JP4543304B2 - スプリット形駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の燃焼機関(本明細書において、エンジンという)に連結される駆動装置に関し、特に、2つの電動機を内蔵するスプリット形駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ハイブリッド車用のスプリット形駆動装置において、エンジンに連結する入力軸と同軸上に2つの電動機(本明細書において、モータ、モータジェネレータ又はジェネレータを総称して電動機という。)と遊星歯車を配置し、入力軸と第1の電動機とを遊星歯車を介して出力手段に駆動連結し、更に第2の電動機を直接出力手段に連結した構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−321357号公報(第2−3頁、図8)
【0004】
上記の駆動装置は、大きな駆動力を必要とする運転状態では、3要素の遊星歯車の要素中の入力軸に連結された要素(キャリア)にエンジントルクを入力し、第1の電動機に連結された要素(サンギヤ)により反力を支持させることで、残りの要素(リングギヤ)に連結された出力手段にエンジントルクを伝達させながら、第2の電動機の出力トルクにより駆動力を補助することで車両を走行させる駆動形式を採る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように3要素の遊星歯車をスプリット装置とし、第2の電動機を直接出力手段に連結した構成の駆動装置では、遊星歯車において設定可能なギヤ比と、エンジン出力トルクが回転数の変化に対して概ね一定であることとの関係から、エンジンによる駆動力を大幅に上回る駆動力を要する走行状態では、不足分の駆動力を第2の電動機の出力トルクで補助することになる。こうした大きな駆動力の補助に対応可能な電動機は、出力トルクの大きなもの、すなわち車両への搭載性から外径を制約されるとすれば、軸方向寸法の大きなものとならざるを得ない。
【0006】
また、このように第2の電動機に大きなトルク出力をさせる状態では、そのエネルギ源としての電力の多くの部分を第1の電動機の発電力に依存することになるので、エネルギ変換としてみると、第1の電動機による機械的エネルギを電気的エネルギに変換し、電気的エネルギを第2の電動機に供給して再度機械的エネルギとするエネルギ変換を生じさせていることになり、エネルギロスによる効率の低下は免れない。
【0007】
本発明は、前記のようなスプリット形駆動装置において、エンジンに連結する入力軸と同軸上に2つの電動機と遊星歯車を配置する構成を踏襲しながら、第2の電動機をコンパクト化しつつ同様の駆動力の確保を可能とすることを主たる目的とする。また、それにより駆動装置をコンパクト化して、駆動装置の車両への搭載性を向上させることを更なる目的とする。更に本発明は、スプリット形駆動装置の効率を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、エンジンに連結される入力軸と同軸上に軸方向に並べて、第1及び第2の2つの電動機と、トルクスプリット装置とを配したスプリット形駆動装置において、前記トルクスプリット装置は、第1のサンギヤと、第2のサンギヤと、リングギヤと、前記第1のサンギヤ及び前記リングギヤに噛合うロングピニオンギヤを支持するとともに前記第2のサンギヤ及び前記ロングピニオンに噛合うショートピニオンギヤを支持するキャリヤとからなるラビニョ形プラネタリギヤセットで構成され、前記入力軸は、前記キャリヤに連結され、前記第1の電動機は、前記第1のサンギヤに連結され、前記第2の電動機は、前記第2のサンギヤに連結され、前記リングギヤに出力手段が連結され、前記第1の電動機、前記プラネタリギヤセット及び前記第2の電動機が、前記入力軸の軸方向にこの順に配置され、前記入力軸は、前記第1のサンギヤと前記第2のサンギヤとの間で前記キャリヤに連結され、前記出力手段は、前記入力軸と平行する軸に動力を伝達する平行軸出力手段であり、該平行軸出力手段は、前記第1の電動機と前記第2の電動機との間に配置され、前記第1の電動機及び前記第2の電動機は、ケースに固定されたステータと、当該ステータの径方向内側に配置され、軸受を介して前記ケースに対して回転可能に支持されたロータ軸を備えたロータと、をそれぞれ有し、軸方向に並べて配置される前記第1の電動機のロータ軸及び前記第2の電動機のロータ軸の一方が中空に形成されると共に、他方が中実に形成され、中空に形成されたロータ軸の径方向内側を前記入力軸が貫通し、前記入力軸から前記第1のサンギヤと前記第2のサンギヤとの間を通って径方向に延びるフランジ部が前記キャリヤに連結され、前記フランジ部の軸方向両側に前記第1の電動機のロータ軸と前記第2の電動機のロータ軸とがそれぞれ軸受を介して当接していることを特徴とする。
【0009】
上記の構成において、前記プラネタリギヤセットの前記キャリヤへの前記エンジンのトルクの入力に対する反力支持のためのトルクを、前記第1のサンギヤへの前記第1の電動機のトルク、及び、前記第2のサンギヤへの前記第2の電動機のトルク、との間で要求駆動力の大きさに応じて切替可能に構成することができる。
【0010】
上記いずれの構成を採る場合も、前記入力軸がエンジンに連結される側から順に、前記第1の電動機、前記プラネタリギヤセット及び前記第2の電動機が配置された構成とすることができる。あるいは、前記入力軸がエンジンに連結される側から順に、前記第2の電動機、前記プラネタリギヤセット及び前記第1の電動機が配置された構成とすることもできる。
【0011】
上記いずれの構成を採る場合も、前記平行軸出力手段は、ディファレンシャル装置へカウンタ軸を介して動力を伝達する平行軸伝達機構のカウンタドライブギヤとすることができる。あるいは、前記平行軸出力手段は、ディファレンシャル装置へ動力を伝達するチェーン伝動機構のスプロケットとしてもよい。この場合、該スプロケットは、前記プラネタリギヤセットの外周に配置された構成とするのも有効である。更にこの場合、前記スプロケットは、前記第1の電動機と第2の電動機のいずれかと少なくとも一部において径方向に重合する位置で駆動装置のケ−スに支持された構成とするのが有効である。
【0012】
上記いずれの構成を採る場合も、前記プラネタリギヤセットは、前記第1の電動機と第2の電動機のいずれかと少なくとも一部において径方向に重合する構成とするのが有効である。
【0013】
【発明の作用及び効果】
前記請求項1に記載の構成では、2つの電動機とトルクスプリット装置を1軸上に配した外形寸法の小さな駆動装置で、ラビニョ形プラネタリギヤセットの採用により電動機を低容量化することができるため、スプリット形駆動装置の特に軸方向寸法の短縮によるコンパクト化が可能となる。また、トルクスプリット装置を2つのシンプルプラネタリギヤセットの組み合わせで構成する場合に比べて、プラネタリギヤの要素間を連結する部材をなくせる分だけトルクスプリット装置の軸方向寸法を短くすることができるため、4要素のトルクスプリット装置を用いることに伴う軸方向寸法の増加を最小限に抑えることができる。また、ラビニョ形プラネタリギヤセットの各回転要素と入力軸、第1の電動機、第2の電動機、及び出力手段との連結関係を上記の構成とすることで、ラビニョ形プラネタリギヤセットのギヤ比の最適設定が容易となる。更に、第1のサンギヤと第2のサンギヤとの間で入力軸がキャリヤに連結される構成とすることで、プラネタリギヤセットと第1及び第2の電動機の連結のための引き回しを単純化して、特にダブルピニオン構成となることで第1のサンギヤに対して小径となる第2のサンギヤ側でプラネタリギヤセットの内周を通る軸の配置をなくすことができるため、プラネタリギヤセットの大型化を防ぐことができる。また、平行軸伝達手段を軸方向位置で2つの電動機の間に位置させることで、トータル減速比の設定に関係する平行軸伝達手段の外径設定の自由度を大きくすることができる。
