JP4534173B2 - スピーカー、ボイスコイルユニット及びその製造方法 - Google Patents

スピーカー、ボイスコイルユニット及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、液晶テレビ、PDPテレビ、ホームオーディオ装置、デスクトップ型及びノート型のパソコン等の薄型スピーカーに適用可能なスピーカー、ボイスコイルユニット及びその製造方法に関するものである。詳しくは、平面型のボイスコイル構造が採られるスピーカー、ボイスコイルユニット及びその製造方法に関するものである。
近年、液晶表示素子やプラズマ表示素子(PDP)を利用した薄型テレビの普及に伴い、細型や、薄型等のスピーカーが求められている。細型及び薄型のスピーカーを実現させるためのボイスコイルの形状は、通常の筒型から平面状のものが使用される場合が多い。
この種の平面型のスピーカーに関連して、特許文献1には、各種音響機器および映像機器に使用可能なスリム型のスピーカーが開示されている。このスピーカーによれば、磁気回路、フレーム、振動板、ダンパー及びボイスコイルを備え、磁気回路には、スリット状の磁気ギャップが設けられる。この磁気回路にはフレームが結合されている。振動板はその外周縁がフレームに結合されている。平面状のボイスコイルは、この振動板に結合されるとともに磁気回路の磁気ギャップに挿通され、磁気回路に結合されたダンパーで支持されている。このスピーカーは、ダンパーに貫通孔を設けるとともに、この貫通孔にボイスコイルの下部の一部または全部を挿入し、このダンパーとボイスコイルを結合するようになされる。このようにスピーカーを構成すると、重低音化及び高耐入力化に対応した高信頼度のスピーカーが提供できるというものである。
特開2002−223495号公報(3頁 図1)
ところで、従来例に係るスリム型のスピーカーによれば、平面型のボイスコイル構造が採られるので、次のような問題がある。
i.平面型のボイスコイル構造によれば、平面型のコイルボビン材の一方の面にボイスコイル部材を貼付する構造が採られる。この構造は、筒型のボイスコイル構造に比べて形状的に強度が取れないので、ボビン材とコイル部材の熱膨張率の違いによるバイメタル現象による熱変形を生ずる場合が多い。ここにバイメタル現象とは、コイル部材の熱膨張係数と、コイルボビン部材の熱膨張係数とが相違することで、これら2枚の部材の貼付構造において、コイルボビン部材が熱膨張係数の大きいコイル部材貼付側に反る現象をいう。
ii.上述のバイメタル現象による熱変形により、磁気ギャップへのコイル部材の擦れ、ボビン部材とコイル部材の剥離などが起こりやすいことが確認された。これにより、スリム型のスピーカーの耐入力が維持できなくなることが懸念される。
そこで、本発明はこのような課題を解決したものであって、磁気ギャップ内でのコイル部材の擦れや、コイル部材のはがれを防止でき、耐入力性を向上できるようにしたスピーカー、ボイスコイルユニット及びその製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題は、所定間隔離れた並列状態で配置されたマグネットに、スリット状の隙間を形成するようプレートが取り付けられると共に、前記マグネットが互いに逆方向に着磁され、前記隙間によりスリット状の磁気ギャップを構成する磁気回路と、前記磁気回路が内側に取り付けられたフレームと、前記フレームに対して振動可能に取り付けられた振動板と、前記磁気ギャップのほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が前記振動板と結合されるボイスコイルユニットと、前記ボイスコイルユニットの他端を支持するため前記フレームに取り付けられたダンパーとを備え、前記ボイスコイルユニットは、複数のスリットが設けられた平面型のコイルボビン部と、平面状に巻かれたコイル部材が前記コイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設されてなるボイスコイル部とを有するスピーカーによって解決される。
本発明に係るスピーカーによれば、コイル部材の熱膨張係数とコイルボビン部材の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形をコイルボビン部の一方の面と他方の面とで相殺できるので、コイルボビン部材の平面性を維持できるようになる。
本発明に係るボイスコイルユニットは、複数のスリットが設けられた平面型のコイルボビン部と、平面状に巻かれたコイル部材が前記コイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設されてなるボイスコイル部とを備えるものである。
本発明に係るボイスコイルユニットによれば、コイル部材の熱膨張係数とコイルボビン部材の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形をコイルボビン部の一方の面と他方の面とで相殺できるので、コイルボビン部材の平面性を維持できるようになる。
本発明に係るボイスコイルユニットの製造方法は、複数のスリットが設けられた平面型のコイルボビン部を形成する工程と、平面状に巻かれたコイル部材を前記コイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設してボイスコイル部を形成する工程とを有するものである。
本発明に係るスピーカーは、磁気ギャップのほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が振動板と結合されるボイスコイルユニットを備え、このボイスコイルユニットは、平面状に巻かれたコイル部材が、複数のスリットが設けられたコイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設されたボイスコイル部を有するものである。
この構成によって、コイルボビン部の一方の面と他方の面とで、コイル部材の熱膨張係数とコイルボビン部材の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形を相殺できるので、コイルボビン部材の平面性を維持できるようになる。これにより、コイル部材の磁気ギャップ内での擦れや、コイル部材のはがれを防止でき、耐入力性を向上できるようになる。
本発明に係るボイスコイルユニットは、平面状に巻かれたコイル部材が、複数のスリットが設けられたコイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設されたボイスコイル部を有するものである。
