JP4535461B2 - 建設機械の燃料判別装置 - Google Patents

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Description

本発明は建設機械の燃料判別装置に関するものであり、特に、ディーゼルエンジンを搭載した建設機械において軽油以外の燃料使用を防止するための燃料判別装置に関するものである。
従来、油圧ショベルやブルドーザ、道路舗設車両などの建設機械にはディーゼルエンジンが搭載されており、使用燃料は軽油のみが認められている。しかし、灯油や重油でも稼動することができるため、実状としては、燃料価格の安い灯油や重油などが使用される可能性がある。これら不許可燃料の使用が原因で、エンジンの故障や不良排気ガスの発生などの問題が起こっている。
近時、排出ガス3次規制に対応したエンジンが開発され、排出ガスをクリーンにすることが要求されており、不良排気ガスをなくすために、不許可燃料の使用を防止する必要性が高まっている。
燃料の種類を識別する装置としては、燃料に所定の光量の光信号を投光する投光手段と、この光信号が燃料中の所定の光通路を伝播した後にその光信号の少なくとも一部を受け取るための受光手段と、この受光手段によって受光した光信号に応答してその光量が所定の基準レベルより高いか否かを判別する電気的回路手段と、この電気的回路手段からの出力に応答し電気的回路手段における判別結果を表示する表示手段とを備えた燃料判別装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記燃料判別装置は、燃料に投光された光信号が、所定の光通路を伝播する間に光量が減衰する度合い、すなわち光透過度の違いによって燃料の種類を判別するものである。例えばガソリンのような赤色着色された燃料と、軽油のように被着色燃料では光透過度に大きな差があるので、ガソリンと他の燃料を確実に識別できる。
また、燃料タンク内に化学量または物理量を検出する検出手段と、検出手段の検出結果に基づいて燃料の種類を判別する判別手段を備えた燃料判別装置も知られている(例えば、特許文献2参照)。
上記燃料判別装置は、燃料タンクへの収容が考えられる液体燃料の化学量や物理量、たとえば光スペクトルや電気抵抗などの計測結果を予め記憶しておき、検出手段の実測値を前記計測結果と照合することにより、液体燃料の種類を判別するものである。
実開平2−71254号公報 特開2005−201068号公報
特許文献1記載の発明は、燃料に投光された光信号の光透過度の違いによって燃料の種類を判別するものであり、ガソリンと軽油のように明らかに光透過度に大きな差がある燃料については確実に識別できるが、軽油と灯油のように光透過度に大きな差がないものや、軽油に灯油を混合した場合などでは正確な識別が困難である。
特許文献2記載の発明は、予め記憶してある燃料固有の化学量や物理量と、検出手段の実測値を比較照合するものであるが、光スペクトルの計測装置などが高価であるためコストアップの要因となる。
そこで、建設機械の使用燃料を簡単に判別し、不許可燃料の使用を防止するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、建設機械に搭載され、該建設機械のエンジンに使用される燃料の使用可否を判別する建設機械の燃料判別装置において、前記建設機械の燃料タンクの燃料貯蔵量を電気抵抗値の変化にて検出する燃料レベルセンサと、前記建設機械の燃料タンクまたは燃料系に導入された燃料の密度に応じた信号を出力する密度センサを有する検出手段と、該密度センサの出力信号から燃料の密度を検出して被識別燃料の種類を識別する第1制御手段と、該第1制御手段からの信号に基づいて前記被識別燃料の使用可否を判定する燃料判定部を有する第2制御手段を具備し、前記エンジンを始動するキーがオンされたときに前記燃料レベルセンサの電気抵抗値を検出し、検出された電気抵抗値が予め決められた電気抵抗値を超過した場合に前記密度センサにより燃料密度を検出し、検出された燃料密度と予め決められた燃料密度との差が規定範囲にあるか否かにより前記被識別燃料の使用可否を判定可能にした建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、使用可能な燃料について予め燃料密度を測定し、これを正規燃料密度として記憶し、また、燃料タンクの燃料貯蔵量に応じた電気抵抗値を測定し、所定の燃料貯蔵量毎に正規電気抵抗値として記憶しておく。そして、エンジンを起動するキーがオンされたときに燃料レベルセンサの電気抵抗値を検出する。検出した電気抵抗値が予め決められた正規電気抵抗値を超過した場合は燃料密度を検出し、検出した燃料密度と予め決められた正規燃料密度との差が規定範囲外にあった場合は、使用が許可されていない不許可燃料であると判定し、制御手段は使用不可の判定信号を発する。
