JP2008189176A - 自動車のシート装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】組立工場において自動車のシート装置の取付作業を容易に行い得るようにする。
【解決手段】シートクッション2の後部等に設けられた係合部(係合ピン20)が前後移動可能に支持されるシート支持部(ガイド溝18)に沿って上記係合部が前後移動するのに応じてシートクッション2の後部等が昇降変位するように構成された自動車のシート装置において、上記シート支持部には、通常時にシートクッション2の係合部がスライド可能に支持される中央支持部18aと、車体フロア1に対するシートレール5の締結固定時に、上記係合部が車体の前方側または後方側の少なくとも一方に退避するのを許容する退避部18b,18cとが設けられるとともに、通常時に上記係合部が退避部18b,18cに移動するのを規制する規制手段(規制レバー21)を備えた。
【選択図】図2
【解決手段】シートクッション2の後部等に設けられた係合部(係合ピン20)が前後移動可能に支持されるシート支持部(ガイド溝18)に沿って上記係合部が前後移動するのに応じてシートクッション2の後部等が昇降変位するように構成された自動車のシート装置において、上記シート支持部には、通常時にシートクッション2の係合部がスライド可能に支持される中央支持部18aと、車体フロア1に対するシートレール5の締結固定時に、上記係合部が車体の前方側または後方側の少なくとも一方に退避するのを許容する退避部18b,18cとが設けられるとともに、通常時に上記係合部が退避部18b,18cに移動するのを規制する規制手段(規制レバー21)を備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、前後両端部が車体フロアに締結固定されたシートレールに沿って前後移動可能に支持された自動車のシート装置に関するものである。
従来、例えば下記特許文献1に示されるように、車体フロアに、ロアレールとアッパレールとからなるシートレールを取り付け、乗員の体格や好みに応じて乗員用シートを車体の前後方向に移動させることが可能なシートスライド機構を構成するとともに、上記アッパレールと、シートクッションが固定されるシートフレームとの間に、シートの座面前後位置、シートの座面上下位置およびシートの座面角度を同時に調節するシート位置調節手段が設けられた車両の運転姿勢調節装置が提案されている。
特開2005−162074号公報
上記特許文献1に開示されているように、乗員の体格等に応じてシートの座面前後位置、座面上下位置および座面角度を同時に調節するように構成された車両の運転姿勢調節装置では、シートの前後移動に応じてシートクッションの設置高さと、その傾斜角度とを適正に変化させることにより、シートクッションの前後移動量を小さく抑えつつ、乗員の視線を適正高さに調節して前方視界を確保できるという利点を有する反面、組立工場において自動車のシート装置の取付作業を容易に行うことが困難であるという問題がある。
すなわち、組立工場において上記シート装置の取付作業を行う際には、車体フロア固定されるシートレールと、シートクッションおよびシートバック等からなる乗員用シートとを一体にアッセンブリした状態で車室内に搬入し、乗員用シートのシートクッションを、例えばシートレールの前方側にスライド変位させた状態で、インパクトレンチ等を使用してシートレールの後端部を車体フロアにボルト止めするとともに、上記シートクッションをシートレールの後方側にスライド変位させた状態で、シートレールの前端部を車体フロアにボルト止めすることが行われている。しかし、上記のようにシートクッションの前後移動距離が小さいと、シートレールの前方側または後方側にシートクッションを移動させても、上記インパクレンチ等からなる電動工具をボルト止め位置に導入するためのスペースをシートレールの上方側に確保することができず、インパクトレンチ等を使用したボルト止め作業を行うことが困難であるという問題があった。
本発明は、上記の事情に鑑み、組立工場において自動車のシート装置の取付作業を容易に行うことができる自動車のシート装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、前後両端部が車体フロアに締結固定されるシートレールと、このシートレールに沿って前後移動可能に支持される乗員用シートのシートクッションと、このシートクッションの前部もしくは後部に設けられた係合部が前後移動可能に支持されるシート支持部とを有し、このシート支持部に沿ってシートクッションの係合部が前後移動するのに応じてシートクッションの前部もしくは後部が昇降変位するように構成された自動車のシート装置において、上記シート支持部には、通常時にシートクッションの係合部がスライド可能に支持される中央支持部と、車体フロアに対する上記シートレールの締結固定時に、上記シートクッションの係合部が車体の前方側または後方側の少なくとも一方に退避するのを許容する退避部とが設けられるとともに、通常時にシートクッションの係合部が上記中央支持部から退避部に移動するのを規制する規制手段を備えたものである。