この構成によって、コイルボビン部の一方の面と他方の面とで、コイル部材の熱膨張係数とコイルボビン部材の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形を相殺できるので、コイルボビン部材の平面性を維持できるようになる。これにより、コイル部材の磁気ギャップ内での擦れや、コイル部材のはがれを防止でき、耐入力性を向上できるようになる。
本発明に係るボイスコイルユニットの製造方法によれば、平面状に巻かれたコイル部材を、複数のスリットが設けられたコイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設してボイスコイル部が形成されるので、磁気ギャップ内でのコイル部材の擦れや、コイル部材のはがれを防止でき、耐入力性を向上可能なボイスコイルユニットを製造できるようになる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施の形態としてのスピーカー、ボイスコイルユニット及びその製造方法について説明する。
図1は、本発明に係る実施形態としてのスピーカー100の構成例を示す斜視図である。図2は、スピーカー100の断面の構成例を示す拡大図である。図1に示すスピーカー100は、液晶テレビ、プラズマディスプレイ(PDP)テレビ、ホームオーディオ装置、デスクトップ型及びノート型のパソコン等の薄型スピーカーに適用可能なものである。スピーカー100の大きさは、例えば、幅Wが14mm程度、高さHが108mm程度及び深さ(奥行き)Dが21mm程度である。スピーカー100はバッフル板36を有しており、このバッフル板36の所定の位置に開口されたビス孔36a,36bを介して図示しないネジにより、所定のスタンドや液晶テレビ等の筐体に取り付けられる。
スピーカー100は、バッフル板36の他に、振動板31、左右のフレーム34a,34b、ダンパー35、磁気回路40及びボイスコイルユニット49を有して構成される。スピーカー100は、全体が細長い振動板31よりも一回り小さい開口部36c(図6参照)が、その中央部分に形成されたバッフル板36に対して、その前後方向へ振動可能な状態で振動板31が取り付けられると共に、バッフル板36の両側に設けられたフレーム34a,34bの内側にツインストレートギャップ付きの磁気回路40が配置されている。磁気回路40にはスリット状の磁気ギャップg2,g3(図7参照)が設けられる。フレーム34a,34bは、磁気回路40を収納して保持する。振動板31は、フレーム34a,34bにエッジを介して取り付けられ、ボイスコイルユニット49は、磁気ギャップg2,g3のほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が振動板31と結合されている。
磁気回路40は上プレート41と下プレート44を有しており、上プレート41と下プレート44との間に、最大エネルギー積の高い例えばネオジウムマグネット(以下、これを単にマグネットと呼ぶ)47及び48(図7参照)が、所定の間隔だけ離れた並列状態に取り付けられる。これにより、磁気回路40で細く小さなマグネット47及び48によって必要な磁束密度を効率的に得ることができるようになされている。ここに最大エネルギー積とは、残留磁束密度(Br)と保磁力(HC)との積が最大になる磁石の性能を表した単位である。
上プレート41は、右上プレート42及び左上プレート43から構成され、下プレート44は、左下プレート45及び右下プレート46から構成される。磁気回路40では、上プレート41における右上プレート42と左上プレート43との間に形成されているスリット状の隙間をマグネット47及び48による磁気ギャップg2として用いる。これと共に、下プレート44における左下プレート45と右下プレート46との間に形成されたスリット状の隙間を磁気ギャップg3として用いるようになされる。
マグネット47は、直線状を成す右下プレート46上の所定位置に取り付け固定され、そのマグネット47に対して右下プレート46と同一サイズ及び同一形状の右上プレート42を重ねるように取り付け、固定された状態で着磁(この場合、上側がS極、下側がN極)するようになされる。マグネット48は、左下プレート45上の所定位置で右下プレート46のマグネット47と対向するように取り付け、固定され、そのマグネット48に対して左下プレート45と同一サイズ及び同一形状の左上プレート43を重ねるように取り付け固定された状態で着磁(この場合、上側がN極、下側がS極)するようになされる。
このように取り付けられた状態で左下プレート45の側面と左上プレート43の側面とがフレーム34aを介して接着され、かつ右上プレート42の側面と右下プレート46の側面とがフレーム34bを介して接着される。これにより、左上プレート43から右上プレート42へ磁束が生じる磁気ギャップg2及び、左下プレート45から右下プレート46へ磁束が生じる磁気ギャップg3を有する磁気回路40が形成される。
このような磁気回路40を用いたスリム型のスピーカー100においては、図2に示すように、その断面構造として、フレーム34a,34bの内側に取り付けられた磁気回路40の磁気ギャップg2及びg3の間に、平面型のボイスコイルユニット49が配置されている(図7参照)。
ボイスコイルユニット49は、平面型の矩形ボビン部51及び平面トラック形状を有したボイスコイル部52を備えて構成される。矩形ボビン部51はコイルボビン部の機能の一例を構成し、薄い平板状の例えばポリイミドフィルムから構成される。矩形ボビン部51の素材としては、ポリイミドフィルムの他に、ポリアミド不織布、ガラス布基材、ポリイミド含浸シート、アルミニウム、黄銅、耐熱クラフト、マイカシート等が用いられる。
矩形ボビン部51には端子53a,53bが設けられる。端子53aにはボイスコイル部52のコイル部材の一端が接続される。端子53bにはそのコイル部材の他端が接続される。端子53aには外部引き出し用の錦糸線54aが接続され、端子53bにも同様にして錦糸線54bが接続されている。錦糸線54a,54bにはメッシュ(編み目状)の銅線が使用される。
図3A及びBは、ボイスコイルユニット49の構成例を示す正面図及びそのX1−X1矢視断面図である。図3Aに示す平面型のボイスコイルユニット49は、スピーカー100から抽出したものである。図3Aに示すボイスコイル部52は、コイル部材が平面トラック状に巻かれて矩形ボビン部51の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように配設されている。例えば、矩形ボビン部51には複数のスリットが設けられ、ボイスコイル部52は、図3Bに示すように矩形ボビン部51の一方の面から他方の面へ互い違いにスリットを縫い込むように配設されて構成される(図10C参照)。