【0014】
次に、請求項2に記載の構成では、2つの電動機を専ら反力支持に用いることで、エンジントルクによる車両走行が可能となる。この場合の反力支持のためのトルクは、トルクスプリット装置を構成するプラネタリギヤセットのギヤ比の設定により、在来の3要素のトルクスプリット装置による第2の電動機のアシストトルクより十分低くすることができる。そして、このことが電動機の小形化につながり、ひいては駆動装置のコンパクト化とエネルギロスの低減につながる。請求項3又は4に記載の構成でも同様である。
【0015】
次に、請求項又はに記載の構成では、上記各効果を達成するトランスアクスル形の駆動装置を実現することができる。更に、請求項に記載の構成では、プラネタリギヤセット配置のための軸方向スペースとスプロケット配置のための軸方向スペ−スを共有させることができるため、駆動装置の軸長が一層短縮される。
【0016】
また、請求項に記載の構成では、スプロケット支持のための軸方向スペースを削減して,駆動装置の一層の軸方向寸法の削減が可能となる。また、請求項に記載の構成では、プラネタリギヤセット配置のための軸方向スペースを少なくすることができるため、駆動装置の軸長が一層短縮される。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿い、本発明の実施形態を説明する。まず図1は、本発明を適用した第1実施形態のスプリット形駆動装置を展開断面で示す。この駆動装置は、エンジン横置き車両への適用を意図するトランスアクスル形式のハイブリッド駆動装置を構成するもので、クランク軸のみを図示するエンジンEGに連結される入力軸10と同軸上に軸方向に並べて、第1及び第2の2つの電動機(本明細書において、モ−タ、モ−タジェネレ−タ及びジェネレ−タを総称して電動機という。)G,Mと、トルクスプリット装置Pとが配置されている。トルクスプリット装置Pは、ラビニョ形プラネタリギヤセットで構成され、入力軸10がエンジンEGに連結される側から順に、第1の電動機G、プラネタリギヤセットP及び第2の電動機Mが配置されている。
【0018】
この実施形態では、スプリット形駆動装置は、平行軸出力手段11を備え、平行軸出力手段11は、プラネタリギヤセットPと第2の電動機Mとの間に配置されている。ラビニョ形プラネタリギヤセットPは、第1のサンギヤ21と、第2のサンギヤ22と、リングギヤ23と、第1のサンギヤ21及びリングギヤ23に噛合うロングピニオンギヤ24を支持するとともに第2のサンギヤ22及びロングピニオン24に噛合うショートピニオンギヤ25を支持するキャリヤ26とからなる。入力軸10は、キャリヤ26に連結され、第1の電動機Gは、第1のサンギヤ21に連結され、第2の電動機Mは、第2のサンギヤ22に連結され、平行軸出力手段11は、リングギヤ23に連結されている。入力軸10は、第1のサンギヤ21と第2のサンギヤ22との間でキャリア26に連結されている。平行軸出力手段11は、ディファレンシャル装置Dへカウンタ軸Sを介して動力を伝達する平行軸伝達機構のカウンタドライブギヤである。
【0019】
更に、上記各要素の詳細な構成を説明する。この駆動装置は、相互に連結された4つのケ−ス部分からなる駆動装置ケ−スC内に収容されており、エンジンEGへの連結側(以下、この側を前として位置関係を説明する。)から順に、第1のケ−ス部分としての前側が開放された短筒状のフロントハウジングC1には、捩れダンパー付のフライホイールFが収容され、第2のケース部分としての前側が開放された筒状のモータケースC2には、第1の電動機Gが収容され、第3のケース部分としての前後側ともに開放されたメインケースC3には、センタサポ−トC3sを挟んで前側にプラネタリギヤセットPとカウンタドライブギヤ11が収容され、後側に第2の電動機Mが収容され、メインケースC3の後部開口側が第4のケース部分であるリヤカバーC4で蓋されている。
