JP2002342682A - 電子マネー管理システムおよびその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 会員が行う電子マネー入金処理において、店
舗などから提供を受けたインセンティブサービスの電子
マネーを優先的に入金する。 【解決手段】 会員が会員用ＩＣカード１１を電子マネ
ー入金装置３８に挿入し、電子マネー入金を選択する
と、会員ＩＤ情報が店舗などが運用、管理する電子マネ
ー取引管理装置３４経由で売上／ポイント管理装置３１
に送信され、該売上／ポイント管理装置３１は会員ＩＤ
から当該会員の蓄積ポイントを検索し、そのポイント情
報と交換可能な電子マネー金額情報を電子マネー入金装
置３８に送信する。表示された電子マネー金額以下の金
額を入力した場合は、電子マネー取引管理装置３４の事
業者用ＩＣカード３７から入金処理を行い、表示された
電子マネー金額以上の金額を入力した場合は、その処理
に加え、現金や契約金融機関の自口座などの他の方法と
も連動した電子マネー入金処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子マネーの入金
技術に関し、特に、インセンティブサービスとして提供
を受けた電子マネーの入金処理に適用して有効な技術に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】電子マネーシステムは、たとえば、ＩＣ
カードなどの情報記憶媒体を利用した電子決済システム
の１つである。

【０００３】本発明者が検討したところによれば、電子
マネーシステムにおいて、消費者は、本人認証と電子マ
ネーを記憶するための情報記憶媒体を電子マネー入金装
置に差し込み、現金との引き換え、または金融機関口座
からの引き落としなどの方法により、金融機関（電子マ
ネー発行者）から電子マネーの発行を受け、この電子マ
ネーを情報記憶媒体に入金する。

【０００４】消費者の加盟店での決済時には、情報記憶
媒体を加盟店に設置されたＩＣカード読取り装置に挿入
し、電子マネーをＩＣカード読取り装置に移動すること
で支払いを行う。

【０００５】なお、この種の電子マネーシステムについ
て詳しく述べてある例としては、特開２０００−２５１
００５号公報があり、この文献には、現金での入金、契
約金融機関の指定口座からの入金などの複数の方法から
入金方法が選択された場合に、電子マネー入金装置が電
子マネーを入金するためのＩＣカードの認証を行った
後、ＩＣカードから読取ったカード番号により、電子マ
ネー発行者となる契約金融機関のシステムに接続し、電
子マネー入金（移動）処理を行う電子マネー入金システ
ムについて記載されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な電子マネーの入金、現金換金処理技術では、次のよう
な問題点があることが本発明者により見い出された。

【０００７】今後、店舗（または複数店舗が入った商業
施設の運営事業者など）が、消費者の支払いにより得た
電子マネー（電子マネー売上金）を消費者に提供するサ
ービスを行うことが考えられる。

【０００８】たとえば、店舗の会員が商品購入などで支
払いをした際にインセンティブとしてポイントを会員に
発行するポイントサービスにおいて、蓄積したポイント
と交換に店舗側が電子マネー売上金などで所有／管理す
る電子マネーを会員に提供するというものである。

【０００９】この場合、会員が電子マネーを入金しよう
とする際、会員のメリットを勘案すると、蓄積ポイント
との交換による電子マネー入金を優先させ、現金や契約
金融機関の自口座などの他の方法による電子マネー入金
を可能にする機能が必要となる。

【００１０】よって、会員の電子マネー入金方法におい
ては、蓄積ポイントを参照して、蓄積ポイントで交換可
能な電子マネー金額を表示し、会員は入金したい電子マ
ネー金額を入力すると、店舗側が管理する電子マネーか
ら電子マネー入金処理を行うが、入力した金額がポイン
ト交換可能な電子マネー金額より高い場合は、現金や契
約金融機関の口座からなどの他の電子マネー入金方法な
どでも電子マネー入金処理を行うことが可能な機能と、
さらに、店舗側が管理する電子マネーから電子マネー入
金処理を行う際、店舗側が他システムで管理する会員情
報を利用して電子マネー入金処理を制御する機能とを要
するという課題が生じる。

【００１１】本発明の目的は、会員が行う電子マネー入
金処理において、店舗などから提供を受けたインセンテ
ィブサービスの電子マネーを優先的に入金することので
きる電子マネー管理システムおよびその方法を提供する
ことを目的とする。