請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の自動車のシート装置において、シートレールに固定された板状部材に開穿されたガイド溝により上記シート支持部が構成されるとともに、シートクッションに設けられた係合ピンにより上記係合部が構成され、かつこの係合ピンが上記ガイド溝の退避部から中央支持部に移動するのを許容するとともに、中央支持部から退避部に移動するのを規制する規制レバーにより、上記規制手段が構成されたものである。
請求項3に係る発明は、上記請求項1に記載の自動車のシート装置において、シートクッションに設けられた係合ピンにより上記係合部が構成されるとともに、シートレールに固定された板状部材に、上記シートクッションの係合ピンが摺動する中央支持部と、その前端部または後端部の近傍から上方に延びる案内部と、その上端部から前方側または後方側に延びる退避部とを有するガイド溝が形成され、このガイド溝の案内部により、シートクッションの係合ピンがガイド溝の退避部から中央支持部に移動するのを許容し、かつ中央支持部から退避部に移動するのを規制する規制手段が構成されたものである。
上記請求項1に係る発明によれば、例えばシートレールの前端部を車体フロアに締結固定する場合には、シートクッションに設けられた係合部を上記退避部に移動させることにより、シートクッションを最後方側に位置させるようにすれば、上記シートレールの前端部の上方にインパクトレンチ等からなる電動工具を導入するためのスペースを確保することができるため、通常時に上記係合ピンを摺動可能に支持する中央支持部の長さを短く設定することにより、シートクッションの前後移動距離が小さくなるように構成した場合においても、上記インパクトレンチ等がシートクッションの前部に干渉するという事態を生じることなく、上記インパクトレンチ等を用いて締結ボルトによりシートレールの前端部を締結固定する作業を容易に行うことができる。
上記請求項2に係る発明によれば、例えばシートクッション後部に設けられた係合ピンを上記ガイド溝の後部に形成された退避部に移動させることにより、シートクッションを最後方側に位置させた状態で、上記シートレールの前端部を車体フロアに締結固定する作業を行った後、乗員用シートのシートクッションを車体の前方側にスライド変位させることにより、上記係合ピンを規制レバーに当接させれば、その押圧力に応じて規制レバーを自動的に非規制位置へ変位させることができ、上記係合ピンを退避部から通常位置である中央支持部に簡単に移動させることができるという利点がある。
上記請求項3に係る発明によれば、例えばシートクッションに設けられた係合ピンを上記ガイド溝の後部上方に形成された退避部に移動させることにより、シートクッションを最後方側に位置させた状態で、上記シートレールの前端部を車体フロアに締結固定する作業を行った後、乗員用シートのシートクッションを車体の前方側にスライド変位させることにより、上記係合ピンを案内部の上方部まで移動させれば、この案内部に沿って上記係合ピンを下方の中央支持部内へ自動的に移動させることができる。しかも、通常時には、上記係合ピンが乗員用シートの自重に応じて下方に付勢されているため、上記係合ピンが案内部に沿って上方に案内されることはなく、上記退避部に係合ピンが移動するという事態が生じるのを効果的に防止できるという利点がある。
図1〜図4は、本発明に係る自動車のシート装置の実施形態を示している。この自動車の車体フロア1上には、シートクッション2およびシートバック3を備えた運転席等からなる乗員用シート4と、この乗員用シート4を前後移動可能に支持する左右一対のシートレール5と、このシートレール5に沿ってシートクッション2を車体の前後方向にスライド変位させることにより乗員用シート4の前後位置等を調整するシート位置調節機構6とを有している。
上記乗員用シート4のシートクッション2は、その本体部(クッション材)を下方から覆うように配設されたクッションフレーム7を有し、このクッションフレーム7の左右両側辺部下方にそれぞれ設置されたスライド部材8,9とともに、上記シートレール5に沿って前後移動可能に支持されている。上記シートレール5は、上面が開口したC型鋼等からなり、その前後両端部には、取付ブラケット10,11が溶接される等により一体に接合されている。そして、上記取付ブラケット10,11が、車体フロア1上に設置された前後一対のクロスメンバ12,13の上面に締結ボルト14を介して締結されることにより、上記シートレール5が、例えば15°程度の仰角で前上がりに傾斜した状態で車体フロア1に固定されるようになっている。
