JP4533863B2 - ワーク位置決めテーブル及びこのワーク位置決めテーブルを備える工作機械 - Google Patents

ワーク位置決めテーブル及びこのワーク位置決めテーブルを備える工作機械 Download PDF

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本発明は、工作機械により工作物(ワーク)を加工する際、該工作物を位置決めするためのワーク位置決めテーブル及びこのワーク位置決めテーブルを備える工作機械に関する。
一般に、工作物、例えば、エンジン部品であるシリンダブロックやシリンダヘッド等を工作機械により加工する際には、該工作物を所望の位置に位置決めした状態で加工を行っている。
このような場合、例えば、工作物に位置決め用の基準孔を2個程度設けると共に、工作物の載置台であるパレットに前記基準孔に対応した位置決めピン(基準部材)を備えることによって、工作物を所望の位置に位置決めしている。そして、このように位置決めした工作物を搭載したパレットを工作機械のテーブルに固定して加工を行う。
ところが、通常、工作機械により加工する工作物、例えば、エンジン部品であるシリンダブロックやシリンダヘッド等には、各種型式が設定されている。例えば、この型式の違いによって、直列とV型又は4気筒と6気筒のように、異なる形状を有する数多くの部品がある。
従って、異なる形状の工作物を位置決めするためには、各工作物の形状に応じたパレットを多数用意する必要があり、該パレットの製作コストや保管場所等が問題となる。
そこで、特許文献1には、ワークであるプリント基板を位置決めするためのテーブルにおいて、該プリント基板の2つの縁端部が個別に載置されてY軸方向に移動可能な2つの移動台と、該2つの移動台間に配設される固定ピン及び移動ピンとを備える技術低思想が記載されている。そして、前記固定ピンはテーブル面上に固定されており、前記移動ピンはX軸方向に移動可能に構成されることで、前記移動台に載置されたプリント基板の2つの基準孔に対応させて位置決めを行っている。
特開平7−251333号公報
しかしながら、上記のようなエンジン部品等では、その形状によって位置決め用に用いられる基準孔の位置が異なっている。このため、上記従来の構成のワーク位置決めテーブルにおける固定ピンが対応するワークの基準孔の位置が常に一定位置にあるとは限らず、特にワークの側面を加工する際には、被加工面を工具の正面に向けることが困難であり、正確且つ迅速な加工が行われ難い。
また、ワーク位置決めテーブルは、それ自体を搬送用のパレットとして使用することが要求される場合もある。このため、テーブル構造の簡略化や軽量化が望まれているが、上記従来の構成におけるテーブルでは、前記2つの移動台を移動させるための2つの移動手段と、前記移動ピンを移動させるための移動手段の合計3つの移動手段を有している。従って、テーブルの構造が複雑で重量も大きい。
本発明は、係る従来の課題を考慮してなされたものであり、簡単な構造で各種形状のワークを所望の姿勢に位置決めでき、生産効率に優れたワーク位置決めテーブル及びこのワーク位置決めテーブルを備える工作機械を提供することを目的とする。
本発明のワーク位置決めテーブルは、第1の基準部と第2の基準部とを有する工作物を位置決めするワーク位置決めテーブルであって、テーブル面に固定され、前記第1の基準部に係合する第1の基準部材と、前記テーブル面上を移動自在に設けられ、前記第2の基準部に係合する第2の基準部材と、前記第2の基準部材を直線移動させる直線移動手段と、前記テーブル面に着脱自在に固定され、前記第1の基準部材及び前記第2の基準部材により位置決めされた工作物が載置される載置台と、前記テーブル面を旋回させる回転手段と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、前記第2の基準部材を直線移動させる直線移動軸と、テーブルの旋回軸との2軸を有する簡略な構成により、各種形状の工作物を所望の姿勢に位置決めすることができる。このため、ワーク位置決めテーブルの構造の簡略化や軽量化を図ることができる。
また、前記直線移動手段が、前記第2の基準部材をその移動方向において弾性支持する弾性体を有すると、工作物を位置決めする際、前記第2の基準部材で多少の移動が許容されていることになる。このため、工作物の第1の基準部及び第2の基準部におけるピッチ誤差等の影響をほとんど受けることなく、該工作物を容易に位置決めすることができる。
さらに、前記ワーク位置決めテーブルが、前記回転手段を含む駆動部と、前記テーブル面を含み、前記駆動部に分離可能に連結される旋回部とから構成されていると、回転手段を有し重量の大きな駆動部から前記旋回部を分離することができる。従って、前記分離により、テーブル面を有する旋回部が軽量になるため、該旋回部を工作物を搬送するためのワーク搬送パレットとして使用することができる。
