JP4541478B2 - 決済管理システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願の発明は、自動取引装置と銀行間を通信回線で接続し、自動取引装置で行われた取引の決済を通信にて行うとともに、自動取引装置内の現金の管理を行う決済管理システムに関するものである。
【0002】
【従来技術】
近年、金融機関では、事務処理の合理化を図るため従来窓口で行われていたサービスの一部を自動取引装置により行うシステムを導入している。
【0003】
自動取引装置で行われている主なサービスには、指定された口座からの現金の引出し、指定された口座への現金による振込み、指定された口座から指定された他の口座への振替え等がある。
【0004】
前記自動取引装置により利用者がこれらのサービスを利用する場合、まず、いずれのサービスを利用するかを指定し、選択したサービスにしたがってカードの挿入、暗証番号や取引金額、振込み先の口座番号の入力等の作業を行う。自動取引装置は、カードに書込まれたカードデータに含まれる金融機関コードを確認し、カードデータや暗証番号、取引金額、振込み先の口座番号等のデータを金融機関ネットワークを介して金融機関へ送信する。金融機関では、カードデータに含まれる口座番号や振込み先の口座番号に対応する口座があり、暗証番号が正規の番号であることおよび取引金額が口座の金額以下であることを確認すると、当該取引を許可する許可信号を返送する。自動取引装置では、金融機関からの許可信号を受信し取引が許可されたことを確認すると、当該取引を行うことを示す取引確認信号を金融機関に送信するとともに、現金の支払い等を行い、取引が完了したと判断して処理を終了する。金融機関では、自動取引装置からの取引確認信号を受信すると、利用者の口座について取引処理を行う。
また、上記自動取引装置内には、利用者が投入した現金や、利用者へ支払うための現金が保管されている。このため、金融機関にて、常時各自動取引装置内に保管されている現金の量を監視し、定期的または不定期的に自動取引装置へ投入された現金の回収、および、支払いのための現金の補充を行ったり、自動取引装置内に実際に保管されている現金の額(在り高)と自動取引装置により取り引きされたデータの内容をもとに計算した論理上の在り高とを照合するシステムも導入されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムにおいては、自動取引装置と金融機関の間の通信手順が金融機関ごとに異なっているため、1台の自動取引装置では1つの金融機関との間でしか決済処理を行うことができないという問題があった。
【0006】
そこで、1台の自動取引装置に複数の金融機関との通信手順を記憶させ、利用者のカードデータに応じた金融機関あるいは振込み先である金融機関との通信手順を選択して処理を行うシステムが考えられるが、この場合、予め自動取引装置に利用すると思われる全ての金融機関との通信手順を登録しなければならず、自動取引装置自体が高価なものになってしまうという問題があった。
【0007】
また、上記従来のシステムにおいては、自動取引装置を複数の金融機関で使用可能とした場合、自動取引装置内の現金の回収や補充の管理をいずれの金融機関にて行うかが問題になっている。
【0008】
さらに、1台の自動取引装置を複数の金融機関で使用した場合、各金融機関では、それぞれが取り引きしたデータしか保有していないため、各金融機関では当該自動取引装置内の実際の在り高と論理上の在り高とを照合する際、当該自動取引装置を使用する金融機関が保有する取引データを全て取寄せなければならず、手間がかかるという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで、上記課題を解決するために本願の決済管理システムでは、自動取引装置から金融機関との取引要求があった場合に当該金融機関との通信手順の制御を管理装置または予め決められた金融機関が一括して行うようにすることにより、自動取引装置に複数の金融機関との通信手順を記憶させる必要がなく、1台の自動取引装置で複数の金融機関と決済処理を行うことができるようにしている。
【0010】
また、本願の決済管理システムによれば、管理装置にて自動取引装置から送信される取引結果のデータと自動取引装置内の実際の在り高データ、記憶している金融機関との通信履歴をもとに、自動取引装置内の実際の在り高と取り引きしたデータから計算した論理上の在り高とを照合し、また、自動取引装置から送信されるニアエンド信号、ニアフル信号をもとに全ての自動取引装置内の現金の回収や補充の管理を行うことにより、自動取引装置内の現金の管理を管理装置で一括して行うことができるようにしている。
【0011】
【発明の実施の形態】
本願の決済管理システムの実施例を図面用いて説明する。
[実施例1]
〔構 成〕
図1は、本願の決済管理システムの第1の実施例を示すブロック図である。
【0012】
図1において、自動取引装置1aは、表示部101、入力部102、カードリーダ103、紙幣預け入れ機構104、紙幣支払い機構105、通信制御部106、金融機関記憶部107、取引データ記憶部108、スケジュール記憶部109、照合データ記憶部112、制御部111aとから構成されている。
【0013】
表示部101は、制御部111aから入力する表示データに応じた文字や図を表示する。
【0014】
入力部102は、操作者の操作に応じて選択信号、暗証番号、金額データを制御部111aへ出力する。
【0015】
カードリーダ103は、操作者が挿入したカードに書込まれたカードデータを読み込み、当該カードデータを制御部111aへ出力する。このカードデータには、少なくともこのカードを発行した金融機関の金融機関コードとカードに対応する口座を示す口座番号が書込まれている。
【0016】
紙幣預け入れ機構104は、操作者が入出金口へ投入した現金を精査し保管箱内に収納するとともに、投入された現金の合計金額を金額データとして制御部111aへ出力する。また、投入された現金を保管する保管箱内の現金の量を監視し、保管箱内の現金が予め設定された量を越えたときに制御部111aにニアフル信号を出力する。
【0017】
紙幣支払い機構105は、制御部111aからの金額データが入力すると当該金額データに応じた現金を保管箱内から取り出し、この現金を入出金口へ排出し利用者へ支払う。また、利用者へ支払うための現金を保管する保管箱内の現金の量を監視し、保管箱内の現金が予め設定された量を下回ったときに制御部111aにニアエンド信号を出力する。
【0018】
通信制御部106は、制御部111aからの取引要求信号、取消信号、ニアフル信号、ニアエンド信号、取引データ信号、締めデータ信号、管理データ信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続すると、当該通信回線を介して制御部111aからの入力信号を送信する。また、通信回線を介して管理装置2aからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該許可信号または不許可信号を制御部111aへ出力する。
【0019】
金融機関記憶部107は、予め1または複数の金融機関コードと各金融機関コードに対応する通信先コードと各金融機関コードの優先順位を記憶している。本実施例では、金融機関Aおよび金融機関Bの金融機関コードを記憶し、金融機関Aを優先順位1位とする。
【0020】
取引データ記憶部108は、制御部111aから取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0021】
スケジュール記憶部109は、取引データ記憶部108に記憶している取引データを管理装置2aへ送信するための締め時刻を予め記憶している。
【0022】
照合データ記憶部112は、自動取引装置1a内への現金の補充および自動取引装置1a内の現金の回収を行うことを許可されている操作者が保持するカードに書込まれた操作者コードを照合用データとして記憶している。
【0023】
制御部111aは、取引メニューを表示させるための表示データを表示部101へ出力し、入力部102からの選択信号が入力すると、選択された取引メニューに応じた手順を表示させるための表示データを表示部101へ出力する。なお、本実施例では、取引メニューを▲1▼指定口座からの現金の引出し、▲2▼指定口座への現金の振込み、▲3▼残高照会、▲4▼現金の補充、▲5▼現金の回収としているが、これに限定されるものではない。
【0024】
入力部102から前記取引メニューのうち▲1▼指定口座からの現金の引出しまたは▲2▼指定口座への現金の振込みを選択したことを示す選択信号が入力し、さらに、入力部102からの暗証番号およびカードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータに含まれる金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードのいずれかと一致するか否かを判別する。そして、カードデータに含まれている金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードと一致した場合は、入力部102により選択された取引の種類を示す取引コード、当該金融機関コードに対応する通信先コード、暗証番号、カードデータ、取引金額(入力部102から入力した金額データまたは紙幣預入れ機構104からの金額データ)等の情報を含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。この場合、取引要求信号に含まれる通信先コードは、カードデータに書込まれた金融機関コードに対応する通信先コードになる。なお、カードリーダ103からのカードデータに含まれている金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードと一致しなかった場合は、金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードのうち優先順位が1位と記憶されている金融機関コードに対応する通信先コードを前記通信先コードとする。
【0025】
その後、通信制御部106からの許可信号が入力すると、通信先コード、取引コード、暗証番号、カードデータ、取引金額などの情報を含む取引データを取引データ記憶部108に出力する。なお、通信制御部106から不許可信号が入力した場合は、取引の結果が許可されなかったことを示す取引結果コードを付加した取引データを取引データ記憶部108および通信制御部106に出力する。また、許可信号が入力した後、カードが排出されないあるいは投入された紙幣が正常に保管箱へ保管されなかった場合等は、通信制御部106へ取引を取り消すことを示す取消コード、通信先コード、取引コード、暗証番号、カードデータ、取引金額などの情報を含む取消信号を出力するとともに、取引を取り消したことを示す取消コードを付加した取引データを取引データ記憶部108および通信制御部106に出力する。
【0026】
入力部102から前記取引メニューのうち▲3▼残高照会を選択したことを示す選択信号が入力し、さらに、入力部102からの暗証番号およびカードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータに含まれる金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードのいずれかと一致するか否かを判別する。そして、カードデータに含まれている金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードと一致した場合は、取引コード、通信先コード、暗証番号、カードデータ等の情報を含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。この場合、取引要求信号に含まれる通信先コードは、カードデータに書込まれた金融機関コードに対応する通信先コードになる。なお、カードリーダ103からのカードデータに含まれている金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードと一致しなかった場合は、金融機関記憶部107に記憶している金融機関コードのうち優先順位が1位と記憶されている金融機関コードに対応する通信先コードを前記通信先コードとする。
【0027】
その後、通信制御部106からの許可信号および残高データが入力すると、通信先コード、取引コード、暗証番号、カードデータなどの情報を含む取引データを取引データ記憶部108に出力し処理を終了するとともに、残高データを表示するための表示データを表示部へ出力する。なお、通信制御部106から不許可信号が入力した場合は、取引の結果が許可されなかったことを示す取引結果コードを付加した取引データを取引データ記憶部108に出力する。
【0028】
入力部102から前記取引メニューのうち▲4▼現金の補充または▲5▼現金の回収を選択したことを示す選択信号が入力し、さらに、入力部102からの暗証番号およびカードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータに含まれる操作者コードを読み取り、当該操作者コードが照合データ記憶部に記憶している照合データと一致するか否かを確認する。そして、両者が一致した場合は、取引コード、暗証番号、カードデータ、補充金額(紙幣預入れ機構104から入力する金額データ)または回収金額(入力部102から入力した金額データ)などの情報を含む取引データを取引データ記憶部108に出力するとともに、取引コード、暗証番号、カードデータ、補充金額または回収金額などの情報を含む管理データ信号を通信制御部106に出力し処理を終了する。
【0029】
スケジュール記憶部109に記憶している時刻になると、取引データ記憶部108に記憶している取引データを読み込み、予め自動取引装置ごとに付与された識別情報、取引データを含む締めデータ信号を通信制御部106へ出力する。
【0030】
管理装置2aは、通信制御部201、取引データ記憶部202、個別情報記憶部203、金額記憶部204、通信制御部205、通信履歴記憶部206、表示部207、スケジュール記憶部211、制御部208aとから構成されている。
【0031】
通信制御部201は、予め記憶している通信手順にしたがって自動取引装置1aとの通信回線の接続動作を行い、通信回線を介して自動取引装置1aからの取引要求信号、取消信号、ニアフル信号、ニアエンド信号、取引データ信号、締めデータ信号、管理データ信号を受信すると、当該受信信号を制御部208aへ出力する。また、制御部208aからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信回線を介して自動取引装置1aへ送信する。なお、本実施例では、通信制御部201は1台の自動取引装置1aと通信を行う場合について説明するが、通信制御部201は、複数の自動取引装置と通信を行うようにしてもよい。
【0032】
取引データ記憶部202は、図示しない第1の取引データ記憶部と第2の取引データ記憶部とから構成され、それぞれ制御部208aから取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0033】
個別情報記憶部203は、自動取引装置1aが設置されている店舗や事務所などの名称、住所、電話番号、地図、自動取引装置1aに付与されている識別情報等の個別情報を予め記憶している。
【0034】
金額記憶部204は、各金融機関A,B,C毎に予め設定された基準額を記憶するとともに、制御部208aからの合計額データが入力すると当該合計金額データに含まれる各金融機関ごとの合計金額を記憶している。
【0035】
通信制御部205は、制御部208aからの取引要求信号または取消信号が入力すると、入力信号に含まれる通信先コードをもとに、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aの処理装置5Aまたは金融機関Bの処理装置5Bとの通信回線の接続動作を行い、金融機関Aの処理装置5Aまたは金融機関Bの処理装置5Bとの通信回線が接続すると、通信回線を介して制御部208aからの入力信号を送信する。また、通信回線を介して金融機関Aまたは金融機関Bからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208aへ出力する。
【0036】
通信履歴記憶部206は、通信制御部205が金融機関Aの処理装置5Aまたは金融機関Bの処理装置5Bとの間で送受信した信号と送受信時刻を含む履歴データを記憶している。
【0037】
表示部207は、制御部208aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて文字や図を表示する。
【0038】
スケジュール記憶部211は、予め設定された時刻を記憶している。
【0039】
制御部208aは、通信制御部201からの取引要求信号または取消信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部205に出力し、通信制御部205からの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201へ出力する。
【0040】
通信制御部201からのニアフル信号またはニアエンド信号が入力すると、当該入力信号に含まれる自動取引装置1aの識別情報をもとに、個別情報記憶部203から当該自動取引装置1aの個別情報を読み込み、当該個別情報およびニアフルまたはニアエンドを示す情報を表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
【0041】
通信制御部201からの取引データ信号が入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部にへ出力する。
通信制御部201からの締めデータ信号が入力すると、当該締めデータに含まれる取引データを取引データ記憶部202を構成する第2の取引データ記憶部へ出力する。そして、第1の取引データ記憶部に記憶している取引データと第2の取引データ記憶部に記憶した取引データを照合する。両者が一致した場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。
なお、両者が一致しなかった場合は、通信履歴記憶部206に記憶している通信履歴をもとに第1の取引データ記憶部に記憶した取引データの正否を判断する。この結果、第1の取引データが正しいものであることが確認された場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。
ただし、第1の取引データ記憶部に記憶した取引データが正しいものでなかった場合は、当該締めデータに含まれる識別情報をもとに個別情報記憶部203から当該識別情報に対応する個別情報を読み込み、当該個別情報および第1の取引データ記憶部に記憶している取引データの取引金額が一致しなかったことを表示するための表示データを表示部207へ出力する。
【0042】
スケジュール記憶部211に記憶した時刻になると、第1の取引データ記憶部に記憶している確認データのうち、同じ金融機関コードを有する確認データに含まれる取引金額を加算し、金額記憶部204に当該金融機関コードに対応して記憶している合計額を読み込み、読み込んだ合計金額に前記第1の取引データ記憶部に記憶している確認データから求めた金額を加算した合計額と当該金融機関の金融機関コードを合計額データとして金額記憶部204へ出力する。そして、当該合計額と金額記憶部204に記憶している当該金融機関の基準額とを比較し、当該金融機関の合計額が基準額を上回ったまたは下回った場合に当該金融機関の合計額と合計額が予め設定された基準額を外れたことを表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
【0043】
通信制御部201からの管理データ信号が入力すると、当該管理データを取引データ記憶部202へ出力する。
公衆ネットワーク3は決済専用のネットワークであって、予め決められた通信手順により管理装置2aと金融機関Aの処理装置5Aまたは金融機関Bの処理装置5Bとの間の通信回線を接続し、管理装置2aからの信号を金融機関Aの処理装置5Aまたは金融機関Bの処理装置5Bへ、また、金融機関Aの処理装置5Aまたは金融機関Bの処理装置5Bからの信号を管理装置2aへ送信する。
融機関ネットワーク4は、金融機関のみが接続可能なネットワークであり、金融機関Aの処理装置5Aと金融機関Cの処理装置5Cとの間の通信回線を接続し、金融機関Aの処理装置5Aからの信号を金融機関Cの処理装置5Cへ、また、金融機関Cの処理装置5Cからの信号を金融機関Aの処理装置5Aへ送信する。
金融機関Aの処理装置5Aは、第1の通信制御部501A、通信手順記憶部502A、第2の通信制御部503A、口座データ記憶部504A、制御部505Aとから構成されている。
第1の通信制御部501Aは、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、公衆ネットワーク3を介して取引要求信号、取消信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Aへ出力する。また、制御部505aからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
通信手順記憶部502Aは、予め金融機関Cの処理装置5Cとの通信手順を金融機関コードに応じて記憶している。
第2の通信制御部503Aは、制御部505Aからの取引要求信号、取消信号が入力すると、当該入力信号に含まれる金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Aに記憶している通信手順のうち金融機関コードに対応した通信手順を読み込み、当該通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cの処理装置5Cとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Cの処理装置5Cとの通信回線が接続すると、通信回線を介して制御部505Aからの入力信号を送信する。また、通信回線を介して金融機関Cの処理装置5Cからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Aへ出力する。
口座データ記憶部504Aは、金融機関Aの顧客の口座番号に応じて各口座番号に対応する暗証番号、顧客の住所、氏名などを予め記憶しておき、制御部505Aからの取引データが入力すると当該取引データを記憶する。また、取消信号が入力すると、記憶している取引データのうち、当該取消信号に含まれる口座番号をもとに当該口座番号に対応する最新の取引データを消去する。
制御部505Aは、第1の通信制御部505Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれている金融機関コードが予め記憶している金融機関Aの金融機関コードであった場合は、取引要求信号に含まれている口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶している口座番号のいずれかと一致するか否かおよび暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致するか否かを確認する。口座番号および暗証番号が口座番号記憶部504Aに記憶しているものと一致した場合は、第1の通信制御部501Aへ許可信号を出力するとともに、取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を取引データとして口座データ記憶部504Aへ出力する。
なお、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶している口座番号のいずれとも一致しない、または、暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致しなかった場合は、第1の通信制御部501Aへ不許可信号を出力する。
金融機関Bの処理装置5Bは、通信制御部501B、口座データ記憶部504B、制御部505Bとから構成されている。
通信制御部501Bは、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、公衆ネットワーク3を介して取引要求信号、取消信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Bへ出力する。また、制御部505Bからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
口座データ記憶部504Bは、金融機関Bの顧客の口座番号に応じて各口座番号に対応する暗証番号、顧客の住所、氏名などを予め記憶しておき、制御部505Bからの取引データが入力すると当該取引データを記憶する。また、取消信号が入力すると、記憶している取引データのうち、当該取消信号に含まれる口座番号をもとに当該口座番号に対応する最新の取引データを消去する。
制御部505Bは、通信制御部501Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれているカードデータの金融機関コードが金融機関Bの金融機関コードであるか否かを確認する。金融機関Bの金融機関コードであった場合は、取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Bに記憶している口座番号のいずれかと一致するか否かおよび暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致するか否かを判別する。口座番号および暗証番号が口座番号記憶部504Bに記憶しているものと一致した場合は、通信制御部501Bへ許可信号を出力するとともに、取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を取引データとして口座データ記憶部504Bへ出力する。
なお、口座番号が口座データ記憶部504Bに記憶している口座番号のいずれとも一致しない、または、暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致しなかった場合は、通信制御部501Bへ不許可信号を出力する。
金融機関Cの処理装置は、通信制御部503C、口座データ記憶部504C、制御部505Cとから構成されている。
通信制御部501Cは、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関ネットワークを介して金融機関Aとの通信回線の接続動作を行い、金融機関ネットワーク4を介して取引要求信号、取消信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Cへ出力する。また、制御部505Cからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信回線を介して金融機関Aの処理装置5Aへ送信する。
口座データ記憶部504Cは、金融機関Cの顧客の口座番号に応じて各口座番号に対応する暗証番号、顧客の住所、氏名などを予め記憶しておき、制御部505Cからの取引データが入力すると当該取引データを記憶する。また、取消信号が入力すると、記憶している取引データのうち、当該取消信号に含まれる口座番号をもとに当該口座番号に対応する最新の取引データを消去する。
制御部505Cは、通信制御部503Cからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれている金融機関コードが予め記憶している金融機関Cの金融機関コードであるか否かを判別する。金融機関Cの金融機関コードであった場合は、取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶している口座番号のいずれかと一致するか否かおよび暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致するか否かを確認する。口座番号および暗証番号が口座番号記憶部504Cに記憶しているものと一致した場合は、通信制御部503Cへ許可信号を出力するとともに、取引要求信号に含まれる口座番号、取引コード、取引金額を取引データとして口座データ記憶部504Cへ出力する。
なお、カードデータまたは取引先コードの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶している口座番号のいずれかと一致しない、または、暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致しなかった場合は、通信制御部503Cへ不許可信号を出力する。
【0044】
〔動 作〕
次に、図1に示す本願の決済システムおよび資金管理システムの動作を説明する。
1.指定された口座からの現金の引出し
(1) 金融機関Aの口座からの現金の引出し(金融機関Bの場合も同じ)
金融機関Aのカードを保有している利用者が、予め金融機関Aより発行されたカードを利用して自動取引装置1aから現金を引出す場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の引出し」を選択する。すると、入力部102は、「現金の引出し」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aに対して出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1aへ挿入する。
自動取引装置1aのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、入力部102からの暗証番号が入力すると、利用者に対し入力部102から金額を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し金額の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、引出す現金の金額を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した金額(取引金額)を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータに含まれる金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶されているか否かを確認する。このとき、当該カードデータに含まれる金融機関コードは金融機関Aを示すものであり、当該金融機関コードは金融機関記憶部107に記憶されているため、制御部111aはさらに、金融機関Aの金融機関コードに対応する通信先コードを金融機関記憶部107から読込み、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「現金の引出し」)を示す取引コード、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取引要求信号に含まれる通信先コードが予め記憶している金融機関コードであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aを示す金融機関コードであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aの処理装置5Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aの処理装置5Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aの処理装置5Aへカードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
金融機関Aの処理装置5Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Aの金融機関コードであることを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Aの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Aに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Aに記憶されていた場合は、第1の通信制御部501Aに当該取引を許可することを示す許可信号を出力する。
また、制御部505Aは、当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Aへ出力する。
口座データ記憶部504Aは、制御部505Aからの取引データが入力すると、取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信回線を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aの処理装置5Aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208aへ出力するとともに、金融機関Aの処理装置5Aとの間の通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力すると、紙幣支払い機構105へ取引金額に応じた金額データを出力しカードリーダからカードを排出させるとともに、入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。また、管理装置2aとの間の通信回線を切断する。
紙幣支払い機構105は、制御部111aからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、入出金口へ排出された現金およびカードリーダより排出されたカードを取り出す。
制御部111aは、利用者が現金およびカードを取出すと、通信制御部106へ自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
なお、金融機関Aの制御部505Aは、第1の通信制御部501Aから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Aに記憶されていなかった場合は、第1の通信制御部501Aに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信回線を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した不許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの不許可信号が入力すると、取引きができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
また、自動取引装置1aの 制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力し、紙幣支払い機構105へ金額データを出力し、カードリーダよりカードを排出させたにもかかわらず、自動取引装置1a内部で現金やカードが詰まったなどの理由により取引が確実に行われないことがある。この場合、制御部111aは、当該取引を取り消すことを示す取消指示、通信先コード、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取消信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取消信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信した後、通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取消信号が入力すると、当該取消信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取消信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aの金融機関コードであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aへ取消指示、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取消信号を記憶する。
