JP4536385B2 - 光触媒担持光ファイバの製造方法及び光触媒担持光ファイバの製造装置 - Google Patents

光触媒担持光ファイバの製造方法及び光触媒担持光ファイバの製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4536385B2
JP4536385B2 JP2004011930A JP2004011930A JP4536385B2 JP 4536385 B2 JP4536385 B2 JP 4536385B2 JP 2004011930 A JP2004011930 A JP 2004011930A JP 2004011930 A JP2004011930 A JP 2004011930A JP 4536385 B2 JP4536385 B2 JP 4536385B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
photocatalyst
carrying
solution
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004011930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005206394A (ja
Inventor
佳弘 寺田
充 上片野
嘉磊 賀
邦治 姫野
政宏 斉藤
一雄 阿部
逞詮 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd, Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd, Mitsui E&S Holdings Co Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2004011930A priority Critical patent/JP4536385B2/ja
Publication of JP2005206394A publication Critical patent/JP2005206394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4536385B2 publication Critical patent/JP4536385B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/10Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)

Description

本発明は、光触媒担持光ファイバの製造方法と光触媒担持光ファイバ及び汚染物質分解方法並びに光触媒担持光ファイバの製造装置に関するものである。
従来、酸化チタン(TiO)粒子は、ペイントや化粧品等の顔料、あるいは食品添加物等として広く用いられてきたが、近年、この酸化チタン粒子が示す光触媒作用を環境対策等に有効利用するために、例えば、大気汚染の原因となる亜酸化窒素(NOx)の分解、水質汚濁を引き起こす有機溶剤の分解等、様々な検討が行われている。
酸化チタン粒子を光触媒として機能させるには、この酸化チタン粒子を分解対象物と効率よく接触させることができる基材、例えば、フィルタ、ガラス板等に担持させるのがよく、そのために、これまでにも様々な提案がなされている(例えば、特許文献1、2参照)。
光触媒としての性質上、当然のことであるが、反応物質と常に接触している、あるいは容易に接触し得る状態にあることが必要であり、また、それと同時に光触媒を活性化させるための反応光である紫外線や可視光線が光触媒に効果的に到達することも必要である。そこで、反応物と接触する面積が広く、かつ、反応光が内部を伝達することができる様な基材、例えば、線材の表面に光触媒を担持させた光触媒担持線材が提案されている(例えば、特許文献3、4参照)。
特に、線材として石英ガラス製の光ファイバを用いた光触媒担持光ファイバは、大きな吸着表面積を有し、しかも導光性に優れているために、優れた触媒能力を有する。
光ファイバの表面に光触媒を担持させる方法としては、紡糸した光ファイバを所定の長さに切断するか、使用状態に適合した形状に加工した後、ディップ方式あるいはスプレー方式により、この光ファイバの表面に光触媒を担持させる方法等がある。
特許第3258023号公報 特許第2574840号公報 特開平09−225262号公報 特開平11−290701号公報
ところで、従来の光触媒担持光ファイバの製造方法は、光ファイバの紡糸、切断や加工等の機械加工、光ファイバの表面への光触媒の担持等、工程数が多く、大量生産には不向きである。
また、光ファイバは、ハンドリング時の強度を持たせるために、通常、光ファイバの紡糸と同時に、この光ファイバの表面に有機系樹脂をコーティングしている。したがって、光ファイバの表面に光触媒を担持させる場合、コーティングされた有機系樹脂を一旦剥離した後、表面に光触媒を担持させることとなり、工程が煩雑になるとともに、製造コストを押し上げる要因になる。
このように、長尺の光触媒担持光ファイバを連続的に製造し、しかも、そのままボビンに巻き取ることができる光触媒担持光ファイバの製造方法は、未だに提案されていないのが現状である。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、光ファイバを製造すると同時に、その表面に光触媒を担持させることができ、しかも、工程が煩雑にならず、製造コストも低減され、さらに、大量生産を可能にする光触媒担持光ファイバの製造方法と光触媒担持光ファイバ及び汚染物質分解方法並びに光触媒担持光ファイバの製造装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は次の様な光触媒担持光ファイバの製造方法と光触媒担持光ファイバ及び汚染物質分解方法並びに光触媒担持光ファイバの製造装置を提供した。