本発明の工作機械は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワーク位置決めテーブルを備える工作機械であって、前記直線移動手段は、回転部と、該回転部による回転駆動力を受けて直線移動する移動部とを含むと共に、前記移動部には、前記第2の基準部材が配設されており、前記移動部又は前記第2の基準部材の移動量又は位置を検知する第1の検知手段と、前記回転部を回転駆動する回転ツールが装着された加工主軸と、前記ワーク位置決めテーブルの位相を検知する第2の検知手段と、前記加工主軸及び前記回転手段の駆動を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記移動部の移動方向と前記加工主軸の軸線方向とを一致させ、前記回転ツールにより前記回転部を回転駆動させることで前記第2の基準部材を所定位置に移動させた後、前記ワーク位置決めテーブルを所定位置に旋回させることを特徴とする。
上記構成によれば、直線移動手段にモータ等の駆動源を備えることなく、第2の基準部材を直線移動させることができる。従って、ワーク位置決めテーブルの構造の一層の簡略化や軽量化を図ることが可能となる。
また、本発明の工作機械は、第1の基準部と第2の基準部とを有する工作物を位置決めするために、テーブル面上に固定され且つ前記第1の基準部に係合する第1の基準部材と、前記テーブル面上を移動自在に設けられ且つ前記第2の基準部に係合する第2の基準部材とを有し、前記テーブル面上に前記第1の基準部材及び前記第2の基準部材により位置決めされた工作物が載置されるワーク位置決めテーブルを備える工作機械であって、前記第2の基準部材を直線摺動可能に支持する直線摺動手段と、前記第2の基準部材の移動量又は位置を検知する第1の検知手段と、前記ワーク位置決めテーブルを旋回自在に軸支する軸支手段と、前記ワーク位置決めテーブルを位置決め固定するブレーキ手段と、前記ワーク位置決めテーブルの位相を検知する第2の検知手段と、移動ツールを装着することで、前記第2の基準部材を移動させる加工主軸と、前記加工主軸の移動動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段により前記移動ツールを装着した前記加工主軸を移動させることで、前記第2の基準部材を所定位置に移動させることを特徴とする。
上記構成によれば、ワーク位置決めテーブルを直線摺動手段により第2の基準部材を直線摺動可能に支持しておく簡単な構成とすることができると共に、加工主軸に装着される移動ツールによる該第2の基準部材の高精度な位置決め移動が可能となる。従って、ワーク位置決めテーブルの構造が一層簡略化され、軽量化される。
本発明によれば、テーブル上に設けられる基準部材を直線移動させる直線移動軸と、テーブルの旋回軸との2軸を有する簡略な構成により、各種形状のワークを所望の姿勢に位置決めすることができるワーク位置決めテーブル及びこのワーク位置決めテーブルを備える工作機械が提供される。従って、ワーク位置決めテーブルの構造の簡略化や軽量化を図ることができる。
また、本発明におけるワーク位置決めテーブルは、制御手段により位置決め制御する軸が前記2軸であるため、該制御手段の制御負荷を低減することができる。
以下、本発明に係るワーク位置決めテーブルについて、このワーク位置決めテーブルが搭載される工作機械との関係で好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るワーク位置決めテーブルであるテーブル10を搭載する工作機械12の一部切欠斜視図であり、図2は、前記工作機械12の平面図であり、図3は、該工作機械12の正面図である。前記工作機械12は、いわゆる数値制御工作機械(NC工作機械)であり、主軸46(加工主軸)の高精度な位置決めが可能である。
工作機械12は基台14を備え、該基台14上には、ワーク位置決めテーブルとしてのテーブル10と、主軸ユニット16を水平2方向(矢印Z軸方向と、該Z軸方向と直角な矢印X軸方向)及び鉛直方向(矢印Y軸方向)の3次元方向の所定位置に移動可能に支持する主軸ヘッドユニット18と、工具交換ユニット20とが配設される。なお、テーブル10上には、工作機械12にて加工される工作物としてのワーク22(図4参照)が、該ワーク22の形状に対応するアタッチメントである載置台21に載置された状態で位置決め固定される(図12A参照)。ワーク22としては、鋳物のシリンダブロックやシリンダヘッド等が挙げられ、例えば、エンジンの型式に応じて各種形状のものが位置決めされる。
図1〜図3に示すように、載置台21は、ワーク22の底面(載置台21上に当接する面)の形状に対応して、該ワーク22を確実に載置するために設けられ、テーブル面10a上に着脱自在に固定される4つの脚部21aに載置板21bが取り付けられた構造である。また、本実施形態における載置台21では、ワーク22の底面に形成される図示しない凹部に対応する6つの凸部21cが載置板21b上に設けられている。
さらに、載置台21には、湾形状の孔部である2つの逃げ部21d、21eが形成されている。逃げ部21dは固定ピン62を避けるようにして設けられている。また、逃げ部21eからは可動ピン64が臨んでいる(図6及び図7参照)。前記可動ピン64が臨む逃げ部21eは、該可動ピン64が所定範囲移動できるような長尺形状である。
また、工作機械12の近傍には、該工作機械12の各可動部等の駆動やワーク22の加工工程等の制御を行う制御手段としての制御装置23が配置される。
