JP4534639B2 - 半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
具体的には、たとえば選択するワード線に高電圧(たとえば18V)を、書き込むべき(0データ)メモリトランジスタが接続されたビット線に0V、書き込みを禁止すべき(1データ)メモリトランジスタが接続されたビット線にハイレベル(たとえば3.3V)を印加する。
その結果、書き込むべき選択メモリトランジスタのみ、フローティングゲート中に電子が注入されて、選択メモリトランジスタのしきい値電圧は正方向にシフトして、たとえば2V程度になる。
さらに、ページ単位で、つまり選択するワード線に接続されたメモリトランジスタ一括にデータの書き込みが行われるため、NOR型フラッシュメモリに比較して書き込み速度の点で優位である。
しかし、選択ワード線に接続された各メモリセルは、製造プロセスに起因するサイズ等のバラツキのため、それぞれ書き込み速度に差が生じる。
具体的には、NAND型フラッシュメモリ等のようなワード線セクタを単位としたページ書き込みを行う不揮発性半導体記憶装置においては、メモリセル間で書き込み必要時間に分布が生じる。
ところが、一般的なメモリセルの場合、プログラム必要時間はt0であるが、プロセス等のバラツキ要因から非常に長いプログラム必要時間たとえばt1(>t0)以上を要するメモリセルがごくまれに存在する場合がある。
このような場合、ごくまれに存在する書き込みの遅いメモリセルのために、上述した書き込み/ベリファイ動作の回数も、たとえば100回以上と多くの回数を設定している。
具体的には、たとえば選択されたワード線に0Vを、非選択の全ワード線に4V程度の電圧を印加する。
NAND型フラッシュメモリの場合、複数のメモリセルが直列に接続されていることから、NOR型フラッシュメモリに比較して、メモリセルの読み出し電流が少ないため、メモリセルに格納されたデータをセンスアンプを通して確定させる、いわゆるランダムアクセス時間が長い。
また、エラー訂正符号(ECC:Error Correction Code)として、ハミングコードやBCHコードを使ったビット単位のエラー訂正が主流である。
データ入力部においては、入力されたページデータを構成する、各符号語毎に検査が行われて検査符号が生成される。そして、生成された検査符号が対応する符号語に検査符号が付加されて主符号語が形成される。
検査符号が付加された複数の主符号語を含むページデータは、コントロール回路により、セルアレイに対して複数の系列を含むようにたとえば2次元的に展開して書き込まれる。
また、たとえばコントロール回路の制御の下、セルアレイから検査符号が付加された複数の主符号語を含むページデータが読み出されてデータ出力部に転送される。
データ出力部においては、ラッチ回路から転送された検査符号が付加された複数の主符号語を含むページデータを受けて、各主符号語毎に、所定個数以内のエラーデータが存在する場合にはエラーデータが訂正される。そして、検査符号を含む主符号語毎に対応するエラー情報が付加され順次に外部の処理回路に出力される。
この場合、データ出力部においては、複数の系列のシンドロームデータを生成してエラー訂正が行われ、エラーデータが存在するにもかかわらずエラー訂正ができなかった場合には、当該シンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報が処理回路に出力される。
処理回路においては、データ出力部からのシンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報に基づいてページデータの多次元的な多重訂正処理が行われる。
1ページを構成するデータを複数の符号語で構成することで、訂正能力を強力にできる。また、複数の符号語で構成したことで訂正不能に陥った符号語が有っても残りのデータは使うことが可能となる。
そして、一般的な不揮発性半導体記憶のECCに比べ、リードソロモン符号を使うことで訂正能力が強力になる。
また、シフトレジスタ等を複数持つことで、エラー訂正および検査符号に掛かる時間をデータの入出力の時間に影響させること無く連続に行うことができ、読み出し、書き込みの高速化が可能となる。
また、エラー訂正を強化したことで、ライト−ベリファイの回数を従来に比べ減らすことができ、書き込みに必要な時間を減らすことができる。
