JP4535536B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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    • B60C15/00Tyre beads, e.g. ply turn-up or overlap
    • B60C15/06Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead
    • B60C2015/0614Flipper strips, fillers, or chafing strips and reinforcing layers for the construction of the bead characterised by features of the chafer or clinch portion, i.e. the part of the bead contacting the rim

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  • Tires In General (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気入りタイヤに関する。さらに詳しくは、高弾性のチェーファー(外層部)と低弾性のISW(インナーサイドウォール)との間にチェーファーとしての役割を備えた中間的な弾性のゴム層(内層部)を介在させることにより、ISWとチェーファーとの剥離を防止した空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、タイヤのビード部の補強構造としては、カーカスプライの巻きあげエッジ部の外側にISWと単一層のチェーファーを配置している。
【0003】
ISWはカーカスプライの巻きあげエッジ部の動きに対し、緩衝層、補強層としての役割を果たすもので、ゴムとして天然ゴム100重量%(以下、%という)(100NR)を使用した低モジュラスで粘着性の強い配合が用いられている。
【0004】
チェーファーは、走行による熱の影響や負荷を大きくうけるため、ブタジエンゴム(以下、BRともいう)などを配合した高硬度、高弾性のゴムが用いられている。
【0005】
しかし、チェーファーゴムに含まれるBRは、立体障害が小さく、鎖状の分子構造をしているため、走行による歪みをうけると周方向に再配列するという性質がある。ゴムが再配列すると、チェーファーとチェーファー層の下にあるISWとの剛性差がさらに大きくなる。そのため、たとえばリムフランジがあたる部分でリムチェーフィングによるクラックが発生すると、チェーファーゴム内部にクラックが成長して、チェーファー層の下にあるISWとの界面付近で剥離が生じるという問題がある。
【0006】
また、チェーファーは、リム組時のビード部のゴム欠けを防止するため、リムチェーフィングがおこらない程度に破断伸びの大きなゴムを使用する必要がある。
【0007】
ビード部の耐久性を改善する技術としては、たとえば特開平3−197209号公報および特開平9−302146号公報において、タイヤ走行中の発熱を抑えつつ剛性を高めたビードフィラーおよび特定の窒素吸着比表面積を有するシリカを配合したビードフィラーを用いる技術がそれぞれ開示されている。
【0008】
また、特開平9−302149号公報および特願平10−193023号明細書には、特定配合の高弾性で耐破壊性、耐摩耗性に優れたゴム組成物をチェーファーに用いたタイヤおよびチェーファーに好適に用いることができる走行後の硬度変化が小さく、永久変形の小さいゴム組成物についてそれぞれ記載されている。
【0009】
しかし、これらの技術は、ISWとチェーファーとの剥離やリム組時におけるビード部のゴム欠けの問題を同時に解決するには不充分である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、市場で発生しているチェーファーとISWとの接着不良対策やリム組時のビード・トウ部のゴム欠けを防止するためになされたものである。
【0011】
すなわち、本発明は、
ブタジエンゴム30〜70重量部(以下、部という)ならびに天然ゴムおよびイソプレンゴムの1種以上30〜70部からなる合計100部に対し、シリカ1〜20部およびポリエチレングリコール1〜10部を配合し、シランカップリング剤を配合しないゴム組成物からなる外層部および
ブタジエンゴム20〜60部および天然ゴム40〜80部(合計100部)を配合したゴム組成物からなり、チェーファーの上端部(サイドウォール側端部)からビードコアの横まで配置された内層部
からなる2層構造のチェーファーをビード部に有する空気入りタイヤ(請求項1)
に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の空気入りタイヤは、ビード部に、外層部および内層部からなる2層構造のチェーファーを有する。
【0013】
