JP4541977B2 - 電機子及びブラシレスモータ - Google Patents

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Description

本発明は、複数のティースにコイルが巻回された電機子及びブラシレスモータに関するものである。
従来、モータ等のステータやロータ等の電機子は、コアに設けられた複数のティースに、エナメル等で被覆されたコイルが巻き付けられている。例えば、図4(a)〜図4(c)に示すように、電機子の各ティース101には、周方向両側に同じように複数層をなすようにコイル102が整列され集中巻きされる。このとき、図4(a),(c)に示すように、コイル102が供給される側(巻線機が配設された側)から順に整列されて積層されていると(径方向外側に向けて広がるように積層されていると)、ある程度コイルが巻回されると隣り合うティース間でコイルが接触してしまい、それ以上コイルを巻回することができない。また、例えばティースの周方向両側に、コイルがティースに沿った形状となるように巻回されていると、ある程度コイルを巻回するとスロット内において径方向内側でコイルが接触してしまう。このように、ティースの周方向両側に同じ形状となるようにコイルを巻回すると、スロット内の高占積化の上で効率が悪いという問題があった。
そこで、周方向に隣り合うティースの間のスロットスペースに1本でも多くのコイルを巻装するために、コイルの配列が工夫されている。例えば特許文献1には、コイルの2種類の配列パターンが、ティースごとに周方向に交互に配置された電機子が提案されている。この電機子では、図5(a)〜(c)に示すように、径方向外側に向けて幅広となる配列パターンと、図5(d)〜(f)に示すように、径方向にティース101に沿った略一定幅となる配列パターンとが、ティースごとに周方向に交互に配置されている。このように構成すると、隣り合うティース101の間のスロットにおけるコイル102同士の干渉が低減され、どちらの配列パターンも9ターン目まで巻回することができる。このため、より多くのコイル102を巻装することができる。
特開平11−32457号公報
しかしながら、上記従来の構成であると、コイルの配列パターンが2種類となるため、巻線プログラムや巻線機の構造が複雑となり、生産性が悪いという問題があった。即ち、周方向に配置されたティースに対して交互に巻線方法を変更する、或いは、所定のティースに1種類目の配列パターンでコイルを巻回した後、残りのティースに2種類目の配列パターンでコイルを巻回するために巻線機を変更する必要があるが、何れの場合も製造工程が煩雑となり生産性が悪かった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、コイルの高占積化を実現するとともに生産性を向上することができる電機子及びブラシレスモータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、径方向に沿って延びる複数のティースを備えたコアと、前記ティースに複数層をなすように整列され集中巻きされたコイルと、を備え、前記複数層をなす各層のコイルは前記ティースの軸方向に隣接して配列され、前記複数層をなす前記コイルのそれぞれの層は下層のコイルの上に俵積み状となるように巻回され、前記コイルは前記ティースの周方向一方側の第1側面及び周方向他方側の第2側面において同一数とされた電機子であって、前記コイルは、前記ティースに、隣接する他のティースに巻回されたコイルと干渉しないように、周方向非対称形状に巻回され、該コイルの周方向非対称形状は、前記ティースに巻回されたコイルが前記ティースの前記第1側面において該ティースに沿った略一定幅となるように配列されるとともに、前記ティースの前記第2側面において径方向外側に向けて幅広となるように配列されることで形成されており、前記複数層をなす各層のコイルは、前記ティースにおける電機子の軸方向のいずれか一方端面で径方向のいずれ一方側に向けて前記コイルの直径分の列替えが行われるとともに、下層とそれに隣接する上層とにおいて前記列替えの行われる前記ティースの端面及び前記列替えの方向が異なるように構成され、前記複数層のうち最上層とその下層側に隣接する第1下層とにおいて、該第1下層では、前記ティースの一方の前記端面において径方向外側に向けて前記列替えが行われ、前記ティースの軸方向一端側である径方向内側において前記第1側面の該第1下層のコイル端部の位置が前記第2側面の該第1下層のコイル端部の位置よりも前記コイルの直径分だけ径方向内側にずれることにより、前記第1側面における該第1下層のコイル数が前記第2側面における該第1下層のコイル数よりも1コイル数分多くなるように構成されるとともに、前記最上層では、前記ティースの軸方向他端側である径方向外側において前記コイルが1回巻回され該コイルが前記ティースの他方の前記端面において径方向内側に向けて前記列替えが行われることにより、前記第1側面における該最上層のコイル数を前記第2側面における該最上層のコイル数よりも1コイル数分少なくしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電機子において、前記ティースには、前記コイルが3層をなすように集中巻きされていることを特徴とする
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の電機子を備えたことを特徴とするブラシレスモータである
(作用)
請求項に記載の発明によれば、電機子のコイルは、ティースに、隣接する他のティースに巻回されたコイルと干渉しないように、周方向非対称形状に巻回されている。このため、ティースの周方向一方側の面に形成されたコイルの形状と、ティースの周方向に他方側に形成されたコイルの形状とが、互いに干渉しないように周方向に交互に配置される。従って、ティースの周方向両側においてコイルが同じ形状に巻回されている場合と比較して、コイルの高占積化を図ることができる。
また、コイルの配列パターンは1種類とされるため、電機子の製造に必要な巻線機の巻線プログラムや巻線治具等を1種類とすることができる。このため、配列パターンが複数種類となる場合と比較して、電機子の製造の簡易化を図ることができる。従って、電機子の生産性を向上することができる。
また、ティースの周方向両側両面においてコイルが同一数とされているため、電機子において電磁気的アンバランスが生じない。
また、電機子のコイルは、各ティースにおいて、周方向一方側の第1側面ではティースに沿った略一定幅となるように配列され、周方向他方側の第2側面では径方向外側に向けて幅広となるように配列されている。このため、径方向に沿って延びるティースの間の空間(スロット)において、ティースに沿って延びるように巻回されたコイルと、径方向外側に向けて幅広となるように巻回されたコイルとが効率よく配置され、この空間におけるコイルの高占積化を図ることができる。
また、コイルの整列巻きを維持しつつ、高占積率を得る好ましい周方向非対称形状を形成することができる。
また、ティースの複数層をなすように配置されたコイルのそれぞれの層は、下層のコイルの上に俵積み状となるように巻回されている。このため、積層されたコイルは周方向に密着した状態とされて高密度で配置される。従って、コイルの高占積化を図ることができる。
請求項に記載の発明によれば、隣接するティースの間にコイルが高密度で配置されているため、ブラシレスモータは小型化・高性能化される
本発明によれば、コイルの高占積化を実現しながら、生産性を向上する電機子及びブラシレスモータを提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、電動機としてのブラシレスモータ1は、電機子としてのステータ2と、ステータ2と対向配置されるマグネット(図示略)を有したロータ3(図中、一点鎖線で示す)とを備えている。
ステータ2は、略円筒状のハウジング4内に配設された、環状部5と該環状部5から径方向に沿って内側に向けて延びる複数のティース6とを有するコアとしてのステータコア7と、各ティース6に複数層をなすように整列され集中巻きされたコイル8とを備えている。なお、本実施の形態では、ティース6は等角度(30度)間隔に形成され、ステータコア7は12個のティース6を有している。また、コイル8は、エナメル等の絶縁材で表面を被覆されている。
図2(a)〜(c)に示すように、各ティース6には、コイル8が複数層をなすように整列状で集中巻きされている。コイル8は、ティース6に、隣接する他のティース6に巻回されたコイル8と干渉しないように、周方向非対称形状に巻回されている。また、コイル8は、ティース6の周方向両側面において同一数(本実施の形態では9)とされている。また、本実施の形態では、各ティース6に巻回されたコイル8は、ティース6の周方向一方側の第1側面6Xではティース6に沿った略一定幅となるように配列され、周方向他方側の第2側面6Yでは径方向外側に向けて幅広となるように配列されている。なお、図2(a),(b)に示すように、コイル8は、前記ブラシレスモータ1の軸方向に一端側において、第1側面6X側から巻き始め端部として供給され、第2側面6Y側から巻き終わり端部として引き出されている。
