JP4546616B2 - 遊技機の制御基板保護装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の役物類やアクチュエータ類を制御する制御基板を保護する制御基板保護装置、特にパチンコ遊技機の主基板を保護するのに好適な制御基板保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技媒体(遊技球、遊技メダル等)を使用して所定の遊技を行い、その入賞態様に応じて遊技媒体を払い出すようにした遊技機においては、遊技動作や遊技媒体の払出し等のためのアクチュエータ類を制御するとともに大当り等の演出を行う制御基板を装備したものが多用されている。
【0003】
また、パチンコ遊技機等の弾球遊技機においては、弾球遊技の興趣を高め、遊技者を飽きさせないように各種の役物や表示装置等に工夫を凝らした遊技盤が使用されることから、ROMを備えた主基板により高度な遊技動作制御がなされている。
【0004】
この種の遊技機においては、ベースとなる枠体(機枠)の前面側に遊技盤を取り付け、その枠体の裏面側に複数の機構部材からなる裏機構と、保護ケースに収納された主基板その他の基板類とを配設した構成となっている。
【0005】
また、主基板に対する不正行為等を確実に防止する必要があるため、その主制御基盤を封止機能のある保護ケースに収納して、ベースとなる枠体に離脱不能に取り付けている。その具体的な取付け方法は、例えば保護ケースを支持する基板支持枠を前記ベースとなる枠体にスポット溶接等で固定するとともに、その基板支持枠に保護ケースを施錠機構により離脱不能な状態に施錠し、その施錠状態を封印シールにより封印するといったものである。また、保護ケースは、主基板を支持する基板側ケース部材と、その基板側ケース部材の開口部を閉塞する蓋状の蓋側ケース部材とで構成されており、蓋側ケース部材をスナップフィット方式のアンカー結合部を有する封止部材で基板側ケース部材に離脱不能に結合させ、保護カバーの開放時には封止部材が切断されるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の遊技機の基板保護装置にあっては、ベース枠体に固定された基板支持枠に保護ケースを離脱不能に支持させて施錠機構により施錠し、その施錠状態を封印シールにより封印する構成となっていたため、主基板やその保護ケース近傍の裏機構あるいは遊技盤の背面側について修理等の必要が生じると、主基板保護ケース自体に修理等の必要がないにもかかわらず、前記施錠機構の封印を解き、施錠状態を解除(開錠)する必要があった。また、封印シールによる封印は、通常、不正防止のための立入り検査等が行なわれるときに開封されるものであり、遊技ホール側では処置できないため、上記のような修理の必要が生じたときには、迅速なトラブルシュートができず、遊技機の稼働率が低下してしまうという問題が生じていた。
【0007】
そこで本発明は、保護ケースを封止状態で機枠に離脱不能に取り付けたまま、施錠機構を開錠することなく、主基板保護ケースの近傍の裏機構や遊技盤の背面側について修理等の作業を容易に行うことができるようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、基板側ケース部材および該基板側ケース部材に着脱可能な蓋側ケース部材からなり所定の制御基板を内部に収納する保護ケースと、前記制御基板を収納した保護ケースを遊技機の機枠に対し離脱不能な取付け状態で施錠し固定する施錠式固定機構と、を備えた遊技機の制御基板保護装置において、前記機枠に対し離脱可能に係合する係合部及びヒンジ結合部により一端側が回動可能であり、他端側が離脱不能に前記機枠に固定されたケース支持枠と、基端部が前記蓋側ケース部材に固定され、前記基端部から分離突出した複数の先端部が前記基板側ケース部材と前記蓋側ケース部材とを連結する連結位置に移動可能に設けられ、前記複数の先端部のうち1の先端部が前記連結位置に移動した連結状態で前記保護ケースの開封により切断されたときに開封の痕跡を残し前記制御基板を収納した保護ケースを封止する、分離突出した複数の先端部が各々独立して封止可能な封止部材と、を備え、前記保護ケースが前記ケース支持枠に支持されるとともに、前記施錠式固定機構が、該ケース支持枠に装着され、前記保護ケースを該ケース支持枠に離脱不能な取付け状態で固定することを特徴とする。
