、これらの燃料の種類に応じて本装置の動作が異なるので、以下詳細に説明する。
図12は燃料として(壱)A重油のみ、(弐)金属含有副生油とトルエンと廃メタノールの混合油、(参)その他の副生油とA重油の混合油の3通りの燃料に対応する燃焼工程の説明図である。
燃焼工程(120)は起動(ステップ400)すると、A重油のみかの判別(ステップ401)を行い、(弐)金属含有副生油とトルエンと廃メタノールの混合油と(参)その他の副生油とA重油の混合油の場合には、ボイラー上流側の検知(弐)(ステップ402)を行う。このボイラー上流側の検知(弐)は、(弐―1)バルブ(116、112)が閉であることを検知、(弐―2)バルブ(118)が開であることを検知、(弐―3)サービスタンク(104)の液レベルを検知し、サービスタンク(104)の液レベルが低位レベルを検知して湿式破砕機(102)を起動し、高位レベルの検知と湿式破砕機(102)の停止である。
一方、(壱)A重油のみの場合には、ボイラー上流側の検知(壱)(ステップ403)を行う。このボイラー上流側の検知(壱)は、重油タンクの液レベルの検知、配管44に取付けてある(図示せず)バルブが閉であることの検知、重油移送ポンプ38を起動し、A重油の送液を準備して、バルブ(116,112)が閉であることの検知、バルブ(118)が開であることの検知である。
次に、(弐)金属含有副生油とトルエンと廃メタノールの混合油と、(参)その他の副生油とA重油の混合油との判別(ステップ404)を行う。(弐)金属含有副生油とトルエンと廃メタノールの混合油の場合には、ボイラー下流側の検知(弐)(ステップ405)を行い、(壱)A重油のみの場合と、(参)その他の副生油とA重油の混合油の場合には、ボイラー下流側の検知(壱)(参)(ステップ406)を行う。
ボイラー下流側の検知(弐)(ステップ405)は、ダンパー164、168が閉であることを検知と、ダンパー(152、160)が開であることを検知と、ボイラー(124)のスートブローに使用する蒸気の圧力を検知と、ダンパー(194)が開であることを検知と、送風機(154)と熱交換器冷却用送風機(184)と排風機(218)とエアーブロア(129)の燃焼との時間的タイミングを持たせながら熱交換器冷却用送風機(184)及び排風機(218)の起動を検知と、熱交換器(182)のスートブローに使用する蒸気の圧力を検知と、バグフィルターの逆洗用空気の圧力を検知することである。ボイラー下流側の検知(壱)(参)(ステップ406)は、ダンパー(152、168)が開であることを検知と、ダンパー(160、164)が閉であることを検知と、排風機(218)が停止していることを検知する。
そして、(壱)(弐)(参)のいずれの燃料においても、次のステップは、ボイラー缶水水位検知(ステップ407)、ブロア(129)を起動し、ボイラー燃焼室(138)内の未燃ガスをパージ(ステップ408)、LPGライン(136)のバルブを開として(図示せず)パイロットバーナを着火する(ステップ409)、ボイラー移送ポンプ(122)を起動し、バーナノズルへA重油を供給(ステップ410)、バーナー着火5〜10秒後にパイロットバーナを停止(ステップ411)するステップである。