上述した各ティース6におけるコイル8の周方向非対称形状は、複数層の一部の層のコイル数を周方向両側において1コイル数分ずつ異ならせることにより形成されている。また、コイル8の周方向非対称形状は、ティース6の軸方向両端面においてコイル8の直径分(図2(c)に示すピッチP)の列替えを行うことにより、複数層をなす各層のコイル数を、ティース6の周方向両側で異ならせることにより形成されている。
詳しくは、図2(a)〜(c)に示すように、ティース6の第1側面6Xの1層目のコイル8の巻回数、及び、ティース6の第2側面6Yの1層目のコイル8の巻回数は4とされている。そして、ティース6の第2側面6Yの2層目のコイル8の巻回数は、第1側面6Xの2層目のコイル8の巻回数4に対して、1つ少ない3とされている。すなわち、図2(a)で示される軸方向端面においては、1層目のコイル8がピッチPだけ径方向内側に向けて列替えされている。また、これとは逆に、図2(c)で示される軸方向端面では、2層目のコイル8がピッチPだけ径方向外側に向けて列替えされている。このように、2層目を1層目と逆側の軸方向端面で列替えを行うことにより、ティース6の第2側面6Yの2層目のコイル8の巻き始め端部8bの位置は、第1側面6Xの2層目のコイル8の巻き始め端部8の位置よりも、前記ブラシレスモータ1の径方向にピッチPだけ外側にずれる。その結果、コイル8の第1側面6Xの2層目のコイル数が、第2側面6Yのコイル数よりも1コイル数だけ多いものとされている。
そして、図2(a)で示されるティース6の軸方向端面において列替えを行うことにより、ティース6の第1側面6Xの3層目のコイル8の巻回数が1とされ、ティース6の第2側面6Yの3層目のコイル8の巻回数が2とされている。このように、ティース6の周方向両側のコイル8の巻回数は合計9とされている。
また、各ティース6の複数層をなすように配置されたコイル8のそれぞれの層は、下層のコイル8の上に俵積み状となるように巻回されている。詳しくは、ティース6の周方向両側において、1層目の径方向に隣接するコイル8の中間位置に、2層目のコイル8が配置されている。同様に、2層目の径方向に隣接するコイル8の中間位置に、3層目のコイル8が配置されている。
次に、上述したステータ2の巻線方法について説明する。
図1において、上記ステータコア7は、ティース6ごとに分割されており、これらのティース6は環状部5で連結されている。そして、隣り合うティース6の先端(内周側の先端)同士の間隔が広げられた状態で、各ティース6にコイル8が巻回される。
図2(a)に示すように、コイル8は、ティース6の第1側面6X側に径方向外側から供給され、環状部5に接する位置を巻き始めとして、ティース6の周方向両側(第1側面6X及び第2側面6Y)に複数層をなすように整列され集中巻きされる。このとき、第1側面6X及び第2側面6Yには、コイル8が4回巻回される。また、コイル8は、ピッチPだけ径方向内側に向けて列替えされて巻回される。
そして、ティース6の第1側面6Xの2層目の巻き始め端部8aが巻回された後、ティース6の軸方向端面においてコイル8の列替えが行われ、ティース6の第2側面6Yの2層目の巻き始め端部8bが巻回されるとき、巻き始め端部8bの位置は巻き始め端部8aの位置に対して径方向外側に前記ピッチP(コイル8の直径)分だけずれる。そして、ティース6の第1側面6Xには巻き始め端部8aから整列状にコイル8が4回巻回され、第2側面6Yには巻き始め端部8bから整列状にコイル8が3回巻回される。このとき、第1側面6X及び第2側面6Yにおいて、2層目のコイル8は、径方向に1層目のコイル8の中間位置に配置される。つまり、2層目のコイル8は1層目(下層)のコイル8に対して俵積み状に配列される。
その後、ティース6の第1側面6Xには、径方向外側に(環状部5に接するように)3層目のコイル8が1回巻回される。その後、ティース6の軸方向端面においてコイル8の列替えが行われ、ティース6の第2側面6Yに3層目のコイル8が2回巻回される。そして、ティース6の第2側面6Yの3層目の巻き終わり端部が、コイル8の巻き終わり端部として引き出される。
このように、全ティース6にコイル8が巻回される。そして、ステータコア7が閉じた状態、即ち、ティース6の先端同士が接触した状態とされ、この部分が溶接(例えばレーザ溶接)されることで、ステータコア7が形成される。
次に、本実施形態における巻線構造の特徴的な作用効果を記載する。
