JP4539359B2 - 液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット式プリンタ等の液体噴射装置に関するものであり、特に、駆動信号を供給して圧力発生素子を作動させることによりノズル開口から液滴を吐出する液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置に関するものである。
液体噴射装置は液体を液滴として吐出可能な液体噴射ヘッドを備え、この液体噴射ヘッドから各種の液体を吐出する装置である。この液体噴射装置の代表的なものとして、例えば、吐出対象物としての記録紙等に対して液体状のインクを吐出・着弾させて記録を行うインクジェット式プリンタ等の画像記録装置を挙げることができる。また、近年においては、この画像記録装置に限らず、各種の製造装置にも応用されている。例えば、液晶ディスプレー、プラズマディスプレー、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレー、或いはFED(面発光ディスプレー)等のディスプレー製造装置においては、色材や電極等の液体状の各種材料を、画素形成領域や電極形成領域等に対して吐出するためのものとして、液体噴射装置が用いられている。
ここで、上記インクジェット式プリンタ(以下、単にプリンタと略記する)を例に挙げると、このプリンタは、圧力室に通じるノズル開口を列設してなる複数のノズル列を有すると共に、圧力室内の圧力を変動させる圧力発生素子を有する記録ヘッド、圧力発生素子に供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路等を備え、駆動信号を供給して圧力発生素子を駆動することによりノズル開口からインクをインク滴として吐出するように構成されている。
上記記録ヘッドは、圧力発生素子に供給する駆動信号の駆動電圧値に応じて、ノズル開口から吐出されるインク滴の液量が増減するようになっている。そのため、記録ヘッドの製造時においては、目標となる液量(設計液量)が得られるように駆動信号の駆動電圧値を設定している(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−58729号公報
ところが、プリンタを長期に亘って使用すると、圧力発生素子が次第に劣化してその特性が変化する。そのため、製造時に設定された駆動電圧の駆動信号で劣化した圧力発生素子を駆動しても、吐出されるインク滴の液量が設計液量に一致しなくなる虞がある。これにより、吐出対象物(記録紙)における画像の濃度や色相が設計通りに得られなくなる問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、長期使用による圧力発生素子の特性の変化に対応できるようにするものである。
本発明の液体噴射装置は、上記目的を達成するために提案されたものであり、圧力室に通じるノズル開口、及び、前記圧力室内のインクに圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、該圧力発生素子を作動させることによりノズル開口からインク滴を吐出して吐出対象物にドットを形成する液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子に供給する駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、を備える液体噴射装置であって、
仮駆動信号を前記圧力発生素子に供給して前記液体噴射ヘッドからインク滴を吐出させることで、前記吐出対象物上に検査パターンを形成する検査パターン形成手段と、
前記検査パターン形成手段によって形成された検査パターンの色彩情報を標本色彩情報として取得する色彩情報取得手段と、
前記色彩情報取得手段によって取得された標本色彩情報と、色彩情報及びインク滴の吐出量間の相関関係とに基づいて、前記駆動信号の駆動電圧を設定する駆動電圧設定手段とを備え、
前記色彩情報取得手段は、インクの色に応じて、明度を示すL*値、赤若しくは緑の度合いを示すa*値、又は、黄若しくは青の度合いを示すb*値の何れかを前記色彩情報として取得することを特徴とする。
上記構成によれば、工場出荷の前後によらず、色彩情報とインク滴の吐出量との間の相関関係に基づいて駆動電圧を設定するので、長期使用に伴って劣化した圧力発生素子に対応することができる。このため、長期の使用でもインク滴の吐出量を設計液量に揃えることができ、以て、吐出対象物における濃度や色相を設計通りに保つことができる。
また、色彩情報取得手段が、インクの色に応じて、明度を示すL*値、赤若しくは緑の度合いを示すa*値、又は、黄若しくは青の度合いを示すb*値の何れかを前記色彩情報として取得するので、インクの色に応じて相関関係がより顕著な色彩情報を用いて駆動電圧設定処理を行うことができる。これにより、駆動電圧の設定精度をより向上させることができる。
そして、前記検査パターン形成手段は、第1の駆動電圧に設定された第1の仮駆動信号を用いて第1の検査パターンを形成すると共に、前記第1の駆動電圧とは異なる第2の駆動電圧に設定された第2の仮駆動信号とを用いて第2の検査パターンを形成し、
前記色彩情報取得手段は、前記第1の検査パターンに関する第1の標本色彩情報と、前記第2の検査パターンに関する第2の標本色彩情報とを取得し、
前記駆動電圧設定手段は、前記第1の標本色彩情報に対する第1の吐出量と、前記第2の標本色彩情報に対する第2の吐出量とを上記相関関係に基づいて算出し、算出した第1の吐出量と第2の吐出量とに基づいて前記駆動信号の駆動電圧を設定することが望ましい。
上記構成において、通常の吐出動作を行う通常モードと、駆動電圧の設定を行う駆動電圧設定モードとを切替可能なモード切替手段を設け、
前記モード切替手段が前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替えた場合に、前記検査パターン形成手段、前記色彩情報取得手段、及び、前記駆動電圧設定手段による駆動電圧設定処理が行われる構成を採用するのが望ましい。
この構成において、前回駆動電圧設定時からの経過時間を計時する計時手段を設け、
前記モード切替手段は、前回駆動電圧設定時からの経過時間が判断基準時間を超えたことを条件に、前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替える構成を採ることできる。
また、インク滴の吐出回数を計数する吐出回数計数手段を設け、
前記モード切替手段が、前記吐出回数計数手段による計数値が判断基準値を超えたことを条件に、前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替える構成を採ることもできる。
さらに、使用者によるモード切替指示が入力される指示入力手段を設け、
前記モード切替手段が、前記指示入力手段からのモード切替指示に応じて、前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替える構成としても良い。