図4は、他のボイスコイルユニット49’の構成例を示す断面図である。図4に示すボイスコイルユニット49’は、矩形ボビン部51’に挿通性を良くしたスリットを設け、このスリットにボイスコイル部52を挿入するタイプである。例えば、矩形ボビン部51’には、コ形状を有した複数のスリットが表裏に互い違いに設けられ、ボイスコイル部52をコ形状のスリットに互い違いに差し込むように挿通されて構成される。このようにボイスコイルユニット49’を構成すると、矩形ボビン部51’の平面性や、その平坦性に比べてボイスコイル部52の平面性や、その平坦性を維持できるようになる。
ここで、図5を参照して、平面型のボイスコイルユニット49や49’等の構造上の機能例について説明する。図5は、図3Bに示したボイスコイルユニット49や、図4に示したボイスコイルユニット49’等の熱変形例を示す上面図である。
この例で、ボイスコイルユニット49や49’等は、図1に示した磁気回路40の磁気ギャップg2及びg3のほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が振動板31と結合されるので、平面性及び平坦性を具備していることが好ましい。
図5に示すボイスコイルユニット49や49’等の構造上の機能例において、円弧状の太線は矩形ボビン部51、51’であり、円弧状の破線はボイスコイル部52である。図中、上向き矢印は、ボイスコイルユニット49等が下部から上部に向かって反っている熱変形部分であり、下向き矢印は、ボイスコイルユニット49等が上部から下部に向かって反っている熱変形部分である。このような熱変形部分は、コイル部材の熱膨張係数とボビン部材の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象によるものと考えられている。なお、表1にボビン部材とコイル部材の熱膨張率を示している。
Figure 0004534173
表1によれば、コイル部材となる鉄、アルミニウム、銅は熱膨張率が12乃至23と大きい。これに比べて、ボビン部材となるポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)は熱膨張率が0.0007乃至0.0013と小さい。
平面型のボイスコイルユニット49等によれば、従来方式の筒型のボイスコイル構造のように筒状体の突合せ部分が無いため、動作時に異素材のボビン部材とコイル部材の熱膨張率(表1)の差による熱変形を極力抑えて、その平面性及び平坦性を維持する必要がある。この例では、従来方式の平面片持ち型のボイスコイルユニットが一方向に大きく熱変形するのに対して、本発明方式によれば、図5に示したように熱変形部位を分散させることができる。しかも、上向き矢印に示した、ボイスコイルユニット49等の下部から上部に向かって反っている熱変形部分と、下向き矢印に示した、その上部から下部に向かって反っている熱変形部分とを矩形ボビン部51の一方の面と他方の面とで相殺できるようになる。
図6は、スピーカー100の組立例(その1)を示す分解斜視図であり、図7は、その組立例(その2)を示す断面図である。図6において、まず、振動板31とボイスコイルユニット49とを取り付ける。振動板31は、その表側が僅かに凹んだ細長い船形状の例えば発泡マイカ素材から構成され、その裏側の中央部に2本のレール状を成した突起部31c及び31dが設けられたものを使用する(図7参照)。
振動板31は、突起部31c及び31d間の距離がボイスコイルユニット49の厚さとほぼ同じであり、ボイスコイルユニット49はコーン部を下方に向けた状態の振動板31に対して、矩形ボビン部51が鉛直方向になるように接着剤で接合する。その際に、突起部31c及び31dがボイスコイルユニット49の上端部と振動板31の中央部との位置決めに用いられると共に、突起部31c及び31d間にボイスコイルユニット49の上端部が差し込まれた状態で強固に取り付けられて固定される。ボイスコイルユニット49には図3Aに示したものの他に、図13〜図17に示すようなボイスコイルユニット492,493を使用してもよい。
フレーム34a及び34bにはプレート係合用の溝部301〜304を有したものを使用するとよい。フレーム34aに左上プレート43と左下プレート45とマグネット48とを取り付ける。マグネット48は左上プレート43と左下プレート45で挟み込んで接着剤で固定する。このとき、左上プレート43の一端はフレーム34aの溝部301に嵌合し、左下プレート45の一端はフレーム34aの溝部302に嵌合する。マグネット48はそのN極が左上プレート43を向くように配置する。
同様にして、フレーム34bに右上プレート42と右下プレート46とマグネット47とを取り付ける。マグネット47は右上プレート42と右下プレート46で挟み込んで接着剤で固定する。右上プレート42の一端はフレーム34bの溝部303に嵌合する。右下プレート46の一端はフレーム34bの溝部304に嵌合する。マグネット47はそのS極が右上プレート42に向くように配置する。
更に、振動板31を付けたボイスコイルユニット49をバッフル板36の開口部36cに挿入した状態で、磁気ギャップg2,g3を保持して、左上プレート43と左下プレート45とマグネット48とが取り付けられたフレーム34aと、右上プレート42と右下プレート46とマグネット47とを取り付けられたフレーム34bで挟み込み、フレーム34a,34bの各々先端をバッフル板36に取り付ける。このとき、磁性流体R1を磁気ギャップg2,g3に配設する。
その後、図7に示すようなロール形状のダンパー35を取り付ける。この例では、ボイスコイルユニット49の他端を支持するためフレーム34a,34bの下端部にダンパー35が取り付けられる。例えば、ボイスコイルユニット49は、その上端部と振動板31のほぼ中央部とが当接された状態で取り付けられ、かつ、当該ボイスコイルユニット49の下端部が、フレーム34a,34bの下端部に取り付けられたロール形状のダンパー35の中央部を貫通した状態で当該ダンパー35に取り付けられ、磁気ギャップg2及びg3の間で矢印に示す前後方向へ可動するようになされている。
ダンパー35は、図7に示すように、ボイスコイルユニット49を磁気回路40の磁気ギャップg2及びg3内に安定して支持するものであり、その素材としては、フェノール樹脂などの熱硬化性樹脂を含浸した織布を加熱成型したものや、ベークライト板を打ち抜いた蝶ダンパー、射出成型樹脂での蝶ダンパーが用いられ、ダンパー形状としては、振幅方向への往復運動に追従させるため、複数の波型でなるコルゲーション形状や、ロール形状等が望ましい。