前記外層部は、ブタジエンゴム(BR)30〜70部、好ましくは40〜60部ならびに天然ゴム(NR)およびイソプレンゴム(IR)の1種以上30〜70部、好ましくは40〜60部からなる合計100部のゴム成分に対し、シリカ1〜20部、好ましくは1〜10部およびポリエチレングリコール1〜10部、好ましくは1〜5部を配合し、シランカップリング剤を配合しないゴム組成物からなる。
【0014】
前記ゴム成分を用いるのは、硬度変化の抑制、低発熱性、ビード変形の抑制などのメリットが大きいためである。前記BRの配合量が、30部より少ないと、耐カット性に不利となり、70部より多いと、ロールバギングが生じ、加工が困難となり、粘着性も低下する。
【0015】
前記BRとしては、硬さを維持したうえで伸びがでる、永久変形が小さい、走行による経時変化が小さい、押出特性が良好であるという点から、その一部が1,2−シンジオタクチックポリブタジエンであることが好ましい。この場合、1,2−シンジオタクチックポリブタジエンの使用量は、BR中6〜17%、さらには10〜15%であることが好ましい。1,2−シンジオタクチックポリブタジエンの量が6%より少ないと、硬度が低下する傾向が生じやすく、17%より多いと、加工性が低下する傾向が生じやすい。
【0016】
前記1,2−シンジオタクチックポリブタジエンを含むBRの好適例としては、たとえば宇部興産(株)製のVCR−303、VCR−412、VCR−617などがあげられる。
【0017】
前記NRおよびIRの1種以上は、スチレン−ブタジエンゴム(SBR)などと異なり発熱性が低く、永久変型や硬度変化も小さいため好ましく用いられる。
【0018】
前記シリカは、ゴム組成物のモジュラスを低下させ、破断伸びを向上させ、リム組時のレバーカットやトウ部のゴム欠け性を改善する効果がある。前記シリカの配合量が1部未満になると、前記効果が得られず、20部をこえると、発熱が高くなり、リムチェーフィングの点で不利であり、粘度が高くなって加工性も低下する。
【0019】
前記シリカとしては、従来からタイヤの分野で用いられているものであればとくに限定はないが、シリカの分散性の点から、BET比表面積が60〜250m2/g、さらには60〜200m2/gのものや、DBP吸油量が100〜300ml/100g、さらには100〜250ml/100gのものが好ましい。シリカの好適例としては、たとえば日本シリカ工業(株)製のニプシルVN3、ニプシルAQ、トクシールUR、デグッサ社製のウルトラシルVN3、ウルトラシルVN2などがあげられる。
【0020】
前記ポリエチレングリコールには、加硫促進剤などがシリカ表面に吸着されて加硫阻害が生じるのを防ぐ効果がある。前記ポリエチレングリコールの配合量が1部未満になると、加硫促進剤などがシリカ表面に吸着されて加硫阻害が生じるのを防ぐ効果が充分得られず、10部より多いと、走行による硬度上昇が大きくなり、また、オリジナル(新品時)のモジュラスが低下してしまう。
【0021】
前記ポリエチレングリコールは、たとえば式:HO(CH2CH2O)nHで表わされ、nは、タイヤ製造時の作業性やコストの点から、5〜100が好ましい。
【0022】
なお、外層部を構成するゴム組成物には、シランカップリング剤を配合しない。シランカップリング剤を配合すると、破断伸びが低下し、期待どおりの耐ゴム欠け性能が得られにくくなる。
【0023】
前記内層部は、ISWとチェーファー外層部のいずれとも接着性がよく、かつチェーファーとしての各種性能を備えたゴム組成物から形成される。ISWは粘着性が強いソフトなゴム組成物からなり、チェーファー外層部は粘着性の低い硬いゴム組成物からなるため、このような内層部がないと、接着不良をおこしやすくなる。そのため内層部は、前記外層部とISWとの中間の粘着性を有し、かつこれら両者との密着性がよいことが必要である。ゴム同士の密着性がわるいと、ゴム/ゴム間にエアーだまりが生じやすく、製造したタイヤが不良であったり、未接着部分を起点としてセパレーションが発生するなどの問題を生じる。
【0024】
前記内層部は、ブタジエンゴム20〜60部、好ましくは30〜50部および天然ゴム40〜80部、好ましくは50〜70部(合計100部)を配合したゴム組成物からなる。前記ブタジエンゴムの配合量が20部未満になる(すなわち天然ゴムが80部をこえる)と、発熱が大きくなり、リムチェーフィングの点で不利になるのと同時に粘着性が高くなり、チェーファーとの密着性がわるくなる。一方、60部をこえる(すなわち天然ゴムが40部未満になる)と、粘着しにくくなり、ISWとの密着性がわるくなる。
【0025】
つぎに、本発明の空気入りタイヤの一例について、図1を用いて説明する。本発明の空気入りタイヤは、サイドウォール5の内側にあるビード部に、外層部1およびチェーファーの上端部からビードコア8の横まで配置された内層部2からなる2層構造のチェーファー3を有する。また、内層部2のタイヤ内側の面は、インナーサイドウォール(ISW)4に密着しており、さらに、インナーサイドウォール(ISW)4は、ビードコア8で折り返され、巻きあげられたカーカスプライ9のエッジ部と接している。さらに該カーカスプライ9のエッジ部はビードエイペックス6と密着している。なお、図1において、7はタイヤのインナーライナーを示す。