さらに、エラー訂正を強化したことで、冗長メモリを不要もしくは小さくでき、置換する作業も不要もしくは減らすことができる。これにより、メモリ自体のサイズを小型化でき、さらにプロセス工程数を減らしコストを低減できる。
本実施形態においては、半導体記憶装置として、複数のメモリセルを直列に接続したメモリストリングが選択用スイッチを介してビット線およびソース線に接続されるNAND型フラッシュメモリを採用している。
なお、CPU3により本発明に係る処理回路が構成される。
CPU3からのフラッシュメモリ2に対する読み出し(以降、リードという場合もある)および書き込み(以降、ライトという場合もある)のアクセス要求は、フラッシュメモリ2に内蔵するコントロール回路が受け付ける。
コントロール回路は、アドレス変換処理(CPU3の指定する論理アドレスをフラッシュメモリ上の物理アドレスに変換するマッピング処理。論理・物理アドレス変換処理)等を行う。
また、フラッシュメモリ2は、セルアレイからのリードデータに対するエラー検出・訂正処理、およびセルアレイへのライトデータに対するエラー訂正符号の付加等を行う機能を有する。
そして、信号処理システム1においては、電源オン時、強制的なリセット時、あるいはシステムリセット時等に、NAND型フラッシュメモリ2に記憶されているデータを高速、たとえば1GB/s程度の高速で読み出し、ブリッジ回路4を通してDRAM5に高速に転送する。
以後、CPU3は、DRAM5をアクセスすることによりシステムを高速に起動させることができ、さらに、画像処理、音声処理、あるいはこれらに伴う表示処理や音声出力処理等の、アプリケーションに応じた各種信号処理を行うことができる。
本実施形態においては、1ページの書き込みデータを複数の符号語(code word )に分割し、ECC用レジスタを複数持ち、交互にエラー訂正処理することでエラー訂正処理が無かった場合のメモリの書き込み、読み出し速度に影響を与えない高速なエラー訂正を行えるエラー訂正法を採用している。
そして、複数のバンクを独立して同時にアクセスできるようにしたことで高速書き込み、読み出し可能であり、データ書き込み時に各符号語に検査符号(パリティ:Parity)を付加し、セルアレイに正規のデータと同時並列的に主符号語として記録しておき、データを読み出す時にパリティも正規のデータとともに読み出し、メモリ内部で失われたデータを復元するためのエラー訂正処理を行う機能を有している。
つまり、後述するように、シンドロームをデータと共に外部に出力することで、外部でN次元のエラー訂正を簡単に拡張できるようにしている。
本実施形態においては、2次元かつ最小距離2を仮定し説明する。
これにより、外部のCPU3でさらに訂正を拡張し行うことができ、また2次元に配置された符号語の訂正を繰り返すことでさらに訂正能力と訂正の信頼性を強化できる。
1ページは、図2および図3に示すように、132バイト(128バイトの符号語CWと4バイトのパリティデータ(検査符号PD))からなる4個の主符号語MCWで構成する。
そして、符号語はGF(2**8)のリードソロモン符号(Reed Solomon Code )とし、最小距離5を仮定する。GFはガロア体(Galois Field)を示し、2**8は2の8乗を意味する。この主符号語により、1セクタが構成され、この1セクタは正規データ(128バイト)とパリティデータ(4バイト)から構成される。
この場合、パリティの冗長は約3%となる。
ここでは述べないが、最小符号距離は本発明において5を限定するものでは無い。また符合語の長さ132バイトも限定するものでは無い。
このECCの2次元的拡張による訂正方法においては、図4に示すように、2次元的に主符号語を構成する。図4の例では、132バイト×4の1ページデータが構成される。 まず、データライト時点で1ページに含まれる4個の符号語のうち、一つの符号語を距離2のリードソロモン符号のパリティとして、下記式で表せるデータとパリティをライトする。
このデータとパリティに対して、システムでは、距離5のパリティPA ,PB ,PC ,PD を付加しメモリにライトする。
そして、このデータをリードしたときに、ECC処理が実行される。
この例では、距離5の符号語を仮定していることから、エラーが3バイト以上含まれる場合には、エラー訂正はできない。
そうした場合、エラーのある符号語に対して訂正不能を表すフラグ情報を用いて、4符号語中このフラグが1つあれば、これをエラーロケーションとして以下の方法でエラー訂正することができる。