金融機関Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Aの金融機関コードであることを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Aの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されていた場合は、口座データ記憶部504Aへ、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消データを出力する。
口座データ記憶部504Aは、制御部505Aからの取消データが入力すると、当該取消データに含まれるカードデータの口座番号として記憶している取引データのうち、当該取消データと一致する最新の取引データを消去する。
この場合、自動取引装置1aの制御部111aは、さらに、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額、現金やカードが詰まりなどの理由で取引が行われなかったことを示すコードを含む取引データを通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
(2) 金融機関Cの口座からの現金の引出し
金融機関Cのカードを保有している利用者が、予め金融機関Cより発行されたカードを利用して自動取引装置1aから現金を引出す場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の引出し」を選択する。すると、入力部102は、「現金の引出し」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aに対して出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1aへ挿入する。
自動取引装置1aのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、入力部102からの暗証番号が入力すると、利用者に対し入力部102から金額を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し金額の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、引出す現金の金額を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した金額(取引金額)を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータに含まれる金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶されているか否かを確認する。このとき、当該カードデータに含まれる金融機関コードは金融機関Cを示すものであり、当該金融機関コードは金融機関記憶部107に記憶されていないため、制御部111aはさらに金融機関記憶部107に記憶している優先順位が1位の金融機関コードを確認する。金融機関記憶部107には、金融機関Aの金融機関コードが優先順位を1位として記憶されているため、制御部111aは、金融機関Aの金融機関コードに対応する通信先コードを金融機関記憶部107から読込み、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aを示すものであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aの処理装置5Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aの処理装置5Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aの処理装置5Aへカードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取引要求信号および通信先データを記憶する。
金融機関Aの処理装置5Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが予め記憶している金融機関Aの金融機関コードであるかを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Cの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Aへ出力する。
第2の通信制御部503Aは、制御部505Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Aに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Cとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Cとの間の通信回線が接続されると、金融機関Cへ取引要求信号を送信する。
金融機関Cの通信制御部503Cは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Cへ出力する。
制御部505Cは、通信制御部503Cからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Cに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Cに記憶されていた場合は、通信制御部503Cに当該取引を許可することを示す許可信号を出力するとともに、口座データ記憶部504Cへ、当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Aは、制御部505Aからの取引データが入力すると、取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
通信制御部503Cは、制御部505Cからの許可信号が入力すると、当該許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aの処理装置5Aに送信する。
金融機関Aの処理装置5Aの第2の送受信部503Aは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部505Aへ出力するとともに、金融機関Cの処理装置5Cとの間の通信回線を切断する。
制御部505Aは、第2の通信制御部503Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を第1の通信制御部501Aへ出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を公衆ネットワーク3を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aの処理装置5Aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208aへ出力するとともに、金融機関Aの処理装置5Aとの間の通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111aへ出力するとともに、管理装置2aとの間の通信回線を切断する。
制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力すると、通信制御部106へ取引確認信号を出力し、紙幣支払い機構105へ取引金額に応じた金額データを出力しカードリーダからカードを排出させるとともに、入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
紙幣支払い機構105は、制御部111aからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、入出金口へ排出された現金およびカードリーダより排出されたカードを取り出す。
制御部111aは、利用者が現金およびカードを取出すと、通信制御部106へ自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
なお、金融機関Cの制御部505Cは、通信制御部503Cから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Cに記憶されていなかった場合は、通信制御部503Cに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
通信制御部503Cは、制御部505Cからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aに送信する。
金融機関Aの第2の送受信部503Aは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部505Aへ出力するとともに金融機関Cとの間の通信回線を切断する。
制御部505Aは、第2の通信制御部503Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を第1の通信制御部501Aへ出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を公衆ネットワーク3を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した不許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの不許可信号が入力すると、取引きができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
また、自動取引装置1aの 制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力し、紙幣支払い機構105へ金額データを出力し、カードリーダよりカードを排出させたにもかかわらず、自動取引装置1a内部で現金やカードが詰まったなどの理由により取引が確実に行われないことがある。この場合、制御部111aは、当該取引を取り消すことを示す取消指示、通信先コード、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取消信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取消信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信した後、通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取消信号が入力すると、当該取消信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取消信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aの金融機関コードであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aへ取消指示、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取消信号を記憶する。
金融機関Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの金融機関コードがいずれの金融機関のものであるかを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Cの金融機関コードであるため、制御部505Aは、取消指示、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を第2の通信制御部503へ出力する。
第2の通信制御部503Aは、制御部505Aからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Aに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Cとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Cとの間の通信回線が接続されると、金融機関Cへ取消信号を送信する。
金融機関Cの通信制御部503Cは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Cへ出力する。制御部505Cは、通信制御部505Cからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されていた場合は、口座データ記憶部504Cへ、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消データを出力する。
口座データ記憶部504Cは、制御部505Cからの取消データが入力すると、当該取消データに含まれるカードデータの口座番号として記憶している取引データのうち、当該取消データと一致する最新の取引データを消去する。
この場合、自動取引装置1aの制御部111aは、さらに、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額、現金やカードが詰まりなどの理由で取引が行われなかったことを示すコードを含む取引データを通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
2.指定された口座への現金の振込み
(1) 金融機関Aの口座への現金の振込み(金融機関Bの場合も同じ)
利用者が自動取引装置1aを利用して金融機関Aの口座へ現金を振込む場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の振込み」を選択する。すると、入力部102は、「現金の振込み」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aに対して出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対し紙幣預入れ機構104の入出金口へ現金を投入するとともに入力部102より振込先の金融機関および口座番号を入力するするよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し現金の投入および振込先の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、振込む現金を自動取引装置1aへ挿入するとともに、入力部102より振込先の金融機関と口座番号を入力する。なお、利用者が、自分の所有するカードに対応する口座への振込みを行う場合は、自分の所有するカードをカードリーダ103へ挿入し、カードデータとして書き込まれた金融機関コードおよび口座番号をカードリーダ103で読み込み、制御部111aへ入力するようにしてもよい。
入力部102は、利用者が選択した金融機関Aの金融機関コードを出力するとともに、利用者が入力した口座番号を出力する。
紙幣預入れ機構104は、入出金口へ投入された現金の金額を計算し、計算した金額(取引金額)を金額データとして制御部111aへ出力するとともに、投入された現金を保管箱へ保管する。
制御部111aは、入力部102からの金融機関コードおよび口座番号が入力し、さらに、紙幣預入れ機構104からの金額データが入力すると、当該金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶されているか否かを判別する。このとき、当該金融機関コードは金融機関Aを示すものであり、当該金融機関コードは金融機関記憶部107に記憶されているため、制御部111aは、金融機関Aの金融機関コードに対応する通信先コードを金融機関記憶部107から読込み、当該通信先コード、入力部102からの金融機関コード、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「現金の振込み」)を示す取引コード、口座番号、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを判別する。ここで、通信先コードは、金融機関Aを示すものであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aの処理装置5Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aの処理装置5Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aへ金融機関コード、取引コード、口座番号、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
金融機関Aの処理装置5Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶している金融機関Aの金融機関コードであるか否かを判別する。金融機関コードは金融機関Aの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されているか否かを判断する。
当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されいた場合は、第1の通信制御部501Aに当該取引を許可することを示す許可信号を出力するとともに、当該取引許可信号に含まれる口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Aに出力する。
口座データ記憶部504Aは、制御部505Aからの取引データが入力すると、取引データに含まれる口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信回線を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aの処理装置5Aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208aへ出力するとともに、金融機関Aの処理装置5Aとの間の通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111aへ出力するとともに、管理装置2aとの間の通信回線を切断する。
制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力すると、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、取引先コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
また、通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
なお、金融機関Aの制御部505Aは、第1の通信制御部501Aから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されていなかった場合は、第1の通信制御部501Aに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信回線を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した不許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの不許可信号が入力すると、取引きができないことおよび入出金口からの紙幣の取出しの指示を表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、紙幣支払い機構105へ取引金額に応じた金額データを出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引ができないこと、および、紙幣支払い機構105の入出金口からの紙幣の取出しの指示を文字や図により表示し利用者へ報知する。
紙幣支払い機構105は、制御部111aからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
また、自動取引装置1aの 制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力したにもかかわらず、自動取引装置1a内部で現金が詰まったなどの理由により取引が確実に行われないことがある。この場合、制御部111aは、当該取引を取り消すことを示す取消指示、通信先コード、取引先コード、取引コード、口座番号、取引金額を含む取消信号を出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取消信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取消信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信した後、通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取消信号が入力すると、当該取消信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取消信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aの金融機関コードであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aへ取消指示、取引先コード、取引コード、口座番号、取引金額を含む取消信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取消信号を記憶する。
金融機関Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれる取引先コードが金融機関Aの金融機関コードであることを確認する。取引先コードは金融機関Aの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該取消信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されているか否かを判断する。
当該口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されていた場合は、口座データ記憶部504Aへ、口座番号、取引コード、取引金額を含む取消データを出力する。
【0045】
口座データ記憶部504Aは、制御部505Aからの取消データが入力すると、当該取消データに含まれる口座番号に対応して記憶している取引データのうち、当該取消データと一致する最新の取引データを消去する。
この場合、自動取引装置1aの制御部111aは、さらに、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、取引先コード、取引コード、口座番号、取引金額、現金が詰まるなどの理由で取引が行われなかったことを示すコードを含む取引データを通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
(2) 金融機関Cの口座への現金の振込み
利用者が自動取引装置1aを利用して金融機関Cの口座へ現金を振込む場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の振込み」を選択する。すると、入力部102は、「現金の振込み」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aに対して出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対し紙幣預入れ機構104の入出金口へ現金を投入するとともに入力部102より振込先の金融機関および口座番号を入力するするよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し現金の投入および振込先の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、振込む現金を自動取引装置1aへ挿入するとともに、入力部102より振込先の金融機関と口座番号を入力する。
入力部102は、利用者が選択した金融機関Cの金融機関コードを出力するとともに、利用者が入力した口座番号を出力する。
紙幣預入れ機構104は、入出金口へ投入された現金の金額を計算し、計算した金額(取引金額)を金額データとして制御部111aへ出力するとともに、投入された現金を保管箱へ保管する。
制御部111aは、入力部102金融機関コードおよび口座番号が入力し、さらに、紙幣預入れ機構104からの金額データが入力すると、当該金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶されているか否かを判別する。このとき、当該金融機関コードは金融機関Cを示すものであり、当該金融機関コードは金融機関記憶部107に記憶されていないため、制御部111aはさらに金融機関記憶部107に記憶している優先順位が1位の金融機関コードを判別する。金融機関記憶部107には、金融機関Aの金融機関コードが優先順位を1位として記憶されているため、制御部111aは、金融機関Aの金融機関コードに対応する通信先コードを金融機関記憶部107から読込み、当該通信先コード、金融機関コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aを示すものであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aの処理装置5Aへ金融機関コード、口座番号、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取引要求信号および通信先データを記憶する。
金融機関Aの処理装置5Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶している金融機関Aの金融機関コードであるかを確認する。取引先コードは金融機関Cの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該金融機関コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Aへ出力する。第2の通信制御部503Aは、制御部505Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Aに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Cの処理装置5Cとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cの処理装置5Cとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Cの処理装置5Cとの間の通信回線が接続されると、金融機関Cの処理装置5Cへ取引要求信号を送信する。
金融機関Cの処理装置5Cの通信制御部503Cは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aの処理装置5Aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Cへ出力する。
制御部505Cは、通信制御部503Cからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されていた場合は、通信制御部503Cに当該取引を許可することを示す許可信号を出力するとともに、当該取引要求信号に含まれる口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Cへ出力する。
口座データ記憶部504Cは、制御部505Cからの取引データが入力すると、取引データに含まれる口座番号に対応する取引データとして当該取引データを記憶する。
通信制御部503Cは、制御部505Cからの許可信号が入力すると、当該許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aの処理装置5Aに送信する。
金融機関Aの処理装置5Aの第2の送受信部503Aは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cの処理装置5Cからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部505Aへ出力するとともに、金融機関Aの処理装置5Aとの間の通信回線を切断する。
制御部505Aは、第2の通信制御部503Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を第1の通信制御部501Aへ出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を公衆ネットワーク3を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208aへ出力する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111aへ出力するとともに、管理装置2aとの間の通信回線を切断する。
制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力すると、通信制御部106へ自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、取引先コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
また、通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
なお、金融機関Cの制御部505Cは、通信制御部503Cから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されていなかった場合は、通信制御部503Cに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
通信制御部503Cは、制御部505Cからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aに送信する。
金融機関Aの第2の送受信部503Aは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部505Aへ出力するとともに金融機関Cとの間の通信回線を切断する。
制御部505Aは、第2の通信制御部503Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を第1の通信制御部501Aへ出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を公衆ネットワーク3を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した不許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの不許可信号が入力すると、取引きができないことおよび入出金口からの紙幣の取出しの指示を表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、紙幣支払い機構105へ取引金額に応じた金額データを出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引ができないこと、および、紙幣支払い機構105の入出金口からの紙幣の取出しの指示を文字や図により表示し利用者へ報知する。
紙幣支払い機構105は、制御部111aからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
また、自動取引装置1aの 制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力したにもかかわらず、自動取引装置1a内部で現金が詰まったなどの理由により取引が確実に行われないことがある。この場合、制御部111aは、当該取引を取り消すことを示す取消指示、通信先コード、取引先コード、取引コード、口座番号、取引金額を含む取消信号を出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取消信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取消信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信した後、通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取消信号が入力すると、当該取消信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取消信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aの金融機関コードであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aへ取消指示、取引先コード、取引コード、口座番号、取引金額を含む取消信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取消信号を記憶する。
金融機関Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Aへ出力する。
金融機関Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれる取引先コードがいずれの金融機関のものであるかを確認する。当該金融機関コードは金融機関Cの金融機関コードであるため、制御部505Aは、取消指示、取引先コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取消信号を第2の通信制御部503へ出力する。
第2の通信制御部503Aは、制御部505Aからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれる取引先コードをもとに、通信手順記憶部502Aに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Cとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Cとの間の通信回線が接続されると、金融機関Cへ取消信号を送信する。
金融機関Cの通信制御部503Cは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Cへ出力する。
制御部505Cは、通信制御部505Cからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されているか否かを判断する。
当該口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されていた場合は、口座データ記憶部504Cへ、口座番号、取引コード、取引金額を含む取消データを出力する。
口座データ記憶部504Cは、制御部505Cからの取消データが入力すると、当該取消データに口座番号に対応して記憶している取引データのうち、当該取消データと一致する最新の取引データを消去する。
この場合、自動取引装置1aの制御部111aは、さらに、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、取引先コード、口座番号、取引コード、取引金額、現金が詰まるなどの理由で取引が行われなかったことを示すコードを含む取引データを通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引データが入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208aからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
