JP2005059043A - 位置決め装置および搬送パレット - Google Patents
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Abstract
【課題】構造の簡略化を図ることで設備投資額を抑制しつつ、ワークの種類に応じて位置や形状の異なる位置決め部材を迅速に切り替えることができる、汎用性の高い位置決め装置を提供する。
【解決手段】位置決め孔hが形成されたワークWを位置決めする位置決め装置1であって、回転体12と、回転体12を回動させる回動手段10と、回転体12に配設される複数のホルダ14と、ホルダ14に対して昇降可能かつ回転不能に嵌装される位置決め部材16と、位置決め部材16を昇降移動させる駆動手段20とを備えるとともに、回動手段20により複数のホルダ14のうち任意のホルダ14を所定位置に到達させた後に当該任意のホルダ14に嵌装される位置決め部材16を駆動手段20により一定距離上昇移動させて位置決め孔hが位置決め部材16に嵌合可能となるように構成されている。
【選択図】 図2
【解決手段】位置決め孔hが形成されたワークWを位置決めする位置決め装置1であって、回転体12と、回転体12を回動させる回動手段10と、回転体12に配設される複数のホルダ14と、ホルダ14に対して昇降可能かつ回転不能に嵌装される位置決め部材16と、位置決め部材16を昇降移動させる駆動手段20とを備えるとともに、回動手段20により複数のホルダ14のうち任意のホルダ14を所定位置に到達させた後に当該任意のホルダ14に嵌装される位置決め部材16を駆動手段20により一定距離上昇移動させて位置決め孔hが位置決め部材16に嵌合可能となるように構成されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、位置決め装置に関し、特に自動車の生産ラインにおいて、搬送パレットなどのワーク支持体に載置されるワークの位置決めを行う位置決め装置および搬送パレットに関する。
自動車の生産ラインにおいて、例えばドアなどの外装部品を製作する場合、ワーク受け部材にインナパネルなど一方のワークを位置決めし、アウタパネルなど他方のワークを当該一方のワークに位置決めして溶接などの組み付け作業を行っている。このような部品の組み付けの際には、完成車の品質維持の観点より各ワークの位置決めを高精度で行うことが要求される。ところで、位置決めの対象となるワークは複雑な形状をなしている場合が多く、通常、鉛直上方向に先端を向けて立設したピンなどの位置決め部材に、ワークの少なくとも2箇所に形成された円形の位置決め孔を嵌合させて、水平方向の位置決めを行っている。また、位置決め部材の所定の位置にワークとの当接面を形成し、当該当接面とワークの下面が当接することで高さ方向の位置割り出しを行い、三次元空間における位置決めを可能にしたものも一般的に使用されている。
一方、近年の自動車製造においては、多様化する消費者ニーズに応えられるように、複数車種の部品を同一ラインで組み立てる混流生産が主流となっている。混流生産においては、位置決め対象となるワークの種類が異なれば、ワークに形成される位置決め孔の形成位置も異なるので、ワークの種類に対応して位置決め部材を移動可能に構成している。具体的には、サーボモータなどの駆動源を利用して位置決め部材自体をXYZの3軸方向に独立して摺動自在なユニットを構成し、ワークの種類に応じて位置決め部材を任意の位置に配置している。しかし、上述のような構成を有する位置決め装置は、複数種類のワークの位置決めを行えるものの、上記ユニットは構造が複雑なため高価となり、設置スペースも大きくなる。また、最近では同一ラインで生産できる車種数をさらに増やす多車種混流生産への対応が求められている。多車種混流生産では、ワークの種類の増加に応じて位置決め孔の形状(径)が異なる場合も生じる。そして位置決め孔の形状が異なる場合を考慮すると、上述の位置決め装置では、別の位置決め部材と切り替えて使用可能なユニットに仕様変更する必要がるので、さらに設備の構造が複雑になるとともに設備投資額が嵩むという問題がある。