【００１２】

【課題を解決するための手段】本発明の電子マネー管理
システムは、会員情報、および電子マネーの金額情報が
格納される会員情報記憶手段と、該会員情報記憶手段に
電子マネーの入金処理を行う電子マネー入金手段と、該
会員情報記憶手段の蓄積ポイントが格納された会員デー
タベースと、会員データベースの蓄積ポイントを検索し
て蓄積ポイントから交換可能な電子マネー金額を判定
し、電子マネー入金手段から要求された任意の電子マネ
ー金額を会員情報記憶手段に移動させるとともに、マネ
ー金額情報から見合う蓄積ポイント数を会員情報記憶手
段から減算する取引管理手段とを備えたことを特徴とす
る。

【００１３】また、本発明の電子マネー管理システム
は、前記電子マネー入金手段が、蓄積ポイント数と交換
可能な電子マネー金額と表示する表示部と、入金したい
任意の電子マネー金額を入力する入力部と、会員情報記
憶手段の会員情報、および金額情報を読み出すインタフ
ェース部と、該インタフェース部が読み出した会員情
報、金額情報情報、ならびに入力部から入力した電子マ
ネー金額を送信する通信部とを設け、前記取引管理手段
が、電子マネーの入出金を管理する電子マネー記憶手段
と、通信部から送信された会員情報に基づいて、該当す
る蓄積ポイント数を会員データベースから検索して蓄積
ポイント数から交換可能な電子マネー金額を算出し、算
出した電子マネー金額と入力部から入力された電子マネ
ー金額とを比較し、入力部から入力された電子マネー金
額が前記算出した電子マネー金額よりも少ない場合に
は、電子マネー金額から見合うポイント数を計算して蓄
積ポイント数から減算するとともに電子マネー移動指示
を送信するポイント管理手段と、ポイント管理手段が送
信した電子マネー移動指示を受信した際に、電子マネー
記憶手段における電子マネー金額情報を読み出し、その
電子マネー移動指示に見合った電子マネー金額を電子マ
ネー入金手段に送信する電子マネー取引管理手段とを備
えたことを特徴とする。

【００１４】さらに、本発明の電子マネー管理システム
は、前記ポイント管理手段が、算出した電子マネー金額
と入力部から入力された電子マネー金額とを比較し、入
力部から入力された電子マネー金額が算出した電子マネ
ー金額よりも多い場合に、電子マネー入金手段が現金投
入を促すか、あるいは不足分の電子マネーを契約金融機
関の口座から引き落とす入金処理を促すことを特徴とす
る。

【００１５】また、本発明の電子マネー管理方法は、会
員情報、および電子マネーの金額情報が格納される会員
情報記憶手段から電子マネー入金手段が会員情報を読み
出し、取引管理手段に送信するステップと、該取引管理
手段が、会員情報に基づいて会員データベースから蓄積
ポイントを検索し、蓄積ポイント数にて交換可能な電子
マネー金額を算出するステップと、蓄積ポイント数と電
子マネー金額とを電子マネー入金手段に表示し、入金し
たい電子マネー金額の入力を促すステップと、取引管理
手段が、入力された電子マネー金額と算出した電子マネ
ー金額とを比較し、入力した電子マネー金額が低い場合
は、入金する電子マネー金額から見合うポイント数を計
算し、そのポイント数分を前記蓄積ポイントから減算す
るステップと、取引管理手段が、電子マネー記憶手段の
電子マネー金額を読み出し、会員情報記憶手段に移動す
べき金額分の電子マネーを電子マネー記憶手段から移動
させるステップとを有したことを特徴とする。

【００１６】さらに、本発明の電子マネー管理方法は、
前記入力された電子マネー金額と算出した電子マネー金
額とを比較した際に入力した電子マネー金額が高い場
合、電子マネー入金手段が不足分の電子マネーを現金入
金、または契約金融機関の口座から引き落とす入金処理
を促すステップを有することを特徴とする。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。

【００１８】図１は、電子マネー管理システムの説明図
である。

【００１９】本実施の形態において、電子マネー管理シ
ステム１は、図１に示すように、消費者である会員１０
が所有する会員用ＩＣカード（会員情報記憶手段）１
１、加盟店２０に設けられたＩＣカード読取り装置２
１、ＰＯＳ装置２２、ならびに運営事業者３０に備えら
れた売上／ポイント管理装置（取引管理手段、ポイント
管理手段）３１、加盟店データベース３２、会員データ
ベース３３、電子マネー取引管理装置（取引管理手段、
電子マネー取引管理手段）３４、事業者データベース３
５、会員データベース３６、事業者用ＩＣカード３７、
電子マネー入金装置（電子マネー入金手段）３８から構
成されている。

【００２０】会員１０は、運営事業者３０と一連の契約
のもと入会した消費者であり、これにより本サービスを
受けることができるものとする。加盟店２０は個々の店
舗であり、会員１０が電子マネー決済をできる店舗とす
る。