(1)ステータ2のコイル8は、ティース6に、隣接する他のティース6に巻回されたコイル8と干渉しないように、周方向非対称形状に巻回されている。このため、ティース6の周方向一方側の面に形成されたコイル8の形状と、ティース6の周方向に他方側に形成されたコイル8の形状とが、互いに干渉しないように周方向に交互に配置される。従って、ティース6の周方向両側においてコイル8が同じ形状に巻回されている場合と比較して、コイル8の高占積化を図ることができる。
(2)コイル8の配列パターンは1種類とされるため、ステータ2の製造に必要な巻線機の巻線プログラムや巻線治具等を1種類とすることができる。このため、配列パターンが複数種類となる場合と比較して、ステータ2の製造の簡易化を図ることができる。従って、ステータ2の生産性を向上することができる。
(3)ティース6の周方向両側両面においてコイル8が同一数とされているため、ステータ2において電磁気的アンバランスが生じない。
(4)ステータ2のコイル8は、各ティース6において、周方向一方側の第1側面6Xではティース6に沿った略一定幅となるように配列され、周方向他方側の第2側面6Yでは径方向外側に向けて幅広となるように配列されている。このため、径方向に沿って延びるティース6の間の空間(スロット)において、ティース6に沿って延びるように巻回されたコイル8と、径方向外側に向けて幅広となるように巻回されたコイル8とが効率よく配置され、この空間におけるコイル8の高占積化を図ることができる。
(5)コイル8の非対称形状は、複数層の一部の層(2層目及び3層目)のコイル数を周方向両側において1コイル数分ずつ異ならせることにより形成されている。このため、コイル8の整列巻きを維持しつつ、高占積率を得る好ましい周方向非対称形状を形成することができる。
(6)ティース6の軸方向両端面においてコイル8の直径分(ピッチP)の列替えを行うことにより、コイル8の複数層をなす各層(2層目及び3層目)のコイル数が周方向両側において異なることになる。このため、コイル8の整列巻きを維持しつつ、高占積率を得る好ましい周方向非対称形状を形成することができる。
(7)ティース6の複数層をなすように配置されたコイル8のそれぞれの層は、下層のコイルの上に俵積み状となるように巻回されている。このため、積層されたコイル8は周方向に密着した状態とされて高密度で配置される。従って、コイル8の高占積化を図ることができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、ティース6の複数層をなすように配置されたコイル8のそれぞれの層は、下層のコイル8の上に俵積み状となるように巻回されたものとしたが、それぞれの層を必ずしもこのように配置しなくてもよい。コイル8がティース6に、隣接する他のティース6に巻回されたコイル8と干渉しないように、周方向非対称形状に巻回されていれば、複数層をなす各層が俵積み状とされていなくてもよい。
・上記実施の形態では、コイル8はステータコア7の全ての各ティース6に対して、隣接する他のティース6に巻回されたコイル8と干渉しないように周方向非対称形状に巻回されたものとしたが、必ずしもステータコア7の全てのティース6にコイル8をこの形状で巻回しなくてもよい。
・上記実施の形態では、ティース6にティース6の周方向両側にコイル8が9本配置された場合について説明したが、ティース6の周方向両側に配置されるコイル8の本数はこれに限定されず、他の本数としてもよい。
また、上記実施形態では、ティース6の両側のコイル8の本数を同数としたが、異なる本数としてもよい。例えば、コイル8の巻き終わり終端(引き出し終端)を巻き始め先端(引き出し先端)が位置するティース6の同一側面側であってモータの軸方向に対向する位置に配置する場合などである。
・上記実施の形態では、ステータコア7はティース6ごとに分割され環状部5で連結されているものとしたが、ステータコア7はこの態様に限定されない。例えば、図3に示すように、ステータコアを、コアバック11と複数のティース12aを有するティース部材12とに分割された2分割コア10としてもよい。この場合、各ティース12aに、周方向非対称形状に巻回(形成)されたコイルを挿入すればよい。また、各ティースに、周方向非対称となるように、直接コイルを巻回してもよい。
・上記実施の形態では、ティース6に表面が絶縁材で被覆されたコイル8が巻回されている場合について説明したが、インシュレータを介してティースにコイルが巻回されていてもよい。