主軸ヘッドユニット18には、第1駆動モータ24と図示しないボールねじ手段を介して、基台14上で水平方向(Z軸方向)に進退自在に配設される可動コラム26と、第2駆動モータ30と図示しないボールねじ手段を介して、可動コラム26の前面26aに鉛直方向(Y軸方向)を指向して設けられる一対のガイドレール28に係合してY軸方向に昇降自在に支持される昇降テーブル32と、第3駆動モータ34とボールねじ手段36を介して、昇降テーブル32の前面32aに水平方向(X軸方向)を指向して設けられる一対のガイドレール38に係合してX軸方向に変位自在に支持される可動テーブル40とが備えられる。
また、可動テーブル40の前面40aには、主軸ユニット16がテーブル10方向を指向して突設されている。該主軸ユニット16の主軸46の先端部には、工具ホルダ42を介して工具44aが着脱自在に取り付けられている。主軸46は、主軸駆動モータ47により回転自在な状態で可動テーブル40に支持されている。なお、第1駆動モータ24、第2駆動モータ30、第3駆動モータ34及び主軸駆動モータ47は、例えば、サーボモータにより構成される。
このように、主軸ヘッドユニット18は、基台14上にてZ軸方向に進退自在に配設される可動コラム26と、該可動コラム26の前面26aにY軸方向に昇降自在に支持される昇降テーブル32と、該昇降テーブル32の前面32aにX軸方向に変位自在に支持される可動テーブル40を備えている。
従って、可動テーブル40の前面40aに突設される主軸ユニット16の主軸46、及び、該主軸46先端部に取り付けられる工具44aは、制御装置23の制御下に、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動自在且つ回転自在に支持されていることになる。また、上記のように、工作機械12はNC工作機械であるため、主軸ユニット16の移動は高精度に制御される。
図2、図3及び図5に示すように、工具交換ユニット20は、支持台48に取り付けられるアーム駆動モータ50と、該アーム駆動モータ50に一端部が固着されて旋回駆動される旋回アーム52とを有する。旋回アーム52のアーム駆動モータ50近傍に、円弧状のガイド溝54が設けられている。支持台48には、ガイド溝54に摺遊可能に係合するガイドピン56が設けられている。
そして、旋回アーム52は、ガイド溝54とガイドピン56との案内作用下に、揺動角度範囲が、図5中、実線の位置から二点鎖線の位置に規制される。なお、アーム駆動モータ50は、上記第1駆動モータ24等と同様に、例えば、サーボモータにより構成される。
また、旋回アーム52のアーム駆動モータ50側とは反対側である他端側には、主軸ユニット16における工具ホルダ42に着脱自在に取り付けられている工具44aを、当該工具ホルダ42より取り外すと共に、新たな工具(例えば、工具44b)を主軸46に供給するための把持手段58が複数個、本実施形態では4個設けられる。
これら把持手段58は、夫々一対の爪部材60a、60bを有し、該爪部材60a、60bの開閉動作により工具ホルダ42が把持自在とされている。すなわち、工作機械12では、制御装置23の制御下に、主軸ヘッドユニット18により主軸ユニット16が所定の工具交換位置に移動されると共に、旋回アーム52が図5中の実線で示す角度に旋回されると、把持手段58の開閉動作と主軸ユニット16のX軸方向への移動とにより、工具交換作業が行われる。
図6〜図8に示すように、テーブル10は、テーブル面10aを有する旋回部66と、該旋回部66の下部に取り付けられ、前記旋回部66を旋回(回転)駆動する駆動部68(回転手段)とを備える。駆動部68の底面は、直接又は図示しない部材を介して工作機械12の基台14上に固定されている。
旋回部66は、テーブル面10aを有する段付き円柱形状であり、その底面中心には、後述する駆動部68の旋回部駆動モータ69の駆動軸69aと係合する係合孔70が設けられる。また、テーブル面10a上には、ワーク22の位置決め部である2つの基準孔22a、22b(第1及び第2の基準部。図4参照)と係合し、該ワーク22の位置決めを行うためのノックピンである固定ピン62(第1の基準部材)及び可動ピン64(第2の基準部材)が配設される。
さらに、旋回部66のテーブル面10a上には、可動ピン64を直線移動させるための直線移動手段72が配設される。
ここで、本実施形態における直線移動手段72について、図6〜図8を参照して詳細に説明する。直線移動手段72は、上記のように、可動ピン64を直線移動させるための移動手段であり、テーブル面10aの中心を通る軸線上に直線状に延在して配置されている。
図8に示すように、直線移動手段72は、可動ピン64が上部に突設される可動部材74(移動部)と、該可動部材74の孔部74aを貫通するねじ部78aを有するボールねじ78(回転部)とを備える。可動部材74は、その下部に連結されるスライダ80を介してリニアガイド82に支持されることで(図9参照)、図8の矢印A方向に直線移動自在である。また、可動部材74の孔部74aと、該孔部74aを貫通するねじ部78aとの間には、ねじ部78aと螺合可能なナット部材84(移動部)が介装されると共に、可動部材74とナット部材84とは弾性体85を介して連結されている。該弾性体85は、弾性材料であればよく、例えば、ゴム、皿ばね又はスプリング等を用いることができる。