【0009】
この発明では、ケース支持枠が機枠に対し開閉方向に回動可能に支持され、このケース支持枠によって主基板の保護ケースが支持される。したがって、ケース支持枠を開放側に回動させることで、施錠式固定機構を開錠したりすることなく保護ケースを封止状態で機枠に取り付けたまま、主基板保護ケースの近傍の裏機構や遊技盤の背面側について修理等の作業が容易に可能となる。
【0010】
また、本発明の制御基板保護装置は、前記施錠式固定機構は、前記ケース支持枠に連結されたケースと、前記ケース内に収納された施錠機構と、前記施錠機構を覆うキーガードと、前記ケースに形成されたキーガード取付け穴と、前記キーガード取付け穴に差し込み可能な抜止め構造であり前記キーガードの覆いを解除する際には引きちぎられる複数の係止爪部とを含んで構成され、前記複数の先端部の数と前記複数の係止爪部の数は同数であることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明の制御基板保護装置は、前記保護ケースが前記ケース支持枠に支持されるとき、前記ケース支持枠のヒンジ結合部が該保護ケースによって覆われるよう、前記ヒンジ結合部と前記保護ケースを対向させたことを特徴とする。したがって、ケース支持枠の機枠へのヒンジ取付けにねじ等を利用したとしても、保護ケースの装着状態ではそのヒンジ結合部分が覆われることとなり、所要の封止取付け機能を確保することができ、組立やメンテナンスの容易化を図ることができる。
【0012】
また、本発明の制御基板保護装置は、前記複数の先端部は、前記基板側ケース部材と前記蓋側ケース部材とを連結しない非連結時には遊技機の上下方向に起立して前記蓋側ケース部材に固定されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図17は本発明の一実施形態に係る遊技機の制御基板保護装置を示す図であり、本発明をパチンコ遊技機に適用した例を示している。
図1〜図3において、10はパチンコ遊技機であり、パチンコ遊技機10は、外枠100に支持されたベース枠体11(機枠)と、このベース枠体11の前面上部に開閉可能に設けられた窓扉12と、ベース枠体11の前面側に配置された遊技盤13とを備えている。ベース枠体11は、図1中の左端側でヒンジ機構115A、115Bを介して外枠100に前後に開閉可能に支持されており、通常は閉じている。
【0015】
窓扉12は、遊技盤13の遊技領域13aに対応する開口窓12aを形成したもので、ベース枠体11に対し前後の開閉ができるよう図示しないヒンジ機構を介してベース枠体11に回動可能に支持されている。この窓扉12には、複数の発光素子群を内蔵した電飾表示部121、122が設けられている。また、窓扉12はロック機構123によってベース枠体11に対し閉止位置でロックされ、更にベース枠体11と共に閉止状態で外枠100にロックされるようになっている。
【0016】
窓扉12の下方には、上側球受皿15が設けられており、その上側球受皿15の下方側には、下側球受皿16と、遊技者によって回動操作される操作ハンドル17とが、それぞれ設けられている。上側球受皿15はベース枠体11に開閉可能に支持された上皿パネル150の一部として構成されている。18は、上側球受皿15の球抜き操作を行うための球抜操作レバーであり、球抜操作レバー18を図中で左側に移動させる球抜き操作によって上側球受皿15から下側球受皿16に遊技球が流下・排出できるようになっている。19は灰皿である。
【0017】
遊技盤13の前面側には、図1および図3に示すように、始動入賞口23とワープルート付の図柄表示装置70とを略中央に配し、その上方に普通図柄表示装置60を、その下方に大入賞口26および通過ゲート27をそれぞれ配した構成となっている。また、始動入賞口23の左右には一般入賞口24A、24B、25A、25Bが、図柄表示装置70の左右には風車28A、28B(遊技球の流下方向を変化させる回転自在な障害物)がそれぞれ配設されている。そして、これら役物類を取り囲む円環状に、複数のLED等の発光素子を内設した遊技演出用ランプ29A、29B、29C等が設けられ、周方向にブロック分けされたその複数のLED群が順次選択的に又は同時に点灯するよう点灯制御されるようになっている。この遊技盤13は、ベース枠体11の前面側で上下のヒンジピン部13h、13iを介して前後方向(開閉方向)に回動可能に支持されている。また、遊技盤13の下方側に位置するベース枠体11の下部前面側には、遊技盤13の下方に位置する発射装置30が配設されている。