すなわち、本発明の光触媒担持光ファイバの製造方法は、光ファイバ素線の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持光ファイバの製造方法であって、光ファイバ母材を加熱して軟化させる工程と、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸すると共に、度調整された光触媒を含み、大気圧よりも低い圧力が掛けられた溶液を用いて、この光ファイバ素線の表面に膜厚が1.2〜1.6μmの光触媒層を形成する工程とを有することを特徴とする。
この製造方法では、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸すると共に、この光ファイバ素線の表面に粘度調整された光触媒を含む溶液を用いて光触媒層を形成することにより、一つの工程で光ファイバの紡糸と該光ファイバの表面への光触媒の担持を同時に行うことが可能になり、工程の短縮、製造コストの低減、大量生産が可能になる。
また、この製造方法では、光ファイバ素線の表面に光触媒を含む溶液を、液垂れもなく、均一な厚みで塗布することが可能になる。これにより、光ファイバ素線の表面に均一な厚みの光触媒層を形成することが容易になる。
この光触媒担持光ファイバの製造方法は、前記光ファイバ素線の表面に粘度調整された光触媒を含む溶液を塗布し、次いで、この溶液を加熱し、この光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成することが好ましい。
この製造方法では、粘度調整された光触媒を含む溶液を塗布し加熱するという簡単な工程で、光ファイバの紡糸と該光ファイバの表面への光触媒の担持を同時に行うことが容易になり、工程の短縮、製造コストの低減、大量生産がさらに容易になる。
この光触媒担持光ファイバの他の製造方法は、前記光ファイバ素線を粘度調整された光触媒を含む溶液に浸漬し、次いで、この光ファイバ素線の表面に付着した溶液を加熱し、この光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成することが好ましい。
この製造方法では、光ファイバ素線を粘度調整された光触媒を含む溶液に浸漬し加熱するという簡単な工程で、光ファイバの紡糸と該光ファイバの表面への光触媒の担持を同時に行うことが容易になり、工程の短縮、製造コストの低減、大量生産がさらに容易になる。
この光触媒担持光ファイバの製造方法は、前記溶液の粘度は、0.1Pa・s〜10Pa・sであることが好ましい。
前記溶液の粘度を0.1Pa・s〜10Pa・sに調整することにより、光ファイバ素線の表面に光触媒を含む溶液を均一な厚みで塗布または付着させることが可能になる。これにより、光ファイバ素線の表面に均一な厚みの光触媒層を形成することが可能になる。
本発明の光触媒担持光ファイバの製造装置は、光ファイバ素線の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持光ファイバの製造装置であって、光ファイバ母材を加熱して軟化させる素材加熱手段と、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸する紡糸手段と、この紡糸されつつある光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成する光触媒層形成手段とを備えてなり、前記光触媒層形成手段は、紡糸されつつある光ファイバ素線の表面に光触媒を含む溶液を塗布する塗布手段と、この塗布された溶液を加熱し光触媒層とする溶液加熱手段とを備え、前記塗布手段は、前記光触媒を含む溶液を貯留しかつ底部に前記溶液を通過する光ファイバ素線を挿通する穴が形成された貯留槽を備えてなり、前記貯留槽には、この槽内の圧力を減圧する減圧手段を設けてなることを特徴とする。
この製造装置では、光ファイバ母材を加熱して軟化させる素材加熱手段と、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸する紡糸手段と、この紡糸されつつある光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成する光触媒層形成手段とを備えたことにより、光触媒担持光ファイバを、短い工程で、しかも安い製造コストで製造することが可能になる。
また、この製造装置では、紡糸されつつある光ファイバ素線の表面に光触媒を含む溶液を塗布する塗布手段を、前記光触媒を含む溶液を貯留しかつ底部に前記溶液を通過する光ファイバ素線を挿通する穴が形成された貯留槽を備えたものとし、さらに、この塗布された溶液を加熱し光触媒層とする溶液加熱手段とを備えたことにより、光触媒担持光ファイバを、安い製造コストで大量生産することが可能になる。
また、この製造装置では、減圧手段により前記溶液に掛かる圧力を調整することが可能になり、光ファイバ素線の表面に光触媒を含む溶液を、液垂れもなく、均一な厚みで塗布することが可能になる。これにより、光ファイバ素線の表面に均一な厚みの光触媒層を形成することが容易になる。
この光触媒担持光ファイバの製造装置は、前記光ファイバ素線を前記穴から前記貯留槽内に挿入することにより前記光触媒を含む溶液に接触させることが好ましい。
本発明の光触媒担持光ファイバの製造方法によれば、光ファイバ母材を加熱して軟化させる工程と、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸すると共に、この光ファイバ素線の表面に粘度調整された光触媒を含む溶液を用いて光触媒層を形成する工程とを有するので、一つの工程で光ファイバの紡糸と該光ファイバの表面への光触媒の担持を同時に行うことができ、工程の短縮、製造コストの低減、大量生産を図ることができる。
本発明の光触媒担持光ファイバによれば、本発明の光触媒担持光ファイバの製造方法により得られたので、製造工程が短く、しかも安価な光触媒担持光ファイバを大量に提供することができる。
