JP2002195536A - 廃油燃焼装置 - Google Patents

廃油燃焼装置

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JP2002195536A
JP2002195536A JP2000386861A JP2000386861A JP2002195536A JP 2002195536 A JP2002195536 A JP 2002195536A JP 2000386861 A JP2000386861 A JP 2000386861A JP 2000386861 A JP2000386861 A JP 2000386861A JP 2002195536 A JP2002195536 A JP 2002195536A
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waste oil
nozzle
filter
tank
combustion device
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JP2000386861A
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Shigeru Oga
繁 大賀
Hiromitsu Iwasaki
博光 岩崎
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Yamaichi Metal Co Ltd
Yamaichi New Technology Co Ltd
Original Assignee
Yamaichi Metal Co Ltd
Yamaichi New Technology Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のいずれの装置等では、廃油燃焼装置のノ
ズルに固形物が詰まるのを確実に防止することができな
かった。 【解決手段】廃油Oと共に存在する固形物Kのうちフィ
ルター5を通過できない大きさのものは超音波発振器1
3の振動によって1mmより小さくなるように破砕され
ない限り、フィルター5を通過して送給空間9へは移動
できない。従って、送給空間9にはフィルター5を通過
できる1mmより小さい固形物Kのみしか存在せず、ま
たノズル31の孔の大きさは1.5mmであり、ノズル
31の孔を通過できる固形物Kだけがノズル31へ供給
される。従って、ノズル51の孔に固形物Kが詰まるの
を確実に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃油燃焼装置に係
り、特にノズルから廃油を放出して燃焼させる廃油燃焼
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、種々の廃棄物による環
境破壊が極めて重要な社会問題となっているが、特に廃
油の処理方法が問題視されている。そこで、廃油を燃料
とする廃油燃焼装置が考えられており、この廃油燃焼装
置の殆どはノズルから廃油を放出し、これに着火して燃
焼させるものである。ところが、廃油には固形物が混じ
っており、これがノズルに詰まってしまう問題がある。
この固形物は、例えば料理の揚げ物に用いた動植物油系
の廃油では天滓、炭、煤等であり、その他鉱物油系の廃
油においても種々の固形物が混じっているのが通常であ
【0003】廃油燃焼装置のノズルに固形物が詰まるの
を防止するため、タンクの入り口や配管途中にフィルタ
ーを配置し、このフィルターに固形物を捕捉させる方法
がある。また、特開平10−311525号、特開平1
1082929号に示されているように、ノズルや配管
内で固形物を微粒化させる方法がある。その他、廃油に
軽油、灯油を混ぜて固形物を溶解させる方法、ノズルを
加熱して廃油の流動性をよくしてタールがノズルに付着
するのを防止しようとすることも行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ターに固形物を単に捕捉させても、フィルターの定期的
な清掃が必要になるばかりか、フィルターから除去した
固形物が廃棄物として発生することになってしまう。即
ち、燃焼可能な固形物であっても、廃油と分離して除却
しなくてはならず、多くの廃棄物を排出することにな
る。また、単に固形物を微粒化させただけでは、この微
粒化された固形物がノズルの孔より小さくなるとは限ら
ず、固形物がノズルに詰まるのを確実に防止することは
できない。さらに、固形物を軽油等で溶解する方法は軽
油等を準備しなくてはならないばかりか、作業が煩雑で
あり、さらに軽油等では溶解しない炭化物もある。従っ
て、従来のいずれの装置、方法でも、廃油燃焼装置のノ
ズルに固形物が詰まるのを確実に防止することができな
かった。
【0005】本発明は上記した問題点に鑑みて為された
ものであり、ノズルに固形物が詰まるのを確実に防止す
ることができると共に、燃焼可能な廃油中の固形物を燃
焼させることが可能な廃油燃焼装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明は、廃油を収容するタンクと、前記
