JP2004066004A - 廃棄物処理装置 - Google Patents

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武藤 武明
Tomohiro Wada
和田 知弘
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Abstract

【課題】熱分解残渣の塩素濃度をより低減する。
【解決手段】廃棄物を熱分解炉2で熱分解し、連続して発生する熱分解残渣(炭化物)を冷却・混合槽6で水冷・混合して炭化物スラリーを生成する。炭化物に含まれている塩素は炭化物スラリーの水中で除去される。その炭化物スラリーは脱水・洗浄装置30に導かれて脱水される。更に、脱水された炭化物は脱水・洗浄装置30内で洗浄される。この洗浄により、炭化物に付着していた塩素が除去されるため、炭化物の塩素濃度は更に低下する。水処理装置31は脱水・洗浄装置30で脱水された水に対して脱塩処理を実行する。この脱塩処理で得られた脱塩水は、冷却・混合槽6及び脱水・洗浄装置30で再利用される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廃棄物の熱分解残渣洗浄装置に係り、特に、廃棄物を熱分解により熱分解ガスと熱分解残渣とに分離し、分離した熱分解残渣を洗浄するのに好適な廃棄物の熱分解残渣洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般ゴミなどの廃棄物の焼却処理は、廃棄物の有力な処理方法の一つとして広く行われている。その焼却処理の一つに、廃棄物を熱分解した上で廃棄物を処理する技術がある。廃棄物の熱分解は可燃物(有機物質)を空気(酸素)遮断下で加熱することによって行われる。その熱分解によって、廃棄物に含まれた可燃廃棄物の一部は可燃性ガスとなり、その廃棄物は可燃性の熱分解ガスと熱分解残渣(炭化物)とに分離される。廃棄物に含まれている金属廃棄物は、熱分解処理の影響を受けずにそのまま残る。
【0003】
近年では、資源循環型の社会をめざし、ゴミを熱分解させ、最終的には溶融スラグ分として資源回収するゴミの焼却技術の開発が進められている。一方、焼却まではしないが、ゴミの熱分解によって発生した炭化物である熱分解残渣を回収し、その熱分解残渣を燃料として再利用する資源循環型のエネルギー利用が進められている。この熱分解残渣は、セメントキルン用燃料及びボイラ用補助燃料等として利用価値が高まっており、燃焼装置等の機器における耐食性等の観点から、低塩素含有量であることが望まれている。
【0004】
ここで問題となるのは、ゴミが種々の廃棄物を含んでおり、その中に塩素を含む廃棄物が存在することである。例えば、ポリ塩化ビニル等の有機塩素化合物、及び厨芥中の調味料等に塩化ナトリウム等のアルカリ塩が塩素を含んでいる。ゴミを熱分解することにより、ゴミに含まれる全塩素分のうち、約90%が熱分解残渣側に残留し、残りの10%が熱分解ガス側に移行する。熱分解後の炭化物中には約0.5 から2重量%程度の塩素分が含まれている。
【0005】
上記のようにして熱分解残渣を、セメントキルン用燃料、及びボイラ用補助燃料等の燃料として利用する場合には、使用時におけるボイラ等の燃焼装置の周辺構造物への影響(腐食)等を最小限に抑制するために、この熱分解残渣中の含有塩素分をできるだけ低下させる必要がある。
【0006】
この廃棄物の熱分解残渣の塩素除去(脱塩素化)に関し、欧州(例えば、フランス)等においては、熱分解残渣を水槽中に直接投入することで、可燃性である熱分解残渣を安全に冷却でき、更に湿式で粉砕することにより炭化物中の溶解性塩素を除去することを行っている。また、特開平10−185151号公報にも同様の技術思想が記載されている。特に、熱分解残渣を水洗することで、熱分解残渣の塩素濃度が約0.5 重量%程度まで低減されることが示されている。
【0007】