本発明の汚染物質分解方法によれば、光ファイバ素線の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持光ファイバを用いて汚染物質を分解するので、汚染物質を簡単な構成の装置を用いて容易に分解することができる。
本発明の光触媒担持光ファイバの製造装置によれば、光ファイバ母材を加熱して軟化させる素材加熱手段と、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸する紡糸手段と、この紡糸されつつある光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成する光触媒層形成手段とを備えたので、光触媒担持光ファイバを、短い工程で、しかも安い製造コストで製造することができる。
本発明の光触媒担持光ファイバの製造方法と光触媒担持光ファイバ及び汚染物質分解方法並びに光触媒担持光ファイバの製造装置の各実施の形態について説明する。なお、これらの実施の形態は、本発明の趣旨をより理解し易いように具体的に説明したものであり、本発明は、これらの実施の形態に限定されない。
「第1の実施形態」
図1は、本発明の第1の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置を示す概略構成図、図2は同製造装置のダイス(貯留槽)を示す断面図であり、図において、符号1は円柱状のガラスからなる光ファイバ母材、2は光ファイバ母材1をガラス溶融温度以上に加熱して軟化させる光ファイバ母材加熱用ヒータ(素材加熱手段)、3は軟化した光ファイバ母材1から下方に延伸しファイバ化(紡糸)して光ファイバ素線4とし該光ファイバ素線4を巻き取る巻き取りボビン(紡糸手段)、5は紡糸されつつある光ファイバ素線4の表面に光触媒層を形成する光触媒層形成装置(光触媒層形成手段)、6はこの光触媒層が形成された光ファイバ素線4の表面に再度光触媒層を形成する光触媒層形成装置(光触媒層形成手段)である。
光触媒層形成装置5は、紡糸されつつある光ファイバ素線4の表面に光触媒コーティング液(光触媒を含む溶液)11を塗布し、この溶液を加熱するためのもので、光ファイバ素線4のパスライン上に配置され光触媒コーティング液11を貯留しかつ底部に光触媒コーティング液11を通過する光ファイバ素線4を挿通する穴12が形成されたダイス(貯留槽)13と、このダイス13の下方に同軸的に設けられて光ファイバ素線4の表面に塗布された光触媒コーティング液11を加熱し光触媒層とする加熱装置(溶液加熱手段)14とにより構成されている。
光触媒層形成装置6も、光触媒層形成装置5と全く同様の構成である。
ここでは、光ファイバ素線4のパスライン上に光触媒層形成装置を2段、配置した構成としたが、光触媒層形成装置の段数は、光ファイバ素線4の表面に形成する光触媒層が所望の厚みとなるように、光触媒層形成装置の段数を3段あるいはそれ以上の段数とすることもできる。
光触媒コーティング液11は、光触媒が含まれている溶液であれば基本的にどのような溶液でもよく、例えば、直径が数十nmの酸化チタン微粒子を低融点ガラス等の無機バインダーと共に水やアルコール等の溶媒に分散させたもの、あるいは、過酸化チタンやチタンアルコキシド等の酸化チタン前駆体を低融点ガラス等の無機バインダーと共に水やアルコール等の溶媒に溶解させたもの等が用いられる。
ダイス13は、光触媒コーティング液11が重力と光ファイバ素線4との摩擦力のみで送り出されるオープンダイス、あるいは、光触媒コーティング液11を適当な圧力で加圧し、最適なコーティング膜厚を得るのに必要な量の光触媒コーティング液11を送り出す加圧ダイスのいずれを用いてもよい。加圧ダイスを用いる場合、用いるガスは、光触媒コーティング液11を変質させないガスであれば特に制限はないが、窒素ガス、アルゴンガス等の不活性ガスが好ましく、経済性の点から窒素ガスがより好ましい。
ダイス13の穴12の径は、例えば、直径が125μmの石英ガラス製の光ファイバ素線4の表面に光触媒コーティング液11をコーティングする場合、穴12と光ファイバ素線4のクリアランス(Δt)を15μm〜100μmとすることが望ましい。なぜならば、クリアランス(Δt)が100μmを超えると、コーティング時の光ファイバ素線4のぶれが大きくなるために、穴12の中心軸に対する光ファイバ素線4の偏心度合いが大きくなり、均一な膜厚の光触媒層が得られなくなるからであり、また、クリアランス(Δt)が15μm未満であると、穴12に光ファイバ素線4が詰まってしまい、連続コーティングができなくなるからである。
加熱装置14は、コーティングされた光触媒コーティング液11を所定時間の範囲で十分に乾燥することができるものであれば特に制限はなく、例えば、石英ガラス管等からなる乾燥チャンバの周囲にカーボンヒータ、赤外線ヒータ、抵抗線ヒータ等を巻き付け、あるいは配置した構造の加熱装置を用いることができる。
特に、石英ガラス管等の管状体を用いた場合、オンライン稼働が可能になることから好ましい。
また、この加熱装置14内の雰囲気及び温度は、用いられる光触媒コーティング液11により異なるが、例えば、直径が数十nmの酸化チタン微粒子を低融点ガラス等の無機バインダーと共に水系溶媒に分散させた光触媒コーティング液の場合では、開放系の大気中、80℃〜100℃の温度範囲が好ましい。温度が100℃を超えると、光触媒コーティング液11が沸騰する虞があるために光ファイバ素線4への密着性が低い膜となる虞があり、その結果、膜の強度が低下し、酸化チタン粒子が剥がれる等の不具合が生じる虞があるからであり、また、温度が80℃未満であると、乾燥時間を長く取る必要があり、特にオンラインにおいてはコーティング工程に支障をきたすからである。
また、過酸化チタンやチタンアルコキシド等の酸化チタン前駆体を含む溶液の場合、これらの酸化チタン前駆体の脱水反応等が効率よく進むように、加熱装置14内の雰囲気及び温度を設定する必要がある。雰囲気及び温度を酸化チタン前駆体に合わせて設定することにより、所望のコーティング膜厚が得られる。
このコーティング膜厚は、光触媒としての重要な要因の一つである。