この例でダンパー35は、断面略M字状を有しており、そのほぼ中央部分にボイスコイルユニット49の矩形ボビン部51における下端部を貫通させるための細長い貫通孔(不図示)が設けられており、矩形ボビン部51の下端部が貫通孔から僅かに突出した状態で取り付けられるようになされる。
更に、振動板31の底面とフレーム34a,34bの各々の上端にエッジ41a,41bを取り付ける。振動板31は、エッジ41a及び41bを介してフレーム34a,34bに取り付けられるが、特に、振動板31がその表側を外方へ向けた状態で、裏側とエッジ41a及び41bとが取り付けられている。ため、エッジ41a及び41bが外部に露出した状態で取り付けられる場合よりも、振動板31の面積を大きく取ることができ、低音特性を向上させ得るようになされている。
また、図7に示すスピーカー100は、右上プレート42及び左上プレート43の間の磁気ギャップg2、及び左下プレート45及び右下プレート46の間の磁気ギャップg3に、いわゆる磁性流体R1が封入されており、これにより、ボイスコイルユニット49の振動安定性向上、磁束J1及びJ2の密度向上、及びボイスコイル部52の放熱性向上を図るようになされている。
ここで磁性流体R1とは、粒子径が10.0[nm](100Å)程度の磁性微粒子(例えば酸化鉄)、界面活性剤、ベース液からなり、透磁率の高い物質を含んだ磁石に反応する液体をいう。磁性流体R1は、磁性微粒子表面に界面活性剤を吸着させることにより、ベース液中の磁性微粒子が凝集することのない安定したコロイド溶液である。なお、ベース液としては、用途、使用環境を考慮し、水、炭化水素系油、エステル油、フッ素系油等が使用される。
この磁性流体R1は、磁界がゼロの時は磁性のない液体であるが、外部から磁界を作用させることで磁化し、外部からの磁界が取り除かれるとその磁化が消滅するという特徴を有しており、これを利用してボイスコイルユニット49を磁気ギャップg2及びg3の中心に保持させ得るようになされている。これにより、図1に示したようなスリム型のスピーカー100が完成する。
図8は、スピーカー100に係るボイスコイルユニット49の動作例を示す説明図である。図8に示すボイスコイルユニット49は、磁気回路40の磁気ギャップg2及びg3の間に配置されたとき、当該磁気ギャップg2内の磁束J1及び磁気ギャップg3内の磁束J2を受け易く、ボイスコイル部52に電流が流れた際、フレミングの左手の法則に従って、ボイスコイルユニット49を太矢印に示す振動板31(図示せず)が振幅する前後方向へ往復運動させるための駆動力を磁気ギャップg2及びg3内で発生させ得るようになされている。
実際上、スピーカー100は、図7に示した磁気回路40の磁気ギャップg2及びg3内の磁性流体R1の中にボイスコイルユニット49が配置された状態から、ボイスコイルユニット49が磁気ギャップg2及びg3の中心から偏るような外部の力を受けた場合、その力に応じた分の磁性流体R1が所定の方向へ押し出されて移動することになる。しかしながらスピーカー100は、移動させられた分の磁性流体R1が右下プレート46側のより強い磁界へ近づこうとする性質を有しているため、移動させられた分の磁性流体R1が反対方向へ戻ることになり、その結果、ボイスコイルユニット49を磁気ギャップg2及びg3の中心に再度保持させ得るようになされている。
従って、スピーカー100では、ダンパー35だけでなく、磁性流体R1のセンタリング作用によっても、ボイスコイルユニット49を磁気ギャップg2及びg3の中心に常時保持させるようになされていることにより、当該ボイスコイルユニット49が磁気ギャップg2及びg3の中心から左右何れかに偏って右上プレート42、左上プレート43、左下プレート45及び右下プレート46に接触してしまうことを2重に防止し得るようになされている。
このように、実施形態としてのスピーカー100によれば、磁気ギャップg2及びg3のほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が振動板31と結合されるボイスコイルユニット49を備え、このボイスコイルユニット49は、コイル部材を平面トラック状に巻かれて、複数のスリットを有した矩形ボビン部51の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように配設されたボイスコイル部52を有するものである。
コイル部材の熱膨張係数と矩形ボビン部51材の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形を矩形ボビン部51の一方の面と他方の面とで相殺できるので、矩形ボビン部51の平面性を維持できるようになる。これにより、コイル部材の磁気ギャップ内での擦れや、コイル部材のはがれを防止でき、耐入力性を向上できるようになった。
続いて、図9〜図12を参照して本発明に係るボイスコイルユニット49の製造方法について説明する。
図9は、各実施例に係るボイスコイル部52の形成例を示す斜視図である。この実施例では、従来方式の筒型状のボイスコイル構造ではなく、図1に示したスリム型のスピーカー100に実装可能な平面型のボイスコイルユニット49を形成する場合を前提とする。
図9に示すように、まず、平面トラック状を有したボイスコイル部52を形成する。例えば、エナメル被覆絶縁銅線等のコイル部材を平面トラック状に巻き付けてボイスコイル部52を形成する。ボイスコイル部52のトラック形状としては、図1で示した磁気ギャップg2及びg3内で矢印方向への駆動力を発生させるべく、矩形ボビン部51に合わせて長手方向の2辺に沿った直線部分52aを長くし、曲線部分52bを短くする形状が望ましい。その後、平面トラック状を固定するためにボイスコイル部52を焼成する。これにより、平面トラック状を有したボイスコイル部52を作成できるようになる。
図10A〜Cは、第1の実施例に係るボイスコイルユニット49の形成例(その1)を示す工程図である。図11は、矩形ボビン部51の構成例を示す斜視図である。図12は、ボイスコイルユニット49の形成例(その2)を示す構成図である。
この例では、図9に示したボイスコイル部52が作成できたら、図10Aに示すような矩形ボビン部51を形成する。矩形ボビン部51は、単にボビン部材にスリットを入れるだけでもよいが、例えば、図11に示すような凹凸形状を有した矩形ボビン部51を作成して使用するとよい。
このような凹凸形状を有した矩形ボビン部51は、シート状のポリカーボネート等のボビン部材を押出し成型し、表裏に凸形状を出すことによって、矩形ボビン部51の自体の強度を増加させるようになされる。押出し成型による段差部分はボイスコイル部52を交わす部位となる。この例で、矩形ボビン部51は、図11に示すように凹部61及び凸部62を有しており、その凹部61及び凸部62の段差が、図9に示したボイスコイル部52の線径よりも小さく、又は同等に設定される。