また、特開2000−192050号公報には、炭化炉出口排出シュート下端を水封し、シュート内にそのスラリー水を供給することにより炭化物をスラリー化する構造が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、熱分解残渣に含まれる塩素濃度を更に低減できる廃棄物処理装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の特徴は、廃棄物を熱分解により熱分解ガスと熱分解残渣とに分離する熱分解装置と、この熱分解装置から排出される前記熱分解残渣と水とを混合して熱分解残渣混合水を生成し、この熱分解残渣混合水を排出する冷却・混合装置と、前記冷却・混合装置から排出された前記熱分解残渣混合水を水分と脱水熱分解残渣とに分離し、その脱水熱分解残渣を洗浄して更に脱水する脱水・洗浄装置と、前記脱水・洗浄装置で分離した前記水を、溶解性塩を含む濃縮水と脱塩水とに分離する水処理装置と、前記脱塩水を前記冷却・混合装置及び前記脱水・洗浄装置の少なくとも一方に還流させる脱塩水還流装置とを備えたことにある。
【0010】
冷却・混合装置において熱分解残渣混合水を生成することによって熱分解残渣に含まれている塩素を除去することができる。この熱分解残渣混合水が脱水・洗浄装置に供給されて、ここで熱分解残渣混合水の脱水,脱水された熱分解残渣の洗浄が行われるため、熱分解残渣の表面に付着している塩素が除去される。従って、熱分解残渣の塩素成分を著しく低減できる。また、水処理装置で得られた脱塩水を冷却・混合装置及び脱水・洗浄装置の少なくとも一方に還流させるため、水を再利用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
発明者等は、従来の廃棄物の熱分解残渣洗浄装置を検討した結果、熱分解残渣に含まれる塩素を除去する場合には、熱分解残渣を十分に水と混合させ、水中に塩素分を溶解させることが重要であることを認識するに至った。熱分解残渣を十分に水と混合させるためには、熱分解残渣を水に湿潤化させスラリー状にすることが重要であるが、熱分解残渣は、疎水性であって比重が軽いことから、その熱分解残渣が水面に浮き熱分解炉の出口部での閉塞の可能性があるとの新規な課題を、発明者等が発見した。また、熱分解残渣の中には比重が重く水中に沈むものがあることも発明者等は確認した。
【0012】
上記した新規な課題を解決する案を種々検討し、発明者等は本発明を見出したのである。本発明の具体的な実施例を以下に説明する。
【0013】
本発明の好適な一実施例である廃棄物処理装置を、図1及び図2に基づいて説明する。本実施例の廃棄物処理装置1は、熱分解炉2,燃焼装置3,冷却・混合槽6,脱水・洗浄装置30,水処理装置31及び噴射装置32を備える。
【0014】
熱分解炉2は、配管33によって燃焼装置3に接続され、出口ノズル13によって冷却・混合槽6に接続される。燃焼装置3に接続される配管34は、熱分解炉2に形成される加熱ジャケット(図示せず)に接続される。配管35は、その加熱ジャケットに接続されると共に、排ガス処理装置4に接続される。排ガス処理装置4の排ガス出口部に接続される配管36は、煙突に接続される。
【0015】
配管38は冷却・混合槽6の不燃物出口26(図2参照)に接続される。冷却・混合槽6は配管15によって脱水・洗浄装置30に接続される。配管39が脱水・洗浄装置30に接続される。脱水・洗浄装置30と水処理装置31は配管
40によって接続される。水処理装置31は、配管43によって冷却・混合槽6に連絡され、配管44によって脱水・洗浄装置30に連絡される。配管41は水処理装置31と噴射装置32とを連絡する。噴射装置32は排ガス処理装置4に設置される。
【0016】
冷却・混合槽6の詳細構成を図2に基づいて説明する。冷却・混合槽6は、冷却水槽7,混合水槽8,粉砕機9及び不燃物コンベヤ10を備える。粉砕機9は混合水槽8の上端部に設けられる。混合水槽8は撹拌機12Cを備える。冷却水槽7の一部が粉砕機9の上方を覆っており、冷却水槽7の堰状になっているスラリー供給部14が粉砕機9の上方まで延びている。不燃物コンベヤ10は、冷却水槽7内で、水中から水面上方に向かって傾斜して設置される。冷却水槽7の底面の大部分は、不燃物コンベヤ10の傾斜角と同じ角度の傾斜面50となっている。2枚の仕切板18A,18Bが冷却水槽7内に設置される。仕切板18A,18Bのそれぞれの下端は、不燃物コンベヤ10の水中に位置する部分よりも上方に位置する。仕切板18Aと仕切板18Bとの間に形成される領域を、領域
45と称する。また、混合水槽8側における冷却水槽7の側壁47と仕切板18Bとの間に形成される領域を、領域46と称する。冷却水槽7は、領域45に挿入される撹拌機12A、及び領域46に挿入される撹拌機12Bを設置する。出口ノズル13は領域45の上方で冷却水槽7に接続される。