また、本発明の液体噴射装置は、圧力室に通じるノズル開口、及び、前記圧力室内のインクに圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、該圧力発生素子の作動によってノズル開口からインク滴を吐出して吐出対象物にドットを形成する液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置であって、
色彩情報の基準値である基準色彩情報を記憶する基準色彩情報記憶手段と、
圧力発生素子を駆動して前記液体噴射ヘッドからインク滴を吐出させることで、前記吐出対象物上に検査パターンを形成する検査パターン形成手段と、
前記検査パターン形成手段によって形成された検査パターンの色彩情報を標本色彩情報として取得する色彩情報取得手段と、
前記色彩情報取得手段によって取得された標本色彩情報の、前記基準色彩情報に対する色彩偏差を算出する色彩偏差算出手段と、
前記色彩偏差算出手段により算出された色彩偏差に基づき、前記吐出対象物におけるドット形成率を調整することにより色補正を行う色補正手段とを備え、
前記色彩情報取得手段は、インクの色に応じて、明度を示すL*値、赤若しくは緑の度合いを示すa*値、又は、黄若しくは青の度合いを示すb*値の何れかを前記色彩情報として取得することを特徴とする。
この構成によれば、インク滴を実際に吐出して検査パターンが形成され、この検査パターンから取得された標本色彩情報の基準色彩情報に対する色彩偏差に基づいてドット形成率が調整されるので、圧力発生素子やその他の構成部品の経時変化、或いは、使用環境の変化によって実際の液量が、設計上の液量である設計液量から変化した場合においても、吐出対象物における濃度や色相を設計通り(基準値)に揃えることができる。また、例えば、吐出に使用されるインクや吐出対象物が、当該液体噴射装置の専用のものではない場合においても、色彩偏差に基づいてドット形成率を調整することで吐出対象物における濃度や色相を設計通りに揃えることができる。
上記構成において、通常の吐出動作を行う通常モードから色補正を行う色補正モードに切り替える色補正モード切替手段を設け、
前記色補正モード切替手段が通常モードから色補正モードに切り替わった場合に、前記検査パターン形成手段、前記色彩情報取得手段、前記色彩偏差算出手段、及び、前記色補正手段による色補正処理が行われることが望ましい。
また、上記構成において、インクを貯留した液体貯留部材が着脱可能に装着され、当該液体貯留部材のインクを前記液体噴射ヘッドの圧力室内に導入し、導入されたインクを圧力発生素子の作動によってノズル開口からインク滴として吐出可能に構成され、
インク滴の吐出回数及びその設計液量に基づいて前記液体貯留部材内のインクの消費量を算出する液体消費量算出手段を備え、
該液体消費量算出手段は、前記色彩偏差算出手段により算出された色彩偏差に基づき、前記消費量の算出時における前記設計液量を補正する構成を採用することができる。
この構成によれば、標本色彩情報の基準色彩情報に対する色彩偏差に基づいて消費量の算出時における設計液量が補正されるので、計算上のインク消費量と実際のインク消費量との間の誤差を低減することができる。これにより、液体貯留部材のインク残量をより高精度に把握することが可能となり、その結果、液体貯留部材のインクを無駄なく使用することができる。
さらに、上記構成において、前記標本色彩情報と前記基準色彩情報とが異なる場合に、その旨を使用者に対して報知する報知手段を備えることが望ましい。
この構成によれば、例えば、圧力発生素子の機能の低下等の異常を使用者が把握することができ、これにより、使用者は、修理や交換等の措置を速やかに取ることができる。
また、前記検査パターン形成手段が、検査パターンの形成時において、インク滴に応じてインク滴の吐出回数を変える構成を採用するのが望ましい
この構成によれば、インク滴に応じてインク滴の吐出量変化に対する色彩情報の変化のレンジをより幅広く取ることができるので、検査精度をさらに向上させることができる。
また、対象物を走査して該対象物の画像情報を光学的に読み取る光学的読取手段を備え、
該光学的読取手段が、前記色彩情報取得手段の一部として機能し、前記検査パターンの画像情報を読み取る構成とすることが望ましい。
この構成によれば、色彩情報取得手段の構成要素の一つとして液体噴射装置に本来具備されている光学的読取手段を利用するので、専用の色彩情報取得手段を別途設けることなく駆動電圧設定処理を行うことができる。これにより、コストを抑えつつ圧力発生素子の劣化を補償することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、スキャナ一体型のプリンタ(本発明の液体噴射装置の一種:以下、単に複合装置という)を例に挙げて説明する。
図1は、本実施形態の複合装置を示す斜視図であり、図2は、原稿台カバーを開いた状態の複合装置を示す斜視図である。
本実施形態の複合装置1は、対象物である原稿を走査してこの原稿の画像データ(画像情報)を光学的に読み取るスキャナ機能、吐出対象物としての記録紙にインク滴を吐出して画像等の記録(印刷)を行うプリンタ機能、及び、スキャナ機能で対象物の画像を読み取りつつ当該画像を記録紙に記録するローカルコピー機能等の複数の機能を有する。この複合装置1は、原稿の画像を読み取って画像データとして入力するためのスキャナ部2(本発明における光学的読取手段の一種に相当)と、画像データに基づいて画像を記録紙等の吐出対象物に記録するプリンタ部3と、使用者(ユーザ)が操作するための操作パネル部4とにより概略構成されている。
スキャナ部2はプリンタ部3の上方に配置されており、そのスキャナ部2の上段には、読取対象の原稿を載置するための原稿台5と、原稿台5を開閉可能に覆う原稿台カバー6とが設けられている。この原稿台カバー6は、閉じられた状態では原稿台5上に載置された原稿を原稿台5側に押圧する機能も有している。
複合装置1の背面側にはプリンタ部3へ記録紙を供給するための記録紙供給部7が設けられ、この記録紙供給部7には、記録紙を支持する給紙トレー7´が設けられている。また、複合装置1の前面側の下部には、プリンタ部3で印刷された記録紙を排紙する排紙部8が設けられ、その排紙部8には、不使用時に排紙口を塞ぐことが可能な排紙トレー8´が備えられている。そして、排紙部8の上方には、使用者が複合装置1に対して各種機能の指示・操作を行うための操作パネル部4が設けられている。
上記操作パネル部4の略中央には、液晶ディスプレイ10が設けられている。液晶ディスプレイ10は、設定項目や設定状態、動作状態等を文字によって表示可能に構成されていると共に、スキャナ部2で読み取られた画像を表示することも可能である。この液晶ディスプレイ10の近傍には、装置の電源の投入又は停止のための電源ボタン11や、スキャナ部2による原稿の読み取りを開始させるためのスキャンボタン12等の各種の操作ボタンが配置されている。
プリンタ部3は、カラー画像の記録が可能に構成されており、本実施形態においては、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の合計4色の液体状のインクをインク滴として吐出することで、記録紙供給部7から供給された記録紙にドットによる画像を形成するインクジェット方式を採用している。なお、色インクとしては、上記の4色に限らず、他の色を用いることも可能である。