3.残高照会
(1) 金融機関Aの口座の残高照会(金融機関Bの口座も同じ。)
金融機関Aのカードを保有している利用者が、予め金融機関Aより発行されたカードをに対応する口座の残高を自動取引装置1aにより調べる場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「残高照会」を選択する。すると、入力部102は、「残高照会」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aに対して出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1aへ挿入する。
自動取引装置1aのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータおよび入力部102からの暗証番号が入力すると、当該カードデータに含まれる金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶されているか否かを確認する。このとき、当該カードデータに含まれる金融機関コードは金融機関Aを示すものであり、当該金融機関コードは金融機関記憶部107に記憶されているため、制御部111aはさらに当該金融機関コードの優先順位を確認する。当該金融機関Aの金融機関コードの優先順位は1位であるため、制御部111aは、金融機関Aの金融機関コードを通信先コードとし、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「残高照会」)を示す取引コードを含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aの金融機関コードであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aへカードデータ、暗証番号、取引コードを含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取引要求データおよび通信先コードを記憶する。
金融機関Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Aの金融機関コードであることを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Aの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Aに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Aに記憶されていた場合は、第1の通信制御部501Aに当該取引を許可することを示す情報および当該口座の残高データを含む許可信号を出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信回線を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力すると、当該許可信号に含まれる残高データに応じて当該口座の残高を表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、カードリーダからカードを排出させる。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて残高を文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダより排出されたカードを取り出す。
なお、金融機関Aの制御部505Aは、第1の通信制御部501Aから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Aに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Aに記憶されていなかった場合は、第1の通信制御部501Aに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信回線を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した不許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの不許可信号が入力すると、カードデータに対抗する口座がないまたは暗証番号が違っているなどの理由により残高照会ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて残高照会ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
(2) 金融機関Cの口座の残高照会
金融機関Cのカードを保有している利用者が、予め金融機関Cより発行されたカードを利用して自動取引装置1aにより当該カードに対応する口座の残高を調べる場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「残高照会」を選択する。すると、入力部102は、「残高照会」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aに対して出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1aへ挿入する。
自動取引装置1aのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータおよび入力部102からの暗証番号が入力すると、当該カードデータに含まれる金融機関コードが金融機関記憶部107に記憶されているか否かを確認する。このとき、当該カードデータに含まれる金融機関コードは金融機関Cを示すものであり、当該金融機関コードは金融機関記憶部107に記憶されていないため、制御部111aはさらに金融機関記憶部107に記憶している優先順位が1位の金融機関コードを確認する。金融機関記憶部107には、金融機関Aの金融機関コードが優先順位を1位として記憶されているため、制御部111aは、金融機関Aの金融機関コードを通信先コードとし、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、取引コードを含む取引要求信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続すると、制御部111aから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号を通信制御部205に出力する。
通信制御部205は、制御部208aからの取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Aの金融機関コードであるため、通信制御部205は、予め記憶している公衆ネットワーク3の通信手順にしたがって金融機関Aとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Aとの間の通信回線が接続すると、通信回線を介して金融機関Aへカードデータ、暗証番号、取引コードを含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該取引要求信号および通信先データを記憶する。
金融機関Aの第1の通信制御部501Aは、通信回線を介して管理装置2aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Aへ出力する。
制御部505Aは、第1の通信制御部501Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードがいずれの金融機関の金融機関コードであるかを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Cの金融機関コードであるため、制御部505Aは次に、当該カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Aへ出力する。
第2の通信制御部503Aは、制御部505Aからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Aに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Cとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Cとの間の通信回線が接続されると、金融機関Cへ取引要求信号を送信する。
金融機関Cの通信制御部503Cは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Cへ出力する。
制御部505Cは、通信制御部503Cからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Cに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Cに記憶されていた場合は、通信制御部503Cに当該取引を許可することを示す情報と当該口座の残高に応じた残高データとを含む許可信号を出力する。
通信制御部503Cは、制御部505Cからの許可信号が入力すると、当該許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aに送信する。
金融機関Aの第2の送受信部503Aは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部505Aへ出力するとともに金融機関Cとの間の通信回線を切断する。
制御部505Aは、第2の通信制御部503Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を第1の通信制御部501Aへ出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの許可信号が入力すると、当該許可信号を公衆ネットワーク3を介して管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111aへ出力するとともに、管理装置2aとの間に接続されている通信回線を切断する。
制御部111aは、通信制御部106からの許可信号が入力すると、当該許可信号に含まれている残高データに応じた残高を表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて当該カードに対応する口座の残高を文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダより排出されたカードを取り出す。
なお、金融機関Cの制御部505Cは、通信制御部503Cから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Cに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Cに記憶されていなかった場合は、通信制御部503Cに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
通信制御部503Cは、制御部505Cからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aに送信する。
金融機関Aの第2の送受信部503Aは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Cからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部505Aへ出力するとともに金融機関Cとの間の通信回線を切断する。
制御部505Aは、第2の通信制御部503Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を第1の通信制御部501Aへ出力する。
第1の通信制御部501Aは、制御部505Aからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を公衆ネットワーク3を介して管理装置2aに送信する。
管理装置2aの通信制御部205は、金融機関Aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208aへ出力するとともに金融機関Aとの間に接続されている通信回線を切断する。このとき、通信履歴記憶部205は、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208aは、通信制御部205からの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201へ出力する。
通信制御部201は、制御部208aから入力した不許可信号を自動取引装置1aへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1aの通信制御部106は、管理装置2aからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、通信制御部106からの不許可信号が入力すると、カードデータに対応する口座がないまたは暗証番号が違っているなどの理由により残高照会ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて残高照会ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
4.自動取引装置1a内への現金の回収、補充
(1) 現金の回収
自動取引装置1aにおいて現金の振込みが行われると、利用者が自動取引装置1aに投入した現金が紙幣預入れ機構104の保管箱に投入され、保管箱で保管される。紙幣預入れ機構104では、この保管箱内の現金の量が所定の量を超えたことを検出すると、現金の量が予め設定している所定の量を超えたことを示す情報と当該自動取引装置の識別情報を含むニアフル信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、紙幣預入れ機構104からのニアフル信号が入力すると、当該ニアフル信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからのニアフル信号が入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続されると、前記ニアフル信号を通信回線を介して管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの間の通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからのニアフル信号を受信すると、当該ニアフル信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からのニアフル信号が入力すると、個別情報記憶部に記憶している個別情報のうち、当該ニアフル信号に含まれる識別情報に対応する個別情報と当該自動取引装置1aの保管箱内の現金の量が所定の量を超えたことを示す情報を表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
管理装置2aの表示部207に表示された内容をもとに自動取引装置1a内の現金の回収に向かった対処員は、まず、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の回収」を選択する。すると、入力部102は、「現金の回収」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、対処員に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た対処員は、自己の保有するカードを自動取引装置1aへ挿入する。
自動取引装置1aのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータが照合データ記憶部112に記憶している照合データのいずれかと一致するか否かを判断する。当該カードデータが照合データとして記憶されていれば、対処員に対し入力部102から金額を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。ただし、当該カードデータが照合データのいずれとも一致しなかった場合は、カードデータが一致しないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力した後、処理を終了する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、表示データに応じたメッセージを文字または図により表示する。
対処員は、引出す現金の金額を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した金額(回収金額)を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、入力部102から回収金額が入力すると、当該回収金額に応じた金額データを紙幣支払い機構105へ出力しカードリーダからカードを排出させるとともに、入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
紙幣支払い機構105は、制御部111aからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
対処員は、表示部101に表示された内容を確認し、入出金口へ排出された現金およびカードリーダより排出されたカードを取り出す。
(2) 現金の補充
自動取引装置1aにおいて現金の引出しが行われると、利用者が自動取引装置1aにて引出す現金が紙幣支払い機構105の保管箱より排出される。
紙幣支払い機構105では、この保管箱内の現金の量が所定の量を下回ったことを検出すると、現金の量が予め設定している所定の量を下回ったことを示す情報と当該自動取引装置の識別情報を含むニアエンド信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、紙幣支払い機構105からのニアエンド信号が入力すると、当該ニアエンド信号を通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからのニアエンド信号が入力すると、管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの間の通信回線が接続されると、前記ニアエンド信号を通信回線を介して管理装置2aへ送信し、管理装置2aとの間の通信回線を切断する。
管理装置2aの通信制御部201は、自動取引装置1aからのニアエンド信号を受信すると、当該ニアエンド信号を制御部208aへ出力する。
制御部208aは、通信制御部201からのニアエンド信号が入力すると、個別情報記憶部に記憶している個別情報のうち、当該ニアエンド信号に含まれる識別情報に対応する個別情報と当該自動取引装置1aの保管箱内の現金の量が所定の量を下回ったことを示す情報を表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
管理装置2aの表示部207に表示された内容をもとに自動取引装置1a内の現金の補充に向かった対処員は、まず、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の補充」を選択する。すると、入力部102は、「現金の補充」が選択されたことを示す選択信号を制御部111aへ出力する。
制御部111aは、入力部102からの選択信号が入力すると、対処員に対しカードリーダ103へカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、対処員に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た対処員は、自己の保有するカードを自動取引装置1aへ挿入する。
自動取引装置1aのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111aへ出力する。
制御部111aは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータが照合データ記憶部112に記憶している照合データのいずれかと一致するか否かを判断する。当該カードデータが照合データとして記憶されていれば、対処員に対し紙幣預入れ機構104の入出金口への現金の投入を促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、対処員に対し現金の投入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た対処員は、補充用の現金を入出金口へ投入する。
なお、制御部111aは、当該カードデータが照合データのいずれとも一致しなかった場合は、カードデータが一致しないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力した後、処理を終了する。
表示部101は、制御部111aからの表示データが入力すると、表示データに応じたメッセージを文字または図により表示する。
紙幣預入れ機構104は、入出金口に投入された現金の金額(補充金額)を計算し、当該補充金額に応じた金額データを制御部111aへ出力するとともに、投入された現金を保管箱に投入する。
制御部111aは、カードリーダからカードを排出させるとともに、排出したカードの取出しを指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部101からの表示データが入力すると、当該表示データに応じてカードの取出しを指示するメッセージを文字や図により表示する。
対処員は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダより排出されたカードを取り出す。
5.現金の管理
自動取引装置1aの制御部111aは、スケジュール記憶部109に記憶している時刻になると、取引データ記憶部108に記憶している取引データを読み込み、当該取引データと当該自動取引装置1aに予め付与されている識別情報を締めデータとして通信制御部106へ出力する。
通信制御部106は、制御部111aからの締めデータが入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2aとの通信回線の接続動作を行い、通信回線が接続されると、当該締めデータを管理装置2aへ送信する。
管理装置2aの通信制御部201は、通信回線を介して自動取引装置1aからの締めデータを受信すると、当該締めデータを制御部208aに出力する。
制御部208aは、通信制御部201からの締めデータが入力すると、当該締めデータに含まれる取引データを取引データ記憶部202を構成する第2の取引データ記憶部へ出力する。
第2の取引データ記憶部は、制御部208aから入力した取引データを記憶する。
そして、制御部208aは、第1の取引データ記憶部に記憶している取引データと第2の取引データ記憶部に記憶した取引データを照合する。両者が一致した場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。
なお、制御部208aは、両者が一致しなかった場合は、通信履歴記憶部206に記憶している通信履歴をもとに第1の取引データ記憶部に記憶した取引データの正否を判断する。この結果、第1の取引データが正しいものであることが確認された場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。
ただし、第1の取引データ記憶部に記憶した取引データが正しいものでなかった場合は、当該締めデータに含まれる識別情報をもとに個別情報記憶部203から当該識別情報に対応する個別情報を読み込み、当該個別情報および第1の取引データ記憶部に記憶している取引データの取引金額が一致しなかったことを表示するための表示データを表示部207へ出力する。
表示部207は、制御部208aからの表示データが入力すると、当該入力データに応じて、当該自動取引装置1aの個別情報および第1の取引データ記憶部に記憶している取引データの取引金額が一致しなかったことを文字や図により表示する。
その後、管理装置2aの制御部208aは、スケジュール記憶部211に記憶している時刻になると、第1の取引データ記憶部に記憶している確認データのうち、同じ金融機関コードを有する確認コードに含まれる取引金額を加算し、金額記憶部204に当該金融機関コードに対応して記憶している合計額を読み込み、読み込んだ合計金額に前記第1の取引データ記憶部に記憶している確認データから求めた金額を加算した合計額と当該金融機関の金融機関コードを合計額データとして金額記憶部204へ出力する。
金額記憶部204は、制御部208aからの合計額データが入力すると、当該合計額データに含まれる金融機関コードをもとに各金融機関の合計額として記憶する。
そして、制御部208aは、当該合計額と金額記憶部204に予め記憶している当該金融機関の基準額とを比較し、当該金融機関の合計額が基準額を上回ったまたは下回った場合に、当該金融機関の合計額と合計額が予め設定された基準額を外れたことを表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
表示部207は、制御部208aからの表示データが入力すると、当該入力信号に応じて当該金融機関の合計額と合計額が予め設定された基準額を外れたことを文字や図により表示する。
[実施例2]
次に、本願の決済管理システムの第2の実施例を図面を用いて説明する。
〔構 成〕
図2は、本願の決済管理システムの第2の実施例を示すブロック図である。
図2において、自動取引装置1D,1Eは、表示部101、入力部102、カードリーダ103、紙幣預入れ機構104、紙幣支払い機構105、通信制御部106D,106E、金融機関記憶部107D,107E、取引データ記憶部108、スケジュール記憶部109、在高記憶部110、照合データ記憶部112、制御部111D,111Eとから構成されている。
表示部101、入力部102、カードリーダ103、紙幣預入れ機構104、紙幣支払い機構105、取引データ記憶部108、スケジュール記憶部109、在高記憶部110、照合データ記憶部112は、実施例1と同じものであるため、ここでは説明を省略する。
通信制御部106D,106Eは、制御部111D,111Eからの照合要求信号、取引要求信号、取消信号、ニアフル信号、ニアエンド信号、取引データ信号、締めデータ信号、管理データ信号のいずれかが入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2aとの通信回線が接続すると、当該通信回線を介して制御部111D,111Eからの入力信号を送信する。また、通信回線を介して管理装置2bからの確認信号、確認不可信号、許可信号、不許可信号のいずれかを受信すると、当該受信信号を制御部111D,111Eへ出力する。
金融機関記憶部107D,117Eは、予め自装置の所有者である金融機関の金融機関コードを通信先コードとして記憶している。本実施例では、金融機関記憶部107Dには金融機関Dの金融機関コードを、また、金融機関記憶部107Eには金融機関Eの金融機関コードをそれぞれ記憶している。
制御部111D,111Eは、取引メニューを表示させるための表示データを表示部101へ出力し、入力部102からの選択信号が入力すると、選択された取引メニューに応じた手順を表示させるための表示データを表示部101へ出力する。なお、本実施例では、取引メニューを▲1▼指定口座からの現金の引出し、▲2▼指定口座への現金の振込み、▲3▼残高照会、▲4▼現金の補充、▲5▼現金の回収としているが、これに限定されるものではない。
入力部102から前記取引メニューのうち▲1▼指定口座からの現金の引出しを選択したことを示す選択信号が入力し、さらに、入力部102からの暗証番号およびカードリーダ103からのカードデータが入力すると、入力部102により選択された取引の種類を示す取引コード、金融機関記憶部107D,107Eに記憶している通信先コード、暗証番号、カードデータ、取引金額(紙幣預入れ機構104からの金額データ)等の情報を含む取引要求信号を通信制御部106D,106Eへ出力する。その後、通信制御部106D,106Eからの許可信号が入力すると、通信先コード、取引コード、暗証番号、カードデータ、取引金額などの情報を含む取引データを取引データ記憶部108に出力する。なお、通信制御部106D,106Eから不許可信号が入力した場合は、取引の結果が許可されなかったことを示す取引結果コードを付加した取引データを取引データ記憶部108および通信制御部106D,106Eに出力する。また、許可信号が入力した後、カードが排出されないあるいは投入された紙幣が正常に保管箱へ保管されなかった場合等は、通信制御部106へ取引を取り消すことを示す取消コード、通信先コード、取引コード、暗証番号、カードデータ、取引金額などの情報を含む取消信号を出力するとともに、取引を取り消したことを示す取消コードを付加した取引データを取引データ記憶部108および通信制御部106D,106Eに出力する。
入力部102から前記取引メニューのうち▲2▼指定口座への現金の振込みを選択したことを示す選択信号が入力し、さらに、入力部102からの口座番号カードリーダ103からのカードデータ、および、入力部102からの金額データが入力すると、取引コード、通信先コード、取引金額(紙幣預入れ機構104または入力部102からの金額データ)にカードデータまたは口座番号等の情報を含む取引要求信号を通信制御部106D,106Eへ出力する。その後、通信制御部106D,106Eからの許可信号が入力すると、通信先コード、取引コード、暗証番号、カードデータ、取引金額などの情報を含む取引データを取引データ記憶部108に出力する。なお、通信制御部106D,106Eから不許可信号が入力した場合は、取引の結果が許可されなかったことを示す取引結果コードを付加した取引データを取引データ記憶部108および通信制御部106D,106Eに出力する。
入力部102から前記取引メニューのうち▲3▼残高照会を選択したことを示す選択信号が入力し、さらに、入力部102からの暗証番号およびカードリーダ103からのカードデータが入力すると、取引コード、通信先コード、暗証番号、カードデータ等の情報を含む取引要求信号を通信制御部106D,106Eへ出力する。
その後、通信制御部106D,106Eからの許可信号および残高データが入力すると、通信先コード、取引コード、暗証番号、カードデータなどの情報を含む取引データを取引データ記憶部108に出力し処理を終了するとともに、残高データを表示するための表示データを表示部101へ出力する。なお、通信制御部106D,106Eから不許可信号が入力した場合は、取引の結果が許可されなかったことを示す取引結果コードを付加した取引データを取引データ記憶部108に出力する。
入力部102から前記取引メニューのうち▲4▼現金の補充または▲5▼現金の回収を選択したことを示す選択信号が入力し、さらに、入力部102からの暗証番号およびカードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータに含まれる操作者コードを読み取り、当該操作者コードが照合データ記憶部112に記憶している照合データと一致するか否かを確認する。そして、両者が一致した場合は、取引コード、暗証番号、カードデータ、補充金額(紙幣預入れ機構104から入力する金額データ)または回収金額(入力部102から入力した金額データ)などの情報を含む取引データを取引データ記憶部108に出力するとともに、取引コード、暗証番号、カードデータ、補充金額または回収金額などの情報を含む管理データ信号を通信制御部106D.106Eに出力し処理を終了する。
スケジュール記憶部109に記憶している時刻になると、取引データ記憶部108に記憶している取引データを読み込み、予め自動取引装置毎に付与された識別情報、取引データを含む締めデータ信号を通信制御部106D,106Eへ出力する。
管理装置2bは、通信制御部201b、取引データ記憶部202、個別情報記憶部203、金額記憶部204、通信制御部205D,205E、通信履歴記憶部206b、表示部207、スケジュール記憶部211、制御部208bとから構成されている。
なお、取引データ記憶部202、個別情報記憶部203、金額記憶部204、表示部207、スケジュール記憶部211は、実施例1と同じものであるため、ここでは説明を省略する。
通信制御部201bは、予め記憶している通信手順にしたがって自動取引装置1D,1Eとの通信回線の接続動作を行い、通信回線を介して自動取引装置1D,1Eからの確認要求信号、取引要求信号、取消信号、ニアフル信号、ニアエンド信号、取引データ信号、締めデータ信号、管理データ信号のいずれかを受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。また、制御部208bからの確認信号、確認不可信号、許可信号、不許可信号のいずれかが入力すると、当該入力信号を通信回線を介して自動取引装置1D,1Eへ送信する。なお、本実施例では、通信制御部201bは2台の自動取引装置1D,1Eと通信を行う場合について説明するが、これに限定されるものではない。
通信制御部205D,205Eは、それぞれ金融機関D,Eの処理装置5D,5Eと専用回線で接続され、制御部208bからの照合要求信号、取引要求信号、取消信号のいずれかが入力すると、専用回線を介して当該入力信号を金融機関D,Eの処理装置5D,5Eに送信する。また、専用回線を介して金融機関D,Eの処理装置5D,5Eからの確認信号、確認不可信号、許可信号、不許可信号のいずれかを受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
通信履歴記憶部206bは、通信制御部205D,205Eがぞれぞれ金融機関D,Eの処理装置5D,5Eとの間で送受信した信号と送受信時刻を含む履歴データを記憶している。
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号、取引要求信号、取消信号のいずれかが入力すると、当該入力信号に含まれている通信先コードをもとに当該入力信号を通信制御部205Dまたは205Eに出力し、通信制御部205D,205Eからの確認信号、確認不可信号、許可信号、不許可信号のいずれかが入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bからのニアフル信号またはニアエンド信号が入力すると、当該入力信号に含まれる自動取引装置1D,1Eの識別情報をもとに、個別情報記憶部203から当該自動取引装置1D,1Eの個別情報を読み込み、当該個別情報およびニアフルまたはニアエンドを示す情報を表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
通信制御部201bからの取引データ信号が入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
通信制御部201bからの締めデータ信号が入力すると、当該締めデータに含まれる取引データを取引データ記憶部202を構成する第2の取引データ記憶部へ出力する。そして、第1の取引データ記憶部に記憶している取引データと第2の取引データ記憶部に記憶した取引データを照合する。両者が一致した場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。
なお、両者が一致しなかった場合は、通信履歴記憶部206bに記憶している通信履歴をもとに第1の取引データ記憶部に記憶した取引データの正否を判断する。この結果、第1の取引データが正しいものであることが確認された場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。
ただし、第1の取引データ記憶部に記憶した取引データが正しいものでなかった場合は、当該締めデータに含まれる識別情報をもとに個別情報記憶部203から当該識別情報に対応する個別情報を読み込み、当該個別情報および第1の取引データ記憶部に記憶している取引データの取引金額が一致しなかったことを表示するための表示データを表示部207へ出力する。