【0017】
ジェットノズル16が、領域45の水中で仕切板18B側を向いて配置される。ジェットノズル16に接続される配管17は、配管15に設けられた混合ポンプ11よりも下流側で配管15に接続される。配管43に接続されるスプレーノズル27A,27Bが、領域45の水面よりも上方で冷却水槽7内に設置される。スプレー水タンク20が、冷却水槽7の下方に配置される。配管23は、冷却水槽7の水領域とスプレー水タンク20とを連絡する。スプレーポンプ21が設けられる配管24がスプレー水タンク20に接続される。配管24は粉砕機9の上方で冷却水槽7に接続される。冷却水槽7内で液面より上方に位置する不燃物コンベヤ10の部分よりも上方にスプレーノズル22が設置される。スプレーノズル22は配管25によって配管24に連絡される。冷却水槽7の、水面よりも上方に位置する傾斜面50の部分に、分別機(例えば、篩)19が設置される。配管15が接続される不燃物出口26は、冷却水槽7に設けられ、水面よりも上方に位置する。
【0018】
一般ゴミである廃棄物Xは、廃棄物投入器(図示せず)により熱分解炉2に供給される。熱分解炉2は、投入された廃棄物Xを、燃焼装置3から排出されて上記の加熱ジャケットに供給される燃焼排ガスcによって間接的に加熱し、低酸素状態で熱分解する(熱分解プロセス)。廃棄物Xに含まれた可燃性廃棄物は、その熱分解によって、熱分解ガスaと、熱分解残渣、すなわち炭化物bとに分離される。廃棄物Xには不燃物(鉄,アルミニウム等の金属及び瓦礫等)が含まれているが、この不燃物は熱分解しない。熱分解ガスaは、配管33を通って燃焼装置3に供給され、燃焼装置3で燃焼される。発生した燃焼排ガスcは、配管34により熱分解炉2の加熱ジャケット内に供給され、前述のように熱分解炉2内の廃棄物Xの加熱に用いられる。加熱ジャケットから排出された燃焼排ガスcは、配管35により排ガス処理装置4に供給され、更に、配管36を経て煙突5より外部の環境に排出される。
【0019】
生成された炭化物bは、約500℃と高温であるため、そのまま大気中に排出すると発火の危険がある。このため、炭化物bは、不燃物と共に出口ノズル13から冷却・混合槽6の水が充填された冷却水槽7内に供給される。炭化物bは冷却水槽7内で30分以上水と混合攪拌され脱塩素処理される(冷却・混合プロセス)。炭化物bに同伴した不燃物は冷却水槽7で分離除去される。その混合により生成されたスラリー状の炭化物dは、冷却・混合槽6から配管15によって脱水・洗浄装置30に送られ、脱水・洗浄装置30において脱水される。脱水後の炭化物bの表面に付着した塩素を取り除くために、脱水・洗浄装置30内で、炭化物bを後述の脱塩水jにて再度洗浄してその後に再び脱水する。脱水・洗浄装置30から配管39に排出された炭化物bは、塩素分が著しく少なくかつ水分含有量の少ない製品となる。この炭化物gが燃料として使用される。脱水・洗浄装置30で発生した脱水液hは、配管40によって水処理装置31で脱塩処理される。その脱塩処理によって得られた脱塩水jは、配管43を経て冷却水槽7に供給されて冷却水として再利用され、更に配管44を経て脱水・洗浄装置30に送られ、洗浄水として再利用される。水処理装置31から配管41に排出された塩素分を含む濃縮液iは、噴射装置32により排ガス処理装置4において燃焼排ガス中に噴射される。濃縮液iは燃焼排ガスとの接触によって蒸発し、燃焼排ガスの温度は著しく低下する。
【0020】
廃棄物Xの処理全般について上述したが、冷却・混合槽6内における炭化物bに対する処理について詳細に説明する。
【0021】
炭化物bは、出口ノズル13から水が充填された冷却水槽7内の領域45の水中に供給される。ジェットノズル16には、混合ポンプ11の駆動により混合水槽8から配管15に排出された炭化物スラリーの一部が、配管17を経て供給される。複数のジェットノズル16からはその水が噴出される。スプレーノズル
27A,27Bからは、配管43により供給される脱塩水jがスプレーされる。ジェットノズル16からの噴出水流により炭化物bは、領域45内で仕切板18B側に向かって流れ、撹拌機12Aによって強制的に撹拌される。この撹拌によって、炭化物bは、水と混合されて冷却され、発火の危険性を解消できる。その撹拌によって、炭化物bはスラリー状になる。
【0022】