【0020】
主としてジェネレータとして使用される相対的に小形の第1の電動機Gは、そのステータ31をモータケースC2に回り止め固定され、中空のロータ軸30の前端がフロントハウジングC1の後壁にべアリングを介して支持され、後端がモータケースC2の後壁にべアリングを介して支持されている。主としてモータとして使用される相対的に大形の第2の電動機Mは、そのステータ41をメインケースC3に回り止め固定され、ロータ軸40の中間部がセンタサポートC3sにべアリングを介して支持され、後端がリヤカバーC4にべアリングを介して支持されている。
【0021】
プラネタリギヤセットPの第1のサンギヤ21は、前方に延びる中空延長軸をロータ軸30の内周にスプライン連結させて前側を支持されており、更にギヤ内周側を、その内周を貫通する入力軸10にニードルベアリングを介して支持されている。第2のサンギヤ22は、ロータ軸40の前側支持部から前方に延びる軸前端の縮径部外周にスプライン係合で相対回転不能に連結支持されている。キャリア26は、入力軸10の後端に一体形成されており、入力軸10がフロントハウジングC1の後壁を貫通する位置でロータ軸30とのニードルベアリングを介する支持関係にあり、第1のサンギヤ21の内周位置でサンギヤ21とのニードルベアリングを介する支持関係にあることで、間接的にフロントハウジングC1の後壁とモータケースC2の後壁に両持ち支持されている。そして、このように両サンギヤ21,22とキャリア26がケースCに対して緊密に支持されていることから、リングギヤ23は、ケースCに対して比較的緩い支持関係とすべく、リングギヤ23の内周にスプラインン係合する連結部材をカウンタドライブギヤ11にスプライン係合で連結支持することで、カウンタドライブギヤ11を介してセンタサポートC3sに支持されている。カウンタドライブギヤ11は、一対のベアリングを介してセンタサポートC3sから前方に延びるボス部に緊密に支持されている。
【0022】
なお、この形態では、カウンタドライブギヤ11がカウンタ軸Sを介してディファレンシャル装置Dに連結される構成を採ることから、カウンタドライブギヤ11は、入力軸10とは平行軸関係に配置されたカウンタ軸Sにスプライン係合で固定されたカウンタドリブンギヤ12に噛み合い、カウンタ軸Sと一体構成のデフドライブピニオンギヤ13がデフケースに固定されたデフリングギヤ14に噛み合うことでディファレンシャル装置Dに駆動連結されている。なお、カウンタ軸Sは、その軸前端をベアリングを介してモータケースC2の後壁に支持され、後端をベアリングを介してセンタサポートC3sに支持されている。また、ディファレンシャル装置Dは、そのデフケースの前端と後端の軸状部分をベアリングを介してモータケースC2の後壁を外方へ延長したケース部分とセンタサポートC3sを外方へ延長したケース部分に支持されている。
【0023】
こうした構成からなる駆動装置は、図2にトルクスプリット装置による連結関係をギヤ比配分を考慮してレバーとして示すように、第1の電動機Gは第1のサンギヤ21に、エンジンEGは入力軸10を介してキャリア26に、出力手段11(図にOUTと表記)はリングギヤ23に、また第2の電動機Mは第2のサンギヤ22にそれぞれ連結した関係となる。一方、車両走行に要する駆動力は、図3に示すように、車速の増加につれて変動幅、最大値ともに減少する特性となる。そこで、図3に▲2▼で示す高速最大駆動力を概ねエンジン出力トルクのみで発生させるギヤ比設定をした場合、エンジントルクは図に破線で示すように回転数に関わりなく概ね一定となるから、冒頭に挙げた3要素のトルクスプリット装置では、低速側での駆動力の不足分は全て第2の電動機の出力トルクで補うことになり、図に▲1▼で示す低速最大駆動力に見合う大トルク出力の大形の電動機を必要とすることになる。また、このときのエネルギロスも冒頭に述べた理由で大きくなる。