スケジュール記憶部211に記憶した時刻になると、第1の取引データ記憶部に記憶している確認データのうち、同じ金融機関コードを有する確認データに含まれる取引金額を加算し、金額記憶部204に当該金融機関コードに対応して記憶している合計額を読み込み、読み込んだ合計額に前記第1の取引データ記憶部に記憶している確認データから求めた金額を加算した合計額と当該金融機関の金融機関コードを合計額データとして金額記憶部204へ出力する。そして、当該合計額と金額記憶部204に記憶している当該金融機関の基準額とを比較し、当該金融機関の合計額が基準額を上回ったまたは下回った場合に当該金融機関の合計額と合計額が予め設定された基準額を外れたことを表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
通信制御部201bからの管理データ信号が入力すると、当該管理データを取引データ記憶部202へ出力する。
金融機関ネットワーク4は、実施例1と同じものであるため、ここでは説明を省略する。
金融機関D,Eの処理装置5D,5Eは、第1の通信制御部501D,501E、通信手順記憶部502D,502E、第2の通信制御部503D,503E、口座データ記憶部504D,504E、制御部505D,505Eとから構成されている。
第1の通信制御部501D,501Eは、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bからの確認要求信号、取引要求信号、取消信号のいずれかを受信すると、当該受信信号を制御部505D,505Eへ出力する。また、制御部505D,505Eからの確認信号、確認不可信号、許可信号、不許可信号のいずれかが入力すると、当該入力信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
通信手順記憶部502D,502Eは、予め他の金融機関の処理装置との通信手順を金融機関コードに応じて記憶している。
第2の通信制御部503D,503Eは、制御部505D,505Eからの確認要求信号、取引要求信号、取消信号のいずれかが入力すると、当該入力信号に含まれる金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502D,502Eに記憶している通信手順のうち当該金融機関コードに対応した通信手順を読み込み、当該通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して他の金融機関の処理装置との通信回線の接続動作を行う。そして、他の金融機関の処理装置との通信回線が接続すると、通信回線を介して制御部505D,505Eからの入力信号を送信する。また、通信回線を介して他の金融機関の処理装置からの確認信号、確認不可信号、許可信号、不許可信号のいずれかを受信すると、当該受信信号を制御部505D,505Eへ出力する。
口座データ記憶部504D,504Eは、金融機関D,Eの顧客の口座番号に応じて各口座番号に対応する暗証番号、顧客の住所、氏名などを予め記憶しておき、制御部505D,505Eからの取引データが入力すると当該取引データを記憶する。また、取消信号が入力すると、記憶している取引データのうち、当該取消信号に含まれる口座番号をもとに当該口座番号に対応する最新の取引データを消去する。
制御部505D,505Eは、第1の通信制御部501D,501Eからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれている金融機関コードが予め記憶している自金融機関D,Eの金融機関コードであった場合は、確認要求信号に含まれている口座番号が口座データ記憶部504D,504Eに記憶している口座番号と一致するか否かおよび暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致するか否かを確認する。口座番号および暗証番号が口座データ記憶部504D,504Eに記憶しているものと一致した場合は、第1の通信制御部501D,501Eへ確認信号を出力するとともに、当該口座番号に対応する口座データ(口座名等)を口座データ記憶部504D,504Eから読み込み、第1の通信制御部501D,501Eへ出力する。
なお、口座番号が口座データ記憶部504D,504Eに記憶している口座番号のいずれとも一致しない、または、暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致しなかった場合は、第1の通信制御部501D,501Eへ確認不可信号を出力する。
第1の通信制御部501D,501Eからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれている金融機関コードが予め記憶している自金融機関D,Eの金融機関コードであった場合は、取引要求信号に含まれている口座番号が口座データ記憶部504D,504Eに記憶している口座番号のいずれかと一致するか否かおよび暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致するか否かを確認する。口座番号および暗証番号が口座データ記憶部504D,504Eに記憶しているものと一致した場合は、第1の通信制御部501D,501Eへ許可信号を出力するとともに、取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を取引データとして口座データ記憶部504D,504Eへ出力する。
なお、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504D,504Eに記憶している口座番号のいずれとも一致しない、または、暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致しなかった場合は、第1の通信制御部501D、501Eへ不許可信号を出力する。
金融機関Fの処理装置5Fは、通信制御部503F、口座データ記憶部504F、制御部505Fとから構成されている。
通信制御部503Fは、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関D,Eの処理装置5D,5Eとの通信回線の接続動作を行い、金融機関ネットワーク4を介して確認要求信号、取引要求信号、取消信号のいずれかを受信すると、当該受信信号を制御部505Fへ出力する。また、制御部505Fからの確認信号、確認不可信号、許可信号、不許可信号のいずれかが入力すると、当該入力信号を通信回線を介して金融機関D,Eの処理装置5D,5Eへ送信する。
口座データ記憶部504Fは、金融機関Fの顧客の口座番号に応じて各口座番号に対応する暗証番号、顧客の住所、氏名などを予め記憶しておき、制御部505Fからの取引データが入力すると当該取引データを記憶する。また、取消信号が入力すると、記憶している取引データのうち、当該取消信号に含まれる口座番号をもとに当該口座番号に対応する最新の取引データを消去する。
制御部505Fは、通信制御部503Fからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれている金融機関コードが予め記憶している自金融機関Fの金融機関コードであった場合は、確認要求信号に含まれている口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶している口座番号と一致するか否かおよび暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致するか否かを確認する。口座番号および暗証番号が口座データ記憶部504Fに記憶しているものと一致した場合は、通信制御部503Fへ確認信号を出力するとともに、当該口座番号に対応する口座データ(口座名等)を口座データ記憶部504Fから読み込み、通信制御部503Fへ出力する。
なお、口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶している口座番号のいずれとも一致しない、または、暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致しなかった場合は、通信制御部503Fへ確認不可信号を出力する。通信制御部503Fからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれているカードデータの金融機関コードが金融機関Fの金融機関コードであるか否かを確認する。金融機関Fの金融機関コードであった場合は、取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶している口座番号のいずれかと一致するか否かおよび暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致するか否かを判別する。口座番号および暗証番号が口座番号記憶部504Fに記憶しているものと一致した場合は、通信制御部503Fへ許可信号を出力するとともに、取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を取引データとして口座データ記憶部504Fへ出力する。
なお、口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶している口座番号のいずれとも一致しない、または、暗証番号が当該口座番号に対応して記憶している暗証番号と一致しなかった場合は、通信制御部503Fへ不許可信号を出力する。
【0046】
〔動 作〕
次に、図2に示す本願の決済管理システムの動作を説明する。
1.指定された口座からの現金の引出し
(1) 金融機関Dの口座からの現金の引出し
金融機関Dのカードを保有している利用者が、予め金融機関Dより発行されたカードを利用して自動取引装置1Dから現金を引出す場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の引出し」を選択する。すると、入力部102は、「現金の引出し」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1Dへ挿入する。
自動取引装置1Dのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、入力部102からの暗証番号が入力すると、利用者に対し入力部102から金額を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し金額の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、引出す現金の金額を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した金額(取引金額)を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読込み、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「現金の引出し」)を示す取引コード、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関コードであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Dを示す金融機関コードであるため、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
通信制御部205Dは、制御部208bからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関Dの処理装置5Dに対し通信回線を介してカードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Dの金融機関コードであることを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Dの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていた場合は、第1の通信制御部501Dに当該取引を許可することを示す許可信号を出力する。
また、制御部505Dは、当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Dへ出力する。
口座データ記憶部504Dは、制御部505Dからの取引データが入力すると、取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信回線を介して管理装置2bに送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、紙幣支払い機構105へ取引金額に応じた金額データを出力しカードリーダからカードを排出させるとともに、入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。また、管理装置2bとの間の通信回線を切断する。
紙幣支払い機構105は、制御部111Dからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
表示部101は、制御部111bからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、入出金口へ排出された現金およびカードリーダより排出されたカードを取り出す。
制御部111bは、利用者が現金およびカードを取出すと、通信制御部106Dへ自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
通信制御部106Dは、制御部111bからの取引データが入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
なお、金融機関Dの制御部505Dは、第1の通信制御部501Dから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合は、第1の通信制御部501Dに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信回線を介して管理装置2bに送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部205Dは、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの不許可信号が入力すると、取引きができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
また、自動取引装置1Dの 制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力し、紙幣支払い機構105へ金額データを出力し、カードリーダよりカードを排出させたにもかかわらず、自動取引装置1D内部で現金やカードが詰まったなどの理由により取引が確実に行われないことがある。この場合、制御部111Dは、当該取引を取り消すことを示す取消指示、通信先コード、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取消信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した取消信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信した後、通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Dの金融機関コードであるため、当該取消信号を通信制御部205Dに出力する。
通信制御部205Dは、制御部208bからの取消信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ取消指示、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取消信号を記憶する。
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Dの金融機関コードであることを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Dの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていた場合は、口座データ記憶部504Dへ、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消データを出力する。
口座データ記憶部504Dは、制御部505Dからの取消データが入力すると、当該取消データに含まれるカードデータの口座番号として記憶している取引データのうち、当該取消データと一致する最新の取引データを消去する。
この場合、自動取引装置1Dの制御部111Dは、さらに、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額、現金やカードが詰まりなどの理由で取引が行われなかったことを示すコードを含む取引データを通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
(2) 金融機関Fの口座からの現金の引出し
金融機関Fのカードを保有している利用者が、予め金融機関Fより発行されたカードを利用して自動取引装置1Dから現金を引出す場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の引出し」を選択する。すると、入力部102は、「現金の引出し」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1Dへ挿入する。
自動取引装置1Dのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、入力部102からの暗証番号が入力すると、利用者に対し入力部102から金額を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し金額の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、引出す現金の金額を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した金額(取引金額)を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読込み、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Dを示すものであるため、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
通信制御部205は、制御部208bからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関Dの処理装置5Dに対し金融機関Dの処理装置5Dへカードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先データを記憶する。
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが予め記憶している金融機関Dの金融機関コードであるかを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Dへ出力する。
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ取引要求信号を送信する。
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Fへ出力する。
制御部505Fは、通信制御部503Fからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合は、通信制御部503Fに当該取引を許可することを示す許可信号を出力するとともに、口座データ記憶部504Fへ、当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Fは、制御部505Fからの取引データが入力すると、取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
通信制御部503Fは、制御部505Fからの許可信号が入力すると、当該許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。金融機関Dの処理装置5Dの第2の送受信部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第2の通信制御部503Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を第1の通信制御部501Dへ出力する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111Dへ出力するとともに、管理装置2bとの間の通信回線を切断する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、通信制御部106Dへ取引確認信号を出力し、紙幣支払い機構105へ取引金額に応じた金額データを出力しカードリーダからカードを排出させるとともに、入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
紙幣支払い機構105は、制御部111Dからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、入出金口へ排出された現金およびカードリーダより排出されたカードを取り出す。
制御部111Dは、利用者が現金およびカードを取出すと、通信制御部106Dへ自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
なお、金融機関Fの制御部505Fは、通信制御部503Fから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合は、通信制御部503Fに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
通信制御部503Fは、制御部505Fからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
金融機関Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第2の通信制御部503Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を第1の通信制御部501Dへ出力する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を管理装置2bに送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの不許可信号が入力すると、取引きができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
また、自動取引装置1Dの 制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力し、紙幣支払い機構105へ金額データを出力し、カードリーダよりカードを排出させたにもかかわらず、自動取引装置1D内部で現金やカードが詰まったなどの理由により取引が確実に行われないことがある。この場合、制御部111Dは、当該取引を取り消すことを示す取消指示、通信先コード、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取消信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した取消信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信した後、通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Dの金融機関コードであるため、当該取消信号を通信制御部205Dに出力する。
通信制御部205Dは、制御部208aからの取消信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関Dの処理装置5Dへ取消指示、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取消信号を記憶する。
金融機関Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの金融機関コードがいずれの金融機関のものであるかを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、取消指示、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消信号を第2の通信制御部503Dへ出力する。
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ取消信号を送信する。
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの取消信号を受信すると、当該取消信号を制御部505Fへ出力する。
制御部505Fは、通信制御部503Fからの取消信号が入力すると、当該取消信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合は、口座データ記憶部504Fへ、カードデータ、取引コード、取引金額を含む取消データを出力する。
口座データ記憶部504Fは、制御部505Fからの取消データが入力すると、当該取消データに含まれるカードデータの口座番号として記憶している取引データのうち、当該取消データと一致する最新の取引データを消去する。
この場合、自動取引装置1Dの制御部111Dは、さらに、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、取引金額、現金やカードが詰まりなどの理由で取引が行われなかったことを示すコードを含む取引データを通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
2.指定された口座への現金の振込み
金融機関Dの口座への現金の振込
利用者が自動取引装置1Dを利用して金融機関Dの口座へ現金を振り込む場合、まず利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の振込」を選択する。すると入力部102は、「現金の振込」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに出力する。
【0047】
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対し入力部102より振込先の金融機関および口座番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0048】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し振込先の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
【0049】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より振込先の金融機関と口座番号を入力する。
【0050】
入力部102は、利用者が選択した金融機関Dの金融機関コードとともに口座番号を制御部111Dに出力する。
【0051】
制御部111Dは、入力部102からの金融機関コードおよび口座番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読込み、当該通信先コード、入力部102からの金融機関コード、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「現金の振込」)を示す取引コード、口座番号を含む確認要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0052】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの確認要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した確認要求信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0053】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを判別する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該確認要求信号を通信制御部205Dに出力する。
通信制御部205Dは、制御部208bからの確認要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関Dの処理装置5Dへ金融機関コード、取引コード、口座番号を含む確認要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認要求信号および通信先コードを記憶する。
【0054】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Dへ出力する。
【0055】
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶している金融機関Dの金融機関コードであるか否かを判別する。金融機関コードは金融機関Dの金融機関コードであるため、次に、当該確認要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0056】
当該確認要求信号に含まれる口座番号が口座データ504Dに記憶されていた場合は、第1の通信制御部501Dに、当該口座番号が口座データ504Dに記憶されていることを示し、当該口座番号と当該口座番号の口座名を付与した確認信号を出力する。
【0057】
なお、制御部505Dは、当該確認要求信号に含まれる口座番号が口座データ504Dに記憶されていない場合は、第1の通信制御部501Dに当該口座番号が口座データ504Dに記憶されていないことを示す確認不可信号を出力する。
【0058】
制御部505Dからの確認信号が入力した第1の通信制御部501Dは、当該確認信号を管理装置2bに送信する。
【0059】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認信号を受信すると、当該確認信号を制御部208bへ出力する。
【0060】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認信号が入力すると、当該確認信号を通信制御部201bへ出力する。
【0061】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0062】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認信号を受信すると、制御部111Dに当該確認信号を出力する。
【0063】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認信号が入力すると、当該確認信号に付与された当該口座番号および当該口座番号の口座名、この口座に振込むか否かを問うメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0064】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対しこの口座に振込を行うか行わないかの選択を促すメッセージを表示する。
【0065】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より当該口座に振込を行うもしくは行わないのいずれかを選択する。
【0066】
入力部102より振込を行わないという選択を入力した制御部111Dは、 振込を中止する旨を報知するメッセージを表示するための表示データを表示部101へ出力する。
【0067】
制御部111Dからの表示データが入力した表示部101は、振込を中止する旨を報知するメッセージを表示し、利用者に振込を中止したことを報知する。
【0068】
入力部102より振込を行うという選択を入力した制御部111Dは、表示部101に取引金額の選択を促すメッセージを表示させるための表示データを出力する。
【0069】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対し取引金額の選択を促すメッセージを表示する。
【0070】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より取引金額を入力する。
【0071】
入力部102より取引金額を入力した制御部111aは、紙幣預入れ機構104の入出金口に現金を投入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0072】
表示データを入力した表示部101は、紙幣預入れ機構104の入出金口に現金を投入するよう促すメッセージを表示する。
【0073】
このメッセージを見た利用者は、紙幣預入れ機構104の入出金口に現金を投入する。
【0074】
紙幣預入れ機構104は、入出金口へ投入された現金の金額を計算し、計算した金額を金額データとして制御部111Dへ出力するとともに、投入された現金を保管箱へ保管する。
【0075】
制御部111Dは、紙幣預入れ機構104からの金額データが入力すると、通信先コード、金融機関コード、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「現金の振込」)を示す取引コード、口座番号、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0076】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
【0077】
制御部208bは、通信制御部201からの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを判別する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部505Dは、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0078】
通信制御部205Dは、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ金融機関コード、取引コード、口座番号、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
【0079】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
【0080】
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されている場合、当該取引要求信号に含まれる口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Dに出力するとともに、第1の通信制御部501Dに当該取引を許可することを示す許可信号を出力する。
【0081】
口座データ記憶部504Dは、制御部505Dからの取引データが入力すると、取引データに含まれる口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
【0082】
制御部505Dから許可信号を入力した第1の通信制御部501Dは、当該許可信号を管理装置2bに送信する。
【0083】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号を受信すると、当該確認信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
【0084】