上記各色のインクは、夫々インクカートリッジ(液体貯留部材の一種。図示せず)に貯留され、各色のインクカートリッジは、複合装置1に対して着脱可能に装着される。複合装置1にインクカートリッジが装着されると、このインクカートリッジ内のインクは、記録ヘッド31の圧力室53内(図5参照)に導入されるようになっている。これにより、プリンタ部3では、インクカートリッジのインクをインク滴として吐出して記録紙に画像を記録することができる。なお、インクカートリッジとしては、記録ヘッドと共に移動するキャリッジに装着するタイプでも、或いはプリンタ部3の筐体側に装着してインクチューブを介して記録ヘッドに供給するタイプでもよい。
図3は、複合装置1の電気的な構成を示すブロック図である。複合装置1は、メインコントローラ15と、スキャナ部2と、プリンタ部3と、操作パネル部4とで概略構成されている。メインコントローラ15は、ホストコンピュータ等の外部装置からの印刷データ等が入力される外部インタフェース(外部I/F)16と、CPU等からなる制御部17と、各種データ等を記憶するRAM18と、各種データ処理のための制御ルーチン等を記憶したROM19と、本発明における計時手段の一種として機能して計時動作を行うタイマ回路20とを備えている。また、このメインコントローラ15は、RAM18に記憶されている画像に対して画像変換等の各種画像処理を行う画像処理部21と、プリンタ部3の記録ヘッド31へ供給する駆動信号を発生する駆動信号発生回路22(本発明における駆動信号発生手段の一種に相当)と、吐出データや駆動信号等をプリンタ部3に出力するための内部インタフェース(内部I/F)23とを備えている。
上記の画像処理部21は、制御部17の制御の下、スキャナ部2や外部装置からの画像データに対し、RGBの多階調画像(RGB表色系)データからCMYKの4色の多階調画像データに変換する色変換処理、多階調画像データをドットパターンに展開するハーフトーン処理等の画像処理を施すことで、プリンタ部3で用いられるドットパターンデータ(吐出データ)に変換するデータ変換処理等を行うように構成されている。
このデータ変換処理に関し、画像データの階調値に対して各インク色(C,M,Y,K)の各ドット(大、中、小)をどのような割合で吐出対象物である記録紙上に形成するか、即ち、各ドットの形成率を規定したルックアップテーブル(ドット形成率テーブル)が、例えばROM19に記憶されており、画像処理部21は、このルックアップテーブルに基づいてデータの変換を行う。このドット形成率は、複数の画素領域で形成される領域、例えば、縦10×横10を単位画素領域とした場合、その合計100個の画素にドットをどのくらいの割合で形成するか(当該ドットが単位画素領域中においてどのくらいの割合を占めるか)を示しているとも言える。即ち、例えば、シアンインクの小ドットの形成率が48%に設定されている場合、単位画素領域中にシアンインクの小ドットが48個形成されることになる。
そして、上記ルックアップテーブルに基づいてドットパターンデータとして変換された吐出データは、内部I/F23を通じてプリンタ部3側に転送され、プリンタ部3では、この吐出データに基づいて記録ヘッド31によるインク滴の吐出、つまり、記録動作(吐出動作)が行われる。
上記の駆動信号発生回路22は、予め定められた波形形状の駆動信号COMを発生する。本実施形態における複合装置1は、液量の異なるインク滴を吐出することで大きさの異なるドットを記録紙等の吐出対象物に形成する多階調記録が可能であり、本実施形態においては、大ドット、中ドット、小ドット、及び非記録の合計4階調での記録動作が可能に構成されている。そして、駆動信号発生回路22は、例えば図4に示すように、駆動パルスDP1、駆動パルスDP2、駆動パルスDP3、及び、非記録時にメニスカスを微振動させるための微振動パルスDP4の組を配置して構成される駆動信号COMを発生する。
図4に例示した駆動信号COMは、比較的高速な記録に用いられる駆動信号であり、駆動パルスDP1〜DP3は、何れも同一の波形形状とされている。そして、駆動パルスDP2のみを記録ヘッド31の圧電振動子38(本発明における圧力発生素子の一種に相当)に供給することで、記録紙上に小ドットが形成されるようになっている。また、同様に、駆動パルスDP1及びDP3の2つを圧電振動子38に供給することで中ドットが形成され、駆動パルスDP1、DP2、及びDP3の3つを圧電振動子38に供給することで大ドットが形成されるように構成されている。さらに、非記録時には、微振動DP4が圧電振動子38に供給されることで、インク滴が吐出されない程度に、ノズル開口55に露出したメニスカスが微振動する。上記駆動パルスDP1〜DP3を供給することで吐出されるインク滴の液量は、駆動電圧Vhの大きさによって変化する。そのため、この駆動電圧Vhをより適切な値に設定するのが望ましい。この駆動電圧Vhの設定についての詳細は後述する。
上記制御部17は、液体消費量算出手段(吐出カウンタ)の一種としても機能し、記録ヘッド31によるインク滴の吐出に応じて、各色のインクカートリッジのインク消費量(液体消費量)を算出する。即ち、この制御部17は、各インクカートリッジについて、インク滴の吐出回数(駆動パルスの供給回数)をカウントし、その吐出カウント値に、インク滴の設計上の液量である設計液量(例えば、インク滴の重量)を乗ずることにより、ドット消費量を算出するようになっている。具体的には、例えば、シアンインクを貯留したインクカートリッジについて、小ドットの吐出カウント値が1000である場合には、この吐出カウント値に設計液量としての1.6ngを乗ずることで、シアンインクの小ドットのインク消費量として1600ngが得られる。
上記のようにして算出されたインク消費量は、インクカートリッジ毎に不揮発性記憶素子等(図示せず)に記憶される。そして、制御部17は、このインク消費量が予め定められた閾値を超えた場合、即ち、インクカートリッジ内のインク残量(液体残量)が少なくなった場合に、例えば、複合装置1の外表面に設けられた液晶ディスプレイ10を通じて使用者に対してインクカートリッジ内のインク残量が少なくなった旨を報知する。また、制御部17により算出されたインク消費量の情報は、外部I/F16を介してホストコンピュータ等の外部装置にも出力される。外部装置では、例えば、プリンタドライバ等により、複合装置1側からのインク消費量に基づいて各インクカートリッジ内のインク残量に関する表示が行われる。これにより、使用者がインクカートリッジの交換タイミングを容易に把握することができる。
スキャナ部2は、CCD(charge coupled device)、レンズ、光源等(何れも図示せ
ず)の光学系により成る光学系ユニット26と、この光学系ユニットを制御するユニット制御機構27と、A/D変換部28とにより概略構成されている。ユニット制御機構27は、光学系ユニット26を走査して原稿台5に載置された原稿を光学的に読み取らせるように構成されている。また、A/D変換部28は、光学系ユニットのCCDに蓄えられた電荷をA/D変換し、画像データとしてメインコントローラ15側に出力するように構成されている。このスキャナ部2から出力される画像データは、例えば、レッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の各色に関する階調値(0〜255)で構成されたRGB表色系データである。