【0024】
これに対して、図2に示すような4要素のトルクスプリット装置の場合、図2の右側に▲2▼として示す高速最大駆動力状態では、従来の3要素のトルクスプリット装置によると同様に、キャリア26へのエンジントルクTEG入力に対して、第1の電動機GのトルクTG 出力を第1のサンギヤ21による反力支持に用いることで、リングギヤ23に駆動力を出力させる運転形態を用い、低速最大駆動力状態では、図2の中央に▲1▼として示すように、キャリア26へのエンジントルクTEG入力に対して、第2の電動機MのトルクTM 出力を第2のサンギヤ22による反力支持に用いることで、リングギヤ23に駆動力を出力させる運転形態を用いることで、ギヤ比による減速分の増幅されたトルクTOUT を出力させることができる。このように4要素のトルクスプリット装置を用いる本形態の駆動装置では、2つの電動機を専ら反力支持に用いることで、エンジントルクTEGによる車両走行が可能となる。この場合の反力支持のためのトルクは、トルクスプリット装置を構成するプラネタリギヤセットのギヤ比の設定により、在来の3要素のトルクスプリット装置による第2の電動機のアシストトルクより十分低くすることができる。そして、このことが電動機の小形化につながり、ひいては駆動装置のコンパクト化とエネルギロスの低減につながる。
【0025】
しかもこの形態では、入力軸10のキャリア26への連結を2つのサンギヤ21,22の間から行っているため、プラネタリギヤセットPと第1及び第2の電動機G,Mの連結のための引き回しを単純化して、特にダブルピニオン構成となることで第1のサンギヤ21に対して小径となる第2のサンギヤ22側でプラネタリギヤセットPの内周を通る軸の配置をなくすことができるため、プラネタリギヤセットPの大形化を防ぐことができる。また、カウンタドライブギヤ11を他の要素に対して軸方向に並べたため、該ギヤの小径化により適切が減速比の設定が容易に可能となる。
【0026】
次の図4に示す第2実施形態は、先の第1実施形態に対してプラネタリギヤセットPとカウンタドライブギヤ11の位置を入れ替えたものである。この入れ替えに伴い、カウンタ軸Sの向きは、第1実施形態とは逆向きとなっている。その余の構成については、実質的に第1実施形態と同様であるので、相当する部材に同様の参照符号を付して説明に代える。
【0027】
本形態の場合、特に、リングギヤ23がピニオンギヤ24と噛み合う側でカウンタドライブギヤ11に連結される配置となるため、連結のためにリングギヤ23の軸長を延長する必要がなくなり、プラネタリギヤセットPのコンパクト化による装置の軽量化が可能となる。
【0028】
次の図5に示す第3実施形態は、先の第1実施形態に対して第1の電動機Gと第2の電動機Mの位置関係を入れ替えたものである。この入れ替えに伴い、プラネタリギヤセットPの向きは、第1実施形態とは逆向きとなっている。その余の構成については、事実上第1実施形態と同様であるので、相当する部材に同様の参照符号を付して説明に代える。
【0029】
本形態の場合、プラネタリギヤセットPの向きの変更に伴い、リングギヤ23がピニオンギヤ24と噛み合う側でカウンタドライブギヤ11に連結される配置となるため、第2実施形態の場合と同様に、連結のためにリングギヤ23の軸長を延長する必要がなくなるため、プラネタリギヤセットPのコンパクト化による装置の軽量化が可能となる。
【0030】