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201bへ出力する。
【0085】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0086】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号を受信すると、制御部111Dに当該許可信号を出力するとともに、管理装置2bとの間の通信回線を切断する。
【0087】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、取引先コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを通信制御部106Dへ出力する。また、制御部111Dは表示部101に取引が行われたことと差額を受け取るように利用者に報せる表示データを出力するとともに、紙幣支払い機構105に入出金口に投入された金額と取引金額の差額を排出する金額データを出力する。
【0088】
制御部111Dから金額データを入力した紙幣支払い機構105は、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
【0089】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、取引が行われたことと差額を受け取るように利用者に報せるメッセージを表示する。
【0090】
このメッセージを見た利用者は、紙幣支払い機構105の入出金口に排出された現金を受け取り、取引を終了する。
【0091】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの通信回線を切断する。
【0092】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
【0093】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
【0094】
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0095】
なお、金融機関Dの処理装置5Dの制御部505Dは、取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、第1の通信制御部505Dへ確認不可信号を出力する。第1の通信制御装置505Dは、制御部505Dからの確認不可信号が入力すると、当該確認不可信号を管理装置2bに送信する。
【0096】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認不可信号を受信すると、当該確認不可信号を制御部208bへ出力する。
【0097】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認不可信号が入力すると、当該確認不可信号を通信制御部201bへ出力する。
【0098】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認不可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0099】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認不可信号を受信すると、制御部111Dに当該確認不可信号を出力する。
【0100】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認不可信号が入力すると、振込先の口座が口座データ記憶部504Dに記憶されていないために取引が不可能である旨のメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0101】
制御部111Dより前記表示データを入力した表示部101は、振込先の口座が口座データ記憶部504Dに記憶されていないために取引が不可能である旨のメッセージを表示する。
(2)金融機関Fの口座への現金の振込
利用者が自動取引装置1Dを利用して金融機関Fの口座へ現金を振り込む場合、まず利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の振込」を選択する。すると入力部102は、「現金の振込」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに出力する。
【0102】
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対し入力部102より振込先の金融機関および口座番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0103】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し振込先の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
【0104】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より振込先の金融機関と口座番号を入力する。
【0105】
入力部102は、利用者が選択した金融機関Fの金融機関コードとともに利用者が入力した口座番号を制御部111Dに出力する。
【0106】
制御部111Dは、入力部102からの金融機関コードおよび口座番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読込み、当該通信先コード、入力部102からの金融機関コード、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「現金の振込」)を示す取引コード、口座番号を含む確認要求信号を通信制御部106Dに出力する。
【0107】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの確認要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した確認要求信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0108】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの確認要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
【0109】
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを判別する。ここで、通信先コードは、金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該確認要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0110】
通信制御部205Dは、制御部208bからの確認要求信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ金融機関コード、取引コード、口座番号を含む確認要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認要求信号および通信先コードを記憶する。
【0111】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Dへ出力する。
【0112】
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶している金融機関Dの金融機関コードであるか否かを判別する。取引先コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該金融機関コード、口座番号、取引コードを含む確認要求信号を第2の通信制御部503Dへ出力する。
【0113】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関の処理装置との通信手順、つまり金融機関Fの処理装置5FCとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ確認要求信号を送信する。
【0114】
金融機関Fの処理装置5Fの通信制御部503Fは、金融ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの確認取引要求信号を受信すると、当該確認要求信号を505Fへ出力する。
【0115】
制御部505Fは、通信制御部503Fからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
【0116】
当該確認要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合は、通信制御部503Fに、当該口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていることを示し、当該口座番号と当該口座番号の口座名を付与した確認信号を出力する。
【0117】
当該確認要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない場合は、通信制御部503Fに当該口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていないことを示す確認不可信号を出力する。
【0118】
確認信号が入力した通信制御部503Fは、金融ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dに、当該確認信号を送信する。
【0119】
確認信号を受信した通信制御部503Dは、制御部505Dに当該確認信号を出力する。
【0120】
確認信号が入力した制御部505Dは、第1の通信制御部501Dに当該確認信号を出力する。
【0121】
制御部505Dから確認信号が入力した第1の通信制御部501Dは、当該確認信号を管理装置2bに送信する。
【0122】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認信号を受信すると、当該確認信号を制御部208bへ出力する。
【0123】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認信号が入力すると、当該確認信号を通信制御部201bへ出力する。
【0124】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0125】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認信号を受信すると、制御部111Dに当該確認信号を出力する。
【0126】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認信号が入力すると、当該確認信号に付与された当該口座番号および当該口座番号の口座名、この口座に振込むか否かを問うメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0127】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対しこの口座に振込を行うか行わないかの選択を促すメッセージを表示する。
【0128】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より当該口座に振込を行うもしくは行わないのいずれかを選択する。
【0129】
入力部102より振込を行わないという選択を入力した制御部111Dは、 振込み処理を終了するとともに、振込を中止する旨を報せるメッセージを表示するための表示データを表示部101へ出力する。
【0130】
制御部111Dからの表示データが入力した表示部101は、振込を中止する旨を知らせるメッセージを表示し、利用者に振込を中止したことを報知する。
【0131】
入力部102より振込を行うという選択を入力した制御部111Dは、表示部101に取引金額の選択を促すメッセージを表示させるための表示データを出力する。
【0132】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対し取引金額の選択を促すメッセージを表示する。
【0133】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より取引金額を入力する。
【0134】
入力部102より取引金額を入力した制御部111Dは、紙幣預入れ機構104の入出金口に現金を投入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0135】
表示データを入力した表示部101は、紙幣預入れ機構104の入出金口に現金を投入するよう促すメッセージを表示する。
【0136】
このメッセージを見た利用者は、紙幣預入れ機構104の入出金口に現金を投入する。
【0137】
紙幣預入れ機構104は、入出金口へ投入された現金の金額を計算し、計算した金額を金額データとして制御部111Dへ出力するとともに、投入された現金を保管箱へ保管する。
【0138】
制御部111Dは、紙幣預入れ機構104からの金額データが入力すると、通信先コード、金融機関コード、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「現金の振込」)を示す取引コード、口座番号、取引金額を含む取引要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0139】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
【0140】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを判別する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0141】
通信制御部205Dは、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ金融機関コード、取引コード、口座番号、取引金額を含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
【0142】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
【0143】
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶している金融機関コードであるかを確認する。取引先コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、当該金融機関コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Dへ出力する。
【0144】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると金融ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fへ取引要求信号を送信する。
【0145】
金融機関Fの処理装置5Fの通信制御部503Fは、金融ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dから取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Fへ出力する。
制御部505Fは通信制御部503Fからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。この結果、当該取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない場合は、取引きを認めない不許可信号を通信制御部503Fに出力する。
なお、取引要求信号に含まれている口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合は、通信制御部503Fに当該取引を許可することを示す許可信号を出力するとともに、当該取引要求信号に含まれる口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Fへ出力する。
【0146】
口座データ504Fは、制御部505Fからの取引データが入力すると、取引データに含まれる口座番号に対応する取引データとして該取引データを記憶する。
【0147】
通信制御部503Fは、制御部505Fからの許可信号が入力すると、当該許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Aの処理装置5Aに送信する。
【0148】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の送受信部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部505Dへ出力するとともに、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線を切断する。
【0149】
制御部505Dは、第2の通信制御部503Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を第1の通信制御部501Dへ出力する。
【0150】
制御部505Dから許可信号を入力した第1の通信制御部501Dは、当該許可信号を管理装置2bに送信する。
【0151】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
【0152】
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201bへ出力する。
【0153】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0154】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号を受信すると、制御部111Dに当該許可信号を出力するとともに、管理装置2bとの間の通信回線を切断する。
【0155】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、取引先コード、口座番号、取引コード、取引金額を含む取引データを出力する。また、制御部111Dは表示部101に取引が行われたことと差額を受け取るように利用者に報せる表示データを出力するとともに、紙幣支払い機構105に入出金口に投入された金額と取引金額の差額を排出する金額データを出力する。
【0156】
制御部111Dから金額データを入力した紙幣支払い機構105は、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
【0157】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、取引が行われたことと差額を受け取るように利用者に報せるメッセージを表示する。
【0158】
このメッセージを見た利用者は、紙幣支払い機構105の入出金口に排出された現金を受け取り、取引を終了する。
【0159】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの通信回線が接続されると、当該取引データを管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの通信回線を切断する。
【0160】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
【0161】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
【0162】
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0163】
なお、金融機関Fの処理装置5Fの制御部505Fは、取引要求信号に含まれる口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合、通信制御部503Fへ確認不可信号を出力する。制御部505Fからの確認不可信号が入力した通信制御部503Fは、金融ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dに、当該確認不可信号を送信する。
【0164】
確認不可信号を受信した通信制御部503Dは、制御部505Dに当該確認不可信号を出力する。
【0165】
確認不可信号が入力した制御部505Dは、第1の通信制御部501Dに当該確認不可信号を出力する。
【0166】
制御部505Dからの確認不可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、当該確認不可信号を管理装置2bに送信する。
【0167】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認不可信号を受信すると、当該確認不可信号を制御部208bへ出力する。
【0168】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認不可信号が入力すると、当該確認不可信号を通信制御部201bへ出力する。
【0169】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認不可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0170】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認不可信号を受信すると、制御部111Dに当該確認不可信号を出力する。
【0171】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認不可信号が入力すると、振込先の口座が口座データ記憶部504Fに記憶されていないために取引が不可能である旨のメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0172】
制御部111Dより前記表示データを入力した表示部101は、振込先の口座が口座データ記憶部504Fに記憶されていないために取引が不可能である旨のメッセージを表示する。
(3) 金融機関Dから金融機関D(自行から自行)への振替
金融機関Dのカードを保有している利用者が、予め金融機関Dより発行されたカードを用い、自動取引装置1Dを利用して前記カードに対応する金融機関Dの口座から金融機関Dの別の口座に振替を行う場合、まず利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち、「振替」を選択する。すると入力部102は「振替」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
【0173】
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、カードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先の金融機関および口座番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0174】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
【0175】
このメッセージを見た利用者はカードリーダへ自己の保有するカードを挿入し、入力部102より挿入したカードに対応する暗証番号、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号を入力する。
【0176】
カードが挿入されたカードリーダ103は、カードに記録されているデータを読取り制御部111Dに出力する。また入力部102は、利用者が入力した暗証番号および振替金額、利用者が選択した金融機関の金融機関コードおよび口座番号を111Dに出力する。
【0177】
制御部111Dは、カードリーダ103および入力部102からのカードデータ、暗証番号、振替金額、振替先の金融機関コード、口座番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読込む。そして、制御部111Dは、当該通信先コード、取引コード、カードデータ、暗証番号、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0178】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0179】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部208bへ出力する。
【0180】
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるか判断する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは当該確認要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0181】
通信制御部205Dは、制御部208bからの確認要求信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dに対し当該確認要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認要求信号および通信先コードを記憶する。
【0182】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Dへ出力する。
【0183】
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先の金融機関コードがどの金融機関を示す金融機関コードであるか確認する。ここで、カードデータの金融機関コードおよび振替先の金融機関コードはいずれも金融機関Dの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否か、および、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0184】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていた場合、制御部505Dは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0185】
また、制御部505Dは当該確認要求信号に含まれる振替先の口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0186】
制御部505Dは、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、振込先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した確認不可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0187】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多く、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていたとき、制御部505Dは第1の通信制御部501Dに、カードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、振替先口座名、取引金額を含む確認信号を出力する。
【0188】
制御部505Dから確認信号が入力した第1の通信制御部501dは、当該確認信号を管理装置2bに送信する。
【0189】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認信号を受信すると、当該確認信号を制御部208bへ出力する。
【0190】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認信号が入力すると、当該確認信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認信号と通信先コードを記憶する。
【0191】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0192】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認信号を受信すると、制御部111Dに当該確認信号を出力する。
【0193】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認信号が入力すると、当該確認信号に付与された当該口座番号および当該口座番号の口座名、この口座に振替を行うか否かを問うメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0194】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対しこの口座に振替を行うか行わないかの選択を促すメッセージを表示する。
【0195】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より当該口座に振替を行うもしくは行わないのいずれかを選択する。
【0196】
利用者が振替を行う旨を選択した場合、入力部102より振込を行うという選択を入力した制御部111Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を取引要求信号として通信制御部106Dへ出力する。
【0197】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0198】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
【0199】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるか判別する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0200】
通信制御部205Dは、制御部208Dからの取引要求信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ当該取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先の金融機関コードがどの金融機関を示す金融機関コードであるか確認する。ここで、カードデータの金融機関コードおよび振替先の金融機関コードはいずれも金融機関Dの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0201】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていた場合、制御部505Dは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0202】
また、制御部505Dは当該取引要求信号に含まれる振替先の口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0203】
制御部505Dは、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、振込先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した不許可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多く、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていたとき、制御部505Dは、第1の通信制御部501Dに許可信号を出力する。また、カードデータ、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Dへ出力する。
【0204】
口座データ記憶部504Dは、制御部505Dからの取引データが入力すると、取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶し、振替先口座にも取引データとして記憶する。
【0205】
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信回線を介して管理装置2bに送信する。
【0206】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
【0207】
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201bへ出力する。
【0208】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0209】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号を受信すると、制御部111bに当該許可信号を出力するとともに、管理装置2bとの間の通信回線を切断する。
【0210】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、通信制御部106Dに自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを出力する。また制御部111Dは、表示部101に取引が行われたことを利用者に知らせるための表示データを出力する。また、制御部111Dはカードリーダ103のカード排出部よりカードを排出させる。
【0211】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引が行われたことを文字や図によって表示し、利用者に報知する。また、カードリーダ103は挿入されたカードを排出する。
【0212】
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダ103より排出されたカードを取り出す。
【0213】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該データを管理装置2bへ送信する。
【0214】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
【0215】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
【0216】
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0217】
なお、金融機関Dの第1の通信制御部501Dは、制御部505Dから確認不可信号または不許可信号が入力すると、当該確認不可信号または不許可信号を通信回線を介して管理装置2bに送信する。
【0218】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認不可信号または不許可信号を受信すると、当該確認不可信号または不許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した確認不可信号または不許可信号と通信先コードを記憶する。
【0219】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認不可信号または不許可信号が入力すると、当該確認不可信号または不許可信号を通信制御部201bへ出力する。
【0220】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認不可信号または不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0221】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認不可信号または不許可信号を受信すると、当該確認不可信号または不許可信号を制御部111Dへ出力する。