Pn =an +bn +cn
Sn =an +bn +cn +Pn
この場合、訂正不能は、cn のみ1本であったとすると、エラーロケーションはcn となるので、下記式のようになり、cn にeV をガロア体(Galois Field)上において加算することで訂正が完了することになる。
第1は、同一バンクの同一ブロック内で、NANDストリングのセル配列方向に4個の主符号語を並列的に展開する方法である。
第2は、同一バンクの異なるブロックに一または複数の主符号語を並列的に展開する方法である。
第3は、異なるバンクにそれぞれ4個の主符号語を並列的に展開する方法である。
また、図6は、図5におけるバンクの具体的な構成例を示すブロック図である。
なお、図7では、図面の簡単化にため、1行4224列の4224個のメモリストリングSTRG00〜STRG04223が配列された1行のブロックBLK0のみについて示しているが、実際には、各バンク220にブロックBLK0と同様の構成を有する複数(m個)のブロックBLK1〜BLKmがさらに配列される。
また、図7の例では、ビット線本数は、通常512バイトに予備の16バイトを加えた528バイト、つまり4224本としている。
これは、本実施形態の1ページのデータに相当する。
また、各メモリストリングSTRG00〜04223のメモリトランジスタM15のソースが接続された選択トランジスタST1が共通のソース線SRLに接続されている。
なお、図7では、図面の簡単化にため、ブロックBLK0に対応するブロックアドレスデコーダ部分並びに転送ゲート群を示しているが、実際には、複数配列される図示しないブロックに対応してブロックアドレスデコーダ部分並びに転送ゲート群が設けられる。
転送ゲート群2221は、ブロックアドレスデコーダ223でデコードされたブロックアドレスに応答して生成され、対応するブロックの選択ゲート線およびワード線を駆動するための信号BSELによって導通状態に保持させる。
具体的には、ブロックBLK0がアドレス指定されていた場合、各転送ゲートTW0〜TW15は、それぞれブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0に応じてワード線WL0〜WL15と駆動電圧供給線VCG0〜VCG15とを作動的に接続し、転送ゲートTD0,TS0は同じくブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0に応じて選択ゲート線DSG,SSGと駆動電圧供給線VDSG,VSSGとを作動的に接続する。
そして、ブロックアドレスデコーダ223において、ブロックBLK0に対応する部分にのみアクティブのアドレス信号が入力されて、ブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0が4.5V+αのレベルで出力され、他のブロックBLK1〜BLKmに対応するブロックアドレスデコーダの出力信号BSEL1〜BSELmは接地電圧GNDレベルに保持される。
これにより、ブロックBLK0に対応する転送ゲート群2221の転送ゲートTW0〜TW15,TD0およびTS0が導通状態となり、他のブロックBLK1〜BLKmに対応する転送ゲート群の転送ゲートが非導通状態に保持される。
その結果、メモリストリングSTRG00の選択トランジスタST0,ST1が導通状態になり、ビット線BL0にデータが読み出される。
また、書き込みを行うべきメモリトランジスタM14を有するメモリストリングSTRG00が接続されたビット線BL0に接地電圧GND、書き込みを禁止すべきメモリトランジスタM14を有するメモリストリングSTRG01〜STRG04223が接続されたビット線BL1BL04223に電源電圧VCCが印加される。
そして、ローデコーダ222のブロックBLK0に対応する部分にのみ、ブロックアドレスデコーダ223の出力信号BSEL0が20V+αのレベルで出力され、他のブロックBLK1〜BLKmに対応するブロックアドレスデコーダの出力信号BSEL1〜BSELmは接地電圧GNDレベルで出力される。
これにより、ブロックBLK0に対応する転送ゲート群2221の転送ゲートTW0〜TW15,TD0およびTS0が導通状態となり、他のブロックBLK1〜BLKmに対応する転送ゲート群の転送ゲートが非導通状態に保持される。
