JP4543537B2 - 多段ルーバー機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、多段ルーバー機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、天窓等の窓において遮光を行う場合、図2に示すようなルーバー羽根からなるブラインド機構が使用されている。
【0003】
これは、上下のフレーム5,5間にガイドワイヤー6,6を張り、これらガイドワイヤー6,6にルーバー羽根1’に穿設した孔7を通して並置し、上下のチルト回転軸8,8にラダーテープ9を巻回し、ラダーテープ9に各ルーバー羽根1’を連結するものである。
【0004】
しかして、チルト回転軸8を駆動回転させることで、ラダーテープ9を巻取り及び巻戻してルーバー羽根1’の傾きを調整するものである。
【0005】
ところで、上記のようなブラインド機構を設けた窓において採光する場合、複数のルーバー羽根1’が全て同方向に並置されてあるため、日光が矢印のように水平に射す時、室内側のうちA部側は日光が入射して明るくなるが、B部側は日光が直接入射しないので暗くなり、そこで、日光をルーバー羽根1’で反射させることでB部側に入射させて明るくしようとしても、ルーバー羽根1’は長手方向廻りにしか回転しないためにB部側には反射させられないという問題があった。
【0006】
また、上記のようなブラインド機構を設けた窓において遮光する場合、全て同方向に並置したルーバー羽根1’の短手方向端部より光が漏れ入るため、高い遮光性が得られないという問題もあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、採光時には、日光がいかなる方向から射していても日光をルーバー羽根で反射したりして室内の所望の位置を明るくできて、遮光時には、ルーバー羽根短手方向端部より光が漏れ入らなくて遮光性の高い多段ルーバー機構を提供することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る多段ルーバー機構は、複数の回動自在なルーバー羽根1を略平行に並べて窓面2での遮光を行うルーバー列3を形成し、複数のルーバー列3を隙間4を介して平行に重ねると共に、複数のルーバー列3の重なり方向イから見て夫々のルーバー列3を構成するルーバー羽根1の長手方向ロ,ハを互いに交差させ、この複数のルーバー列3を、矩形の窓枠を有する窓面2を覆うように且つ各ルーバー羽根1の回動中心が窓枠のいずれかの辺と略平行となるように配置したことを特徴とするものである。このような構成とすることで、採光時には、日光がいかなる方向から射していても、いずれかのルーバー列3のルーバー羽根1で日光を反射させることで室内の所望の位置を明るくできると共に、遮光時には、最外のルーバー列3aのルーバー羽根1の短手方向端部より光が漏れ入っても、ルーバー列3aと長手方向が交差するすぐ内側のルーバー列3bによって漏れ入った光を遮光できて、遮光性を高めることができるようになるものである。
【0009】
また、ルーバー羽根1の長手方向に対する垂直断面が屈曲部を有する形状であることが好ましい。このような構成とすることで、ルーバー羽根1の断面を矩形状とした場合と比較して、ルーバー羽根1の大きさがほぼ同じでありながら、ルーバー羽根1の撓みに対する剛さを上げることができるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1に示す実施形態に基づいて説明する。
【0011】
本発明における多段ルーバー機構は、複数のルーバー羽根1によってルーバー列3(3a,3b)を形成し、更に、ルーバー列3(3a,3b)を隙間を介して平行に二段に重ねて構成されるものである。
【0012】
ルーバー羽根1は、一方向に長い樹脂もしくはアルミ等の金属の薄肉剛性材により形成され、その断面形状は本実施形態では矩形状となっている。また、ルーバー羽根1の両端部には、ルーバー羽根1を長手方向に沿って回転させるために回転軸11を突設してあり、これによってルーバー羽根1は回転軸11を中心に回転可能となる。
【0013】
このようなルーバー羽根1を複数、それぞれの回転軸11が平行となって且つ等ピッチで且つ全ての回転軸11が同一平面内に配置されるように並設して一つのルーバー列3を形成するものである。
【0014】
上記のようなルーバー列3は、ルーバー列3を形成するルーバー羽根1の回転軸11が形成する平面が平行になるようにルーバー列3(3a,3b)を二段重ねるものである。このとき、二つのルーバー列3(3a,3b)は、それぞれのルーバー列3a,3bを形成するルーバー羽根1の回転軸11方向ロ,ハが直交して且つ、それぞれの回転軸11方向ロ,ハが窓面2の矩形の窓枠の一辺に平行となるように重ねるものである。
