JP4535903B2 - ポリウレタンフォーム製品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリウレタンフォームをコアとするポリウレタンフォーム製品及びその製造方法に関する。
ポリウレタンフォーム製品の製造方法の一つとして、型の成形面に離型材を吹き付けた上で着色塗料を塗布し、そこにポリウレタン発泡原料を流し込み発泡させる、いわゆるモールドコート成形法が知られている(特許文献1)。
特開2004−323863公報
しかし、このモールドコート法では、塗膜の表面にブツブツ状又はムラ状の欠陥ができることがあった。これは、剥離剤が必ずしも均一に付かず、剥離剤の不十分なところ又は過剰なところに着色塗料が接するためと考えられる。また、離型時にポリウレタンフォームコアの表面部分又は塗膜が成形面に付着して製品から剥がれるとか、製造後にコア表面部分又は塗膜がむき出しになるため傷付きやすいとか、コアや塗膜の吸水性によって製品の表面が汚れやすいとかといった問題もあった。また、製品使用の際に塗膜が剥がれ落ちて衣服等が汚れるといった問題もありうる。
そこで、本発明は、ポリウレタンフォームコアの表面部分又はその塗膜がフィルムにより覆われて保護され、塗膜の表面欠陥が生じにくく、離型時にはコア表面部分及び塗膜が剥がれにくく、製造後には製品表面が傷付きにくく且つ汚れにくいポリウレタンフォーム製品を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は次の手段のうち(3)を採ったものである。
(1)型の成形面に透明なフィルムを吸着させる表皮形成工程と、前記フィルムの内面に着色塗料を塗布して乾燥させ塗膜を形成する塗膜形成工程と、前記成形面にて形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料を流し込み発泡させポリウレタンフォームコアを成形するコア形成工程とを含むポリウレタンフォーム製品の製造方法。
(2)第一の熱融着性のフィルムの主要部を第一型の成形面に吸着させ且つ周辺部を第一型の合わせ面に当てるとともに、第二の熱融着性のフィルムの主要部を第二型の成形面に吸着させ且つ周辺部を第二型の合わせ面に当てる表皮形成工程と、第一型と第二型とを型閉じし、両型の合わせ面間に両フィルムの周辺部を挟むとともに、両型の成形面間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料を流し込んで発泡させポリウレタンフォームコアを成形するコア形成工程と、第一型と第二型との少なくとも一方の合わせ面近傍内部に設けた加熱装置により両フィルムの周辺部を少なくとも主要部の周縁部位において熱融着する表皮融着工程と、第一型と第二型とを型開きし、両フィルムの周辺部の余剰部を切除する切除工程とを含むポリウレタンフォーム製品の製造方法。前記コア形成工程において、前記第一型と第二型とを型閉じすることとと、前記キャビティにポリウレタン発泡原料を流し込むこととは、どちらが先でもよい(以下、同じ。)。
(3)第一の熱融着性のフィルムの主要部を第一型の成形面に吸着させ且つ周辺部を第一型の合わせ面に当てるとともに、第二の熱融着性のフィルムの主要部を第二型の成形面に吸着させ且つ周辺部を第二型の合わせ面に当てる表皮形成工程と、第一型と第二型との少なくとも一方の前記フィルムの内面に着色塗料を塗布して乾燥させ塗膜を形成する塗膜形成工程と、第一型と第二型とを型閉じし、両型の合わせ面間に両フィルムの周辺部を挟むとともに、両型の成形面間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料を流し込んで発泡させポリウレタンフォームコアを成形するコア形成工程と、第一型と第二型との少なくとも一方の合わせ面近傍内部に設けた加熱装置により両フィルムの周辺部を少なくとも主要部の周縁部位において熱融着する表皮融着工程と、第一型と第二型とを型開きし、両フィルムの周辺部の余剰部を切除する切除工程とを含むポリウレタンフォーム製品の製造方法。但し、前記塗膜形成工程において、着色塗料を塗布するフィルムには透明のものを使用する。
前記(1)のコア形成工程において、予め前記型にインサート部品をセットし、該インサート部品と前記成形面との間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料を流し込み発泡させポリウレタンフォームコアを成形すると同時に、該ポリウレタンフォームコアとインサート部品とを接着させてもよい。