その結果、選択ワード線WL14に書き込み電圧20Vが、非選択のワード線WL0〜WL13,WL15にパス電圧(中間電圧)Vpass(たとえば10V)が印加される。
一方、書き込みをすべきメモリトランジスタが接続されたメモリストリングSTRG00のチャネル部は接地電圧GND(0V)に設定され、選択ワード線WL14に印加された書き込み電圧20Vとの電位差により、メモリトランジスタM14へのデータの書き込みがなされ、しきい値電圧が正方向にシフトして、たとえば消去状態の−3Vから2V程度になる。
マルチプレクサ/デマルチプレクサ203は、リード時には、バンク(A)201のデータラッチ回路225からカラムセレクタ226を通して転送された4個の主符号語MCWを含むリードデータと、バンク(B)202のデータラッチ回路225からカラムセレクタ226を通して転送された4個の主符号語MCWを含むリードデータとを、コントロール回路207のコントロールの下、所定のタイミングで切り替えて選択的にデータ出力部205に入力させる。
そして、対応する符号語が第1のシフトレジスタ2041または第2のシフトレジスタ2042が128バイトフルになるまでにGマトリクス演算回路20452でパリティ計算を行って、たとえば第2のスイッチ回路2044でフルになった対応する符号語がシフトインされている第1のシフトレジスタ2041または第2のシフトレジスタ2042の符号語データが選択されるタイミングで、出力タイミング生成回路20453から出力パルスPLSによりANDゲート20454からパリティデータPDを出力させる。
また、リセットされたシンドローム回路20451には、次の128バイトの符号語が入力され、また、この符号語は第1のスイッチ回路2043を介して前回と異なる第2のシフトレジスタ2042または第1のシフトレジスタ2041にシフトインされる。
そして、エラー訂正処理で得られたエラーベクトルとエラーロケーションから、第2のスイッチ回路2054で選択出力される第1のシフトレジスタ2051または第2のシフトレジスタ2052のデータがシフトアウトされるタイミングでエラーベクターをエラーデータに加算する付加回路2056に出力する。
さらに、エラー訂正の状況を示す情報をエラー訂正ポインタとして出力する。この情報は以下の内容を含む。
エラーが無かった場合、Nバイト訂正した場合のNとエラーロケーション、訂正できなかった場合の各状態を示す情報である。
コントロール回路207は、I/Oバッファ206を通してチップイネーブル信号/CE、リードイネーブル信号/RD、あるいはライトイネーブル信号/WE等のコントロール系信号を入力し、各バンク201,202のページデータのリード、ライト動作のコントロールを行う。
また、コントロール回路207は、コントロール系信号およびコマンドに応じてデータ入力部204、またはデータ出力部205のデータ入出力のコントロール、特に、各スイッチ回路の切り替え制御を行い、また、これと並行して、カラムデコーダ227を通してのカラムセレクタ226を制御してデータラッチ回路225のデータの入出力制御を行い、さらに、マルチプレクサ/デマルチプレクサ203の切り替え制御を行う。
すなわち、コントロール回路207は、コントロール信号およびコマンドを解読して、フラッシュメモリ2の全体をイネーブルにする等の処理を行い、コマンドによる指示されたアクセス(リードまたはライト)が、バンク(A)201とバンク(B)202のいずれへのアクセスであるかを判定して、所定のアクセス制御を行う。
これに対して、ECCの2次元的拡張による訂正モードにおいては、コントロール回路207は、132バイトからなる4個の主符号語MCWで1ページデータを2次元的に展開する。コントロール回路207は、たとえば4個の主符号語MCWを、同一バンクの同一ブロック内で、NANDストリングのセル配列方向に4個の主符号語を並列的に展開し、あるいは、同一バンクの異なるブロックに一または複数の主符号語を並列的に展開し、あるいは異なるバンクにそれぞれ4個の主符号語を並列的に展開する。
たとえばリード時には、前述したように、4.5Vの電圧が必要なことから3.3Vから4.5Vへの昇圧を行う。
また、ライト時には、前述したように、20Vと中間電圧10Vが必要なことから、20V,10Vへの昇圧を行う。
図12(A)〜(I)は、本実施形態に係るフラッシュメモリ2のライト動作シーケスンについて説明するためのタイミングチャートである。