【0026】
ISW4は、前述のように、巻きあげられたカーカスプライエッジ部の動きに対し、緩衝層、補強層としての役割を果たすもので、内層部2は、ISW4と外層部1との剛性の差を小さくする。剛性の差を小さくすることにより、外傷をうけて外層部1にクラックが走ったときに、これら2層の間にセパレーションが発生するのを防ぐことができる。内層部2のゲージは、あまりに厚いと外層部1の占める割合が小さくなり、リムチェーフィングに対して不利になるため、厚すぎない方がよく、加工が容易な範囲であればよい。
【0027】
外層部1と内層部2とをあわせたチェーファー3の厚さは、一般的な厚さでよいが、外層部1の厚さと内層部2の厚さとの比は、10:1〜4:1であることが、前記理由から好ましい。
【0028】
ISW4を構成するゴム組成物は、一般的なものでよい。たとえばNR100部に対し、N234(LI(ローストラクチャーISAF:比表面積が大きく(微粒子で)吸油量も大きな(ストラクチャーが大きい)カーボンブラック))などのカーボンブラック35〜55部、N220(ISAF)30〜50部などを配合したものが好ましい。
【0029】
本発明の空気入りタイヤの製造方法には、前記2層構造のチェーファーを設けること以外にとくに限定はなく、当業者であれば製造することができる。
【0030】
【実施例】
つぎに、本発明の空気入りタイヤを実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下の実施例および比較例で用いた原料のうち、説明の必要なものについて、以下に説明する。
【0031】
BR:宇部興産(株)製のVCR−412(1,2−シンジオタクチックポリブタジエンを12%含有)
SBR:住友化学工業(株)製のSBR1712
シリカ:デグッサ社製のウルトラシルVN3
PEG:日本油脂(株)製のポリエチレングリコール、重合度分布がn=5〜100のもの
N330:カーボンブラック、昭和キャボット(株)製のショーブラックN330
N234:カーボンブラック、昭和キャボット(株)製のショーブラックN234
老化防止剤1:フレキシス社製の6C
老化防止剤2:精工化学(株)製のノンフレックスRD
FR:耐熱性老化防止剤、住友化学工業(株)製のアンチゲンFR
ステアリン酸:日本油脂(株)製のステアリン酸桐
酸化亜鉛:東亜亜鉛(株)製の銀嶺R
硫黄:軽井沢硫黄(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製の促進剤NS
加硫促進剤2:三新化学工業(株)製のサンセラーCM
加硫遅延剤:フレキシス社製のリターダーPVI
Si69:デグッサ社製のシランカップリング剤(ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド)
プロセスオイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH40
【0032】
参考例
表1に示す基本配合の原料(硫黄および加硫促進剤を除く)を表1に示す組成になるように配合し(変量の部分については表2、表3を参照)、(株)神戸製鋼所製1.7Lバンバリーを用いて約150℃で4分間混練りした。そののち、得られた混練り物に硫黄および加硫促進剤を加えて二軸ローラーにて80℃で約4分間練り込んだ混合物(未加硫ゴム組成物)を得たのち、150℃で35分間加硫することにより、外層部用の加硫チェーファー用ゴム組成物A−1〜A−4およびB−1〜B−7、内層部用の加硫チェーファー用ゴム組成物A−5〜A−6およびB−8〜B−10を製造した。
【0033】
得られたゴム組成物、加硫ゴム組成物を用いて、外層部用については、ムーニー粘度、Hs、EB(%)および永久変形率(%)を、内層部用については、永久変形率(%)を測定した。結果を、外層部用については表2に、内層部用については表3に示す。
【0034】
なお、ムーニー粘度、Hs、EB(%)および永久変形率(%)の測定方法については以下に示す。
【0035】
(ムーニー粘度)
JIS K6300にしたがって、130℃における未加硫ゴム組成物のムーニー粘度(ML1+4、130℃)を測定した。
【0036】
(Hs)
JIS K 6253にしたがって、所定の加硫ゴム組成物のスプリング硬さ(JIS−A)を測定した。
【0037】
(EB)
JIS K 6301にしたがって、所定の加硫ゴム組成物からJIS 3号ダンベル形状のサンプルを作製して引張試験における伸び(EB)(%)を測定した。
【0038】
(永久変形率)
厚さ2mmのJIS 3号ダンベル形状のサンプルに20mmの標線をつけ、18kg/cm2の定応力で伸長し、100℃のオーブンで24時間放置し、応力を取り除いたのち室温で30分間放置し、標線間距離の変化率を求めた。永久変形率が大きいほどリムチェーフィング性能がわるくなる。
【0039】
【表1】
Figure 0004535536
【0040】
【表2】
Figure 0004535536
【0041】
【表3】
Figure 0004535536
【0042】