プリンタ部3は、記録ヘッド31と、キャリッジ移動機構32と、紙送り機構33とから構成されている。記録ヘッド31は、吐出データがセットされるシフトレジスタ(SR)34と、このシフトレジスタ34にセットされた吐出データをラッチするラッチ回路35と、電圧増幅器として機能するレベルシフタ36と、圧電振動子38に対する駆動信号の供給を制御するスイッチ回路37と、圧電振動子38とを備えている。
図5は、上記記録ヘッド31の構成を説明する部分断面図である。この記録ヘッド31は、ケース41と、このケース41内に収納される振動子ユニット42と、ケース41の底面(先端面)に接合される流路ユニット43等を備えている。上記のケース41は、例えば、エポキシ系樹脂により作製され、その内部には振動子ユニット42を収納するための収納空部44が形成されている。振動子ユニット42は、圧力発生素子の一種として機能する圧電振動子38と、この圧電振動子38が接合される固定板45と、圧電振動子38に駆動信号等を供給するためのフレキシブルケーブル46とを備えている。圧電振動子38は、圧電体層と電極層とを交互に積層した圧電板を櫛歯状に切り分けることで作製された積層型であって、積層方向に直交する方向に伸縮可能な縦振動モードの圧電振動子である。
流路ユニット43は、流路形成基板47の一方の面にノズルプレート48を、流路形成基板47の他方の面に弾性板49をそれぞれ接合して構成されている。この流路ユニット43には、リザーバ51と、インク供給口52と、圧力室53と、ノズル連通口54と、ノズル開口55とを設けている。そして、インク供給口52から圧力室53及びノズル連通口54を経てノズル開口55に至る一連のインク流路が、ノズル開口55毎に対応して形成されている。
上記ノズルプレート48は、ドット形成密度に対応したピッチ(例えば180dpi)で複数のノズル開口55を列状に穿設した金属製の薄いプレートである。本実施形態では、このノズルプレート48をステンレス製の板材によって構成し、ノズル開口55の列(ノズル列)を複数設けている。そして、1つのノズル列は、例えば180個のノズル開口55によって構成される。そして、本実施形態における記録ヘッド31は、上記4色のインク滴を吐出可能に構成されており、これらの色に対応させて合計4列のノズル列がノズルプレート48に形成されている。
上記弾性板49は、支持板56の表面に弾性体膜57を積層した二重構造である。本実施形態では、金属板の一種であるステンレス板を支持板56とし、この支持板56の表面に樹脂フィルムを弾性体膜57としてラミネートした複合板材を用いて弾性板49を作製している。この弾性板49には、圧力室53の容積を変化させるダイヤフラム部58が設けられている。また、この弾性板49には、リザーバ51の一部を封止するコンプライアンス部59が設けられている。
上記のダイヤフラム部58は、エッチング加工等によって支持板56を部分的に除去することで作製される。即ち、このダイヤフラム部58は、圧電振動子38の先端面が接合される島部60と、この島部60を囲う薄肉弾性部61とからなる。上記のコンプライアンス部59は、リザーバ51の開口面に対向する領域の支持板56を、ダイヤフラム部58と同様にエッチング加工等によって除去することにより作製され、リザーバ51に貯留された液体の圧力変動を吸収するダンパーとして機能する。
そして、上記の島部60には圧電振動子38の先端面が接合されているので、この圧電振動子38を駆動して自由端部を伸縮させることで圧力室53の容積を変動させることができる。この容積変動に伴って圧力室53内のインクに圧力変動が生じる。そして、記録ヘッド31は、この圧力変動を利用してノズル開口55からインク滴を吐出させるようになっている。
以上のように構成された複合装置1では、製造時において、ノズル開口55から吐出されるインク滴の液量が設計液量に一致するように上記駆動信号COMの駆動電圧値Vhが設定されている。ところが、プリンタを長期に亘って使用すると、圧電振動子38が次第に劣化してその特性が変化する。そのため、製造時に設定された駆動電圧Vhの駆動信号COMで劣化した圧電振動子38を駆動しても、吐出されるインク滴の液量が設計液量に一致しなくなる可能性がある。
そこで、本実施形態における複合装置1は、前回駆動電圧設定時(複合装置1の製造時における駆動電圧設定時を含む)からの経過時間をタイマ回路20によって計時し、前回駆動電圧設定時からの経過時間が判断基準時間(例えば、通常の使用で圧電振動子38の特性の変化が見られる時間)を超えたことを条件として、通常の記録動作(吐出動作)を行う通常モードから駆動電圧設定モードに切り替え、駆動信号COMの駆動電圧Vhの再設定処理(駆動電圧設定処理)を行うように構成されている。この判断基準時間としては、通常の使用によって圧電振動子38の劣化の影響が現れる程度の時間、例えば、約1万時間に設定されている。以下、この駆動電圧設定処理について説明する。
ここで、所定の画像の形成(印刷)に使用されたインク滴の総液量(以下、吐出量という)と、その画像の色に関する情報(以下、色彩情報という)との間には相関関係があることが実験的に分かった。色を表現するための表示体系(表色系)としては種々のものが提案されているが、本実施形態においては、表色系として、JIS Z8729に規定されているL*a*b*表色系(又は、CIE1976(L*a*b*)表色系:以下、単にLAB表色系と略記する)が用いられる。このLAB表色系は、明度を表すL*値、赤若しくは緑の度合いを表すa*値(RGクロマ)、黄若しくは青の度合いを表すb*値(YBクロマ)の3つの指標により色を表現するものである。
そして、本実施形態においては、上記相関関係に基づいて駆動電圧を設定することに特徴を有している。この駆動電圧設定処理は、具体的には、仮の駆動電圧値に設定された駆動信号(以下、仮駆動信号という)を用いてインク滴を吐出することで記録紙上に検査パターン(カラーパッチ)を形成する工程と、この検査パターンの色彩情報を標本色彩情報として取得(測色)する工程と、この標本色彩情報と上記相関関係とからインク滴の吐出量を取得し、この吐出量に基づいて、設計吐出量が得られるように駆動電圧を設定する工程とにより成る。
上記相関関係は、インクの色と色彩情報との組み合わせに応じてその強さの程度が異なる。そのため、インクの色と色彩情報に関し、相関関係がより顕著に現れる組み合わせを用いるのが望ましい。
例えば、図6,7は、インクの吐出量の変化に対する色彩情報の変化を色彩情報別に示したグラフの例であり、図6は、シアンインクの場合、図7は、イエローインクの場合を例示している。なお、両図において、横軸はインク滴の吐出量(Duty;インク打ち込み量を1〜256で表現)を示し、縦軸は色彩情報の値を示している。そして、L*値は、明度を示しており、値が大きくなる程明るくなり、逆に小さくなる程暗くなる。また、a*値は、+側に大きくなる程、より赤色に近づき、−側に大きくなる程、より緑色に近づく。さらに、b*値は、+側に大きくなる程、より黄色に近づき、−側に大きくなる程、より青色に近づく。そして、図6のシアンの場合、L*値、a*値、b*値の何れもが、吐出量の増加に伴ってほぼ単調減少する傾向にあることが分かる。また、図7のイエローの場合、吐出量の変化に対し、L*値とa*値はあまり変化が無く、b*値については増加傾向にあることが分かる。
