JP4535265B2 - 回転軸の支持装置 - Google Patents

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Description

この発明は、回転軸の支持装置に係り、特に回転軸に第1回転体と第2回転体とを夫々スプライン結合するとともに、第1回転体と第2回転体との間に回転軸を回動自在に支持する軸受を配設した構造において、回転軸の軸方向寸法を短縮する回転軸の支持装置に関するものである。
車両においては、エンジンの駆動力を走行条件に応じて所要に変換して取出すための変速機としての手動変速機又は自動変速機や、その駆動力を分配するためのトランスファ等からなる動力伝達装置が設けられている。
図6に示す如く、車両のエンジン(図示せず)に連結される変速機202においては、変速機ケース204内で、第1回転体(例えば、遊星歯車ユニットのリングギヤ)206と第2回転体(例えば、変速ギヤ)208との中心部に夫々軸方向に突出する第1中心ボス210と第2中心ボス212とを形成し、第1中心ボス210と第2中心ボス212とを回転軸(入力軸)214の軸方向の隣接する位置に第1スプライン部216と第2スプライン部218とでスプライン結合するとともに、第1回転体206と第2回転体208との間に回転軸214を回動自在に軸支する軸受220を配設した構造のものがある。
このような変速機202の構造において、第1回転体206は、回転軸214の外径と略同一である第1内径d1の第1スプライン孔222が回転軸214の第1軸部214aの第1スプライン軸224にスプライン結合されているとともに、第1軸方向端部206aが回転軸214の第1段差部(第1突き当て部)226に接合している。また、第2回転体208は、前記第1内径d1よりも大きな第2内径d2の第2スプライン孔228が回転軸214の第2軸部214bの第2スプライン軸230にスプライン結合され、第2軸方向端部208aが第2段差部(第2突き当て部)232に接合している。更に、軸受220は、前記第1内径d1よりも大きく且つ前記第2内径d2よりも小さな第3内径d3の軸受孔234が第1回転体206と第2回転体208との間の間隔W内で回転軸214の第3軸部214cに圧入され、第3軸方向端部220aが第3段差部(第3突き当て部)236に接合するとともに、第2回転体208側の端部220bが内側サークリップ238に固定され、また、外周面が変速機ケース204の壁部204aの軸受保持孔240に保持されているとともに外側サークリップ242で変速機ケース204の壁部204aに固定されている。
従来、回転軸の支持装置には、無段変速機において、出力軸に出力ディスクを嵌装して設け、この出力ディスクの延長筒部の外周面に軸受を設けたものがある。
また、回転軸の支持装置には、変速機において、回転軸の軸端にネジ部を設け、このネジ部にナットを取り付けることで、回転軸をベアリングのインナに固定しているものがある。
特開平6−159461号公報 特開2003−287042号公報
ところで、従来、回転軸の支持装置において、変速機として、手動変速機の場合は、変速段数分の各ギヤ及び同期機構が回転軸上に配置されており、自動変速機の場合には、遊星歯車ユニット、湿式多板クラッチ等の部品が回転軸上に配置されており、変速段数が増えれば、その分だけ軸方向の寸法が大きくなっていた。
図6に示す変速機202は、変速時のトルク抜け感を小さく抑え、走行時のフィーリングを向上するために、変速比の変化率の大きな低速段側(1−3速)の変速には、遊星歯車ユニットを用いて従来の自動変速機と同様な変速を行い、変速時のトルク抜けが感じにくい高速段側(3−5速)の変速には、従来の手動変速機と同様な同期機構を用いて変速を行うようにしたものがあるが、回転軸214に第1回転体(リングギヤ)206と第2回転体(変速ギヤ)208とを夫々スプライン結合するとともに、第1回転体(リングギヤ)206と第2回転体(変速ギヤ)208との間に回転軸214を回動自在に支持する軸受220を配設しており、変速時のトルク抜け感を小さく抑え、走行時のフィーリングを向上するため、変速比の変化率の大きな低速段側(1−3速)の変速には、遊星歯車ユニットや湿式多板クラッチを用いた従来の自動変速機と同様の変速動作(AT変速)を行い、変速時のトルク抜けが感じにくい高速段側(3−5速)の変速には、従来の手動変速機と同様に、同期機構を用いた変速(MT変速)を行うようにしたものであるが、これら構成部品を回転軸214上で並べて配置すると、軸方向に配置する部品点数が多くなり、変速機の幅方向寸法が拡大し、重量、コスト、車両への搭載性の面で不具合が生じた。