図13(A)〜(I)は、本実施形態に係るフラッシュメモリ2のリード動作シーケスンについて説明するためのタイミングチャートである。
図12(A)に示すように、CPU3から転送された4個の符号語に分割可能な1ページ分の連続したライトデータがI/Oバッファ206を通してデータ入力部204に入力される。
コントロール回路207のコントロールの下、第1のスイッチ回路2043が第1のシフトレジスタ2041の入力側に切り替えられ、入力データは、図12(A),(B)に示すように、第1のシフトレジスタ(128Bshift A)2041とシンドローム生成回路20451に入力される。
図12(B)〜(E)に示すように、符号語として128バイトのデータが入力され第1のシフトレジスタ2041が、128バイトのデータでフル(Full)になったとき、それまでシンドローム生成回路20451で生成された入力信号と係数でマトリクス演算された結果の4変数はGマトリクス演算回路20452に送られ、これと並行してシンドローム生成回路20451はリセットされる。
次に、コントロール回路207のコントロールの下、第1のスイッチ回路2043が第2のシフトレジスタ(128Bshift B)2042の入力側に切り替えられ、次の128バイトのデータを第2のシフトレジスタ2042とシンドローム生成回路20451に切り替え入力させる。
この第2のシフトレジスタ2042が、128バイトのデータでフルになるまでに第1のシフトレジスタ2041側の4バイトのパリティを計算する。
そして、第1のシフトレジスタ2042の128バイトのデータ第2のスイッチ回路2044から出力され、この128バイトのデータ(一つの符号語CW))に4バイトのパリティデータPDが付加回路2046で付加(合成)されて一つの主符号語MCWが完成される。
そして、132バイトの主符号語MCWを形成してマルチプレクサ/デマルチプレクサ203を通して、バンク(A)201またはバンク(B)202に転送する。
第2のシフトレジスタ2042が128バイトのデータでフル時点で同様の動作を行う。これを4回繰り返し4個の主符号語を順次転送した時点で、バンク(A)201またはバンク(B)202のデータラッチ回路225が512バイト+16バイトのデータでフルになる。
このとき、コントロール回路207のコントロールにより、マルチプレクサ/デマルチプレクサ203を一方のバンク(B)202またはバンク(A)201のデータラッチ回路に転送可能なように切り替える。
しかし、この時点で符号語のエラー訂正能力内であれば書き込みが弱かったり、回路上の欠陥等で完全なデータが書き込まれなくともリード時に復元できることから、ベリファイ動作を終了できる。
以上の動作を繰り返すことで複数のバンクにデータとパリティデータを高速に書き込むことができる。
バンク(A)201またはバンク(B)202のセルアレイ221からリードされ、パリティデータが付加された132バイトの主符号語MCWを4個含む512バイト+16バイトのページデータはデータラッチ回路225にラッチされる。
その後、図13(A)〜(G)に示すように、コントロール回路207のコントロールの下、たとえばデータラッチ回路225のラッチデータのうち一つの主符号語MCWがマルチプレクサ/デマルチプレクサ203を通してデータ出力部205に転送される。
データ出力部205は、たとえば第1のスイッチ回路2053を介して第1のシフトレジスタ2051にシフトインされ、これと並行して、エラー訂正回路2055のシンドローム生成回路20551に入力される。
そして、1主符号語が転送された第1のシフトレジスタ2051にシフトインされた時点で、シンドローム生成回路20551によるシンドローム生成が完了し、シンドロームレジスタ(4Bsreg)20552に保管する。
データ出力部205においては、さらに次の主符号語MCWが転送されてくるが、このときコントロール回路207のコントロールの下、第1のスイッチ回路2053を第2のシフトレジスタ2052の入力側に切り替え、転送されてきた次の主符号部MCWを第2のシフトレジスタ2052にシフトインさせる。
このとき、シンドローム生成回路20551およびシンドロームレジスタ20552は、クリアされ新たな符号語のシンドローム生成をスタートする。
このようにして、前の符号語のエラー訂正を次の符号語が転送完了するまでに終了させることでこの訂正処理は読み出し速度に影響させないで続けることができる。この処理を1ページに含まれる4主符号語に対し実行する。