【0015】
一段目のルーバー列3aと二段目のルーバー列3bとの間には、夫々のルーバー列3a,3bを形成するルーバー羽根1を回動させて最も接近した時、すなわち、図1に示すようにルーバー羽根1が窓面2に対して垂直となった状態で、わずかな隙間ができるように配置してある。このように配置することで、二段重ねのルーバー列3を納まりよく収納できるようになるものである。
【0016】
各ルーバー列3のルーバー羽根1は、図示はしないが、独立した二つの駆動ユニットがそれぞれのルーバー列3のルーバー羽根1を自在に回動するものであり、ルーバー羽根1の回動角度範囲θは180°にしてある。ルーバー羽根1を回動させる駆動ユニットの駆動方式は、例えば各ルーバー羽根1を一連物のアームに接合して、アームをモーター等で駆動することでルーバー羽根を回転するもの、あるいは、ルーバー羽根1の回転軸11にギアを設けてベルト,ワイヤ,長尺のラック等に回転軸11のギアを噛み合わせて、ベルト,ワイヤ,長尺のラック等をモーター等で駆動して各ルーバー羽根1を回動させるもの、等があるが特にこれらに限定されるものではなく、また、手動でルーバー羽根1を回転させるようにしてもよいものである。
【0017】
以上のように構成した多段ルーバー機構は、二段に構成してあるルーバー列3(3a,3b)において、それぞれのルーバー列3(3a,3b)を構成するルーバー羽根1の長手方向ロ,ハが互いに直交するものであるため、採光時においては、日光がいかなる方向から射していても、ルーバー列3a,3bのルーバー羽根1をそれぞれ適当な回転角度に調節することで、ルーバー羽根1で日光を反射させて室内の所望の位置を明るくできて、また、遮光時においては、ルーバー列3aのルーバー羽根1の短手方向端部より光が漏れ入っても、ルーバー列3aと直交するルーバー列3bによって漏れ入った光を遮光できて、遮光性を高めることができるものである。
【0018】
また、ルーバー羽根1の断面は、ルーバー羽根1が長手方向に撓むのを軽減するために、例えば円弧やS字あるいはM字型といったような屈曲部を有する形状としてもよいものである。このような構成とすることで、ルーバー羽根1の断面を断面積が同等の矩形状とした場合と比較して、ルーバー羽根1の大きさがほぼ同じでありながら、ルーバー羽根1の撓みに対する剛さを上げることができるものである。
【0019】
【発明の効果】
上記のように本発明の請求項1記載の発明にあっては、複数の回動自在なルーバー羽根を略平行に並べて窓面での遮光を行うルーバー列を形成し、複数のルーバー列を隙間を介して平行に重ねると共に、複数のルーバー列の重なり方向から見て夫々のルーバー列を構成するルーバー羽根の長手方向を互いに交差させ、この複数のルーバー列を、矩形の窓枠を有する窓面を覆うように且つ各ルーバー羽根の回動中心が窓枠のいずれかの辺と略平行となるように配置したので、採光時には、日光がいかなる方向から射していても、いずれかのルーバー列のルーバー羽根で日光を反射させることで室内の所望の位置を明るくできると共に、遮光時には、最外のルーバー列のルーバー羽根の短手方向端部より光が漏れ入っても、ルーバー列と長手方向が交差するすぐ内側のルーバー列によって漏れ入った光を遮光できて、遮光性を高めることができるようになるものである。
【0020】
また請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えてルーバー羽根の長手方向に対する垂直断面が屈曲部を有する形状であるので、ルーバー羽根の断面を矩形状とした場合と比較して、ルーバー羽根の大きさがほぼ同じでありながら、ルーバー羽根の撓み対する剛さを上げることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】従来の実施例の斜視図である。
【符号の説明】
1 ルーバー羽根
2 窓面
3 ルーバー列
Claims (2)
- 複数の回動自在なルーバー羽根を略平行に並べて窓面での遮光を行うルーバー列を形成し、複数のルーバー列を隙間を介して平行に重ねると共に、複数のルーバー列の重なり方向から見て夫々のルーバー列を構成するルーバー羽根の長手方向を互いに交差させ、
この複数のルーバー列を、矩形の窓枠を有する窓面を覆うように且つ各ルーバー羽根の回動中心が窓枠のいずれかの辺と略平行となるように配置したことを特徴とする多段ルーバー機構。 - ルーバー羽根の長手方向に対する垂直断面が屈曲部を有する形状であることを特徴とする請求項1記載の多段ルーバー機構。
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2000
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