【0018】
図4および図5に示すように、ベース枠体11の裏面側には、主基板保護装置210、集合基板ケース220および枠基板ケース250と、複数の機構部材からなる裏機構(詳細は図示していない)とがそれぞれ設けられている。前記裏機構は、例えば島装置からの供給球を収納する球タンク111と、その球タンク111からの遊技球を賞球又は貸出球として払出し口29に供給する図示しない球通路と、その球通路の途中で球区切りを行う球区切り装置と、球区切り装置からの遊技球を賞球と貸出球とに区分し計数する賞球・貸出球切替え装置および賞球検出スイッチ、貸出球検出スイッチ等で構成されている。
【0019】
なお、図5において、260は、遊技盤13に装着された図柄表示装置70の表示制御基板を含む液晶ケースであり、図2において、270は上側球受皿15から発射装置30に遊技球を供給するよう上皿パネル150の裏面側に装着された球送り装置である。
【0020】
図6〜図17は、主基板保護装置210の詳細な構成を示している。
【0021】
この主基板保護装置210は、図6および図10〜図16に示すように、基板側ケース部材312およびこの基板側ケース部材312に着脱可能な蓋側ケース部材313からなる保護ケース311を有しており、この保護ケース311の内部には図示しない主基板(制御基板)が収納されている。また、保護ケース311はケース支持枠320および施錠式固定機構330によって遊技機10のベース枠体11に対し離脱不能な取付け状態で施錠されている。
【0022】
また、基板側ケース部材312と蓋側ケース部材313とは、基板側ケース部材312に収納された主基板周辺の外周部312g、313gにおいて所定のオーバーラップ量で重なり合っており、そのために両ケース部材312、313の嵌め込み深さが所定深さ以上に設定されている。ここにいう所定のオーバーラップ量とは、ケース支持枠320により保護ケース311が支持された状態で、基板側ケース部材312と蓋側ケース部材313との間を開く外力(例えばドライバー等でこじ開けようとする力)を加えたとき、基板側ケース部材312と蓋側ケース部材313の弾性限度内における最大の相対変位量を生じる部分の、その相対変位量より大きいオーバーラップ量である。すなわち、封印状態でのケース311のこじ開け等を防止し得るオーバーラップ量となるように基板側ケース部材312と蓋側ケース部材313の相互の嵌め込み深さが設定されている。また、蓋側ケース部材313には複数のフック部313fが設けられており、基板側ケース部材312と蓋側ケース部材313が前記所定深さまで嵌め合わされたとき、これら複数のフック部313fが基板側ケース部材312に形成された複数の凹部312mに係止されるようになっている。なお、図12に示す312cは、主基板への電気接続をなすための配線引き出し穴部である。
【0023】
また、保護ケース311内の前記主基板は、ROMやCPU等の所定の電子部品を搭載した重要保護領域を有しており(図示していない)、蓋側ケース部材313はその主基板の重要保護領域に対面する領域の外に複数の放熱穴312tを有している。この放熱穴312tは、保護ケース311の内外を連通する小径の穴で、例えば所定の直径で等ピッチに形成されており、放熱穴312を通した前記重要保護領域への不正行為を防止する構造となっている。
【0024】
ケース支持枠320は、保護ケース311を一端側から着脱可能に嵌め込むことができる第1枠部材321と、各一対の取付けねじ323a、323bによりベース枠体11に締結固定された取付けブラケット322U、322L(ヒンジ結合部)と、保護ケース311の他端部を第1枠部材321との間に拘束する第2枠部材325とによって構成されており、ベース枠体11に対し一端側で回動可能かつ離脱不能に支持されている。
【0025】
図7〜図9に示すように、第1枠部材321は、保護ケース311の底面(取付面)に対向する平坦部321aと、保護ケース311の一端部を前後、上下および一側方から保持する保持部321bと、保護ケース311の他端部を前方(ベース枠体11側)、下方および他側方から受ける受け部321cと、手動操作されるロック部材341によってベース枠体11に手動解除可能にロックされるロック部321dとを有している。