ステップ413では再び(壱)と(弐)(参)のいずれの燃料であるかを判別する。燃料(弐)(参)の場合はバルブ112を開、バルブ118を閉とする(ステップ414)。そして、さらに燃料(弐)(参)を判別(ステップ415)して、次工程で燃焼量比例制御をかける。
燃料(壱)の場合の燃焼量制御は、ステップ416の工程である。このステップ416は、蒸気圧力と燃焼量の制御であり、ボイラー(124)の蒸気圧力を検知し、圧力が低下した場合、すなわち、工場での蒸気使用量が増大した時、インバーター(126)を介してボイラー移送ポンプ(122)の回転数を上げ、A重油の供給量を増やし、燃焼量を制御する。圧力が高くなった時、すなわち、工場での蒸気使用量が減少した時、インバーター(126)を介してボイラー移送ポンプ(122)の回転数を下げ、A重油の供給量を減らし、燃焼量を制御される。このとき、ボイラー内の蒸気圧力は安全弁の吹出し設定圧力以下となるよう制御されている。工場での蒸気使用量が更に減少し、圧力が高くなる時はミニマム燃焼状態となる。そして、ステップ419は燃焼停止及び再着火の工程であり、ミニマム燃焼状態から更に蒸気使用量が減少し、圧力が高くなる時はA重油の供給を停止と、バーナーの燃焼が停止したら燃焼空気用ブロアで炉内のパージと、バーナー停止後、再着火するにはプリパージからの操作を繰り返す。これらは自動的に行われる。そして、炎の検知も光電管(142)で検知可能であり、バーナー失火時を検知し、A重油の供給を停止できる。
燃料(弐)の場合の燃焼量制御は、ステップ417の工程である。このステップ417は、蒸気圧力と燃焼量の制御であり、ボイラーの蒸気圧力を検知し、圧力が低下した場合、すなわち、工場での蒸気使用量が増大した時、インバーター(126)を介してボイラー移送ポンプ(122)の回転数を上げ、燃料(弐)(DZ+トルエン+副生廃メタノール)の供給量を増やし、燃焼量を制御する。圧力が高くなった時、すなわち、工場での蒸気使用量が減少した時、インバーター(126)を介してボイラー移送ポンプ(122)の回転数を下げ、燃料(弐)(DZ+トルエン+副生廃メタノール)の供給量を減らし、燃焼量を制御される。ステップ420は、ボイラー内の蒸気圧力の制御、ミニマム燃焼状態、更に蒸気使用量が減少時、燃焼停止や再着火をステップ419と同様な動作を行う。そして、ステップ422では、ボイラーのスートブローを行う。このスートブローはボイラーの排ガス出口温度を検知して断続的に作動する。スートブローが作動する前に燃焼を停止し、炉内のパージを行った後、スートブローが作動するよう自動制御されている。なお、ボイラーを再び着火する時はプリパージからの動作を繰り返す。
燃料(参)の場合の燃焼量制御は、ステップ418の工程である。このステップ418においても、燃料(弐)の場合と同様のインバーター(126)制御を行う。そして、ステップ421はやはり燃料(弐)と同じく、ボイラー内の蒸気圧力の制御、ミニマム燃焼状態、更に蒸気使用量が減少時の燃焼停止やあるいは再着火を行い、再着火するにはプリパージからの動作を繰り返す。
ステップ423の工程は、ボイラーの停止準備であり(壱)(弐)(参)のいずれの燃料供給も停止して消火する。その後炉内をパージして、ボイラー移送ポンプ(122)と重油移送ポンプ(38)を停止する。なお、これらの工程(ステップ300〜425)において、燃料種類の検知、温度検知、圧力検知、バルブの開閉検知、バーナー着火消火検知、動作の終了検知等は周知デバイスを用いることで構成可能である。