前記の各手段における型は、フィルムを成形面に吸着させるための減圧吸引装置を備え、さらに(2)(3)の手段においては、前記加熱装置を備えているが、その他、型温を調節するための温調装置、フィルムの熱融着周囲部の食い切り装置等を備えていることが好ましい。
(4)ポリウレタンフォームコアと、前記ポリウレタンフォームコアの表面の一部又は全部に形成された着色塗膜と、該ポリウレタンフォームコア及び塗膜を全周的に囲い込んで覆うように設けられたフィルムよりなる表皮とからなるポリウレタンフォーム製品。
以上の各手段において、熱融着性のフィルムの材質は、加熱して融着するものであれば特に限定されず、軟質の熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー等を例示できるが、他層との接合性、耐久性、伸び、感触等の点から好ましくはTPU(ポリウレタン系熱可塑性エラストマー)である。透明なフィルムとは、無色透明のフィルムみならず、着色透明又は半透明のフィルムを含む意味であり、透かして先がある程度視認できるものであればよい(以下、同じ。)。フィルムの厚みは、特に限定されないが、30〜100μmが好ましい。また、フィルムは、予加熱して真空成形する時に300〜600%の伸び率があるものが好ましい。
また、着色塗料は、特に限定されず、水溶性でも有機溶剤系でもよいが、他層の接合性等の点から好ましくはポリウレタン系塗料(2液性でも1液性でもよい)である。また、塗膜の厚さは、特に限定されないが、5〜50μmが好ましく、5〜10μmがより好ましい。着色塗料を塗布するフィルムの表面温度は40〜50℃であることが好ましい。
前記ポリウレタンフォーム発泡原料は、特に限定されないが、好ましくは軟質フォーム系又は半硬質フォーム系のポリウレタン原料である。
本発明のポリウレタンフォーム製品の用途(具体的製品)としては、特に限定されないが、好ましくは、防水性が要求される場所や汚れの付きやすい場所で使用される機器・装置・物品類に付帯の製品であり、その幾つかを以下に例示する。
(1)医療機器類付帯の製品:手術台用クッションマット、手術台用まくら、注射台用腕まくら、血圧・脈拍測定用腕まくら、手術時の背当・腰当て・特殊クッション類など
(2)理容機器類付帯の製品:理容椅子のクッション、洗髪用まくらなど
(3)介護用製品:寝具用クッションマット、骨折部当接パッドなど
(4)トイレ器具付帯の製品:便座用パッドなど
(5)水や汚れの付きやすい場所(台所、浴室、工業用機械器具類周囲など)用の家具類・椅子・テーブル等に付帯の成形部品
(6)汚れの付きやすい工業用機械器具類に付帯の製品
(7)農耕具類に付帯の成形部品
(8)寒冷地利用の諸器具類に付帯の成形部品
(9)スポーツ用の防護製品:レガーズ、肩パッド、膝パッドなど
本発明によれば、ポリウレタンフォームコアの表面部分又はその塗膜がフィルムにより覆われて保護され、表面欠陥が生じにくくなり、離型時には該表面部分及び塗膜が剥がれにくくなり、製造後においては製品表面が傷付きにくく且つ汚れにくくなる、という優れた効果を奏する。
まず、(1)表皮形成工程で、第一のTPU製のフィルムF1の主要部を第一型41の成形面43aに吸着させ且つ周辺部を第一型の合わせ面44aに当てるとともに、第二のTPU製のフィルムF2の主要部を第二型の成形面43bに吸着させ且つ周辺部を第二型42の合わせ面44bに当てる。次に、(2)塗膜形成工程で、第一型41と第二型42との少なくとも一方のフィルムの内面にポリウレタン系の着色塗料Pを塗布して乾燥させ塗膜52を形成する。その次に、(3)コア形成工程で、第一型41と第二型42とを型閉じし、両型の合わせ面間に両フィルムF1、F2の周辺部を挟むとともに、両型11、12の成形面間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料を流し込んで発泡させポリウレタンフォームコア51を成形する。更にその次に、(4)表皮融着工程で、第一型41と第二型42との少なくとも一方の合わせ面44近傍内部に設けた加熱装置47により両フィルムF1、F2の周辺部を少なくとも主要部の周縁部位において熱融着する。そして、最後に(5)切除工程で、第一型41と第二型42とを型開きし、両フィルムF1、F2の周辺部の余剰部を切除する。