上記シートレール5の側方部上面には、車体の前後方向に延びるラックギア15が設けられるとともに、シート位置調節機構6の作動部となる前後一対の転動ギア16a,16bが上記ラックギア15上を転動するように配設されている。また、上記シートレール5の後方部側面には、板状部材からなる支持プレート17がシートレール5の上方に突出するように設置され、この支持プレート17に開穿されたガイド溝18からなるシート支持部に、上記シートクッション2の後部に設けられた係合部が摺動可能に支持されている。
すなわち、上記支持プレート17には、シートレール5の設置角度よりも急角度の前上がり状態で傾斜して延びるガイド溝18が形成されている。また、上記クッションフレーム7の後部には、突片19が下方に向けて突設されるとともに、この突片19には、上記ガイド溝18に係合される係合ピン20が固定されている。そして、後述するように乗員用シート4のシートクッション2が車体の前後方向に移動するのに応じ、上記係合ピン20がガイド溝18に沿って摺動することにより、シートクッション2の後部が昇降変位するように構成されている。
また、上記ガイド溝18は、通常時にシートクッション2の係合ピン20をスライド自在に支持する中央支持部18aと、この中央支持部18aと同一角度をもって傾斜するとともに、その前後両端部から車体の前後方向に延びるように連設された退避部18b,18cとを有している。また、上記支持プレート17には、シートクッション2の係合ピン20が上記ガイド溝18の退避部18b,18cから中央支持部18aへの移動を許容するとともに、中央支持部18aから退避部18b,18cへの移動を規制する前後一対の規制レバー21からなる規制手段が設けられている。
上記規制レバー21は、その基端部が、ガイド溝18の中央支持部18aと退避部18b,18cとの境界部の上方において支持軸22により回動可能に枢支されている。また、上記規制レバー21は、その下方部が自重に応じ、支持プレート17に突設されたストッパーピン23に当接した状態に保持されることにより、上記中央支持部18aから退避部18b,18c側に揺動変位することが阻止されている。これによって通常時には、上記ガイド溝18の中央支持部18aに位置する上記シートクッション2の係合ピン20が、退避部18b,18cへ移動することが上記規制レバー21により規制されるようになっている。
なお、上記規制レバー21を回動操作してその下方部をストッパーピン23から離間させた状態に保持しつつ、上記シートレール5に沿ってシートクッション2を前後移動させれば、上記係合ピン20をガイド溝18の中央支持部18aから退避部18b,18cに移動させることが許容される。このようにして退避部18b,18cに移動した上記係合ピン20を元の位置に復帰させる際には、上記シートレール5に沿って乗員用シート4のシートクッション2を車体の前後方向にスライド変位させることにより、上記係合ピン20を規制レバー21に当接させる。このようにして上記規制レバー21をストッパーピン23から離間させる方向に係合ピン20の押圧力を作用させ、上記規制レバー21を非規制位置へ自動的に変位させることにより、上記係合ピン20を退避部18b,18cから通常位置である中央支持部18aに移動させること許容される。
上記クッションフレーム7の下面前方部には、突片24が下方に向けて突設されるとともに、この突片24に支持された連結軸25がスライド部材8,9の前端部に枢支されている。そして、乗員用シート4のシートクッション2をシートレール5に沿って前後移動させるとともに、上記係合ピン20をガイド溝18の中央支持部18aに沿って摺動させると、シートクッション2の後部が昇降駆動されることにより、上記連結軸25を支点にシートクッション2が揺動変位してその座面角度が変化するように構成されている。
上記スライド部材8,9には、車幅方向に延びる前後一対の回転軸26a,26bが回動可能に支持され、この回転軸26a,26bの左右両側方部に上記転動ギア16a,16bがそれぞれ固着されている。また、上記回転軸26a,26bの左右両端部のうち車体の中央部側(フロアトンネル側)に位置する部分には、それぞれ断続クラッチ27a,27bを介して従動ギア28a,28bが接続されている。この従動ギア28a,28bと、上記回転軸26a,26bとの間には、それぞれワンウェイクラッチ29a,29bが配設されている。
上記両ワンウェイクラッチ29a,29bのうち車体の前方側に位置するワンウェイクラッチ29aは、下記駆動レバー30の揺動操作に応じてシートクッション2を前進させる方向の駆動力が、上記従動ギア28a,28bの間に配設された駆動ギア31を介して入力された場合に、その駆動力を、上記断続クラッチ27aを介して前方側の転動ギア16aに伝達するとともに、シートクッション2を後進させる方向の駆動力が上記駆動ギア31を介して入力された場合に、その駆動力の伝達を遮断する機能を有している。