このように、インクの色と色彩情報との組み合わせに応じて相関関係の強さの程度が異なるため、本実施形態における複合装置1は、相関関係がより顕著な組み合わせとなるように、シアン及びブラックに対しては色彩情報としてL*値を用い、マゼンタに対してはa*値を用い、そして、イエローに対してはb*値を用いるように設定されている。これにより、駆動電圧の設定精度をより向上させることができる。
図8は、色彩情報とインク滴の吐出量との間の相関関係の一例として、L*値(横軸)に対するシアンインクの吐出量(Iw(ng):縦軸)の関係を示すグラフである。この例では、大ドットに相当するインク滴を吐出して形成された画像の、L*値と吐出量との関係を示している。この図から明らかなように、L*値と吐出量との間には比較的強い相関関係が見られ、その関係式は、
y=−1.9467x+130.98 …(1)
となる。これは、標本色彩情報として得られたL*値を上記式(1)のxに代入することにより、インク滴の吐出量(総重量)Iw(ng)が算出されることを意味する。この相関関係の関数、即ち、上記(1)式についての情報は、相関情報としてROM19に記憶されている。
なお、上記では、大ドットで形成された画像のL*値と吐出量との相関関係を例示したが、勿論、他のドットにおいても同様な相関関係は成り立つ。この場合、相関関係の関数はドットの大きさ(インク滴の液量)に応じて上記の式(1)とは異なるものとなる。また、使用するインクと色彩情報の組み合わせに応じても式(1)とは異なったものとなる。
以下、本実施形態における駆動電圧設定処理について図9に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部17は、タイマ回路20を監視し、このタイマ回路20による計時が判断基準時間を超えたか否かを判定し(S1)、タイマ回路20による計時が判断基準時間を超えていない場合は、引き続きタイマ回路20の監視を行う。一方、制御部17は、タイマ回路20による計時が判断基準時間を超えていると判断した場合、本発明におけるモード切替手段として機能し、通常モードから駆動電圧設定モードへのモード切り替え(S2)を行う。このモード切り替えは、例えば、複合装置1の電源が投入された直後又は待機中の場合、その時点で実行され、また記録動作中の場合、その記録動作が終了するのを待ってから実行される。このモードの切り替えの際、制御部17は、例えば「駆動電圧の設定を行います」等のメッセージを液晶ディスプレイ10に表示させることで、ユーザに対してその旨を呈示する。そして、駆動電圧設定モードに切り替えられると、以下の検査パターン形成工程(S3)、色彩情報取得工程(S4)、駆動電圧設定工程(S5)が実行される。
検査パターン形成工程(S3)において、制御部17は、暫定的に駆動電圧が設定された仮駆動信号、具体的には、互いに異なる駆動電圧Vh´(本発明における第1の駆動電圧の一種),Vh"(本発明における第2の駆動電圧の一種)に設定された2つの駆動信号COM´(本発明における第1の仮駆動信号の一種),COM"(本発明における第2の仮駆動信号の一種)を駆動信号発生回路22から発生させ、この駆動信号COM´,COM"を用いて、プリンタ部3に対し、例えば、図10に示すような2つの検査パターンA(本発明における第1の検査パターンの一種),B(本発明における第2の検査パターンの一種)を、ノズル列毎(色毎)に記録紙に形成させる。即ち、制御部17、駆動信号発生回路22、及びプリンタ部3は、本発明における検査パターン形成手段として機能する。
図10は、駆動電圧が20V(Vh´)に設定された駆動信号COM´を用いて形成された検査パターンAと、駆動電圧が25V(Vh")に設定された駆動信号COM"を用いて形成された検査パターンBを例示している。この図では、検査パターンAの濃度は比較的薄く、検査パターンBの濃度は比較的濃くなっている。この検査パターンA,Bの濃度の違いは、以下で述べる色彩情報取得工程において、色彩情報の違いとして現れる。即ち、駆動電圧の変化に応じて色彩情報が変化すると言える。
ところで、駆動電圧の変化に対する色彩情報の変化のレンジは、検査パターンの形成に用いられるドットの大きさ(インク滴の大きさ)やその色、又はそのドットの形成率(検査パターンの形成領域中にドットが占める割合)等によって異なる。例えば、シアンインクの大ドットを用いて検査パターンを形成する場合、ドット形成率40%までは、ドット形成率の増加に伴い色彩情報(シアンの場合L*値)の変化レンジも増加するが、ドット形成率が40%を超えると、ドット形成率の増加に伴い色彩情報の変化レンジは減少する傾向にある。そのため、本実施形態においては、例えば、シアンインクの大ドットを用いた検査パターンA,Bを形成する際には、ドット形成率が40%に設定されている。即ち、インク滴(液滴)の種類に応じて吐出回数を変えていると言える。これにより、インク滴の種類、即ち、色やドットの大きさに応じて、色彩情報の変化のレンジをより広く確保することができ、測定精度をさらに向上させることができる。
次に、色彩情報取得工程(S4)が行われる。色彩情報の取得は、スキャナ部2によって光学的に読みとられた検査パターンの画像データを、画像処理部21によってLAB表色系のデータに変換し、変換されたデータからインクの色に応じた色彩情報を制御部17が取得することで行われる。即ち、制御部17、スキャナ部2、及び画像処理部21によって本発明における色彩情報取得手段が構成される。この際、制御部17は、例えば「印刷された検査パターンの原稿を原稿台にセットしてスキャンボタンを押して下さい」等のメッセージを液晶ディスプレイ10に表示させることで、ユーザに対して色彩情報取得工程の準備を促す。そして、ユーザがスキャンボタン12を操作したタイミングでスキャナ部2による検査パターンの画像データの読取が行われる。
上述のように、スキャナ部2からの画像データはRGB表色系データであるので、画像処理部21は、以下の式(2)〜(4)を用いて、この画像データをRGB表色系からLAB表色系のデータに変換する。
L*=116(Y/Yn)1/3−16 …(2)
a*=500{(X/Xn)1/3−(Y/Yn)1/3} …(3)
b*=200{(Y/Yn)1/3−(Z/Zn)1/3} …(4)
ここで、X,Y,ZはR,G,Bに基づく3刺激値を示し、Xn,Yn,Znは、画像データにおける検査パターン以外の部分(記録紙の地色)の3刺激値を示している。
そして、制御部17は、画像処理部21によって変換されたデータの色彩情報のうち、色(ノズル列)に応じてより適切なものを標本色彩情報として取得する。即ち、制御部17は、上述したように、シアン及びブラックの検査パターンについては、標本色彩情報としてL*値を取得する。同様に、マゼンタの検査パターンの標本色彩情報としてa*値が、イエローの検査パターンの標本色彩情報としてb*値が夫々取得される。