発明者等は、冷却・混合槽6を用いた実験により、約500℃の炭化物bを冷却水槽7内の水中に投入した場合には、水との接触による炭化物bの急冷により、投入した炭化物bの約30%が水に浮遊し、残りの約70%が沈降することを確認した。
【0023】
沈降した炭化物bは冷却水槽7内で主に不燃物コンベヤ10の上面に溜まる。冷却水槽7に供給された不燃物も水中で沈降する。浮遊する炭化物bを主に含むスラリーは仕切板18Bと不燃物コンベヤ10との間に形成される間隙を通過して領域46に達する。ここで、撹拌機12Bの駆動により炭化物bを含むスラリーは更に撹拌される。領域46内で撹拌されて更に冷却された炭化物bのスラリーは、スラリー供給部14より粉砕機9に供給される。スラリーに含まれる粒径の大きな炭化物bは粉砕機9で粉砕されて所定の粒径まで小さくなる。粉砕機9から排出された炭化物のスラリーは混合水槽8内に供給される。
【0024】
冷却水槽7内に投入されたときで約500℃の炭化物bは、冷却水槽7内で約80℃まで温度が急激に低下する。このような冷却による炭化物bのサーマルショックにより、炭化物bの脱塩素効率が高効率化する。
【0025】
不燃物コンベヤ10は、移動する無端体の表面に多数のバケット48(図2では一部のバッケト48のみ表示)を設けており、矢印49の方向に回転している。バケット48は、沈降した炭化物の掻き取り手段である。冷却水槽7内に投入された炭化物bのうち沈降した炭化物b、及び沈降した不燃物は、不燃物コンベヤ10の上面に沈降するが、不燃物コンベヤ10の回転によって冷却水槽7の底面上に落下してバケット48によってすくい上げられる。このすくい上げられた炭化物b及び不燃物は、不燃物コンベヤ10の下側を不燃物コンベヤ10のバケット48の移動に伴って冷却水槽7の底面に沿って上昇する。炭化物bが分別機19の位置に来たとき、分別機19の篩の網目(例えば、5mm)よりも小さな粒径の炭化物bは冷却水槽7の傾斜面50よりも下方に位置するスプレー水タンク20内に落下する。上記網目よりも大きな粒径の炭化物b及び不燃物は、バケット48により更に上方まで移動され、不燃物出口26より配管38内に排出される。分別機19で分別されなかった粒径の大きな炭化物bは、冷却水槽7内で沈降した炭化物bの量の約10%(冷却水槽7内に供給された炭化物bの量の約7%)を占めている。冷却水槽7内で沈降した炭化物bの約90%は、分別機19によって分別されてスプレー水タンク20内に回収される。
【0026】
スプレー水タンク20内には、配管23により冷却水槽7内の水が供給される。この水中に分別機19で分別された粒径の小さな炭化物bが落下する。このため、スプレー水タンク20内には、炭化物bのスラリーが形成される。スプレー水タンク20には撹拌機(図示せず)が設置され、炭化物bのスラリーを撹拌している。この炭化物bのスラリーは、スプレーポンプ21の駆動によって配管
24を通って粉砕機9に供給される。そのスラリーに含まれた炭化物bは粉砕機9によって所定の粒径に粉砕される。粉砕されたこの炭化物bは混合水槽8内に供給される。混合水槽8内では、撹拌機12Cが駆動しており、炭化物bのスラリーが更に撹拌される。このため、スラリー中の炭化物bは更に湿潤化され、炭化物bからの脱塩素が促進される。
【0027】
配管24内を流れる炭化物bのスラリーの一部は、配管25を経てスプレーノズル22より、不燃物コンベヤ10の上面に噴出される。このスラリーの噴出により、不燃物コンベヤ10のバケット48に付着した小粒径の炭化物bが洗い落されて冷却水槽7の水中に戻される。炭化物bのスラリーの噴射によって逆に不燃物コンベヤ10の炭化物bの付着量が増大することを防止するため、配管24に流出する炭化物bのスラリー中の炭化物bの濃度が所定濃度になるようにスプレー水タンク20内に供給する水の量を調節している。
【0028】
混合水槽8から配管15に排出された炭化物スラリーの残りは、混合ポンプ
11の駆動により配管15によって脱水・洗浄装置30に送られる。混合水槽8から炭化物スラリーを排出させる混合ポンプ11は、スラリー供給部14から混合水槽8に供給される、水に浮遊する熱分解残渣を含む熱分解残渣混合水(第1熱分解残渣混合水)、及び配管24より混合水槽8に供給される、水中で沈降した熱分解残渣を含む熱分解残渣混合水(第2の熱分解残渣混合水)を冷却・混合槽6から排出させる手段である。