一方、両ワンウェイクラッチ29a,29bのうち後方側のワンウェイクラッチ29bは、下記駆動レバー30の揺動操作に応じてシートクッション2を後退させる方向の駆動力が、上記駆動ギア31を介して入力された場合に、その駆動力を、上記断続クラッチ27bを介して後方側の転動ギア16bに伝達するとともに、シートクッション2を前進させる方向の駆動力が上記駆動ギア31を介して入力された場合に、その駆動力の伝達を遮断する機能を有している。
また、上記従動ギア28a,28bの間に配設された駆動ギア31は、上記両スライド部材8,9のうち車室内側に位置するスライド部材8に回転自在に支持された駆動軸32と一体に回転するように係止されるとともに、この駆動軸32の端部に固定された駆動レバー30により回転駆動されるように構成されている。この駆動レバー30には、上記両断続クラッチ27a,27bの一方を選択して接続状態とするとともに、他方を離脱状態とする押しボタンスイッチ33が把持部30aの先端部に設けられている。
上記押しボタンスイッチ33は、例えば図外の動力伝達ケーブルを介して上記両断続クラッチ27a,27bを選択的に駆動する駆動部材等に連結されることにより、上記押しボタンスイッチ33の押圧操作に応じて前方側の断続クラッチ27aを接続状態とするとともに、後方側の断続クラッチ27bを離脱状態とし、かつ上記押しボタンスイッチ33の押圧操作が解除されるのに応じて後方側の断続クラッチ27bを接続状態とするとともに、前方側の断続クラッチ27bが離脱状態とするように構成されている。なお、上記押しボタンスイッチ33等の操作に応じて上記断続クラッチ27a,27bを選択的に駆動する電動駆動機構を設けた構造としてもよい。
上記のようにスライド部材8,9に設けられた駆動レバー30、駆動ギア31、従動ギア28a,28b、ワンウェイクラッチ29a,29b、断続クラッチ27a,27bおよび回転軸26a,26b等により、上記転動ギア16a,16bを回転駆動してラックギア15に沿って転動させる駆動部が構成されている。そして、上記駆動レバー30の揺動操作に応じ、後述するように上記シートレール5に沿ってシートクッション2を、車体の前後方向にスライド変位させるように構成されている。
上記のように構成された自動車のシート装置を車室内に搬入して組み付ける場合には、上記乗員用シート4、シートレール5およびスライド部材8,9等を一体にアッセンブリすることにより形成されたシート装置を車体の側面開口部から車室内に搬入し、図5に示すように、上記シートレール5の前後下方部に固定された取付ブラケット10,11をクロスメンバ12,13上に載置する。
そして、上記シートクッション2の後部に設けられた係合ピン20を、支持プレート17に形成されたガイド溝18の後方部に設けられた退避部18cに移動させることにより、シートクッション2をシートレール5の最後部に位置させた状態で、インパクトレンチI等からなる電動工具を使用して前方側の取付ブラケット10をクロスメンバ12の上面にボルト止めする。この場合、シートクッション2をシートレール5の最後部に位置させることにより、上記取付ブラケット10の上方にインパクトレンチI等を導入するためのスペースが確保される。したがって、上記インパクトレンチI等がシートクッション2の前部に干渉するという事態を生じることなく、締結ボルト14を前方側の取付ブラケット10の上面からクロスメンバ12に締結固定する作業を、上記インパクトレンチI等を用いて容易に行うことが可能である。
次いで、上記シートレール5に沿って乗員用シート4のシートクッション2を車体の前方側に移動させ、上記係合ピン20を後方の退避位置18cから中央支持部18aに移動させた後、前方側の規制レバー21による係合ピン20の移動規制状態を解除した状態で、シートレール5に沿って乗員用シート4のシートクッション2をさらに前方へスライド変位させることにより、図6に示すように、上記係合ピン20を前方の退避部18bに移動させる。このようにしてシートクッション2をシートレール5の最前部に位置させることにより、上記取付ブラケット11の上方にインパクトレンチI等を導入するためのスペースが確保され、上記インパクトレンチI等用いて前方側の取付ブラケット11の上面から締結ボルト14をクロスメンバ12に締結固定する作業を容易に行うことができる。
上記のようにシートレール5の前後両端部を車体フロア1に締結固定することによりシート装置を取り付けた後、上記シートレール5に沿って乗員用シート4のシートクッション2を車体の後方側に移動させ、上記係合ピン20を前方の退避位置18bから中央支持部18aに移動させる。このようにして上記規制レバー21からなる規制手段により、上記係合ピン20がガイド溝18の中央支持部18aから前後の退避部18b,18cに移動することが規制され、通常時には、上記中央支持部18aの範囲内で上記係合ピン20およびシートクッション2の前後移動が許容された状態となる。