【0222】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認不可信号または不許可信号が入力すると、エラーコードに示される理由によって取引ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部に挿入されたカードを排出させる。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。また、カードリーダ103のカード排出部は挿入されたカードを排出する。
(3) 金融機関Dから金融機関F(自行から他行)への振替
金融機関Dのカードを保有している利用者が、予め金融機関Dより発行されたカードを用い、自動取引装置1Dを利用して前記カードに対応する金融機関Dの口座から金融機関Fの口座に振替を行う場合、まず利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち、「振替」を選択する。すると入力部102は「振替」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
【0223】
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、カードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先の金融機関および口座番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0224】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
【0225】
このメッセージを見た利用者はカードリーダ103へ自己の保有するカードを挿入し、入力部102より挿入したカードに対応する暗証番号、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号を入力する。
【0226】
カードが挿入されたカードリーダ103は、カードに記録されているデータを読取り制御部111Dに出力する。また入力部102は、利用者が入力した暗証番号および振替金額、利用者が選択した金融機関の金融機関コードおよび口座番号を111Dに出力する。
【0227】
制御部111Dは、カードリーダ103および入力部102からのカードデータ、暗証番号、振替金額、振替先金融機関コード、振替先口座番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読み込む。そして、当該通信先コード、取引コード、カードデータ、暗証番号、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0228】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0229】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部208bへ出力する。
【0230】
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものあるため、制御部208bは、当該確認要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0231】
通信制御部205Dは、制御部208bからの確認要求信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへカードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認要求信号および通信先コードを記憶する。
【0232】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Dへ出力する。
【0233】
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Dの金融機関コードであるか否かを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Dの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否か、および、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0234】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていた場合、制御部505Dは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0235】
また、制御部505Dは当該確認要求信号に含まれる振替先の金融機関コードを確認する。振替先の金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引コードを含む取引要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0236】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる振替先の金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ確認要求信号を送信する。
【0237】
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Fへ出力する。
【0238】
制御部505Fは、通信制御部503Fからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる振替先金融機関コードが自金融機関コードと一致するかを確認し、振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
【0239】
制御部505Fは、当該振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合は、振替先の口座名を含む確認信号を通信制御部503Fに出力する。
【0240】
なお、制御部505Fは、当該振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない場合は、振替先の口座番号が記憶されていないことを示す確認不可信号を通信制御部503Fに出力する。
【0241】
制御部505Fからの確認信号または確認不可信号が入力した通信制御部503Fは、当該入力信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
【0242】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
【0243】
記憶部505Dは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、第2の通信制御部50503Dから確認不可信号を入力した場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した確認不可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0244】
なお、制御部505Dは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多く、かつ第2の通信制御部503Dからの確認信号が入力した場合、第1の通信制御部501Dに、当該取引が可能であることを示す確認信号を出力する。
【0245】
制御部505Dからの確認信号または確認不可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0246】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0247】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認信号または確認不可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該確認信号または確認不可信号と通信先コードを記憶する。
【0248】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認信号または確認不可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0249】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認信号または確認不可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
【0250】
制御部111Dは、通信制御部106Dから確認信号が入力すると、当該確認信号に付与された当該口座番号および当該口座番号の口座名、この口座に振替を行うか否かを問うメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0251】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対しこの口座に振替を行うか行わないかの選択を促すメッセージを表示する。
【0252】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より当該口座に振替を行うもしくは行わないのいずれかを選択する。
【0253】
利用者が振替を行う旨を選択した場合、入力部102より振込を行うという選択を入力した制御部111Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を取引要求信号として通信制御部106Dへ出力する。
【0254】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0255】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるか判断する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0256】
通信制御部205Dは、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
【0257】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Dの金融機関コードであるか否かを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Dの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否か、および、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0258】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていた場合、制御部505Dは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0259】
また、制御部505Dは当該取引要求信号に含まれる振替先の金融機関コードを確認する。振替先の金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、当該取引要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0260】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる振替先の金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ取引要求信号を送信する。
【0261】
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Fへ出力する。
【0262】
制御部505Fは、通信制御部503Fからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる振替先金融機関コードが自金融機関コードと一致するかを確認し、振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
制御部505Fは、当該振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合は、当該取引きを許可する許可信号を通信制御部503Fに出力するとともに、口座データ記憶部504Fへ当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Fは、制御部505Fからの取引データが入力すると、当該取引データに含まれる振替先口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
【0263】
なお、制御部505Fは、当該振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない場合は、当該取引を許可しないことを示す不許可信号を通信制御部503Fに出力する。
【0264】
制御部505Fからの許可信号または不許可信号が入力した通信制御部503Fは、当該入力信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
【0265】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
【0266】
記憶部505Dは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、第2の通信制御部50503Dから確認不可信号を入力した場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した不許可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0267】
なお、制御部505Dは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多く、かつ第2の通信制御部503Dからの確認信号が入力した場合、第1の通信制御部501Dに、当該取引が可能であることを示す許可信号を出力するとともに、口座データ記憶部504Dへ当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Dは、制御部505Dからの取引データが入力すると、当該取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
【0268】
制御部505Dからの許可信号または不許可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0269】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0270】
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該許可信号または不許可信号と通信先コードを記憶する。
【0271】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号または不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0272】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号または不許可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを通信制御部106Dおよび取引きデータ記憶部108へ出力する。また、制御部111aは、表示部101に取引が行われたことを利用者に報せる表示データを出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部よりカードを排出させる。
【0273】
取引データ記憶部108は、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引が行われたことを文字や図によって表示し、利用者に報知する。また、カードリーダ103は挿入されたカードを排出する。
【0274】
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダ103より排出されたカードを取り出す。
【0275】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該データを管理装置2bへ送信する。
【0276】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
【0277】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
【0278】
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0279】
なお、制御部111aDは、通信制御部106Dからの確認不可信号または不許可信号が入力すると、エラーコードに示される理由によって取引ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部に挿入されたカードを排出させ、当該取引きを終了する。
【0280】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。また、カードリーダ103のカード排出部は挿入されたカードを排出する
(3) 金融機関Fから金融機関D(他行から自行)への振替
金融機関Fのカードを保有している利用者が、予め金融機関Fより発行されたカードを用い、自動取引装置1Dを利用して前記カードに対応する金融機関Fの口座から金融機関Dの口座に振替を行う場合、まず利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち、「振替」を選択する。すると入力部102は「振替」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
【0281】
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、カードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先の金融機関および口座番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0282】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
【0283】
このメッセージを見た利用者はカードリーダ103へ自己の保有するカードを挿入し、入力部102より挿入したカードに対応する暗証番号、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号を入力する。
【0284】
カードが挿入されたカードリーダ103は、カードに記録されているデータを読取り制御部111Dに出力する。また入力部102は、利用者が入力した暗証番号および振替金額、利用者が選択した金融機関の金融機関コードおよび口座番号を111Dに出力する。
【0285】
制御部111Dは、カードリーダ103および入力部102からのカードデータ、暗証番号、振替金額、振替先金融機関コード、振替先口座番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読み込む。そして、当該通信先コード、取引コード、カードデータ、暗証番号、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0286】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0287】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部208bへ出力する。
【0288】
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものあるため、制御部208bは、当該確認要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0289】
通信制御部205Dは、制御部208bからの確認要求信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへカードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認要求信号および通信先コードを記憶する。
【0290】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先金融機関コードが金融機関Dの金融機関コードであるか否かを確認する。ここで、カードデータの金融機関コードは金融機関Fを示すものであり、振替先金融機関コードは金融機関Dを示すものであるため、振替先金融機関コードが自金融機関コードと一致するかを確認し、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0291】
また、制御部505Dは当該確認要求信号に含まれる振替元となるカードデータの金融機関コードを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む確認要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0292】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ確認要求信号を送信する。
【0293】
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Fへ出力する。
制御部505Fは、通信制御部503Fからの確認要求信号が入力し、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Fの金融機関コードであることを確認すると、制御部505Fは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否か、および、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
【0294】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合、制御部505Fは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0295】
制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した確認不可信号を通信制御部503Fに出力する。
【0296】
なお、制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多かった場合、通信制御部503Fに、当該取引が可能であることを示す確認信号を出力する。
【0297】
制御部505Fからの確認信号または確認不可信号が入力した通信制御部503Fは、通信回線を介して当該入力信号を金融機関Dの処理装置5Dへ送信する。
【0298】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
【0299】
記憶部505Dは、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、または、第2の通信制御部503Dから確認不可信号を入力した場合は、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した確認不可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0300】
なお、制御部505Dは、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ第2の通信制御部503Dからの確認信号が入力した場合は、第1の通信制御部501Dに、当該取引が可能であることを示す確認信号を出力する。
【0301】
制御部505Dからの確認信号または確認不可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0302】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0303】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認信号または確認不可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該確認信号または確認不可信号と通信先コードを記憶する。
【0304】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認信号または確認不可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0305】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認信号または確認不可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
【0306】
制御部111Dは、通信制御部106Dから確認信号が入力すると、当該確認信号に付与された当該口座番号および当該口座番号の口座名、この口座に振替を行うか否かを問うメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0307】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対しこの口座に振替を行うか行わないかの選択を促すメッセージを表示する。
【0308】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より当該口座に振替を行うもしくは行わないのいずれかを選択する。
【0309】
利用者が振替を行う旨を選択した場合、入力部102より振込を行うという選択を入力した制御部111Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を取引要求信号として通信制御部106Dへ出力する。
【0310】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0311】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるか判断する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0312】
通信制御部205Dは、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
【0313】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先金融機関コードが金融機関Dの金融機関コードであるか否かを確認する。ここで、カードデータの金融機関コードは金融機関Fを示すものであり、振替先金融機関コードは金融機関Dを示すものであるため、振替先金融機関コードが自金融機関コードと一致するかを確認し、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
【0314】
また、制御部505Dは当該取引要求信号に含まれる振替元となるカードデータの金融機関コードを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0315】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ取引要求信号を送信する。
【0316】
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Fへ出力する。
制御部505Fは、通信制御部503Fからの取引要求信号が入力し、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Fの金融機関コードであることを確認すると、制御部505Fは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
【0317】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合、制御部505Fは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0318】
制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した不許可信号を通信制御部503Fに出力する。
なお、制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多かった場合、通信制御部503Fに、当該取引きを許可する許可信号を通信制御部503Fに出力するとともに、口座データ記憶部504Fへ当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Fは、制御部505Fからの取引データが入力すると、当該取引データに含まれる振替先口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
制御部505Fからの許可信号または不許可信号が入力した通信制御部503Fは、通信回線を介して当該入力信号を金融機関Dの処理装置5Dへ送信する。
【0319】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
【0320】
記憶部505Dは、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合、または、第2の通信制御部503Dから不許可信号を入力した場合は、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した不許可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
なお、制御部505Dは、振替先口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ第2の通信制御部503Dからの許可信号が入力した場合は、第1の通信制御部501Dに、当該取引き可能であることを示す許可信号を出力するとともに、口座データ記憶部504Dへ当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Dは、制御部505Dからの取引データが入力すると、当該取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
制御部505Dからの許可信号または不許可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0321】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0322】
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該許可信号または不許可信号と通信先コードを記憶する。
【0323】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号または不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0324】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号または不許可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを通信制御部106Dおよび取引きデータ記憶部108へ出力する。また、制御部111aは、表示部101に取引が行われたことを利用者に報せる表示データを出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部よりカードを排出させる。
【0325】
取引データ記憶部108は、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引が行われたことを文字や図によって表示し、利用者に報知する。また、カードリーダ103は挿入されたカードを排出する。
【0326】
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダ103より排出されたカードを取り出す。
【0327】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該データを管理装置2bへ送信する。
【0328】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
【0329】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
【0330】
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0331】
なお、制御部111aDは、通信制御部106Dからの確認不可信号または不許可信号が入力すると、エラーコードに示される理由によって取引ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部に挿入されたカードを排出させ、当該取引きを終了する。
【0332】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。また、カードリーダ103のカード排出部は挿入されたカードを排出する
(3) 金融機関Fから金融機関F(他行から他行)への振替
金融機関Fのカードを保有している利用者が、予め金融機関Fより発行されたカードを用い、自動取引装置1Dを利用して前記カードに対応する金融機関Fの口座から金融機関Fの口座に振替を行う場合、まず利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち、「振替」を選択する。すると入力部102は「振替」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
【0333】
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、カードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先の金融機関および口座番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0334】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
【0335】
このメッセージを見た利用者はカードリーダ103へ自己の保有するカードを挿入し、入力部102より挿入したカードに対応する暗証番号、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号を入力する。
【0336】
カードが挿入されたカードリーダ103は、カードに記録されているデータを読取り制御部111Dに出力する。また入力部102は、利用者が入力した暗証番号および振替金額、利用者が選択した金融機関の金融機関コードおよび口座番号を111Dに出力する。
【0337】