上記のようにして検査パターンAの標本色彩情報(本発明における第1の標本色彩情報)及び検査パターンBの標本色彩情報(本発明における第2の標本色彩情報)が色毎に取得されたならば、次に、駆動電圧設定工程(S5)が行われる。即ち、制御部17は本発明における駆動電圧設定手段として機能し、標本色彩情報と、ROM19に記憶されている相関情報(相関関係)に基づいて駆動信号COMの駆動電圧Vhを設定する。具体的には、まず、上記相関関係に基づき、標本色彩情報に対するインク滴の吐出量Iw(ng)が色毎に算出される。即ち、例えばシアンインクの場合、標本色彩情報としてのL*値を上記式(1)に代入することにより、対応する吐出量Iw(ng)が算出される。
検査パターンAについての吐出量IwA(本発明における第1の吐出量の一種)、検査パターンBについての吐出量IwB(本発明における第2の吐出量の一種)を色毎に算出したならば、制御部17は、検査パターンA,Bそれぞれについて、全色(全ノズル列)の吐出量IwA,IwBの平均値を算出する。即ち、各色の吐出量を合計し、合計値を色の数(ノズル列の数)で除算することで、検査パターンA,Bの吐出量IwA´,IwB´を算出する。これにより、異なる2点の駆動電圧Vh´,Vh"(本実施形態においては、20Vと25V)に設定された駆動信号COM´,COM"を用いてインク滴を吐出したときの吐出量(全ノズル列の平均値)IwA´,IwB´がそれぞれ得られる。
そして、制御部17は、駆動電圧Vh´,Vh"と、吐出量IwA´,IwB´とに基
づき、目標とする吐出量が得られる駆動電圧を設定する。具体的には、図11のグラフに示すように、吐出量の変化量が電圧の変化量に比例するものとして、目標とする吐出量(インク滴の液量が設計液量に一致していれば得られる吐出量)となる駆動電圧を取得し、この駆動電圧を駆動信号COMの駆動電圧Vhとして設定する。即ち、図11の例の場合、目標とする吐出量が22.0(ng)だとすると、これを以下の式(5)のxに代入して、駆動電圧Vh(y)として約23Vが得られる。
y=1.4286x‐8.5714 …(5)
以上のように、検査パターンの色彩情報が標本色彩情報として取得され、この標本色彩情報と上記相関関係とから吐出量が取得され、この吐出量に基づいて目標の吐出量が得られるように駆動電圧が設定されるので、長期使用に伴う圧電振動子38の劣化に対応することができる。このため、長期の使用でもインク滴の吐出量を設計液量に揃えることができ、これにより、記録紙等の吐出対象物に記録された画像の濃度や色相を設計通りに揃えることができる。
また、色彩情報取得手段として複合装置1に元々具備されているスキャナ部2を利用するので、専用の色彩情報取得手段を別途設けることなく駆動電圧設定処理を行うことができる。これにより、コストを抑えつつ圧電振動子38の劣化を補償することができる。
なお、上記実施形態では、タイマ回路20による計時が判断基準時間を超えたことを条件としてモードの切り替えを行う例を示したが、これには限らない。例えば、制御部17が吐出回数計数手段として機能してインク滴の吐出回数を計数し、この計数値が判断基準値(例えば、10億回)を超えたことを条件としてモードの切り替えを行うようにしても良い。これにより、圧電振動子38の劣化状態に応じて通常モードから駆動電圧設定モードへの切り替えが行われるので、より適切なタイミングで駆動電圧設定処理を行うことができる。
また、モード切り替えに関し、使用者が、記録画像の濃度や色相の変化を認識した際に、操作パネル部4(本発明における指示入力手段の一種に相当)を操作することでモード切替指示を入力し、このモード切替指示に応じて制御部17が通常モードから駆動電圧設定モードに切り替える構成にしても良い。これにより、駆動電圧設定タイミングに関してユーザの意思を反映することができる。
また、上記実施形態では、大ドットを用いて駆動信号COMの駆動電圧Vhを設定する例を示したが、勿論、小ドット又は中ドットを用いて駆動電圧Vhを設定するようにしてもよい。さらに、上記実施形態では、比較的高速な記録を行うモードで用いられる駆動信号COMの場合を例示したが、この駆動信号COMには限らず、他の記録モード、例えば、高解像度モードで用いられる駆動信号COM等に対しても本発明を適用することができる。
次に、第2の実施形態について説明する。この第2実施形態においては、基準となる色彩情報が基準色彩情報としてROM19に記憶されており、この基準色彩情報を用いて色補正が行われる。つまりROM19は、本発明における基準色彩情報記憶手段として機能する。なお、この基準色彩情報は、例えば、基準環境下(使用の基準となる温度や湿度)で、専用インクを用いて設計液量のインク滴を専用紙に吐出して記録された画像(検査パターン)の色彩情報である。また、本実施形態では、使用者からの指示があった場合に色補正処理が実行される。以下、本実施形態における色補正処理について図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
まず、制御部17は、使用者(ユーザ)からの色補正指示の有無を監視する(S11)。本実施形態においては、外部装置側のプリンタドライバを起動することで外部装置に接続された表示装置等に表示される各種設定用のGUI上に、色補正を行うためのアイコンが設けられており、ユーザによってこのアイコンが操作されることにより色補正が指示される。なお、この色補正の指示については、例えば、複合装置1の操作パネル部4におけるボタン操作によって可能としても良い。
上記ステップS11において、ユーザから色補正の指示が無い場合、制御部17は色補正指示の監視を継続する。一方、色補正用のアイコンが操作されることにより使用者から色補正指示があった場合、制御部17は、本発明における色補正モード切替手段として機能し、通常モードから色補正を行う色補正モードへの切り替え(S12)を行う。色補正モードに切り替えられると、以下の検査パターン形成工程(S13)、色彩情報取得工程(S14)、色債偏差算出工程(S15)、ドット形成率調整工程(S16)が実行される。
まず、検査パターン形成工程(S13)において、制御部17及びプリンタ部3は、検査パターン形成手段として機能し、インクの色毎、記録モード(例えば、通常の記録動作を行う通常モード、より高速な記録を行う高速モード、及び、より高解像度の記録を行う高解像度モード)毎、設計液量(ドットサイズ)毎に、例えば図13に示すような検査パターンを形成する。なお、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、インクの色、ドットの大きさに応じて吐出回数(ドット形成率)を変えて検査パターンを形成することで、色彩情報の変化のレンジをより広く確保する。
検査パターン形成工程(S13)において検査パターンが作成されたならば、次に、色彩情報取得工程(S14)が行われる。この色彩情報取得工程において、制御部17、スキャナ部2、及び画像処理部21は、色彩情報取得手段として機能する。即ち、スキャナ部2は、検査パターンの画像データ(RGB表色系データ)を光学的に読み取り、画像処理部21は、上記式(2)〜(4)に基づき、スキャナ部2によって読み取られた画像データをLAB表色系のデータに変換し、制御部17は、画像処理部21で変換されたLAB表色系データからインクの色に応じた色彩情報(L*値、a*値、又はb*値の何れか)を標本色彩情報として取得する。