上記シート位置調節機構6により、図1に示すように、後方位置にある乗員用シート4のシートクッション2をシートレール5に沿って前進させる場合には、上記駆動レバー30の押しボタンスイッチ33を押圧操作して前方側の断続クラッチ27aを接続状態とするとともに、後方側の断続クラッチ27bを離脱状態としつつ、上記駆動レバー30の把持部30aを持って下方位置から上方位置に引き上げるように揺動操作する。この揺動操作に応じて上記駆動ギア31が図4の矢印A方向に回転駆動されるとともに、その駆動力が従動ギア28a、ワンウェイクラッチ29a、断続クラッチ27aおよび回転軸26aを介して転動ギア16aに伝達され、この転動ギア16aが図4の矢印B方向に回転しつつ、ラックギア15上を転動して前進する。
上記駆動レバー30の把持部30aが所定位置まで上昇した時点で、この把持部30aを元の位置に下降させた後、再び上記把持部30aを上方位置に引き上げる操作を繰り返す。上記駆動レバー30の把持部30aを下降させる際には、上記駆動ギア31が図4の矢印Aと逆方向に回転駆動されるとともに、その駆動力が従動ギア28aに伝達されるが、この従動ギア28aにはワンウェイクラッチ29aが設けられているため、上記従動ギア28aの回転力が回転軸26aを介して転動ギア16aに伝達されることはない。
上記のように押しボタンスイッチ33を押圧した状態で、駆動レバー30の把持部30aを下方位置から上方位置に引き上げる揺動操作を繰り返すことにより、上記転動ギア16aがラックギア15上を矢印Cに示す方向に転動し、スライド部材8,9およびシートクッション2がシートレール5に沿って徐々に前進する。また、シート位置調節機構6によるシートクッション2の前進動作に連動してシートクッション2の後端部に設けられた係合ピン20がガイド溝18に沿って摺動することにより、図7に示すように、シートクッション2の後端部が上昇するとともに、これに対応してシートクッション2の傾斜角度が小さく、つまり水平状態に近くなるように変化する。
なお、上記のように押しボタンスイッチ33を押圧操作しつつ、駆動レバー30の把持部30aを上下させる揺動操作を行う際には、後方側の断続クラッチ27bが離脱状態に保持されているため、上記駆動ギア31の駆動力が従動ギア28bおよび回転軸26bを介して上記転動ギア16bに伝達されることが防止されるようになっている。
一方、上記位置調節機構6により、図7に示す前方位置にある乗員用シート4のシートクッション2をシートレール5に沿って後退させる場合には、上記押しボタンスイッチ33の押圧状態を解除して後方側の断続クラッチ27bを接続状態とするとともに、前方側の断続クラッチ27aを離脱状態としつつ、上記駆動レバー30の把持部30aを持って上方位置から下方位置に押し下げるように揺動操作する。これにより、図4の矢印Aと逆方向に上記駆動ギア31が回転駆動されるとともに、その駆動力が従動ギア28b、ワンウェイクラッチ29b、断続クラッチ27bおよび回転軸26bを介して転動ギア16bに伝達され、この転動ギア16bが図4の矢印Dに示す方向に回転しつつ、ラックギア15上を転動して後退する。
上記駆動レバー30の把持部30aを上方位置から下方位置に押し下げる揺動操作を繰り返すことにより、上記転動ギア16bがラックギア15上を転動しつつ、スライド部材8,9およびシートクッション2がシートレール5に沿って徐々に後退する。また、シート位置調節機構6によるシートクッション2の前進動作に連動してシートクッション2の後端部に設けられた係合ピン20がガイド溝18に沿って後方側摺動することにより、図1に示すように、シートクッション2の後端部が下降するとともに、これに対応してシートクッション2の傾斜角度が大きく、つまり大きく前上がりに傾斜した状態となる。
したがって、背の高い乗員が乗員用シート4に着座する際に、シートクッション2を車体の後方側に移動させると、シートクッション2がシートレール5に沿って下降するとともに、シートクッション2の後方部が引き下げられることになる。これにより、シートクッション2に対する乗員の着座中心であるヒップポイントが後部下方側に移動するとともに、これに対応して乗員の頭部が下部後方側に移動するため、上記シートクッション2の後方移動距離を大きく設定することなく、高身長者の視線を適正ラインLに一致させることができる。また、乗員用シート4の後方移動に応じてシートクッション2が大きく前上がりの状態で傾斜することとなるため、膝下長さが長い傾向にある高身長者が、膝部を所定角度で折曲げた状態で膝下部を前方に伸ばした姿勢を採ることにより、アクセルペダルおよびブレーキペダルに対する操作性を向上させることができる。
