JP4539838B2 - 搭乗型ロボットの座席の姿勢保持方法 - Google Patents
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Description
図4及び図5に示すように、各脚部3は、上部フレーム10及び下部フレーム11を有している。この下部フレーム11の下端は、第1モータ4の出力軸4aに接続されると共に、下部フレーム11の上端は、第2モータ5本体に接続されている。また、上部フレーム10の下端は、第2モータ5の出力軸5aに接続されると共に、上部フレーム10の上端は、第3モータ6本体に接続されている。さらに、第3モータ6の出力軸6aは、座席2の側壁に接続されている。
図4及び図5に示すように、第1モータ4の出力軸4aを時計回り方向に、第2モータ5の出力軸5aを反時計回り方向に駆動させると、第2モータ5本体が、後方に回動すると共に、上部フレーム10及び下部フレーム11が、第2モータ5を支点に閉じる方向に回動する。さらに、座席2が降下している間、第3モータ6の出力軸6aは、時計回り方向に駆動されており、その姿勢が保持されている。そして、座席2が地面と近接した位置まで降下すると、座席2の姿勢を保持するため、第1〜第3モータ4〜6の出力軸4a〜6aがロックされて、図5の状態となる。
図4及び図5に示すように、第1モータ4の出力軸4aを反時計回り方向に、第2モータ5の出力軸5aを時計回り方向に駆動させると、第2モータ5本体が、第1モータ4を支点に前方に回動すると共に、上部フレーム10及び下部フレーム11が、第2モータ5を支点に開く方向に回動する。さらに、座席2が上昇している間、第3モータ6の出力軸6aは、反時計回り方向に駆動されており、その姿勢が保持されている。そして、上部フレーム10及び下部フレーム11が直列に立設されると共に、座席2が最上位まで上昇すると、第1〜第3モータ4〜6の出力軸4a〜6aがロックされて、図4の状態となる。
本発明の実施の形態に係る搭乗型ロボット1は、図1〜図3に示すように、人が搭乗するための座席2と、該座席2の底部から下方に延設される一対の脚部3、3とを有しており、この一対の脚部3、3のそれぞれを上下方向略中間部で屈伸させることにより、座席2を、その姿勢を保持した状態で昇降させると共に、人を座席2に搭乗させ最上位に上昇させた状態で、一対の脚部3、3の作動により歩行できる構成となっている。
一対の脚部3、3は、座席2の底部から下方に向けてそれぞれ延設されている。これら一対の脚部3、3の両側面間の幅Wは、座席2の幅Yよりも短く設定されている。また、各脚部3、3にはそれぞれ、下から順に第1〜第3モータ(アクチュエータ)4〜6が配設されている。
図1〜図3に示すように、各脚部3は、上部フレーム10と、この上部フレーム10の下端に第2モータ5を介して連結された下部フレーム11と、この下部フレーム11の下端に第1モータ4を介して連結された足フレーム12とから構成されている。上部フレーム10は、対向する一対の左右フレーム10a、10bで構成されている。下部フレーム11は、上部フレーム10の左右フレーム10a、10bの内側に位置し、対向する一対の左右フレーム11a、11bで構成されている。また、足フレーム12は、地面に当接されるように水平方向に延び、その上方には、第1モータ4が取付金具13を介して固定されている。
また、下部フレーム11の下端は第1モータ4の出力軸4aに接続されており、詳細には、下部フレーム11の右フレーム11aの下端が第1モータ4の出力軸4aに接続されると共に、左フレーム11bの下端が第1モータ4本体に連結される軸部に回動自在に支持されている。また、下部フレーム11の上端、すなわち、左右フレーム11a、11bのそれぞれの上端が、第2モータ5本体に接続されている。
これにより、第1モータ4が駆動されると、下部フレーム11及び第2モータ5が、第1モータ4を支点に回動するようになる。
これにより、第2モータ5が駆動されると、上部フレーム10及び第3モータ6が、第2モータ5を支点に回動するようになる。
このストッパ機構15は、座席2の自重による上部フレーム10及び下部フレーム11のそれぞれの回動を規制するための第1〜第3ストッパ21〜23を有しており、また、座席2の自重による座席2自身の回動を規制するため、座席2に設けた切欠き部26の後端面26bを、上部フレーム10の後端面25に直接当接させて、座席2自身の回動を規制するように構成されている。
具体的には、次のように構成されている。図1及び図3に示すように、足フレーム12の後方には、足フレーム12の上面から第1ストッパ21が上方に突設されている。この第1ストッパ21の上面は、略水平方向に延びる水平面21aに形成されている。
下部フレーム11の下部には、図1及び図2に示すように、その左右フレーム11a、11bを掛け渡すように、板材をコ字状に折り曲げて構成した第2ストッパ22が備えられている。この第2ストッパ22は、その後面が左右フレーム11a、11bの後端面から後方に突設されるように、左右フレーム11a、11bに固着されている。この第2ストッパ22の後面は、後斜上方に傾斜する傾斜面22aに形成されている。
そして、第1ストッパ21及び第2ストッパ22は、下部フレーム11が時計周り方向に回動した際、第1ストッパ21の水平面21aと第2ストッパ22の傾斜面22aとが当接される所定位置にそれぞれ設けられている。
まず、座席2を、図1の状態からその姿勢を保持しながら、図3の人が乗降できる位置まで降下させて、その状態を保持して停止させる方法を説明する。
第1モータ4の出力軸4aを時計回り方向に、第2モータ5の出力軸5aを反時計回り方向に駆動させると、第2モータ5本体が、第1モータ4を支点に後方に回動すると同時に、上部フレーム10及び下部フレーム11が、第2モータ5を支点に閉じる方向に回動する。さらに、上部フレーム10及び下部フレーム11が閉じる方向に回動される間、第3モータ6の出力軸6aは、時計回り方向に駆動されて、座席2全体が前方に傾くのを防ぎ、その姿勢を保持した状態で降下するようになる。
降下時とは逆方向で、第1モータ4の出力軸4aを反時計回り方向に、第2モータ5の出力軸5aを時計回り方向に駆動させると、第2モータ5本体が、第1モータ4を支点に前方に回動すると同時に、上部フレーム10及び下部フレーム11が、第2モータ5を支点に開く方向に回動する。さらに、上部フレーム10及び下部フレーム11が開く方向に回動される間、第3モータ6の出力軸6aは、反時計回り方向に駆動されて、座席2全体が後方に傾くのを防ぎ、その姿勢を保持した状態で上昇するようになる。この時、第1〜第3ストッパ21〜23及び座席2に設けた切欠き部26は、座席2の上昇動作に何等影響を及ぼすことはない。
これにより、座席2は、人が乗降できる位置まで降下した時点で、外力が作用したり、第1〜第3モータ4〜6への電力の供給が遮断された場合でも、その姿勢を保持して停止される。
Claims (1)
- 人が搭乗するための座席と、該座席に連結される脚部とを有する搭乗型ロボットで、前記脚部を屈曲させて、前記座席を人が乗降できる位置まで降下させて停止させる座席の姿勢保持方法において、
まず、前記座席、及び前記脚部を構成する互いに連結された複数のフレームをそれぞれ回動させる複数のアクチュエータを駆動させて、前記座席を、その姿勢を保持しながら前記脚部を前記各フレームの連結位置で屈曲させると共に、人が乗降できる位置付近まで降下させ、その後、前記複数のアクチュエータへの電力の供給を遮断し、前記座席の自重によって前記各フレームをストッパ機構に当接させて、前記座席をその姿勢を保持して停止させることを特徴とする搭乗型ロボットの座席の姿勢保持方法。
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