次の図6に示す第4実施形態は、先の第2実施形態に対して平行軸伝達手段をチェーン伝動装置Tの駆動側スプロケット19に入れ替えたものである。この入れ替えに伴い、プラネタリギヤセットPの向きは、第1実施形態とは逆向きとなっている。更にこの実施形態では、プラネタリギヤセットPは、第2の電動機Mと一部において径方向に重合する配置とされている。なお、この形態の場合、チェーン伝動装置Tの従動軸側にカウンタドライブギヤを設けて、先の各実施形態と同様の構成でカウンタ軸S経由でディファレンシャル装置Dを駆動する構成が採られている。その余の構成については、実質的に第1実施形態と同様であるので、相当する部材に同様の参照符号を付して説明に代える。
【0031】
本形態の場合、プラネタリギヤセットPの向きの変更に伴い、リングギヤ23がピニオンギヤと噛み合う側でスプロケット19に連結される配置となるため、第2実施形態の場合と同様に、連結のためにリングギヤ23の軸長を延長する必要がなくなるため、プラネタリギヤセットPのコンパクト化による装置の軽量化が可能となる。そして、特にこの形態の場合、プラネタリギヤセットPと第2の電動機Mの一部径方向重合で、一層の軸長短縮がなされている。更に、チェーン伝動装置Tを用いたことにより、従動軸とカウンタ軸Sを第1及び第2の電動機G,Mの外径より外側に配置することができ、先の各実施形態のようにカウンタ軸Sが両電動機G,Mの外径内に入り込む構成に比べて、カウンタ軸の軸長分のスペースを削減して駆動装置の軸長を短縮することができる。また、従動軸とカウンタ軸Sが多軸化する分だけ減速比の設定が容易となり、従動軸とカウンタ軸Sとの間に減速比を設定することで、先の各実施形態より十分大きな減速比を設定することができる。そして、このことが第1及び第2の電動機G,Mの小型化による駆動装置の小型化にもつながる。
【0032】
最後の図7に示す第5実施形態は、先の第4実施形態に対して平行軸伝達手段をプラネタリギヤセットPのリングギヤ23と一体化したものである。この場合、リングギヤ23の外周にスプロケット19の歯が一体形成されている。また、この一体化に伴い、リングギヤ23にはチェーン伝動のための大きなラジアル荷重が作用することになるので、リングギヤ23は一対のベアリングを介してモータケースC2の壁に支持されている。しかもこの支持部は、第1の電動機Gの径方向内側とされ、第1の電動機Gと重合する配置とされている。その余の構成については、事実上第4実施形態と同様であるので、相当する部材に同様の参照符号を付して説明に代える。
【0033】
この第5実施形態の場合、プラネタリギヤセットPが第2の電動機Mと径方向に重合し、リングギヤ23のケースCへの支持部が第1の電動機Gと径方向に重合する配置により、より一層の軸長短縮がなされている。この形態により得られるその余の利点は、先の第4実施形態と同様である。
【0034】
以上、本発明を5つの実施形態に基づき詳説したが、本発明はこれらの実施形態に限るものではなく、特許請求の範囲に記載の事項の範囲内で種々に具体的構成を変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したスプリット形駆動装置の第1実施形態の軸方向展開断面である。
【図2】第1実施形態の4要素トルクスプリット装置の連結関係と作用を示すトルク線図である。
【図3】第1実施形態の駆動装置の車速と駆動力の関係を示す駆動特性図である。
【図4】第2実施形態のスプリット形駆動装置の軸方向展開断面である。
【図5】第3実施形態のスプリット形駆動装置の軸方向展開断面である。
【図6】第4実施形態のスプリット形駆動装置の軸方向展開断面である。
【図7】第5実施形態のスプリット形駆動装置の軸方向展開断面である。
【符号の説明】
G 第1の電動機
M 第2の電動機
P ラビニョ形プラネタリギヤセット(トルクスプリット装置)
C 駆動装置ケ−ス
D ディファレンシャル装置
T チェーン伝動機構
10 入力軸
11 カウンタドライブギヤ(平行軸出力手段)
19 スプロケット(平行軸出力手段)
21 第1のサンギヤ
22 第2のサンギヤ