本発明の副生油とメタノール及び重油仕込の準備工程での構成図である。 本発明の副生油とメタノール及び重油仕込工程での構成図である。 本発明の破砕工程での構成図である。 本発明の燃焼工程での構成図である。 本発明の重金属捕集工程での構成図である。 本発明の省エネ吸気調整器の構成図である。 本発明のスートブロー動作における燃焼時の説明図である。 本発明のスートブロー動作におけるスートブロー時の説明図である。 本発明のスートブロー動作におけるエアーブロー時の説明図である。 2段階スートブローの燃焼工程でのフロー図を示す。 2段階スートブローの熱回収工程でのフロー図を示す。 燃料の種類に応じた燃焼工程の説明図である。
符号の説明
1a 重油仕込みの準備工程
1b 重油仕込み工程
10 副生油容器
12 希釈溶剤
14 フィルター
16 仕込みポンプ
18 溜まり抜きノズル
20 廃水ノズル
22 重合防止剤
24 重合防止剤添加槽
26 副生油注入バルブ
28 出口バルブ
30 バイパスバルブ
32 廃メタノールタンク
34 メタノール移送ポンプ
36 重油タンク
38 重油移送ポンプ
40 副生油管路
42 メタノール管路
44 重油管路
46 重油サブ管路
50、52 重油混合タンク
54、56 モータ
58、60 回転羽根
62、64、66 三方エア作動バルブ
68、70 ロードセル
72、74 出口バルブ
76、78 透視灯
80、82 監視部
84 廃水ポンプ
86 混合油管路
88 循環管路
90 三方エア作動バルブ
92 脱臭用管路
100 破砕工程
102 湿式破砕機
104 サービスタンク
106 周辺管路
108 透視灯
110 レベル計
112 出口バルブ
114 燃料管路
116 サービスタンク入口バルブ
118 サービスタンクバイパスバルブ
120 燃焼工程
122 ボイラー移送ポンプ
124 ボイラー
126 インバーター
128 電動機
129 エアーブロア
130 圧力検出器
132 バーナー
134 流量表示計
136 LPG
138 燃焼室
140 火炎
142 光電管
144 電磁弁
146 給水管
148 蒸気取出口
150 煙道接続
152、160、164、168 ダンパー
154 送風機
156 ボイラー部スートブロー
158 排ガス
162、166、170 煙道
172 排ガス循環路
180 熱回収工程
182 熱交換器
184 熱交換器冷却用送風機
186 熱回収部スートブロー
188 冷空気
190 温空気
192 排ガス
194 ダンパー
200 捕集工程
202 バグフィルター
203 温度検知
204 バグフィルター逆洗用圧縮空気槽
205 電磁弁
206 ろ布
207 バグフィルター圧力差検知器
208 電磁弁
209 集塵室
210 回収容器
212 重金属のダスト
214 排ガス
216 清浄ガス出口
218 排風機
220 煙突
230 省エネ吸気調整器
232 ブロア
234 熱風必要機器
236 大気
238 取入口
240 笠状プレート
242 サイレンサー
244 拡管
246 熱風必要機器側
250 燃焼部灰
252 煙管
254 伝熱管
256 煙管付着灰
258 伝熱管付着灰
260 ろ布付着灰