本実施例で使用する図1aに示す成形型10は、2つ割り構造の型であって、上型となる第一型11と下型となる第二型12とから構成されている。両型11、12はポリウレタンフォーム製品20の表面形状を形成する成形面13を備えており、型を閉じた際には該成形面13によってキャビティが形成される。第一型11は平板状であり、平らな成形面13aを備えている。一方、第二型12は上面が開口した箱形状をしており、上面から下方に凹んだ成形面13bを備えている。そして、両型11、12における成形面13a、13bの周辺部分は、それぞれ合わせ面14a、14bとなっている。
また、成形型10は減圧吸引装置15と温調装置16と加熱装置17とを備えている。減圧吸引装置15は、成形するポリウレタンフォーム製品20の表皮となるフィルムF1、F2を、成形面13に真空引きして吸着させるためのもので、成形面13に開口した多数の微小な吸引孔(図示略)とこれに型内の連通孔を介して連通した型外の減圧ポンプ(図示略)とからなる。温調装置16は、型温を調節し、また、吸着されたフィルムF1、F2の温度も調節するためのもので、温水、油等の媒体を流す温調管式や電気ヒーター式のものを例示できる。加熱装置17は、フィルムF1、F2の周辺部を少なくとも主要部の周縁部位において熱融着するためのもので、第一型11と第二型12との両方の合わせ面近傍内部に設けられている。
この成形型10を用いてポリウレタンフォーム製品20を成形する本発明の成形方法を以下に説明する。該成形方法は、透明なフィルムF1、F2を成形型10に付着させる表皮形成工程と、フィルムF2に着色塗料Pを塗布する塗膜形成工程と、ポリウレタン発泡原料Uを成形型10に流し込み発泡させるコア形成工程と、これらフィルムF1、F2を熱融着させる表皮融着工程と、成形型10を型開きし両フィルムF1、F2の余剰部を切除する切除工程とを含み構成されている。それらの詳細を、順次、以下に説明する。
(表皮形成工程)
ここでは、熱融着性を備えた極薄・透明のTPUフィルム(大倉工業製の:商品名「シルクロン/ES−85」)を用いる。図1bに示すように第一型11を第二型12から開き、第一型11の成形面13aにフィルムF1を沿わせる。また、フィルムF2を予加熱装置(図示略)により予加熱して、伸び率を高めてから、フィルムF2の主要部を第二型12の凹状の成形面13bの上に被さるように位置させ、周辺部を第二型12の合わせ面14bに当てる。そして、減圧吸引装置15により真空引きを行うことにより、図1cに示すようにフィルムF2の主要部を成形面13bに吸着させ、表皮を形成する。このとき、成形面13a、13bの温度は温調装置16によって40〜50℃に保たれている。
(塗膜形成工程)
第二型12の上に真空引き圧着された状態のフィルムF2の表面に、図2dに示すように、着色塗料Pとしてポリウレタン系のアクリル塗料(モールドコート)を吹き付け塗布することによって、着色用の塗膜22を形成し任意の色に着色する。該着色は両面に施してもよいが、本実施例においては成形するポリウレタンフォーム製品20の表側となるフィルムF2にのみ施している。
(コア形成工程)
着色塗料Pの乾燥後、図2eに示すように、両型11、12の成形面13a、13b間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料Uを流し込んだ後、第一型11と第二型12とを型閉じし、両型11、12の合わせ面14a、14b間に両フィルムF1、F2の周辺部を挟み込み上下両面をクランプ保持する。そして、成形型10のキャビティ内のポリウレタン発泡原料Uを発泡させ製品のコアとなるポリウレタンフォームコア21を成形する。
(表皮融着工程)
成形型10内のポリウレタン発泡原料Uの反応終了後、図2fに示すように第二型12の内部に設けられた加熱装置17を用いて、成形面13a、bに付着している熱融着性のフィルムF1、F2の融着処理(ウェルド・セッティング)を行う。すなわち、第一型11と第二型12との合わせ面14a、b近傍内部に設けられた加熱装置17により両フィルムF1、F2の周辺部を熱融着させることにより、ポリウレタンフォームコア21及び塗膜22を両フィルムF1、F2とによって完全に囲み込む。このようにして、ポリウレタンフォームコア21の周囲にフィルムF1、F2からなる透明な表皮23を形成する。
(切除工程)
成形型10から成形品を抜き取った後、両フィルムF1、F2の余剰部を切除する。以上の工程を経た後、図2gに示す本発明のポリウレタンフォーム製品20が完成する。なお、図2gに示す該完成品は、図2fの状態から上下を反転させたものであり、着色用の塗膜22のある図2gにおける上側が本製品の表側となる。