次に、ボビン部材を抜き加工して図10Bに示すような矩形ボビン部51を形成する。このとき、ボビン部材に、複数の細長い矩形状のスリットSa、接着用の複数の貫通孔63及びコイル位置出し用の孔部64a,64bを開口し、更に、引き出し用の端子53a,53bを形成する。この例で、スリットSaの数は6個である。もちろん、両側に1個ずつ増やして合計8個としてもよい。スリットSaは、矩形ボビン部51の長手方向に直交するように開口される。
孔部64a,64bは、ボイスコイル部52の曲線部分の略中心位置に合わせて開口するとよい。この例では矩形ボビン部51において、平面トラック形状のボイスコイル部52が貼り合わされる箇所と重なる位置に9個の貫通孔63を上下方向で列状に形成するようになされる。端子53a,53bは、例えば、トラック(長丸)状に切り抜いた銅箔を接着剤で貼付して形成する。
この貫通孔63は、平面トラック状のボイスコイル部52が位置決めされて貼り合わされた際、当該ボイスコイル部52の直線部分と貫通孔63とが対向するようになされる。このように構成すると、接着剤を貫通孔63に通して表裏に露出させることで、硬化後の接着剤の固着効果を向上できるようになる。
このような矩形ボビン部51が形成できたら、図10Cに示すボイスコイル部52を矩形ボビン部51に互い違いに縫うように配設する。ボイスコイル部52には、図9に示したような1層巻きのトラック型から構成され、コイル部材が平面トラック状に巻かれた形態のものを使用する。上述した例では、ボイスコイルユニット49は、ボイスコイル部52が矩形ボビン部51に互い違いに縫うように配設することにより構成されるが、凹部61及び凸部62の段差がボイスコイル部52の線径よりも小さく設定されていることにより、ボイスコイル部52が矩形ボビン部51の面よりもわずかに突出した状態で貼り合わされるようになる。このとき、複数の貫通孔63を利用して表裏に接着剤が通るようにボイスコイル部52と矩形ボビン部51とを接着する。
その後、図12に示す型締め治具400にボイスコイルユニット49を入れる。型締め治具400は有底凹状の本体部401及び平面状の重り蓋部402を有して構成される。本体部401にはその内側に位置決め用の突起部411,412を有したものが使用される。ボイスコイルユニット49の孔部64aは突起部411に嵌合され、孔部64bは突起部412に嵌合される。
この状態で、本体部401の上部から重り蓋部402を閉める。ボイスコイルユニット49は、重り蓋部402と有底凹状の本体部401との間で型締めされ、加熱処理が施される。その後、型締め治具400が冷却され、ボイスコイルユニット49が硬化される。これにより、ボイスコイル部52が矩形ボビン部51の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように巻き付けられ、矩形ボビン部51の両面に交互にコイル部材を貼り付けることができる。そして、矩形ボビン部51の端子53a,53bを利用して編み状の錦糸線をボイスコイル部52のコイル部材に半田付けする(線材処理)。これにより、ボイスコイルユニット49が完成する。
このように、第1の実施例としてのボイスコイルユニット49及びその製造方法によれば、磁気ギャップg2,g3のほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が振動板31と結合されるボイスコイルユニット49を備え、このボイスコイルユニット49は、コイル部材を平面トラック状に巻かれて、矩形ボビン部51の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように配設されたボイスコイル部52を有するものである。
従って、コイル部材の熱膨張係数と矩形ボビン部51の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形を矩形ボビン部51の一方の面と他方の面とで相殺できるので、矩形ボビン部51の平面性を維持できるようになる。これにより、矩形ボビン部51の片面ではなく、両面が交互に熱膨張により引っ張られるので、変形量が少なく、はがれや、磁気ギャップg2,g3内でのボイスコイル部52の擦れが少なくなり、平面型のボイスコイルユニット49の耐入力の向上につながる。
図13A及びBは、第2の実施例としてのボイスコイルユニット492の構成例を示す正面図及びそのX1−X1矢視断面図である。図13Aに示す平面型のボイスコイルユニット492は、スピーカー100に適用可能なものである。図13Aに示すボイスコイル部52は、コイル部材が平面トラック状に巻かれて矩形ボビン部51の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように配設されている。
例えば、矩形ボビン部51には複数のスリットSbが設けられ、ボイスコイル部52は、図13Bに示すように矩形ボビン部51の一方の面から他方の面へ互い違いにスリットSbを縫い込むように配設されて構成される(図14C参照)。なお、ボイスコイルユニット492のボイスコイル部52や、矩形ボビン部51等の材質及び大きさについては第1の実施例と同様であるためその説明を省略する。
図14A〜Cは、ボイスコイルユニット492の形成例を示す工程図である。この例でも、ボイスコイル部52には図9に示したものが使用される。まず、図14Aに示すような矩形ボビン部501を形成する。矩形ボビン部501は、単にボビン部材に傾斜状にスリットを入れるだけでもよいが、図11に示したような凹凸形状を有した矩形ボビン部51に類似する傾斜状の凹凸部位を有した矩形ボビン部501を作成して使用するとよい。
このような傾斜状の凹凸部位を有した矩形ボビン部501は、シート状のポリカーボネート等のボビン部材を傾斜状に押出し成型し、表裏に斜めの凸形状を出すことによって、矩形ボビン部501の自体の強度を増加させるようになされる。押出し成型による段差部分はボイスコイル部52を交わす部位となる。この例でも、矩形ボビン部501は、図11に示したような凹部61及び凸部62を有しており、その凹部61及び凸部62の段差が、図9に示したボイスコイル部52の線径よりも小さく、又は同等に設定される。
次に、ボビン部材を抜き加工して図14Bに示すような矩形ボビン部501を形成する。このとき、ボビン部材に、複数の傾斜状のスリットSb、接着用の複数の貫通孔63及びコイル位置出し用の孔部64a,64bを開口し、更に、引き出し用の端子53a,53bを形成する。この例で、傾斜状のスリットSbの数は6個である。もちろん、両側に1個ずつ増やして合計8個としてもよい。スリットSbは、矩形ボビン部501の長手方向に斜めに交わるように開口される。