膜厚は、光触媒層形成装置の段数、すなわちダイス13の段数、ダイス13を通過する際の光ファイバ素線4の速度、光触媒コーティング液11の粘度を調整することにより、制御することができる。
例えば、純粋な酸化チタン微粒子を光触媒として用いた光触媒担持光ファイバにより汚染物質を分解する場合、光ファイバ素線4内を導波した励起光が光触媒層の外面で汚染物質に作用するには、光触媒層の膜厚は1.0μm〜3.0μmが好ましい。1.0μm未満では、汚染物質の分解力が低下するからであり、また、3.0μmを超えると、光触媒層内にて発生した電子及びホールが光触媒層の外面まで効率よく到達して汚染物質に作用することができないからである。
ダイス13の数は、1個〜6個が好ましい。ダイス13の数を増加させると、光触媒層の層数が増加するが、7層以上とすると光触媒層全体の膜強度が低下し、しかも、製造コストが上昇するため好ましくない。
ダイス13を通過する際の光ファイバ素線4の速度は、3m/秒〜20m/秒が好ましい。速度が20m/秒を超えると、加熱装置14内に滞留する時間が短すぎて光触媒コーティング液11を十分に乾燥、固化することができず、また、速度が3m/秒未満では、遅すぎるために生産性が低下し、非効率的であるからである。
光触媒コーティング液11の粘度は、例えば、穴12と光ファイバ素線4のクリアランス(Δt)を15μm〜100μmとした場合、0.1Pa・s〜10Pa・sが好ましい。
粘度が0.1Pa・s未満では、ダイス13と光ファイバ素線4との間から光触媒コーティング液11が漏れ出してしまい、均一な膜厚のコーティングが得られないからであり、また、粘度が10Pa・sを超えると、ダイス13の穴12から光触媒コーティング液11をスムーズに送り出すことができず、光ファイバ素線4の長手方向に厚みむらや断線のある光触媒層コーティング膜が形成させてしまうからである。
光触媒コーティング液11の粘度は、温度により大きく変化するので、ダイス13に保温装置等を設けてダイス13の温度を所定の温度に保持することが望ましい。
また、光触媒コーティング液11の粘度が上記の範囲にない場合には、溶媒により希釈するか、増粘剤を添加する等して粘度を調整すればよい。
この光触媒担持光ファイバの製造装置を用いて、光ファイバ素線4の表面に光触媒層を形成した光触媒担持光ファイバを作製するには、まず、石英系ガラスを主成分とする光ファイバ母材1を加熱装置2内に収容し、窒素ガス、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス雰囲気中で、その下端部分を約2000℃に加熱し、外径が125μmの光ファイバ素線4を紡糸する。
続いて、この光ファイバ素線4を光触媒層形成装置5のダイス13内に挿通させ、穴12より取り出す。この間に、ダイス13内に貯留された光触媒コーティング液11が光ファイバ素線4の表面に塗布される。
その後、この光ファイバ素線4を加熱装置14内を通過させ、表面に塗布された光触媒コーティング液11を加熱、固化させる。これにより、光ファイバ素線4の表面に光触媒層が形成される。
続いて、この光ファイバ素線4を光触媒層形成装置6のダイス13内に挿通させ、その後、加熱装置14内を通過させることにより、光ファイバ素線4の表面の光触媒層上に、再度光触媒層を形成する。これにより、光ファイバ素線4の表面には、2層構造の光触媒層が形成されることとなる。なお、光触媒層の厚みをさらに増加させる必要がある場合には、この光触媒層の形成工程を再度繰り返せばよい。
表面に2層構造の光触媒層が形成された光ファイバ素線4は、巻き取りボビン3により巻き取られ、保管される。
なお、この光ファイバ素線4を製造する際に、巻き取りボビン3のリールの巻き径を大きくする等して光ファイバ素線4が破損しない様に工夫した保管をし、その後、この光ファイバ素線4を送り出し、その表面に上記の方法により光触媒層を形成することとしてもよい。
上記の方法で作製された光触媒担持光ファイバは、光ファイバ素線4の表面に連続的に光触媒層が形成されるので、膜厚が均一な光触媒層を容易に形成することができ、光触媒機能に優れたものとなっている。
次に、この光触媒担持光ファイバを用いて汚染物質を分解する方法について説明する。
まず、この光触媒担持光ファイバを適当な長さに切断し、得られた複数本の光触媒担持光ファイバを束ねてバンドルとする。次いで、このバンドルを汚染物質中にて湾曲させ、発光ダイオード(LED)や紫外線ランプ等の光源を用いて、このバンドルを構成する各光触媒担持光ファイバの一端から可視光線や紫外線を入射させ、この可視光線や紫外線の一部を各光触媒担持光ファイバの外方へ漏れ出させ、この漏れた光により光触媒担持光ファイバに担持された光触媒を活性化させ、この活性化された光触媒により前記汚染物質を分解する。
この場合、光触媒担持光ファイバの径方向に適当な屈折率分布を持たせ、この光触媒担持光ファイバを曲げてやることにより、所望の漏れ光量で光触媒を励起することもできる。
本発明の光触媒担持光ファイバの製造方法は、例えば、光ファイバ素線4の表面に半導体層を形成し、この光ファイバを曲げてやることにより、漏れた光により半導体層の特性が変化する半導体担持光ファイバ等を製造する際にも好適に用いられる。
「第2の実施形態」
図3は、本発明の第2の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置の減圧ダイス(貯留槽)を示す断面図であり、本実施形態の減圧ダイス21が第1の実施形態のダイス13と異なる点は、槽内をニップル22及びシール材23を用いて密閉すると共に、ロータリーポンプや水流式アスピレータ等からなる減圧装置24を用いて槽内を減圧した点である。
光触媒コーティング液11として、過酸化チタンやチタンアルコキシド等の酸化チタン前駆体を低融点ガラス等の無機バインダーと共に水やアルコール等の溶媒に溶解させたものを用いた場合、この溶液の濃度やpH等がバランスの取れた範囲に微妙に調整してあるので、この溶液の粘度を溶媒による希釈や増粘剤の添加により調整することができない。