タンク内の廃油を送給する送給手段と、前記送給手段に
よって送給された廃油をノズルから放出して燃焼させる
燃焼手段とを具備する廃油燃焼装置において、前記タン
ク内の廃油と共に存在する固形物を微細化するための破
砕手段と、前記タンク内に前記ノズルの孔より小さい固
形物のみが通過できるフィルターとを具備し、前記フィ
ルターを通過した固形物のみを廃油と共に前記送給手段
によって前記ノズルへ送給することを特徴とする廃油燃
焼装置である。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載した廃
油燃焼装置において、フィルターはタンクの内部空間を
2つに区画するように配置され、前記フィルターを境に
して一方側の内部空間に廃油と共に収容された固形物を
微細化するように破砕手段を配置し、且つ他方側の内部
空間に送給手段を接続したことを特徴とする廃油燃焼装
置である。
【0008】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
に記載した廃油燃焼装置において、破砕手段は超音波発
振器によって構成されていることを特徴とする廃油燃焼
装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る廃油燃焼装置1を図面に従って説明する。図1は廃油
燃焼装置1の構成を示す図であり、図2、図3に廃油燃
焼装置に備えられるタンクの詳細な構造を示す。符号3
はタンクを示し、このタンク3の本体4の内部空間には
1mmメッシュのステンレス製網より成るフィルター5
が配置されている。フィルター5によって区画された本
体4の一方側の内部空間によって破砕空間7が構成さ
れ、他方側の内部空間によって送給空間9が構成されて
いる。
【0010】タンク3の本体4の底板11には破砕手段
としての超音波発振器13が取り付けられており、この
超音波発振器13は破砕空間7に対応する位置に備えら
れている。超音波発振器13は振動板を有するいわゆる
振動板タイプである。超音波発振器13の仕様は、発振
方式:トランジスター回路による自動発振、高周波最大
出力:600W、発振周波数:24KHz、電源:AC
200V 4A、外形寸法:幅283mm×奥行367
×mm×高さ109mmである。
【0011】図2、図3に示すようにタンク3の本体4
には油受け板15が設けられており、この油受け板15
は中央部分が最も低くなるように両側部分が傾斜してい
る。そして、油受け板15の平坦な中央部分には3つの
丸穴17が形成されている。3つの丸穴17にはゴミ捕
りカゴ19が接続され、このゴミ捕りカゴ19は本体4
の内部空間へ突出して備えられている。タンク3の本体
4には蓋板21が蝶番23を介して開閉自在に取り付け
られている。この蓋板21には取っ手25が取り付けら
れている。
【0012】タンク3の本体4の送給空間9には送給管
25が接続管28、30及び太径のケーシング33、3
5を介して接続されている。図1に示すように送給管2
5の途中部分にはポンプ27が設けられている。送給手
段は、送給管25、接続管28、30、ケーシング3
3、35及びポンプ27によって構成されている。送給
管25はバーナー29に接続され、送給管25はバーナ
ー29に備えられたノズル31に接続されている。ノズ
ル31の孔の大きさ(内径)は1.5mmで、フィルタ
ー5のメッシュの大きさ1mmより大きく設定されてい
る。なお、図2、図3に示すように送給管25には太径
のケーシング33、35が連通している。ケーシング3
5には廃油の流動性を高め、送給しやすくするためのヒ
ーター39が取り付けられている。
【0013】次に、この廃油燃焼装置1の動作について
説明する。廃油Oをタンク3の油受け板15上へ供給す
ると、廃油Oは油受け板15の中央に向かって流れ、丸
穴17からゴミ捕りカゴ19を通り、大きなゴミが除去
されてから破砕空間7に流入する。この廃油Oには炭化
物等の固形物Kが混じっている。超音波発振器13を作
動させると、タンク3内の廃油O及び固形物Kが振動し
て固形物Kが破砕されて微細化される。
【0014】破砕空間7内の廃油O及びフィルター5を
通過できる大きさの固形物Kのみが送給空間9へ移動で
きるので、送給空間9にはフィルター5の1mmメッシ
ュを通過した大きさの固形物Kだけが存在することにな
る。即ち、廃油Oと共に存在する固形物Kのうちフィル
ター5を通過できない大きさのものは超音波発振器13
の振動によって1mmより小さくなるように破砕されな
い限り、フィルター5を通過して送給空間9へは移動で
きない。またフィルター5も超音波発振装置13によっ
て振動させられるので、フィルター5が固形物Kによっ
て目詰まりすることはない。そして、固形物Kのうち最
初はフィルター5を通過することができない大きさもの
も、振動によって効率よく微細化されてフィルター5を
通過し送給空間9へ移動する。
【0015】表1、表2は実験データを示すもので、表
1に示すように破砕空間では、超音波によって固形物が