以上の方法により製造された実施例のポリウレタンフォーム製品20は、ポリウレタンフォームコア21の表面部分及びその塗膜22がフィルムF1、F2により完全に(断面視で全周的に)囲い込まれ、覆われて保護された、一体化状態の製品である。よって、従来のモールドコート法のように塗膜が剥離剤に接しないので、塗膜22にブツブツ状又はムラ状の表面欠陥が生じにくく、離型時にはコア21表面部分又は塗膜22が剥がれにくく、製造後には製品表面が傷付きにくく且つ汚れにくいという効果が得られる。この効果を含め、主な効果を以下に列挙する。
[製造の容易化]
(a)成形製品の均一塗膜の容易化
(b)成形製品の任意色彩・意匠性の自由度向上
(c)成形製品の色別多品種少量生産対応の容易化
[表面保護]
(d)成形製品の着色塗膜保護(剥がれ・衣服汚れ等を防止)
(e)成形製品の表面強度アップ
(f)成形製品の防水性保護
(g)成形製品の表面汚れ防止
(h)成形製品の溶液類吸着阻止
(i)成形製品の着色塗膜耐寒性保持(低温持クラック発生防止)
なお、本実施例1においては、ポリウレタンフォームコア21の両側にフィルムF1、F2を付着させたが、裏側が剥き出しにならない場合等には、製品の表側となる面にのみフィルム(すなわちフィルムF2)を付着させ、裏側となる面にはフィルム(すなわちフィルムF1)を省いてもよい。この場合、上述の表皮融着工程は不要となる。
本実施例2では実施例1と同じ成形型10を使用し、その成形方法も実施例1と略同様であるが、第一型の成形面13aにフィルムF1ではなく、インサート部品Iをセットする点で相違する。よって、本実施例2の成形方法は、実施例1と同様に、表皮形成工程と、塗膜形成工程と、コア形成工程と、表皮融着工程と、切除工程とを含んで構成されている。その詳細を、実施例1との違いを中心に以下に説明する。
(表皮形成工程、塗膜形成工程)
表皮形成工程と塗膜形成工程とは、実施例1と略同様であるが、図3aに示すように、第一型11の成形面13aにフィルムF1を付着させず、その代わりに本実施例2で成形するポリウレタンフォーム製品30の一部分となるインサート部品Iをセットする。よって、第二型12には、実施例1と同様にフィルムF2を付着させその上に着色塗料Pを塗布し塗膜32を形成する。
(コア形成工程)
着色塗料Pの乾燥後、図3bに示すように、該インサート部品Iと前記成形面との間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料Uを流し込むんだ後、第一型11と第二型12とを型閉じし、両型11、12の合わせ面14a、b間にフィルムF2の周辺部を挟み込む。その後、ポリウレタンフォーム発泡原料Uを発泡させポリウレタンフォームコア31を成形する。また、それと同時に、該ポリウレタンフォームコア31とインサート部品Iとを接着させる
(表皮融着工程)
成形型10内のポリウレタン発泡原料Uの反応終了後、図3cに示すように、第二型12の内部に設けられた加熱装置17を用いて、合わせ面14a、b近傍においてフィルムF2の周辺部をインサート部品Iに融着させることにより、ポリウレタンフォームコア31及び塗膜32をインサート部品IとフィルムF2とによって全周的に囲み込む。このようにして、フィルムF2からなる透明な表皮33を形成する。
(切除工程)
成形型10から成形品を抜き取った後、フィルムF2の余剰部を切除する。以上の工程を経た後、図3dに示すインサート部品部分34を含む本実施例2のポリウレタンフォーム製品30が完成する。なお、図3dに示す該完成品は、図3cの状態から上下を反転させたものであり、塗膜22のある図3dにおける上側が本製品の表側となりインサート部品Iのある下側が裏側となっている。
このように、インサート部品等を成形工程においてキャビティ内に含ますことによって、該インサート部品等を含む多種多様なポリウレタンフォーム製品を成形することができる。また、該インサート部品をポリウレタンフォーム製品に含ました際には、該インサート部品に覆われる側の部分を、フィルムからなる表皮によって保護する必要がなくなるため、その分の手間及び材料を省くことができる。
本実施例3で使用する図4に示す成形型40は、2つ割り構造の型であって、上型となる第一型41と下型となる第二型42とから構成されている。両型41、42は本実施例3のポリウレタンフォーム製品50の型となる成形面43を備えており、型閉じした際には該成形面43によってキャビティが形成される。第一型41及び第二型42は、実施例1の第二型12と略同様である。よって、第一型41及び第二型42は、それぞれ下面及び上面が開口した箱型の形状をしており、下面から上方に及び上面から下方に凹んだ成形面43a及び43bをそれぞれ備えている。また、その他、両型41、42は、実施例1の第二型12と同様に、合わせ面44a、bと、減圧吸引装置45と、温調装置46と、加熱装置47とを備えている。