【００２１】運営事業者３０は、加盟店２０を取り纏め
る事業者であり、たとえば、同一店舗のチェーン運営
や、別々の複数店舗が入った商業施設などの運営を行う
事業者であり、会員管理、加盟店管理、電子マネー取引
管理を行う。

【００２２】ただし、運営事業者３０は、加盟店２０と
同一者となることもある。金融機関４０は、会員１０へ
の電子マネー発行、加盟店／事業者からの電子マネー現
金換金処理を行う。

【００２３】また、加盟店２０における電子マネー売上
金処理／現金換金処理は、単独の１店舗で金融機関と加
盟店契約している場合、店舗に設置したＩＣカード読取
り装置２１から（またはＰＯＳ装置２２から）専用回線
４１で、加盟店が個別に契約した金融機関４０に、電子
マネー売上金を送信することにより、電子マネー売上金
の現金換金処理を行う。

【００２４】さらに、複数の同一店舗をチェーン運営し
ていたり、別々の複数店舗が入った商業施設などの場
合、その運営事業者が一括して金融機関４０と加盟店契
約するために各店舗の電子マネー売上金を運営事業者が
まとめて集金／管理し、契約金融機関４０に、電子マネ
ー売上金を全額送信することにより、電子マネー売上金
の現金換金処理を行っている。

【００２５】会員用ＩＣカード１１は、情報記憶媒体で
あり、ＩＣカード読取り装置２１は、ＩＣカードに記憶
された情報を読取る。このＩＣカード読取り装置２１
は、売上登録／報告処理を行うＰＯＳ装置２２と外部接
続されている。また、ＰＯＳ装置２２に内蔵された構成
であってもよい。

【００２６】売上／ポイント管理装置３１は、専用回線
２３を介してＰＯＳ装置２２に接続されており、該ＰＯ
Ｓ装置２２から送信される売上情報と会員情報により加
盟店データベース３２と会員データベース３３の売上情
報、ポイント情報の情報更新を行う。ここで、ポイント
とは、加盟店２０の会員１０が商品購入などで支払いを
した際にインセンティブサービスとして該会員１０に発
行するものであり、所定のレートで電子マネーに変換さ
れる。

【００２７】電子マネー取引管理装置３４は、加盟店２
０から入金される電子マネー売上金（電子的なバリュ
ー）を事業者用ＩＣカード３７で管理する機能、売上／
ポイント管理装置３１からの指示により事業者用ＩＣカ
ード３７で管理する電子マネーを電子マネー入金装置３
８経由で会員用ＩＣカード１１に提供する機能、および
管理する電子マネーを現金換金するために専用回線４１
などを介して金融機関４０に送信する機能を有し、それ
ぞれの処理履歴を事業者データベース３５、会員データ
ベース３６にて管理する。

【００２８】また、図２は、加盟店２０に設置されるＩ
Ｃカード読取り装置２１のブロック図である。

【００２９】ＩＣカード読取り装置２１は、図２に示す
ように、ＩＣカードＩ／Ｆ部（インタフェース部）２１
１、入力部２１２、表示部２１３、シリアルＩ／Ｆ部２
１４、制御部２１５、記憶部２１６、ＲＡＭ２１７、通
信部２１８、および電源部２１９から構成されている。

【００３０】ＩＣカードＩ／Ｆ部２１１は、会員用ＩＣ
カード１１の情報を読取るインタフェースである。入力
部２１２は、テンキーなどが設けられ、加盟店２０の従
業員が購入金額などを入力する。

【００３１】表示部２１３は、商品の購入金額などを表
示する。シリアルＩ／Ｆ部２１４は、ＰＯＳ装置２２な
どの外部装置により商品の購入金額を入力した場合に外
部装置からＩＣカード読取り装置２１に購入金額情報の
送信を受ける。

【００３２】制御部２１５は、電子マネー処理やポイン
ト処理のため会員用ＩＣカード１１の会員ＩＤ読み込み
などを制御する。記憶部２１６は、電子マネー売上金や
読取った会員ＩＤなどを記憶する。

【００３３】ＲＡＭ２１７は、制御部での処理中のバッ
ファであり、通信部２１８は、記憶部４１６（図３）に
格納された会員ＩＤを運営事業者３０の売上／ポイント
管理装置３１に送信するためのインタフェースである。
電源部２１９は、ＩＣカード読取り装置２１に電源を供
給する。

【００３４】さらに、図３は、運営事業者３０に設置さ
れる売上／ポイント管理装置３１のブロック図である。

【００３５】売上／ポイント管理装置３１は、図３に示
すように、入力部３１１、表示部３１２、制御部３１
３、記憶部３１４、ＲＡＭ３１５、通信部３１６、なら
びに電源部３１７により構成されている。