詳述すると、図6に示す如く、変速機202の入力軸等の回転軸214上に各構成部品を並べて配置した場合に、遊星歯車ユニットのリングギヤである第1回転体206・変速ギヤである第2回転体208・軸受220・サークリップ238の各部品分の長手寸法が必要になるため、変速機202の軸方向寸法が大きくなる。つまり、従来、第1回転体206と第2回転体208の中心部に夫々軸方向に突出する第1中心ボス210と第2中心ボス212とを形成し、第1中心ボス210と第2中心ボス212を回転軸214の軸方向の隣接する位置にスプライン結合するとともに、第1回転体206と第2回転体208との間に回転軸214を回動自在に軸支する軸受220を配設する構造の場合には、第1中心ボス部210と第2中心ボス部212との間に所定の間隔Wを設けて軸受220を配設していたため、回転軸214が軸方向に長くなり、変速機202の軸方向寸法が大きくなるという不都合があった。
また、従来、この図6に示す変速機202の構造において、各構成部品の位置決めのため、回転軸214上の複数の各段差部226、232、236のために、回転軸214の段付形状部が増え、回転軸214の加工が複雑になるとともに、必要以上に軸径が大きくなるとともに、軸受220を直接的に回転軸214に取り付けているので、軸受220の外径d4が比較的小さくなって強度が低くなり、この所要の強度を確保するためには、軸受220の軸方向への寸法を拡大する必要があるという不都合があった。
この発明は、変速機ケース内に回転軸及びこの回転軸と交差する方向に延びる壁を備え、前記回転軸に第1回転体と第2回転体とを前記壁を挟んで互いに対向する状態で配置し、前記第1回転体と前記第2回転体との中心部に夫々第1スプライン孔を有する第1中心ボスと第2スプライン孔を有する第2中心ボスとを互いに対向する方向へ突出するように形成し、前記第1スプライン孔と前記第2スプライン孔とを夫々前記回転軸に形成されるスプライン部にスプライン結合するとともに、前記第2中心ボスの外周と前記壁との間に前記回転軸を回動自在に軸支する軸受を配設した回転軸の支持装置において、前記第2中心ボスの軸方向端部に前記第1中心ボスの外周を覆う円筒部を形成し、この円筒部の外周面と前記第2中心ボスの外周面とに跨る位置に前記軸受を配置する一方、前記第1中心ボスを前記軸受の内周に入り込ませたことを特徴とする。
この発明の回転軸の支持装置は、第1回転体と第2回転体との中心部に夫々軸方向に突出する第1中心ボスと第2中心ボスとを形成し、第1中心ボスと第2中心ボスとを回転軸の軸方向の隣接する位置にスプライン結合するとともに、第1回転体と第2回転体との間に回転軸を回動自在に軸支する軸受を配設する場合に、第2中心ボスの軸方向端部に第1中心ボス部の外周を覆う円筒部を形成し、この円筒部の外周面で軸受を保持するので、軸受を第1中心ボスの外周に配設することができ、回転軸の軸方向寸法を短縮することができる。
第1回転体と第2回転体との中心部に夫々軸方向に突出する第1中心ボスと第2中心ボスとを形成し、第1中心ボスと第2中心ボスとを回転軸の軸方向の隣接する位置にスプライン結合するとともに、第1回転体と第2回転体との間に回転軸を回動自在に軸支する軸受を配設する場合に、回転軸の軸方向寸法を短縮する目的を、第2中心ボスの軸方向端部に第1中心ボス部の外周を覆う円筒部を形成し、この円筒部の外周面で軸受を保持して実現するものである。
以下、図面に基づいてこの発明の実施例を詳細且つ具体的に説明する。
図1〜図3は、この発明の第1実施例を示すものである。