この成形型40を用いてポリウレタンフォーム製品50を成形する成形方法を以下に説明する。その成形方法は、実施例1の第二型に施す操作と略同様である。よって、実施例1と同様に、表皮形成工程と、塗膜形成工程と、コア形成工程と、表皮融着工程と、切除工程とを含んで構成されている。その詳細を、実施例1との違いを中心に以下に説明する。
(表皮形成工程、塗膜形成工程)
図4aに示すように、成形型40の第一型41を第二型42から開き、第一型41及び第二型42の双方の成形面43a、bにそれぞれ、フィルムF1、F2を沿わせる。そして、減圧吸引装置45を用いて真空引きを行うことによって、フィルムF1、F2をそれぞれ成形面43a、bに圧着させるとともに周辺部を成形型40の合わせ面44a、bに当てる。その後、双方のフィルムF1、F2の内面に、着色塗料Pを吹き付けることによって、塗膜52を形成し任意の色に着色する。
(コア形成工程)
着色塗料Pの乾燥後、図4bに示すように、両型41、42の成形面43a、b間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料Uを流し込んだ後、第一型41と第二型42とを型閉じし、両型41、42の合わせ面44a、b間に両フィルムF1、F2の周辺部を挟み込む。その後、ポリウレタンフォーム発泡原料Uを発泡させポリウレタンフォームコア51を成形する。
(表皮融着工程)
成形型40内のポリウレタン発泡原料Uの反応終了後、図4cに示すように、成形型40の内部に設けられた加熱装置47を用いて両フィルムF1、F2の周辺部を熱融着することにより、ポリウレタンフォームコア51及び塗膜52を両フィルムF1、F2とによって完全に囲み込む。このようにして、フィルムF1、F2とからなる透明な表皮53を形成する。
(切除工程)
成形型10から成形品を抜き取った後、両フィルムF1、F2の余剰部を切除する。以上の工程を経た後、図4dに示す本発明のポリウレタンフォーム製品50が完成する。
以上のような方法を用いれば、第一型41と第二型42との双方が、凹んだ成形面43a、bを備えた本実施例3の成形型40等を用いた場合においても、実施例1の成形方法と略同様にポリウレタンフォーム製品を成形することができる。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。例えば、実施例1において、フィルムF1、F2の双方にモールドコートを施すことによって両面カラーのポリウレタンフォーム製品を成形してもよいし、実施例1〜3において、着色不要時には着色塗料Pを塗布しなくてもよい。
本発明の実施例1のポリウレタンフォーム製品の製造方法を示す断面図である。 同成形方法の続きの工程を示す断面図である。 本発明の実施例2のポリウレタンフォーム製品の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施例3のポリウレタンフォーム製品の製造方法を示す断面図である。
符号の説明
10 成形型
13 成形面
20 ポリウレタンフォーム製品
21 ポリウレタンフォームコア
22 塗膜
23 表皮
41 第一型
42 第二型
43 成形面
U ポリウレタン発泡原料
P 着色塗料
F1 (第一)フィルム
F2 (第二)フィルム
I インサート部品

Claims (1)

  1. 第一の熱融着性のフィルムの主要部を第一型の成形面に吸着させ且つ周辺部を第一型の合わせ面に当てるとともに、第二の熱融着性のフィルムの主要部を第二型の成形面に吸着させ且つ周辺部を第二型の合わせ面に当てる表皮形成工程と、
    第一型と第二型との少なくとも一方の前記フィルムの内面に着色塗料を塗布して乾燥させ塗膜を形成する塗膜形成工程と、
    第一型と第二型とを型閉じし、両型の合わせ面間に両フィルムの周辺部を挟むとともに、両型の成形面間に形成されるキャビティにポリウレタン発泡原料を流し込んで発泡させポリウレタンフォームコアを成形するコア形成工程と、
    第一型と第二型との少なくとも一方の合わせ面近傍内部に設けた加熱装置により両フィルムの周辺部を少なくとも主要部の周縁部位において熱融着する表皮融着工程と、
    第一型と第二型とを型開きし、両フィルムの周辺部の余剰部を切除する切除工程と
    を含むポリウレタンフォーム製品の製造方法。
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