【００３６】入力部３１１は、システム管理者が加盟店
データベース３２と会員データベース３３の変更作業な
どを入力する。表示部３１２は、各々の処理における内
容を表示する。

【００３７】制御部３１３は、加盟店データベース３２
と会員データベース３３との登録／更新などの処理を行
う。記憶部３１４は、加盟店データベース３２と会員デ
ータベース３３との情報をそれぞれ格納する。

【００３８】ＲＡＭ３１５は、制御部３１３での処理中
のバッファとなる。通信部３１６は、ＲＡＭ３１５、Ｐ
ＯＳ装置２２や電子マネー取引管理装置３４などとの情
報の受け口となる。電源部３１７は、売上／ポイント管
理装置３１に電源を供給する。

【００３９】また、図４は、運営事業者３０に設置され
る電子マネー取引管理装置３４の機能構成の説明図であ
る。

【００４０】電子マネー取引管理装置３４は、図４に示
すように、入力部３４１、表示部３４２、制御部３４
３、記憶部３４４、ＲＡＭ３４５、通信部３４６、およ
び電源部３４７から構成されている。

【００４１】入力部３４１は、システム管理者が事業者
データベース３５における電子マネー売上履歴データ、
電子マネー還元履歴データ、ならびに現金換金履歴デー
タなどの変更作業などの入力を行う。

【００４２】表示部３４２は、それぞれの処理における
内容を表示する。制御部３４３は、加盟店データベース
３２と会員データベース３３の登録／更新などの処理を
行う。記憶部３４４は、履歴情報を管理する事業者デー
タベース３５と会員データベース３６のと電子マネーの
価値自体を管理する事業者用ＩＣカード３７を持つ。

【００４３】ＲＡＭ３４５は、制御部３４３での処理中
のバッファとなる。通信部３４６は、ＲＡＭ３４５、売
上／ポイント管理装置３１や電子マネー入金装置３８な
どとの情報の受け口となる。電源部３４７は、電子マネ
ー取引管理装置３４に電源を供給する。

【００４４】図５は、電子マネー入金装置３８のブロッ
ク図である。

【００４５】電子マネー入金装置３８は、図５に示すよ
うに、Ｉ／Ｆ部３８１、入力部３８２、表示部３８３、
制御部３８４、記憶部３８５、ＲＡＭ３８６、通信部３
８７、ならびに電源部３８８から構成されている。

【００４６】Ｉ／Ｆ部３８１は、会員用ＩＣカード１１
の情報を読取るインタフェースである。入力部３８２
は、テンキーなどの会員１０が電子マネー入金のための
入力操作を行う。

【００４７】表示部３８３は、電子マネーの入金金額や
入金後残高などを表示する。制御部３８４は、電子マネ
ー入金処理において、会員用ＩＣカード１１への電子マ
ネー入金や入金のための接続先選択などを制御する。

【００４８】記憶部３８５は、電子マネー入金処理の処
理履歴などを記憶する。ＲＡＭ３８６は、制御部３８４
での処理中のバッファとなる。

【００４９】通信部３８７は、記憶部３８５に格納され
た電子マネー入金処理履歴を運営事業者３０の電子マネ
ー取引管理装置３４に送信するインタフェースである。
電源部３８８は、電子マネー入金装置３８に電源を供給
する。

【００５０】次に、本実施の形態における電子マネー管
理システム１の動作について説明する。

【００５１】まず、会員１０が加盟店２０にて決済した
際の加盟店２０でのポイント処理について説明する。

【００５２】会員１０が加盟店にて商品を購入した際
に、本システムにおける本人認証用である会員用ＩＣカ
ード１１をＩＣカード読取り装置２１のＩ／Ｆ部にて読
み込む。ＩＣカード読取り装置２１は、会員用ＩＣカー
ド１１が運営事業者３０により発行されたものであるか
という正当性のチェックを行う。

【００５３】この処理は一般的に、ＩＣカードとリーダ
ライタで行われている相互認証の方法にて行う。このチ
ェックにて会員用ＩＣカード１１が正当なものでないと
判断した場合は処理を中止し、正当なものであった場合
は次の処理に進む。

【００５４】ＩＣカード読取り装置２１は、会員用ＩＣ
カード１１に記憶された会員ＮＯを読取り、記憶部２１
６に記憶する。そして、会員１０が商品を購入した金額
が店舗の従業員により入力部２１２から入力され、記憶
部２１６に記憶する。ＩＣカード読取り装置２１は、記
憶部２１６に記憶された会員ＩＤと購入金額をセットに
して、外部接続されたＰＯＳ装置２２から専用回線２３
経由で運営事業者３０の売上／ポイント管理装置３１に
送信する。