請求項2記載の発明は、請求項1において、検出された電気抵抗値と予め決められた電気抵抗値との差が所定の規定値を超過した場合に密度センサにより燃料密度を検出し、該検出された燃料密度と予め決められた燃料密度との差が規定範囲にあるか否かにより被識別燃料の使用可否を判定可能にした建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、使用可能な燃料について予め燃料密度を測定し、これを正規燃料密度として記憶し、また、燃料タンクの燃料貯蔵量に応じた電気抵抗値を測定し、所定の燃料貯蔵量毎に正規電気抵抗値として記憶しておく。そして、エンジンを起動するキーがオンされたときに燃料レベルセンサの電気抵抗値を検出し、検出した電気抵抗値と予め決められた正規電気抵抗値との差が所定の規定値を超過した場合は燃料密度を検出し、検出した燃料密度と予め決められた正規燃料密度との差が規定範囲外にあった場合は、使用が許可されていない不許可燃料であると判定し、制御手段は使用不可の判定信号を発する。
請求項3記載の発明は、請求項1または2において、第2制御手段に設けられた被識別燃料の使用可否を判定する燃料判定部を該識別燃料の種類を識別する第1制御手段に設けた建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、燃料判別装置を構成する燃料判定部を同じく燃料判別装置を構成する一方の制御手段にまとめて設けたので、燃料判別装置をコンパクトにすることができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3において、検出手段は密度センサが燃料の密度を検出したときにおける被識別燃料の温度を検出する温度センサを有しているとともに、前記密度センサの出力信号と前記温度センサで検出された温度を基に、前記密度センサの出力信号を所定の温度時における出力信号に換算して、上記被識別燃料の密度を検出する温度−密度換算手段を備えた建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、密度センサで検出された被識別燃料の密度を、所定の温度時の密度に換算して識別するので、測定環境に影響されることなく、どのような場所でも正確に識別ができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4において、検出された電気抵抗値と比較される予め決められた電気抵抗値は、前回のエンジンのキーオン時の電気抵抗値である建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、常にエンジンのキーオン時の電気抵抗値を検出し、最新の電気抵抗値である前回のエンジンのキーオン時の電気抵抗値と比較し、検出された電気抵抗値が前回のエンジンのキーオン時の電気抵抗値を超過した場合、または、検出された電気抵抗値と前回のエンジンキーオン時の電気抵抗値との差が所定の規定値を超過した場合に燃料密度を検出し、検出された燃料密度により被識別燃料の使用可否を判定するので、許可できない燃料が使用されているときには、建設機械の運転ができないように制御することが可能になる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5において、検出された燃料密度と比較される予め決められた燃料密度は、前回のエンジンのキーオン時の燃料密度である建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、常にエンジンのキーオン時の燃料密度を検出し、最新の燃料密度である前回のエンジンのキーオン時の燃料密度と比較し、検出された燃料密度と前回のエンジンのキーオン時の燃料密度との差が所定の規定範囲にあるか否かにより被識別燃料の使用可否を判定するので、許可できない燃料が使用されているときには、建設機械の運転ができないように制御することが可能になる。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6において、制御手段は通信回線を介してセンターに使用燃料の情報を送るための信号を出力する建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、制御手段で判定された判定結果の情報を、衛星通信等の通信回線を介して遠隔地にある管理センターに送ることができるので、建設機械を遠隔地にある管理センターで管理することができる。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7において、判定信号を受けたときに機械の操作を不能または抑制する機械操作牽制手段を設けた建設機械の燃料判別装置を提供する。