Claims (5)

  1. 重金属を含有する廃液としての副生油に希釈剤を加えて粘度調整及びカロリー調整をする添加装置と、
    前記副生油の重合を防止する重合防止剤を混合する重合防止剤混合器と、
    前記重合防止剤を添加した副生油とA重油とを混合する重油混合装置と、
    前記重油混合装置に設けた水分離装置と、
    前記副生油をボイラーの燃料として使用できるように前記重油混合装置内の液中にある固形分を破砕する破砕装置と、
    前記ボイラーへ移送する前記燃料の流量調整を行うボイラー移送ポンプと、
    前記副生油を燃焼させた時に生じる高温排ガスの粉塵による煙管の詰まりを、水蒸気により剥離させるボイラー部スートブローを有するボイラーと、
    前記高温排ガスの熱量を回収して前記高温排ガスを低温排ガスに冷却すると共に、熱回収部スートブローを有する熱交換器と、
    前記熱交換器の熱回収で生成する温風を熱風必要機器に送出する吸気調整器と、
    前記熱交換器を通過した前記低温排ガスをバグフィルターに供給する手段と、
    前記低温排ガスに含まれる前記重金属を捕集する前記バグフィルターと
    を備え、
    前記ボイラー移送ポンプの前記流量調整が、前記ボイラーの蒸気圧の変動に連動するインバーター制御で調節され
    前記熱交換器による前記冷却で生成された前記低温排ガスの温度が、前記バグフィルターの耐熱温度以下であ
    前記ボイラー部スートブローと前記熱回収部スートブローと協働して前記バグフィルターに設けたエアーブローによって、前記低温排ガスに含まれる前記重金属を前記バグフィルターで捕集し、且つ、
    前記捕集の前に前記冷却を行い、そして、前記冷却に伴う前記熱回収によって生成する前記温風を、前記吸気調整器にて大気との吸放出を行うことで定量の温風にして前記熱風必要機器に送出することを特徴とする副生油処理装置。
  2. 重金属を含有する廃液としての副生油に希釈剤を加えて粘度調整及びカロリー調整をする添加工程と、
    前記副生油の重合を防止する重合防止剤を混合する重合防止剤混合工程と、
    前記重合防止剤を添加した副生油とA重油とを混合する重油混合工程と、
    前記重油混合工程に付随する水分離工程と、
    前記副生油をボイラーの燃料として使用できるように前記副生油に含まれる固形分を破砕する破砕工程と、
    前記破砕工程を通過した前記副生油を、流量調整を行いながら前記ボイラーへ移送する移送工程と、
    前記ボイラーで前記副生油を燃焼させる燃焼工程にて生じる高温排ガスの粉塵による煙管の詰まりを、水蒸気により剥離させる燃焼時スートブロー工程と、
    前記高温排ガスの熱量を回収して前記高温排ガスを低温排ガスに冷却する熱回収工程及び前記粉塵を別の水蒸気により移送する前記熱回収工程での熱回収時スートブロー工程と、
    前記熱回収工程の熱回収で生成する温風を熱風必要機器に送出する吸気調整工程と、
    前記熱回収工程を通過した前記低温排ガスをバグフィルターに供給する供給工程と、
    前記低温排ガスに含まれる前記重金属を前記バグフィルターで捕集する捕集工程と、
    を有し、
    前記流量調整の移送工程が前記ボイラーの蒸気圧の変動に連動するインバーター制御で調節され
    前記熱回収工程での前記低温排ガスの温度が、前記バグフィルターの耐熱温度以下であり
    前記燃焼時スートブロー工程と前記熱回収時スートブロー工程と協働して前記バグフィルターに設けたエアーブローによって、前記低温排ガスに含まれる前記重金属を前記バグフィルターで捕集すると共に、
    前記捕集の前に前記冷却を行い、そして、前記冷却に伴う前記熱回収工程によって生成する前記温風を、前記吸気調整工程にて大気との吸放出を行うことで定量の温風にして前記熱風必要機器に送出することを特徴とする副生油処理方法。
  3. 重金属を含有する廃液としての副生油に希釈剤を加えて粘度調整及びカロリー調整をする添加装置と、前記副生油の重合を防止する重合防止剤を混合する重合防止剤混合器と、前記重合防止剤を添加した副生油とA重油とを混合する重油混合装置と、前記重油混合装置に設けた水分離装置と、前記副生油をボイラーの燃料として使用できるように前記重油混合装置内の液中にある固形分を破砕する破砕装置とを設けて燃料を移送する第1の装置群と、
    前記燃料を燃焼させた高温排ガスの熱量を回収しバグフィルターの耐熱温度以下に冷却すると共に熱回収部スートブローを有する熱交換器と、前記熱交換器の熱回収で生成する温風を熱風必要機器に送出する吸気調整器と、前記熱交換器で熱回収された後に、前記冷却された低温排ガスを前記バグフィルターに供給する手段と、前記低温排ガスに含まれる前記重金属を捕集する前記バグフィルターとを設けて前記低温排ガスを処理する第2の装置群と
    を有する副生油処理システムに備えたボイラーにおいて、
    前記第1の装置群から移送される燃料を前記第2の装置群に送る前記高温排ガスとして生成する前記燃焼を行うボイラーであり、このボイラーが
    前記ボイラーへ移送する前記燃料の流量調整を行うボイラー移送ポンプと、