そして、図12(A)〜(I)に示すように、エラー訂正処理で得られたエラーべクトルとエラーロケーションから、この読み出しデータがシフトアウトされる時に目的のエラーデータにエラーべクターを加えることでエラー訂正処理が完了する。
さらに、エラー訂正の状況を示す情報をエラー訂正ポインタとして出力する。
その他のリードモードについて説明する。
このモードはエラー訂正処理を行い、ライト−ベリファイの繰り返し動作を続けるか止めるかを判断するものであり、理由は問わないがエラーが残っていても訂正範囲であればこの動作を停止する判断を行うものである。
たとえば、訂正能力が2重訂正が可能と仮定して1重訂正でエラーを復元できるのであればベリファイ動作を停止する。
この場合は、その後データをリードするまでに1個のエラーが増加しても訂正できることになる。
換言すれば、ベリファイ動作で何個のエラーが残っているか、ECCによって判断するものである。
もしこの方法を取らない場合は、ベリファイすべき正しいデータをレジスタに格納しておき、読み出したデータのレジスタと全データが同じか、違っているなら何バイト違っているか判断するためデータコンパレータが必要になる。
図14において、右上がりの斜線を付したデータは、NANDフラッシュ2のセルアレイから読み出された時点ではエラーだったがECC−1で2重訂正でエラー訂正されたデータを示している。また、図14において、左上がりの斜線を付したデータは、ECC−1で訂正できなかったエラーデータであって、ECC−2でエラーロケーションが得られた結果、ECC−1で4重イレージャー訂正が外部のCPU3において可能なデータを示している。なお、ECC−2で1重イレージャー訂正も可能である(外部のCPU3にて実施)。
図14は、132バイト×4の1ページに書き込まれるデータを示している。この一つの132バイトデータを最小距離2の符号語としてECC−2の系列であらかじめパリティーを計算しておく。この計算法は数1および図4に関連付けて既に説明した。
その上でメモリに書き込み、その後読み出したとする。ここでECC−1系列の符合語を上からa,b,c,dとし、ECC−2の系列を左から1,2,3とする。
ECC−1系列のa,c,dは読み出した際にそれぞれ2バイトのエラーが有ったと仮定する。この場合、ECC−1は2重訂正可能であり、訂正できる。
訂正できた系列および初めからエラーの無かった系列に対し、ECC−1ポインタをリセットしておく。
しかし、図14の例でbの系列は3バイト以上のエラーが有ったと仮定する。この場合は訂正不能であり、ポインタをセットしておく。そして、データリードの動作で説明したように、データ出力部205がシンドローム、ポインタ、データを外部のCPU3に出力する。
外部のCPU3では4個のECC−1系列でポインタが1本の場合、上述したようにデータをならべ、ECC−2の系列でシンドロームを計算する。この例で、得られたシンドロームが0ならエラー無しを意味する。図14の例では、丸印で示した符合語である。
図14において、Xはシンドロームが0でない符合語である。ここでECC−1のa,b,c,dのポインタがセットしているデータとECC−2系列でXの符合語の交点がエラーロケーションであり、そのエラーベクトルはECC−2のシンドロームとなる。
ここでnバイトのエラーの場合、n個のシンドロームをbのS0(数1) に加算し、誤訂正が無いか検査する。誤訂正が無い場合はbのシンドロームS0は0になる。また、同様にシンドロームS1、S2、S3についてもエラーベクトルとロケーションから所定の式で0になるか検査することが望ましい。
また、本例では、ECC−2を最小距離2としたが、実際には2に限定されない。
これにより外部でさらにイレージャー訂正を行うことができる。この場合、最大で4主符号誤中の1主符号誤が全てエラーでも訂正可能となる。
1ページを構成するデータを複数の符号語で構成することで、訂正能力を強力にできる。また、複数の符号語で構成したことで訂正不能に陥った符号語が有っても残りのデータは使うことが可能となる。
そして、一般的な不揮発性半導体記憶のECCに比べ、リードソロモン符号を使うことで訂正能力が強力になる。
また、シフトレジスタ等を複数持つことで、エラー訂正および検査符号に掛かる時間をデータの入出力の時間に影響させること無く連続に行うことができ、読み出し、書き込みの高速化が可能となる。