この構成によれば、制御手段が発した使用不可の判定信号を機械操作牽制部が受けたときは、例えばエンジン停止やエンジン回転数強制低下など、機械の操作が行えないように制御する。
請求項1記載の発明は、エンジンを始動するキーがオンされたときの燃料レベルセンサの電気抵抗値を検出し、その電気抵抗値が予め決められた電気抵抗値値を超過した場合に燃料密度を検出し、検出された燃料密度を予め決められた燃料密度と比較して燃料の使用可否を判定するので、燃料レベルセンサの電気抵抗値及び燃料密度の双方を考慮して使用が許可されていない燃料であるか否かをより正確に判定することができる。
請求項2記載の発明は、エンジンを始動するキーがオンされたときの燃料レベルセンサの電気抵抗値を検出し、その電気抵抗値が予め決められた電気抵抗値値との差が所定の規定値を超過した場合に燃料密度を検出し、検出された燃料密度を予め決められた燃料密度と比較して燃料の使用可否を判定するので、燃料レベルセンサの電気抵抗値が大きく変化し、かつ、燃料密度が大きく変化した場合に、使用が許可されていない燃料であるか否かをより正確に判定することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明の効果に加えて、燃料判別装置のうち密度センサや温度センサ等の検出手段は、その取付位置が燃料タンク等に限定されるが、燃料判定部を有する制御手段は僅かなスペースがあれば何処にでも取り付けられる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3記載の発明の効果に加えて、導入されている使用燃料の識別を、温度環境に影響されることなく、同一の条件の下で正確に識別することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4記載の発明の効果に加えて、前回のエンジンのキーオン時の電気抵抗値から適正な許可燃料と認定された燃料密度と比較することにより、容易かつ正確に判定を行うことができる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5記載の発明の効果に加えて、前回のエンジンのキーオン時の燃料密度から適正な許可燃料と認定された燃料密度と比較することにより、容易かつ正確に判定を行うことができる。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6記載の発明の効果に加えて、制御手段で判定された判定結果の情報を、衛星通信等の通信回線を介して受けることにより、建設機械を遠隔地にある管理センターで管理することができるという効果が期待できる。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7記載の発明の効果に加えて、使用不可の判定信号を受けたときに機械操作牽制手段が機械の操作を不能にするため、不許可燃料の使用を確実に防止することができる。
建設機械の使用燃料を簡単に判別し、不許可燃料の使用を防止するという目的を達成するために、本発明は建設機械に搭載され、該建設機械のエンジンに使用される燃料の使用可否を判別する建設機械の燃料判別装置において、前記建設機械の燃料タンクの燃料貯蔵量を電気抵抗値の変化にて検出する燃料レベルセンサと、前記建設機械の燃料タンクまたは燃料系に導入された燃料の密度に応じた信号を出力する密度センサを有する検出手段と、該密度センサの出力信号から燃料の密度を検出して被識別燃料の種類を識別する第1制御手段と、該第1制御手段からの信号に基づいて前記被識別燃料の使用可否を判定する燃料判定部を有する第2制御手段を具備し、前記エンジンを始動するキーがオンされたときに前記燃料レベルセンサの電気抵抗値を検出し、検出された電気抵抗値が予め決められた電気抵抗値を超過した場合に前記密度センサにより燃料密度を検出し、検出された燃料密度と予め決められた燃料密度との差が規定範囲にあるか否かにより前記被識別燃料の使用可否を判定可能にしたことにより実現した。