    前記ボイラーの蒸気圧の変動に連動して前記ボイラー移送ポンプの前記流量調整を行うインバーター
    前記副生油を燃焼させた時に生じる高温排ガスの粉塵による煙管の詰まりを、水蒸気により剥離させるボイラー部スートブローと
    備え、
    そして、
    前記ボイラー部スートブローと前記熱回収部スートブローと協働して前記バグフィルターに設けたエアーブローによって、前記低温排ガスに含まれる前記重金属を捕集するために、及び、
    前記捕集の前に前記冷却を行い、且つ前記冷却に伴う前記熱回収によって生成する前記温風を、前記吸気調整器にて大気との吸放出を行うことで定量の温風として前記熱風必要機器に供給するために、前記高温排ガスを生成することを特徴とする副生油処理システムのボイラー。
  4. 重金属を含有する廃液としての副生油に希釈剤を加えて粘度調整及びカロリー調整をする添加装置と、前記副生油の重合を防止する重合防止剤を混合する重合防止剤混合器と、前記重合防止剤を添加した副生油とA重油とを混合する重油混合装置と、前記重油混合装置に設けた水分離装置と、前記副生油をボイラーの燃料として使用できるように前記重油混合装置内の液中にある固形分を破砕する破砕装置と、前記ボイラーの蒸気圧の変動に連動するインバーター制御で流量調整を行うボイラー移送ポンプとを設けて燃料を移送し、この移送された重金属含有の副生油を燃焼させた時に生じる高温排ガスの粉塵による煙管の詰まりを水蒸気により剥離させるボイラー部スートブローを有する前記ボイラーとを設けて高温排ガスを生成する第1の装置群と、
    前記第1の装置群から移送された前記高温排ガスを低温排ガスに変換する冷却手段を介し、前記冷却手段の熱回収により生成される温風を熱風必要機器に送出する吸気調整器と、 前記低温排ガスに含まれる前記重金属を捕集するためのエアーブローを有するバグフィルターとを配した第2の装置群と
    で構成する副生油処理システムに備えた熱交換器において、
    前記冷却手段である前記熱交換器が、
    前記ボイラー部スートブローと協働して前記低温排ガスを前記バグフィルターに供給する熱回収部スートブローを有し、
    前記バグフィルターで前記重金属を捕集するために、前記低温排ガスの温度を前記バグフィルターの耐熱温度以下に冷却し、前記冷却の後、前記低温排ガスを前記バグフィルターに供給し、且つ、
    前記温風を大気との吸放出を行うことで定量の温風にして前記熱風必要機器に供給するために、前記熱回収で生成した温風を前記吸気調整器に送出することを特徴とする前記副生油処理システム熱交換器。
  5. 重金属を含有する廃液としての副生油に希釈剤を加えて粘度調整及びカロリー調整をする添加装置と、前記副生油の重合を防止する重合防止剤を混合する重合防止剤混合器と、前記重合防止剤を添加した副生油とA重油とを混合する重油混合装置と、前記重油混合装置に設けた水分離装置と、前記副生油をボイラーの燃料として使用できるように前記重油混合装置内の液中にある固形分を破砕する破砕装置と、前記ボイラーの蒸気圧の変動に連動するインバーター制御で燃料の流量調整を行うボイラー移送ポンプと、前記副生油を燃料として燃焼させた時に生じる高温排ガスの粉塵による煙管の詰まりを、水蒸気により剥離させるボイラー部スートブローを有する前記ボイラーと、
    熱回収部スートブローを有し、前記ボイラーで生成される前記高温排ガスの熱量を回収して前記高温排ガスを低温排ガスに冷却する熱交換器と、
    前記熱交換器による前記回収した前記熱量で生成する温風を、大気との吸放出により定量の温風として熱風必要機器に送出する吸気調整器と
    を設けた装置群を備え、
    前記冷却の後の前記低温排ガスに含まれる前記重金属の捕集を行うと共に前記装置群から前記定量の温風を送出する副生油処理システムで用いるバグフィルターにおいて、
    前記バグフィルターが、
    前記冷却によってバグフィルターの耐熱温度以下となった低温排ガスを受け入れ、前記ボイラー部スートブローと前記熱回収部スートブローと協働して前記バグフィルターに設けたエアーブローよって、前記低温排ガスに含まれる前記重金属を捕集することを特徴とする副生油処理システムのバグフィルター。
JP2006229218A 2006-08-25 2006-08-25 副生油処理装置及び副生油処理方法 Active JP4549328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006229218A JP4549328B2 (ja) 2006-08-25 2006-08-25 副生油処理装置及び副生油処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006229218A JP4549328B2 (ja) 2006-08-25 2006-08-25 副生油処理装置及び副生油処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008051431A JP2008051431A (ja) 2008-03-06
JP4549328B2 true JP4549328B2 (ja) 2010-09-22