【００５５】さらに、加盟店２０から送信された情報に
て行う売上／ポイント管理装置３１でのポイント処理に
ついて説明する。

【００５６】図６は、売上／ポイント管理装置３１に設
けられた加盟店データベース３２の情報例を示した説明
図である。

【００５７】加盟店２０から送信された会員ＩＤ、購入
金額により加盟店データベース３２と会員データベース
３３の情報更新を行う。加盟店データベース３２は、図
６に示すように、日付毎に各店舗の売上金額とポイント
レートに従った発行ポイント数を管理する。

【００５８】図７は、売上／ポイント管理装置３１に設
けられた会員データベース３３の情報例を示した説明図
である。

【００５９】会員データベース３３は、図７に示すよう
に、ポイント発行とポイント交換と累積ポイントで分類
し、それぞれ処理が発生した日付毎に、ポイント発行の
場合は、ポイント発行を受けた店舗ＮＯ、そこでの購入
金額、そして発行ポイント数を更新／管理する。

【００６０】ポイント交換の場合は、特典の種類によっ
てその特典ＮＯと利用ポイント数を更新／管理する。そ
してどちらの場合も累積ポイント数を更新／管理する。
このように、加盟店データベース３２、会員データベー
ス３３のポイントに関する情報の更新／管理を行う。

【００６１】図８は、蓄積ポイントを利用した電子マネ
ー入金処理のフローチャートである。この図８を用い
て、会員１０が電子マネー入金装置３８を利用して行う
電子マネー入金処理を説明する。

【００６２】まず、会員１０は、会員用ＩＣカード１１
を電子マネー入金装置３８のＩ／Ｆ部３８１に差し込む
（ステップＳ１０１）。電子マネー入金装置３８は、会
員用ＩＣカード１１内の情報である会員ＩＤを読取り、
売上／ポイント管理装置３１に会員ＩＤを送信する（ス
テップＳ１０２）。

【００６３】売上／ポイント管理装置３１は、送信され
た会員ＩＤより会員データベース３３内で該当する会員
と蓄積ポイント数を検索し、蓄積ポイント数にて交換可
能な電子マネー金額を判定する（ステップＳ１０３）。

【００６４】検索された蓄積ポイント数と交換可能な電
子マネー金額を電子マネー取引管理装置３４経由で電子
マネー入金装置３８に送信する（ステップＳ１０４）。
電子マネー入金装置３８は、図９の示すように、送信さ
れた蓄積ポイント数と交換可能な電子マネー金額を表示
し、電子マネー入金選択を表示する（ステップＳ１０
５）。図９は、表示される蓄積ポイント数／交換可能な
電子マネー金額の画面表示例である。

【００６５】ここで、蓄積ポイントを電子マネーに交換
可能な場合は（ステップＳ１０６）、暗証番号による本
人確認を行う。本人確認は会員用ＩＣカード１１内に入
った暗証番号と会員１０が電子マネー入金装置３８の入
力部３８２にて入力した暗証番号をマッチングして、両
方が一致すれば、以降の電子マネー入金処理に入る。

【００６６】不一致の場合には再度行い、これが３回連
続不一致の場合、処理を中止する（ステップＳ１０
７）。

【００６７】次に、会員１０は、入金したい電子マネー
金額を電子マネー入金装置３８に入力する（ステップＳ
１０８）。図９に示すように、表示されたポイント交換
可能な電子マネー金額よりも入力した金額が高い場合は
（ステップＳ１０９）、不足分の電子マネー入金を行う
ため、他の入金方法を選択する。

【００６８】他の入金方法としては、たとえば、現金に
よるもの（ステップＳ２０１の処理へ）、あるいは会員
１０の契約金融機関からによるもの（ステップＳ３０１
の処理へ）などがある。

【００６９】また、ステップＳ１０９の処理において、
表示されたポイント交換可能な電子マネー金額よりも入
力した金額が低い場合は、入金する電子マネー金額情報
を、売上／ポイント管理装置３１に送信し、売上／ポイ
ント管理装置３１は送信された電子マネー金額情報から
見合うポイント数を計算し、そのポイント数分を会員１
０の蓄積ポイント数から減算する（ステップＳ１０
１）。

【００７０】蓄積ポイント減算後、売上／ポイント管理
装置３１は、電子マネー取引管理装置３４に減算ポイン
ト分の電子マネーを会員用ＩＣカード１１に移動させる
指示を送信する（ステップＳ１１１）。

【００７１】電子マネー取引管理装置３４は、電子マネ
ー移動指示を受信し（ステップＳ１１２）、会員用ＩＣ
カード１１に移動すべき金額分の電子マネーが事業者用
ＩＣカード３７にあるか判断するため、事業者用ＩＣカ
ード３７で管理されている金額情報を読み込む（ステッ
プＳ１１３）。