また、エラー訂正を強化したことで、ライト−ベリファイの回数を従来に比べ減らすことができ、書き込みに必要な時間を減らすことができる。
さらに、エラー訂正を強化したことで、冗長メモリを不要もしくは小さくでき、置換する作業も不要もしくは減らすことができる。これにより、メモリ自体のサイズを小型化でき、さらにプロセス工程数を減らしコストを低減できる。
また、複数のバンクを持つことにより、読み出しのランダムアクセス時間を見かけ上見えなくすることによって高速読み出しが可能となる。
204…データ入力部、205…データ出力部、206…I/Oバッファ、207…コントロール回路、208……昇圧回路、209…アドレスレジスタ、220…バンク(A,B)(201,202)、221…セルアレイ、222…ロー(行、ページ)デコーダ、223…ブロックアドレスデコーダ、224…ワード線デコーダ、225…データラッチ回路(DT)、226…カラムセレクタ(Yセレクタ)、227…カラム(列)デコーダ、3…CPU(ホスト装置)、4…ブリッジ回路、5…DRAM。
Claims (14)
- 複数のメモリセルがマトリクス状に配置され、検査符号が付加された複数の主符号語を含むページデータが複数の系列を含むように多次元的に展開して記録されるセルアレイと、
上記セルアレイから読み出された検査符号が付加された複数の主符号語を含むページデータを受けて、各主符号語毎に、所定個数以内のエラーデータが存在する場合にはエラーデータを訂正し、検査符号を含む主符号語毎に対応するエラー情報を付加し、訂正状態を表す情報とデータを順次に出力するデータ出力部と、を有し、
上記データ出力部は、
読み出しページデータに含まれる検査符号を含む主符号語を順次シフトインして保持可能な複数のシフトレジスタと、
複数に分割された主符号語を含む読み出しページデータを受けて、少なくとも連続する主符号語を異なる上記シフトレジスタに入力させる第1のスイッチ回路と、
上記各シフトレジスタのうち、主符号語が全てシフトインされた主符号語データを選択的に出力する第2のスイッチ回路と、
上記第2のスイッチ回路により出力される主符号語に所定個数以内のエラーデータが存在する場合に当該エラーデータを訂正するエラー訂正回路と、
上記第2のスイッチ回路により選択出力された主符号語に対して上記エラー訂正回路によるエラー情報を付加して出力する付加回路と、を含む
半導体記憶装置。 - 上記データ出力部は、上記複数の系列のシンドロームデータを生成してエラー訂正を行い、エラーデータが存在するにもかかわらずエラー訂正ができなかった場合には、当該シンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報を出力する
請求項1記載の半導体記憶装置。 - 上記データ出力部は、上記複数の系列のシンドロームデータを生成してエラー訂正を行い、エラーデータが存在するにもかかわらずエラー訂正ができなかった場合には、当該シンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報を出力し、エラー訂正ができた場合には訂正したエラーロケーションを出力する
請求項1記載の半導体記憶装置。 - 上記データ出力部からのシンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報に基づいて上記ページデータの多次元的な多重訂正処理を行う処理回路を有する
請求項2記載の半導体記憶装置。 - 上記データ出力部からのシンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報に基づいて上記ページデータの多次元的な多重訂正処理を行う処理回路を有する
請求項3記載の半導体記憶装置。 - 上記メモリセルがマトリクス配置されたセルアレイは、複数のメモリセルが直列接続されたNAND型メモリストリングを含み、
セルアレイにおいて、上記ページデータの複数の主符号語がNANDストリングのセル配列方向に並列的に展開されている
請求項1から5のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 上記メモリセルがマトリクス配置されたセルアレイは、各々が複数のブロックに分割され、
セルアレイにおいて、上記ページデータの複数の主符号語が上記複数のブロックに並列的に展開されている