また、酸化チタン微粒子を低融点ガラス等の無機バインダーと共に水やアルコール等の溶媒に分散させたコーティング液の場合も、粒子の分散性を保つためにpHや濃度の管理が重要であり、多くの場合、粘度を調整することができない。
この様な場合においても、減圧ダイス21内の光触媒コーティング液11の液量、減圧ダイス21を通過する際の光ファイバ素線4の速度、穴12と光ファイバ素線4のクリアランス(Δt)により減圧量を調整することで、光ファイバ素線4の表面に液漏れすることなく光触媒コーティング液11を塗布することができる。
「第3の実施形態」
図4は、本発明の第3の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置を示す概略構成図、図5は同製造装置のポット(貯留槽)を示す断面図であり、本実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置が第1の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置と異なる点は、上から下に向かって進んでいく光ファイバ素線4をプーリー31、31により鉛直方向に反転させ、ポット(貯留槽)32に貯留された光触媒コーティング液11に下方に形成された穴33から光ファイバ素線4を挿通させることにより、光ファイバ素線4の表面に光触媒コーティング液11を塗布した点である。
この場合、光触媒コーティング液11の塗布はディップコーティングとなるために、光ファイバ素線4の表面に、ダイス13を用いた場合と同様に光触媒コーティング液11を塗布することができる。
なお、プーリー31、31は、光ファイバ素線4を損傷しないように、光ファイバ素線4との接触面に鏡面加工を施したり、あるいは、接触面にセラミックコーティングを施したり等を行うことが望ましい。
「第4の実施形態」
図6は、本発明の第4の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置を示す概略構成図であり、本実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置が第3の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置と異なる点は、ポット32の替わりに貯留槽41を備え、この貯留槽41内に貯留された光触媒コーティング液11にプーリー31、31により水平方向とされた光ファイバ素線4の一部分を浸漬することにより、光ファイバ素線4の表面に光触媒コーティング液11を塗布した点である。
この光触媒担持光ファイバの製造装置においても、第3の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置と全く同様に、光ファイバ素線4の表面に光触媒コーティング液11を塗布することができる。
本発明について、実施例及び比較例により具体的に説明するが、これらの実施例は、本発明をより理解するために具体的になされたものであり、本発明は、これらの実施例に限定されない。
(実施例1)
図1の光触媒担持光ファイバの製造装置を用いて光触媒担持光ファイバを作製した。
ダイス13としては、オープンダイスを用い、パスライン中に2個配置した。加熱装置14としては、石英管を炉心管とした電気炉を用いた。また、光触媒コーティング液11としては、市販されている水系の光触媒コーティング液を粘度調整したものを用い、粘度を1.0Pa・sとした。また、炉心管内の温度を光触媒コーティング液11に合わせて95℃とし、ダイス13を通過する際の光ファイバ素線4の速度を10m/分とし、穴12と光ファイバ素線4のクリアランス(Δt)を40μmとした。
得られた光触媒担持光ファイバは、巻き取りボビン3により巻き取ることとした。
光ファイバ素線4に光触媒コーティング液11を塗布した際に、ダイス13と光ファイバ素線4との隙間からの液ダレは無く、液の詰まりも無かった。
得られた光触媒層を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、膜厚は1.3μmであり、巻き取りボビン3による剥離も無く、均一な光触媒層が得られた。
この光触媒担持光ファイバは、従来の光ファイバ素線の表面にコーティングされた有機樹脂を剥離した後、ディップコーティングにより該光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成したものと比較して、製造工程が大幅に短縮され、作業時間の短縮、製造コストの削減を図ることができた。
(比較例1)
図1の光触媒担持光ファイバの製造装置を用いて光触媒担持光ファイバを作製した。
ダイス13としては、オープンダイスを用い、パスライン中に2個配置した。加熱装置14としては、石英管を炉心管とした電気炉を用いた。また、光触媒コーティング液11としては、市販されている水系の光触媒コーティング液を粘度調整せずにそのまま用いた。この光触媒コーティング液の粘度は0.001Pa・sであった。また、炉心管内の温度を光触媒コーティング液に合わせて90℃とし、ダイス13を通過する際の光ファイバ素線4の速度を10m/分とし、穴12と光ファイバ素線4のクリアランス(Δt)を40μmとした。
得られた光触媒担持光ファイバは、巻き取りボビン3により巻き取ることとした。
光ファイバ素線4に光触媒コーティング液11を塗布した際に、光触媒コーティング液11がダイス13と光ファイバ素線4との隙間から流れ出し、効率よくコーティングを行うことができなかった。
得られた光触媒層を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、光ファイバ素線4にコーティングされているところと、されていないところがあり、膜厚は0.1μm以下であった。また、巻き取りボビン3による巻き取り時に、光触媒層に剥離が生じており、剥がれ落ちている箇所もあった。
(実施例2)
図4の光触媒担持光ファイバの製造装置を用いて光触媒担持光ファイバを作製した。