一方、背の低い乗員が乗員用シート4に着座する際に、シートクッション2を車体の前方側に移動させると、シートクッション2がシートレール5に沿って上昇するとともに、シートクッション2の後方部が押し上げられることになる。これにより、図7に示すように、シートクッション2に対する乗員の着座中心であるヒップポイントが前部上方側に移動するとともに、これに対応して乗員の頭部が上部前方側に移動するため、上記シートクッション2の前方移動距離を大きく設定することなく、低身長者の視線を適正ラインLに一致させることができる。また、乗員用シート4の前方移動に応じてシートクッション2の傾斜角度が水平に近い状態となるため、膝下長さが短い傾向にある低身長者が、膝部の折曲げ角度を大きくして膝下部を下方に伸ばした姿勢を採ることにより、アクセルペダルおよびブレーキペダルの操作性を向上させることができる。
上記のように前後両端部が車体フロア1に締結固定されるシートレール5と、このシートレール5に沿って前後移動可能に支持される乗員用シート4のシートクッション2と、このシートクッション2の後部に設けられた係合ピン20からなる係合部が前後移動可能に支持されるガイド溝18からなるシート支持部とを有し、このガイド溝18に沿って上記シートクッション2の係合部が前後移動するのに応じてシートクッション2の後部が昇降変位するように構成された自動車のシート装置において、上記ガイド溝18からなるシート支持部には、通常時にシートクッション2の係合ピン20がスライド可能に支持される中央支持部18aと、車体フロア1に対する上記シートレール5の締結固定時に、上記シートクッション2の係合ピン20が車体の前方側または後方側に退避するのを許容する退避部18b,18cとが設けられるとともに、通常時にシートクッション2の係合ピン20が上記退避部18b,18cに移動するのを規制する規制レバー21からなる規制手段を備えているため、組立工場におけるシート装置の取付作業を容易化できるという利点がある。
すなわち、上記シートレール5の前端部を車体フロア1に締結固定する場合には、図5に示すように、シートクッション2の後部に設けられた係合ピン20かなる係合部を上記ガイド溝18の後部に形成された退避部18cに移動させることにより、シートクッション2を最後方側に位置させた状態とすれば、車体の前方側に位置する取付ブラケット10の上方にインパクトレンチI等からなる電動工具を導入するためのスペースを確保することができる。したがって、通常時におけるシートクッション2の前後移動距離を小さくするために、上記係合ピン20を摺動可能に支持する中央支持部18aの長さを短く設定した場合においても、上記インパクトレンチI等がシートクッション2の前部に干渉するという事態を生じることなく、インパクトレンチI等を用いて締結ボルト14を前方側の取付ブラケット10の上面からクロスメンバ12に締結固定する作業を容易に行うことができる。
また、上記シートレール5の後端部を車体フロア1に締結固定する場合には、図6に示すように、シートクッション2の後部に設けられた係合ピン20を上記ガイド溝18の前部に形成された退避部18bに移動させることにより、シートクッション2を最前方側に位置させるようにすれば、車体の後方側に位置する取付ブラケット11の上方にインパクトレンチI等からなる電動工具を導入するためのスペースを確保することができる。したがって、上記インパクトレンチI等がシートクッション2の後部に干渉するという事態を生じることなく、上記インパクトレンチI等を用いて締結ボルト14を後方側の取付ブラケット11の上面からクロスメンバ13に締結固定する作業を容易に行うことができる。
しかも、通常時には、前後一対の規制レバー21からなる規制手段により、上記シートクッション2の後部に設けられた係合ピン20が、上記ガイド溝18の中央支持部18aからその前後に連設された退避部18b,18cに移動することが規制されるため、予め設定された通常の移動範囲を超えてシートクッション2が前後移動するのを効果的に防止することができる。なお、上記シートレール5の締結固定時には、上記規制手段による係合ピン20の移動規制状態を解除して係合ピン20を上記退避部18b,18cに移動させることにより、上記インパクトレンチI等を用いてシートレール5の前後両端部を車体フロア1に締結固定するためのスペースを、この締結固定部の上方に形成することができる。
また、上記実施形態に示すように、シートレール5に固定された板状部材からなる支持プレート17に開穿されたガイド溝18によりシート支持部を構成するとともに、シートクッション2に設けられた係合ピン20により上記ガイド溝18の中央支持部18aに係合される係合部を構成し、かつこのシートクッション2の係合ピン20が上記ガイド溝18の前後両端部に設けられた退避部18b,18cから上記中央支持部18aへ移動するのを許容するとともに、この中央支持部18aから退避部18b,18cへの移動するのを規制する規制レバー21からなる規制手段を設けた場合には、上記シートレール5の前後両端部を車体フロア1に締結固定する作業の終了後に、上記係合ピン20を通常位置へ容易に移動させることができる。