さらに、直線移動手段72には、前記ボールねじ78の一端(図8の矢印A2方向)を軸支する軸受86を内装する支持部材88と、該ボールねじ78の他端(矢印A1方向)に対して、図示しない駆動軸を介して連結される回転駆動モータ90とが備えられる。また、回転駆動モータ90の矢印A1方向には、該回転駆動モータ90と多少離間した位置でボールねじ78を軸支する軸受92を内装する支持部材94が設けられる。
なお、テーブル面10a上において、前記支持部材88の矢印A1方向には、固定ピン62が上部に突設された固定部材96が並設されている。そして、図10に示すように、載置台21の高さは、固定部材96や可動部材74よりも高く、且つ、固定ピン62及び可動ピン64よりも低く設定されている。
従って、直線移動手段72では、回転駆動モータ90の回転駆動力によりボールねじ78を回転させることで、ねじ部78aと螺合しているナット部材84と共に可動部材74が直線移動する。このため、可動ピン64を直線移動させることができ、該可動ピン64と固定ピン62との間の距離L(図7参照)を所定の距離に変更可能である。この際、可動部材74の移動距離は、例えば、可動部材74方向を指向する光センサ98(第1の検知手段)を支持部材88に隣接配置することにより検知するとよい。また、リニアガイド82上を摺動するスライダ80に、図示しないリニアエンコーダのヘッドを取り付け、図示しないリニアガイド側、すなわちテーブル面10aに、リニアエンコーダのリボンスケールを取り付けて、可動部材74の移動距離を検知してもよい。
このとき、上記のように、載置台21には逃げ部21eが設けられているので、可動ピン64は、ワーク22を位置決めするために十分な範囲(図8の矢印A方向)を移動することができる。
さらに、上記のように、可動部材74はナット部材84に対して弾性体85を介して固定されている。このため、可動部材74(可動ピン64)が所定の位置にて固定されている状態、すなわち、ねじ部78aとナット部材84とが所定の位置にて螺合して固定されている状態において、可動部材74(可動ピン64)は弾性体85により弾性支持されているため、軸方向(図8の矢印A方向)に多少移動(微動)可能である。このような弾性体85の作用による可動部材74(可動ピン64)の可動範囲(移動幅)は、ボールねじ78のねじ部78aとナット部材84との螺合部分でのガタツキよりも大きくするように設定すると、十分な移動量を有して可動部材74(可動ピン64)が弾性支持される。
なお、可動ピン64が突設された可動部材74は、軸方向(移動方向)には上記のように弾性体85により多少の移動が許容されて弾性支持されるが、テーブル面10aの旋回方向(前記軸方向と直交する方向。図12A参照)には、前記弾性体85の弾性支持はなく、高い剛性を有して支持されている。従って、テーブル10では、上記可動ピン64の軸方向への弾性支持によりピッチ誤差等を吸収しながら容易にワーク22を位置決めでき、さらに、該位置決めは高精度に行われることになる。
一方、駆動部68は略有底円筒形状からなり、旋回部66と係合部100にて着脱自在に係合される基部102を有し、上記のように、その底面にて基台14に固定されている。
そして、駆動部68は、基部102の内周面に配設される軸受104(軸支手段)により旋回部66を回転自在に軸支すると共に、基部102の内側中心部には、係合孔70に対して駆動軸69aにより係合し、旋回部66を旋回(回転)駆動する旋回部駆動モータ69が配設されている。なお、駆動軸69aの周面にはエンコーダ108(第2の検知手段)が配設され、該駆動軸69aの回転位置や回転量を検知可能である。
また、軸受104の上部にはシール部材106が設設される。該シール部材106により、ワーク22が加工された際の切削屑や切削油等が係合部100の隙間から入り込むことが防止され、軸受104等の不具合を防止できる。さらに、基部102は有底円筒形状であるため、上記シール部材106の作用と合わせて、エンコーダ108に切削屑や切削液等が混入されることがなく、該エンコーダ108の誤動作等も防止できる。
以上から、本実施形態におけるテーブル10では、制御装置23の制御下に、直線移動手段72を構成する回転駆動モータ90が駆動され、ボールねじ78が回転駆動されることにより、可動ピン64が図8の矢印A方向の所定位置に移動する。これにより、固定ピン62と可動ピン64と間の距離L(図7参照)を、位置決めするワーク22の2つの基準孔22a、22bのピッチと一致させることができ、ワーク22を位置決めした状態で載置台21上に載置することができる(図11、図12A及び図12B参照)。また、制御装置23の制御下に、駆動部68の旋回部駆動モータ69により旋回部66が旋回されることにより、テーブル面10aも旋回され、ワーク22を所望の姿勢で工具44aに対向させることができる。
このように、テーブル10では、ワーク22の基準孔22a、22bの位置(ピッチ)に対応して、固定ピン62と可動ピン64との間を所望の距離に変更することで、ワーク22を容易に位置決めして載置台21上に載置することができる。さらに、旋回部66により、テーブル面10a上で位置決めされて載置されているワーク22を容易に所望の姿勢に回転移動させることができる。従って、テーブル10を用いることで、上記従来の構成のように複雑な構成を用いることなく、直線移動手段72と回転手段である駆動部68とからなる簡単な構成で、各種形状のワークを容易に所望の姿勢に位置決めすることが可能となる。