ポット32をパスライン中に4個配置し、それぞれの出口側に加熱装置14を配置した。加熱装置14としては、石英管を炉心管とした電気炉を用いた。また、光触媒コーティング液11としては、市販されている水系の光触媒コーティング液を粘度調整せずにそのまま用いた。この光触媒コーティング液の粘度は0.001Pa・sであった。また、炉心管内の温度を光触媒コーティング液11に合わせて90℃とし、ポット32を通過する際の光ファイバ素線4の速度を10m/分とし、ポット32の穴と光ファイバ素線4のクリアランス(Δt)を40μmとした。
得られた光触媒担持光ファイバは、巻き取りボビン3により巻き取ることとした。
得られた光触媒層を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、膜厚は1.6μmであり、巻き取りボビン3による剥離も無く、均一な光触媒層が得られた。
この光触媒担持光ファイバは、従来の光ファイバ素線の表面にコーティングされた有機樹脂を剥離した後、ディップコーティングにより該光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成したものと比較して、製造工程が大幅に短縮され、作業時間の短縮、製造コストの削減を図ることができた。
(実施例3)
実施例1で作製した光触媒担持光ファイバを巻き取りボビン3から送り出し、2mの長さで180本切り出した。切断面は光ファイバ切断器具を用いてミラー面とした。
これらの光触媒担持光ファイバの端面を揃え、束ねてバンドルとし、このバンドルに曲率半径60mm×6ターンの曲げを加え、濃度が10μmol/Lのメチレンブルー水溶液150ml中に沈めた。
この光触媒担持光ファイバに用いられている光ファイバ素線4は、コアの部分の屈折率分布を適当に設計することにより、曲率半径60mmの曲げ加工を施した場合に、コアを導光する光が1m当たり70%ずつ外部へ漏れる構造とした。
その後、高圧水銀灯を光源として、このバンドルを構成する各光触媒担持光ファイバの一端から励起光を180分間入射させ、この光の一部を各光触媒担持光ファイバの外方へ漏れ出させ、この漏れた光により光触媒担持光ファイバに担持された光触媒を活性化させ、メチレンブルーの分解を行った。
メチレンブルーの分解の評価は、メチレンブルー水溶液の664nmの波長の光に対する透過率を測定することにより行った。
その結果、光照射前は、メチレンブルーの吸収波長域の透過率が18%であったのに対し、光照射後では、同透過率は98%になっており、メチレンブルーの大半を分解することができ、優れた光触媒性能を有することが確認された。
(比較例2)
比較例1で作製した光触媒担持光ファイバを巻き取りボビン3から送り出し、2mの長さで180本切り出した。切断面は光ファイバ切断器具を用いてミラー面とした。
これらの光触媒担持光ファイバの端面を揃え、束ねてバンドルとし、このバンドルに曲率半径60mm×6ターンの曲げを加え、濃度が10μmol/Lのメチレンブルー水溶液150ml中に沈めた。
この光触媒担持光ファイバに用いられている光ファイバ素線4は、コアの部分の屈折率分布を適当に設計することにより、曲率半径60mmの曲げ加工を施した場合に、コアを導光する光が1m当たり70%ずつ外部へ漏れる構造とした。
その後、実施例3と同様に、高圧水銀灯を光源として、このバンドルを構成する各光触媒担持光ファイバの一端から励起光を180分間入射させ、メチレンブルーの分解を行った。
メチレンブルーの分解の評価は、メチレンブルー水溶液の664nmの波長の光に対する透過率を測定することにより行った。
その結果、光照射前は、メチレンブルーの吸収波長域の透過率が18%であり、光照射180分後においても同透過率は29%であり、光触媒によるメチレンブルーの分解は生じているものの、分解速度が著しく遅く、工業的に利用することができるレベルではなかった。
(実施例4)
図3の減圧ダイス21を備えた光触媒担持光ファイバの製造装置を用いて光触媒担持光ファイバを作製した。
減圧ダイス21をパスライン中に2個配置し、それぞれの出口側に加熱装置14を配置した。加熱装置14としては、石英管を炉心管とした電気炉を用いた。また、減圧装置24としては、小型ロータリーポンプとニードルバルブを組み合わせた装置を用い、減圧ダイス21内の圧力を調整することができるようにした。
光触媒コーティング液11としては、市販されている水系の光触媒コーティング液を粘度調整せずにそのまま用いた。この光触媒コーティング液の粘度は0.001Pa・sであった。また、炉心管内の温度を光触媒コーティング液11に合わせて90℃とし、減圧ダイス21を通過する際の光ファイバ素線4の速度を10m/分とし、減圧ダイス21の内部の圧力を大気圧より100mmHg低くなるように調整した。また、穴12と光ファイバ素線4のクリアランス(Δt)を40μmとした。
得られた光触媒担持光ファイバは、巻き取りボビン3により巻き取ることとした。
光ファイバ素線4に光触媒コーティング液11を塗布した際に、減圧ダイス21と光ファイバ素線4との隙間からの液ダレは無く、液の詰まりも無かった。
得られた光触媒層を走査型電子顕微鏡(SEM)で観察したところ、膜厚は1.2μmであり、巻き取りボビン3による剥離も無く、均一な光触媒層が得られた。
この光触媒担持光ファイバは、従来の光ファイバ素線の表面にコーティングされた有機樹脂を剥離した後、ディップコーティングにより該光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成したものと比較して、製造工程が大幅に短縮され、作業時間の短縮、製造コストの削減を図ることができた。
本発明の光触媒担持光ファイバの製造方法と光触媒担持光ファイバ及び汚染物質分解方法並びに光触媒担持光ファイバの製造装置では、光ファイバを製造すると同時に、その表面に光触媒を担持させることができるので、光触媒担持光ファイバを低価格にて大量に供給することができ、特に、環境保全の点で今後注目される汚染物質を分解する際に、威力を発揮することが大いに期待されるものである。