ここで、特許文献1に示されるように、2種類の配列パターンでコイルを巻回する場合、コイルの配列パターンを設定する溝付きのインシュレータを用いるのであれば、2種類のインシュレータが必要となる。そうすると、インシュレータの種類の増加にともないステータコアの製造が複雑化する。
この点、上記実施形態のように、全ティース6に対して同じ配列パターンでコイルを巻回するのであれば、溝付きのインシュレータを設けるとしても、その種類を1種類とすることできる。このため、ステータの部品の種類の数を低減することができ、ステータの製造の簡易化を図ることができる。
・上記実施の形態では、電機子がブラシレスモータ1のステータ2である場合について説明したが、電機子をアーマチャに適用してもよい。また、本発明にかかる電機子を適用するものはブラシレスモータに限定されず、電機子をブラシレスモータ以外のモータ(例えば、直流モータ)に用いてもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記ティースの前記第2側面の2層目のコイルは、巻き始め端部が前記ティースの前記第1側面の2層目の巻き始め端部に対して径方向外側に所定ピッチ分だけずれた位置とされるとともに、その巻回数が前記ティースの前記第1側面のコイルの巻回数よりも少なく設定されており、前記各ティースの周方向両側のコイルの巻回数は同数とされていることを特徴とする。
(ロ)前記第2側面のコイルの2層目以降の巻き始め端部が、その層の前記ティース側の層における巻き始め端部よりも所定ピッチずつ径方向外側となるように配置されていることを特徴とする。
ブラシレスモータの要部断面図。 (a)〜(c)はステータの説明図。 変更例のステータの説明図。 (a)〜(c)は従来のステータの説明図。 (a)〜(f)は従来のステータの説明図。
符号の説明
1…ブラシレスモータ、2…電機子としてのステータ、5…環状部、6,12a…ティース、6X…第1側面、6Y…第2側面、7…コアとしてのステータコア、8…コイル。

Claims (3)

  1. 径方向に沿って延びる複数のティースを備えたコアと、前記ティースに複数層をなすように整列され集中巻きされたコイルと、を備え、前記複数層をなす各層のコイルは前記ティースの軸方向に隣接して配列され、前記複数層をなす前記コイルのそれぞれの層は下層のコイルの上に俵積み状となるように巻回され、前記コイルは前記ティースの周方向一方側の第1側面及び周方向他方側の第2側面において同一数とされた電機子であって、
    前記コイルは、前記ティースに、隣接する他のティースに巻回されたコイルと干渉しないように、周方向非対称形状に巻回され、該コイルの周方向非対称形状は、前記ティースに巻回されたコイルが前記ティースの前記第1側面において該ティースに沿った略一定幅となるように配列されるとともに、前記ティースの前記第2側面において径方向外側に向けて幅広となるように配列されることで形成されており、
    前記複数層をなす各層のコイルは、前記ティースにおける電機子の軸方向のいずれか一方端面で径方向のいずれ一方側に向けて前記コイルの直径分の列替えが行われるとともに、下層とそれに隣接する上層とにおいて前記列替えの行われる前記ティースの端面及び前記列替えの方向が異なるように構成され、
    前記複数層のうち最上層とその下層側に隣接する第1下層とにおいて
    該第1下層では、前記ティースの一方の前記端面において径方向外側に向けて前記列替えが行われ、前記ティースの軸方向一端側である径方向内側において前記第1側面の該第1下層のコイル端部の位置が前記第2側面の該第1下層のコイル端部の位置よりも前記コイルの直径分だけ径方向内側にずれることにより、前記第1側面における該第1下層のコイル数が前記第2側面における該第1下層のコイル数よりも1コイル数分多くなるように構成されるとともに、
    前記最上層では、前記ティースの軸方向他端側である径方向外側において前記コイルが1回巻回され該コイルが前記ティースの他方の前記端面において径方向内側に向けて前記列替えが行われることにより、前記第1側面における該最上層のコイル数を前記第2側面における該最上層のコイル数よりも1コイル数分少なくしたことを特徴とする電機子。
  2. 請求項1に記載の電機子において、
    前記ティースには、前記コイルが3層をなすように集中巻きされていることを特徴とする電機子。
  3. 請求項1又は2に記載の電機子を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
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