孔部64a,64bは、第1の実施例と同様にして、ボイスコイル部52の曲線部分の略中心位置に合わせて開口するとよい。この例でも、第1の実施例と同様にして、矩形ボビン部501において、平面トラック形状のボイスコイル部52が貼り合わされる箇所と重なる位置に9個の貫通孔63を上下方向で列状に形成するようになされる。端子53a,53bも、第1の実施例と同様にして、トラック(長丸)状に切り抜いた銅箔を接着剤で貼付して形成する。
このような矩形ボビン部501が形成できたら、図14Cに示すボイスコイル部52を傾斜状のスリットSbを有した矩形ボビン部501に互い違いに縫うように配設する。ボイスコイル部52には、図9に示したような1層巻きのトラック型から構成され、コイル部材が平面トラック状に巻かれた形態のものを使用する。その他の形成方法は、第1の実施例と同様であるためその説明を省略する。これにより、ボイスコイルユニット492が完成する。
このように、第2の実施例としてのボイスコイルユニット492及びその製造方法によれば、磁気ギャップg2,g3のほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が振動板31と結合されるボイスコイルユニット492を備え、このボイスコイルユニット492は、コイル部材を平面トラック状に巻かれて、傾斜状のスリットSbを有した矩形ボビン部501の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように配設されたボイスコイル部52を有するものである。
従って、コイル部材の熱膨張係数と矩形ボビン部501の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形を矩形ボビン部501の一方の面と他方の面とで相殺できるので、矩形ボビン部501の平面性を維持できるようになる。これにより、第1の実施例と同様にして、矩形ボビン部501の片面ではなく、両面が交互に熱膨張により引っ張られるので、変形量が少なく、はがれや、磁気ギャップg2,g3内でのボイスコイル部52の擦れが少なくなり、平面型のボイスコイルユニット492の耐入力の向上につながる。
図15A及びBは、第3の実施例としてのボイスコイルユニット493の構成例を示す正面図及びそのX3−X3矢視断面図である。
図15Aに示すボイスコイルユニット493は、矩形ボビン部503の複数のスリットScに対してボイスコイル部52がスリットを互い違いに編み込むように千鳥格子状に配設されてなるものである。
このボイスコイルユニット493によれば、複数のスリットScを編み込むように配設されたボイスコイル部52により生じた凹凸部が当該矩形ボビン部503の一方の面及び他方の面で個数が異なるものである。この例では、ボイスコイル部52により生じた凹凸部の数は上段が3個で下段が4個である。
このようにボイスコイルユニット493を構成すると、コイル部材の巻き始点及び、その巻き終点を矩形ボビン部503の片側に取り出すことができ、矩形ボビン部503の片側でボイスコイル部52の錦糸線54a,54bを接続することができ、スピーカー100の取り付け等の作業性を向上できるようになる。
図16A〜Cは、ボイスコイルユニット493の形成例を示す工程図である。この例でも、ボイスコイル部52には図9に示したものが使用される。まず、図16Aに示すような矩形ボビン部503を形成する。矩形ボビン部503は、単にボビン部材に複数のスリットを入れるだけでもよいが、図11に示したような凹凸形状を有した矩形ボビン部51に類似する傾斜状の凹凸部位を有した矩形ボビン部503を作成して使用するとよい。
このような凹凸部位を有した矩形ボビン部503は、シート状のポリカーボネート等のボビン部材を千鳥格子状に押出し成型し、表裏に千鳥格子状の凸形状を出すことによって、矩形ボビン部503の自体の強度を増加させるようになされる。押出し成型による段差部分はボイスコイル部52を交わす部位となる。この例でも、矩形ボビン部503は、図11に示したような凹部61及び凸部62を有しており、その凹部61及び凸部62の段差が、図9に示したボイスコイル部52の線径よりも小さく、又は同等に設定される。
次に、ボビン部材を抜き加工して図16Bに示すような矩形ボビン部503を形成する。このとき、ボビン部材に、複数の千鳥格子状のスリットSc、接着用の複数の貫通孔63及びコイル位置出し用の孔部64a,64bを開口し、更に、引き出し用の端子53a,53bを形成する。この例で、千鳥格子状のスリットScの数は6個である。もちろん、両側に1個ずつ増やして合計8個としてもよい。スリットScは、矩形ボビン部503の長手方向に直交するように開口される。
孔部64a,64bは、第1及び第2の実施例と同様にして、ボイスコイル部52の曲線部分の略中心位置に合わせて開口するとよい。この例でも、第1及び第2の実施例と同様にして、矩形ボビン部503において、平面トラック形状のボイスコイル部52が貼り合わされる箇所と重なる位置に9個の貫通孔63を上下方向で列状に形成するようになされる。端子53a,53bも、第1及び第3の実施例と同様にして、トラック(長丸)状に切り抜いた銅箔を接着剤で貼付して形成する。
このような矩形ボビン部503が形成できたら、ボイスコイル部52を挿入し易くするために、図中の破線の位置で矩形ボビン部503を上下部分に分離する。例えば、矩形ボビン部503は、上部の櫛刃状の矩形ボビン部503aと、下部の櫛刃状の矩形ボビン部503bとに分離される。スリットScも、上部の矩形ボビン部503aと、下部の矩形ボビン部503bとに分離される。これにより、複数の櫛刃状を有した1対のスリットScが設けられた矩形ボビン部503a,503bが得られる。この例で、櫛刃状の部位の数は5個である。
このような1対の矩形ボビン部503a,503bが形成できたら、図16Cに示す矩形ボビン部503a,503bにおいて、1対の櫛刃状のスリットScを互い対峙し、この互いに対峙された櫛刃状のスリットScにボイスコイル部52を互い違いに千鳥格子となるように差し込み挿通する。これにより、ボイスコイル部52を千鳥格子状のスリットScを有した矩形ボビン部503に互い違いに縫うように配設できるようになる。
この例でも、ボイスコイル部52には、図9に示したような1層巻きのトラック型から構成され、コイル部材が平面トラック状に巻かれた形態のものを使用する。なお、櫛刃状のスリットScを対峙させた部分は接着剤により接合し、型締め治具400で熱処理して上下部分に分離した矩形ボビン部503a,503bを一体化する。その他の形成方法は、第1及び第2の実施例と同様であるためその説明を省略する。これにより、ボイスコイルユニット493が完成する。