本発明の第1の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置のダイスを示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置の減圧ダイスを示す断面図である。 本発明の第3の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置を示す概略構成図である。 本発明の第3の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置のポットを示す断面図である。 本発明の第4の実施形態の光触媒担持光ファイバの製造装置を示す概略構成図である。
符号の説明
1…光ファイバ母材、2…光ファイバ母材加熱用ヒータ、3…巻き取りボビン、4…光ファイバ素線、5、6…光触媒層形成装置、11…光触媒コーティング液、12…穴、13…ダイス、14…加熱装置、21…減圧ダイス、22…ニップル、23…シール材、24…減圧装置、31…プーリー、32…ポット、33…穴、41…貯留槽。

Claims (6)

  1. 光ファイバ素線の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持光ファイバの製造方法であって、
    光ファイバ母材を加熱して軟化させる工程と、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸すると共に、粘度調整された光触媒を含み、大気圧よりも低い圧力が掛けられた溶液を用いて、この光ファイバ素線の表面に膜厚が1.2〜1.6μmの光触媒層を形成する工程とを有することを特徴とする光触媒担持光ファイバの製造方法。
  2. 前記光ファイバ素線の表面に粘度調整された光触媒を含む溶液を塗布し、次いで、この溶液を加熱し、この光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成することを特徴とする請求項1記載の光触媒担持光ファイバの製造方法。
  3. 前記光ファイバ素線を粘度調整された光触媒を含む溶液に浸漬し、次いで、この光ファイバ素線の表面に付着した溶液を加熱し、この光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成することを特徴とする請求項1記載の光触媒担持光ファイバの製造方法。
  4. 前記溶液の粘度は、0.1Pa・s〜10Pa・sであることを特徴とする請求項2または3記載の光触媒担持光ファイバの製造方法。
  5. 光ファイバ素線の表面に光触媒を担持してなる光触媒担持光ファイバの製造装置であって、
    光ファイバ母材を加熱して軟化させる素材加熱手段と、この軟化した光ファイバ母材から光ファイバ素線を紡糸する紡糸手段と、この紡糸されつつある光ファイバ素線の表面に光触媒層を形成する光触媒層形成手段とを備えてなり、
    前記光触媒層形成手段は、紡糸されつつある光ファイバ素線の表面に光触媒を含む溶液を塗布する塗布手段と、この塗布された溶液を加熱し光触媒層とする溶液加熱手段とを備え、
    前記塗布手段は、前記光触媒を含む溶液を貯留しかつ底部に前記溶液を通過する光ファイバ素線を挿通する穴が形成された貯留槽を備えてなり、
    前記貯留槽には、この槽内の圧力を減圧する減圧手段を設けてなることを特徴とする光触媒担持光ファイバの製造装置。
  6. 前記光ファイバ素線を前記穴から前記貯留槽内に挿入することにより前記光触媒を含む溶液に接触させることを特徴とする請求項記載の光触媒担持光ファイバの製造装置。
JP2004011930A 2004-01-20 2004-01-20 光触媒担持光ファイバの製造方法及び光触媒担持光ファイバの製造装置 Expired - Fee Related JP4536385B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011930A JP4536385B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 光触媒担持光ファイバの製造方法及び光触媒担持光ファイバの製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004011930A JP4536385B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 光触媒担持光ファイバの製造方法及び光触媒担持光ファイバの製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005206394A JP2005206394A (ja) 2005-08-04
JP4536385B2 true JP4536385B2 (ja) 2010-09-01

Family

ID=34898468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004011930A Expired - Fee Related JP4536385B2 (ja) 2004-01-20 2004-01-20 光触媒担持光ファイバの製造方法及び光触媒担持光ファイバの製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4536385B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063979A (ja) * 2008-09-09 2010-03-25 Totoku Electric Co Ltd 光触媒ファイバーの製造方法
JP5466248B2 (ja) * 2012-01-27 2014-04-09 信越石英株式会社 繊維状光触媒体の製造方法
GB201700936D0 (en) 2017-01-19 2017-03-08 Univ Bath Optical fibre apparatus and method