23 リングギヤ
24 ロングピニオンギヤ
25 ショートピニオンギヤ
26 キャリヤ

Claims (9)

  1. エンジンに連結される入力軸と同軸上に軸方向に並べて、第1及び第2の2つの電動機と、トルクスプリット装置とを配したスプリット形駆動装置において、
    前記トルクスプリット装置は、第1のサンギヤと、第2のサンギヤと、リングギヤと、前記第1のサンギヤ及び前記リングギヤに噛合うロングピニオンギヤを支持するとともに前記第2のサンギヤ及び前記ロングピニオンに噛合うショートピニオンギヤを支持するキャリヤとからなるラビニョ形プラネタリギヤセットで構成され、
    前記入力軸は、前記キャリヤに連結され、前記第1の電動機は、前記第1のサンギヤに連結され、前記第2の電動機は、前記第2のサンギヤに連結され、前記リングギヤに出力手段が連結され、
    前記第1の電動機、前記プラネタリギヤセット及び前記第2の電動機が、前記入力軸の軸方向にこの順に配置され、
    前記入力軸は、前記第1のサンギヤと前記第2のサンギヤとの間で前記キャリヤに連結され
    前記出力手段は、前記入力軸と平行する軸に動力を伝達する平行軸出力手段であり、該平行軸出力手段は、前記第1の電動機と前記第2の電動機との間に配置され、
    前記第1の電動機及び前記第2の電動機は、ケースに固定されたステータと、当該ステータの径方向内側に配置され、軸受を介して前記ケースに対して回転可能に支持されたロータ軸を備えたロータと、をそれぞれ有し、
    軸方向に並べて配置される前記第1の電動機のロータ軸及び前記第2の電動機のロータ軸の一方が中空に形成されると共に、他方が中実に形成され、
    中空に形成されたロータ軸の径方向内側を前記入力軸が貫通し、
    前記入力軸から前記第1のサンギヤと前記第2のサンギヤとの間を通って径方向に延びるフランジ部が前記キャリヤに連結され、前記フランジ部の軸方向両側に前記第1の電動機のロータ軸と前記第2の電動機のロータ軸とがそれぞれ軸受を介して当接していることを特徴とするスプリット形駆動装置。
  2. 前記プラネタリギヤセットの前記キャリヤへの前記エンジンのトルクの入力に対する反力支持のためのトルクを、前記第1のサンギヤへの前記第1の電動機のトルク、及び、前記第2のサンギヤへの前記第2の電動機のトルク、との間で要求駆動力の大きさに応じて切替可能に構成された請求項1に記載のスプリット形駆動装置。
  3. 前記入力軸がエンジンに連結される側から順に、前記第1の電動機、前記プラネタリギヤセット及び前記第2の電動機が配置された、請求項1又は2記載のスプリット形駆動装置。
  4. 前記入力軸がエンジンに連結される側から順に、前記第2の電動機、前記プラネタリギヤセット及び前記第1の電動機が配置された、請求項1又は2記載のスプリット形駆動装置。
  5. 記平行軸出力手段は、ディファレンシャル装置へカウンタ軸を介して動力を伝達する平行軸伝達機構のカウンタドライブギヤである、請求項1〜のいずれか1項記載のスプリット形駆動装置。
  6. 記平行軸出力手段は、ディファレンシャル装置へ動力を伝達するチェーン伝動機構のスプロケットである、請求項1〜のいずれか1項記載のスプリット形駆動装置。
  7. 前記スプロケットは、前記プラネタリギヤセットの外周に配置された、請求項記載のスプリット形駆動装置。
  8. 前記スプロケットは、前記第1の電動機と前記第2の電動機のいずれかと少なくとも一部において径方向に重合する位置で駆動装置のケ−スに支持された、請求項記載のスプリット形駆動装置。
  9. 前記プラネタリギヤセットは、前記第1の電動機と前記第2の電動機のいずれかと少なくとも一部において径方向に重合する、請求項1〜のいずれか1項記載のスプリット形駆動装置。
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