【００７２】事業者用ＩＣカード３７の管理金額では不
足する場合、金融機関４０に接続し、金融機関４０の電
子マネーシステムに対して電子マネー発行依頼をして、
電子マネー発行を受けることで事業者用ＩＣカード３７
に電子マネーを補充する（ステップＳ１１４）。

【００７３】そして事業者用ＩＣカード３７から移動指
示分の電子マネーを電子マネー入金装置３８に送信する
（ステップＳ１１５）。電子マネー入金装置３８は電子
マネーを取得し（ステップＳ１１６）、取得分の電子マ
ネーを会員用ＩＣカード１１に入金する（ステップＳ１
１７）。これにより、電子マネー入金処理を終了する。

【００７４】さらに、電子マネー入金額が蓄積ポイント
で交換可能な電子マネー金額より高い場合で（ステップ
Ｓ１０９の処理）、不足分の電子マネー入金を現金で行
う場合の処理を、図１０にて説明する。

【００７５】図１０は、現金による電子マネー入金処理
のフローチャートである。

【００７６】電子マネー入金装置３８は、不足分で現金
入金が必要となる金額を表示する（ステップＳ２０
１）。

【００７７】電子マネー入金装置３８は、現金投入を可
能な状態にして会員１０は表示された金額分の現金を電
子マネー入金装置３８に投入する（ステップＳ２０
２）。電子マネー入金装置３８は投入された現金の計算
を行い（ステップＳ２０３）、投入金額が表示された金
額と正しければ（ステップＳ２０４）、電子マネー入金
装置３８は金額情報を電子マネー取引管理装置３４に送
信し、電子マネー取引管理装置３４は金額情報を受信す
る（ステップＳ２０５）。

【００７８】そして、ステップＳ１１０〜Ｓ１１２の処
理を行った後、電子マネー取引管理装置３４は現金入金
と蓄積ポイント減算の処理終了確認を行い（ステップＳ
２０６）、以降は前記ステップＳ１１３〜Ｓ１１７の処
理を行い、電子マネー入金処理を終了する。

【００７９】次に、ステップＳ１０９の処理において、
電子マネー入金額が蓄積ポイントで交換可能な電子マネ
ー金額より高い場合に、不足分の電子マネー入金を会員
１０の契約金融機関４０の口座から行う場合の処理を図
１１を用いて説明する。

【００８０】図１１は金融機関の自口座から電子マネー
入金処理のフローチャートである。

【００８１】まず、電子マネー入金装置３８は、不足分
として口座から引き落とす金額を表示した後（ステップ
Ｓ３０１）、暗証番号による本人確認を行う。

【００８２】本人確認は、会員用ＩＣカード１１内に入
った暗証番号と会員１０が電子マネー入金装置３８の入
力部３８２にて入力した暗証番号をマッチングして、両
方が一致すれば、口座からの電子マネー入金処理に入る
（ステップＳ３０２）。

【００８３】電子マネー入金装置３８は金融機関４０に
電子マネー入金額情報を送信する（ステップＳ３０
３）。金融機関４０は、電子マネー入金額情報を受信
し、会員１０の口座に入金金額以上の残高があるかどう
かを検索し（ステップＳ３０４）、残高がある場合は金
額分の電子マネーを発行する（ステップＳ３０５）。

【００８４】残高がない場合は本処理を中止し、現金に
よる電子マネー入金を促す。電子マネー取引管理装置３
４は、金融機関４０から発行された電子マネーを取得し
て事業者用ＩＣカード３７に記憶させる（ステップＳ３
０６）。以降は、前記ステップＳ１１３〜Ｓ１１７の処
理を行い、電子マネー入金処理を終了する。

【００８５】さらに、電子マネー入金処理において、更
新される電子マネー取引管理装置３４の事業者データベ
ース３５と会員データベース３６の更新内容を説明す
る。

【００８６】図１２は、事業者データベース３５に記憶
される電子マネー情報のファイル構成例である。

【００８７】事業者データベース３５は、売上履歴ファ
イル３５１、発行履歴ファイル３５２、現金換金履歴フ
ァイル３５３を有している。

【００８８】図１３に示す売上履歴ファイル３５１は、
各加盟店からの電子マネー売上金額を管理するファイル
である。加盟店の電子マネー売上は、電子マネー取引管
理装置３４の事業者用ＩＣカード３７にすべて移動され
る。本ファイルでは加盟店毎にこの売上金額情報を管理
する。

【００８９】また、図１４に示す発行履歴ファイル３５
２は、前記した蓄積ポイントと交換で電子マネー入金、
現金と交換で電子マネー入金の２つのパターンにおい
て、事業者用ＩＣカード３７から電子マネーを発行する
場合の電子マネー発行履歴を管理するものである。ここ
では、日付毎に時間と発行金額とによって管理する。