請求項1から5のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 各々が上記セルアレイを含む複数のバンクを有し、
上記ページデータの複数の主符号語が上記複数のバンクに並列的に展開されている
請求項1から5のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 複数のメモリセルがマトリクス状に配置され、複数の主符号語を含むページデータの書き込みが複数のメモリセル単位で行われるセルアレイと、
書き込むべきページデータを受けて複数の符号語に分割し、各符号語毎に検査して検査符号を生成し、対応する符号語に当該検査符号を付加して主符号語を形成するデータ入力部と、
上記検査符号が付加された複数の主符号語を含むページデータを複数の系列を含むように多次元的に展開して書き込ませ、記録されたページデータを読み出すコントロール回路と、
上記セルアレイから読み出された検査符号が付加された複数の主符号語を含むページデータを受けて、各主符号語毎に、所定個数以内のエラーデータが存在する場合にはエラーデータを訂正し、検査符号を含む主符号語毎に対応するエラー情報を付加し、訂正状態を表す情報とデータを順次に出力するデータ出力部と、を有し、
上記データ入力部は、
少なくとも上記複数の主符号語を含む書き込むべきページデータをラッチするラッチ回路と、
書き込むべきページデータに含まれる符号語を順次シフトインして保持可能な複数のシフトレジスタと、
複数に分割可能な符号語を含む書き込むべきページデータを受けて、少なくとも連続する符号語を異なる上記シフトレジスタに入力させる第1のスイッチ回路と、
上記各シフトレジスタのうち、符号語が全てシフトインされた符号語データを選択的に出力する第2のスイッチ回路と、
上記第2のスイッチ回路により出力されるように選択された符号語を検査して検査符号を生成する検査符号生成回路と、
上記第2のスイッチ回路により選択出力された符号語に対して上記検査符号を付加して上記主符号語として上記ラッチ回路に出力する付加回路と、を含み、
上記データ出力部は、
読み出しページデータに含まれる検査符号を含む主符号語を順次シフトインして保持可能な複数のシフトレジスタと、
複数に分割された符号語を含む読み出しページデータを受けて、少なくとも連続する符号語を異なる上記シフトレジスタに入力させる第1のスイッチ回路と、
上記各シフトレジスタのうち、主符号語が全てシフトインされた符号語データを選択的に出力する第2のスイッチ回路と、
上記第2のスイッチ回路により出力される主符号語に所定個数以内のエラーデータが存在する場合に当該エラーデータを訂正するエラー訂正回路と、
上記第2のスイッチ回路により選択出力された符号語に対して上記エラー訂正回路によるエラー情報を付加して出力する付加回路と、を含む
半導体記憶装置。 - 上記データ出力部は、上記複数の系列のシンドロームデータを生成してエラー訂正を行い、エラーデータが存在するにもかかわらずエラー訂正ができなかった場合には、当該シンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報を出力し、エラー訂正ができた場合には訂正したエラーロケーションを出力する
請求項9記載の半導体記憶装置。 - 上記データ出力部からのシンドロームデータとエラー訂正の状況を示す情報に基づいて上記ページデータの多次元的な多重訂正処理を行う処理回路を有する
請求項10記載の半導体記憶装置。 - 上記メモリセルがマトリクス配置されたセルアレイは、複数のメモリセルが直列接続されたNAND型メモリストリングを含み、
セルアレイにおいて、上記ページデータの複数の主符号語がNANDストリングのセル配列方向に並列的に展開されている
請求項9から11のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 上記メモリセルがマトリクス配置されたセルアレイは、各々が複数のブロックに分割され、
セルアレイにおいて、上記ページデータの複数の主符号語が上記複数のブロックに並列的に展開されている
請求項9から11のいずれか一に記載の半導体記憶装置。 - 各々が上記セルアレイを含む複数のバンクを有し、
上記ページデータの複数の主符号語が上記複数のバンクに並列的に展開されている
請求項9から11のいずれか一に記載の半導体記憶装置。
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