このように、第3の実施例としてのボイスコイルユニット493及びその製造方法によれば、磁気ギャップg2,g3のほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が振動板31と結合されるボイスコイルユニット493を備え、このボイスコイルユニット493は、コイル部材を平面トラック状に巻かれて、千鳥格子状のスリットScを有した矩形ボビン部503の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように編み込み配設されたボイスコイル部52を有するものである。
従って、コイル部材の熱膨張係数と矩形ボビン部503の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形を矩形ボビン部503の一方の面と他方の面とで相殺できるので、矩形ボビン部503の平面性を維持できるようになる。これにより、第1及び第2の実施例と同様にして、矩形ボビン部503の片面ではなく、両面が交互に熱膨張により引っ張られるので、変形量が少なく、はがれや、磁気ギャップg2,g3内でのボイスコイル部52の擦れが少なくなり、平面型のボイスコイルユニット493の耐入力の向上につながる。
図17は、第4の実施例としての矩形ボビン部504の構成例及びボイスコイル部52の組み付け例を示す正面図である。図17に示す矩形ボビン部504には、複数の櫛刃状を有したスリットSdが設けられる。スリットSdは、矩形ボビン部504の一方の側から他方の側へ切り込みがなされる。この例で、切り込みは、矩形ボビン部504の端部から略4/5程度に至る部分で停止される。
その後、ボイスコイル部52が櫛刃状のスリットSdに互い違いに編み込むように差し込み挿通される。このように第4の実施例によれば、矩形ボビン部504にボイスコイル部52を組み付けても、図15に示したような千鳥格子状のボイスコイルユニット493や、図3に示したようなボイスコイルユニット49等を得ることができる。
図18は、第5の実施例としてのスピーカー200の構成例を示す断面図である。図18に示すスピーカー200は、振動板31’に直接、ボイスコイル部52を貼るリーフ型を構成するものである。第1〜第4の実施例では、ボイスコイルユニット49,492,493等が振動板31に垂直方向に取り付けられていた。これに対して、第5の実施例では、振動板31’の振動面に直接、ボイスコイル部52が同一面上に貼付される。この構成によっても、スリム型のスピーカー200を提供できる。
スピーカー200は、蓋部83、フレーム84a,84b及び基底部85により組み立てられた筐体内に、ボイスコイルユニット79が可動自在に取り付けられて構成される。ボイスコイルユニット79は、例えば、トラック状を成した振動面に直接、ボイスコイル部52が貼付された振動板31’を有して構成される。
この例で蓋部83は長方形状を有しており、蓋部83には、音漏れ用の開口部83a,83bが設けられる。蓋部83の裏面側には上プレート71が接合される。上プレート71の両側には、右上プレート72及び左上プレート73が設けられ、右上プレート72及び左上プレート73は上部用のマグネット77を保持して上プレート71に接合される。
基底部85の上面には下プレート74が接合される。下プレート74上には右下プレート75及び左下プレート76が設けられる。右下プレート75及び左下プレート76は下部用のマグネット78を保持して下プレート74に接合される。上述のボイスコイルユニット79は、例えば、マグネット77及びマグネット78により形成される磁気ギャップg2,g3の間に配置される。ボイスコイルユニット79の両端部は、フレーム84a,84bに取り付けられる。これにより、スピーカー200が構成される。
続いて、スピーカー200の組立例について説明する。図19は、スピーカー200の組立例を示す分解斜視図である。図19において、まず、振動板31’にボイスコイル部52を接着してリーフ状のボイスコイルユニット79を得る。振動板31’は、平板状の例えば発泡マイカ素材から構成される。ボイスコイルユニット79には、第1の実施例で説明したボイスコイルユニット49の構造のものが使用される。もちろん、第2〜第4の実施例で説明した傾斜状のボイスコイルユニット492や千鳥格子状のボイスコイルユニット493等の構造を応用したものを使用してもよい。
そして、一方で、蓋部83に上プレート71、右上プレート72、左上プレート73及び上部用のマグネット77を取り付ける。上プレート71の裏面に、右上プレート72及び左上プレート73を貼付して取り付け、この左上プレート73と右上プレート72との間にマグネット77を取り付ける。マグネット77は左上プレート73と右上プレート72で挟み込んで接着剤で固定する。このとき、マグネット77はそのN極が右上プレート72を向くように配置する。
他方で、基底部85に下プレート74,右下プレート75,左下プレート76及び下部用のマグネット78を取り付ける。下プレート74の表面に右下プレート75及び左下プレート76を貼付して取り付け、この左下プレート76と右下プレート75との間にマグネット78を取り付ける。マグネット78は左下プレート76と右下プレート75で挟み込んで接着剤で固定する。このとき、マグネット78はそのN極が左下プレート76を向くように配置する。
そして、下プレート74,右下プレート75,左下プレート76及び下部用のマグネット78が取り付けられた基底部85の両側に、フレーム84a及びフレーム84bを取り付ける。その後、フレーム84aとフレーム84bにボイスコイルユニット79を取り付ける。この例では、振動板31’に取り付けたボイスコイルユニット79を磁気ギャップg2(図18参照)を保持して可動自在に取り付ける。例えば、フレーム84a,フレーム84bの内側に、エッジ71a,71bが設けられる。振動板31’は、その両端部とエッジ71a及び71bを介してフレーム84a,フレーム84bに取り付けられる。
その後、フレーム84aの上部とフレーム84bの上部に、上プレート71、右上プレート72、左上プレート73及び上部用のマグネット77が設けられた蓋部83を取り付ける。このとき、振動板31’に取り付けたボイスコイルユニット79を磁気ギャップg3(図18参照)を保持して可動自在に取り付ける。このようにスピーカー200を構成すると、ボイスコイルユニット79が磁気ギャップg2及びg3の間で上下方向へ可動するようになされる。これにより、図17に示したようなスリム型のスピーカー200が完成する。