そこで、位置決め孔の径が異なる場合でも、位置決め部材のみを専用部品として交換可能に構成し、汎用性を高めた位置決め装置が公知となっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−113626号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている位置決め装置では、位置決め装置全体としての汎用性が高められる一方で、位置決め部材を交換するためには一旦生産ラインを停止して交換作業を行う必要があり、多車種混流生産において生産効率の低下を招くという問題があった。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、構造の簡略化を図ることで設備投資額を抑制しつつ、ワークの種類に応じて位置や形状の異なる位置決め部材を迅速に切り替えることができる、汎用性の高い位置決め装置を提供することを課題とする。
本発明の第1の側面によると、位置決め孔が形成されたワークを位置決めする位置決め装置であって、回転体と、当該回転体を回動させる回動手段と、上記回転体に配設される複数のホルダと、上記ホルダに対して昇降可能かつ回転不能に嵌装される位置決め部材と、上記位置決め部材を昇降移動させる駆動手段とを備えるとともに、上記回動手段により上記複数のホルダのうち任意のホルダを所定位置に到達させた後に当該任意のホルダに嵌装される位置決め部材を上記駆動手段により一定距離上昇移動させて上記位置決め孔が上記位置決め部材に嵌合可能となるように構成されていることを特徴とする、位置決め装置が提供される。
このような構成の位置決め装置を用いると、複数の位置決め部材を回動手段により切り替えられるので、位置決め孔の位置や形状の異なるワークに対しても、対応する位置決め部材を迅速に適正な位置に配備することができる。本発明でいう「適正な位置」とは、三次元空間における所定の位置、換言するとXYZ座標系の所定の位置のことを意味する。具体的には、ホルダに嵌装される位置決め部材は、所定位置で一定距離上昇移動したときに適正な位置に配備されるように、あらかじめワークの種類毎に製作する専用部品としている。位置決め部材はホルダに対して昇降可能かつ回転不能に嵌装されているとともに、当該ホルダを回動手段により所定位置に到達するまで回動させることができるので、任意の一つの位置決め部材に着目すると、当該位置決め部材が所定位置に配備されるときは常に同一姿勢を保つこととなる。そして当該所定位置において、駆動手段により位置決め部材を一定距離上昇移動させるので、上昇移動後の位置決め部材はXYZ座標系の同一位置に来ることが保証される。また、駆動手段による位置決め部材の上昇移動量が一定となるように構成することで、複雑な制御機構や移動量を多段階調整するストッパ機構などは不要となり、駆動手段の構造を簡略化できる。そして、位置決め部材は所定位置において一定距離上昇移動したときに、ワークの位置決め孔と嵌合できるようにあらかじめワークの種類毎に適合する形状をなしている。さらに、複数のホルダにあらかじめワークの種類毎に対応する位置決め部材を嵌装しておくことにより、多車種混流生産においてワークに対応する位置決め部材の切り替えを迅速に行えるので、位置決め作業を伴う工程のサイクルタイムを短縮し、生産効率を改善できる。
また、本発明の第1の側面にかかる位置決め装置において、上記位置決め部材は、上記位置決め孔に嵌合するピンと、当該ピンを止着するとともにワークの下面と当接する当接面を備えたブラケットとを備えていることが好ましい。
このような構成によると、位置決め部材をピンとブラケットの別体により構成することで、ピンを水平面方向の位置決めとして機能させ、ブラケットを高さ方向の位置出しとして機能させることができるので、両機能を一体で製作する場合と比べて汎用性を高められるとともに生産準備リードタイムを短縮できる。
また、本発明の第1の側面にかかる位置決め装置において、上記位置決め部材をホルダに対して下降位置に付勢する付勢手段を備えていることが好ましい。