なお、上記のように、テーブル10は旋回部66と駆動部68とが係合部100にて容易に着脱自在である。このため、旋回部66と駆動部68とを分離して、駆動部品等を持たず一層簡素且つ軽量な旋回部66は、ワーク22を位置決め固定して搬送するワーク搬送パレットとして使用することもできる。また、このパレットである旋回部66を複数用意して、駆動部68に対して必要に応じて交換することでワーク22の交換をするようにしてもよい。
次に、基本的には以上のように構成されるテーブル10を備える工作機械12により、ワーク22の被加工面110(図4、図12A参照)の加工を行う場合の動作の一例について、図10のフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS1において、制御装置23の制御下に、直線移動手段72の回転駆動モータ90を駆動させてボールねじ78を回転駆動することにより、可動ピン64を直線移動させる。そして、可動ピン64と固定ピン62との間の距離L(図7参照)が所定位置、すなわち、ワーク22の基準孔22a、22bのピッチに一致したところで、回転駆動モータ90の回転を停止する。
これにより、可動ピン64と固定ピン62が、ワーク22の基準孔22a、22bの位置に対応して、該ワーク22を位置決めできる位置で固定される。この際、可動ピン64の位置や移動量は、光センサ98により検知される。なお、前記可動ピン64の位置検知は、光センサ98を用いる方法に限らず、例えば、回転駆動モータ90の図示しない駆動軸にエンコーダを配設して検知することも可能である。また、上記の図示しないリニアエンコーダを配設して検知することも可能である。
次に、ステップS2において、図10に示すように、可動ピン64及び固定ピン62にワーク22の基準孔22a、22bを係合させ、該ワーク22を位置決めした状態で、載置台21上に載置する。
ところで、本実施形態に係るテーブル10では、上記のように、可動ピン64が突設された可動部材74は、軸方向には弾性体85により柔軟に移動自在に弾性支持されると共に、テーブル面10aの旋回方向(前記軸方向と直交する方向)には高い剛性を有して支持されている。
このため、テーブル10では、ワーク22の基準孔22a、22bに対して固定ピン62及び可動ピン64を係合させる際、可動ピン64が軸方向に柔軟に移動することになる。従って、基準孔22aと基準孔22bとの間や固定ピン62と可動ピン64との間のピッチ誤差を、前記可動ピン64の柔軟な移動により吸収しながらワーク22の位置決めを行うことができる。また、ワーク22の導入時の姿勢誤差(例えば、ワーク22が多少斜めになっている場合等)がある場合であっても、可動ピン64が柔軟に移動することにより係合不良(位置決め不良)等の発生を防止することができる。このため、ワーク22の前記位置決め不良に起因して工作機械12の全体の動作が停止されてしまうような事態を回避することができる。
さらに、テーブル10では、上記のように、可動部材74がテーブル面10aの旋回方向に高い剛性を有して支持されている。従って、テーブル10では、前記可動ピン64の旋回方向への高い剛性支持と、固定ピン62による確実な支持とにより、上記可動ピン64の軸方向への弾性支持によりピッチ誤差等を吸収しながらも、ワーク22の位置決めは高精度に行うことができる。
ところで、上記ステップS2により、テーブル面10a上で位置決めされて載置されたワーク22は、例えば、図12Aに示すような姿勢となっており、被加工面110と主軸46に装着される工具44aとが対向していない。従って、この状態のままでは、前記被加工面110の加工を適切に行うことが困難である。
そこで、次に、ステップS3において、制御装置23の制御下に、テーブル10の駆動部68の旋回部駆動モータ69を駆動させて、テーブル面10a(旋回部66)を旋回駆動する。つまり、テーブル面10a上に位置決め固定されているワーク22を旋回させる(図12Aの矢印B方向)。
そして、図12Bに示すように、ワーク22が所望の加工姿勢、すなわち、被加工面110が主軸46(工具44a)に対向する姿勢とされた位置で旋回部駆動モータ69を停止させる。これにより、ワーク22が所望の加工姿勢で位置決めされることになる。この際、ワーク22(旋回部66)の回転位置や回転量の検知は、駆動部68に内装されるエンコーダ108により行われる。なお、このようなワーク22の回転位置や回転量の検知はエンコーダ108による方法以外にも、例えば、テーブル10の回転量を検知するセンサ等を該テーブル10に近接配置して検知することもできる。
次いで、ステップS4において、今回の加工に際して、主軸46に装着されている工具44aでそのまま加工を行うことが可能であると判断された場合には、次に、ステップS6が行われる。一方、工具交換が必要であると判断された場合には、次に、下記ステップS5が実行される。