Family

ID=39235660

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006229218A Active JP4549328B2 (ja) 2006-08-25 2006-08-25 副生油処理装置及び副生油処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4549328B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019027672A (ja) * 2017-07-31 2019-02-21 日立造船株式会社 燃焼排ガスの処理装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031321A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Kubota Shokai:Kk 含セルロース廃棄物の燃焼灰製造装置
JP2002122302A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Babcock Hitachi Kk ボイラ装置およびその運転方法
JP2002195536A (ja) * 2000-12-20 2002-07-10 Yamaichi Kinzoku Kk 廃油燃焼装置
JP2002257321A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Babcock Hitachi Kk スートブロワ制御装置と制御方法
JP2003321683A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Frontier Japan:Kk エンジン用燃料の製造方法、製造装置及び製造プラント
JP2004239462A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Rikiya Handa 粗悪油燃料のクリーン燃焼装置
JP2004351323A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Sumitomo Heavy Ind Ltd バグ式集塵機のクリーニング制御方法
JP2005172400A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 蒸気供給方法及び蒸気供給系統
JP2005288433A (ja) * 2004-03-12 2005-10-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 重金属類含有物質の無害化処理方法及び装置

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5434272B2 (ja) * 1971-10-08 1979-10-25
JPS54152361A (en) * 1978-05-22 1979-11-30 Babcock Hitachi Kk Waste fluid combustion devic
JP2918453B2 (ja) * 1994-07-14 1999-07-12 日立造船株式会社 ごみ焼却炉における立上時排ガス温度制御方法および装置
JP2756927B2 (ja) * 1995-02-22 1998-05-25 三井観光開発株式会社 食用廃油混焼装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002031321A (ja) * 2000-07-14 2002-01-31 Kubota Shokai:Kk 含セルロース廃棄物の燃焼灰製造装置
JP2002122302A (ja) * 2000-10-16 2002-04-26 Babcock Hitachi Kk ボイラ装置およびその運転方法
JP2002195536A (ja) * 2000-12-20 2002-07-10 Yamaichi Kinzoku Kk 廃油燃焼装置
JP2002257321A (ja) * 2001-03-02 2002-09-11 Babcock Hitachi Kk スートブロワ制御装置と制御方法
JP2003321683A (ja) * 2002-04-30 2003-11-14 Frontier Japan:Kk エンジン用燃料の製造方法、製造装置及び製造プラント
JP2004239462A (ja) * 2003-02-04 2004-08-26 Rikiya Handa 粗悪油燃料のクリーン燃焼装置
JP2004351323A (ja) * 2003-05-29 2004-12-16 Sumitomo Heavy Ind Ltd バグ式集塵機のクリーニング制御方法
JP2005172400A (ja) * 2003-12-15 2005-06-30 Chugoku Electric Power Co Inc:The 蒸気供給方法及び蒸気供給系統
JP2005288433A (ja) * 2004-03-12 2005-10-20 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 重金属類含有物質の無害化処理方法及び装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008051431A (ja) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103557526B (zh) 危险废物和医疗废物焚烧炉成套装置及其焚烧方法
AU2010237560B2 (en) Method and apparatus for gasification of organic waste
US9702552B2 (en) Method and system for producing energy from waste
CN103363531A (zh) 一种危险废物焚烧炉成套装置
CN203628674U (zh) 一种危险废物焚烧炉成套装置
CN112209616A (zh) 一种热等离子体炬高温熔融工艺及其系统
CN113310056A (zh) 危险废物焚烧处理系统及方法
JP4382470B2 (ja) 廃棄物の熱分解処理装置
JP4549328B2 (ja) 副生油処理装置及び副生油処理方法
CN105805763B (zh) 医疗废物焚烧系统
CN102705838A (zh) 气流式低能耗智能废液焚烧处理设备
CN112432183B (zh) 垃圾焚烧耦合锅炉系统
JP2009139087A (ja) 廃棄物熱分解処理装置の制御方法
CN110715299B (zh) 一种等离子体火炬医疗废弃物处理系统及其应用方法
JP3836582B2 (ja) 流動床式ガス化溶融装置と方法
CN112355033A (zh) 一种热等离子体炬高温熔融系统
CN112664953A (zh) 一种燃烧固废物的循环流化床焚烧锅炉
JP3732640B2 (ja) 廃棄物の熱分解溶融燃焼装置
CN216521699U (zh) 一种适用于废物处理的高效热利用系统
JP3911577B2 (ja) 粗悪油燃料のクリーン燃焼装置
CN215112620U (zh) 一种化工危险废物以废治废环保装置
CN213559109U (zh) 热等离子体炬高温熔融系统
CN213746746U (zh) 用于危险废弃物的无害化处理设备
CA1252339A (en) Sewage sludge incineration process
JP4966743B2 (ja) ガス化溶融炉の運転方法及び運転制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081105

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090724

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100629

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100706

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4549328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130716

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140716

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250