このような構成によると、所定位置での使用時以外に位置決め部材を確実に下降させることができるので、ワークとの当接などの不具合をあらかじめ回避することができる。具体的に説明すると、位置決め部材は使用する際に所定位置に配置され、かつシリンダなどの駆動手段により、付勢手段に抗して押し上げられている。当該位置決め部材の使用を終了し、次のワークに対応する別の位置決め部材に切り替えるときに、まず駆動手段による上昇移動作用を解放する(シリンダの場合はピストンロッドを後退させる)。このとき付勢手段を設けない場合には、位置決め部材は自重により下降することとなる。しかし、ホルダと位置決め部材の摺動部の摩擦抵抗などにより、自重では下降しないおそれがある。これに対し本発明では、位置決め部材をホルダに対して下降位置に付勢する付勢手段を備えているので、付勢手段の作用により位置決め部材は確実に下降側へ戻される。そうすることにより、搬送された次のワークを位置決め部材に嵌合する際に、位置決め部材の戻り不良によるワークとの当接などの不具合は生じない。また、位置決め部材の切り替え中において、常に位置決め部材は下降位置に退避した状態にあるので、ホルダの回動経路の上方にある他の装置類と干渉するおそれもない。
また、本発明の第1の側面にかかる位置決め装置において、上記所定位置において上記位置決め部材を識別するための識別手段が設けられていることが好ましい。
このような構成によると、あらかじめ設定した通りに回動手段が制御されて、適正な位置決め部材が所定位置に配置されているかを、外部からの識別手段によって確認できるので、回動手段の故障や設定ミスなどに起因するワークの載置不良やワークの損傷といった不具合を、事前に回避できる。
また、本発明の第1の側面にかかる位置決め装置において、上記ピンは、上記ブラケットに対して水平方向に位置調整可能に構成されていることが好ましい。
このような構成によると、ブラケットに対するピンの取付け位置を調整できるので、新しいワーク(新車種生産時)に対しても位置決め部材を共用することができる。その結果、新車種生産時の生産準備リードタイムを短縮できるとともに、部品の共用化によるコスト削減も達成される。
本発明の第2の側面によると、本発明の第1の側面によって提供される位置決め装置を複数備えている、搬送パレットが提供される。
このような搬送パレットを用いると、位置決め対象となるワークに対して2箇所以上において位置決めされるので、ワークの位置決めを確実にできる。
本発明の第1の実施形態について、図1〜図7を参照しつつ具体的に説明する。図1および図2は、本発明の第1の実施形態にかかる位置決め装置を搬送パレットに載置固定して適用した例を示し、1は位置決め装置、2は搬送パレットを表す。位置決め装置1は、搬送パレット2の上面の適宜間隔をおいた2箇所に設けられている。搬送パレット2は、基台である搬送台車(図示せず)に載置固定されており、当該搬送台車は組立ライン上を走行移動可能に構成されている。位置決め装置1は、回動手段10、ホルダ14、位置決め部材16、駆動手段20を備えている。
図2〜図4に示すように、回動手段10は、回転駆動体11と回転体としての回転テーブル12とを備えている。回転駆動体11は、均等な回動角度の割り出しが可能な公知のロータリーインデックスなどで構成され、支持台3を介して搬送パレット2に固定されているとともに、コントローラ(図示せず)により作動制御されている。回転テーブル12は、回転駆動体11の上部に連結固定され、回転駆動体11の駆動力を得て回転する。回転テーブル12における同一の回転軌跡円上には、ホルダ14(14A〜14F)が鉛直方向上向きに突出する状態に連設されているとともに、各ホルダ14の近傍には、後述する識別手段の一部であるドグ13が固設されている。
各ホルダ14は、位置決め部材16を鉛直方向に摺動可能に嵌装する円筒内面形状の嵌装部14aを有し、該ホルダ14には、位置決め部材16の側面(後述する図5および図6に示された回転規制面18d)と当接して位置決め部材16のホルダ内での回転を防止する回転防止体15が止着されている。本実施形態では、6個のホルダを配設しているので最大6種類のワークに対応できるが、配設するホルダの数はこれに限定されず、必要に応じて任意に設定すればよい。