図3において、2は車両(図示せず)に搭載されるエンジン、4はこのエンジン2のクランク軸、6はこのクランク軸4の端部に連結されたフライホイール、8は手動変速機をベースに構成されて油圧によって作動する自動変速機、10はこの自動変速機8の変速機ケースである。この変速機ケース10は、エンジン2に連結される第1ケース10−1(クラッチケース)と、この第1ケース10−1に連結される第2ケース(中間ケース)10−2と、この第2ケース10−2に連結される第3ケース(サイドケース)10−3とからなる。
この変速機ケース10の内部には、クランク軸4と同軸心上に、回転軸としての第1入力軸12とこの第1入力軸12の延長上に配置された他の回転軸である第2入力軸14とが配設されているとともに、第1入力軸12及び第2入力軸14に平行に、さらに他の回転軸としての出力軸16及びリバースアイドラ軸18が配設されている。
第2入力軸14は、変速機ケース10の第2壁部10−2Aに保持された一側入力軸受20−1と、変速機ケース10の第3壁部10−3Aに保持された他側入力軸受20−2とで回転自在に保持されている。
出力軸16は、変速機ケース10の第1壁部10−1Aに保持された一側出力軸受22−1と、変速機ケース10の第3壁部10−3Aに保持された他側出力軸受22−2とで回転自在に保持されている。
リバースアイドラ軸18は、一端側が変速機ケース10の第2壁部10−2Aに設けた軸受ボス部24に支持されている。リバースアイドラ軸18の他端側は、図示しないが、変速機ケース10の他の壁部に支持されている。
変速機ケース10の第2壁部10−2Aは、変速機ケース10の内部で、エンジン2側の遊星歯車式変速部26の第1変速室28と、エンジン2から離間する側の同期式変速部30の第2変速室32とを仕切るものである。
第1入力軸12と第2入力軸14との間には、第1変速室28内において、第1入力軸12に接続されてエンジン2の回転を入力する摩擦式の発進クラッチ34と、ダンパ6と、発進クラッチ34に接続し且つ第2入力軸14に接続される遊星歯車ユニット36とが設けられている。
図2に示す如く、遊星歯車ユニット36は、遊星歯車式変速部26を構成するものであり、第1入力軸12と第2入力軸14との間に配置されて第1入力軸12の回転を第2入力軸14に伝達するものであり、共通のサンギヤ38を有する第1入力軸12側の第1遊星歯車列40と第2入力軸14側の第2遊星歯車列42とからなるシンプソンタイプのものである。
第1遊星歯車列40は、第1リングギヤ44と第1ピニオンギヤ46とサンギヤ38の第1サンギヤ部48とで構成される。第1リングギヤ44は、第1入力軸12の他端側に対向する第2入力軸14の一端側の軸端において、第2入力軸14周りに回動可能な支持部材50の他端側に固定して設けられている。第1ピニオンギヤ46は、第1入力軸12の他端側に対向する第2入力軸14の一端側の軸端に固設された第1キャリア52に回動可能に軸支され、第1リングギヤ44に噛合する。サンギヤ38は、第2入力軸14の一端側の端部近傍に回動可能に軸支され、一端側に設けられた第1サンギヤ部48を第1ピニオンギヤ46に噛合する。
第2遊星歯車列42は、第2リングギヤ54と第2ピニオンギヤ56とサンギヤ38の第2サンギヤ部58とで構成される。第2リングギヤ54は、サンギヤ38の他端側に近接して第2入力軸14に固設されている。第2ピニオンギヤ56は、第2リングギヤ54内周において第2入力軸14周りに回動可能な第2キャリア60に回動可能に軸支され、第2リングギヤ54に噛合する。サンギヤ38は、第1サンギヤ部48と反対の他端側に設けられた第2サンギヤ部58を第2ピニオンギヤ56に噛合する。
発進クラッチ34は、第1遊星歯車列40の第1リングギヤ44を固定した支持部材50の一端側と、第1入力軸12の他端側に固定された連絡部材62の外周との間に介設され、油圧で作動されるものである。また、サンギヤ38の第1・第2サンギヤ部48・58間の外周から径外方向に延びる円環部材64の外周と、この円環部材64の外周に対峙する変速機ケース10との間には、油圧で作動される摩擦式のバンドブレーキ66が設けられている。