【0026】
ここで、ロック部材341は、ベース枠体11の裏面側から把持されて、ベース枠体11に設けた穴(図示されていない)に抜き差しされるようになっており、前記穴に差し込まれるロック部材341の先端部がその穴への挿入開始段階では縮径し挿入完了段階では拡径して、その差込完了位置で前記穴内に引き抜き可能に保持されるようになっている。そして、このロック部材341をベース枠体11の穴から引き抜くことによって、ケース支持枠320の第2枠部材325側の端部をベース枠体11から離すことができ、ケース支持枠320を第1枠部材321側のヒンジにより回動させることができるようになる。
【0027】
また、取付けブラケット322U、322Lは、第1枠部材321の保持部321bをヒンジピン322a、322b(図6参照)を介して回動可能に支持するとともに、各一対の取付けねじ323a、323bによりベース枠体11に締結固定されている。また、第2枠部材325は、第1枠部材321の他端側にヒンジ結合された下端部325bと、第1枠部材321に施錠式固定機構330を介して開錠可能に施錠固定された上端部325aとを有している。この第2枠部材325は、上端部325aが施錠式固定機構330によって第1枠部材321に施錠固定されたとき、保護ケース311の他端部に前後方向他方側から当接することで、保護ケース311の前後動を第1枠部材321と協働して規制するようになっている。なお、第1枠部材321の保持部321bには、ねじ323a、323bをベース枠体11の裏側から着脱できるよう前後に重なる各一対の略長方形の開口321e、321fが形成されており、保護ケース311を取り外した状態でベース枠体11に取付けブラケット322U、322Lを着脱できるようにしている。
【0028】
保護ケース311を構成する基板側ケース部材312および蓋側ケース部材313は、図16に示すように、両ケース部材312、313のオーバーラップ部分である外周部312g、313gにおいて嵌め合わされるとともに、例えばプラスチックからなる複数対の封止部材351A、351B、351C、351Dのうち同一番号を付された一対の封止部材(例えば封止部材351A)によって互いに離脱不能に結合されている。これら封止部材351A〜351Dは基端側連結部355によって互いに一体に連結されており、その基端側連結部355が複数箇所で蓋側ケース部材313の2箇所にかしめ又は溶着等によって離脱不能に固定されている。
【0029】
また、各封止部材351A、351B、351C又は351Dは、図16に示すように、基端側連結部355と一体に成形された弾性腕部352aと、その先端側に一体形成された環状部352bと、環状部352bに複数箇所で結合するようこれと一体に結合された矢先状の係止ヘッド部352cとによって構成されている。そして、複数対の封止部材351A〜351Dのうち、例えば一対の封止部材351Aの係止ヘッド部352cが基板側ケース部材312に形成された複数の係止穴312e、312fに差し込まれている。この係止ヘッド部352cの係止構造は、例えば環状部352b内に2箇所で連結された連結の先端に一対の弾性爪が互いに鋭角な挟角をなして支持されたもので、係止ヘッド部352cが各係止穴312e、312fに差し込まれるときにはその弾性爪が互いに接近するよう弾性変形し、所定深さまで挿入されたときに弾性回復した弾性爪の後端部が図10(b)に示すように係止穴312e、312fの穴壁に係止されるようになっている。
【0030】
ところで、この係止ヘッド部352cの抜去に要する力は、環状部352bと係止ヘッド部352cの間の部分的な連結部を破断させる力よりも十分に大きくなっており、保護ケース311を開けるために基板側ケース部材312から蓋側ケース部材313を外すときには、基板側ケース部材312の係止穴312e、312fに差し込まれている一対の封止部材、例えば封止部材351Aが環状部352bと係止ヘッド部352cの間で引きちぎられて環状部352bの内周に破談の痕跡を残すようになっている。すなわち、封止部材351A〜351Dは、基板側ケース部材312および蓋側ケース部材313にそれぞれ離脱不能に連結された係止ヘッド部352cおよび基端連結部355と、保護ケース311の開封により切断されて開封の痕跡を残す切断部としての環状部352bとを有している。
【0031】