位置決め部材16は、ピン17とブラケット18より構成され、ピン17はブラケット18に対して着脱可能に螺着されている。また、ブラケット18は軸部材18Aと調整部材18Bを備えている。軸部材18Aの上部には、ワークWの下面と当接してワークWを受け止める当接面18aと、ホルダ14と当接して下降移動を規制する係止面18bとが形成されている。図5および図6に示すように、軸部材18Aの中間部には、ホルダの嵌装部14aに嵌装された状態で鉛直方向に摺動する円筒外面形状の摺動面18cと、回転防止体15との当接で回転を防止する回転規制面18dが形成されている。摺動面18cは、嵌装部14aに対して嵌め合い精度が高く、高精度な位置決めを可能にしている。図7に示すように軸部材18Aの下部には、雌ねじ18eが形成されるとともに、軸部材18Aの径方向に進退可能な係止部材18Cが配設されている。調整部材18Bは、雄ねじ18fと膨出部18gとを備えている。軸部材の雌ねじ18eに調整部材の雄ねじ18fを所定の位置までねじ込んだ後に係止部材18Cを螺入させることにより、軸部材18Aと調整部材18Bは相対回転不能に係止されている。雄ねじ18fの雌ねじ18eに対するねじ込み深さを変更することにより、後述する適正な位置(駆動手段により一定距離上昇移動した後の位置決め部材の位置)における当接面の高さの微調整を容易に行える。
図2〜図4に示すように、本実施形態においては、3個の位置決め部材16(16A,16C,16E)が、隣接するホルダ14(14A〜14F)のうち、1個おきに隔てたホルダ14A,14C,14Eに嵌装されている。さらに軸部材18Aには、膨出部上面18hとホルダ下面14bの両方に当接する状態で伸長側に付勢する、付勢手段としてのコイルスプリング19が外嵌されている。
図2〜図4に示すように、駆動手段20は、支持台3に載置固定されるシリンダ装置21と、シリンダ装置21より進出後退するピストンロッド22を備えている。シリンダ装置21は、回転軌跡円上の所定位置に停止するホルダ14に嵌装された位置決め部材16を押し上げることが可能な特定位置に固定されている。換言するとシリンダ装置21は所定位置の鉛直下方向に配設され、ピストンロッド22は鉛直上方向に進出する。ピストンロッド22は、一定ストロークを往復動するとともに、ピストンロッド22の先端面22aは、上昇時にはブラケットの下面18m(調整部材の下面)と当接して位置決め部材16を押し上げ、下降時にはブラケットの下面18mと若干の隙間を有する。
ここで回動手段10の作動制御によりホルダ14が停止する所定位置と、シリンダ装置21の取り付け位置の関係についてさらに詳しく説明する。本実施形態においては、回転駆動体10は、回転角60度毎に停止する精密割り出しが可能なものを採用している。回転駆動体11の6箇所の停止位置の一つを所定位置として選択設定し、回転駆動体11を支持台3に固定している。シリンダ装置21は、所定位置に配置された位置決め部材16を鉛直上方向に押し上げることができるように、位置決め部材16の摺動部軸心とピストンロッド22の軸心が略合致する位置(上述の特定位置)に取り付けられている。
識別手段30は、シリンダ装置21に連結固定される3個のセンサ31(31A〜31C)と、ホルダ14の近傍に固設されたドグ13(13A〜13C)をもって構成されている。ここで使用するセンサ31は種々の形式のものを選択できるが、本実施形態においては、一定距離以内に近接するドグ13を検出可能な近接センサなどが好適である。ドグ13は、センサ31に対応する3箇所の検出ポイントに選択的に設置することにより、6種類の異なる組み合わせを形成している。なお、センサおよび検出ポイントの設置数は、これに限定されず、配設するホルダの数に応じて適宜増減すればよい。
さらにシリンダ装置21には、ピストンロッド22が後退したときに位置決め部材16が下降位置に戻っていることを確認する戻り確認センサ32が配設されている。戻り確認センサ32は、位置決め部材16が所定の下降位置に戻ったときに、ブラケット18の膨出部18gを検出している。