すなわち、上記ステップS4において工具交換が必要であると判断されると、ステップS5が実行されることになり、先ず、工具交換ユニット20の旋回アーム52が旋回して、図5にて実線で示す角度に固定される。このとき、主軸ヘッドユニット18における第1駆動モータ24、第2駆動モータ30及び第3駆動モータ34の駆動により、主軸ユニット16が、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動され、所定の工具交換位置にて停止する。
そして、旋回アーム52における所定の把持手段58の開閉動作と、主軸ユニット16のX軸方向等への移動とにより、ワーク22の加工に要する工具、例えば、工具44bが工具ホルダ42を介して主軸46に取り付けられる。
再び主軸ヘッドユニット18により、主軸ユニット16が、X軸、Y軸及びZ軸方向に移動され、ワーク22に対する加工位置へ工具44bが近接したところで停止される。
そして、ステップS6において、主軸駆動モータ47により工具44b(44a)が回転駆動されると共に、主軸ヘッドユニット18により、当該工具44b(44a)がX軸、Y軸及びZ軸方向へと移動しながら、ワーク22に所定の加工を行う。
その後、必要に応じて、ワーク22がテーブル10上に位置決めされた状態のまま、旋回部駆動モータ69によりテーブル面10aを回転させると、ワーク22は次の加工箇所が加工可能な姿勢に容易に移動され所定の加工が行われることになる。
以上のように、本実施形態におけるテーブル10及びこのテーブル10を備える工作機械12では、制御装置23により位置決め制御する軸が、直線移動手段72における直線軸(A軸)と、旋回部66の旋回軸(B軸)の2軸とからなる簡略な構成である。このため、テーブル10の構造を簡略化且つ軽量化しながら、各種形状のワークを所望の姿勢に位置決めすることができる。また、制御装置23では、ワーク22を所望の姿勢に位置決めする際の主要な制御が、前記2軸の位置制御のみである。このため、工作機械12では、該制御装置23の制御負荷が大幅に低減することになる。
なお、本実施形態において、固定ピン62及び可動ピン64が、夫々固定部材96及び可動部材74に対して着脱自在に取り付けられていると、ワーク22の基準孔22a、22bの形状や大きさに応じて、様々な種類の固定ピン62及び可動ピン64を用いることができるため好適である。
次に、本発明の第2の実施形態につき、図13及び図14を参照して説明する。なお、図13及び図14において、図1〜図12に示される参照符号と同一の参照符号は、同一又は同様な構成を示し、このため同一又は同様な機能及び効果を奏するものとして、詳細な説明を省略し、以下同様とする。
この第2の実施形態に係るテーブル112(ワーク位置決めテーブル)は、上記テーブル10と比べて、直線移動手段72の替わりに直線移動手段114を備える点が相違する。
図13に示すように、直線移動手段114は、直線移動手段72における回転駆動モータ90が省略されると共に、該回転駆動モータ90が配設されていた部分のボールねじ78の端部には、ヘッド部78bが設けられる。従って、テーブル112において可動ピン64を移動させる際には、例えば、ヘッド部78bに係合する所定の工具を用い、手動でボールねじ78を回転させればよい。
なお、本実施形態における直線移動手段114では、前記ヘッド部78bに係合可能な形状を有する回転ツール116を工作機械12の主軸46に装着し、主軸駆動モータ47により該回転ツール116を回転駆動させることで、可動ピン64の移動を自動化することも可能である。図14は、このような回転ツール116の一部省略斜視図を示している。
図14に示すように、回転ツール116は、工具ホルダ42の装着部42aを介して主軸46の装着穴46aに着脱自在に取り付けられるように構成されており、ボールねじ78のヘッド部78bと係合する孔部116aが形成される係合部116bを備える。回転ツール116の係合部116bは、工具ホルダ42に挿入・合体して一体化され、図示しない位置決め部材により係合部116bと工具ホルダ42とが位置決めされている。なお、工具ホルダ42は、汎用部材であり市販化されている。
そして、回転ツール116を用いてボールねじ78を回転駆動する際には、制御装置23の制御下に、先ず、上記第1の実施形態におけるステップS5にて説明したような工具交換作業により、回転ツール116を主軸46に工具ホルダ42を介して装着する。
次いで、主軸46を移動させることにより、回転ツール116の軸方向とボールねじ78の軸方向とを一致させる(図13参照)。そして、ボールねじ78のヘッド部78bに係合部116bを係合させた後、主軸駆動モータ47により回転ツール116を回転させることでボールねじ78を回転駆動させて、可動ピン64の移動(位置決め)を行う。
以上のように、本実施形態では、直線移動手段114が回転駆動モータ90を持たないことにより、該直線移動手段114の構成を一層簡略化できる。従って、第1の実施形態に係るテーブル10と比べ、テーブル112を一層簡略化且つ軽量化させることができる。
次に、本発明の第3の実施形態につき、図15及び図16を参照して説明する。
この第3の実施形態に係るテーブル118(ワーク位置決めテーブル)は、上記テーブル10と比べて、直線移動手段72の替わりに直線摺動手段120を備える点が相違する。