このように、第5の実施例としてのスピーカー200によれば、磁気ギャップg2,g3のほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、そのコイル部材が振動板31’に直接配置されたボイスコイルユニット79を備え、このボイスコイルユニット79は、コイル部材を平面トラック状に巻かれて、トラック状の振動板31’の一方の面から他方の面へ貫き、かつ、他方の面から一方の面へ貫くように配設されたボイスコイル部52を有するものである。
従って、コイル部材の熱膨張係数と振動板31’の熱膨張係数とが相違することにより起因するバイメタル現象による熱変形を振動板31’の一方の面と他方の面とで相殺できるので、振動板31’の平面性やコーン形状を維持できるようになる。これにより、振動板31’の片面ではなく、両面が交互に熱膨張により引っ張られるので、変形量が少なく、はがれや、磁気ギャップg2,g3内でのボイスコイル部52の擦れが少なくなり、平面型のボイスコイルユニット79の耐入力の向上につながる。
本発明は、液晶テレビ、PDPテレビ、ホームオーディオ、デスクトップ型及びノート型のパソコン等の薄型スピーカー等に適用して極めて好適である。
本発明に係る実施形態としてのスピーカー100の構成例を示す斜視図である。 スピーカー100の断面の構成例を示す拡大図である。 (A)及び(B)は、ボイスコイルユニット49の構成例を示す正面図及びそのX1−X1矢視断面図である。 他のボイスコイルユニット49’の構成例を示す断面図である。 図3Bに示したボイスコイルユニット49や、図4に示したボイスコイルユニット49’等の熱変形例を示す上面図である。 スピーカー100の組立例(その1)を示す分解斜視図である。 スピーカー100の組立例(その2)を示す断面図である。 スピーカー100に係るボイスコイルユニット49の動作例を示す説明図である。 各実施例に係るボイスコイル部52の形成例を示す斜視図である。 (A)〜(C)は、第1の実施例に係るボイスコイルユニット49の形成例(その1)を示す工程図である。 矩形ボビン部51の構成例を示す斜視図である。 ボイスコイルユニット49の形成例(その2)を示す構成図である。 (A)及び(B)は、第2の実施例としてのボイスコイルユニット492の構成例を示す正面図及びそのX1−X1矢視断面図である。 (A)〜(C)は、ボイスコイルユニット492の形成例を示す工程図である。 (A)及び(B)は、第3の実施例としてのボイスコイルユニット493の構成例を示す正面図及びそのX3−X3矢視断面図である。 (A)〜(C)は、ボイスコイルユニット493の形成例を示す工程図である。 第4の実施例としての矩形ボビン部504の構成例及びボイスコイル部52の組み付け例を示す正面図である。 第5の実施例としてのスピーカー200の構成例を示す断面図である。 スピーカー200の組立例を示す分解斜視図である。
符号の説明
31,31’・・・振動板、34a,34b,84a,84b・・・フレーム、35・・・ダンパー、36・・・バッフル板、40・・・磁気回路、41,71・・・上プレート、42,72・・・右上プレート、43,73・・・左上プレート、44,74・・・下プレート、45,75・・・右下プレート、46,76・・・左下プレート、47,48,77,78・・・マグネット、49,49’,79,492,493・・・ボイスコイルユニット、51・・・矩形ボビン部、52・・・ボイスコイル部、53a,53b・・・端子、54a,54b・・・錦糸線、61・・・凹部、62・・・凸部、63・・・貫通孔、64・・・位置決め用の孔部、83・・・蓋部、85・・・基底部、100,200・・・スピーカー

Claims (9)

  1. 所定間隔離れた並列状態で配置されたマグネットに、スリット状の隙間を形成するようプレートが取り付けられると共に、前記マグネットが互いに逆方向に着磁され、前記隙間によりスリット状の磁気ギャップを構成する磁気回路と、
    前記磁気回路が内側に取り付けられたフレームと、
    前記フレームに対して振動可能に取り付けられた振動板と、
    前記磁気ギャップのほぼ中心に挿通するように配置され、かつ、その一端が前記振動板と結合されるボイスコイルユニットと、
    前記ボイスコイルユニットの他端を支持するため前記フレームに取り付けられたダンパーと
    を備え、
    前記ボイスコイルユニットは、
    複数のスリットが設けられた平面型のコイルボビン部と、
    平面状に巻かれたコイル部材が前記コイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設されてなるボイスコイル部と
    を有するスピーカー。
  2. 前記平面型のコイルボビン部に複数のスリットを縫うように配設されたボイスコイル部により生じた凹凸部が当該コイルボビン部の一方の面及び他方の面で個数が異なる
    請求項に記載のスピーカー。
  3. 前記複数のスリットが傾斜状に設けられ、
    前記ボイスコイル部が、
    前記傾斜状のスリットを互い違いに縫うように配設されてなる
    請求項に記載のスピーカー。
  4. 前記複数のスリットが設けられ、
    前記ボイスコイル部が、
    前記スリットを互い違いに編み込むように千鳥格子状に配設されてなる
    請求項に記載のスピーカー。
  5. 前記平面型のコイルボビン部には矩形状を有した複数のスリットが設けられ、
    前記ボイスコイル部が、
    前記矩形状のスリットに互い違いに差し込むように挿通されてなる
    請求項に記載のスピーカー。
  6. 前記平面型のコイルボビン部には複数の櫛刃状を有した1対のスリットが設けられ、
    1対の前記櫛刃状のスリットが互い対峙され、
    前記ボイスコイル部が、
    互いに対峙された前記櫛刃状のスリットに互い違いに差し込むように挿通されてなる
    請求項に記載のスピーカー。
  7. 前記平面型のコイルボビン部には複数の櫛刃状を有したスリットが設けられ、
    前記ボイスコイル部が、
    前記櫛刃状のスリットに互い違いに差し込むように挿通されてなる
    請求項に記載のスピーカー。
  8. 複数のスリットが設けられた平面型のコイルボビン部と、
    平面状に巻かれたコイル部材が前記コイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設されてなるボイスコイル部と
    を備えるボイスコイルユニット。
  9. 複数のスリットが設けられた平面型のコイルボビン部を形成する工程と、
    平面状に巻かれたコイル部材を前記コイルボビン部の一方の面から他方の面へ互い違いに前記スリットを縫うように配設してボイスコイル部を形成する工程と
    を有するボイスコイルユニットの製造方法。
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