制御部111Dは、カードリーダ103および入力部102からのカードデータ、暗証番号、振替金額、振替先金融機関コード、振替先口座番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読み込む。そして、当該通信先コード、取引コード、カードデータ、暗証番号、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0338】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0339】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部208bへ出力する。
【0340】
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものあるため、制御部208bは、当該確認要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0341】
通信制御部205Dは、制御部208bからの確認要求信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへカードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認要求信号および通信先コードを記憶する。
【0342】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先金融機関コードがどの金融機関を示すものであるかを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、カードデータ、暗証番号、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引コードを含む確認要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0343】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータまたは振替先の金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ確認要求信号を送信する。
【0344】
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Fへ出力する。
【0345】
制御部505Fは、通信制御部503Fからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先金融機関コードが自金融機関コードと一致するかを確認し、カードデータの口座番号と振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否か、および、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
【0346】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶され、さらに、当該振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合、制御部505Fは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
制御部505Fは、カードデータの口座番号および振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶され、かつ、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶され、さらに、取引可能金額が取引金額よりも多かった場合、振替先の口座名を含む確認信号を通信制御部503Fに出力する。
なお、制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない、または、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていない、または、振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない場合、または、振替先の口座番号が記憶されていない、あるいは、取引金額が取引可能金額よりも多かった場合、其々の場合に応じたエラーコードを付した確認不可信号を通信制御部503Fに出力する。
【0347】
制御部505Fからの確認信号または確認不可信号が入力した通信制御部503Fは、当該入力信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
【0348】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
【0349】
制御部505Dは、第2の通信制御部503Dからの確認信号または確認不可信号が入力すると、当該入力信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0350】
制御部505Dからの確認信号または確認不可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0351】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0352】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認信号または確認不可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該確認信号または確認不可信号と通信先コードを記憶する。
【0353】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認信号または確認不可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0354】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認信号または確認不可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
【0355】
制御部111Dは、通信制御部106Dから確認信号が入力すると、当該確認信号に付与された当該口座番号および当該口座番号の口座名、この口座に振替を行うか否かを問うメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0356】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対しこの口座に振替を行うか行わないかの選択を促すメッセージを表示する。
【0357】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より当該口座に振替を行うもしくは行わないのいずれかを選択する。
【0358】
利用者が振替を行う旨を選択した場合、入力部102より振込を行うという選択を入力した制御部111Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を取引要求信号として通信制御部106Dへ出力する。
【0359】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0360】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるか判断する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0361】
通信制御部205Dは、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
【0362】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先金融機関コードが自金融機関コードと一致するかを確認し、カードデータの口座番号と振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
【0363】
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶され、さらに、当該振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合、制御部505Fは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
制御部505Fは、カードデータの口座番号および振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶され、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶され、さらに、取引可能金額が取引金額よりも多かった場合、当該取引きを許可する許可信号を通信制御部503Fに出力する。また、カードデータ、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを口座データ記憶部504Fへ出力する。
口座データ記憶部504Fは、制御部504Fからの取引データが入力すると、取引きデータに含まれるカードデータおよび振替先口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
なお、制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていない、または、振替先口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない場合、または、振替先の口座番号が記憶されていない、あるいは、取引金額が取引可能金額よりも多かった場合、其々の場合に応じたエラーコードを付した不許可信号を通信制御部503Fに出力する。
【0364】
制御部505Fからの許可信号または不許可信号が入力した通信制御部503Fは、当該入力信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
【0365】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
【0366】
制御部505Dは、第2の通信制御部503Dからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0367】
制御部505Dからの許可信号または不許可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0368】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0369】
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該許可信号または不許可信号と通信先コードを記憶する。
【0370】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号または不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0371】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号または不許可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
【0372】
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを通信制御部106Dおよび取引データ記憶部108へ出力する。また、制御部111aは、表示部101に取引が行われたことを利用者に報せる表示データを出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部よりカードを排出させる。
【0373】
取引データ記憶部108は、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引が行われたことを文字や図によって表示し、利用者に報知する。また、カードリーダ103は挿入されたカードを排出する。
【0374】
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダ103より排出されたカードを取り出す。
【0375】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該データを管理装置2bへ送信する。
【0376】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
【0377】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
【0378】
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0379】
なお、制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認不可信号または不許可信号が入力すると、エラーコードに示される理由によって取引ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部に挿入されたカードを排出させ、当該取引きを終了する。
【0380】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。また、カードリーダ103のカード排出部は挿入されたカードを排出する
(3) 金融機関Fから金融機関E(他行から他の他行)への振替
金融機関Fのカードを保有している利用者が、予め金融機関Fより発行されたカードを用い、自動取引装置1Dを利用して前記カードに対応する金融機関Fの口座から金融機関Eの口座に振替を行う場合、まず利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち、「振替」を選択する。すると入力部102は「振替」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
【0381】
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、カードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先の金融機関および口座番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0382】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入および暗証番号の入力、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号の選択を促すメッセージを文字または図により表示する。
【0383】
このメッセージを見た利用者はカードリーダ103へ自己の保有するカードを挿入し、入力部102より挿入したカードに対応する暗証番号、振替金額、振替先金融機関および振替先口座番号を入力する。
【0384】
カードが挿入されたカードリーダ103は、カードに記録されているデータを読取り制御部111Dに出力する。また入力部102は、利用者が入力した暗証番号および振替金額、利用者が選択した金融機関の金融機関コードおよび口座番号を111Dに出力する。
【0385】
制御部111Dは、カードリーダ103および入力部102からのカードデータ、暗証番号、振替金額、振替先金融機関コード、振替先口座番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読み込む。そして、当該通信先コード、取引コード、カードデータ、暗証番号、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
【0386】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0387】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部208bへ出力する。
【0388】
制御部208bは、通信制御部201bからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものあるため、制御部208bは、当該確認要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0389】
通信制御部205Dは、制御部208bからの確認要求信号が入力すると、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへカードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む確認要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該確認要求信号および通信先コードを記憶する。
【0390】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先金融機関コードがどの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであり、振替先金融機関コードは金融機関Eの金融機関コードである。
カードデータの金融機関コードが金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む確認要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0391】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ確認要求信号を送信する。
【0392】
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Fへ出力する。
【0393】
制御部505Fは、通信制御部503Fからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合、制御部505Fは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0394】
制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合、確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した確認不可信号を通信制御部503Fに出力する。
なお、制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ確認要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多かった場合、通信制御部503Fに、当該口座番号の口座名を付した確認信号を出力する。
【0395】
制御部505Fからの確認信号または確認不可信号が入力した通信制御部503Fは、通信回線を介して当該入力信号を金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
また、確認要求信号に含まれる振替先金融機関コードは金融機関Eを示すものであるため、制御部505Dは、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引コードを含む確認要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0396】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる振替先の金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関の処理装置との通信手順、つまり、金融機関Eの処理装置5Eとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Eの処理装置5Eとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Eの処理装置5Eとの間の通信回線が接続されると、金融機関Eの処理装置5Eへ確認要求信号を送信する。
【0397】
金融機関Eの処理装置5Eの第2の通信制御部503Eは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの確認要求信号を受信すると、当該確認要求信号を制御部505Eへ出力する。
【0398】
制御部505Eは、第2の通信制御部503Eからの確認要求信号が入力すると、当該確認要求信号に含まれる振替先の口座番号が口座データ記憶部504Eに記憶されているか否かを確認する。
【0399】
制御部505Eは、振替先の口座番号が口座データ記憶部504Eに記憶されていなかった場合、その旨を示すエラーコードを付与した確認不可信号を第2の通信制御部503Eに出力する。
なお、制御部505Eは、振替先の口座番号が口座データ記憶部504Eに記憶されていた場合は、第2の通信制御部503Eに、当該口座番号の口座名を付した確認信号を出力する。
【0400】
制御部505Eからの確認信号または確認不可信号が入力した第2の通信制御部503Eは、通信回線を介して当該入力信号を金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
【0401】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fおよび金融機関Eの処理装置5Eからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
記憶部505Dは、金融機関Fの処理装置5Fまたは金融機関Eの処理装置5Eからの確認不可信号が第2の通信制御部503Dを介して入力した場合は、当該確認不可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
なお、制御部505Dは、金融機関Fの処理装置5Fおよび金融機関Eの処理装置5Eからの確認信号が第2の通信制御部503Dを介して入力した場合は、当該確認信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0402】
制御部505Dからの確認信号または確認不可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0403】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの確認信号または確認不可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0404】
制御部208bは、通信制御部205Dからの確認信号または確認不可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該確認信号または確認不可信号と通信先コードを記憶する。
【0405】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した確認信号または確認不可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0406】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの確認信号または確認不可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
【0407】
制御部111Dは、通信制御部106Dから確認信号が入力すると、当該確認信号に付与された当該口座番号および当該口座番号の口座名、この口座に振替を行うか否かを問うメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
【0408】
制御部111Dから表示データを入力した表示部101は、利用者に対しこの口座に振替を行うか行わないかの選択を促すメッセージを表示する。
【0409】
このメッセージを見た利用者は、入力部102より当該口座に振替を行うもしくは行わないのいずれかを選択する。
【0410】
利用者が振替を行う旨を選択した場合、入力部102より振込を行うという選択を入力した制御部111Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を取引要求信号として通信制御部106Dへ出力する。
【0411】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
【0412】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがどの金融機関を示すものであるか判断する。ここで、通信先コードは金融機関Dを示すものであるため、制御部208bは、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
【0413】
通信制御部205Dは、通信回線を介して金融機関Dの処理装置5Dへ取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先コードを記憶する。
【0414】
金融機関Dの処理装置5Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードおよび振替先金融機関コードがどの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであり、振替先金融機関コードは金融機関Eの金融機関コードである。
カードデータの金融機関コードが金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは、カードデータ、暗証番号、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0415】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ取引要求信号を送信する。
【0416】
金融機関Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Fへ出力する。
【0417】
制御部505Fは、通信制御部503Fからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合、制御部505Fは当該口座の取引可能金額と取引金額とを比較し、取引可能金額が取引金額より多いかどうかを判断する。
【0418】
制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合、取引金額より取引可能金額が少ない場合、のいずれか一つを満たしたとき、それぞれの場合に応じたエラーコードを付与した不許可信号を通信制御部503Fに出力する。
なお、制御部505Fは、カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ取引要求信号に含まれる暗証番号が当該カードデータの口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ取引金額より取引可能金額が多かった場合、通信制御部503Fに当該取引きを許可する許可信号を出力するとともに、口座データ記憶部504Fへ当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Fは、制御部505Fからの取引データが入力すると、当該取引データに含まれるカードデータの口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
制御部505Fからの許可信号または不許可信号が入力した通信制御部503Fは、通信回線を介して当該入力信号を金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
また、処理装置5Dの制御部505Dは、取引要求信号に含まれる振替先金融機関コードは金融機関Eを示すものであるため、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引コードを含む取引要求信号を第2の通信制御部503Dヘ出力する。
【0419】
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる振替先の金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関の処理装置との通信手順、つまり、金融機関Eの処理装置5Eとの通信手順を読込み、読込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Eの処理装置5Eとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Eの処理装置5Eとの間の通信回線が接続されると、金融機関Eの処理装置5Eへ取引要求信号を送信する。
【0420】
金融機関Eの処理装置5Eの第2の通信制御部503Eは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Eへ出力する。
【0421】
制御部505Eは、第2の通信制御部503Eからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる振替先の口座番号が口座データ記憶部504Eに記憶されているか否かを確認する。
【0422】
制御部505Eは、振替先の口座番号が口座データ記憶部504Eに記憶されていなかった場合、その旨を示すエラーコードを付与した不許可信号を第2の通信制御部503Eに出力する。
なお、制御部505Eは、振替先の口座番号が口座データ記憶部504Eに記憶されていた場合は、第2の通信制御部503Eに当該取引きを許可する許可信号を出力するとともに、口座データ記憶部504Eへ当該取引要求信号に含まれるカードデータ、取引コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを出力する。
口座データ記憶部504Eは、制御部505Eからの取引データが入力すると、当該取引データに含まれる振替先口座番号の取引データとして当該取引データを記憶する。
【0423】
制御部505Eからの許可信号または不許可信号が入力した第2の通信制御部503Eは、通信回線を介して当該入力信号を金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
【0424】
金融機関Dの処理装置5Dの第2の通信制御部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fおよび金融機関Eの処理装置5Eからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、金融機関Fの処理装置5Fまたは金融機関Eの処理装置5Eからの不許可信号が第2の通信制御部503Dを介して入力した場合は、当該確認不可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
なお、制御部505Dは、金融機関Fの処理装置5Fおよび金融機関Eの処理装置5Eからの許可信号が第2の通信制御部503Dを介して入力した場合は、当該許可信号を第1の通信制御部501Dに出力する。
【0425】
制御部505Dからの許可信号または不許可信号が入力した第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して当該入力信号を管理装置2bに送信する。
【0426】
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号または不許可信号を受信すると、当該受信信号を制御部208bへ出力する。
【0427】
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号または不許可信号が入力すると、当該入力信号を通信制御部201bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206は、当該許可信号または不許可信号と通信先コードを記憶する。
【0428】
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号または不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
【0429】
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号または不許可信号を受信すると、制御部111Dに当該受信信号を出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、自動取引装置毎に予め付与されている識別情報、カードデータ、取引コード、振替先金融機関コード、振替先口座番号、取引金額を含む取引データを通信制御部106Dおよび取引きデータ記憶部108へ出力する。また、制御部111Dは、表示部101に取引が行われたことを利用者に報せる表示データを出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部よりカードを排出させる。
【0430】
取引データ記憶部108は、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて取引が行われたことを文字や図によって表示し、利用者に報知する。また、カードリーダ103は挿入されたカードを排出する。
【0431】
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダ103より排出されたカードを取り出す。
【0432】
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引データが入力すると、当該データを管理装置2bへ送信する。
【0433】
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引データを受信すると、当該取引データを制御部208bへ出力する。
【0434】
制御部208bは、通信制御部201bからの取引データが入力すると、当該取引データを取引データ記憶部202を構成する第1の取引データ記憶部に出力する。
【0435】
第1の取引データ記憶部は、制御部208bからの取引データが入力すると、当該取引データを記憶する。
【0436】
なお、制御部111Dは、通信制御部106Dからの確認不可信号または不許可信号が入力すると、エラーコードに示される理由によって取引ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、カードリーダ103のカード排出部に挿入されたカードを排出させ、当該取引きを終了する。
【0437】
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると当該表示データに応じて取引ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。また、カードリーダ103のカード排出部は挿入されたカードを排出する
3.残高照会
(1) 金融機関Dの口座の残高照会
金融機関Dのカードを保有している利用者が、予め金融機関Dより発行されたカードをに対応する口座の残高を自動取引装置1Dにより調べる場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「残高照会」を選択する。すると、入力部102は、「残高照会」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1Dへ挿入する。
自動取引装置1Dのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータおよび入力部102からの暗証番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶されている通信先コードを読み込み、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、入力部102にて利用者が選択した取引の内容(この場合、「残高照会」)を示す取引コードを含む取引要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Dの金融機関コードであるため、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