図15に示すように、直線摺動手段120は、直線移動手段72におけるボールねじ78の替わりにガイド棒122を備え、ナット部材84の替わりに前記ガイド棒122が摺動自在に貫通する摺動部材124を備える。
前記ガイド棒122は丸棒形状からなり、両端が支持部材126、128により固定支持されている。従って、可動部材74(可動ピン64)は、摺動部材124、スライダ80及びリニアガイド82により、矢印A方向に摺動自在である。
さらに、直線摺動手段120の摺動部材124には、該摺動部材124をガイド棒122に対してロック可能なブレーキ手段130が連結される。ブレーキ手段130としては、摺動部材124をガイド棒122に対してロック可能な構成であればよく、例えば、図示しないシリンダとシリンダロッドとの伸縮動作により、図示しないブレーキパッドをガイド棒122に対して押圧固定するような構成でもよい。
そして、本実施形態におけるテーブル118では、ガイド棒122に対して摺動自在且つロック自在に構成される可動ピン64(可動部材74)を、該可動ピン64に係合可能に構成され且つ主軸46に装着される移動ツール132により直接移動させる。図16は、このような移動ツール132の一部省略斜視図を示している。
図16に示すように、移動ツール132は、工具ホルダ42の装着部42aを介して主軸46の装着穴46aに着脱自在に取り付けられるように構成されており、可動ピン64と係合する孔部132aが形成される係合部132bを備える。移動ツール132の係合部132bの基端部は、工具ホルダ42に挿入・合体して一体化され、図示しない位置決め部材により係合部132bと工具ホルダ42とが位置決めされている。
また、工具ホルダ42の装着部42aには、移動ツール132を主軸46に取り付ける際に、孔部132aが可動ピン64の方向(下側)を指向するように位置決めするキー部42bが設けられる。すなわち、キー部42bが、主軸46に設けられるキー溝46bに係合することにより、係合部132bが下側を指向する。
そして、移動ツール132を用いて可動ピン64を移動させる際には、制御装置23の制御下に、先ず、上記第1の実施形態におけるステップS5にて説明したような工具交換作業により、移動ツール132を主軸46に工具ホルダ42を介して装着する。
次いで、主軸46を移動させることにより、移動ツール132の孔部132aの軸方向と可動ピン64の軸方向とを一致させる(図15参照)。そして、孔部132aと可動ピン64とを係合させた後、主軸ユニット16を図15の矢印A方向に移動させることで可動ピン64を移動させて、可動ピン64の移動(位置決め)を行う。なお、可動ピン64が所定の位置に移動させられると、制御装置23により、ブレーキ手段130が駆動され、可動ピン64の位置が確実に固定される。
以上のように、本実施形態では、直線摺動手段120が回転駆動モータ90や軸受86、92等を持たないことにより、該直線摺動手段120の構成を一層簡略化できる。従って、第1の実施形態に係るテーブル10と比べ、テーブル118を一層簡略化且つ軽量化させることができる。
なお、本発明は上記各実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは当然可能である。
例えば、上記テーブル10、112、118にて位置決めされるワークとしては、ワーク22には当然限定されず、多様な形状のワークの位置決め及び加工が可能である。また、ワーク22の位置決め方法としては、上記実施形態で説明したように、ワーク22に基準孔22a、22bを設けて、固定ピン62及び可動ピン64と係合させる替わりに、ワーク22に突起部(ピン)を設けて、テーブル10、112、118に凹状の孔部を形成することによって、位置決めをするようにしてもよい。
また、回転ツール116は、ボールねじ78を回転可能であればよく、同様に、移動ツール132は、可動ピン64を移動可能であればよい。
さらに、上記実施形態における工作機械12に用いられる主軸ヘッドユニット18及び工具交換ユニット20等は、これらに限定されるものではないのは当然である。また、主軸ユニット16の主軸46の3次元方向への移動は、上記X軸、Y軸及びZ軸系による直交座標系の機構に限らず、回転軸を含む極座標系の機構等により制御するようにしてもよい。
さらにまた、テーブル10、112、118における駆動部68は旋回部66を旋回可能であればよく、例えば、基部102を設けず、基台14上に直接旋回部駆動モータ69を配置するような構成でもよい。
本発明の第1の実施形態に係るワーク位置決めテーブルを搭載する工作機械の一部切欠斜視図である。 前記工作機械の平面図である。 前記工作機械の正面図である。 前記第1の実施形態におけるワークの斜視図である。 前記工作機械に備えられる工具交換ユニットの動作説明図である。 前記第1の実施形態に係るテーブルの斜視図である。 図6のテーブルの平面図である。 図7の線VIII−VIIIにおける縦断面図である。 図8の線IX−IXにおける一部省略縦断面図である。 前記工作機械によりワークを加工する手順を説明するためのフローチャートである。 前記テーブル上にワークを位置決めした状態を説明するための一部省略縦断面図である。 図12Aは、前記テーブル上にワークを位置決めした状態を説明するための平面図であり、図12Bは、図12Aの状態からテーブル面を旋回させて、ワークを所望の加工姿勢にした状態を説明するための平面図である。 本発明の第2の実施形態に係るワーク位置決めテーブルの縦断面図である。 前記第2の実施形態における回転ツールを説明するための一部省略斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係るワーク位置決めテーブルの縦断面図である。 前記第3の実施形態における移動ツールを説明するための一部省略斜視図である。