本実施形態の保護ケース311は上述のように封止および開放されるが、開封後に再度封止するときには、次の一対の封止部材、例えば封止部材351Bの係止ヘッド部352cが基板側ケース部材312に形成された未使用の係止穴312e、312fに差し込まれる。なお、このような保護ケース311の封止と開放は、通常、不正防止のための立ち入り検査時等に行われる。
【0032】
一方、施錠式固定機構330は、図17に示すようにケース支持枠320の第2枠部材325の上端部325aに装着されており、これに対応して第1枠部材321の回動側端部に設けられた施錠用の係止穴321k内に図示しないフック状の係止爪を出没させることで、施錠時には第1枠部材321に対する第2枠部材325の回動を規制し、開錠時には第1枠部材321に対する第2枠部材325の回動を可能にするものである。また、この施錠式固定機構330には、例えば第2枠部材325の上端部325aに固着され連結されたケース331と、所定の鍵によって施錠および開錠できるようケース331内に収納された施錠機構部332と、ケース331に形成されたキーガード取付け穴331hにそれぞれ差し込み可能な係止爪部333a、333b、333cおよび333dを有するキーガード部材333と、を含んで構成されている。ここで、係止爪部333a〜333dはそれぞれ上述した係止ヘッド部352cと同様な抜止め構造のもので、一度差し込むと抜けないようになっている。なお、図17(a)はキーガード部材333の装着前の状態を、図17(b)はキーガード部材333の装着後の状態を、それぞれ示している。
【0033】
係止爪部333a〜333dのうち係止爪部333dはキーガード取付け穴331hに最初に差し込まれ、最初の開錠の際には、係止爪部333dがキーガード部材333から引きちぎられる。そして、次の施錠時には例えば係止爪部333aがキーガード取付け穴331hに差し込まれ、鍵穴が封止される。
【0034】
保護ケース311やその内部の基板を検査したり修理したりする場合には、保護ケース311の取り出しがされるが、その場合、まず、キーガード取付け穴331hに差し込まれた係止爪部333a等を引きちぎってキーガード333をめくり上げ、鍵穴である施錠機構部332をむき出しにして、そこにキーを差し込んで開錠する。次に、第2枠部材325をヒンジ結合された下端部325bを中心に後ろ側に倒すよう回動させる。この状態においては、第2枠部材325の上端部325aが第1枠部材321に施錠固定され、第1枠部材321と第2枠部材325による保護ケース311の前後動の規制が解除されるので、保護ケース311を第1枠部材321上から容易に取り外すことができる。勿論、このような保護ケース311の取り出しが必要でなければ、上述のように、ロック部材341をベース枠体11の穴から引き抜いて、保護ケース311を施錠固定したままのケース支持枠320を第1枠部材321側のヒンジにより回動させる。
【0035】
なお、図6において、225は主基板を他の基板又は外部に電気接続するための端子板である。
【0036】
上述のように、本実施形態のパチンコ遊技機10においては、ケース支持枠320がベース枠体11に対し開閉方向に回動可能に支持され、このケース支持枠320および施錠式固定機構330によって前記主基板の保護ケース311がベース枠体11に離脱不能状態で支持されている。したがって、施錠式固定機構330を開錠したり、そのためにキーガード部材333を引きちぎったりすることなく、ロック部材341をベース枠体11の穴から引き抜いてケース支持枠320を回動させるだけで、保護ケース311を封止状態でベース枠体11に離脱不能に取り付けたまま、保護ケース311の近傍の裏機構や遊技盤13の背面側について修理等の作業が容易に可能となる。
【0037】
また、ケース支持枠320のベース枠体11へのヒンジ取付けにねじ等を利用しながらも、保護ケース311の装着状態ではそのヒンジ結合部分が覆われることとなるから、所要の封止取付け機能を確保することができ、組立やメンテナンスの容易化を図ることができる。
【0038】
さらに、基板側ケース部材312に収納された主基板の周辺で、基板側ケース部材312と蓋側ケース部材313とが所定のオーバーラップ量で重なり合うよう、両ケース部材312、313の嵌め込み深さが設定されているので、封印状態でのケース311のこじ開け等を確実に防止することができる。
【0039】
また、蓋側ケース部材313のうち前記主基板の重要保護領域に対面する領域の外に放熱穴313tが形成されているので、放熱穴313tを通した不正行為を防止することができる。
【0040】
本実施形態では、また、保護ケース311の基板側ケース部材312および蓋側ケース部材313に離脱不能に連結されてその保護ケース311の開封により切断痕を残す封止部材351A〜351Dが設けられているので、封止構造の保護ケース311を基板組付けの容易な形状にすることができる。しかも、複数の封止部材351A〜351Dが設けられているので、封止部材351Aによる封止状態の開封後に再度封止するとき、次の一対の封止部材351Bの係止ヘッド部352cを未使用の係止穴312e、312fに差し込むといった具合に、開封後の再封止作業を非常に容易に行うことができる。
【0041】
なお、上述の実施形態においては、パチンコ遊技機を例に説明したが、本発明は制御基板を封止構造の保護ケースに収納して筐体に取り付ける構成を有する他の遊技機に適用することができる。
【0042】
【発明の効果】
本発明によれば、機枠に対し開閉方向に回動可能なケース支持枠に、施錠式固定機構によって主基板の保護ケースを離脱不能に支持させているので、施錠式固定機構を開錠したりすることなく、保護ケースを封止状態でそのケース支持枠に離脱不能に取り付けたままの状態でケース支持枠を開放側に回動させ、主基板保護ケースの近傍の裏機構や遊技盤の背面側について修理作業や検査等の作業空間を確保することができる。その結果、主基板保護ケース近傍の修理作業や検査等を容易に行うことができる遊技機を提供することができる。
また、基端部が蓋側ケース部材に固定され、基端部から分離突出した複数の先端部が基板側ケース部材と蓋側ケース部材とを連結する連結位置に移動可能に設けられ、連結状態で保護ケースの開封により切断されたときに開封の痕跡を残し制御基板を収納した保護ケースを封止する、分離突出した複数の先端部が各々独立して封止可能な封止部材とを備えたため、通常、不正防止のための立ち入り検査時等に行われる保護ケースの封止と開放が行われた後の再封止の際に開封後の再封止作業を非常に容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る遊技機の正面側の外観斜視図である。
【図2】一実施形態の遊技機の窓扉を開いた状態の正面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る遊技機の遊技盤の正面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る遊技機の裏面側の外観斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る遊技機の裏面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る遊技機の制御基板保護装置を示す図5の部分拡大図である。
【図7】一実施形態の制御基板保護装置におけるケース支持枠の裏面図である。
【図8】(a)は一実施形態の制御基板保護装置におけるケース支持枠の下面図、(b)はその保持部の断面図である。
【図9】一実施形態の制御基板保護装置におけるケース支持枠の側面図である。
【図10】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における基板側ケース部材の裏面図、(b)は封止部材の係止状態を示すその基板側ケース部材の部分断面図である。
【図11】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における基板側ケース部材の下面図、(b)はその高さ方向中心部における水平断面図である。
【図12】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における基板側ケース部材の側面図、(b)は図10のB12-B12断面図である。
【図13】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における蓋側ケース部材の裏面図、(b)はその基板側ケース部材の下面図である。
【図14】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における蓋側ケース部材の上面図、(b)はその基板側ケース部材の高さ方向中間部の水平断面図である。