通信制御部205Dは、制御部208bからの取引き要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関Dの処理装置5Dへカードデータ、暗証番号、取引コードを含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求データおよび通信先コードを記憶する。
金融機関Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードが金融機関Dの金融機関コードであることを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Dの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていた場合は、第1の通信制御部501Dに当該取引を許可することを示す情報および当該口座の残高データを含む許可信号を出力する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信回線を介して管理装置2bに送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号に含まれる残高データに応じて当該口座の残高を表示させるための表示データを表示部101へ出力するとともに、カードリーダからカードを排出させる。表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて残高を文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダより排出されたカードを取り出す。
なお、金融機関Dの処理装置5Dの制御部505Dは、第1の通信制御部501Dから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Dに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Dに記憶されていなかった場合は、第1の通信制御部501Dに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信回線を介して管理装置2bに送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの不許可信号が入力すると、カードデータに対抗する口座がないまたは暗証番号が違っているなどの理由により残高照会ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。表示部101は、制御部111bからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて残高照会ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
(2) 金融機関Fの口座の残高照会
金融機関Fのカードを保有している利用者が、予め金融機関Fより発行されたカードを利用して自動取引装置1Dにより当該カードに対応する口座の残高を調べる場合、まず、利用者は、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「残高照会」を選択する。すると、入力部102は、「残高照会」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dに対して出力する。
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、利用者に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、自己の保有するカードを自動取引装置1Dへ挿入する。
自動取引装置1Dのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、利用者に対し入力部102から暗証番号を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対し暗証番号の入力を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た利用者は、挿入したカードに対応する暗証番号を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した暗証番号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータおよび入力部102からの暗証番号が入力すると、金融機関記憶部107に記憶している通信先コードを読み込み、当該通信先コード、カードデータ、暗証番号、取引コードを含む取引要求信号を通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの取引要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続すると、制御部111Dから入力した取引要求信号を当該通信回線を介して管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードがいずれの金融機関を示すものであるかを確認する。ここで、通信先コードは、金融機関Dの金融機関コードであるため、当該取引要求信号を通信制御部205Dに出力する。
通信制御部205Dは、制御部208aからの取引き要求信号が入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって金融機関Dの処理装置5Dに対しカードデータ、暗証番号、取引コードを含む取引要求信号を送信する。このとき、通信履歴記憶部206bは、当該取引要求信号および通信先データを記憶する。
金融機関Dの第1の通信制御部501Dは、通信回線を介して管理装置2bからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Dへ出力する。制御部505Dは、第1の通信制御部501Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードがいずれの金融機関の金融機関コードであるかを確認する。カードデータの金融機関コードは金融機関Fの金融機関コードであるため、制御部505Dは次に、当該カードデータ、取引コード、取引金額を含む取引要求信号を第2の通信制御部503Dへ出力する。
第2の通信制御部503Dは、制御部505Dからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの金融機関コードをもとに、通信手順記憶部502Dに記憶している通信手順のうち、当該金融機関コードに対応する金融機関との通信手順、つまり、金融機関Fの処理装置5Fとの通信手順を読み込み、読み込んだ通信手順にしたがって金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fとの通信回線の接続動作を行う。そして、金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線が接続されると、金融機関Fの処理装置5Fへ取引要求信号を送信する。
金融機関Fの処理装置5Fの通信制御部503Fは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dからの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号を制御部505Fへ出力する。
制御部505Fは、通信制御部503Fからの取引要求信号が入力すると、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されているか否か、および、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されているか否かを判断する。
当該カードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されており、かつ、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていた場合は、通信制御部503Fに当該取引を許可することを示す情報と当該口座の残高に応じた残高データとを含む許可信号を出力する。
通信制御部503Fは、制御部505Fからの許可信号が入力すると、当該許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。金融機関Dの第2の送受信部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部505Dへ出力する。
制御部505Dは、第2の通信制御部503Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を第1の通信制御部501Dへ出力する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した許可信号を自動取引装置1bへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの許可信号を受信すると、当該許可信号を制御部111Dへ出力するとともに、管理装置2bとの間に接続されている通信回線を切断する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの許可信号が入力すると、当該許可信号に含まれている残高データに応じた残高を表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて当該カードに対応する口座の残高を文字や図により表示し利用者へ報知する。
利用者は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダより排出されたカードを取り出す。
なお、金融機関Fの処理装置5Fの制御部505Fは、通信制御部503Fから取引要求信号が入力したときに、当該取引要求信号に含まれるカードデータの口座番号が口座データ記憶部504Fに記憶されていない、または、取引要求信号に含まれる暗証番号が当該口座番号に対応する暗証番号として口座データ記憶部504Fに記憶されていなかった場合は、通信制御部503Fに当該取引を許可しないことを示す不許可信号を出力する。
通信制御部503Fは、制御部505Fからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を金融機関ネットワーク4を介して金融機関Dの処理装置5Dに送信する。
金融機関Dの処理装置5Dの第2の送受信部503Dは、金融機関ネットワーク4を介して金融機関Fの処理装置5Fからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部505Dへ出力するとともに金融機関Fの処理装置5Fとの間の通信回線を切断する。
制御部505Dは、第2の通信制御部503Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を第1の通信制御部501Dへ出力する。
第1の通信制御部501Dは、制御部505Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を管理装置2bに送信する。
管理装置2bの通信制御部205Dは、金融機関Dの処理装置5Dからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部208bへ出力する。このとき、通信履歴記憶部206bは、受信した不許可信号と通信先コードを記憶する。
制御部208bは、通信制御部205Dからの不許可信号が入力すると、当該不許可信号を通信制御部201bへ出力する。
通信制御部201bは、制御部208bから入力した不許可信号を自動取引装置1Dへ通信回線を介して送信する。
自動取引装置1Dの通信制御部106Dは、管理装置2bからの不許可信号を受信すると、当該不許可信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、通信制御部106Dからの不許可信号が入力すると、カードデータに対応する口座がないまたは暗証番号が違っているなどの理由により残高照会ができないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じて残高照会ができないことを文字や図により表示し利用者へ報知する。
4.自動取引装置1a内の現金の回収、補充
(1) 現金の回収
自動取引装置1Dにおいて現金の振込みが行われると、利用者が自動取引装置1Dに投入した現金が紙幣預入れ機構104の保管箱に投入され、保管箱で保管される。紙幣預入れ機構104では、この保管箱内の現金の量が所定の量を超えたことを検出すると、現金の量が予め設定している所定の量を超えたことを示す情報と当該自動取引装置の識別情報を含むニアフル信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、紙幣預入れ機構104からのニアフル信号が入力すると、当該ニアフル信号を通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからのニアフル信号が入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続されると、前記ニアフル信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの間の通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1aからのニアフル信号を受信すると、当該ニアフル信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからのニアフル信号が入力すると、個別情報記憶部203に記憶している個別情報のうち、当該ニアフル信号に含まれる識別情報に対応する個別情報と当該自動取引装置1bの保管箱内の現金の量が所定の量を超えたことを示す情報を表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
管理装置2bの表示部207に表示された内容をもとに自動取引装置1b内の現金の回収に向かった対処員は、まず、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の回収」を選択する。すると、入力部102は、「現金の回収」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、対処員に対しカードリーダ103にカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、利用者に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た対処員は、自己の保有するカードを自動取引装置1Dへ挿入する。
自動取引装置1Dのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータが照合データ記憶部112に記憶している照合データのいずれかと一致するか否かを判断する。当該カードデータが照合データとして記憶されていれば、対処員に対し入力部102から金額を入力するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。ただし、当該カードデータが照合データのいずれとも一致しなかった場合は、カードデータが一致しないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力した後、処理を終了する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、表示データに応じたメッセージを文字または図により表示する。
対処員は、引出す現金の金額を入力部102より入力する。
入力部102は、利用者が入力した金額(回収金額)を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、入力部102から回収金額が入力すると、当該回収金額に応じた金額データを紙幣支払い機構105へ出力しカードリーダからカードを排出させるとともに、入出金口から現金を取り出すよう指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
紙幣支払い機構105は、制御部111Dからの金額データが入力すると、当該金額データに応じた現金を保管箱から取り出し、入出金口へ排出する。
対処員は、表示部101に表示された内容を確認し、入出金口へ排出された現金およびカードリーダより排出されたカードを取り出す。
(2) 現金の補充
自動取引装置1Dにおいて現金の引出しが行われると、利用者が自動取引装置1Dにて引出す現金が紙幣支払い機構105の保管箱より排出される。
紙幣支払い機構105では、この保管箱内の現金の量が所定の量を下回ったことを検出すると、現金の量が予め設定している所定の量を下回ったことを示す情報と当該自動取引装置の識別情報を含むニアエンド信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、紙幣支払い機構105からのニアエンド信号が入力すると、当該ニアエンド信号を通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからのニアエンド信号が入力すると、管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、管理装置2bとの間の通信回線が接続されると、前記ニアエンド信号を通信回線を介して管理装置2bへ送信し、管理装置2bとの間の通信回線を切断する。
管理装置2bの通信制御部201bは、自動取引装置1Dからのニアエンド信号を受信すると、当該ニアエンド信号を制御部208bへ出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからのニアエンド信号が入力すると、個別情報記憶部203に記憶している個別情報のうち、当該ニアエンド信号に含まれる識別情報に対応する個別情報と当該自動取引装置1Dの保管箱内の現金の量が所定の量を下回ったことを示す情報を表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
管理装置2bの表示部207に表示された内容をもとに自動取引装置1D内の現金の補充に向かった対処員は、まず、入力部102より表示部101に表示された取引メニューのうち「現金の補充」を選択する。すると、入力部102は、「現金の補充」が選択されたことを示す選択信号を制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、入力部102からの選択信号が入力すると、対処員に対しカードリーダ103へカードを挿入するよう促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、対処員に対しカードの挿入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た対処員は、自己の保有するカードを自動取引装置1Dへ挿入する。
自動取引装置1Dのカードリーダ103は、挿入されたカードに書き込まれたカードデータを読込み、当該カードデータを制御部111Dへ出力する。
制御部111Dは、カードリーダ103からのカードデータが入力すると、当該カードデータが照合データ記憶部112に記憶している照合データのいずれかと一致するか否かを判断する。当該カードデータが照合データとして記憶されていれば、対処員に対し紙幣預入れ機構104の入出金口への現金の投入を促すメッセージを表示させるための表示データを表示部101に出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、対処員に対し現金の投入を促すメッセージを文字または図により表示する。
このメッセージを見た対処員は、補充用の現金を入出金口へ投入する。
なお、制御部111Dは、当該カードデータが照合データのいずれとも一致しなかった場合は、カードデータが一致しないことを表示させるための表示データを表示部101へ出力した後、処理を終了する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、表示データに応じたメッセージを文字または図により表示する。
紙幣預入れ機構104は、入出金口に投入された現金の金額(補充金額)を計算し、当該補充金額に応じた金額データを制御部111Dへ出力するとともに、投入された現金を保管箱に投入する。
制御部111Dは、カードリーダからカードを排出させるとともに、排出したカードの取出しを指示するメッセージを表示させるための表示データを表示部101へ出力する。
表示部101は、制御部111Dからの表示データが入力すると、当該表示データに応じてカードの取出しを指示するメッセージを文字や図により表示する。
対処員は、表示部101に表示された内容を確認し、カードリーダより排出されたカードを取り出す。
5.現金の管理
自動取引装置1Dの制御部111Dは、スケジュール記憶部109に記憶している時刻になると、取引データ記憶部108に記憶している取引データを読み込み、当該取引データと当該自動取引装置1Dに予め付与されている識別情報を締めデータとして通信制御部106Dへ出力する。
通信制御部106Dは、制御部111Dからの締めデータが入力すると、予め記憶している通信手順にしたがって管理装置2bとの通信回線の接続動作を行い、通信回線が接続されると、当該締めデータを管理装置2bへ送信する。
管理装置2bの通信制御部201bは、通信回線を介して自動取引装置1Dからの締めデータを受信すると、当該締めデータを制御部208bに出力する。
制御部208bは、通信制御部201bからの締めデータが入力すると、当該締めデータに含まれる取引データを取引データ記憶部202を構成する第2の取引データ記憶部へ出力する。
第2の取引データ記憶部は、制御部208bから入力した取引データを記憶する。
そして、制御部208bは、第1の取引データ記憶部に記憶している取引データと第2の取引データ記憶部に記憶した取引データを照合する。両者が一致した場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。
なお、制御部208bは、両者が一致しなかった場合は、通信履歴記憶部206bに記憶している通信履歴をもとに第1の取引データ記憶部に記憶した取引データの正否を判断する。この結果、第1の取引データが正しいものであることが確認された場合は、当該取引データを確認データとして第1の記憶部に出力する。ただし、第1の取引データ記憶部に記憶した取引データが正しいものでなかった場合は、当該締めデータに含まれる識別情報をもとに個別情報記憶部203から当該識別情報に対応する個別情報を読み込み、当該個別情報および第1の取引データ記憶部に記憶している取引データの取引金額が一致しなかったことを表示するための表示データを表示部207へ出力する。
表示部207は、制御部208bからの表示データが入力すると、当該入力データに応じて、当該自動取引装置1Dの個別情報および第1の取引データ記憶部に記憶している取引データの取引金額が一致しなかったことを文字や図により表示する。
その後、管理装置2bの制御部208bは、スケジュール記憶部211に記憶している時刻になると、第1の取引データ記憶部に記憶している確認データのうち、同じ金融機関コードを有する確認コードに含まれる取引金額を加算し、金額記憶部204に当該金融機関コードに対応して記憶している合計額を読み込み、読み込んだ合計金額に前記第1の取引データ記憶部に記憶している確認データから求めた金額を加算した合計額と当該金融機関の金融機関コードを合計額データとして金額記憶部204へ出力する。
金額記憶部204は、制御部208bからの合計額データが入力すると、当該合計額データに含まれる金融機関コードをもとに各金融機関の合計額として記憶する。
そして、制御部208bは、当該合計額と金額記憶部204に予め記憶している当該金融機関の基準額とを比較し、当該金融機関の合計額が基準額を上回ったまたは下回った場合に、当該金融機関の合計額と合計額が予め設定された基準額を外れたことを表示させるための表示データを表示部207へ出力する。
表示部207は、制御部208bからの表示データが入力すると、当該入力信号に応じて当該金融機関の合計額と合計額が予め設定された基準額を外れたことを文字や図により表示する。
なお、上記実施例2では自動取引装置1Dにより各種の取引を行った場合について説明したが、自動取引装置1Eを用いた場合も同様に、同じ動作を行う。ただし、自動取引装置1Eから送信される確認要求信号および取引要求信号に含まれる通信先コードは金融機関Eを示す金融機関コードであるため、管理装置2bは自動取引装置1Eから送信される確認要求信号および取引要求信号を通信制御部205Eを介して金融機関Eの処理装置5Eへ送信する。
【発明の効果】
以上の通り、本願の決済管理システムによれば、管理装置と各金融機関の処理装置の間を公衆ネットワークまたは専用回線を接続することにより金融機関との通信手順の制御を管理装置が一括して行うため、自動取引装置に複数の金融機関との通信手順を記憶させる必要がなく、1台の自動取引装置で複数の金融機関と決済処理を行うことができ、しかも、安価な自動取引装置を提供することができる。
【0438】
また、本願の決済管理システムによれば、管理装置により各自動取引装置内の現金の回収や補充の管理、自動取引装置内の実際の在り高と取り引きしたデータから計算した論理上の在り高とを一括して照合することができ、さらに、実際の在り高と論理上の在り高とが一致しなかった場合は、金融機関との間で行われた通信履歴と照合することにより、確実に実際の在り高と論理上の在り高の照合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1記載の本願の決済管理システムのブロック図である。
【図2】実施例2記載の本願の決済管理システムのブロック図である。
【符号の説明】
1a,1D,1E 自動取引装置
101 表示部 102 入力部 103 カードリーダ
104 紙幣預入れ機構 105 紙幣支払い機構
106,106D,106E 通信制御部
107,107D,107E 金融機関記憶部
108 取引データ記憶部 109 スケジュール記憶部
110 在り高記憶部 111a,111D,111E 制御部
112 照合データ記憶部
2a,2b 管理装置
201,201b 通信制御部 202 取引データ記憶部
203 個別情報記憶部 204 金額記憶部
205,205D,205E 通信制御部
206,206b 通信履歴記憶部 207 表示部
208a,208b 制御部 211 スケジュール記憶部
3 公衆ネットワーク
4 金融機関ネットワーク
5A,5B,5C,5D,5E,5F 処理装置
501A,501B,501D,501E 第1の通信制御部
502A,502D,502E 通信手順記憶部
503A,503B,503D,503E 第2の通信制御部
503C,503F 通信制御部
504A,504B,504C,504D,504E,504F 口座データ記憶部
505A,505B,505C,505D,505E,505F 制御部

Claims (4)

  1. 予め1または複数の金融機関コードを記憶し、操作者の操作に応じて少なくとも取引種別、金融機関コード、口座番号、取引金額が入力されると、当該金融機関コードが予め金融機関コードとして記憶されているか否かを判別し、当該金融機関コードが予め記憶されていた場合は、当該金融機関コードに応じた通信先コードを選定し、当該通信先コードと前記金融機関コードと口座番号と取引種別と取引金額を含む取引要求信号を管理装置へ送信する自動取引装置と、
    該自動取引装置からの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードに対応する金融機関の処理装置へ前記取引要求信号を送信し、金融機関の処理装置からの許可信号を受信すると当該許可信号を自動取引装置へ送信する管理装置と、
    少なくとも1または複数の口座の口座番号と各口座番号に対応する取引データと金融機関コードを記憶し、前記管理装置からの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであるか否かを判別し、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであった場合は、当該取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶している口座番号と一致するか否かを判別し、取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶されていた場合は、取引を許可する許可信号を管理装置へ送信するとともに、当該取引要求信号に含まれる取引種別および取引金額を当該口座番号に対応する取引データとして記憶する第1の金融機関の処理装置と、
    少なくとも1または複数の口座の口座番号と各口座番号に対応する取引データと金融機関コードを記憶し、第1の金融機関の処理装置からの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであるか否かを判別し、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであった場合は、当該取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶している口座番号と一致するか否かを判別し、取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶されていた場合は、取引を許可する許可信号を第1の金融機関の処理装置へ送信するとともに、当該取引要求信号に含まれる取引種別および取引金額を当該口座番号に対応する取引データとして記憶する第2の金融機関の処理装置を設け、
    前記第1の金融機関の処理装置は、
    1または複数の金融機関の処理装置との間の通信手順を各金融機関の金融機関コードに対応して予め記憶し、前記管理装置からの取引要求信号に含まれる金融機関コードが自金融機関の金融機関コードでなかった場合は、当該金融機関コードに対応する通信手順に従って第2の金融機関の処理装置との間の通信回線を接続し、前記取引要求信号を第2の金融機関の処理装置へ送信し、第2の金融機関の処理装置からの許可信号を受信すると当該許可信号を管理装置へ送信し、
    前記自動取引装置は、
    操作者の操作に応じて入力した金融機関コードが予め記憶されていなかった場合は、記憶している金融機関コードのうち予め指定されている通信先コードを選定し、当該通信先コードと前記金融機関コードと口座番号を含む取引要求信号を管理装置へ送信する
    ことを特徴とする決済管理システム。
  2. 予め通信先コードを記憶し、操作者の操作に応じて少なくとも取引種別、金融機関コード、口座番号、取引金額が入力されると、前記通信先コードと前記金融機関コードと口座番号と取引種別と取引金額を含む取引要求信号を管理装置へ送信する自動取引装置と、
    該自動取引装置からの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号に含まれる通信先コードに対応する金融機関の処理装置へ前記取引要求信号を送信し、金融機関の処理装置からの許可信号を受信すると当該許可信号を自動取引装置へ送信する管理装置と、
    少なくとも1または複数の口座の口座番号と各口座番号に対応する取引データと金融機関コードを記憶し、前記管理装置からの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであるか否かを判別し、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであった場合は、当該取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶している口座番号と一致するか否かを判別し、取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶されていた場合は、取引を許可する許可信号を管理装置へ送信するとともに、当該取引要求信号に含まれる取引種別および取引金額を当該口座番号に対応する取引データとして記憶する第1の金融機関の処理装置と、
    少なくとも1または複数の口座の口座番号と各口座番号に対応する取引データと金融機関コードを記憶し、第1の金融機関の処理装置からの取引要求信号を受信すると、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであるか否かを判別し、当該取引要求信号に含まれる金融機関コードが予め記憶した金融機関コードであった場合は、当該取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶している口座番号と一致するか否かを判別し、取引要求信号に含まれる口座番号が予め記憶されていた場合は、取引を許可する許可信号を第1の金融機関の処理装置へ送信するとともに、当該取引要求信号に含まれる取引種別および取引金額を当該口座番号に対応する取引データとして記憶する第2の金融機関の処理装置を設け、
    前記第1の金融機関の処理装置は、
    1または複数の金融機関の処理装置との間の通信手順を各金融機関の金融機関コードに対応して予め記憶し、前記管理装置からの取引要求信号に含まれる金融機関コードが自金融機関の金融機関コードでなかった場合は、当該金融機関コードに対応する通信手順に従って前記取引要求信号を第2の金融機関の処理装置へ送信し、第2の金融機関の処理装置からの許可信号を受信すると当該許可信号を管理装置へ送信し、
    前記自動取引装置は、
    操作者の操作に応じて入力した金融機関コードが予め記憶されていなかった場合は、記憶している金融機関コードのうち予め指定されている通信先コードを選定し、当該通信先コードと前記金融機関コードと口座番号を含む取引要求信号を管理装置へ送信する
    ことを特徴とする決済管理システム。
  3. 前記自動取引装置は、
    予め付与された識別情報、金融機関コード、取引種別、口座番号、取引金額を含む取引データを記憶するとともに管理装置へ送信し、予め設定された時刻になると記憶している取引データを締めデータとして管理装置へ送信し、
    前記管理装置は、
    自動取引装置からの取引データを受信すると、当該取引データを記憶する第1の取引データ記憶部と、
    第1の金融機関との間で送受信した信号を含む通信履歴を記憶する通信履歴記憶部とを有し、
    自動取引装置からの締めデータを受信すると、第1の取引データに記憶した取引データと締めデータとを照合し、両者が一致しなかった場合は、通信履歴記憶部に記憶している通信履歴をもとに第1の取引データ記憶部に記憶した取引データの正否を判断することを特徴とする請求項1または2のいずれか1項記載の決済管理システム。
  4. 前記管理装置は、
    各金融機関コードに対応する基準額および合計額を記憶する金額記憶部を設け、
    通信履歴記憶部に記憶している通信履歴をもとに第1の取引データ記憶部に記憶したデータが正しいものであると判断した場合は、当該取引データを確認データとして記憶し、予め設定された時刻になると当該確認データについて金融機関コード毎に当該金融機関コードが含まれている確認データの取引金額を加算し取引合計金額を求め、金額記憶部に記憶している合計額に当該取引合計金額を加算し新たな合計額として金額記憶部に記憶するとともに、新たな合計額と金額記憶部に記憶している当該金融機関コードの基準額とを比較し、新たな合計額が基準額を外れたときに、当該金融機関コードの合計額が基準額を外れたことを報知する
    ことを特徴とする請求項3記載の決済管理システム。
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