検査パターンの標本色彩情報が取得されたならば、次に、色彩偏差算出工程(S15)が行われる。即ち、制御部17は本発明における色彩偏差算出手段として機能し、標本色彩情報と、ROM19に記憶されている基準色彩情報とを比較することで、標本色彩情報が基準色彩情報に対してどのくらい偏差(誤差)があるのかを算出する。例えば、高解像度モードにおけるシアンインクの小ドットに関し、標本色彩情報(L*値)の値が64.5、基準色彩情報の値が68である場合、標本色彩情報は基準色彩情報よりも約5%低いので、色彩偏差は−5%となる。
ここで、色彩偏差算出工程における比較の結果、標本色彩情報と基準色彩情報とが異なる場合には、その旨を使用者に対して報知することが望ましい。例えば、制御部17は、標本色彩情報と基準色彩情報とが異なる旨の情報を外部I/F16を通じて外部装置側のプリンタドライバに通知し、これを受けてプリンタドライバは、「シアンインクの色合いが基準値と異なります」等のメッセージを上記GUI上に表示させることでユーザに対してその旨を報知する。即ち、制御部17とプリンタドライバは、本発明における報知手段として機能する。また、この他に、複合装置1の液晶ディスプレイ10に上記メッセージ等を表示することで、その旨をユーザに報知ようにしても良い。このようにすると、例えば、圧電振動子38やその他の構成部品の劣化や故障、或いは、インクカートリッジや記録紙の不適合等の異常をユーザが感知することができ、これにより、ユーザは、修理や交換等の措置を速やかに取ることができる。
インクの色毎、記録モード毎、設計液量毎に色彩偏差を算出したならば、制御部17は、ドット形成率調整工程(S16)において本発明におけるドット形成率調整手段として機能し、色彩偏差に基づいてドット形成率を調整することにより色補正を行う。具体的には、例えば、高解像度モードにおけるシアンインクの小ドットに関し、ルックアップテーブルにおけるドット形成率が48%であった場合、制御部14は、色彩偏差算出工程で算出した色彩偏差−5%に基づきドット形成率を5%増加させて53%に設定する。その結果、高解像度モードにおけるシアンインクの小ドットの吐出回数が全体的に5%増加して、その分濃度が濃くなる。つまり、この例では、標本色彩情報の値が基準色彩情報の値よりも低い分、吐出回数を増加することで濃度が基準値になるように色補正される。また、逆に、標本色彩情報の値が基準色彩情報の値よりも高い場合、ドット形成率を減少させることで、吐出回数を減らすことになる。
以上のように、基準色彩情報に対する標本色彩情報の色彩偏差に基づいてドット形成率が調整されるので、圧電振動子38やその他の構成部品の経時変化(劣化)、或いは、使用環境の変化によって、実際の液量が、設計上の液量である設計液量から変化した場合においても、記録画像の濃度や色相を設計通り(基準値)に揃えることができる。また、記録に使用されるインクや記録紙が、例えば、他社(所謂サードパーティ)のものである場合など、当該複合装置1の専用のものではない場合においては、記録画像の濃度や色相が基準値と異なることがあるが、本実施形態によれば、このようなケースでも記録画像の濃度や色相を設計通りに揃えることができる。
ここで、上記のような構成部品の経時変化或いは使用環境の変化によって実際の液量が設計液量に一致しなくなると、インク残量を算出する際の計算上のインク消費量と、実際のインク消費量との間に誤差が生じる場合がある。このような誤差が生じると、ユーザに対して不正確なインク残量を報知することとなり、その結果、ユーザが認識するインクカートリッジの交換のタイミングが、本来望ましい交換タイミングから逸脱するといった不具合が起こる。
そこで、液体消費量算出手段としての制御部17は、上記色彩偏差に基づいて、インク消費量を算出する際の設計液量を補正することで、より正確なインク残量を算出するようにしている。即ち、例えば、高解像度モードにおけるシアンインクの小ドットに関し、色彩偏差が−5%であった場合には、実際に吐出される液量が設計液量(例えば、1.6ng)よりも5%少ないので、インク消費量を算出する際の設計液量を5%増加させて1.68ngに設定する。これにより、計算上のインク消費量と実際のインク消費量とを可及的に一致させることができ、使用者に対してより正確なインク残量を報知することが可能となる。そのため、使用者が認識するインクカートリッジの交換のタイミングを、本来望ましい交換タイミングに揃えることができる。その結果、インクカートリッジのインクを無駄なく使用することができ、使用者に対するランニングコストの負担を低減することができる。
なお、本実施形態では、使用者からの色補正指示があった場合に色補正処理が実行される例を示したが、これには限らず、上記第1実施形態のように、タイマ回路20による計時が判断基準時間を超えたときや、吐出回数の計数値が判断基準を超えたときを条件として色補正処理を行うようにしても良い。
また、本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態においては、色彩情報取得工程を、スキャナ部2を用いて行う例を示したが、これには限らない。例えば、スキャナ部2に替えて、既存の測色装置(色彩計)を用いるようにしても良い。
また、上記実施形態では、本発明の圧力発生素子として所謂縦振動モードの圧電振動子38を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、電界方向(圧電体と内部電極との積層方向)に振動可能な圧電振動子であってもよい。また、ノズル列毎にユニット化されているものに限らず、所謂撓み振動モードの圧電振動子のように、圧力室53毎に設けられるものであってもよい。さらに、圧電振動子に限らず、発熱素子等の他の圧力発生素子を用いることもできる。
また、本発明は、測色可能な液体を噴射するものであれば、上記プリンタ以外の液体噴射装置にも適用できる。例えば、ディスプレー製造装置、電極製造装置、チップ製造装置、マイクロピペット等にも適用することができる。
本発明を適用した複合装置の構成を説明する斜視図である。 原稿台カバーを開いた状態の複合装置の構成を説明する斜視図である。 プリンタの電気的な構成を説明するブロック図である。 駆動信号の構成を説明する図である。 記録ヘッドの構成を説明する要部断面図である。 シアンインクの吐出量の変化に対する色彩情報の変化の割合を色彩情報毎に 示したグラフである。 イエローインクの吐出量の変化に対する色彩情報の変化の程割合を色彩情報 毎に示したグラフである。 色彩情報(L*値)に対するインク滴の吐出量の相関関係を示すグラフであ る。 駆動電圧設定処理を説明するフローチャートである。 検査パターンの一例を示す図である。 インク滴の吐出量に対する駆動電圧の関係を示すグラフである。 第2実施形態における色補正処理を説明するフローチャートである。 第2実施形態における検査パターンの一例を示す図である。
符号の説明
1 複合装置,2 スキャナ部,3 プリンタ部,4 操作パネル部,5 原稿台,6
原稿台カバー,7 記録紙供給部,8 排紙部,10 液晶ディスプレイ,11 電源ボタン,12 スキャンボタン,15 メインコントローラ,16 外部インタフェース,17 制御部,18 RAM,19 ROM,20 タイマ回路,21 画像処理部,22 駆動信号発生回路,23 内部インタフェース,26 光学系ユニット,27 ユニット制御部,28 A/D変換部,31 記録ヘッド,32 キャリッジ移動機構,33 紙送り機構,34,シフトレジスタ,35 ラッチ回路,36 レベルシフタ,37