以下、本発明の建設機械の燃料判別装置について、好適な実施例をあげて説明する。
図1は、本発明に係る燃料判別装置を実行する燃料判別システムの概略構成を示す図である。図1において、この燃料判別システムは、燃料判別装置1と、通信衛星2、基地局3及び管理センター4とを備え、前記燃料判別装置1からの情報は、送信装置19から前記通信衛星2及び基地局3を介して管理センター4へ送信される。
燃料判別装置1は、機械本体コントローラ(第2制御手段)5、検出手段6、燃料コントローラ(第1制御手段)14、燃料レベルセンサ15等で構成され、機械本体コントローラ(第2制御手段)5には、前記燃料コントローラ(第1制御手段)14及び燃料レベルセンサ15、建設機械20のエンジン8を始動する始動キー9が装着されるキースイッチユニット10、エンジン8の駆動を制御するエンジンコントローラ11、報知装置16及び送信装置19が接続され、また、前記エンジンコントローラ11にはエンジン8の回転数を検出するエンジン回転数センサ18が接続されている。
前記キースイッチユニット10は、始動キー9が差し込まれるキー穴(図示せず)を有し、始動キー9の挿脱自在の位置である「LOCK」位置から「ON」位置及び「START」位置に切り換え可能なキースイッチ(図示せず)を備えている。
前記機械本体コントローラ(第2制御手段)5は、マイクロコンピュータを主体として構成されており、燃料コントローラ(第1制御手段)14により識別された燃料を使用して良いか否を判定して建設機械20の運転を管理するための制御信号を出力する制御手段としての燃料判定部5a及び該燃料判定部5aで使用不可の判定がなされたときにエンジン停止等により機械の操作が行えないように牽制制御を行う機械操作牽制手段17を備えている。
また、機械本体コントローラ(第2制御手段)5は、始動キー9がキー穴に差し込まれ、キースイッチが「ON」位置に回動されたとき、すなわちオン操作されたときに、燃料判定部5aによる燃料判定動作を実行させ、燃料判定部5aで燃料の使用が許可されたときにだけ、さらにキースイッチが「ON」位置から「START」位置に回動した際にエンジン始動制御を行う。他方、燃料判定部5aで不正燃料と判定されたときには、キースイッチを「ON」位置から「START」位置に回動してもエンジンが始動しない様に制御し、かつ、報知装置16により建設機械20のオペレータにその旨を文字表示あるいは音声で報知する機能と、送信装置19及び通信衛星2、基地局3を介して管理センター4にその旨を通報する機能も有している。
検出手段6は、燃料の密度センサ12と温度センサ13とで構成されている。密度センサ12は被識別燃料の密度を検出して燃料コントローラ(第1制御手段)14に信号を出力し、温度センサ13は密度センサ12が密度を検出している被識別燃料の温度を検出して燃料コントローラ(第1制御手段)14に出力する。燃料コントローラ(第1制御手段)14は、密度センサ12からの信号に基づき、使用燃料が軽油であるか、それ以外の燃料であるか等の、燃料の種類を識別して機械本体コントローラ(第2制御手段)5の燃料判定部5aに出力するようになっている。
なお、温度センサ13で測定された温度は、燃料コントローラ(第1制御手段)14に設けられている燃料−密度換算手段14aにより、密度センサ12で測定された結果を15℃時の温度−密度に換算し、15℃換算時の燃料密度として燃料の種類を識別するもので、これにより燃料温度(温度環境)に影響されないで燃料の識別が正確にできるようになっている。
図2は、燃料タンク21の説明図であり、該燃料タンク21には、導入されている燃料の密度を検出する密度センサ12と、導入されている燃料の温度を検出する温度センサ13と、燃料の充填量を検出する燃料レベルセンサ15が設けられ、前記密度センサ12の検出信号及び温度センサ13の検出信号に基づいて燃料コントローラ(第1制御手段)14の燃料−密度換算手段14aにおいて燃料の種類が識別され、該識別情報が前記機械本体コントローラ(第2制御手段)5の燃料判定部5aに出力される。なお、符号22は燃料タンク21内の燃料を噴射ポンプ(図示せず)へ供給するためのサクションパイプである。
図3は、燃料判別制御手順の一例を示すフローチャートであり、先ず、各設定値を燃料コントローラ(第1制御手段)14の記憶部に読み込む(ステップ1)。例えば、使用可能な燃料について予め燃料密度を測定し、これを正規燃料密度として記憶し、また、燃料タンクの燃料貯蔵量に応じた電気抵抗値を測定し、所定の燃料貯蔵量毎に正規電気抵抗値として記憶しておく。更に、電気抵抗値における所定の規定値や燃料密度における規定範囲などの各設定値も記憶しておく。