例えば、図5に示すように、シートクッション2の後部に設けられた係合ピン20を上記ガイド溝18の後部に形成された退避部18cに移動させることにより、シートクッション2を最後方側に位置させた状態で、上記シートレール5の前端部を車体フロア1に締結固定する作業を行った後、乗員用シート4のシートクッション2を車体の前方側にスライド変位させることにより、上記係合ピン20を規制レバー21に当接させれば、その押圧力に応じて規制レバー21をストッパーピン23から自動的に離間させて非規制位置に変位させることができる。したがって、上記係合ピン20を退避部18b,18cから通常位置である中央支持部18aに簡単に移動させることができるとともに、通常時には上記規制レバー21により係合ピン20がガイド溝18の中央支持部18aから前後の退避部18b,18cに移動するのを規制しつつ、上記中央支持部18aの範囲内で上記係合ピン20およびシートクッション2を前後移動させることができる。
なお、上記実施形態では、規制レバー21の基端部をガイド溝18の中央支持部18aと退避部18b,18cとの境界部の上方において支持軸22により回動可能に枢支するとともに、その下方部を上記支持プレート17に突設されたストッパーピン23に自重で当接させることにより係止するように構成した例について説明したが、図8に示すように、上記規制レバー21の下方部をストッパーピン23に当接させる方向に付勢する圧縮コイルばね等からなる付勢部材34を設け、この付勢部材34の付勢力に応じて上記規制レバー21による係合ピン20の移動規制状態を保持するように構成してもよい。
上記のように構成した場合には、通常時に、上記規制レバー21が外力等に応じて揺動変位することにより、上記係合ピン20の移動規制状態が不測に解除されるという事態の発生を確実に防止できるという利点がある。なお、図8に示す実施形態においても、上記シートクッション2の係合ピン20を、上記シートレール5の締結作業時には、上記付勢部材34の付勢力に抗して規制レバー21を揺動変位させることにより、その下方部をストッパーピン23から離間させれば、上記ガイド溝18の中央支持部18aに位置する係合ピン20を上記退避部18b,18cに移動させことが可能である。
なお、上記実施形態では、ガイド溝18の前後両端部に退避部18b,18cを設けた例について説明したが、両退避部18b,18cのいずれか一方を省略し、ガイド溝18の前端部のみに退避部18bを設けた構造としてもよく、あるいはガイド溝18の後端部のみに退避部18cを設けた構造としてもよい。
また、図9に示すように、上記シートレール5に固定された板状部材からなる支持プレート17に、上記シートクッション2に設けられたシートクッション2の係合ピン20が摺動する中央支持部35aと、その前端部または後端部の近傍から上方に延びる案内部35b,35cと、その上端部から前方側または後方側に延びる退避部35d,35eとを有するガイド溝35を形成し、このガイド溝35の案内部35b,35cにより、シートクッション2の係合ピン20がガイド溝18の退避部35d,35eから中央支持部35aに移動するのを許容し、かつ中央支持部35aから退避部35d,35eに移動するのを規制する規制手段を構成してもよい。
例えば、シートクッション2の後部に設けられた係合ピン20を、図9の仮想線で示すように、上記ガイド溝35の後部上方に形成された退避部35eに移動させることにより、シートクッション2を最後方側に位置させた状態で、上記シートレール5の前端部を車体フロア1に締結固定する作業を行った後、乗員用シート4のシートクッション2を車体の前方側にスライド変位させることにより、上記係合ピン20を案内部35cの上方部まで移動させれば、この案内部35cに沿って上記係合ピン20を下方の中央支持部35a内へ自動的に移動させることができる。
上記シートレール5の前端部を車体フロア1に締結固定することにより、乗員用シート4を設置した状態では、上記係合ピン20が乗員用シート4の自重に応じて下方に付勢されているため、上記係合ピン20が案内部35b,35cに沿って上方に案内されることにより、上記退避部35d,35eに係合ピン20が移動するという事態が生じることはない。特に、図9に示すように、上記中央支持部35aの前後両端部に延長部35e,35fを設けた場合には、シートレール5に沿ってシートクッション2を大きく前後移動させることにより、上記中央支持部35aの前端部または後端部まで上記係合ピン20を移動させ際に、上記案内部35b,35c内に係合ピン20が進出することに起因してシートクッション2の支持状態にがたつきが生じるのを効果的に防止できるという利点がある。