次に、上述の位置決め装置1を用いた位置決め方法について、図2〜図4に基づいて具体的に説明する。位置決め装置1を搭載した複数の搬送台車(図示せず)が、図示しない循環式の組立ライン上を、切替ステーション、ワーク供給ステーション、作業ステーションの順に走行移動している。切替ステーションでは、位置決め部材16の切り替え作業が行われる。ワーク供給ステーションでは、ワークWが搬送ロボット(図示せず)により供給され、搬送パレット2にワークWが載置固定される。作業ステーションでは、ワークWに溶接ロボット(図示せず)による溶接などの作業が施される。なお、搬送パレット2に載置固定された2個の位置決め装置1は、相互に同調するように制御されているので、以下にその一方の位置決め装置1についてのみ説明し、他方の説明を省略する。
まず、ワークW1が供給される場合について説明する。切替ステーションにおいて、コントローラによる制御信号に基づいて回転駆動体11が回動し、ワークW1に適合する位置決め部材16(本実施形態においては16A)を嵌装するホルダ14Aが所定位置に到達したときに回転駆動体11が停止する。このとき、所定位置に配置された位置決め部材16Aが間違いないかをセンサ31で検出して確認する。ここで万一、あらかじめ設定した位置決め部材と異なるものとして検出された場合には、その情報がコントローラに伝送され、位置決め装置1が停止するとともに、エラー発生を管理者に認知させる。このようにあらかじめ設定した通りの適正な位置決め部材が所定位置に配置されているかを、外部からの識別手段によって確認できるので、回転駆動体11の故障や設定ミスなどによって所定位置に不適正な位置決め部材16が配置されることを防止でき、その結果、ワークの載置不良や損傷といった不具合を事前に回避できる。
引き続き、シリンダ装置21のピストンロッド22を進出させて位置決め部材16Aを上昇移動させる。ピストンロッド22が一定ストローク進出したときに、位置決め部材16Aは、ワークW1を所望の位置で受け止めることができる適正な位置に配置されている(図2〜図4参照)。また、このときコイルスプリング19Aは圧縮されている。次に、搬送台車はワーク供給ステーションに走行移動する。ワークW1は搬送ロボットにより搬送され、位置決め孔hがピン17に嵌合するように位置決め装置1上に載置される。そしてクランプ装置(図示せず)などの適宜手段によってワークW1が搬送パレット2に固定されたあと、搬送台車は作業ステーションに走行移動し、位置決め固定されたワークW1に対して部品の溶接などの各種作業が行われる。組立ライン上に同一種類のワークW1が流されている間は、搬送台車に搭載されている位置決め装置1はすべて上述の状態(位置決め部材16AがワークW1を受け止め可能な適正な位置に配置されている状態)を維持し続ける。
次に、異なる種類のワークW2を搬送する際の位置決め装置1の切り替え方法について説明する。切替ステーションにおいて、シリンダ装置のピストンロッド22を後退させる。ピストンロッド22が一定ストローク後退したあとに、位置決め部材16Aが所定の下降位置に到達する。このときブラケット18は、コイルスプリング19Aによって鉛直下方へ付勢されているので、位置決め部材16Aは確実に下降側へ戻される。さらに、下降位置に位置決め部材16Aが戻っているかを戻り確認センサ32で検出して確認する。ここで万一、シリンダ装置21の故障などにより位置決め部材16Aが下降位置に戻っていない場合には、その情報がコントローラに伝送され、位置決め装置1が停止するとともにエラー発生を管理者に認知させる。このように位置決め部材が下降位置に適正に戻っているかを、外部からの検出手段によって確認できるので、シリンダ装置21の故障などに起因する位置決め装置1の破損や損傷といった二次的損失を事前に回避できる。
引き続き、コントローラによる制御信号に基づいて回転駆動体11が回動し、ワークW2に適合する位置決め部材16Cを嵌装するホルダ14Cが所定位置Pに配置される。そして位置決め部材16Cをシリンダ装置21を使用して上昇移動させて、ワークW2を位置決め装置1にセットするが、上述のワークW1における手順と同様であるため、その説明は省略する。