また、円環部材64途中から第1支持部材50方向に延びる円筒部材68の先端と、第1支持部材50の途中から径外方向に延びる延長部材70の内周との間には、油圧で作動される摩擦式のダイレクトクラッチ72が設けられている。更に、第2遊星歯車列42の第2キャリヤ60から変速機ケース10の方向に延びる環状部材74の外周と、この環状部材74の外周に対峙する変速機ケース10との間には、逆転方向の回転を阻止するワンウェイクラッチ76が設けられている。
遊星歯車ユニット36及び発進クラッチ34においては、発進クラッチ34とバンドブレーキ66とダイレクトクラッチ72とに油圧を供給・排出して作動制御し、また、ワンウェイクラッチ76との組み合わせで1速から3速までの間で変速操作し、発進クラッチ34を結合することにより1速ギヤ段で発進し、バンドブレーキ66を結合することにより2速ギヤ段に変速操作し、ダイレクトクラッチ72を結合することにより3速ギヤ段に変速操作する。
図3に示す如く、第2入力軸14と出力軸16との間には、同期式変速部30の第2変速室32において、第2入力軸14の回転を出力軸16に伝達する複数の前進段のギヤ列として、エンジン2側から順次に、3速ギヤ列78と4速ギヤ列80と5速ギヤ列82とが配設されるとともに、3速ギヤ列78と4速ギヤ列80との間で後進段のリバースギヤ列84が設けられている。
3速ギヤ列78は、第2入力軸14に固定された3速入力ギヤ86と、この3速入力ギヤ86に噛み合って出力軸16に回転自在に設けられた3速出力ギヤ88とからなる。4速ギヤ列80は、第2入力軸14に固定された4速入力ギヤ90と、この4速入力ギヤ90に噛み合って出力軸16に回転自在に設けられた4速出力ギヤ92とからなる。5速ギヤ列82は、第2入力軸14に回転自在に設けられた5速入力ギヤ94と、この5速入力ギヤ94に噛み合って出力軸16に固定された5速出力ギヤ96とからなる。リバースギヤ列84は、第2入力軸14と出力軸16とリバースアイドラ軸18との間に配置されて第2出力軸14と逆の回転を出力軸16に伝達するものであり、第2入力軸14に固定されたリバース入力ギヤ98と、このリバース入力ギヤ98に噛み合うようにリバースアイドラ軸18に摺動可能に設けられたリバースアイドラギヤ100とリバース出力ギヤ102とからなる。リバースアイドラギヤ100には、リバースアイドラ軸18の軸方向に延設したリバーススリーブ104が一体的に設けられている。
出力軸16には、3速ギヤ列78と4速ギヤ列80との間で、3速・4速同期機構106が設けられる。この3速・4速同期機構106は、3速出力ギヤ88に一体的に設けられた3速用係合部88Hと、4速出力ギヤ92に一体的に設けられた4速用係合部92Hと、出力軸16に固設された3速・4速シフトハブ108と、この3速・4速シフトハブ108上で出力軸16の軸方向に移動して3速出力ギヤ88の3速用係合部88Hと4速出力ギヤ92の4速用係合部92Hとに選択的に係合・離脱する3速・4速シフトスリーブ110とからなる。この3速・4速シフトスリーブ110は、リバースアイドラギヤ100に噛み合うリバース出力ギヤ102に一体的に設けられている。
また、第2入力軸14には、5速ギヤ列82よりも第3ケース10−3側に、5速同期機構112が設けられる。この5速同期機構112は、5速入力ギヤ94に一体的に設けられた5速用係合部94Hと、第2入力軸14に固設された5速シフトハブ114と、この5速シフトハブ114上で第2入力軸14の軸方向に移動して5速入力ギヤ94の5速用係合部94Hに係合・離脱する5速シフトスリーブ116とからなる。
この3速・4速同期機構106と5速同期機構112とは、油圧制御機構(図示せず)の油圧によって作動され、3速ギヤ段と4速ギヤ段と5速ギヤ段とリバースギヤ段とに切り換えるように動作される。
また、出力軸16のエンジン2側の端部位は、ファイナルギヤ機構118を介して差動機120が連結している。ファイナルギヤ機構118は、出力軸16に固設されたファイナルドライブギヤ122と、差動機120の差動機ケース124に固設されたファイナルドリブンギヤ126とからなる。このファイナルドリブンギヤ126は、エンジン2側に配設されている。差動機120には、変速機ケース10の第1壁部10−1Aに保持された一側軸受128−1に軸支した一側アクスル軸130−1と、変速機ケース10の第2壁部10−2Aに保持された他側軸受128−2に軸支した他側アクスル軸130−2とが連結されている。
また、この実施例の自動変速機8においては、図1に示す如く、第1回転体と第2回転体との中心部には、夫々軸方向に突出する第1中心ボスと第2中心ボスとが形成される。つまり、第1回転体としての第2リングギヤ54の中心部には、回転軸としての第2入力軸14の軸方向に一定の長さで突出する第1中心ボス132が形成されているとともに、第2回転体としての3速入力ギヤ86の中心部には、第2入力軸14の軸方向に一定の長さで突出する第2中心ボス134が形成されている。
第2リングギヤ54は、第2入力軸14の軸方向に指向した一定の長さの第1中心ボス132と、この第1中心ボス132に連設して第2入力軸14の径方向に指向した第1円盤部136と、この第1円盤部136に連設して第2入力軸14の軸方向に指向し且つリング歯138Aを備えたリング部138とからなり、第1中心ボス132側を絞り形状とすることによって該第1中心ボス132の径を小さくすることができる。この第1中心ボス132は、所定の強度を確保するために、第2入力軸14の軸方向に一定の長さで形成されている。
3速入力ギヤ86は、第2入力軸14の軸方向に指向した一定の長さの第2中心ボス134と、この第2中心ボス134に連設して第2入力軸14の径方向に指向した第2円盤部140と、この第2円盤部140の外周面に形成されたギヤ歯142と、第2入力軸14のギヤ用段差部144に当接する位置決め突部148とを備えている。
第1中心ボス132と第2中心ボス134とは、第2入力軸14の軸方向の隣接する位置にスプライン結合されている。つまり、第2リングギヤ54の第1中心ボス132は、第2入力軸14の第1軸部14Aの外周に、第1スプライン部150によりスプライン結合されている。この第1スプライン部150は、第1中心ボス132の内周面に形成した第1スプライン孔152と、この第1スプライン孔152に噛み合うように第2入力軸14の第1軸部14Aの外周面に形成した第1スプライン軸154とからなる。また、3速入力ギヤ86の第2中心ボス134は、第2入力軸14の第2軸部14Bの外周に、第2スプライン部156によりスプライン結合されている。この第2スプライン部156は、第2中心ボス134の内周面に形成した第2スプライン孔158と、この第2スプライン孔158に噛み合うように第2入力軸14の第2軸部14Bの外周面に形成した第2スプライン軸160とからなる。
第2中心ボス134に設けられた第2スプライン孔158の内径D2は、第1中心ボス132に設けられた第1スプライン孔152の内径D1と略同一に形成されている。これにより、第2入力軸14において、第1軸部14Aの外径と第2軸部14Bの外径とが略同一に形成される。
第2リングギヤ54と3速入力ギヤ86との間には、回転軸である第2入力軸14を回動自在に軸支する軸受として、変速機ケース10の第2壁部10−2Aに保持された前記一側入力軸受20−1が配設されている。
また、3速入力ギヤ86の第2中心ボス134の軸方向端部には、第2リングギヤ54の軸方向に延長した第1中心ボス部132の外周を覆う円筒部162が形成されている。この円筒部162の内径D3は、第2リングギヤ54の第1中心ボス132の外径D4よりも大きく形成されている。これにより、円筒部162の内周面と第1中心ボス132の外周面との間には、第1中心ボス部132の逃げ空間としての環状空間164が形成される。一側入力軸受20−1の内周面は、この円筒部162の外周面で保持されている。この一側入力軸受20−1の外周面は、第2壁部10−2Aの軸受保持孔166に保持されている。
第1スプライン孔152が形成された第1中心ボス132は、第1スプライン孔152が第1軸部14Aの第1スプライン軸154に噛み合って環状空間164内に収納され、そして、先端が3速入力ギヤ86の内側段差部168に接した3速入力ギヤ86の位置決め用のギヤ用サークリップ170に接合している。
第2中心ボス134の外周には、円筒部162と面一の軸受保持部172が形成されている。この円筒部162及び軸受保持部172の外周面の軸受設置部174には、一側入力軸受20−1が圧入して固定されている。この一側入力軸受20−1は、一側端面が3速入力ギヤ86の外側段差部176に接合され、また、他側端が軸受保持部172の先端側の内側クリップ係止溝178に固定した内側サークリップ180で支持され、更に、外周面が第2壁部10−2Aに保持され且つ一側入力軸受20−1の外側クリップ係止溝182に固定した外側サークリップ184で固定されている。これにより、一側入力軸受20−1が圧入された軸受設置部174が第1中心ボス132に重合(オーバラップ)して配置されるとともに、第2入力軸14及び一側入力軸受20−1が3つのサークリップ170、180、184により、変速機ケース10に対して位置決めされる。また、一側入力軸受20−1は、円筒部162及び軸受保持部172に圧入して設けられる関係から、従来の外径d4よりも大きな外径D5に形成されている。更に、第2リングギヤ54と3速入力ギヤ86との間は、図6の従来の間隔Wよりも小さな間隔L1に設定される。
また、第2入力軸14には、軸心上に第1オイル通路186が形成されているとともに、この第1オイル通路186に連通して径方向に指向して遊星歯車ユニット36に潤滑油を供給する第2オイル通路188が形成されている。
次に、この第1実施例の作用を説明する。
自動変速機8においては、油圧を発進クラッチ34とバンドブレーキ66とダイレクトクラッチ72とに供給・排出して作動を制御し、遊星歯車ユニット36を1速から3速までの間で自動変速操作するとともに、3速・4速同期機構106の操作と5速同期機構112の操作とリバーススリーブ104とを油圧で切り換え、3速から5速までの間とリバースとに自動変速操作する。
ところで、この第1実施例においては、第1回転体である第2リングギヤ54と第2回転体である3速入力ギヤ86との中心部に夫々軸方向に突出する第1中心ボス132と第2中心ボス134を形成し、第1中心ボス132と第2中心ボス134を回転軸である第2入力軸14の軸方向の隣接する位置にスプライン結合するとともに、第2リングギヤ54と3速入力ギヤ86との間に第2入力軸14を回動自在に軸支する軸受である一側入力軸受20−1を配設する場合に、第2中心ボス134の軸方向端部に第1中心ボス部132の外周を覆う円筒部162を形成し、この円筒部162の外周面で一側入力軸受20−1を保持し、一側入力軸受20−1を第1中心ボス132の外周に配設することができ、従来のように、第1中心ボス部132と第2中心ボス部134の間に大きな間隔を設けて軸受を配設する必要がなくなり、つまり、第2リングギヤ54と3速入力ギヤ86との間隔L1が、図6の従来の間隔Wよりも小さく設定されることから、第2入力軸14の軸方向寸法を短縮することができる。
また、第2中心ボス134の外周に円筒部162と面一の軸受保持部172を形成し、円筒部162及び軸受保持部172の外周面で一側入力軸受20−1を保持したことにより、一側入力軸受20−1を第2入力軸14にスプライン結合された第2中心ボス134の外周面でも支持することで、一側入力軸受20−1を安定して支持させることができる。
更に、第2中心ボス134に設けられた第2スプライン孔158の内径D2を第1中心ボス132に設けられた第1スプライン孔152の内径D1と略同一に形成したことにより、第2スプライン孔158の内径D2を第1スプライン孔152の内径D1と略同一の小径に形成することで、円筒部162及び軸受保持部172の外径を拡大せず、必要な強度(肉厚)を確保することができる。
また、一側入力軸受20−1は、円筒部162及び軸受保持部172に圧入して設けられる関係から、図6で示す従来の軸受220の外径d4よりも大きな外径D5に形成されているので、一側入力軸受20−1の容量が大きくなり、軸方向への寸法を拡大する必要がなくなり、第2入力軸14の軸方向寸法を短縮することができる。
図4は、この発明の特別構成であり、第2実施例を示すものである。
以下の実施例においては、上述の第1実施例と同一機能を果たす箇所には同一符号を付して説明する。
この第2実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、3速入力ギヤ86において、軸受保持部172の先端側を一側入力軸受20−1の端面と略面一に形成し、また、第2リングギヤ54においては、第1円盤部136を一側入力軸受20−1の端面に近づけて配置するとともに、第1円盤部136には一側入力軸受20−1の端面に当接する押え部192を形成し、そして、第2リングギヤ54を、内側のクリップ係止溝194に固定したサークリップ196により、一側入力軸受20−1が位置決めされるように第2入力軸14に固定した。
この第2実施例の構成によれば、第2リングギヤ54と一側入力軸受20−1との隙間Sを極力小さくし、よって、第2リングギヤ54と3速入力ギヤ86との間隔L2を小さくし、第2入力軸14の軸方向寸法を短縮することができる。
図5は、この発明の特別構成であり、第3実施例を示すものである。
この第3実施例の特徴とするところは、以下の点にある。即ち、一側入力軸受20−1を、第2リングギヤ54の第1中心ボス部132の外周面に設置した。この場合に、第1中心ボス部132に所定の強度を確保させるために、第1中心ボス部132の厚さを少しだけ大きく形成し、また、3速入力ギヤ86の一側入力軸受20−1が接する端面を平坦に形成し、更に、3速入力ギヤ86の第2中心ボス部134の端面には、ボス用サークリップ170を収容するクリップ係止溝198を形成した。
この第3実施例の構成によれば、3速入力ギヤ86に一側入力軸受20−1を設置させる軸受保持部等の部分を形成する必要がないので、3速入力ギヤ86の形状を簡単にすることができ、また、第2リングギヤ54と3速入力ギヤ86との間隔L3を極力小さくし、第2入力軸14の軸方向寸法を短縮することができる。
第2中心ボスの軸方向端部に第1中心ボス部の外周を覆う円筒部を形成し、この円筒部の外周面で軸受を保持する構造を、変速機のみならず、他の装置にも適用することができる。
回転軸の支持構造の断面図である。 図3の自動変速機の要部拡大図である。 第1実施例において自動変速機のスケルトン図である。 第2実施例において回転軸の支持構造の半断面図である。 第3実施例において回転軸の支持構造の半断面図である。 従来において回転軸の支持構造の断面図である。
符号の説明
2 エンジン
8 自動変速機
10 変速機ケース
14 第2入力軸
26 遊星歯車式変速部
30 同期式変速部
36 遊星歯車ユニット
54 第2リングギヤ
86 3速入力ギヤ
132 第1中心ボス
134 第2中心ボス
150 第1スプライン部
156 第2スプライン部
162 円筒部
164 環状空間
172 軸受保持部

Claims (1)

  1. 変速機ケース内に回転軸及びこの回転軸と交差する方向に延びる壁を備え、前記回転軸に第1回転体と第2回転体とを前記壁を挟んで互いに対向する状態で配置し、前記第1回転体と前記第2回転体との中心部に夫々第1スプライン孔を有する第1中心ボスと第2スプライン孔を有する第2中心ボスとを互いに対向する方向へ突出するように形成し、前記第1スプライン孔と前記第2スプライン孔とを夫々前記回転軸に形成されるスプライン部にスプライン結合するとともに、前記第2中心ボスの外周と前記壁との間に前記回転軸を回動自在に軸支する軸受を配設した回転軸の支持装置において、前記第2中心ボスの軸方向端部に前記第1中心ボスの外周を覆う円筒部を形成し、この円筒部の外周面と前記第2中心ボスの外周面とに跨る位置に前記軸受を配置する一方、前記第1中心ボスを前記軸受の内周に入り込ませたことを特徴とする回転軸の支持装置。
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