エンジン8を始動するキースイッチ9がオンされたときに(ステップ2)、燃料レベルセンサ15の電気抵抗値を検出する(ステップ3)。検出した電気抵抗値が予め決められた電気抵抗値(正規電気抵抗値)を超過しているか否かを判別し(ステップ4)、正規電気抵抗値を超過した場合は、密度センサ12で燃料密度を検出する(ステップ5)。このときに検出した燃料密度と予め記憶されている正規燃料密度とを比較して(ステップ6)、検出した燃料密度が正規燃料密度に対して規定範囲外にある場合や検出した燃料密度と正規燃料密度との差が規定範囲外にある場合は、使用が許可されていない不許可燃料であると判定し、機械本体コントローラ(第2制御手段)5の燃料判定部5aは使用不可の判定信号を出力する(ステップ7)。
上記使用不可の判定信号を機械本体コントローラ(第2制御手段)5の機械操作牽制手段17が受けたときは、例えばエンジン停止やエンジン回転数強制低下など、機械の操作が行えないように牽制制御する(ステップ8)。したがって、不許可燃料でのエンジン駆動が継続できなくなり、エンジンの故障や不良排気ガスの発生など問題を解消することができる。
このように、エンジンのキースイッチ9がオンされたときに燃料レベルゲージ15の電気抵抗値を検出し、その電気抵抗値が正規電気抵抗値を超過した場合に、燃料密度を検出して燃料の使用可否を判定するので、使用が許可されていない燃料であるか否かをより正確に判定することができる。
図4は、燃料判別制御手順の他の一例を示すフローチャートであり、先ず、各設定値を燃料コントローラ(第1制御手段)14の記憶部に読み込む(ステップ1)。例えば、使用可能な燃料について予め燃料密度を測定し、これを正規燃料密度として記憶し、また、燃料タンクの燃料貯蔵量に応じた電気抵抗値を測定し、所定の燃料貯蔵量毎に正規電気抵抗値として記憶しておく。更に、電気抵抗値における所定の規定値や燃料密度における規定範囲などの各設定値も記憶しておく。
エンジン8を始動するキースイッチ9がオンされたときに(ステップ2)、燃料レベルセンサ15の電気抵抗値を検出する(ステップ3)。前回のキーオン時の燃料レベルセンサ15の電気抵抗値が記憶されている場合は(ステップ4)、記憶されている前回のキーオン時の電気抵抗値と、今回のキーオン時の電気抵抗値とを比較する(ステップ5)。
双方の電気抵抗値を比較して、所定以上の差があるときは(ステップ6)、密度センサ12にて燃料密度を検出する(ステップ7)。このときに検出した燃料密度と予め記憶されている正規燃料密度とを比較して(ステップ8)、正規燃料密度との差が規定範囲外にあった場合は、使用が許可されていない不許可燃料であると判定し、機械本体コントローラ(第2制御手段)5の燃料判定部5aは使用不可の判定信号を出力する(ステップ9)。
上記使用不可の判定信号を機械本体コントローラ(第2制御手段)5の機械操作牽制手段17が受けたときは、例えばエンジン停止やエンジン回転数強制低下など、機械の操作が行えないように牽制制御する(ステップ10)。したがって、不許可燃料でのエンジン駆動が継続できなくなり、エンジンの故障や不良排気ガスの発生など問題を解消することができる。
このように、エンジンのキースイッチ9がオンされたときの燃料レベルセンサ15の電気抵抗値を検出し、前回と比べて電気抵抗値の変化があったときに燃料密度を検出するので、燃料レベルセンサ15の電気抵抗値と燃料密度を基にして燃料判別のしきい値を決定することができ、使用が許可されていない燃料であるか否かをより正確に判定することができる。
図5は、燃料の使用可否を判定する燃料判定部14bを燃料コントローラ(第1制御手段)14に設けたもので、この場合の燃料判別装置1は、検出手段6と燃料コントローラ(第1制御手段)14及び燃料レベルセンサ15により構成される。該燃料判定部14bは前記機械本体コントローラ(第2制御手段)5に備えられている燃料判定部5aと同じ機能を有し、前記検出手段6の密度センサ12及び温度センサ13で検出された被識別燃料の密度及び温度に基づいて燃料の種類に関する情報が前記燃料コントローラ(第1制御手段)14に入力されたときは、該燃料コントローラ(第1制御手段)14の燃料判定部14bで使用可否の判定を行い、該判定信号を機械本体コントローラ(第2制御手段)5に出力する。
なお、機械本体コントローラ(第2制御手段)5または燃料コントローラ(第1制御手段)14から出力する使用不可の判定信号に基づいて、通信衛星2を介して基地局3へデータを送信したり、あるいは、エンジン停止やエンジン回転数低下、機械操作不能などの遠隔操作を行うように構成することもできる。