符号の説明
10、112、118…テーブル 10a…テーブル面
12…工作機械 14…基台
16…主軸ユニット 18…主軸ヘッドユニット
20…工具交換ユニット 21…載置台
22…ワーク 22a、22b…基準孔
23…制御装置 44a、44b…工具
46…主軸 47…主軸駆動モータ
62…固定ピン 64…可動ピン
66…旋回部 68…駆動部
69…旋回部駆動モータ 69a…駆動軸
70…係合孔 72、114…直線移動手段
74…可動部材 74a、116a、132a…孔部
78…ボールねじ 78a…ねじ部
80…スライダ 82…リニアガイド
84…ナット部材 85…弾性体
86、92、104…軸受 88、94、126、128…支持部材
90…回転駆動モータ 96…固定部材
98…光センサ 100、116b、132b…係合部
102…基部 106…シール部材
108…エンコーダ 110…被加工面
116…回転ツール 120…直線摺動手段
122…ガイド棒 124…摺動部材
130…ブレーキ手段 132…移動ツール

Claims (5)

  1. 第1の基準部と第2の基準部とを有する工作物を位置決めするワーク位置決めテーブルであって、
    テーブル面に固定され、前記第1の基準部に係合する第1の基準部材と、
    前記テーブル面上を移動自在に設けられ、前記第2の基準部に係合する第2の基準部材と、
    前記第2の基準部材を直線移動させる直線移動手段と、
    前記テーブル面に着脱自在に固定され、前記第1の基準部材及び前記第2の基準部材により位置決めされた工作物が載置される載置台と、
    前記テーブル面を旋回させる回転手段と、
    を備えることを特徴とするワーク位置決めテーブル。
  2. 請求項1記載のワーク位置決めテーブルにおいて、
    前記直線移動手段は、前記第2の基準部材をその移動方向において弾性支持する弾性体を有することを特徴とするワーク位置決めテーブル。
  3. 請求項1又は2記載のワーク位置決めテーブルにおいて、
    前記ワーク位置決めテーブルは、前記回転手段を含む駆動部と、
    前記テーブル面を含み、前記駆動部に分離可能に連結される旋回部とから構成されていることを特徴とするワーク位置決めテーブル。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のワーク位置決めテーブルを備える工作機械であって、
    前記直線移動手段は、回転部と、該回転部による回転駆動力を受けて直線移動する移動部とを含むと共に、前記移動部には、前記第2の基準部材が配設されており、
    前記移動部又は前記第2の基準部材の移動量又は位置を検知する第1の検知手段と、
    前記回転部を回転駆動する回転ツールが装着された加工主軸と、
    前記ワーク位置決めテーブルの位相を検知する第2の検知手段と、
    前記加工主軸及び前記回転手段の駆動を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記移動部の移動方向と前記加工主軸の軸線方向とを一致させ、
    前記回転ツールにより前記回転部を回転駆動させることで前記第2の基準部材を所定位置に移動させた後、
    前記ワーク位置決めテーブルを所定位置に旋回させることを特徴とする工作機械。
  5. 第1の基準部と第2の基準部とを有する工作物を位置決めするために、テーブル面上に固定され且つ前記第1の基準部に係合する第1の基準部材と、前記テーブル面上を移動自在に設けられ且つ前記第2の基準部に係合する第2の基準部材とを有し、前記テーブル面上に前記第1の基準部材及び前記第2の基準部材により位置決めされた工作物が載置されるワーク位置決めテーブルを備える工作機械であって、
    前記第2の基準部材を直線摺動可能に支持する直線摺動手段と、
    前記第2の基準部材の移動量又は位置を検知する第1の検知手段と、
    前記ワーク位置決めテーブルを旋回自在に軸支する軸支手段と、
    前記ワーク位置決めテーブルを位置決め固定するブレーキ手段と、
    前記ワーク位置決めテーブルの位相を検知する第2の検知手段と、
    移動ツールを装着することで、前記第2の基準部材を移動させる加工主軸と、
    前記加工主軸の移動動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段により前記移動ツールを装着した前記加工主軸を移動させることで、前記第2の基準部材を所定位置に移動させることを特徴とする工作機械。
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