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3258023B2 (ja) * 1994-10-31 2002-02-18 財団法人神奈川科学技術アカデミー 酸化チタン光触媒構造体及びその製造方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61168555A (ja) * 1985-01-23 1986-07-30 Dainichi Nippon Cables Ltd 光フアイバの製造方法
JPH03103342A (ja) * 1990-04-19 1991-04-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバの被覆方法
JPH06191900A (ja) * 1992-12-22 1994-07-12 Fujikura Ltd 光ファイバの樹脂被覆装置及びその方法
JPH1071322A (ja) * 1996-08-30 1998-03-17 Seiwa Denki Kk 光触媒反応ファイバ及び光触媒反応装置
JPH11290701A (ja) * 1998-04-10 1999-10-26 Sumitomo Electric Ind Ltd 光触媒担持部材および光触媒フィルタ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3258023B2 (ja) * 1994-10-31 2002-02-18 財団法人神奈川科学技術アカデミー 酸化チタン光触媒構造体及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005206394A (ja) 2005-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8277742B2 (en) Method of fabrication visible light absorbed TiO2/CNT photocatalysts and photocatalytic filters
FI77217B (fi) Foerfarande foer framstaellning av en polarisationsbevarande optisk fiber.
Crisp et al. Preparation of nanoparticle coatings on surfaces of complex geometry
US4486212A (en) Devitrification resistant flame hydrolysis process
US7295740B2 (en) High air fraction photonic band gap fibers
US8464556B2 (en) Microstructured optical fibers and methods
JP2019064914A (ja) 高温ロード工程による微細構造ファイバの寿命延長および性能改善
KR20090027744A (ko) 미세구조 전송 광섬유
KR20170099965A (ko) 광결정 섬유, 이의 제조방법 및 초연속 광원
JP2002519285A (ja) 希土類金属をドープした光ファイバープレフォームを製造する方法および装置
JPH0915464A (ja) シングルモード光伝送ファイバ及びその製造方法
JPWO2015107931A1 (ja) 光ファイバ母材の製造方法および光ファイバの製造方法
JP4536385B2 (ja) 光触媒担持光ファイバの製造方法及び光触媒担持光ファイバの製造装置
CN114415287B (zh) 一种阻氢涂碳光纤光栅串及其制备方法和制备装置
WO2012114720A1 (ja) 光反応器及びその製造方法
Haibin et al. Sol-gel co-assembly of hollow cylindrical inverse opals and inverse opal columns
CN107848865B (zh) 制造用于具有低的衰减损失的光纤的预制件的方法
EP0100174A1 (en) Method of making glass optical fiber
CN106495213B (zh) 一种TiO2透明自支撑膜及其制备方法和应用
Fan et al. Mesoporous silica enriched PbS quantum dots for optical fiber amplifiers
CN112295520A (zh) 一种光催化降解反应系统及其制备方法
JP2001066440A (ja) バンドル状ファイバの製造方法、光触媒フィルタおよびそれを用いたガス処理装置
JP4459858B2 (ja) 光ファイバ素線の製造方法および光ファイバ素線の製造装置
US20040118164A1 (en) Method for heat treating a glass article
RU2010775C1 (ru) Способ изготовления заготовок для активированных волоконных световодов

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090515

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100401

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100608

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100616

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130625

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees