JP4534834B2 - 自動車のシート位置調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、乗員用シートの前後位置を調整する自動車のシート位置調整装置に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、運転者の体格寸法のうち運転操作に関係のある所定項目を検出する体格検出手段と、運転者の体格パターンに応じて予め設定された最適な運転操作系ポジションを記憶してなる記憶手段と、この記憶手段に記憶された運転操作系のポジションデータと上記体格検出手段の検出結果とに基づいて運転操作系の駆動部を駆動制御する制御手段とを備えた運転操作系の調整装置により、運転者の体格等に対応させて乗員用シートの前後位置およびフロア床板部の上下位置等を調整することが行われている。
実開昭63−69655号公報
上記特許文献1に開示されているように乗員用シートの前後位置を調整するためには、乗員用シートを車体の前後方向に沿ってスライド自在に支持するスライドレール(直線送り台)と、このスライドレールに沿って乗員用シートのシートクッションを車体の前後方向に移動させるシート位置調整手段とを設ける必要がある。そして、このシート位置調整手段を使用することにより、予め設定された範囲内でシートクッションをスライド変位させてその前後位置を調整する場合に、その調整量を大まかに設定すると、乗員の体格等に適合させてシートクッションの前後位置を微調整することが困難であるという問題がある。一方、シートクッションの前後位置を微調整できるように、シート位置調整手段によりシートクッションを少しずつ前後に移動させるように構成した場合には、シートクッションを最後方部等まで迅速に移動させることができないという問題がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、乗員用シートのシートクッションを乗員の体格等に対応した適正位置に調整することができるとともに、必要に応じてシートクッションの前後位置を迅速かつ大幅に変化させることができる自動車のシート位置調整装置を提供することを目的としている。
請求項1に係る発明は、乗員用シートのシートクッションをスライド自在に支持するスライドレールが前上がりの傾斜状態で車室内に配設されるとともに、上記スライドレールに沿ってシートクッションが車両の前後方向にスライド変位するように構成された自動車のシート位置調整装置において、予め設定された範囲内でシートクッションをスライド操作してその前後位置を任意に調整するスライド操作機構を備えた第1調整手段と、上記第1調整手段により調整された前後位置からシートクッションをその自重によって予め設定された特定位置に後退させてシートクッションの前後位置を調整する第2調整手段と、前後位置が調整された上記シートクッションをスライドレールにロックして、そのスライド変位を規制するロック機構とを備え、上記第1調整手段は、上記スライド操作機構によるシート位置の調整時に上記ロック機構によるシートクッションのロック状態を解除する第1ロック解除機構と、シートクッションをスライドレールに沿って車体の前方側に付勢することにより乗員用シートがその自重に応じて後退するのを規制する付勢ばねとを有し、
上記第2調整手段は、シートクッションを上記特定位置に後退させる際に上記ロック機構によるシートクッションのロック状態を解除するとともに、上記付勢ばねによる付勢力を解除して、シートクッションが自重によって後退するのを許容する第2ロック解除機構を有するものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の自動車のシート位置調整装置において、第1調整手段のスライド操作機構によるシートクッションのスライド操作に連動してシートクッションの傾斜角度を変化させるチルト機構を備えたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1または2に記載の自動車のシート位置調整装置において、第1調整手段のスライド操作機構による1回の操作でシートクッションの最大移動範囲よりも狭い範囲内でシートクッションをスライドレールに沿ってスライド変位させるように構成したものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置において、車室内に配設された左右一対のスライドレールと、両スライドレールに沿ってそれぞれスライド自在に支持された左右一対のスライド部材とを備え、両スライド部材の一方に、第1調整手段のスライド操作機構を設けるとともに、他方に、シートクッションを車体の前方側に付勢する上記付勢ばねを設けたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1〜の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置において、シートクッションを特定位置に停止させるための停止部を第2調整手段に設け、この停止部により停止されるシートクッションの特定位置を変更可能に構成したものである。
請求項に係る発明は、上記請求項に記載の自動車のシート位置調整装置において、上記スライドレールは、シートクッションに取り付けられたスライド部材をスライド自在に支持するロアレールと、このロアレールの前端部または後端部の少なくとも一方を超えて車体の前後方向にスライド可能な状態で支持されたサブレールとを備え、このサブレールの前端部または後端部の少なくとも一方に、上記スライド部材のスライド変位を規制してシートクッションを停止させる停止部が設けられるとともに、上記ロアレールに予め設定された複数の固定位置にサブレールが選択的に固定されることにより上記停止部の設置位置が調整可能に構成されたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1〜の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置において、第2調整手段により位置調整されるシートクッションの特定位置が、シートクッションの最大移動範囲における後端位置に設定されたものである。
請求項に係る発明は、上記請求項1〜の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置において、車体の前後方向に延びる突部をスライドレールに形成するとともに、このスライドレールに沿ってスライド自在に支持されたスライド部材と、上記突部との間に、自動車の衝突時に上記スライド部材のスライド変位を規制する規制部を設けたものである。
請求項1に係る発明によれば、乗員の体格等に応じてシートクッションの前後位置を微調整する場合には、上記第1調整手段のスライド操作機構を使用してシートクッションの前後位置を適正に調整することができ、かつシートクッションをスライドレールに沿って車体の前方側に付勢することにより乗員用シートがその自重に応じて後退するのを規制する付勢ばねを設けるとともに、この付勢ばねの付勢力を解除する付勢力解除機構を上記第2調整手段に設けたため、第1調整手段によりシートクッションを前進させてその前後位置を微調整する場合には、上記付勢ばねの付勢力を利用してシートクッションを軽い力で前進させることができるとともに、第2調節手段により乗員の乗降時等にシートクッションを最後方部まで移動させる場合等には、上記付勢ばねの付勢力を解除することにより乗員用シートの自重を利用してシートクッションを上記スライドレールに沿って迅速に後退させることができる。
請求項2に係る発明によれば、第1調整手段のスライド操作機構によるシートクッションのスライド操作に連動してシートクッションの傾斜角度を変化させることにより、乗員の体格等に応じてシートの設置状態を適正に調整できるという利点がある。
請求項3に係る発明によれば、第1調整手段のスライド操作機構による1回の操作で、シートクッションの最大移動範囲よりも狭い範囲内でシートクッションをスライドレールに沿ってスライド変位させることにより、軽い力で上記第1調整手段のスライド操作機構を操作してシートクッションの前後位置を容易かつ適正に微調整できるという利点がある。
請求項に係る発明によれば、上記第1調整手段のスライド操作機構と、上記付勢ばねとを左右に分散させて配設することができるために、これらをそれぞれコンパクト化して適正にレイアウトできるという利点がある。
請求項に係る発明によれば、第2調整手段の停止部により停止されるシートクッションの特定位置を調整可能に構成した場合には、上記第2調整手段を使用してシートクッションを車体の後方部に移動させて停止させる際の特定位置を、乗員の好みに応じて変化させることができるという利点がある。
請求項に係る発明によれば、上記ロアレールに沿ってスライドレールをスライド変位させてロアレールに予め設定された複数の固定位置にサブレールを選択的に固定することにより、上記停止部により設定されるシートクッションの停止位置を乗員の好みに応じて容易に変化させることができるという利点がある。
請求項に係る発明によれば、第2調整手段により位置調整されるシートクッションの特定位置を、シートクッションの最大移動範囲における後端位置、つまり車体の最後方側に設定したため、シートクッションの移動可能範囲における最後方位置にシートクッションを迅速に移動させることにより、自動車に対する乗員の乗降、または車室内に対する荷物の積み降ろし作業等を容易に行うことができる。
請求項に係る発明によれば、スライドレールの底部に車体の前後方向に延びる上記突部により、前上がりの傾斜状態で設置されたスライドレールを、車両の衝突時に作用する曲げ荷重に耐え得るよう効果的に補強することができるとともに、上記衝撃荷重の作用時に、スライドレールに沿ってシートクッションが車体の後方側に急移動するのを上記規制部により阻止できるため、安全性を効果的に向上させることができる。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る自動車のシート位置調整装置を備えた車室形成部の概略構成を示している。この車室形成部の床面を構成するフロアパネル1上には、シートクッション2とシートバック3とを備えた運転席および助手席等からなる乗員用シート4と、この乗員用シート4を車体の前後方向に移動可能に支持する左右一対のスライドレール5と、このスライドレール5に沿ってシートクッション2をスライド変位させることにより乗員用シート4の前後位置等を調整するシート位置調整手段6とを有している。
上記スライドレール5は、シートクッション2の両側辺部下方に設置されたスライド部材7,8,をそれぞれスライド自在に支持するC型鋼等からなり、フロアパネル1上に設置された前後一対のクロスメンバ9,10の上面に、例えば15°程度の仰角で前上がりに傾斜した状態で取付ブラケットを介して取り付けられている。また、上記スライドレール5の側壁面には、車体の前後方向に延びるラックギア11が固着されるとともに、シート位置調整手段6の作動部となる転動ギア12が上記ラックギア11に歯合するように配設されている。
上記スライド部材7,8の後部には、シートクッション2のフレーム材(図示せず)に固着される後部ブラケット13の枢支部を貫通する支持軸14が、左右のスライド部材7,8を互いに連結するように設置されている。また、上記スライド部材7,8の側壁面中央部には、上記転動ギア12が枢支されるとともに、この転動ギア12に歯合する駆動ギア15が回転軸16を介して枢支され、その前方部の内面側(スライド部材7,8の内面側)には、シートクッション2の前端部を上下動させてシートクッション2の傾斜角度を変化させる駆動レバー17が枢支されている。
さらに、上記両スライド部材7,8のうちの一方であるスライド部材7の前端部には、上記シートクッション2をロックしてそのスライド変位を規制するロック片18が、車体の前後方向に延びる水平軸19を支点にして揺動可能に枢支されている。そして、図3の実線で示すように、ロック片18の下端部に突設された係止部20が、上記ラックギア11を構成するC型鋼の側面に形成された係合孔21に係合されると、スライド部材7がロックされてシートクッション2のスライド変位が規制され、図3の仮想線で示すように、上記係止部20が係合孔21から離脱する方向に揺動操作されると、スライド部材7のロックが解除されてシートクッション2のスライド変位が許容されるようになっている。なお、ロック片18の設置部には、通常時に上記係止部20を係合孔21に係合させる方向に付勢してロック片18をロック状態に保持するための鶴巻ばね等からなる付勢部材(図示せず)が設けられている。
上記ロック片18の後方側には、このロック片18等を駆動する駆動アーム22が一側端部に固定されるとともに、回動操作用の把持部23が中央部に突設された回動軸24が両スライド部材7,8の前端部間に設置されている。上記駆動アーム22には、ロック片18にロック解除用の駆動力を伝達する第1ワイヤ25と、後述する第1調整手段30のスライド操作機構に操作解除力を伝達する第2ワイヤ26と、後述する付勢ばね54の付勢力を解除する方向に駆動力を伝達する第3ワイヤ27とが係止されている。そして、上記駆動アーム22、把持部23、回動軸24および第1〜第3ワイヤ25〜27等により、シートクッション2を予め設定された特定位置に後退させる第2調整手段29が構成されている。すなわち、上記把持部23により回動軸24が回動操作されるのに応じて駆動アーム22が揺動変位し、その駆動力が第1ワイヤ25を介して上記ロック片18に伝達されて、その係止部20が上記係合孔21から離脱される等により、自重に応じて上記スライド部材7,8およびシートクッション2をスライドレール5に沿って車体の後方側に一気にスライド変位させることが許容されるようになっている。
また、上記回転軸16には、駆動ギア15を回動操作してシートクッション2をスライド操作することにより、その前後位置を任意に調整する第1調整手段30のスライド操作機構が設けられている。この第1調整手段30のスライド操作機構は、図4および図5に示すように、回転軸16の一端部側、つまり左右両スライド部材7,8の一方であるスライド部材7側において回転自在に配設された第1操作レバー31と、この第1操作レバー31に枢支されるとともに、第1操作レバー31の把持部と一体に把持される把持部を備えた第2操作レバー32と、上記第1操作レバー31の側面から前方側に向けて突設された水平軸33を支点として揺動可能に支持された係止片34と、この係止片34を案内するガイド部材35とを有している。
第2操作レバー32には、上記第1ワイヤ25と同様に、ロック解除用の駆動力をロック片18に伝達する第4ワイヤ36が係止され、この第4ワイヤ36と上記第2操作レバー32とにより、上記ロック片18によるシートクッション2のロック状態を解除するロック解除機構が構成されている。すなわち、上記第1調整手段30のスライド操作機構によりシートクッション2を車体の前後方向にスライド操作する際に、第1操作レバー31と第2操作レバー32とを一体に把持すると、上記第4ワイヤ36からロック片18に伝達される駆動力に応じてロック片18の係止部20が上記係合孔21から離脱され、上記ロック片18および係合孔21からなるロック機構によりスライド変位が規制されたシートクッション2のロック状態が解除されるように構成されている。
上記係止片34は、図5および図6に示すように、駆動ギア15の歯に係合される一対の係合孔37が設けられた係合部38と、この係合部38の内端部(シートクッション2の内方側に位置する端部)から上部および内方側に向けて突設されたL状部39と、このL字状部39の内端部から内方側に向けて突設された突部40とを有している。上記係止片34の係合孔37が駆動ギア15の歯に係合された状態に保持されることにより、第1操作レバー31と駆動ギア15とが係止片34を介して一体に連結され、第1操作レバー31の回動操作力が上記駆動ギア15に入力されるようになっている。
また、係止片34のL字状部39には上記第2ワイヤ26が係止され、この第2ワイヤ26を介して上記駆動アーム22から係止片34に伝達される操作解除力に応じ、前後方向に延びる上記水平軸33を支点に係止片34が揺動変位することにより、上記係合孔37が駆動ギア15の歯から離脱されて第1操作レバー31と駆動ギア15との連結状態が解除され(図8参照)、上記第1操作レバー31を操作することなく駆動ギア15および回転軸16を回転させることが許容され、あるいは駆動ギア15および回転軸16を回転させることなく、第1操作レバー31を揺動変位させ得るように構成されている。
上記ガイド部材35は、スライド部材7に突設された水平軸41を支点にして揺動可能に支持された支持部42と、この支持部42の外側端部から下方に向けて突設された下窄まりの三角形状を有する側板部43と、この側板部43の下辺部に沿って設けられたV字状のガイド部44と、このガイド部44の前端部および後端部に突設された水平部45,46とを有している。そして、通常時には、上記水平軸41に外嵌された鶴巻ばねからなる付勢部材47の付勢力に応じ、上記ガイド部材35が水平状態に保持されるとともに、上記係止片34の突部40がガイド部44の中央部に位置することにより、係止片34の係合孔37が駆動ギア15の歯に係合された状態に保持されている。
上記第1調整手段30の第1,第2操作レバー31,32が把持されて揺動操作されると、上記ロック片18によるシートクッション2のロックが解除されるとともに、上記係止片34の係合孔37が駆動ギア15の歯に係合された状態で、図7に示すように、上記第1操作レバー31の回転力が係止片34を介して駆動ギア15に伝達される。これにより上記駆動ギア15が回転駆動されるとともに、その回転力が転動ギア12に伝達され、この転動ギア12が第1操作レバー31の操作量に対応した距離だけ上記ラックギア11上を転動することになる。この場合、上記ガイド部材35は、係止片34の突部40により、上記付勢部材47の付勢力に抗して後端部側の水平部46が押し下げられた状態となる。
上記第1操作レバー31がさらに揺動操作されることにより、係止片34の突部40がガイド部材35の水平部46に沿ってその後方側に移動する。その後、図8に示すように、第2操作レバー32が戻され、第1操作レバー31の回転力が弱まると、上記付勢部材47の付勢力に応じ、上記係止片34の係合部38が駆動ギア15の歯から離間する方向に駆動されて第1操作レバー31と駆動ギア15との連結状態が解除される。このため、上記駆動ギア15に逆転力を付与することなく、第1操作レバー31を初期位置に戻すことにより、上記係止片34を図6に示す状態に移行させることが可能となる。この操作が繰り返されることにより、予め設定された範囲内で、上記スライド部材7,8およびシートクッション2がスライドレール5に沿って車体の前後方向にスライド変位するように構成されている。
なお、上記第1操作レバー31の揺動操作が途中で中止されるとともに、上記第2操作レバー32が戻されて係止片34と駆動ギア15との係合状態が解除されると、上記ガイド部材35を水平方向に付勢する付勢部材47の付勢力に応じで係止片34が駆動ギア15の歯から離脱することにより、第1操作レバー31を初期位置に戻す際に、第1操作レバー31から駆動ギア15に逆転力が付与されることが防止されるようになっている。
上記回転軸16の他端部側、つまり左右両スライド部材7,8の他方であるスライド部材8側には、図9に示すように、揺動レバー48が連結ピン49により揺動可能に支持されている。この揺動レバー48には、リングギア50を回転可能に枢支する支持軸51が設けられるとともに、上記回転軸16に固定された作動ギア52に歯合させる方向にリングギア50を付勢する引張ばね53と、上記駆動アーム22の駆動力に応じてリングギア50を作動ギア52から離間させる方向に揺動レバー48を揺動変位させる第3ワイヤ27とが係止されている。
また、上記リングギア50および支持軸51の設置部には、両端部がリングギア50と支持軸51とに係止された渦巻きばねからなる付勢ばね54が設けられるとともに、上記支持軸51を回転駆動する回転モータ55(図2参照)が設けられている。上記付勢ばね54は、リングギア50を作動ギア52に歯合させた状態で、シートクッション2をスライドレール5に沿って車体の後方側にスライド変位させる際に、上記作動ギア52からリングギア50に入力される回転力に応じて付勢力が増大し、上記駆動ギア15をシートクッション2の前進方向に付勢することにより乗員用シート4がその自重に応じて後退するのを規制する付勢力を蓄えるように構成されている。
上記駆動アーム22から第3ワイヤ27を介して揺動レバー48に伝達される駆動力に応じ、上記引張ばね53の付勢力に抗してリングギア50を作動ギア52から離間させる方向に揺動レバー48を揺動変位させた場合には、上記付勢ばね54の付勢力が解除された状態で、シートクッション2およびスライド部材7,8をスライドレール5に沿ってスムーズにスライド変位させることが可能となる。このシートクッション2を車体の後方側にスライド変位させた時点で、上記第3ワイヤ27を介した駆動力の伝達を遮断してリングギア50を作動ギア52に係合させた後に、上記回転モータ55を作動させて支持軸51を回転駆動することにより付勢ばね54の付勢力を増大させるようにすれば、この付勢ばね54の付勢力を利用することにより軽い力でシートクッション2を前進させることが可能となる。
シートクッション2の前端部を上下動させる駆動レバー17の基端部には、図9に示すように、上記作動ギア52に歯合するセクタギア56が形成されている。また、上記駆動レバー17の先端部は、リンクプレート57を介してシートクッション2の前部ブラケット58に連結されている。そして、上記第1調整手段30のスライド操作機構によるシートクッション2のスライド操作に連動してシートクッション2の傾斜角度を変化させるチルト機構59が、上記駆動レバー17、作動ギア52、リンクプレート57および前部ブラケット58により構成されている。すなわち、上記第1調整手段30の第1操作レバー31により駆動ギア15および回転軸16が、例えばシートクッション2の前進方向(図9の矢印aに示す方向)に回転駆動されると、上記作動ギア52により駆動レバー17の基端部が上昇する方向bに揺動変位し、これに対応して上記後部ブラケット13が枢支された支持軸14を支点にシートクッション2の前部が下降する方向cに駆動されるようになっている。
上記構成において第1調整手段30により乗員用シート4のシートクッション2をスライド操作してその前後位置を調整する場合には、第1操作レバー31と第2操作レバー32とを一体に把持して第2操作レバー32を第1操作レバー31側に引き寄せることにより、上記第4ワイヤ36からロック片18に伝達される駆動力に応じてロック片18によるシートクッション2のロック状態を解除する。そして、上記第1操作レバー31の把持部を引き上げる方向に操作すると、その駆動力が係止片34を介して駆動ギア15に伝達され、この駆動ギア15が図2および図7の矢印に示す方向に回転駆動されるとともに、その回転駆動力が転動ギア12に伝達されることにより、この転動ギア12がラックギア11上を矢印に示す方向に転動し、スライド部材7,8およびシートクッション2がスライドレール5に沿って前進する。また、上記第1操作レバー31に揺動操作に対応した上記ガイド部材35の案内作用により係止片34の係合部38が駆動ギア15から離脱した時点で、第1操作レバー31を初期位置に戻して上記操作を繰り返すことにより、シートクッション2を徐々に前進させることができる。
一方、上記第1操作レバー31と第2操作レバー32とを一体に把持してロック片18によるシートクッション2のロック状態を解除した後、上記第1操作レバー31の把持部を押し下げる方向に操作すると、駆動ギア15が図2および図7の矢印に示す方向と逆方向に回転駆動されるとともに、その回転駆動力が転動ギア12に伝達されることにより、スライド部材7,8およびシートクッション2がスライドレール5に沿って後退し、この操作が繰り返されてシートクッション2が徐々に後進することになる。
上記シートクッション2の後退時には、付勢ばね54に付勢力が蓄えられるため、この付勢ばね54の付勢力と、乗員用シート4の自重により前上がりの傾斜状態で設置されたスライドレール5に沿ってシートクッションを後退させる方向に作用する押し下げ力とがバランスすることになる。したがって、シートクッション2を前進させる際に、軽い力で上記第1操作レバー31を作動させることができるとともに、シートクッション2を後退させる際に、その自重に応じて最後端位置まで一気に移動するという事態の発生を防止することが可能である。
また、上記第2調整手段29の把持部23を持って回動軸24を回動変位させることにより、上記第1〜第3ワイヤ25〜27を引っ張る方向に駆動アーム22を揺動変位させると、第1ワイヤ25からロック片18に伝達される駆動力に応じ、このロック片18によるシートクッション2のロック状態が解除される。また、第2ワイヤ26から第1調整手段30の係止片34に伝達される駆動力に応じて係止片34による第1操作レバー31と駆動ギア15との連結状態が解除されるとともに、第3ワイヤ27から上記揺動レバー48に伝達される駆動力に応じて上記リングギア50と作動ギア52との係合状態が解除されることになる。このため、上記付勢ばね54による付勢力の影響を受けたり、第1操作レバー31が変位したりすることなく、上記スライド部材7,8をスライドレール5に沿ってスライド変位させることにより、シートクッション2を、その自重に応じて最後端位置まで一気に移動させることが可能となる。
上記のように乗員用シート4のシートクッション2をスライド自在に支持するスライドレール5が前上がりの傾斜状態で車室内に配設されるとともに、上記スライドレール5に沿ってシートクッション2がスライド変位するように構成された自動車のシート位置調整装置において、上記第1操作レバー31の操作量に対応した範囲内でシートクッション2をスライド操作してその前後位置を任意に調整するスライド操作機構を備えた第1調整手段30と、シートクッション2を、その自重に応じて予め設定された最後端位置等からなる特定位置に後退させてシートクッション2の前後位置を調整する第2調整手段29とを設けたため、乗員の体格等に応じてシートクッション2の前後位置を微調整する場合には、上記第1調整手段30のスライド操作機構を使用してシートクッション2の前後位置を適正に調整することができるとともに、乗員の乗降時等にシートクッション2を最後方部等まで移動させる場合には、上記第2調整手段29を使用してシートクッション2を迅速に移動させることができる。
また、上記実施形態に示すように、第1調整手段30のスライド操作機構によるシートクッション2のスライド操作に連動してシートクッション2の傾斜角度を変化させるチルト機構59を設けた場合には、乗員の体格等に応じてシートの状態を適正に調整できるという利点がある。例えば、上記実施形態では、第1調整手段30によりシートクッション2を車体に前方側にスライド変位させる際に、これと連動して上記チルト機構59によりシートクッション2の前端部を下降させるように構成したため、背の低い乗員が運転席を車体の前方側にスライド変位させる操作を行うと、これに対応してシートクッション2の傾斜角度が小さくなり、つまり水平状態に近くなるように変化させることができる。また、背の高い乗員が運転席を車体の後方側にスライド変位させる操作を行うと、これに対応してシートクッション2の傾斜角度が大きくなるように変化させることができる。
したがって、背の低い乗員は、その上半身を略垂直に起立させた状態で乗員用シート4に着座することになり、その視線を身長に対応させて車体の上方側に位置させることができるとともに、アクセルへダルおよびブレーキペダルに足が届き易いように、膝部を大きく折曲げるとともに膝下部を下方に伸ばした姿勢を採ることができる。一方、背の高い乗員は、その上半身を後傾させた状態で乗員用シート4に着座することになり、その視線を身長に対応させて車体の下方側に位置させることができるとともに、アクセルへダルおよびブレーキペダルを操作し易いように、膝部を所定角度に折曲げた状態で膝下部を車体の前方側に伸ばした姿勢を採ることができる。
なお、後部ブラケット13が枢支された支持軸14を支点にシートクッション2の前部を昇降させる方向に駆動するチルト機構59を設けてなる上記実施形態に代え、前部ブラケット58が枢支された支持軸を支点にシートクッション2の後部を昇降させる方向に駆動するチルト機構を設けた構造としてもよい。
さらに、上記実施形態では、第1調整手段30のスライド操作機構による1回の操作、つまり上記第1操作レバー31の1回の揺動操作で、シートクッション2の最大移動範囲よりも狭い範囲内でシートクッション2をスライドレール5に沿ってスライド変位させるように構成したため、軽い力で上記第1操作レバー31を操作してシートクッション2の前後位置を容易かつ適正に微調整することができるという利点がある。なお、上記第1操作レバー31を有する第1調整手段30のスライド操作機構によりスライドレール5に沿ってスライド変位させるように構成された上記実施形態に代え、操作ダイヤルを有するスライド操作機構を設けた構造としてもよい。
また、上記のようにシートクッション2をスライドレール5に沿って車体の前方側に付勢することにより乗員用シート4がその自重に応じて後退するのを規制する付勢ばね54を設けるとともに、上記引張ばね53の付勢力に抗してリングギア50を作動ギア52から離間させる方向に揺動変位させる上記把持部23、回動軸24、駆動アーム22および第3ワイヤ27等からなる付勢力解除機構を上記第2調整手段29に設けたため、第1調整手段30によりシートクッション2を前進させてその前後位置を微調整する場合には、上記付勢ばね54の付勢力を利用してシートクッション2を軽い力で前進させることができるとともに、乗員の乗降時等にシートクッション2を最後方部等まで移動させる場合には、上記第2調整手段29のロック解除機構により付勢ばね54の付勢力を解除することにより乗員用シート4の自重を利用してシートクッション2を上記スライドレール5に沿って迅速に後退させることができる。
特に、上記実施形態に示すように、車室内に配設された左右一対のスライドレール5と、両スライドレール5に沿ってそれぞれスライド自在に支持された左右一対のスライド部材7,8とを設け、両スライド部材7,8の一方に、上記第1操作レバー31等からなる第1調整手段30のスライド操作機構を設けるとともに、他方に、シートクッション2を車体の前方側に付勢する上記付勢ばね54を設けた場合には、上記スライド操作機構と、上記付勢ばね54とを左右に分散させて配設することができるために、これらをそれぞれコンパクト化して適正にレイアウトできるという利点がある。
また、上記のように第1調整手段30のスライド操作機構によるシート位置の非調整時にシートクッション2をロックしてそのスライド変位を規制する上記ロック片18等からなるロック機構と、上記スライド操作機構によるシート位置の調整時に上記ロック機構によるシートクッション2のロック状態を解除する第1ロック解除機構、つまり上記第2操作レバー32および第4ワイヤ36からなるロック解除機構とが第1調整手段30に設けられるとともに、シートクッション2を予め設定された特定位置に後退させる際に上記ロック機構によるシートクッション2のロック状態を解除する第2ロック解除機構、つまり上記把持部23、回動軸24、駆動アーム22および第1ワイヤ25等からなるロック解除機構が第2調整手段29に設けられた自動車のシート位置調整装置において、シートクッション2を特定位置に停止させるための停止部を上記第2調整手段に設け、この停止部により停止されるシートクッションの特定位置を変更可能に構成してもよい。
例えば、図10および図11に示す実施形態では、上記シートクッション2に取り付けられたスライド部材7,8をスライド自在に支持するスライドレール5からなるロアレールと、このスライドレール5の前端部または後端部の少なくとも一方を超えて車体の前後方向にスライド可能な状態で支持されるとともに、予め設定された複数の係止位置でスライドレール5に係止されるように構成された前後一対の第1,第2サブレール60,61とが設けられている。そして、上記第1サブレール60の前端部に設けられた停止部62および第2サブレール61の後端部に設けられた停止部63に、上記スライド部材7,8の前端部または後端部を当接させることにより、そのスライド変位を規制してシートクッション2を前方側または後方側の所定位置に停止させるように構成されている。
上記第1,第2サブレール60,61は、スライドレール5内に配設されてスライド自在に支持された本体部64と、この本体部64の側部から上方に突設された起立部65と、上記停止部62,63とを有し、上記起立部65には、係止アーム66が揺動可能に支持されている。また、上記スライドレール5の一側壁部には、上記係止アーム66が選択的に係合される複数個の係合用凹部67が一定間隔で設けられた係止板68が固着されている。そして、上記係止アーム66を係止板68の係合用凹部67から離脱させた状態で、上記スライドレール5に沿って第1,第2サブレール60,61をスライド変位させることにより、の前端部から前方側に突出した第1サブレール60の突出量L1と、スライドレール5の後端部から後方側に突出した第2サブレール61の突出量L2とをそれぞれ調整した後に、上記係止アーム66を係止板67の係合用凹部6に係合することにより、上記停止部62,63により停止されるシートクッション2の停止位置を変更するように構成されている。
上記のようにスライドレール5からなるロアレールの前端部または後端部の少なくとも一方を超えて車体の前後方向にスライド可能な状態で支持された第1,第2サブレール60,61を、スライドレール5に予め設定された複数の固定位置に選択的に固定するように構成するとともに、両サブレール60,61の前端部または後端部に上記スライド部材7,8のスライド変位を規制してシートクッション2を上記固定位置に停止させる停止部62,63を設け、上記両サブレール60,61の突出量L1,L2を変化させることにより停止部62,63の設置位置を調節するように構成した場合には、上記第2調整手段29によりシートクッション2を車体の前方側または後方部に移動させて停止させる際の特定位置を、乗員の好みに応じて容易に変化させることができる。
図11において、69は、転動ギア12が歯合するラックギア11aが上面に設けられたC型鋼であり、上記転動ギア12が係止アーム66に当接するのを防止するために、上記C型鋼69の一側辺部に沿って転動ギア12が転動するように構成されている。
また、上記実施形態に示すように、第2調整手段29により位置調整されるシートクッション2の特定位置を、シートクッション2の最大移動範囲における後端位置、つまり車体の最後方側に設定した場合には、シートクッション2の移動可能範囲における最後方位置にシートクッション2を迅速に移動させることにより、自動車に対する乗員の乗降、または車室内に対する荷物の積み降ろし作業等を容易に行うことができる。
なお、図10および図11に示す実施形態では、スライドレール5の前部側に設置される第1サブレール60と、スライドレール5の後部側に設置される第2サブレール61とを別体に形成した例について説明したが、前後両端部に停止部62,63が設けられた一体のサブレールをスライドレール5に沿ってスライド自在に支持させるとともに、このサブレールをスライドレール5の任意の位置に係止させることにより、上記停止部62,63により停止されるシートクッション2の固定位置を変更するように構成してもよい。
また、上記サブレール60,61等に設けられた停止部62,63によりシートクッション2を所定の固定位置に停止させるように構成された上記実施形態に代え、スライドレール5の側壁部等に設けられた複数の係止孔に、シートクッション2を所定の固定位置に停止させるための停止部となる係止バーを選択的に係止させることにより、この係止バーにより規定されるスライド部材7,8の停止位置、つまり上記シートクッション2の停止位置を変更するように構成してもよい。
さらに、図12および13に示すように、車体の前後方向に延びるとともに上方に突出する突部70をスライドレール5の底部に形成するとともに、この突部70と、スライドレール5にスライド自在に支持されたスライド部材7,8との間に、自動車の衝突時にスライド部材7,8のスライド変位を規制する規制部71を設けた構造としてもよい。すなわち、上記スライド部材7,8の後端部等に揺動可能に枢支されたストッパ72と、スライドレール5の突部70に形成されるとともに、車体の前後方向に沿って一定間隔で配列された係合孔73とにより上記規制部71が構成されている。そして、自動車の衝突時に作用する衝撃荷重に応じて図14に示すように、スライド部材7,8が上昇して上記ストッパ71の基端部に設けられた駆動部74がスライドレール5の上壁部に当接すると、ストッパ71が揺動変位して、その先端部に設けられた係止部75が上記係合孔73に係合されることによりスライド部材7,8のスライド変位が規制されるようになっている。
上記のようにスライドレール5の底部に車体の前後方向に延びる上記突部70を設けた場合には、前上がりの傾斜状態で設置されたスライドレール5を、車両の衝突時に作用する曲げ荷重に耐え得るよう効果的に補強することができるとともに、上記衝撃荷重の作用時に上記ストッパ72および係合孔73からなる規制部71によりスライドレール5に沿ってシートクッション2が車体の後方側に向けて急激に移動するのを阻止できるため、安全性を効果的に向上させることができる。なお、上記突部70に設けられたストッパ71の係止部を、スライド部材7,8の下面に設けられた係合孔に係合することにより、スライド部材7,8のスライド変位を規制するように構成してもよい。
本発明に係る自動車のシート位置調整装置の実施形態を示す側面図である。 上記シート位置調整装置の具体的構成を示す斜視図である。 ロック機構の具体的構成を示す断面図である。 第1調整手段の具体的構成を示す側面図である。 第1調整手段の具体的構成を示す斜視図である。 第2操作レバーを第1操作レバー側に引き寄せた状態を示す説明図である。 第1操作レバーを揺動操作した状態を示す説明図である。 第1操作レバーと駆動ギアとの係合が解除された状態を示す説明図である。 チルト機構および付勢ばねの具体的構成を示す説明図である。 本発明に係る自動車のシート位置調整装置の別の実施形態を示す側面断面図である。 上記シート位置調整装置の具体的構成を示す正面断面図である。 本発明に係る自動車のシート位置調整装置のさらに別の実施形態を示す側面断面図である。 上記シート位置調整装置の具体的構成を示す正面断面図である。 スライド部材の後退を規制した状態を示す側面断面図である。
2 シートクッション
4 乗員用シート
6 シート位置調整手段
7,8 スライド部材
18 ロック片(ロック機構)
21 係合孔(ロック機構)
22 駆動アーム(第2調整手段のロック解除機構)
25 第1ワイヤ(第2調整手段のロック解除機構)
27 第3ワイヤ(解除手段)
29 第2調整手段
30 第1調整手段
31 第1操作レバー(スライド操作機構)
32 第2操作レバー(第1調整手段のロック解除機構)
36 第4ワイヤ(第1調整手段のロック解除機構)
54 付勢ばね
59 チルト機構
60,61 サイドレール
62,63 停止部
70 突部
71 規制部
72 ストッパ(規制部)
73 係合孔(規制部)

Claims (8)

  1. 乗員用シートのシートクッションをスライド自在に支持するスライドレールが前上がりの傾斜状態で車室内に配設されるとともに、上記スライドレールに沿ってシートクッションが車両の前後方向にスライド変位するように構成された自動車のシート位置調整装置において、
    予め設定された範囲内でシートクッションをスライド操作してその前後位置を任意に調整するスライド操作機構を備えた第1調整手段と、
    上記第1調整手段により調整された前後位置からシートクッションをその自重によって予め設定された特定位置に後退させてシートクッションの前後位置を調整する第2調整手段と
    前後位置が調整された上記シートクッションをスライドレールにロックして、そのスライド変位を規制するロック機構とを備え、
    上記第1調整手段は、上記スライド操作機構によるシート位置の調整時に上記ロック機構によるシートクッションのロック状態を解除する第1ロック解除機構と、シートクッションをスライドレールに沿って車体の前方側に付勢することにより乗員用シートがその自重に応じて後退するのを規制する付勢ばねとを有し、
    上記第2調整手段は、シートクッションを上記特定位置に後退させる際に上記ロック機構によるシートクッションのロック状態を解除するとともに、上記付勢ばねによる付勢力を解除して、シートクッションが自重によって後退するのを許容する第2ロック解除機構を有することを特徴とする自動車のシート位置調整装置。
  2. 第1調整手段のスライド操作機構によるシートクッションのスライド操作に連動してシートクッションの傾斜角度を変化させるチルト機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のシート位置調整装置。
  3. 第1調整手段のスライド操作機構による1回の操作でシートクッションの最大移動範囲よりも狭い範囲内でシートクッションをスライドレールに沿ってスライド変位させるように構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の自動車のシート位置調整装置。
  4. 車室内に配設された左右一対のスライドレールと、両スライドレールに沿ってそれぞれスライド自在に支持された左右一対のスライド部材とを備え、両スライド部材の一方に、第1調整手段のスライド操作機構を設けるとともに、他方に、シートクッションを車体の前方側に付勢する上記付勢ばねを設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置。
  5. シートクッションを特定位置に停止させるための停止部を第2調整手段に設け、この停止部により停止されるシートクッションの特定位置を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置。
  6. 上記スライドレールは、シートクッションに取り付けられたスライド部材をスライド自在に支持するロアレールと、このロアレールの前端部または後端部の少なくとも一方を超えて車体の前後方向にスライド可能な状態で支持されたサブレールとを備え、このサブレールの前端部または後端部の少なくとも一方に、上記スライド部材のスライド変位を規制してシートクッションを停止させる停止部が設けられるとともに、上記ロアレールに予め設定された複数の固定位置にサブレールが選択的に固定されることにより上記停止部の設置位置が調整可能に構成されたことを特徴とする請求項に記載の自動車のシート位置調整装置。
  7. 第2調整手段により位置調整されるシートクッションの特定位置が、シートクッションの最大移動範囲における後端位置に設定されたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置。
  8. 車体の前後方向に延びる突部をスライドレールに形成するとともに、このスライドレールに沿ってスライド自在に支持されたスライド部材と、上記突部との間に、自動車の衝突時に上記スライド部材のスライド変位を規制する規制部を設けたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の自動車のシート位置調整装置。
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