そして、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変を為すことができ、そして、本発明が該改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明に係る燃料判別装置の概略構成を示す説明図。 燃料タンクの説明図。 制御の一例を示すフローチャート。 制御の他の一例を示すフローチャート。 本発明に係る他の燃料判別装置の概略構成を示す説明図。
符号の説明
1 燃料判別装置
2 通信衛星
3 基地局
4 管理センター
5 機械本体コントローラ(第2制御手段)
5a 燃料判定部
6 検出手段
8 エンジン
9 キースイッチ
10 キースイッチユニット
11 エンジンコントローラ
12 密度センサ
13 温度センサ
14 燃料コントローラ(第1制御手段)
14a 燃料−密度換算手段
14b 燃料判定部
15 燃料レベルセンサ
16 報知装置
17 機械操作牽制手段
18 エンジン回転数センサ
19 送信装置
20 建設機械
21 燃料タンク
22 サクションパイプ

Claims (8)

  1. 建設機械に搭載され、該建設機械のエンジンに使用される燃料の使用可否を判別する建設機械の燃料判別装置において、
    前記建設機械の燃料タンクの燃料貯蔵量を電気抵抗値の変化にて検出する燃料レベルセンサと、前記建設機械の燃料タンクまたは燃料系に導入された燃料の密度に応じた信号を出力する密度センサを有する検出手段と、該密度センサの出力信号から燃料の密度を検出して被識別燃料の種類を識別する第1制御手段と、該第1制御手段からの信号に基づいて前記被識別燃料の使用可否を判定する燃料判定部を有する第2制御手段を具備し、前記エンジンを始動するキーがオンされたときに前記燃料レベルセンサの電気抵抗値を検出し、検出された電気抵抗値が予め決められた電気抵抗値を超過した場合に前記密度センサにより燃料密度を検出し、検出された燃料密度と予め決められた燃料密度との差が規定範囲にあるか否かにより前記被識別燃料の使用可否を判定可能にしたことを特徴とする建設機械の燃料判別装置。
  2. 上記検出された電気抵抗値と予め決められた電気抵抗値との差が所定の規定値を超過した場合に上記密度センサにより燃料密度を検出し、該検出された燃料密度と予め決められた燃料密度との差が規定範囲にあるか否かにより上記被識別燃料の使用可否を判定可能にしたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の燃料判別装置。
  3. 上記第2制御手段に設けられた被識別燃料の使用可否を判定する燃料判定部を該識別燃料の種類を識別する上記第1制御手段に設けたことを特徴とする請求項1または2記載の建設機械の燃料判別装置。
  4. 上記検出手段は、上記密度センサが燃料の密度を検出したときにおける上記被識別燃料の温度を検出する温度センサを有しているとともに、前記密度センサの出力信号と前記温度センサで検出された温度を基に、前記密度センサの出力信号を所定の温度時における出力信号に換算して、上記被識別燃料の密度を検出する温度−密度換算手段を備えたことを特徴とする請求項1、2または3記載の建設機械の燃料判別装置。
  5. 上記検出された電気抵抗値と比較される予め決められた電気抵抗値は、前回のエンジンのキーオン時の電気抵抗値であることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の建設機械の燃料判別装置。
  6. 上記検出された燃料密度と比較される予め決められた燃料密度は、前回のエンジンのキーオン時の燃料密度であることを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の建設機械の燃料判別装置。
  7. 上記制御手段は、通信回線を介してセンターに使用燃料の情報を送るための信号を出力することを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の建設機械の燃料判別装置。
  8. 上記判定信号を受けたときに機械の操作を不能または抑制する機械操作牽制手段を設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の建設機械の燃料判別装置。
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