【００９０】さらに、図１５に示す現金換金履歴ファイ
ル３５３は、事業者用ＩＣカード３７に記憶された電子
マネーを金融機関４０に送信して現金換金した際、その
日付と換金金額を管理するものである。

【００９１】また、図１６は、会員データベース３６に
記憶される電子マネー情報のファイル例である。会員デ
ータベース３６は、入金履歴ファイル３６１を有してい
る。図１７に示す入金履歴ファイル３６１は、会員１０
が入金種別毎に入金した金額を履歴として管理するもの
である。

【００９２】それにより、本実施の形態によれば、電子
マネー管理システム１によって、会員１０は、加盟店２
０からインセンティブサービスとして提供を受ける電子
マネーを優先的に入金することができるので、電子マネ
ーの利便性をより向上することができる。

【００９３】本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能で
あることはいうまでもない。

【００９４】

【発明の効果】（１）本発明によれば、電子マネー入金
処理において、消費者である会員は、店舗または店舗を
運営する事業者からインセンティブサービスとして提供
を受ける電子マネーの入金を優先することができ、電子
マネーの利便性を向上することができる。 （２）また、本発明では、提供を受ける電子マネー金額
が消費者（会員）が入金したい額より不足している場合
に、現金入金、または契約金融機関の口座から引き落と
すことができるので、容易に短時間で不足分の電子マネ
ー入金することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態による電子マネー管理シ
ステムの説明図である。