スイッチ回路,38 圧電振動子,41 ケース,42 振動子ユニット,43 流路ユニット,44 収納空部,45 固定板,46 フレキシブルケーブル,47 流路形成基板,48 ノズルプレート,49 弾性板,51 リザーバ,52 インク供給口,53 圧力室,54 ノズル連通口,55 ノズル開口,56 支持板,57 弾性体膜,58 ダイヤフラム部,59 コンプライアンス部,60 島部,61 薄肉弾性部

Claims (12)

  1. 圧力室に通じるノズル開口、及び、前記圧力室内のインクに圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、該圧力発生素子を作動させることによりノズル開口からインク滴を吐出して吐出対象物にドットを形成する液体噴射ヘッドと、前記圧力発生素子に供給する駆動信号を発生する駆動信号発生手段と、を備える液体噴射装置であって、
    仮駆動信号を前記圧力発生素子に供給して前記液体噴射ヘッドからインク滴を吐出させることで、前記吐出対象物上に検査パターンを形成する検査パターン形成手段と、
    前記検査パターン形成手段によって形成された検査パターンの色彩情報を標本色彩情報として取得する色彩情報取得手段と、
    前記色彩情報取得手段によって取得された標本色彩情報と、色彩情報及びインク滴の吐出量間の相関関係とに基づいて、前記駆動信号の駆動電圧を設定する駆動電圧設定手段とを備え、
    前記色彩情報取得手段は、インクの色に応じて、明度を示すL*値、赤若しくは緑の度合いを示すa*値、又は、黄若しくは青の度合いを示すb*値の何れかを前記色彩情報として取得することを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記検査パターン形成手段は、第1の駆動電圧に設定された第1の仮駆動信号を用いて第1の検査パターンを形成すると共に、前記第1の駆動電圧とは異なる第2の駆動電圧に設定された第2の仮駆動信号とを用いて第2の検査パターンを形成し、
    前記色彩情報取得手段は、前記第1の検査パターンに関する第1の標本色彩情報と、前記第2の検査パターンに関する第2の標本色彩情報とを取得し、
    前記駆動電圧設定手段は、前記第1の標本色彩情報に対する第1の吐出量と、前記第2の標本色彩情報に対する第2の吐出量と、を上記相関関係に基づいて算出し、算出した第1の吐出量と第2の吐出量とに基づいて前記駆動信号の駆動電圧を設定することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 通常の吐出動作を行う通常モードと、駆動電圧の設定を行う駆動電圧設定モードとを切替可能なモード切替手段を設け、
    前記モード切替手段が前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替えた場合に、前記検査パターン形成手段、前記色彩情報取得手段、及び、前記駆動電圧設定手段による駆動電圧設定処理が行われることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前回駆動電圧設定時からの経過時間を計時する計時手段を設け、
    前記モード切替手段は、前回駆動電圧設定時からの経過時間が判断基準時間を超えたことを条件に、前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. インク滴の吐出回数を計数する吐出回数計数手段を設け、
    前記モード切替手段は、前記吐出回数計数手段による計数値が判断基準値を超えたことを条件に、前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  6. 使用者によるモード切替指示が入力される指示入力手段を設け、
    前記モード切替手段は、前記指示入力手段からのモード切替指示に応じて、前記通常モードから前記駆動電圧設定モードに切り替えることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  7. 圧力室に通じるノズル開口、及び、前記圧力室内のインクに圧力変動を生じさせる圧力発生素子を有し、該圧力発生素子の作動によってノズル開口からインク滴を吐出して吐出対象物にドットを形成する液体噴射ヘッドを備える液体噴射装置であって、
    色彩情報の基準値である基準色彩情報を記憶する基準色彩情報記憶手段と、
    圧力発生素子を駆動して前記液体噴射ヘッドからインク滴を吐出させることで、前記吐出対象物上に検査パターンを形成する検査パターン形成手段と、
    前記検査パターン形成手段によって形成された検査パターンの色彩情報を標本色彩情報として取得する色彩情報取得手段と、
    前記色彩情報取得手段によって取得された標本色彩情報の、前記基準色彩情報に対する色彩偏差を算出する色彩偏差算出手段と、
    前記色彩偏差算出手段により算出された色彩偏差に基づき、前記吐出対象物におけるドット形成率を調整することにより色補正を行う色補正手段とを備え、
    前記色彩情報取得手段は、インクの色に応じて、明度を示すL*値、赤若しくは緑の度合いを示すa*値、又は、黄若しくは青の度合いを示すb*値の何れかを前記色彩情報として取得することを特徴とする液体噴射装置。
  8. 通常の吐出動作を行う通常モードから色補正を行う色補正モードに切り替える色補正モード切替手段を設け、
    前記色補正モード切替手段が通常モードから色補正モードに切り替わった場合に、前記検査パターン形成手段、前記色彩情報取得手段、前記色彩偏差算出手段、及び、前記色補正手段による色補正処理が行われることを特徴とする請求項7に記載の液体噴射装置。
  9. インクを貯留した液体貯留部材が着脱可能に装着され、当該液体貯留部材のインクを前記液体噴射ヘッドの圧力室内に導入し、導入されたインクを圧力発生素子の作動によってノズル開口からインク滴として吐出可能に構成され、
    インク滴の吐出回数及びその設計液量に基づいて前記液体貯留部材内のインクの消費量を算出する液体消費量算出手段を備え、
    該液体消費量算出手段は、前記色彩偏差算出手段により算出された色彩偏差に基づき、前記消費量の算出時における前記設計液量を補正することを特徴とする請求項7又は請求項8に記載の液体噴射装置。
  10. 前記標本色彩情報と前記基準色彩情報とが異なる場合に、その旨を使用者に対して報知する報知手段を備えることを特徴とする請求項7から請求項9の何れかに記載の液体噴射装置。
  11. 前記検査パターン形成手段は、検査パターンの形成時において、インク滴に応じてインク滴の吐出回数を変えることを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の液体噴射装置。
  12. 対象物を走査して対象物の画像情報を光学的に読み取る光学的読取手段を備え、
    該光学的読取手段が、前記色彩情報取得手段の一部として機能し、前記検査パターンの画像情報を読み取ることを特徴とする請求項1から請求項11の何れかに記載の液体噴射装置。
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