【図15】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における蓋側ケース部材の側面図、(b)はその基板側ケース部材の周壁部の断面図である。
【図16】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における封止部材の組立後未開封の状態を示す要部斜視図、(b)はその封止部材の開封および再封止後の状態を示す要部斜視図である。
【図17】(a)は一実施形態の制御基板保護装置における施錠式固定機構の要部裏面図、(b)は施錠後のキーガード装着状態を示すその施錠式固定機構の要部裏面図である。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機(遊技機)
11 ベース枠体(機枠)
13 遊技盤
100 外枠
111 球タンク
210 主基板保護装置
220 集合基板ケース
250 枠基板ケース
311 主基板保護ケース
312 基板側ケース部材
312e、312f 係止穴
312g、313g 外周部(オーバーラップ部)
312t 放熱穴
313 蓋側ケース部材
313f フック部
313t 放熱穴
320 ケース支持枠
321 第1枠部材
321e、321f 開口
321k 係止穴
322U、322L ブラケット(ヒンジ結合部)
325 第2枠部材
330 施錠式固定機構
333 キーガード部材
333a、333b、333c、333d 係止爪部
341 ロック部材(係合部)
351A、351B、351C、351D 封止部材
352a 弾性腕部(曲げ部)
352b 環状部(切断部)
352c 係止ヘッド部
355 基端側連結部
Claims (4)
- 基板側ケース部材および該基板側ケース部材に着脱可能な蓋側ケース部材からなり所定の制御基板を内部に収納する保護ケースと、
前記制御基板を収納した保護ケースを遊技機の機枠に対し離脱不能な取付け状態で施錠し固定する施錠式固定機構と、を備えた遊技機の制御基板保護装置において、
前記機枠に対し離脱可能に係合する係合部及びヒンジ結合部により一端側が回動可能であり、他端側が離脱不能に前記機枠に固定されたケース支持枠と、
基端部が前記蓋側ケース部材に固定され、前記基端部から分離突出した複数の先端部が前記基板側ケース部材と前記蓋側ケース部材とを連結する連結位置に移動可能に設けられ、前記複数の先端部のうち1の先端部が前記連結位置に移動した連結状態で前記保護ケースの開封により切断されたときに開封の痕跡を残し前記制御基板を収納した保護ケースを封止する、分離突出した複数の先端部が各々独立して封止可能な封止部材と、を備え、
前記保護ケースが前記ケース支持枠に支持されるとともに、
前記施錠式固定機構が、該ケース支持枠に装着され、前記保護ケースを該ケース支持枠に離脱不能な取付け状態で固定することを特徴とする遊技機の制御基板保護装置。 - 前記施錠式固定機構は、前記ケース支持枠に連結されたケースと、前記ケース内に収納された施錠機構と、前記施錠機構を覆うキーガードと、前記ケースに形成されたキーガード取付け穴と、前記キーガード取付け穴に差し込み可能な抜止め構造であり前記キーガードの覆いを解除する際には引きちぎられる複数の係止爪部とを含んで構成され、
前記複数の先端部の数と前記複数の係止爪部の数は同数であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機の制御基板保護装置。 - 前記保護ケースが前記ケース支持枠に支持されるとき、前記ケース支持枠のヒンジ結合部が該保護ケースによって覆われるよう、前記ヒンジ結合部と前記保護ケースを対向させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機の制御基板保護装置。
- 前記複数の先端部は、前記基板側ケース部材と前記蓋側ケース部材とを連結しない非連結時には遊技機の上下方向に起立して前記蓋側ケース部材に固定されていることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の遊技機の制御基板保護装置。
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