表2のA−1〜A−4の比較から、A−1と比較して、A−2はシリカおよびPEGの使用量が多いために、ムーニー粘度があがって焼けが生じやすくなり、加工性が低下している。また、永久変形率も大きくなっている。A−4も、PEGの使用量が多いため、永久変形率が大きくなっている。A−3は、NRの使用量が多いため、永久変形率がA−1より大きくなっている。
【0043】
実施例1〜2および比較例1〜11
前記外層部用のチェーファー用ゴム組成物A−1およびB−1〜B−7、内層部用のチェーファー用ゴム組成物A−5〜A−6およびB−8〜B−10を表5の組み合わせで用いて、ビード部に図1に示すような2層構造のチェーファーを有する11R22.5サイズ空気入りタイヤを手作りで試作した。
【0044】
なお、チェーファーは、内層部用のチェーファー用ゴム組成物から厚さ1mmゴムストリップを作製して外層部用のチェーファー用ゴム組成物からのゴムストリップ内部に張り付けたものを製造して用いた。
【0045】
ISWは、NR100部に対して、N234を45部、プロセスオイルを6部、6C(老化防止剤1)を1.5部、FR(耐熱性老化防止剤)を3部、ステアリン酸を2部、酸化亜鉛を6部、硫黄を2.5部、加硫促進剤2(サンセラーCM)を0.7部配合したゴム組成物を用いて試作した。
【0046】
得られたタイヤを用いて以下の評価を行なった。結果を表5に示す。
【0047】
(外層部と内層部との接着性および内層部とISWとの接着性)
タイヤから、外層部と内層部とが接着した部分のサンプル、内層部とISWとが接着した部分のサンプルを切り出して剥離テストを行ない(タイヤから周方向に幅250mmのサンプルを約20cm切り出して東洋精機(株)製STROGRAPH−Tにて50mm/minのスピードで剥離テストを実施し)、以下の基準で評価した。
◎:剥離抗力が高く、ゴム中で凝集破壊したもの
○:ゴム中で凝集破壊したもの
×:ゴム/ゴム界面近辺で剥離が発生し、一部ツルツルと剥離が生じたもの
【0048】
(欠け性能)
リム組みテストでリムの脱着を行ない、欠けの程度を以下の基準で評価した。
◎:欠け、割れが未発生のもの
○:スジが入る程度のもの
△:微小なクラック、欠けが発生したもの
×:トウ部の欠け、めくれが発生したもの
【0049】
(ビード変形)
リムチェーフィングの指標として、以下に示すテスト条件でビード耐久テスト(市場走行を想定したビード部の迅速耐久テスト)を行ない、テスト後のチェーファー部のゴムのへたり(リムフランジが接する部分のチェーファーゴムゲージ圧の保持率)を以下の基準で評価した。
【0050】
【数1】
Figure 0004535536
【0051】
○:へたり小(保持率 80〜100%)
×:へたり中(保持率 60%以上80%未満)
××:へたり大(保持率 60%未満)
テスト条件
タイヤ 11R22.5 14P SP350
リム 22.5*8.25
速度 20km/h
荷重 230〜330%オーバーロードでステップ耐久(各ステップの条件は表4に示す)
内圧 800〜1000kPaでステップ耐久(各ステップ条件は表4参照)
時間 各ステップのトータルが350時間
【0052】
【表4】
Figure 0004535536
【0053】
【表5】
Figure 0004535536
【0054】
表5の結果から、本発明にかかる内層部を入れることでISWとの接着不良が改善されることがわかる。また、本発明にかかる外層部を使用することで、欠けについても改善されることがわかる。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、市場で発生しているチェーファーとISWとの接着不良を改善し、リム組時のビード・トウ部のゴム欠けを防止した空気入りタイヤを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気入りタイヤの部分説明図である。
【符号の説明】
1 外層部
2 内層部
3 チェーファー
4 インナーサイドウォール
5 サイドウォール
6 ビードエイペックス
7 インナーライナー
8 ビードコア
9 カーカスプライ

Claims (3)

  1. ブタジエンゴム30〜70重量部ならびに天然ゴム30〜70重量部からなる合計100重量部に対し、シリカ1〜20重量部およびポリエチレングリコール1〜10重量部を配合し、シランカップリング剤を配合しないゴム組成物からなる外層部および
    ブタジエンゴム20〜60重量部および天然ゴム40〜80重量部からなる合計100重量部を配合し、シリカを配合しないゴム組成物からなり、チェーファーの上端部からビードコアの横まで配置された内層部
    からなる2層構造のチェーファーをビード部に有する空気入りタイヤ。
  2. 内層部を外層部とインナーサイドウォールの間に介在させる請求項1記載の2層構造のチェーファーをビード部に有する空気入りタイヤ。
  3. 外層部を構成するゴム組成物におけるシリカの配合量が1〜5重量部であ請求項1または2記載の2層構造のチェーファーをビード部に有する空気入りタイヤ。
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