図8および図9は、本発明の第2の実施形態にかかる位置決め装置の位置決め部材16を表す。当該位置決め部材16の当接面18aとピン17とは水平方向に離隔する位置に設けられている。本実施形態におけるワークW3は、位置決め孔hとの連続面にワークと当接する平滑面が形成されておらず、このような場合は位置決め孔hより離隔する位置に形成された平滑面を当接面として設定することになる。また、ピン17はブラケット18に対して取付位置を調整可能に構成されている。具体的には、ブラケット18に形成された長孔18nに、ピン17に一体形成された雄ねじ17aを通し、締結具40で固定している。このような構成とすることで、長孔18nに対する雄ねじ17aの融通の範囲で、ピン17の取付け位置の調整が可能となり、位置決め部材の共用化が図られる。その他の構成については、第1の実施形態のものと同様であるために、同一部材には同一符号を付して、その説明は省略する。
このように、本発明の実施形態によると、位置決め対象となるワークWに対応する位置決め部材16を、回転駆動体11によって迅速に切り替えることができるので、多車種混流生産においても汎用性および生産性の高い位置決め装置を提供することができる。さらに、新車種生産時においては、位置決め部材16のみを新規に製作することにより、多車種混流生産への対応が可能となるため、生産準備リードタイムを短縮できる。
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。例えば、位置決め対象となるワークWの大きさや形状によっては、位置決め装置1を搬送パレット2の3箇所以上に設けてもよい。
1 位置決め装置
10 回動手段
12 回転体(回転テーブル)
14,14A〜14F ホルダ
16,16A〜16F 位置決め部材
17 ピン
18 ブラケット
18a 当接面
20 駆動手段
30 識別手段
W,W1〜W3 ワーク
h 位置決め孔
10 回動手段
12 回転体(回転テーブル)
14,14A〜14F ホルダ
16,16A〜16F 位置決め部材
17 ピン
18 ブラケット
18a 当接面
20 駆動手段
30 識別手段
W,W1〜W3 ワーク
h 位置決め孔
Claims (8)
- 位置決め孔が形成されたワークを位置決めする位置決め装置であって、回転体と、当該回転体を回動させる回動手段と、上記回転体に配設される複数のホルダと、上記ホルダに対して昇降可能かつ回転不能に嵌装される位置決め部材と、上記位置決め部材を昇降移動させる駆動手段とを備えるとともに、上記回動手段により上記複数のホルダのうち任意のホルダを所定位置に到達させた後に当該任意のホルダに嵌装される位置決め部材を上記駆動手段により一定距離上昇移動させて上記位置決め孔が上記位置決め部材に嵌合可能となるように構成されていることを特徴とする、位置決め装置。
- 上記位置決め部材は、上記位置決め孔に嵌合するピンと、当該ピンを止着するとともにワークの下面と当接する当接面を備えたブラケットとを備えている、請求項1に記載の位置決め装置。
- 上記位置決め部材を、ホルダに対して下降位置に付勢する付勢手段を備えている、1または2に記載の位置決め装置。
- 上記位置決め部材は、ホルダに対して着脱可能に構成されている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の位置決め装置。
- 上記所定位置において上記位置決め部材を識別するための識別手段が設けられている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の位置決め装置。
- 上記位置決め部材は、駆動手段による一定距離上昇移動後における上記当接面の高さを調整可能に構成されている、請求項1〜5のいずれか1つに記載の位置決め装置。
- 上記ピンは、上記ブラケットに対して水平方向に位置調整可能に構成されている、請求項2に記載の位置決め装置。
- 請求項1〜7のいずれか1つに記載の位置決め装置を複数備えている、搬送パレット。
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JP2003291097A JP2005059043A (ja) | 2003-08-11 | 2003-08-11 | 位置決め装置および搬送パレット |
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