【0029】
冷却水槽7内に設置された仕切板18A,18Bが液面上方の空間も仕切っているため、外気とのシールを保っている。また、常時、水処理装置31からの還流脱塩水をスプレーノズル27A,27Bより炭化物入口13の冷却水槽7内での開口部付近に噴射し、その開口部付近を洗浄している。従って、投入される炭化物bの付着によってその開口部の開口面積が縮小されること、場合によっては閉塞されることを、防止できる。このため、熱分解炉2から冷却水槽7への炭化物の排出が阻害されることはない。配管43及びスプレーノズル27A,27Bは水供給手段である。
【0030】
本実施例は、冷却水槽7内で水に浮遊する炭化物bを上記水供給手段により供給される水と混合してスラリー状にしてその水流により混合水槽8に回収でき、また、水中で沈降した炭化物bを不燃物コンベヤ10及び分別機19にて回収してスラリー状にして混合水槽8に供給できる。また、冷却水槽7及び混合水槽8内で炭化物bを湿潤化するため、炭化物bに含まれている塩素を効率よく除去することができる。このように、本実施例は、冷却・混合槽6を用いているため、塩素分が少なくなった炭化物を効率良く回収することができる。更に、脱水・洗浄装置30で脱水後の炭化物を洗浄しているので、炭化物の塩素濃度を著しく低減できる。本実施例は、結果的に、炭化物の塩素濃度を0.5 重量%未満に抑さえることができる。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、熱分解残渣の塩素濃度をより低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な一実施例である廃棄物処理装置の構成図である。
【図2】図1の冷却・混合槽の詳細構成を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…廃棄物処理装置、2…熱分解炉、3…燃焼装置、4…排ガス処理装置、6…冷却・混合槽、7…冷却水槽、8…混合水槽、9…粉砕機、10…不燃物コンベヤ、18A,18B…仕切板、30…脱水・洗浄装置、31…水処理装置。

Claims (4)

  1. 廃棄物を熱分解により熱分解ガスと熱分解残渣とに分離する熱分解装置と、この熱分解装置から排出される前記熱分解残渣と水とを混合して熱分解残渣混合水を生成し、この熱分解残渣混合水を排出する冷却・混合装置と、前記冷却・混合装置から排出された前記熱分解残渣混合水を水分と脱水熱分解残渣とに分離し、その脱水熱分解残渣を洗浄して更に脱水する脱水・洗浄装置と、前記脱水・洗浄装置で分離した前記水を、溶解性塩を含む濃縮水と脱塩水とに分離する水処理装置と、前記脱塩水を前記冷却・混合装置及び前記脱水・洗浄装置の少なくとも一方に還流させる脱塩水還流装置とを備えたことを特徴とする廃棄物処理装置。
  2. 前記熱分解ガスを燃焼する燃焼装置と、前記燃焼装置から排出された燃焼排ガスを処理する排ガス処理装置と、前記水処理装置で発生する濃縮水を前記燃焼排ガス中に噴射する噴射装置とを備えた請求項1記載の廃棄物処理装置。
  3. 前記冷却・混合装置は前記熱分解装置から排出される前記熱分解残渣が供給される第1水槽、及び前記第1水槽から排出される前記熱分解残渣混合水を受ける第2水槽を有しており、前記第2水槽から排出された前記熱分解残渣混合水の一部を、前記第1水槽内での前記熱分解残渣の流動用水として前記第1水槽における前記熱分解残渣の供給口付近に導く熱分解残渣混合水還流手段と、前記第1水槽に設けられ、前記第1水槽内で沈降した前記熱分解残渣から不燃物を分離する不燃物分離手段と、前記不燃物が分離された、沈降した前記熱分解残渣を、スラリー状にして前記第2水槽に供給する手段と、前記第2水槽から排出された前記熱分解残渣混合水の残りの部分を前記脱水・洗浄装置に供給する手段とを備えた請求項1又は請求項2記載の廃棄物処理装置。
  4. 前記冷却・混合装置は、水に浮遊する前記熱分解残渣を含む第1の前記熱分解残渣混合水を流動させる手段と、前記水内で沈降した前記熱分解残渣を含む第2の前記熱分解残渣混合水を生成する手段とを有し、前記第1熱分解残渣混合水及び前記第2熱分解残渣混合水を前記冷却・混合装置から排出させる手段を備えた請求項1記載の廃棄物処理装置。
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