なお、上記係合ピン20をガイド溝35の退避部35d,35eに移動させて上記シートレール5の前後両端部を車体フロア1に締結固定する作業を行う際等には、上記係合ピン20を中央支持部35aの前端部近傍または後端部近傍に移動させた状態で、乗員用シート4の後部を持ち上げることにより、係合ピン20を案内部35b,35cに沿って上方に案内することで、上記退避部35d,35eに移動させることが可能である。
上記実施形態では、クッションフレーム7の前部に設けられた連結軸25をスライド部材8,9の前端部に枢支するとともに、上記シートクッション2の後部に設けられた係合ピン20を、シートレール5の後方部に設けられたガイド溝18等に沿って摺動させることにより、シートクッション2の後部を昇降変位させてその座面角度を変化させるように構成した例について説明したが、上記シートクッション2の揺動支点となる連結軸をクッションフレーム7の後部に設けるとともに、上記シートクッション2の前部に設けられた係合ピンを、シートレール5の前方部に設けられたガイド溝等に沿って摺動させることにより、シートクッション2の前部を昇降変位させてその座面角度を変化させるように構成してもよい。
上記のようにシートクッション2の後部に設けられた連結軸を支点にしてシートクッション2の前部を昇降変位させることによりその座面角度を変化させる場合には、シートクッション2の前方移動に応じてシートクッション2の前部を下降させることにより、低身長者が乗員用シートに着座する際にシートクッション2の傾斜角度を水平状態に近付けるように構成することが望ましい。
また、上記駆動レバー30を用いた手動操作によりシートクッション2をシートレール5に沿って前後移動させるように構成された上記実施形態に代え、駆動モータおよびねじ送り機構等を備えた電動駆動機構を設け、乗員のスイッチ操作に応じて上記シートクッション2を自動で前後移動させるように構成してもよい。さらに、上記乗員用シート4の前方部に昇降可能な可動フロアを設け、上記シートクッション2の前後移動に応じて上記可動フロアを昇降変位させるように構成してもよい。
1 車体フロア
2 シートクッション
4 乗員用シート
5 シートレール
6 シート位置調節機構
17 支持プレート(板状部材)
18,35 ガイド溝
18a,35a 中央支持部
18b,18c,35d,35f 退避部
20 係合ピン
21 規制レバー(規制手段)
35b,35c 案内部(規制手段)
2 シートクッション
4 乗員用シート
5 シートレール
6 シート位置調節機構
17 支持プレート(板状部材)
18,35 ガイド溝
18a,35a 中央支持部
18b,18c,35d,35f 退避部
20 係合ピン
21 規制レバー(規制手段)
35b,35c 案内部(規制手段)
Claims (3)
- 前後両端部が車体フロアに締結固定されるシートレールと、このシートレールに沿って前後移動可能に支持される乗員用シートのシートクッションと、このシートクッションの前部もしくは後部に設けられた係合部が前後移動可能に支持されるシート支持部とを有し、このシート支持部に沿ってシートクッションの係合部が前後移動するのに応じてシートクッションの前部もしくは後部が昇降変位するように構成された自動車のシート装置において、上記シート支持部には、通常時にシートクッションの係合部がスライド可能に支持される中央支持部と、車体フロアに対する上記シートレールの締結固定時に、上記シートクッションの係合部が車体の前方側または後方側の少なくとも一方に退避するのを許容する退避部とが設けられるとともに、通常時にシートクッションの係合部が上記中央支持部から退避部に移動するのを規制する規制手段を備えたことを特徴とする自動車のシート装置。
- シートレールに固定された板状部材に開穿されたガイド溝により上記シート支持部が構成されるとともに、シートクッションに設けられた係合ピンにより上記係合部が構成され、かつこの係合ピンが上記ガイド溝の退避部から中央支持部に移動するのを許容するとともに、中央支持部から退避部に移動するのを規制する規制レバーにより、上記規制手段が構成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のシート装置。
- シートクッションに設けられた係合ピンにより上記係合部が構成されるとともに、シートレールに固定された板状部材に、上記シートクッションの係合ピンが摺動する中央支持部と、その前端部または後端部の近傍から上方に延びる案内部と、その上端部から前方側または後方側に延びる退避部とを有するガイド溝が形成され、このガイド溝の案内部により、シートクッションの係合ピンがガイド溝の退避部から中央支持部に移動するのを許容し、かつ中央支持部から退避部に移動するのを規制する規制手段が構成されたことを特徴とする請求項1に記載の自動車のシート装置。
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