【図２】図１の電子マネー管理システムに設けられたＩ
Ｃカード読取り装置のブロック図である。

【図３】図１の電子マネー管理システムに設けられた売
上／ポイント管理装置のブロック図である。

【図４】図１の電子マネー管理システムに設けられた電
子マネー取引管理装置のブロック図である。

【図５】図１の電子マネー管理システムに設けられた電
子マネー入金装置のブロック図である。

【図６】図１の売上／ポイント管理装置に設けられた加
盟店データベースの情報例を示した説明図である。

【図７】図１の売上／ポイント管理装置に設けられた会
員データベースの情報例を示した説明図である。

【図８】図１の電子マネー管理システムにおける蓄積ポ
イントを利用した電子マネー入金処理のフローチャート
である。

【図９】図１の電子マネー入金装置に表示される蓄積ポ
イント数／交換可能な電子マネー金額の画面表示例を示
す説明図である。

【図１０】図１の電子マネー管理システムにおける現金
による電子マネー入金処理のフローチャートである。

【図１１】図１の電子マネー管理システムにおける金融
機関の自口座から電子マネー入金処理のフローチャート
である。

【図１２】図１の電子マネー取引管理装置に設けられた
事業者データベースの情報例を示す説明図である。

【図１３】図１の電子マネー取引管理装置に設けられた
事業者データベースの売上履歴ファイルの情報例を示す
説明図である。

【図１４】図１の電子マネー取引管理装置に設けられた
事業者データベースの発行履歴ファイルの情報例を示す
説明図である。

【図１５】図１の電子マネー取引管理装置に設けられた
事業者データベースにおける現金換金履歴ファイルの情
報例を示す説明図である。

【図１６】図１の電子マネー取引管理装置における会員
データベースの情報例を示す説明図である。

【図１７】図１の電子マネー取引管理装置における会員
データベースの入金履歴ファイルの情報例を示す説明図
である。

【符号の説明】

１…電子マネー管理システム１、１０…会員、１１…会
員用ＩＣカード（会員情報記憶手段）、２０…加盟店、
２１…ＩＣカード読取り装置、２１１…ＩＣカードＩ／
Ｆ部（インタフェース部）、２１２…入力部、２１３…
表示部、２１４…シリアルＩ／Ｆ部２１４、２１５…制
御部、２１６…記憶部、２１７…ＲＡＭ、２１８…通信
部、２１９…電源部２１９、２２…ＰＯＳ装置、３０…
運営事業者、３１…売上／ポイント管理装置（取引管理
手段、ポイント管理手段）、３１１…入力部、３１２…
表示部、３１３…制御部、３１４…記憶部、３１５…Ｒ
ＡＭ、３１６…通信部、３１７…電源部、３２…加盟店
データベース、３３…会員データベース、３４…電子マ
ネー取引管理装置（取引管理手段、電子マネー取引管理
手段）、３４１…入力部、３４２…表示部、３４３…制
御部、３４４…記憶部、３４５…ＲＡＭ、３４６…通信
部、３４７…電源部３４７、３５…事業者データベー
ス、３６…会員データベース、３７…事業者用ＩＣカー
ド、３８…電子マネー入金装置（電子マネー入金手
段）、３８１…Ｉ／Ｆ部、３８２…入力部、３８３…表
示部、３８４…制御部、３８５…記憶部、３８６…ＲＡ
Ｍ、３８７…通信部、３８８…電源部、４０…金融機
関、３５１…売上履歴ファイル、３５２…発行履歴ファ
イル、３５３…現金換金履歴ファイル、３６１…入金履
歴ファイル。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 会員情報、および電子マネーの金額情報
   が格納される会員情報記憶手段と、 前記会員情報記憶手段に電子マネーの入金処理を行う電
   子マネー入金手段と、 前記会員情報記憶手段の蓄積ポイントが格納された会員
   データベースと、 前記会員データベースの蓄積ポイントを検索して前記蓄
   積ポイントから交換可能な電子マネー金額を判定し、前
   記電子マネー入金手段から要求された任意の電子マネー
   金額を前記会員情報記憶手段に移動させるとともに、マ
   ネー金額情報から見合う蓄積ポイント数を前記会員情報
   記憶手段から減算する取引管理手段とを備えたことを特
   徴とする電子マネー管理システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の電子マネー管理システム
   において、 前記電子マネー入金手段が、 前記蓄積ポイント数と前記交換可能な電子マネー金額と
   表示する表示部と、 入金したい任意の電子マネー金額を入力する入力部と、 前記会員情報記憶手段の会員情報、および金額情報を読
   み出すインタフェース部と、 前記インタフェース部が読み出した会員情報、金額情報
   情報、ならびに前記入力部から入力した電子マネー金額
   を送信する通信部とを設け、 前記取引管理手段が、 電子マネーの入出金を管理する電子マネー記憶手段と、 前記通信部から送信された会員情報に基づいて、該当す
   る蓄積ポイント数を前記会員データベースから検索して
   前記蓄積ポイント数から交換可能な電子マネー金額を算
   出し、前記算出した電子マネー金額と前記入力部から入
   力された電子マネー金額とを比較し、前記入力部から入
   力された電子マネー金額が前記算出した電子マネー金額
   よりも少ない場合には、電子マネー金額から見合うポイ
   ント数を計算して蓄積ポイント数から減算するとともに
   電子マネー移動指示を送信するポイント管理手段と、 前記ポイント管理手段が送信した電子マネー移動指示を
   受信した際に、前記電子マネー記憶手段における電子マ
   ネー金額情報を読み出し、前記電子マネー移動指示に見
   合った電子マネー金額を前記電子マネー入金手段に送信
   する電子マネー取引管理手段とを備えたことを特徴とす
   る電子マネー管理システム。
3. 【請求項３】 請求項２記載の電子マネー管理システム
   において、前記ポイント管理手段が、前記算出した電子
   マネー金額と前記入力部から入力された電子マネー金額
   とを比較し、前記入力部から入力された電子マネー金額
   が前記算出した電子マネー金額よりも多い場合に、前記
   電子マネー入金手段が現金投入を促すか、あるいは不足
   分の電子マネーを契約金融機関の口座から引き落とす入
   金処理を促すことを特徴とする電子マネー管理システ
   ム。
4. 【請求項４】 会員情報、および電子マネーの金額情報
   が格納される会員情報記憶手段から電子マネー入金手段
   が会員情報を読み出し、取引管理手段に送信するステッ
   プと、 前記取引管理手段が、前記会員情報に基づいて会員デー
   タベースから蓄積ポイントを検索し、蓄積ポイント数に
   て交換可能な電子マネー金額を算出するステップと、 前記蓄積ポイント数と前記電子マネー金額とを電子マネ
   ー入金手段に表示し、入金したい電子マネー金額の入力
   を促すステップと、 前記取引管理手段が、入力された電子マネー金額と算出
   した電子マネー金額とを比較し、前記入力した電子マネ
   ー金額が低い場合は、入金する電子マネー金額から見合
   うポイント数を計算し、そのポイント数分を前記蓄積ポ
   イントから減算するステップと、 前記取引管理手段が、電子マネー記憶手段の電子マネー
   金額を読み出し、前記会員情報記憶手段に移動すべき金
   額分の電子マネーを前記電子マネー記憶手段から移動さ
   せるステップとを有したことを特徴とする電子マネー管
   理方法。
5. 【請求項５】 請求項４記載の電子マネー管理方法にお
   いて、前記入力された電子マネー金額と算出した電子マ
   ネー金額とを比較した際に前記入力した電子マネー金額
   が高い場合、前記電子マネー入金手段が不足分の電子マ
   ネーを現金入金、または契約金融機関の口座から引き落
   とす入金処理を促すステップを有することを特徴とする
   電子マネー管理方法。