時間の経過とともに破砕されている。また、表2に示す
ように送給空間では、1mmより大きい固形物は存在し
なかった。
【0016】
【表1】
【表2】
【0017】ポンプ27が作動すると、送給空間9にあ
る廃油Oと固形物Kは接続管28、ケーシング33、接
続管30、ケーシング35及び送給管25を通って、バ
ーナー29のノズル31から放出される。そして、図示
しない着火手段によってノズル31から放出される廃油
Oと固形物Kに着火されて燃焼させられる。上述したよ
うに送給空間9にはフィルター5を通過できる1mmよ
り小さい固形物Kのみしか存在せず、またノズル31の
孔の大きさは1.5mmであり、ノズル31の孔を通過
できる固形物Kだけがノズル31へ供給される。従っ
て、ノズル31の孔に固形物Kが詰まるのを確実に防止
することができる。
【0018】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても発明に含まれる。例えば、上記
実施の形態では、超音波発振器13を底板11の対応す
る位置に設けるようにしたが、超音波発振器13を備え
る位置はこれに限定されず、タンク3の側板等、固形物
Kを微細化することができれば、いかなる位置に配置し
てもよい。また、超音波発振器13はタンク3内へ直接
入れて用いる、いわゆる投げ込み式のものを使用しても
よい。
【0019】また、上記実施の形態では、1mmメッシ
ュのステンレス製網を用いたが、構成材はステンレスに
限定されずプラスチック製でもよく、さらにメッシュの
大きさはノズルの孔の大きさより小さければよい。即ち
フィルターは、ノズルの孔より小さい固形物のみを通過
させる構成であれば、いかなる材料、構造であってもよ
い。ノズルの孔の大きさが変更されれば、これとの関係
でノズルの孔より小さい固形物のみが通過するようにフ
ィルターも変更されるのは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の廃油燃焼装置に
よればノズルに固形物が詰まるのを確実に防止すること
ができると共に、廃油に混ざっている固形物を燃焼させ
ることができる。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る廃油燃焼装置の構成
を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る廃油燃焼装置に備え
られるタンクの断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る廃油燃焼装置に備え
られるタンクの平面図である。
【符号の説明】
1 廃油燃焼装置 3 タン
ク 5 フィルター 7 破砕
空間 9 送給空間 13 超音
波発振器 25 送給管 27 ポ
ンプ 28、30 接続管 30 接
続管 31 ノズル 33、35 ケ
ーシング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃油を収容するタンクと、前記タンク内の
    廃油を送給する送給手段と、前記送給手段によって送給
    された廃油をノズルから放出して燃焼させる燃焼手段と
    を具備する廃油燃焼装置において、前記タンク内の廃油
    と共に存在する固形物を微細化するための破砕手段と、
    前記タンク内に前記ノズルの孔より小さい固形物のみが
    通過できるフィルターとを具備し、前記フィルターを通
    過した固形物のみを廃油と共に前記送給手段によって前
    記ノズルへ送給することを特徴とする廃油燃焼装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した廃油燃焼装置におい
    て、フィルターはタンクの内部空間を2つに区画するよ
    うに配置され、前記フィルターを境にして一方側の内部
    空間に廃油と共に収容された固形物を微細化するように
    破砕手段を配置し、且つ他方側の内部空間に送給手段を
    接続したことを特徴とする廃油燃焼装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2に記載した廃油燃焼
    装置において、破砕手段は超音波発振器によって構成さ
    れていることを特徴とする廃油燃焼装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008051431A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Shinko Plantech Co Ltd 副生油処理装置及び副生油処理方法
US7585170B2 (en) 2002-12-19 2009-09-08 Yamaichi Metal Co., Ltd. Animal and vegetable oils combustor
CN104959237A (zh) * 2015-07-08 2015-10-07 福州大学 智能清堵器

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